JPH11236784A - 挟み込み検出装置 - Google Patents

挟み込み検出装置

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JPH11236784A
JPH11236784A JP10039361A JP3936198A JPH11236784A JP H11236784 A JPH11236784 A JP H11236784A JP 10039361 A JP10039361 A JP 10039361A JP 3936198 A JP3936198 A JP 3936198A JP H11236784 A JPH11236784 A JP H11236784A
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pressure
door glass
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pressing
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憲二 西尾
Noboru Tsuge
昇 柘植
Shusuke Ishihara
秀典 石原
Takeshi Tanaka
猛 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車種毎の設定が容易で、しかも確実に異物の
挟み込みを検出できる挟み込み検出装置を得る。 【解決手段】 本挟み込み検出装置10では、感圧セン
サ80を保持する保持部70がウエザストリップ52よ
りも車両室内側に設けられているトリム62に形成され
ている。しかも、この保持部70はトリム62から全閉
状態でのドアガラス24の上端部近傍へ向けて延出され
ており、その先端部に感圧センサ80が設けられてい
る。このため、通常の状態におけるドアガラス24の開
閉でドアガラス24の上端部がウエザストリップ52を
押圧して弾性変形させても感圧センサ80が作動するこ
とはなく、しかも、異物108のドアガラス24の上端
部よりも車両室内側へ突出した部分が保持部70の先端
部へ当接して異物108が保持部70を押圧すれば、こ
の押圧力により感圧センサ80が確実に作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、モータ等
の駆動力によりドアガラスやルーフパネルが開閉移動す
るパワーウインド装置や自動サンルーフ装置等において
ドアガラスやルーフパネルによる異物等の挟み込みの検
出に用いられる挟み込み検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のドアに設けられたドアガラスをモ
ータ等の駆動手段により昇降させてドアパネルの上側を
開閉するパワーウインド装置では、上方へ向けて閉移動
するドアガラスの上端部と、車両のルーフパネルの側端
部との間での異物の挟み込みを防止するための挟み込み
防止装置が設けられている。このような挟み込み防止装
置としては、例えば、図19に示されるように、図示し
ないルーフパネルの側端部に沿って設けられたウエザス
トリップ302の内部にルーフパネルの側端部に沿って
長手とされた中空部304を設け、その内部に長尺の感
圧センサ306を設けた構成がある。
【0003】この感圧センサ306は、中空部304の
内部に沿って設けられた中空で弾性変形可能な外皮部3
08を備えており、この外皮部308の上側内面には導
電性のゴム材や柔軟な合成樹脂材によって形成された被
覆部310により被覆された長尺の電極312が設けら
れている。また、外皮部308の内部の下側内面には、
導電性のゴム材や柔軟な合成樹脂材によって電極312
へ向けて開口した断面凹形状に形成された被覆部314
に被覆された電極316が設けられている。ドアガラス
318とウエザストリップ302との間に異物が挟ま
り、ウエザストリップ302が弾性変形すると、電極3
16が変形して電極312へ接触して短絡し、これによ
り、異物の挟み込みを検出する構成である。
【0004】ところで、ウエザストリップ302は、ド
アガラス318の全閉状態でのシール性を確保するため
に設けられている。したがって、通常の状態であっても
ドアガラス318を全閉すれば、ドアガラス318の上
端部がウエザストリップ302に圧接する。図20に示
されるように、このドアガラス318の圧接によって、
ウエザストリップ302が弾性変形して内部の電極31
2、316が接触する可能性があるため、電極312と
電極316との間の距離やウエザストリップ302の形
状等を、通常のドアガラス318の圧接では電極312
と電極316とが接触しない程度に車種毎に設定しなけ
ればならない。
【0005】一方、特に図示はしないが、特開昭60−
163749号に開示されているように、ルーフパネル
の側端部近傍の車両内側に設けられたトリムの下端部に
長尺の感圧センサ(公報では『テープスイッチ』と称し
ている)が貼着された構成もある。すなわち、この公報
に開示されている挟み込み検出装置では、ドアガラスの
上昇に伴い異物がドアガラスとルーフパネルの側端部と
の間(より具体的にはドアガラスとウエザストリップと
の間)に挟み込まれた際に、ドアガラスの上端部よりも
車両室内側に突出した異物が感圧センサを押圧し、これ
により、異物の挟み込みを検出する構成である。
【0006】しかしながら、トリムの位置は車種毎によ
り異なり、全閉状態でのドアガラスの上端部とトリムと
の間の距離が離れている場合には、ドアガラスの上端部
から車両室内側への突出量が少ない異物の場合、感圧セ
ンサを押圧できないため異物の挟み込みを検知できない
可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、車種毎の設定が容易で、しかも確実に異物の
挟み込みを検出できる挟み込み検出装置を得ることが目
的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の挟み込み
検出装置は、駆動手段の駆動力によって移動して開口体
の開口部を開閉する移動体が前記開口部を全閉する際
に、前記移動体の閉移動方向側端部と前記開口体との間
に位置する被押圧体の前記移動体による挟み込みを検出
するための挟み込み検出装置であって、前記移動体の移
動軌跡の側方から前記開口部を前記全閉状態での前記移
動体の閉移動方向側端部の近傍へ向けて延出された保持
手段と、前記全閉状態における前記移動体の閉移動方向
側端部の側方で前記保持手段に保持されると共に、前記
被押圧体の前記移動体の閉移動方向側端部よりも前記保
持手段側へ突出した部分を介して前記被押圧体が受けた
押圧力を受けて前記移動体による前記被押圧体の挟み込
み状態を検出する感圧センサと、を備えることを特徴と
している。
【0009】上記構成の挟み込み検出装置によれば、駆
動手段の駆動力で移動体が閉移動して開口体の開口部を
閉じる際に、移動体の閉移動方向側端部に異物等の被押
圧体が当接して被押圧体が移動体に押圧されて移動する
と、被押圧体の移動体の閉じ移動方向側端部よりも保持
手段側へ突出した部分が保持手段に保持された感圧セン
サを直接或いは間接的に押圧する。これにより、移動体
の閉移動方向側端部と開口体との間に被押圧体が挟み込
まれたことを検出できる。
【0010】ここで、本挟み込み検出装置では、開口体
の側方から全閉状態での移動体の閉移動方向側端部へ向
けて延出された保持手段に感圧センサが保持されてお
り、移動体の移動軌跡上若しくはその延長上に保持手段
や感圧センサはない。したがって、通常の全閉状態(す
なわち、被押圧体が挟み込まれていない状態)で移動体
が開口体を押圧しても、このときの押圧力が感圧センサ
に作用することはなく、被押圧体を挟み込まない状態に
おいて感圧センサが作動することはない。このため、開
口体の材質的或いは構造的な性質や形状等の諸条件を自
由に設定でき、また、反対にこの諸条件とは無関係に感
圧センサを構成する部材の材質的或いは構造的な性質や
検出精度等を設定できる。
【0011】なお、本発明が適用される開口体は、窓枠
の如き全てが一体の構成でよいのは勿論のこと、例え
ば、車両のドアパネルとルーフパネルの関係の如く(す
なわち、開口体を構成する部材がそれぞれ別体であって
も)、一方が他方に対して相対移動可能であっても特定
の状態のときに一定範囲の開口部が形成される構成であ
ればよい。
【0012】請求項2記載の挟み込み検出装置は、請求
項1記載の挟み込み検出装置において、前記感圧センサ
の前記移動体の閉移動方向とは反対方向側に設けられ、
前記閉移動する移動体の閉移動方向側端部に押圧されて
移動する前記被押圧体に押圧されて前記感圧センサへ接
近する方向へ向けて変位し、前記感圧センサを押圧する
押圧手段を備えることを特徴としている。
【0013】上記構成の挟み込み検出装置によれば、被
押圧体が閉移動する移動体に押圧されて移動体と共に移
動すると、被押圧体の移動体の閉移動方向側端部よりも
保持手段側へ突出している部分が感圧センサの移動体の
閉移動方向とは反対方向側に設けられた押圧手段を押圧
する。被押圧体からの押圧力を受けた押圧手段は感圧セ
ンサへ接近する方向へ向けて変位して感圧センサを押圧
する。この押圧手段からの押圧力が感圧センサに検知さ
れることで、被押圧体が移動体の閉移動方向側端部と移
動体の閉移動方向側端部と開口体との間に被押圧体が挟
み込まれたことを検出される。
【0014】ここで、本挟み込み検出装置は、押圧手段
を介して感圧センサが被押圧体からの押圧力を受ける構
成である。したがって、被押圧体の移動体の閉移動方向
側端部よりも保持手段側へ突出した部分へ当接できる位
置に押圧手段が設けられていれば、感圧センサが移動体
から比較的離れた位置に設けられても十分に被押圧体の
挟み込みを検出できる。
【0015】なお、本挟み込み検出装置は、被押圧体に
押圧される押圧手段を設けた構成であり、押圧手段が上
述した保持手段とは別体で構成されていてもよいのは勿
論のこと、保持手段が押圧手段を兼ねる構成であっても
よい。
【0016】請求項3記載の挟み込み検出装置は、請求
項1又は請求項2記載の挟み込み検出装置において、前
記感圧センサは前記被押圧体からの押圧力により変位可
能に設けられると共に、前記変位状態の前記感圧センサ
が当接する固定体を備え、前記押圧力により前記感圧セ
ンサが前記固定体に押し付けられることを特徴としてい
る。
【0017】上記構成の挟み込み検出装置では、被押圧
体からの押圧力を直接、或いは、押圧手段等により間接
的に受けた感圧センサは押圧方向へ変位し、押圧方向側
(すなわち、変位方向側)に設けられた固定体に押し付
けられる。この状態で直接或いは間接的に受けた押圧力
及び固定体に押し付けられた際の固定体から反力の少な
くとも何れか一方を感圧センサが検知することで被押圧
体が移動体の閉移動方向側端部と移動体の閉移動方向側
端部と開口体との間に被押圧体が挟み込まれたことが検
出される。
【0018】ここで、本挟み込み検出装置は、基本的に
感圧センサが押圧力で移動してもよい構成である。した
がって、押圧力に対抗できるだけの剛性を保持手段が有
する必要はなく、装置の小型化が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1には本
発明の第1の実施の形態に係る挟み込み検出装置10を
適用した車両12が断面図によって示されており、図3
には車両12の側面図が示されている。なお、図1は図
3の1−1線に沿った断面図である。
【0020】図3に示されるように、車両12には前部
座席及び後部座席の各々に対応してドアパネル14が設
けられている。前部座席に対応したドアパネル14(図
3のドアパネル14A)は、ドアパネル14(図2のド
アパネル14A)と共に開口体を構成する車体16のフ
ロントピラー18とセンターピラー20との間に配置さ
れており、車体16に設けられた図示しないドアヒンジ
を介して略車両上下方向を軸方向としてその軸周りに旋
回可能にフロントピラー18へ連結され、ドアパネル1
4を旋回することでフロントピラー18とセンターピラ
ー20の間を開閉できるようになっている。一方、後部
座席に対応したドアパネル14(図3のドアパネル14
B)は、ドアパネル14(図2のドアパネル14A)と
共に開口体を構成するセンターピラー20とクオータピ
ラー22との間に配置されており、センターピラー20
に設けられた図示しないドアヒンジを介して略車両上下
方向を軸方向としてその軸周りに旋回可能にセンターピ
ラー20へ連結され、ドアパネル14を旋回することで
センターピラー20とクオータピラー22の間を開閉で
きるようになっている。
【0021】また、各ドアパネル14には、移動体とし
てのドアガラス24が略車両上下方向に沿って移動可能
に設けられており、ドアパネル14の上端部とルーフパ
ネル26の側縁との間を閉止できるようになっている。
【0022】さらに、これらのドアパネル14は、車両
12の室内側に位置するインナパネルと外側に位置する
アウタパネルとによって構成されており、図3に示され
るように、ドアパネル14の内側(すなわち、インナパ
ネルとアウタパネルの間)にはウインドレギュレータ3
0が設けられている。
【0023】図4に示されるように、ウインドレギュレ
ータ30は、車両12に設けられた制御回路32やスイ
ッチ34を介してバッテリ36へ電気的に接続された駆
動手段としてのモータ38を備えている。このモータ3
8の側方にはケーシング39が設けられている。ケーシ
ング39の内部にはモータ38の出力軸に連結されモー
タ38の駆動力により回転する巻取ドラム40が設けら
れている。また、この巻取ドラム40の後ろ斜め上方に
はプーリ42が設けられており、巻取ドラム40の後ろ
斜め下方で且つプーリ42の下方にはプーリ44が設け
られている。これらのプーリ42、44には両端が巻取
ドラム40に係止されたワイヤ46が掛け回されてお
り、モータ38の駆動力により巻取ドラム40が回転す
ると、ワイヤ46の一端側が巻取ドラム40へ巻き取ら
れると共に巻取ドラム40へ巻き取られていた他端側が
巻取ドラム40から引き出される。これにより、ワイヤ
46がその長手方向に沿って移動する。
【0024】さらに、ワイヤ46のプーリ42とプーリ
44との間の部分にはガイドレール48に沿って略車両
上下方向に沿ってスライド可能なキャリヤプレート50
が係止されており、更に、このキャリヤプレート50に
はドアガラス24の下端部が係止されている。したがっ
て、モータ38が駆動してキャリヤプレート50が昇降
することでドアガラス24が昇降し、ドアパネル14の
上端部とルーフパネル26の側端との間を開閉できるよ
うになっている。
【0025】一方、図3に示されるように、ルーフパネ
ル26の側縁の下側にはウエザストリップ52が設けら
れている。このウエザストリップ52はゴム材や柔軟な
合成樹脂材等の弾性材によってルーフパネル26の側縁
に沿って長手となるように形成されており、上述したド
アガラス24が上昇移動してドアパネル14、フロント
ピラー18、ルーフパネル26の側縁、及びセンターピ
ラー20で囲まれた空間(すなわち、特許請求の範囲で
言うところの開口体の開口部)を閉止した際にはドアガ
ラス24の上端部がウエザストリップ52へ当接する。
これにより、ドアガラス24の上端部とルーフパネル2
6の側端との間を密封でき、車両12の外側からの雨水
等の浸入を防止できる。
【0026】また、図1に示されるように、ウエザスト
リップ52の内部は中空とされており、内部に形成され
た複数の仕切壁54により仕切られている。これによ
り、ウエザストリップ52の部分毎の弾性(剛性)が調
節されている。さらに、ウエザストリップ52には首部
56が形成されており、この首部56がルーフパネル2
6に取り付けられたルーフドリップモールディング58
の支持部60に支持されることでウエザストリップ52
がルーフパネル26の下側に取り付けられる。
【0027】さらに、上述したルーフパネル26の側縁
は、ウエザストリップ52よりも車両12の室内側で下
方へ向けて屈曲されており、その下端部26Aには全体
的にルーフパネル26の側縁に沿って長手とされた保持
手段としてのトリム62が取り付けられている。このト
リム62は弾性変形可能な合成樹脂材によって形成され
ており、その内部には略車両上方へ向けて開口した断面
コ字形状の芯金64が埋設されている。さらにトリム6
2には芯金64の形状に対応して略車両上方向へ向けて
開口した取付溝66が形成されている。この取付溝66
の内壁部分からは、複数の挟持片68が突出形成されて
おり、ルーフパネル26の側縁下端部26Aへトリム6
2の取付溝66を嵌め込むと、ルーフパネル26の側縁
下端部26Aをその厚さ方向両側から挟持片68が弾性
力により挟持する。これにより、トリム62がルーフパ
ネル26の側縁下端部26Aへ取り付けられるようにな
っている。
【0028】また、このトリム62には保持部70が形
成されている。この保持部70はルーフパネル26の側
縁下端部26Aに沿って長手とされており、図1に示さ
れるように、その断面は略L字形状とされ、幅方向端部
はL字の屈曲部分から全閉状態でのドアガラス24の上
端部(すなわち、閉移動方向側端部)の近傍へ向けて接
近する如く延出されている。この保持部70の内部には
断面略L字形状の芯金72が埋設されており、保持部7
0自体は弾性を有するものの芯金72の剛性により保持
部70は当該略L字形状で且つ所定の位置に設けられ
る。
【0029】この芯金72よりも保持部70の幅方向端
部側の内部には感圧センサ80が内蔵されている。感圧
センサ80はルーフパネル26の側端に沿って長尺(す
なわち、保持部70の長手方向に沿って長尺)とされて
いる。
【0030】詳細には、図5及び図6に示されるよう
に、感圧センサ80は長尺で断面略円形の外皮部82を
備えている。この外皮部82は、ゴム材或いは柔軟な合
成樹脂材等の絶縁性を有する弾性材により形成されてお
り、その内部には断面十字形状の十字孔84が外皮部8
2の長手方向に沿って形成されている。この十字孔84
は外皮部82の長手方向に沿って外皮部82の中心周り
に漸次変位している。また、外皮部82の内部には銅線
等の導電性細線を寄り合わせることにより可撓性を有す
る長尺紐状に形成された電極86、88、90、92が
設けられている。図6に示されるように、これらの電極
86〜92は十字孔84の中央近傍で十字孔84を介し
て互いに離間し且つ十字孔84に沿って螺旋状に配置さ
れ、十字孔84の内周部へ一体的に固着されている。し
たがって、外皮部82が弾性変形することで電極86〜
92は撓み、特に、十字孔84が潰れる程度に外皮部8
2が弾性変形すれば、電極86〜92が撓んで、電極8
6又は電極90が電極88又は電極92と接触して短絡
する。また、外皮部82が復元すれば電極86〜92も
また復元する。
【0031】これらの電極86〜92のうち、電極8
8、90の一端は図7の回路図に示されるように抵抗9
4を介して接続されている。また、電極86、92の一
端は車体16内に配設されているコード96のリード線
98、100へ接続されており、コード96を介して電
源へ接続されている。一方、電極86、90の他端部は
リード線102を介して互いに接続されており、電極8
8、92の他端部はリード線104を介して互いに接続
されている。すなわち、図7に示されるように、電源か
らの電流は電極86から電極90、抵抗94、電極88
を介して電極92へ流れるようになっている。外皮部8
2が潰れる程度に弾性変形して電極86又は電極90が
電極88又は電極92と接触して短絡すると、電流は抵
抗94を通らずに流れるため回路全体の抵抗値が低下し
電流値が上昇する。
【0032】また、図7に示されるように、電極92か
ら流れ出た電流は所定値以上の電流を検出すると信号を
発信する電流検出素子106を介して電源へ戻るように
なっており、電極86又は電極90が電極88又は電極
92と接触して短絡し、これにより電流値が上昇する
と、電流検出素子106から信号が発信され、この信号
は電流検出素子106と電気的に接続されている制御回
路32が受信する。
【0033】次に、本実施の形態の作用並びに効果につ
いて説明する。車両12に設けられているスイッチ34
を操作してウインドレギュレータ30のモータ38を駆
動させて巻取ドラム40を回転させると、ワイヤ46の
長手方向一端側が巻取ドラム40へ巻き取られると共に
巻取ドラム40へ巻き取られていた他端側が引き出さ
れ、ワイヤ46全体がその長手方向一端側へ移動し、ワ
イヤ46に係止されたキャリヤプレート50が昇降す
る。これにより、キャリヤプレート50に支持されたド
アガラス24が昇降して、ドアパネル14の上端部とル
ーフパネル26の側縁の間が開閉止される。
【0034】また、ドアガラス24の上昇するとドアガ
ラス24の上端部はウエザストリップ52へ圧接し、ウ
エザストリップ52がドアガラス24の上端部へ密着す
る。これにより、ドアガラス24の上方とルーフパネル
26の間が密封される(すなわち、ドアガラス24が全
閉状態となる)。
【0035】ところで、ドアガラス24の上端部(閉移
動方向側端部)とルーフパネル26の側縁との間に異物
(被押圧体)108が存在しているい状態でドアガラス
24が上昇すると、ドアガラス24に押圧されて異物1
08が上昇し、異物108のドアガラス24の上端部よ
りも車両12の室内側へ突出した部分がトリム62の先
端部を押圧する。トリム62は異物108からの押圧力
により弾性変形し、トリム62の先端部に内蔵されてい
る感圧センサ80の外皮部82が弾性変形する。外皮部
82が弾性変形することで電極86又は電極90が電極
88又は電極92と接触して短絡すると、電流値が上昇
して電流検出素子106から信号が発信され、この信号
が制御回路32に受信される。さらに、電流検出素子1
06から信号を受信した制御回路32は、スイッチ34
が操作されたか否かに関わらず、モータ38を反転駆動
させてドアパネル14を下降させる。これにより、ドア
パネル14による異物108の挟み込みが防止される。
【0036】ここで、本挟み込み検出装置10では、ウ
エザストリップ52と感圧センサ80とが別体で構成さ
れており、しかも、感圧センサ80自体はドアガラス2
4の昇降移動の移動軌跡上或いはその延長上には位置し
ていないため、ドアガラス24が全閉されることでウエ
ザストリップ52がドアガラス24の上端部に押圧され
て弾性変形しても、感圧センサ80の外皮部82が弾性
変形させられることはない。したがって、電極86〜9
2の間の距離は通常状態で互いに接触しない程度に設定
されていればよい。このため、基本的にどのような車種
であっても、同一の感圧センサ80を使用できるため、
設計が容易でコストの軽減も図れる。
【0037】また、トリム62の保持部70の幅方向端
部は、取付溝66側のL字の屈曲部分から全閉状態での
ドアガラス24の上端部の近傍へ接近する如く延出され
ているため、この保持部70の幅方向端部の内部に埋設
されている感圧センサ80は全閉状態でのドアガラス2
4の上端部側方の極めて近いに配置されることになる。
したがって、ドアガラス24の上端部から車両室内側へ
の突出量が比較的少ない異物108であっても、十分に
トリム62の先端部へ接触することができるので、本挟
み込み検出装置10では結果的に突出量が比較的少ない
異物108であっても検出できる。
【0038】(第2の実施の形態)次に本発明の他の実
施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の形
態と基本的に同一の部位については、同一の符号を付与
してその説明を省略する。
【0039】図8には本発明の第2の実施の形態に係る
挟み込み検出装置120を適用した車両12の断面図が
示されており、図9には本挟み込み検出装置120に適
用される感圧センサ124の拡大断面図が示されてい
る。図8に示されるように、本挟み込み検出装置120
は前記第1の実施の形態に係る挟み込み検出装置10と
は異なり、トリム122と感圧センサ124とが別体で
構成されている。
【0040】トリム122は前記第1の実施の形態にお
けるトリム62よりも保持部126が薄肉とされてお
り、保持部126の幅方向端部に感圧センサ124が設
けられている。図8及び図9に示されるように、感圧セ
ンサ124は外皮部128を備えている。この外皮部1
28は、前記第1の実施の形態における感圧センサ80
の外皮部82とは異なり、厚肉の帯状とされており、そ
の幅方向一端側の端部が車幅方向外側へ向けて張り出し
た曲面とされ、その略曲率中心部位に前記第1の実施の
形態における感圧センサ80の外皮部82と同様の十字
孔84が形成され、更に、電極86〜92が設けられて
いる。
【0041】一方、この外皮部128の幅方向他端部に
は取付溝130が形成されている。この取付溝130は
外皮部128の長手方向に沿って形成されている。ま
た、この取付溝130の内壁部分からはトリム122の
取付溝66に形成された挟持片68と同様の挟持片13
2が突出形成されており、保持部126の先端に外皮部
128の取付溝130を嵌め込んだ状態では、この挟持
片132がトリム122の先端部分近傍をその厚さ方向
両側から弾性力によって挟持する。
【0042】上記構成の挟み込み検出装置120では、
トリム122と感圧センサ124とが別体で構成されて
いる点を除けば基本的に前記第1の実施の形態に係る挟
み込み検出装置10と同様の構成であるため、前記第1
の実施の形態に係る挟み込み検出装置10と同様の作
用、効果を奏する。但し、本挟み込み検出装置120で
はトリム122と感圧センサ124とが別体で構成され
ているため、異なる車種のトリム122であっても同種
の感圧センサ124の流用が可能となるため、コストを
軽減できる。
【0043】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態について説明する。
【0044】図10には本発明の第3の実施の形態に係
る挟み込み検出装置150を適用した車両12の要部の
断面図が示されている。
【0045】この図に示されるように、本挟み込み検出
装置150のトリム152は、前記第1の実施の形態に
係る挟み込み検出装置10における保持部70を有して
おらず、代わりに、保持手段で且つ押圧手段としての押
圧部154を備えている。この押圧部154は構成は基
本的に保持部70と同様であるが、その断面形状は略L
字形状ではなく、その基端部からウエザストリップ52
の外側を迂回する如く緩やかに湾曲した板状とされてお
り、内部に埋設された芯金156もまた緩やかに湾曲し
た板状である。この芯金156の幅方向一端部(押圧部
154の基端部側の端部)は押圧部154の基端部より
も押圧部154の幅方向端部(車幅方向外側の端部)側
に位置している。このため、押圧部154は基端部近傍
で幅方向端部側よりも剛性が低く、押圧部154が板厚
方向に沿った外力を受けると、基端部周りに押圧部15
4が回動し、外力が解除されると元の位置に戻る(換言
すれば、押圧部154の基端部近傍と幅方向端部側とで
剛性を変えることで基端部を外力解除により復元可能な
一種のインテグラルヒンジとしている)。
【0046】また、本挟み込み検出装置150では芯金
156の上側に感圧センサ80が配置され、押圧部15
4(トリム152)を形成する合成樹脂材によって被覆
されて芯金156と一体とされている。この感圧センサ
80の上方には上述したウエザストリップ52が位置し
ており、下方からの外力が押圧部154に作用して押圧
部154が基端部周り(図10の矢印A方向)に回動す
ると感圧センサ80が押圧部154とウエザストリップ
52との間に挟み込まれる。
【0047】すなわち、上記構成の挟み込み検出装置1
50では、上昇するドアガラス24の上端部に異物10
8が押圧されてドアガラス24と共に異物108が上昇
移動すると、異物108のドアガラス24の上端部より
も車両12の室内側へ突出した部分がトリム152の押
圧部154を押圧する。異物108からの押圧力を受け
た押圧部154は基端部周りに図12の矢印A方向へ回
動して押圧部154が感圧センサ80を変位させる。こ
れにより、、感圧センサ80がウエザストリップ52へ
押し付けられ、感圧センサ80が押圧部154とウエザ
ストリップ52との間に挟み付けられる(すなわち、本
実施の形態では、ウエザストリップ52が特許請求の範
囲で言うところの固定体を構成している)。ここで、押
圧部154の内部には芯金156が埋設されているた
め、ウエザストリップ52との間で感圧センサ80を挟
み付けた場合の感圧センサ80からの反力で押圧部15
4が変形することはない。一方、ウエザストリップ52
もまた柔軟ではあるが感圧センサ124の外皮部82よ
りは剛性が高いため押圧部154との間で感圧センサ8
0を挟み付けた場合の感圧センサ80からの反力でウエ
ザストリップ52が弾性変形することはない。したがっ
て、図11に示されるように、押圧部154とウエザス
トリップ52との間で感圧センサ80が挟み付けられる
と、感圧センサ80の外皮部82が弾性変形する。これ
により、外皮部82が弾性変形することで電極86又は
電極90が電極88又は電極92と接触して短絡する
と、電流値が上昇して電流検出素子106から信号が発
信され、この信号が制御回路32に受信される。さら
に、電流検出素子106から信号を受信した制御回路3
2は、車両室内のスイッチが操作されたか否かに関わら
ず、モータ38を反転駆動させてドアガラス24を下降
させる。これにより、ドアガラス24による異物108
の挟み込みが防止される。
【0048】ここで、本挟み込み検出装置150では、
前記第1の実施の形態と同様にウエザストリップ52と
感圧センサ80とが別体で構成されているため、ウエザ
ストリップ52がドアガラス24の上端部に押圧されて
弾性変形しても、感圧センサ80の外皮部82が弾性変
形させられることはない。したがって、電極86〜92
の間の距離は通常状態で互いに接触しない程度に設定さ
れていればよく、基本的にどのような車種であっても、
同一の感圧センサ80を使用できるという前記第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0049】ところで、本挟み込み検出装置150で
は、異物108が直接感圧センサ80を押圧せず、異物
108からの押圧力を受けて回動するトリム152の押
圧部154とウエザストリップ52との間で感圧センサ
80を挟み付けることで外皮部82を弾性変形させる構
成である。したがって、押圧部154の幅方向端部が全
閉状態でのドアガラス24の上端部近傍へ向けて延出さ
れてさえすれば、感圧センサ80の配置位置自体を全閉
状態でのドアガラス24の上端部近傍へ配置する必要は
ない。しかも、本挟み込み検出装置150では、トリム
152の押圧部154はその弾性で基端部周りに回動す
るため、押圧部154に作用する外力(すなわち、異物
108からの押圧力等)が解消すれば、押圧部154は
弾性力により元の位置に戻るしたがって、ドアガラス2
4の上端部とルーフパネル26の側端部との間に異物1
08を挟み込んでいない状態及びそれまで挟み込まれい
た異物108が取り外されて挟み込み状態が解消された
状態では感圧センサ80は常に一定の位置で保持され
る。このため、常に感圧センサ80が検知する押圧力の
検知範囲が同じとなり信頼性が向上する。
【0050】なお、上述したように、本実施の形態で
は、押圧部154の幅方向端部が全閉状態でのドアガラ
ス24の上端部近傍へ向けて延出されてさえすれば、感
圧センサ80の配置位置自体を全閉状態でのドアガラス
24の上端部近傍へ配置する必要はない。したがって、
図12及び図13に示されるように、感圧センサ80を
比較的車両12の室内側に配置しても構わない。
【0051】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態について説明する。
【0052】図14には本発明の第4の実施の形態に係
る挟み込み検出装置170を適用した車両12の要部の
断面図が示されている。
【0053】この図に示されるように、本挟み込み検出
装置170ではトリム172の内部に複数の芯金17
8、180が埋設されている。芯金178は略車幅方向
が板厚方向とされ略車両上下方向が幅方向とされた金属
の板材で、下側の幅方向端部は車幅方向外側へ向けて屈
曲されている。一方、芯金180は上方へ向けて僅かに
凹形状で略車両左右方向が幅方向とされた板材で、幅方
向一端が上述した芯金178の下端部近傍に位置し、幅
方向他端部が全閉状態におけるドアガラス24の上端部
近傍に位置している。これらの芯金178、180はト
リム172を形成する合成樹脂材によって被覆されて一
体とされているが、芯金178、180は別体で構成さ
れており、しかも、僅かではあるが、芯金178の下端
部と芯金180の幅方向一端部は離間しているため、芯
金180は幅方向一端部の軸周りに所定角度回動可能と
され、前記第3の実施の形態における押圧部154と同
様の保持手段で且つ押圧手段としての押圧部176を構
成している。
【0054】また、芯金180の上側には、固定体とし
ての固定部181が設けられている。この固定部181
は上述したトリム172の押圧部176と同様に合成樹
脂材によって略車幅方向が板厚方向で略車両上下方向が
幅方向の略板状とされ、その車幅方向室内側の端部でト
リム172へ連結されて一体とされている。また、この
固定部181の内部には芯金182が埋設されている。
この芯金182は芯金180と同様にルーフパネル26
の側縁下端部26Aに沿って長手とされると共に略車幅
方向を幅方向とされた金属板材で、その幅方向一端は芯
金178のへ連結されて芯金178と一体とされてい
る。
【0055】さらに、芯金180の幅方向他端側で且つ
芯金180と芯金182の間には感圧センサ80が配置
されており、芯金178、180、182と共にトリム
172を構成する合成樹脂材により被覆されて芯金17
8、180、182と一体とされている。
【0056】上記構成の挟み込み検出装置170では、
上昇するドアガラス24の上端部に異物108が押圧さ
れてドアガラス24と共に上昇すると、異物108のド
アガラス24の上端部よりも車両12の室内側に突出し
た部分が押圧部176へ当接して、これにより押圧部1
76が上方へ押圧される。ここで、芯金180は芯金1
78とは別体で構成されており、合成樹脂材で被覆され
て一体とされているものの芯金180は幅方向基端部周
り(図14の矢印A方向)に回動可能であるため、異物
108からの押圧力を受けることで押圧部176は芯金
180に対応した部分が上方へ回動変位する。このと
き、芯金178は変位しないため、芯金178と一体と
された芯金182は変位しない。したがって、芯金18
0と芯金182との間に配置された感圧センサ80は回
動する押圧部176に押圧されて固定部181へ押し付
けられる。このときの押し付け力で感圧センサ80の外
皮部82が弾性変形して内部に設けられた電極86〜9
2が短絡する。これにより、異物108がドアガラス2
4の上端部とルーフパネル26の側縁との間に挟み込ま
れたことが検出される。
【0057】ここで、本挟み込み検出装置170は、上
述した第3の実施の形態に係る挟み込み検出装置150
と同様に異物108が直接感圧センサ80を押圧せず、
異物108からの押圧力を受けて回動する押圧部176
が感圧センサ80を下方から押圧する構成であるため、
基本的に前記第3の実施の形態に係る挟み込み検出装置
150と同様の効果を得ることができる。但し、トリム
172とウエザストリップ52との間で感圧センサ80
を挟み付けて感圧センサ80の外皮部82を弾性変形さ
せるのではなく、固定体としての芯金182側へ感圧セ
ンサ80を押し付ける構成である。したがって、本実施
の形態では、ウエザストリップ52は通常の状態でドア
ガラス24の上端部が当接した場合に、ドアガラス24
の上端部へ密着してシールできる程度に剛性が設定され
ていればよく、シール性を向上できる。
【0058】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態について説明する。
【0059】図16には本発明の第5の実施の形態に係
る挟み込み検出装置200を適用した車両12の要部の
断面図が示されている。
【0060】この図に示されるように、本挟み込み検出
装置200を適用した車両12のトリム202は、前記
第1乃至第4の実施の形態に係る車両12とは異なり、
保持部70が設けられていない。但し、このトリム20
2の下端側には、部分的に細幅の首部204が形成され
ている。
【0061】また、このトリム202の車幅方向外側に
は固定体としての固定板210が設けられている。この
固定板210は上述した第3の実施の形態における芯金
180と同様に車幅方向が幅方向とされた板材で、その
幅方向一端(車幅方向内側の端部)にはトリム202の
首部204へ嵌合可能な凹部212が形成されており、
この凹部212を首部204へ嵌合させることで固定板
210がトリム202へ固定されるようになっている。
この固定板210の幅方向他端部(車幅方向外側の端
部)からは下方へ向けて支持部214が延出されてお
り、さらに、この支持部214の下方には感圧センサ8
0が設けられている。この感圧センサ80の外皮部82
には、外皮部82に沿って長手とされた外皮保持体21
6が取り付けられている。外皮保持体216の上端部に
は上述した支持部214に対応した溝部218が形成さ
れており、この溝部218が支持部214へ嵌め込まれ
ることで、外皮保持体216が支持部214に支持され
る。また、外皮保持体216の下端部には下方へ外皮部
82の外周の曲率に応じた曲率半径を有する凹部220
が形成されており、接着剤等の固着手段によって外皮部
82の略上側半分が凹部220の内側へ固着されてい
る。
【0062】さらに、固定板210の略下方には押圧手
段としての押圧板222が配置されている。押圧板22
2は車幅方向を幅方向とされた金属板材で、その幅方向
一端側は、車幅方向内側へ且つ上方へ向けて屈曲され固
定板210の凹部212近傍へ延出されている。ここ
で、凹部212の一対の側壁部224、226のうち、
車幅方向外側に位置する側壁部224は固定板210の
本体部分210Aに対して下方で且つ車幅方向外側へ向
けて屈曲されており、本体部分210Aと側壁部224
との間の鋭角部分に押圧板222の幅方向一端部が入り
込んでいる。一方、押圧板222の幅方向中間部よりも
他端側(車幅方向外側)には上方へ向けて開口した凹部
228が形成されている。この凹部228の曲率は感圧
センサ80の外皮部82の曲率よりも僅かに大きく、外
皮部82の下半分が凹部228の内側に入り込んでい
る。さらに、この凹部228の幅方向他端部(すなわ
ち、押圧板222の幅方向他端部)は接着材等の固着手
段によって外皮部82へ固着されており、感圧センサ8
0の外皮部82を介して固定板210へ連結されてい
る。
【0063】上記構成の挟み込み検出装置200では、
上昇するドアガラス24の上端部に押圧されドアガラス
24と共に上昇する異物108のドアガラス24の上端
部よりも車両室内側へ突出した部分が押圧板222へ接
触して押圧板を上側へ押圧すると、この押圧力により押
圧板222が上方へ変位し、その幅方向他端側が感圧セ
ンサ80を上方へ押圧する。このときの押圧力によっ
て、感圧センサ80の外皮部82は外皮保持体216の
凹部228へ押し付けられる。外皮保持体216は固定
板210の支持部214に支持されており、固定板21
0は凹部212がトリム202の首部204へ嵌め込ま
れることによりトリム202へ固定されているため、外
皮部82が外皮保持体216の凹部228へ押し付けら
れることで、この押し付け力に外皮部82が弾性変形し
て電極86〜92が短絡する。これにより、異物108
がドアガラス24の上端部とルーフパネル26の側縁と
の間に挟み込まれたことが検出される。ここで、本挟み
込み検出装置200は、固定板210に支持された外皮
保持体216と押圧板222との間で感圧センサ80を
挟み付けて押圧板222からの押し付け力によって感圧
センサ80の外皮部82を弾性変形させる構成であり、
合成樹脂材等により被覆さてはいないが、押圧板222
を芯金180、固定板210を芯金182に置き換えて
考えた場合、基本的に前記第4の実施の形態と同様の構
成であるため、前記第4の実施の形態に係る挟み込み検
出装置170と同様の作用を奏し、同様の効果を得るこ
とができる。
【0064】しかも、前記第4の実施の形態に係る挟み
込み検出装置170とは異なり、本実施の形態に係る挟
み込み検出装置200は、トリム202と押圧板222
や固定板210とが別体で構成されており、固定板21
0の凹部212をトリム202の首部204へ嵌め込む
ことで固定板210等が車両12へ取り付けられる構成
であるため、製造が容易となりコストも安価となる。ま
た、感圧センサ80等を外すことも容易であるためメン
テナンス等の作業性も向上する。
【0065】なお、本実施の形態では、図16からも分
かるように、単に金属板材を曲げることで固定板210
に凹部212を形成して、固定板210をトリム202
へ取り付けできるようにした構成であったが、例えば、
図17に示されるように、凹部212に相当する取付溝
238を形成する鉤状の一対の縦壁240と、本体部分
210Aとを別体で構成し、後にこれらを溶接等の固着
手段で一体にして形成してもよい。
【0066】また、前記第4及び第5の実施の形態で
は、芯金180や押圧板222は屈曲或いは湾曲されて
いるものの基本的に平板状であったが、例えば、図18
に示されるように、芯金180(或いは押圧板222)
の断面積がルーフパネル26の側縁下端部26Aに沿っ
て(すなわち、図3及び図18の矢印FR方向に沿っ
て)断面積が連続的に増減する断面波形状としてもよ
い。このように構成することで、芯金180は、車幅方
向に沿った方向の剛性が強くなり、車両12の比較的室
内側で異物108が押圧部176を押圧した場合でも、
押圧部108の全体が変位するため、確実に異物108
の挟み込みが検出できる。
【0067】さらに、上記各実施の形態及びそれらの変
形例は全て本発明をドアガラス24における異物108
の挟み込み検出用として適用した構成であったが、本発
明はドアガラス24における異物108の挟み込み検出
用に限定されるものではない。例えば、モータ等の駆動
力で車両のルーフパネルの一部或いは全てが自動開閉す
る自動サンルーフ装置等、基本的にモータ等の駆動力で
移動体が自動開閉する構成の装置であればその移動体に
よる挟み込み検出用として適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る挟み込み検出
装置を適用した車両の要部の断面図で図3の1−1線に
沿った断面図である。
【図2】異物(被押圧体)がドアガラス(移動体)に押
圧された状態を示す図1に対応した断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る挟み込み検出
装置を適用した車両の概略的な側面図である。
【図4】ドアガラス(移動体)の駆動機構の概略を示す
図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る挟み込み検出
装置の感圧センサの断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る挟み込み検出
装置の感圧センサの斜視図である。
【図7】感圧センサを含む電気回路図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る挟み込み検出
装置の構成を示す図1に対応した断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る挟み込み検出
装置の感圧センサの拡大断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る挟み込み検
出装置の構成を示す図1に対応した断面図である。
【図11】異物(被押圧体)がドアガラス(移動体)に
押圧された状態を示す図10に対応した断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る挟み込み検
出装置の変形例の構成を示す図10に対応した断面図で
ある。
【図13】異物(被押圧体)がドアガラス(移動体)に
押圧された状態を示す図12に対応した断面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態に係る挟み込み検
出装置の構成を示す図1に対応した断面図である。
【図15】異物(被押圧体)がドアガラス(移動体)に
押圧された状態を示す図14に対応した断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係る挟み込み検
出装置の構成を示す図1に対応した断面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態に係る挟み込み検
出装置の変形例の構成を示す図16に対応した断面図で
ある。
【図18】芯金の変形例を示す斜視図である。
【図19】従来の挟み込み検出装置の構成の概略を示す
断面図である。
【図20】従来の挟み込み検出装置においてドアガラス
がウエザストリップに密着した状態を示す図19に対応
した断面図である。
【符号の説明】
10 挟み込み検出装置 14 ドアパネル(開口体) 18 フロントピラー(開口体) 20 センターピラー(開口体) 22 クオータピラー(開口体) 26 ルーフパネル(開口体) 38 モータ(駆動手段) 52 ウエザストリップ(第2の実施の形態では特
許請求の範囲で言うところの固定体に相当する) 70 保持部(保持手段) 80 感圧センサ 120 挟み込み検出装置 124 感圧センサ 126 保持部(保持手段) 150 挟み込み検出装置 154 押圧部(押圧手段、保持手段) 170 挟み込み検出装置 176 押圧部(押圧手段、保持手段) 181 固定部(固定体) 200 挟み込み検出装置 210 固定板(固定体) 216 外皮保持体(保持手段) 222 押圧板(押圧手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 猛 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段の駆動力によって移動して開口
    体の開口部を開閉する移動体が前記開口部を全閉する際
    に、前記移動体の閉移動方向側端部と前記開口体との間
    に位置する被押圧体の前記移動体による挟み込みを検出
    するための挟み込み検出装置であって、 前記移動体の移動軌跡の側方から前記開口部を前記全閉
    状態での前記移動体の閉移動方向側端部の近傍へ向けて
    延出された保持手段と、 前記全閉状態における前記移動体の閉移動方向側端部の
    側方で前記保持手段に保持されると共に、前記被押圧体
    の前記移動体の閉移動方向側端部よりも前記保持手段側
    へ突出した部分を介して前記被押圧体が受けた押圧力を
    受けて前記移動体による前記被押圧体の挟み込み状態を
    検出する感圧センサと、 を備えることを特徴とする挟み込み検出装置。
  2. 【請求項2】 前記感圧センサの前記移動体の閉移動方
    向とは反対方向側に設けられ、前記閉移動する移動体の
    閉移動方向側端部に押圧されて移動する前記被押圧体に
    押圧されて前記感圧センサへ接近する方向へ向けて変位
    し、前記感圧センサを押圧する押圧手段を備えることを
    特徴とする請求項1記載の挟み込み検出装置。
  3. 【請求項3】 前記感圧センサは前記被押圧体からの押
    圧力により変位可能に設けられると共に、前記変位状態
    の前記感圧センサが当接する固定体を備え、前記押圧力
    により前記感圧センサが前記固定体に押し付けられるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の挟み込み検
    出装置。
JP03936198A 1998-02-20 1998-02-20 挟み込み検出装置 Expired - Fee Related JP3853958B2 (ja)

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