JPH11236530A - シリカ系被膜形成用塗布液及びシリカ系被膜 - Google Patents

シリカ系被膜形成用塗布液及びシリカ系被膜

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JPH11236530A
JPH11236530A JP10041896A JP4189698A JPH11236530A JP H11236530 A JPH11236530 A JP H11236530A JP 10041896 A JP10041896 A JP 10041896A JP 4189698 A JP4189698 A JP 4189698A JP H11236530 A JPH11236530 A JP H11236530A
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JP
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film
coating
silica
compound
alkoxysilane
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JP10041896A
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English (en)
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Yasuhiro Yamamoto
靖浩 山本
Hiroyuki Morishima
浩之 森嶋
Takenori Narita
武憲 成田
Shigeru Nobe
茂 野部
Kazuhiro Enomoto
和宏 榎本
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金属配線との接着性を向上させ、熱的に安定
で成膜性の良好なシリカ系被膜形成用塗布液及びシリカ
系被膜の提供。 【解決手段】 (A)RSi(OR)4−n (Rは、C1〜4アルキル基、nは0〜2)で表される
アルコキシシラン化合物と(B)PhSi(OR) (Phはフェニル基、Rはアルキル基)で表されるフェ
ニルアルコキシシラン化合物を加水分解及び重縮合させ
て得られるアルコキシシランオリゴマー並びに(C)H
Si(OR)4−n (Rは、C1〜4アルキル基、nは1又は2)で表され
るアルコキシシラン化合物、アミノアルキルアルコキシ
シラン化合物及びジルコニウムアルコキシド化合物少な
くとも一種の化合物を含有してなる塗布液及びこの塗布
液を、基体表面上に塗布後50〜350℃で乾燥し、つ
いで350〜600℃で焼成してなるシリカ系被膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリカ系被膜形成
用塗布液及びシリカ系被膜に関し、更に詳しくは、熱的
に安定で成膜性の良好なシリカ系被膜及びこのシリカ系
被膜形成用塗布液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、IC、LSI等の半導体素子の層
間絶縁膜の平坦化方法として、パターン形成された配線
層を有する基板上に真空蒸着、CVD等の気相成長法に
よりSiO2、SiN等からなる1層目の層間絶縁膜を
形成し、2層目にSOG液(オルガノシロキサンのオリ
ゴマー液)を回転塗布し、その後熱処理することにより
オルガノシロキサン系被膜を形成する。次に1層目と同
様の方法により3層目の層間絶縁膜を形成する3層層間
膜によるSOG平坦化プロセスが広く用いられている。
【0003】近年IC、LSI等の高速化が進展してい
く中で3層構造の層間絶縁膜では誘電率の低減にも限界
がある為、SOG膜単層で層間絶縁膜を形成する方法も
提案されている。しかし、SOG膜単層では金属配線と
の接着性がCVDなどで形成される酸化膜と比較して著
しく悪いため、その後の半導体製造工程で配線の断線が
生じるといった間題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】請求項1又は2に記載
の発明は、金属配線との接着性を向上させ、熱的に安定
で成膜性の良好なシリカ系被膜形成用塗布液を提供する
ものである。請求項3に記載の発明は、金属配線との接
着性がすぐれ、成膜が容易なシリカ系被膜を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)一般式
(I)
【化4】 (式中Rは、炭素数1〜4のアルキル基、nは0〜2の
正数を意味する)で表されるアルコキシシラン化合物と
(B)一般式(II)
【化5】 (式中Phはフェニル基を意昧し、Rは炭素数1〜4の
アルキル基を意味する)で表されるフェニルアルコキシ
シラン化合物を加水分解及び重縮合させて得られるアル
コキシシランオリゴマー並びに(C)一般式(III)
【化6】 (式中Rは、炭素数1〜4のアルキル基、nは1又は2
を意味する)で表されるアルコキシシラン化合物、アミ
ノアルキルアルコキシシラン化合物及びジルコニウムア
ルコキシド化合物からなる群から選ばれる少なくとも一
種の化合物を含有してなるシリカ系被膜形成用塗布液に
関する。
【0006】また、本発明は、このシリカ系被膜形成用
塗布液において、アルコキシシランオリゴマーに対しア
ルコキシシラン化合物、アミノアルキルアルコキシシラ
ン化合物及びジルコニウムアルコキシド化合物からなる
群から選ばれる少なくとも一種の化合物を1〜10重量
%含むシリカ系被膜形成用塗布液に関する。また、本発
明は、これらのうちのいずれかの塗布液を、基体表面上
に塗布後50〜350℃で乾燥し、ついで350〜60
0℃で焼成してなるシリカ系被膜に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】前記一般式(I)で表されるアル
コキシシランは、具体的には
【化7】 等のテトラアルコキシシラン、
【化8】 等のモノアルキルトリアルコキシシラン、
【化9】 等のジアルキルジアルコキシシランがあげられ、これら
は1種または2種以上が用いられる。
【0008】前記一般式(II)で表されるフェニルトリ
アルコキシシラン化合物は、具体的には、
【化10】 等があげられる。
【0009】前記一般式(III)で表されるアルコキシ
シラン化合物は、具体的には、
【化11】 等があげられる。
【0010】本発明におけるアミノアルキルアルコキシ
シラン化合物は、分子中にアミノアルキル基及びアルコ
キシ基を有するシラノ化合物であり、アミノアルキル基
の炭素数が1〜4のものが好ましく、またアルコキシ基
も炭素数が1〜4のものが好ましい。このようなアミノ
アルキルアルコキシシラン化合物としては、
【化12】 等があげられる。
【0011】本発明に用いられるジルコニウム錯体化合
物としては、ジルコニウムアセテート、ジルコニウムア
セチルアセトン、ジルコニウムアルコキシド化合物等が
あり、ジルコニウムアルコキシド化合物としては、ジル
コニウムテトラn−プロポキシド、ジルコニウムテトラ
iso−プロポキシド、ジルコニウムテトラn−ブトキシ
ド、ジルコニウムテトラiso−ブトキシド等のジルコニ
ウムテトラアルコキシド化合物(アルコキシ基の炭素数
が1〜4)、アセチルアセトンジルコニウムn−ブトキ
シド等があげられる。
【0012】本発明に用いられるアルコキシシランオリ
ゴマーの製造において使用されるテトラアルコキシシラ
ン、モノアルキルトリアルコキシシラン、ジアルキルジ
アルコキシシラン及びフェニルトリアルコキシシランの
割合に制限はないが、次のように配合されることが好ま
しい。すなわち、良質なシリカ系被膜を形成するために
は、使用するアルコキシシラン化合物の総量に対して
(a)テトラアルコキシシラン又はモノアルキルトリア
ルコキシシラン 90〜50モル%、(b)ジアルキル
ジアルコキシシラン 0〜40モル%及び(c)フェニ
ルトリアルコキシシラン 10〜50モル%を全体が1
0モル%になうように配合することが好ましい。
【0013】本発明におけるシリカ系被膜形成用塗布液
には溶媒として、有機溶媒を使用することが好ましい。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール等のアルコール、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等の酢酸エステル、エ
チレングリコールモノメチルアセテート、エチレングリ
コールジアセテート等のグリコールアセテート系溶媒、
N,N−ジメチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、
グリコールエーテル系溶媒等種々の溶媒があげられ、こ
れらは1種または2種以上が用いられる。
【0014】本発明におけるアルコキシシランオリゴマ
ーは、前記一般式(I)で表されるアルコキシシラン化
合物及び一般式(II)で表されるフェニルアルコキシシ
ラン化合物を加水分解、重縮合して製造されるが、この
とき触媒として塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、フッ酸等の
無機酸、シュウ酸、マレイン酸、スルホン酸、ギ酸等の
有機酸を使用することが好ましく、アンモニア、トリメ
チルアンモニウム等の塩基性触媒を用いることもでき
る。これら触媒は、一般式(I)で表されるアルコキシ
シラン化合物の量に応じて適当量用いられるが、好適に
は一般式(I)で表されるアルコキシシラン化合物及び
一般式(II)で表されるフェニルアルコキシシラン化合
物の総量1モルに対し0.001〜0.5モルの範囲で
用いられる。
【0015】また、上記の加水分解・重縮合は、前記の
溶媒中で行うことが好ましい。また、この反応に際して
水が存在させられる。水の量も適宜決められるが、あま
り少ない場合や多すぎる場合はには塗布液の保存安定性
が低下するなどの間題があるので、水の量は一般式
(I)で表されるアルコキシシラン化合物及び一般式
(II)で表されるフェニルアルコキシシラン化合物の総
量1モルに対して0.5〜4モルの範囲とすることが好
ましい。以上のようにして得られる加水分解・重縮合生
成物の反応液(シラノールオリゴマー液)は、そのまま
使用することができる。また、溶媒を除去後、改めて前
記溶媒に溶解してシラノニルオリゴマー液としてから使
用される。上記反応温度は、0〜50℃の範囲が好まし
い。
【0016】本発明に用いられる一般式(III)で表さ
れるアルコキシシラン化合物、アミノアルキルアルコキ
シシラン化合物及びジルコニウムアルコキシド化合物の
うち少なくとも1種の添加量は、シリカ系被膜の接着性
及び膜質の点からアルコキシシランオリゴマー(前記で
得られた加水分解・重縮合生成物の樹脂分)に対し1〜
10重量%の範囲とすることが好ましい。
【0017】本発明のシリカ系被膜形成用塗布液は、ア
ルコキシシランオリゴマーにアルコキシシラン化合物、
またはアミノアルキルアルコキシシラン化合物、または
ジルコニウムアルコキシド化合物を混合して得られる。
【0018】このようにして得られた塗布液を用いてシ
リカ系被膜を形成するには、該塗布液をシリコンウエハ
ー、アルミニウム等の金属板、表面に金属を形成したシ
リコンウエハー、回路の形成されたシリコンウエハー等
の基体上に、浸潰法、回転塗布法等の方法で塗布した
後、50〜350℃、好ましくは100〜250℃で乾
燥し、ついで、窒素雰囲気中で350〜600℃、好ま
しくは350〜450℃で焼成する。このシリカ系被膜
を多層配線構造の層間膜(絶縁層間膜)として半導体装
置を得ることができる。
【0019】本発明の塗布液を用いて得られるシリカ系
被膜は、従来のアルコキシシランの加水分解縮重合を用
いて得られるシリカ系被膜と比較して、金属との接着性
が向上しており、熱的安定性、成膜性は従来のアルコキ
シシランの加水分解縮重合を用いて得られるシリカ系被
膜と同等のシリカ膜が形成される。このシリカ系被膜を
配線層間膜(層間絶縁膜)として半導体素子を得ること
ができる。
【0020】本発明の半導体装置の製造工程の一例を以
下に説明する。図1は、多層配線構造の半導体装置の製
造工程図である。図1において、回路素子を有するシリ
コンウエハー、ガラス板、金属板などの半導体基板1
は、回路素子の所定部分を除いてシリコン酸化膜等の保
護膜2で被覆され、露出した回路素子上に第1導体層3
が形成されている。該半導体基板上に前述したシリカ系
被膜塗布液がスピナー法などで塗布され、熱処理による
溶媒の除去及び焼成によるポリシロキサン膜からなる層
間絶縁膜4が形成される(工程(a))。
【0021】次に、塩化ゴム系またはフェノールノボラ
ック系等の感光性樹脂層5が前記層間絶縁膜4上にスピ
ナー法によって形成され、公知の写真食刻技術によって
所定部分の層間絶縁膜4が露出するよっに窓6Aが設け
られる(工程(b))。
【0022】窓6Aの層間絶縁膜4は、四フッ化炭素等
のフッ素系ガスを用いるドライエッチング手段(例え
ば、四フッ化炭素等のフッ素系ガスを用いる方法)によ
って選択的にエッチングされ、窓6Bが開けられる。次
いで窓6Bから露出した第1導体層3を腐食することな
く感光樹脂層5のみを腐食するようなエッチング溶液を
用いて感光樹脂層5が完全に除去される(工程
(c))。
【0023】さらに、公知の金属膜形成法及び写真食刻
技術を用いて第2導体層7を形成させ、第1導体層3と
の電気的接続が完全に行われる(工程(d))。
【0024】3層以上の多層配線構造体を形成する場合
は、上記の工程を繰り返して行い各層を形成する。すな
わち導体層の上に絶縁層となる層間絶縁膜を形成する工
程(a)、この被膜の所定の場所を選択的に除去し窓を
開口して下部に存する導体層の所定部分と接続された上
部の導体を形成する工程(d)を繰り返すことになる。
このようにして作製される多層配線構造体の表面には、
通常、ポリイミド樹脂等の有機材料又は窒化ケイ素等の
無機材料からなる表面保護層が形成される。表面保護層
には場合により所定部分に上記窓6A、6Bと同様の窓
を開けてもよい。半導体装置全体は、通常、エポキシ樹
脂等を含む封止材により封止される。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1 テトラメトキシシラン51.0g、メチルトリメトキシ
シラン23.0g、ジメチルジメトキシシラン40.0
g及びフェニルトリメトキシシラン33.0gをイソプ
ロピルアルコール400.0gに溶解し、この溶液に水
50.0gにリン酸210gを溶解した液を撹拌下で1
時間かけて滴下した。滴下終了後5時間撹拌した後、ト
リメトキシシラン6.0gを添加し、更に1時間撹拌し
た。
【0026】また、この反応物溶液をスピナーを用いて
2000rpmでシリコンウエハー上にアルミニウムを形
成した基体に塗布した後150℃に制御されたホットプ
レート上で1分間乾燥し、400℃で窒素雰囲気の電気
炉中で1時間焼成したところ無色透明でクラックのない
被膜が得られた。該被膜の膜厚を測定したところ0.3
μmであった。
【0027】さらに、このシリカ系被膜を碁盤目試験法
JlS K 5400に準じ接着力の試験を行ったとこ
ろ、被膜のはがれは認められなかった。その後、同基体
を高圧蒸気減菌器中で120℃、2.2Kgf/cm2の条件
で24時間処理した後、碁盤目試験法で接着カの試験を
行ったが被膜のはがれは認められなかった。
【O028】実施例2 テトラメトキシシラン120.0g、フェニルトリメト
キシシラン40.0gをイソプロピルアルコール80
0.0gに溶解し、この溶液に水55.0gにマレイン
酸0.5gを溶解した液を撹拌下で1時間かけて滴下し
た。滴下終了後5時間撹拌した後、3−アミノプロピル
トリエトキシシラン6.0gを添加し、更に1時間撹拌
した。
【0029】また、この反応物溶液をスピナーを用いて
2000rpmでシリコンウエハー上にアルミニウムを形
成した基体に塗布した後150℃に制御されたホットプ
レート上で1分間乾燥し、400℃で窒素雰囲気の電気
炉中で1時間焼成したところ無色透明でクラックのない
被膜が得られた。該被膜の膜厚を測定したところ0.3
μmであった。
【0030】さらに、このシリカ系被膜を碁盤目試験法
J1S K 5400に準じ接着力の試験を行ったとこ
ろ、被膜のはがれは認められなかった。その後。同基体
を高圧蒸気滅菌器中で120℃、2.2Kgf/cm2の条件
で24時間処理した後、碁盤目試験法で接着力の試験を
行ったが被膜のはがれは認められなかった。
【0031】実施例3 テトラメトキシシラン87.0g、メチルトリメトキシ
シラン40.0g及びフェニルトリメトキシシラン2
7.0gをイソブロビルアルコール280.0gに溶解
し、この溶液に水50.0gにマレイン酸0.5gを溶
解した液を撹拌下で1時問かけて滴下した。滴下終了後
5時間撹拌した後、アセチルアセトンジルコニウムブト
キシド6.0gを添加し、更に1時間撹拌した。
【O032】また、この反応物溶液をスピナーを用いて
2000rpmでシリコンウエハー上にアルミニウムを形
成した基体に塗布した後150℃に制御されたホットプ
レート上で1分間乾燥し、400℃で窒素雰囲気の電気
炉中で1時間焼成したところ無色透明でクラックのない
被膜が得られた。該被膜の膜厚を測定したところ0.2
μmであった。
【0033】さらに、このシリカ系被膜を碁盤目試験法
JlS K 5400に準じ接着力の武験を行ったとこ
ろ、被膜のはがれは認められなかった。その後、同基体
を高圧蒸気滅菌器中で120℃、2.2Kgf/cm2の条件
で24時間処理した後、碁盤目試験法で接着力の試験を
行ったが被膜のはがれは認められなかった。
【0034】比較例1 テトラメトキシシラン51.0g、メチルトリメトキシ
シラン23.0g、ジメチルジメトキシシラン40.0
g及びフェニルトリメトキシシラン33.0gをイソブ
ロピルアルコール400.0gに溶解し、この溶液に水
50.0gにリン酸2.0gを溶解した液を撹拌下で1
時間かけて滴下し、滴下終了後5時間撹拌した。
【0035】また、この反応物溶液をスピナーを用いて
2000rpmでシリコンウエハー上にアルミニウムを形
成した基体に塗布した後150℃に制御されたホットプ
レート上で1分間乾燥し、400℃で窒秦雰囲気の電気
炉中で1時間焼成したところ無色透明でクラックのない
被膜が得られた。該被膜の膜厚を測定したところ0.3
μmであった。
【0036】さらに、このシリカ系被膜を碁盤目試験法
JlS K 5400に準じ接着力の試験を行ったとこ
ろ、被膜のはがれは認められなかった。その後、同基体
を高圧蒸気滅菌器中で120℃、2.2Kgf/cm2の条件
で24時間処理した後、碁盤目試験法で接着力の試験を
行った結果、碁盤目の2割の被膜がはがれた。
【0037】
【発明の効果】請求項1又は請求項2におけるシリカ系
被膜形成用塗布液は、熱的に安定で成膜性が良好であ
り、被膜の金属配線との接着性に優れる。請求項3にお
けるシリカ系被膜は、金属配線との接着性に優れ、剥が
れが生じず、成膜性が容易であり電子部品、特に半導体
の多層配線におけるSOG単層プロセスでの配線段差の
被膜等に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す工
程図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 保護膜 3 第1導体層 4 層間絶縁膜 5 感光性樹脂層 6A、6B 窓 7 第2導体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野部 茂 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 榎本 和宏 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I) 【化1】 (式中Rは、炭素数1〜4のアルキル基、nは0〜2の
    正数を意味する)で表されるアルコキシシラン化合物と
    (B)一般式(II) 【化2】 (式中Phはフェニル基を意昧し、Rは炭素数1〜4の
    アルキル基を意味する)で表されるフェニルアルコキシ
    シラン化合物を加水分解及び重縮合させて得られるアル
    コキシシランオリゴマー並びに(C)一般式(III) 【化3】 (式中Rは、炭素数1〜4のアルキル基、nは1又は2
    を意味する)で表されるアルコキシシラン化合物、アミ
    ノアルキルアルコキシシラン化合物及びジルコニウムア
    ルコキシド化合物からなる群から選ばれる少なくとも一
    種の化合物を含有してなるシリカ系被膜形成用塗布液。
  2. 【請求項2】 アルコキシシランオリゴマーに対しアル
    コキシシラン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン
    化合物及びジルコニウムアルコキシド化合物からなる群
    から選ばれる少なくとも一種の化合物を1〜10重量%
    含む請求項1記載のシリカ系被膜形成用塗布液。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のいずれかの
    塗布液を、基体表面上に塗布後50〜350℃で乾燥
    し、ついで350〜600℃で焼成してなるシリカ系被
    膜。
JP10041896A 1998-02-24 1998-02-24 シリカ系被膜形成用塗布液及びシリカ系被膜 Pending JPH11236530A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009084646A1 (ja) * 2007-12-28 2009-07-09 Terumo Kabushiki Kaisha シリンジ用ガスケットおよびそれを備えたシリンジ

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US8968260B2 (en) 2007-12-28 2015-03-03 Terumo Kabushiki Kaisha Gasket for syringe and syringe having gasket
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