JPH11236313A - 脂肪相にポリマー粒子が分散した持続性粉末状化粧品組成物 - Google Patents

脂肪相にポリマー粒子が分散した持続性粉末状化粧品組成物

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JPH11236313A
JPH11236313A JP10356820A JP35682098A JPH11236313A JP H11236313 A JPH11236313 A JP H11236313A JP 10356820 A JP10356820 A JP 10356820A JP 35682098 A JP35682098 A JP 35682098A JP H11236313 A JPH11236313 A JP H11236313A
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fatty phase
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JP10356820A
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La Poterie Valerie De
ドゥ・ラ・ポトリ ヴァレリー
Patricia Lemann
レマン パトリシア
Nathalie Mougin
ムジャン ナタリー
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LOreal SA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 激しい摩擦等に対しても優れた耐移り性を有
しかつ長い持続性を持つ局所適用用の粉末状組成物を提
供する。 【解決手段】 粒子がバインダーにより相互に結合され
ている少なくとも1種の粉末状化合物を含有する局所適
用用の粉末状組成物において、バインダーが液状脂肪相
と、組成物の全重量に対して少なくとも2重量%の、該
液状脂肪相に分散可能なポリマーとを含有せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪相に分散可能
なポリマーを含有し、特に、化粧品、皮膚科学、製薬お
よび衛生の分野を意図した粉末状組成物に関する。より
詳しくは、本発明は、人の顔と人の身体の双方の皮膚、
および唇を手入れおよび/またはメークアップするため
の長く持続する耐移り性粉末状組成物に関する。
【0002】この組成物は、特に顔、より詳細には頬と
瞼並びに唇をメークアップする圧密、圧縮またはフリー
パウダーの形態で提供することができる。該組成物は、
特にほほ紅またはアイシャドウの形態あるいはフェース
パウダー、ボディパウダーまたはデオドラントパウダー
の形態で提供される。これはスティック、皿状または他
の任意の形態で圧密化されて提供されうる。フェースパ
ウダーは、しばしば皮膚の艶をけしたりおよび/または
皮膚に着色を施すことを意図する。
【0003】人の皮膚または唇をメークアップするため
のパウダーは、一般には室温で液体である油タイプのバ
インダーを用いて相互に結合された顔料および/または
フィラーから形成された高含有量のパウダーと、場合に
よっては例えば化粧品または皮膚科学的活性成分のよう
な成分とを含有する。これらはまた界面活性剤を含有し
うる。
【0004】パウダーは、皮膚または唇に塗布すると、
移ってしまうという欠点がある。すなわち、パウダーが
接触し得るある種の基部、特に、衣類または皮膚あるい
はグラス、カップ、たばこに少なくとも部分的に付着し
て、シミを残すといった欠点がある。この移りは特に摩
擦の間に生じる。その結果、塗布した製品の持続性が劣
ることとなり、パウダーまたはルージュを規則的に新た
に塗布する必要が生じる。さらに、特にブラウスの襟に
このような容認できないシミができると、女性の中に
は、この種のメークアップを使用しなくなる人もいる。
【0005】さらに、これらのパウダーは、皮膚からの
汗および皮脂の生成により人の顔またはボディから消失
してしまう傾向を有している。この場合、皮膚のひだ、
皺、小皺へのパウダーの移入(migration)がよく観察
され、線状の外観を呈する。これは目の回りの皺と瞼の
ひだの場合に特にしかりである。したがって、メークア
ップは見苦しくなり、不均質になる。
【0006】同じような現象がフェースパウダーまたは
ほほ紅の場合にもみられる。この場合、パウダーの移入
はある種の深い皺を顕著にさせ、使用者の年齢を強調
し、色彩を消失させる。ある場合には、日中のメークア
ップのてかりが増大し、メークアップを再度塗布した
り、選択的に補修する必要が生じる。
【0007】汗と皮脂を吸収するためには、汗と皮脂を
「はじく」多孔性フィラーと場合によってはフッ化バイ
ンダー、例えばフッ化シリコーン誘導体(文献J09/
020637参照)またはフッ化材料で被覆されたフィ
ラーおよび顔料(文献J08/295612参照)が一
般に使用されている。この種のパウダーは、特に高価で
あり一般公衆への販売はできないという不具合がある。
また、フッ化化合物はよく有害性および毒性の問題を引
き起こす。
【0008】よって、上述した欠点を示さず、特に、著
しいまたは激しい押圧や摩擦の間でさえも、耐移り性を
有し、長い持続性を持つ局所適用用の組成物がなお必要
とされている。この組み合わせにより、皮膚の乾燥化を
制限しながら、皮膚により生成される分泌物を捕捉する
ことが可能になる。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本出願人は、全く驚くべきことに、化粧品用、皮膚科学
的、製薬用および/または衛生用組成物において、脂肪
相に分散可能なポリマーを使用すると、全く移らず、耐
水性があり、同時に快適に塗布できて一日中付着してい
る非常に良好な保持力のメークアップを得ることができ
ることを知見した。また、メークアップされた皮膚は、
完全に満足できるシルキーで僅かに艶のある光沢を持
つ。この皮膜はべとべとせず時間が経ってもてからな
い。
【0010】よって、本発明の主題は、粒子がバインダ
ーにより相互に結合した少なくとも1つの粉末状化合物
を含有する局所適用用の粉末状組成物において、バイン
ダーが、液状脂肪相と、組成物の全重量に対して少なく
とも2重量%の、上記液状脂肪相に分散可能なポリマー
を含有することを特徴とする組成物にある。
【0011】この組成物は、特に、化粧品用、皮膚科学
的、衛生用または製薬用組成物である。該組成物は、従
って、皮膚、粘膜およびケラチン繊維または表皮身体成
長体(皮膚骨格)と融和性のある成分を含有する。
【0012】上述の効果に加えて、本組成物はわずか一
回塗布するだけで、移入せず摩擦に耐える均一で均質な
メークアップを生じる。瞼に塗布したときは、ストリー
クは全く観察されないか実質的に殆ど観察されない。加
えて、被覆性、皮膚上での色彩の再生、および柔軟さ、
快適さおよび組成物の展伸性は従来のものより優れてい
る。如何なる場合にも以下の説明に束縛されるものでは
ないが、本出願人は、溶媒が一度蒸発すればポリマー粒
子が、メークアップを所定の位置に保つには十分な付着
性を持つフィラーおよび/または顔料の付着皮膜を形成
する。
【0013】本発明において使用されるポリマーは、ど
のような性質のものでもよい。したがって、ラジカルポ
リマー、重縮合物、天然由来のポリマー、およびそれら
の混合物を使用することができる。ポリマーは、その性
質に基づきまた組成物に所望される後の用途に応じて、
当業者により選択できる。よって、ポリマーは皮膜形成
ポリマーであってもなくてもよい。しかしながら、「耐
移り」性の最適化のためには、皮膜を形成することがで
きるポリマーを使用することが好ましい。
【0014】本発明の他の主題は、粒子がバインダーに
より相互に結合された少なくとも1つの粉末状化合物を
含有する粉末状組成物において、バインダーが化粧品
用、皮膚科学的、衛生用または製薬用揮発性液状脂肪相
と、組成物の全重量に対して少なくとも2重量%の、該
液状脂肪相中に分散可能で皮膜を形成することができる
ポリマーを含有する組成物にある。有利には、本発明の
組成物は、化粧品用、皮膚科学的、衛生用または製薬用
活性成分を含有する。
【0015】本発明の他の主題は、化粧品用、皮膚科学
的、製薬用または衛生用粉末状組成物において、または
その製造のために、上記液状脂肪相中に分散可能であ
る、少なくとも1つのポリマー、特に皮膜を形成するこ
とができるポリマーを含有する液状脂肪相を、人の皮膚
および/または唇に付着した組成物の、皮膜に接触した
基部への移りおよび/または移入を低減させ、実際はな
くするために、および/または該組成物の維持性を高め
るために、使用するバインダーとしての用途にある。
【0016】本発明の他の主題は、化粧品用、皮膚科学
的、製薬用または衛生用粉末状組成物において、または
その製造のために、上記液状脂肪相中に分散可能であ
る、組成物の全重量に対して少なくとも2重量%のポリ
マー、特に皮膜を形成することができるポリマーを含有
する液状脂肪相を、人の皮膚および/または唇に付着し
た組成物の、皮膜に接触した基部への移りおよび/また
は移入を低減させ、実際はなくするために、および/ま
たは該組成物の維持性を高めるために、用いる用途にあ
る。
【0017】本発明の他の主題は、粒子が揮発性液状脂
肪相を含有するバインダーにより相互に結合された少な
くとも1つの粉末状化合物を含有する粉末状組成物にお
いて、またはその粉末状組成物の製造のために、組成物
の全重量に対して少なくとも2重量%の含有量で、上記
液状脂肪相中に分散可能であるポリマー、特に皮膜を形
成することができるポリマーを、皮膚および/または唇
に付着した組成物の移りおよび/または移入を低減さ
せ、実際はなくするために、および/または該組成物の
維持性を高めるために用いる用途にある。
【0018】本発明の他の主題は、唇または皮膚のそれ
ぞれに上述した化粧品組成物を適用することからなる、
人の唇または皮膚の美容ケアまたはメークアップのため
の方法にある。
【0019】本発明のさらなる主題は、皮膚または唇用
のメークアップまたはケア組成物が皮膚または唇から該
皮膚および該唇以外の基部に移ることを制限し、実際は
なくする、および/または粒子がバインダーにより相互
に結合された少なくとも1つの粉末状化合物を含む上記
組成物の移入を制限し、実際にはなくする、および/ま
たは該組成物の維持性を高める美容方法において、液状
脂肪相中に分散可能な少なくとも1つのポリマーを、さ
らに好ましくは組成物の全重量に対してこのポリマーを
少なくとも2重量%の量で、含有する液状脂肪相を組成
物中に含有せしめることからなる方法にある。有利に
は、ポリマーは、少なくとも1つの安定化剤により表面
が安定化されている分散粒子の形態で提供される。
【0020】本発明の組成物に粒子分散体を使用する利
点の一つは、脂肪相において粒子が凝集しないで個々の
粒子の状態のまま残っていることであり、これはナノメ
ートル粒径の無機粒子の場合にはなかった。ポリマー分
散体の他の利点は、高ポリマー量の存在下でさえ、非常
に流動性のある組成物(約130センチポアズ)を得る
ことができることにある。
【0021】このような分散体のさらなる他の利点は、
ポリマー粒子の大きさを所望される如く等級分けするこ
とができ、合成中に粒径の「多分散性(polydispersit
y)」を変化させることができることにある。よって、
組成物中にある場合また皮膚もしくは唇に塗布された場
合に、裸眼では見えない非常に小さな粒子を得ることが
できる。粒子形態の顔料では、その組成物の平均粒径を
変えることができないので、これは不可能である。
【0022】さらに、本発明の組成物は、皮膚および唇
への特に有利な展伸性および付着性、並びに滑らかで心
地よい感触を示すことが知見されている。さらに、これ
らの組成物は、特に従来のメークアップ除去ミルクを用
いて容易に除去されるという利点を有する。良好な耐移
り性を持つ従来の組成物は除去するのが非常に困難であ
ったため、このことは全く驚くべきことである。一般
に、従来の組成物は、特定のメークアップ除去用製品と
併せて販売されており、使用者にさらなる制約が課せら
れている。
【0023】よって、本発明の組成物は、有利には、生
理学的に許容可能な液状脂肪相中に少なくとも1つのポ
リマーの略球形粒子の安定分散体を粉末状化合物のバイ
ンダーとして含有する。これらの分散体は、前記脂肪相
中にポリマーのナノ粒子が安定して分散した形態で特に
提供され得る。ナノ粒子は、好ましくは5〜600nm
の粒径であり、600nmを越えると、粒子の分散体が
あまり安定ではなくなる。
【0024】本発明の組成物のポリマー分散体のさらな
る利点は、ポリマーまたはポリマー系(ポリマーに可塑
剤型の添加剤を加えたもの)のガラス転移温度(Tg)
を変化させ、よって軟質のポリマーから比較的硬質のポ
リマーまで変化させることができ、考慮される用途に応
じて組成物の物性を調節できることである。好ましく
は、皮膚の温度以下の低いTgを有する皮膜形成ポリマ
ーを使用することができる。よって、基部に塗布された
場合に皮膜を形成することのできる分散体が得られ、こ
れは従来の無機顔料の分散体を使用した場合にはなかっ
た。
【0025】本発明の組成物において使用可能なポリマ
ーは、好ましくは2000〜10000000の分子量
と−100℃〜300℃のTgを有する。上記ポリマー
が、所望される用途に対してはあまりに高いガラス転移
温度を示す場合は、可塑剤と組み合わせて、使用する混
合物のこの温度をより低くすることができる。可塑剤
は、適用分野において通常使用される可塑剤、特にポリ
マーの溶剤となりうる化合物から選択することができ
る。
【0026】皮膜を形成できるポリマーとしては、好ま
しくは40℃以下のTgを有する、アクリルまたはビニ
ルのラジカルホモポリマーまたはコポリマー、特にアク
リル酸と共重合していてもよいメタクリル酸メチルを挙
げることができる。皮膜を形成できないポリマーとして
は、好ましくは40℃以上のTgを有する、架橋してい
てもよいビニルまたはアクリルのラジカルホモポリマー
またはコポリマー、例えばポリ(メチルメタクリラー
ト)、ポリスチレンまたはポリ(tert−ブチルアクリラ
ート)を挙げることができる。
【0027】限定を意味するものではないが、本発明の
ポリマーは、次のポリマーまたはコポリマー:ポリウレ
タン、ポリウレタン−アクリル、ポリ尿素、ポリ尿素−
ポリウレタン、ポリエステル−ポリウレタン、ポリエー
テル−ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミ
ド、アルキド類または脂肪鎖を含むポリエステル;アク
リルおよび/またはビニルポリマーまたはコポリマー;
アクリル−シリコーンコポリマー;ポリアクリルアミ
ド;シリコーンポリマーおよびそれらの混合物から選択
することができる。
【0028】ポリマーが分散されている液状脂肪相は、
それらが均質で安定した混合物を形成し、考慮される用
途と融和性がある限りは、特に、鉱物、動物、植物また
は合成由来の炭素含有、炭化水素含有および/またはシ
リコーン油類から、単独または混合物として選択され
る、任意の化粧品的または皮膚科学的に許容可能な油か
らなる。「液状脂肪相」は、室温で液状である任意の非
水性媒体を意味するものと理解される。「揮発性液状脂
肪相」は、一時間未満のうちに室温で皮膚および/また
は唇から蒸発しうるあらゆる非水性媒体を意味するもの
と理解される。
【0029】しかして、炭化水素含有油、例えば流動パ
ラフィンまたは流動ワセリン、ミンク油、タートル油、
大豆油、ペルヒドロスクワレン、スイートアルモンド
油、テリハボク油(calophyllum oil)、パーム油、グ
レープシード油、ゴマ油、コーン油、パーリーム油(pa
rleam oil)、アララ油(arara oil)、菜種油、ヒマワ
リ油、綿実油、アプリコット油、ヒマシ油、アボカド
油、ホホバ油、オリブ油または穀物胚芽油;ラノリン
酸、オレイン酸、ラウリン酸またはステアリン酸のエス
テル;脂肪エステル類、例えばミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、
ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソ
ノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシ
ル、ラウリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−
オクチルデシル、2−オクチルドデシルミリスタートま
たはラクタート、コハク酸ビス(2−エチルヘキシ
ル)、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン
酸グリセリルまたはトリイソステアリン酸ジグリセリ
ル;高級脂肪酸、例えばミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リ
ノレン酸またはイソステアリン酸;高級脂肪アルコー
ル、例えばセタノール、ステアリルアルコールまたはオ
レイルアルコール、リノレイルまたはリノレニルアルコ
ール、イソステアリルアルコールまたはオクチルドデカ
ノール;シリコーン油、例えば、ポリジメチルシロキサ
ン(PDMS)で、フェニル化していてもよいもの、例
えばフェニルトリメチコーン、または例えばヒドロキシ
ル、チオールおよび/またはアミン基のような官能基も
しくは脂肪族および/または芳香族基で置換されていて
もよいもの;脂肪酸、脂肪アルコールまたはポリオキシ
アルキレンで変性したポリシロキサンを挙げることがで
きる。
【0030】有利には、室温と大気圧下で揮発性である
一または複数の油が使用できる。これらの揮発性油は、
例えば室温と室圧下で>0の蒸気圧を有し、特に沸点が
30℃を越える条件で、特に10−3〜300mmHg
の蒸気圧を有する。これらの揮発性油は、完全な耐移り
性を有する凝集皮膜の生成に有利なものである。これら
の油が蒸発した後、皮膚または唇上に非凝集で柔軟でべ
とつかず、組成物が塗布された皮膚または唇の動きにそ
れぞれ追従する粒子の皮膜形成付着物が得られる。ま
た、これらの揮発性油により、皮膚および唇に組成物を
塗布することが一層容易になる。これらの油は、シリコ
ーン鎖の末端またはペンダント位置にアルキルまたはア
ルコキシ基を含有していてもよいシリコーン油または炭
化水素含有油とすることができる。
【0031】本発明において使用可能な揮発性油として
は、8cst未満の粘性係数を持ち2〜7のケイ素原子
を有する直鎖状または環状シリコーンで、1〜10の炭
素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基を含んでい
てもよいシリコーン、並びにC−C16イソパラフィ
ンを挙げることができる。これらの揮発性油は、組成物
の全重量の特に0.5〜30重量%、より好ましくは1
〜20%を占める。本発明において使用可能な揮発性油
としては、特に、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ヘキサデカメ
チルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルト
リシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサンま
たはC−C16イソパラフィン、例えば「アイソパ
ー」、パーメチル(Permetyls)、特にイソドデカンを
挙げることができる。
【0032】本発明の特定の一実施態様にあっては、液
状脂肪相は、 − ハンセン溶解空間による包括溶解パラメータが17
(MPa)1/2未満の非水性液状化合物、 − または、ハンセン溶解空間による包括溶解パラメー
タが20(MPa)1/ 以下のモノアルコール、 − または、それらの混合物、からなる群から選択され
る。
【0033】ハンセン溶解空間による包括溶解パラメー
タδは、エリック・エー・グラルケ(Eric A. Grulke)
の書籍「ポリマーハンドブック」(第3版、VII章、
519−559頁)中の文献「溶解パラメータ値」に、
次の関係: δ=(d +d +d 1/2 [上式中、 − dは、分子衝突中に励起される双極子の形成によ
り生じるロンドンの分散力を特性付け、 − dは、永久双極子間のデバイ相互作用力を特性付
け、 − dは、特定の相互作用力(水素結合、酸/塩基ま
たは供与体/受容体等の型)を特性付ける]により定義
されている。ハンセンによる3次元の溶解空間における
溶媒の定義は、シー・エム・ハンセン(C.M. Hansen)
の文献「3次元溶解パラメータ」[J.Paint Technol.
39、105(1967)]に記載されている。
【0034】ハンセン溶解空間による包括溶解パラメー
タが17(MPa)1/2以下の液状脂肪相としては、
ポリオールの脂肪酸エステル、特に、トリグリセリドか
ら形成される植物性油、例えば、ヒマワリ油、ゴマ油ま
たは菜種油、または長鎖(すなわち、6〜20の炭素原
子を有するもの)の酸またはアルコールから誘導される
エステル、特に、Rが7〜19の炭素原子を有する高級
脂肪酸残基を表し、R’が3〜20の炭素原子を有する
炭化水素含有鎖を表す式RCOOR’のエステル、例え
ば、パルミチン酸エステル、アジピン酸エステルおよび
安息香酸エステル、特に、アジピン酸ジイソプロピルを
挙げることができる。また、炭化水素、特に、流動パラ
フィン、流動ワセリンまたは硬化ポリイソブチレンまた
はイソドデカン、または、揮発性のイソパラフィンであ
る「アイソパー」を挙げることができる。さらに、シリ
コーン油、例えば、脂肪族および/または芳香族基また
は例えば、ヒドロキシル、チオールおよび/またはアミ
ン基のような官能基で置換されていてもよい、ポリメチ
ルフェニルシロキサンおよびポリジメチルシロキサン、
および揮発性シリコーン油、特に環状油を挙げることが
できる。またさらに、(i)6個を越える炭素原子を有
する直鎖状、分枝状または環状エステル、(ii)6個
を越える炭素原子を有するエーテル、(iii)6個を
越える炭素原子を有するケトンから単独または混合物と
して選択される溶媒を挙げることができる。ハンセン溶
解空間による包括溶解パラメータが20(MPa)
1/2以下のモノアルコールは、少なくとも6個の炭素
原子を有する脂肪族脂肪アルコールで、炭化水素含有鎖
が置換基を含んでいないものを意味するものと理解され
る。本発明のモノアルコールとしては、オレイルアルコ
ール、デカノール、ドデカノール、オクタデカノールお
よびリノレイルアルコールを挙げることができる。
【0035】非水性媒体としては、L.V.M.H.により
仏国特許出願公開第2710646号公報において開示
されたものを挙げることができる。非水性媒体の選定
は、以下に示すように、ポリマーを構成するモノマーの
性質および/または安定化剤の性質に基づいて当業者に
よりなされる。
【0036】さらに、ポリマーが分散する液状脂肪相
は、組成物の全重量に対して0.5〜30重量%、好ま
しくは1〜25重量%を占めることができる。ポリマー
分散体は、欧州特許出願公開第749747号公報に開
示されているようにして製造することができる。重合
は、分散体として、すなわち、安定化剤により形成粒子
を保護しながら、形成中にポリマーを沈殿せせることに
より、行なうことができる。
【0037】よって、出発モノマー並びにラジカル開始
剤を含有する混合物が調製される。この混合物は、本明
細書の以下の記載において「合成溶媒」と称される溶媒
に溶解される。脂肪相が非揮発性油である場合、重合は
無極性有機溶媒(合成溶媒)中で行われ、続いて非揮発
性の油(上記合成油と混和性を有するものでなければな
らない)が添加され、合成溶媒が選択的に蒸留される。
合成溶媒は、このように出発モノマーとラジカル開始剤
がそこに溶解し、得られるポリマー粒子がそこで不溶で
あるように選択され、ポリマー粒子が形成されるとそこ
に沈殿する。特に、合成溶媒は、アルカン類、例えばヘ
プタン、イソドデカンまたはシクロヘキサンから選択す
ることができる。
【0038】選択される脂肪物質が揮発性の油である場
合、重合は該油中で直接行うことができ、よって該油は
合成溶媒としてまた作用する。また、モノマーは、ラジ
カル開始剤と同様に、そこに可溶でなければならず、得
られたポリマーは、そこに不溶のものでなければならな
い。モノマーは、好ましくは、重合前に、合成溶媒中に
反応混合物の重量に対して5〜20重量%の割合で存在
している。全てのモノマーが反応開始前に溶媒中に存在
することができ、あるいは一部のモノマーを重合反応進
行中に徐々に添加することができる。ラジカル開始剤
は、特に、アゾビスイソブチロニトリルまたはtert−ブ
チルペルオキシ(2−エチルヘキサノアート)とするこ
とができる。
【0039】ポリマー粒子は、重合中に、連鎖状ポリマ
ー、グラフト化ポリマーおよび/またはランダムポリマ
ーの単独物または混合物でありうる安定化剤により、界
面が安定化させられる。安定化は任意の既知の方法によ
り実施することができ、特に重合中に連鎖状ポリマー、
グラフト化ポリマーおよび/またはランダムポリマーを
直接添加することによりなすことができる。また安定化
剤は、好ましくは重合前の混合物に存在する。しかし、
特にモノマーが連続的に添加される場合、安定化剤もま
た連続的に添加することができる。出発モノマー混合物
に対して2〜30重量%、好ましくは、5〜20重量%
の安定化剤を使用することができる。
【0040】グラフト化および/または連鎖状ポリマー
が、安定化剤として使用される場合、合成溶媒は、該安
定化ポリマーのグラフト部または連鎖状部の少なくとも
一部が該溶媒に可溶であり、グラフト部または連鎖状部
の他の部分が該溶媒に不溶であるようなものから選択さ
れる。重合中に使用される安定化ポリマーは、合成溶媒
に溶解するか分散可能なものでなければならない。さら
に、その不溶性の連鎖状部またはグラフト部が、重合中
に形成されるポリマーとある程度の親和力を有する安定
化剤が好ましく選択される。
【0041】グラフト化ポリマーとしては、炭化水素含
有鎖をグラフトしたシリコーンポリマー;およびシリコ
ーン鎖をグラフトした炭化水素含有ポリマーを挙げるこ
とができる。例えば、ポリヒドロキシステアリン酸型の
可溶性グラフト部を持つポリアクリル型の不溶性骨格を
有するグラフト化コポリマー;C−Cアルコールの
アクリラートまたはメタクリラートおよびC−C30
のアルコールのアクリラートまたはメタクリラートをベ
ースとしたコポリマーがまた好適である。
【0042】少なくとも1つのポリオルガノシロキサン
型のブロックと少なくとも1つのラジカルポリマーのブ
ロックを含有するグラフトまたは連鎖状ブロックコポリ
マーとしては、特に、非水性媒体がシリコーン媒体であ
る場合に使用することができるアクリル/シリコーン型
のグラフト化コポリマーを挙げることができる。少なく
とも1つのポリオルガノシロキサン型のブロックと少な
くとも1つのポリエーテルのブロックを含有するグラフ
トまたは連鎖状ブロックコポリマーとしては、ジメチコ
ーンのコポリオール、例えば、ダウコーニング社から
「ダウコーニング3225C」の名称で販売されている
もの、またはラウリルメチコーン、例えば、ダウコーニ
ング社から「ダウコーニングQ2−5200」の名称で
販売されているものを使用することができる。
【0043】水素化または非水素化ジエンと一般に称さ
れるやがて共役化されるエチレン性結合を有するモノマ
ーの重合により生じる少なくとも1つのブロックとビニ
ルポリマーの少なくとも1つのブロックを含有するグラ
フトまたは連鎖状ブロックコポリマーとしては、連鎖状
コポリマー、特に、ポリスチレン/コポリ(エチレン−
ブチレン)型、またはシェルケミカル(Shell Chemica
l)社から「クレイトン(Kraton)」の名称で販売され
ているもののようなポリスチレン/コポリ(エチレン−
プロピレン)型、またはBASF社から「ルビトール
(Luvitol)HSB」の名称で販売されているものよう
な、ポリスチレン/ポリブタジエン型、またはポリスチ
レン/ポリイソプレン型の「ジブロック」または「トリ
ブロック」型のものを挙げることができる。
【0044】水素化または非水素化ジエンの重合により
生じる少なくとも1つのブロックと少なくとも1つのア
クリルポリマーのブロックを含有する、グラフトまたは
連鎖状ブロックコポリマーとしては、二連または三連
の、ポリ(メタクリル酸メチル)/ポリイソブチレンの
コポリマーまたはポリイソブチレングラフトとポリ(メ
タクリル酸メチル)骨格を含むグラフト化コポリマーを
挙げることができる。
【0045】水素化または非水素化ジエンの重合から生
じる少なくとも1つのブロックとポリエーテルの少なく
とも1つのブロックを含有するグラフトまたは連鎖状ブ
ロックコポリマーとしては、二連または三連の、ポリオ
キシエチレン/ポリブタジエンまたはポリオキシエチレ
ン/ポリイソブチレンのコポリマーを挙げることができ
る。
【0046】ランダムポリマーが安定化剤として使用さ
れる場合、該ポリマーは、考慮される合成溶媒中に溶解
せしめるのに十分な量の基を有するように選択される。
よって、C−Cアルコールのアクリラートまたはメ
タクリラート、およびC−C30アルコールのアクリ
ラートまたはメタクリラートのコポリマーを使用するこ
とができる。特に、メタクリル酸ステアリル/メタクリ
ル酸メチルのコポリマーを挙げることができる。
【0047】好ましくは、粒子をできるだけ完全に被覆
するポリマーが安定化剤として選択され、安定化ポリマ
ーのいくつかの鎖が重合により得られたポリマー粒子上
に吸着される。この場合、より良好な界面活性を有する
ように、グラフト化ポリマーか連鎖状ポリマーの何れか
を安定化剤として使用することが好ましい。これは、合
成溶媒に不溶の連鎖状部またはグラフト部が、粒子の表
面をより嵩張った状態で被覆するようになるからであ
る。
【0048】さらに、液状脂肪相が少なくとも1つのシ
リコーン油を含有する場合、安定化剤は、好ましくは、
ポリオルガノシロキサン型の少なくとも1つのブロック
およびラジカルポリマーまたはポリエーテルまたはポリ
エステルの少なくとも1つのブロックを含有する、グラ
フト化または連鎖状ブロックコポリマーからなる群から
選択される。
【0049】液状脂肪相がシリコーン油を含有しない場
合、安定化剤は、好ましくは、 − (a)ポリオルガノシロキサン型の少なくとも1つ
のブロックおよびラジカルポリマーまたはポリエーテル
またはポリエステルの少なくとも1つのブロックを含有
する、グラフト化または連鎖状ブロックコポリマー、 − (b)C−Cアルコールのアクリラートまたは
メタクリラートおよびC −C30アルコールのアクリ
ラートまたはメタクリラートのコポリマー、 − (c)水素化または非水素化ジエンの重合により生
じる少なくとも1つのブロック、およびポリエステルま
たはポリエーテルまたはビニルまたはアクリルポリマー
の少なくとも1つのブロック、またはそれらの混合物を
含有する、グラフト化または連鎖状ブロックコポリマ
ー:からなる群から選択される。
【0050】本発明により得られた分散体は、組成物、
特に、化粧品用、製薬用および/または衛生用組成物、
例えば、皮膚または唇の手入れまたはメークアップ用組
成物、または毛髪用組成物、または抗日光または皮膚着
色用組成物に使用することができる。用途に応じて、揮
発性または非揮発性油中において皮膜を形成することが
できる、またはできないポリマーの分散物の使用が選択
される。室温で非揮発性である油が例えば0.1〜10
%のオーダーの少量で存在すると、種々の粉末状化合物
の凝集化を増大させることができる。
【0051】組成物は、一または複数の粉末状化合物
を、例えば組成物の全重量に対して68〜96.8%の
割合で含有し得る。粉末状化合物は、化粧品用および/
または皮膚科学的組成物に通常使用されている顔料およ
び/または真珠光沢剤および/またはフィラーから選択
することができる。粉末状化合物は、有利には、組成物
の全重量に対して75〜95%を占めることができる。
粉末状化合物の量を少なくすればする程、耐移り性と持
続性が高くなる。
【0052】さらに、耐移り性は、液状脂肪相における
分散可能なポリマーの量が増大すると高められる。実
際、ポリマーは、活性物質として、組成物の全重量に対
して20%まで(活性物質または乾燥物質で)占めるこ
とができる。組成物の全重量に対して10重量%を越
え、20重量%までの活性ポリマー物質を使用すると、
優れた持続性を持つ耐移り性の皮膜が得られる。2〜1
0重量%であると、耐移り性効果と維持効果は有意であ
る。よって、付着したメークアップの快適さに悪影響を
及ぼさないで、耐移り性を所望するように調節すること
が可能であり、これは従来の耐移り性組成物では不可能
であった。
【0053】本発明の組成物は、有利には30重量%未
満の液状脂肪相を含有し得る。30%を越えると、クリ
ーム状の非粉末状テクスチャーが得られる。
【0054】顔料は、白色または有色で、無機物および
/または有機物であり得る。無機顔料としては、表面処
理がなされていてもよい二酸化チタン、酸化ジルコニウ
ムまたはセリウム、並びに、酸化鉄またはクロム、マン
ガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和
物およびフェリックブルーを挙げることができる。有機
顔料としては、カーボンブラック、D&C型の顔料、ま
たはコチニールカルミンあるいはバリウム、ストロンチ
ウム、カルシウムまたはアルミニウムをベースとしたレ
ーキ類を挙げることができる。
【0055】真珠光沢剤は、白色の真珠光沢顔料、例え
ば、酸化チタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆された
雲母、有色の真珠光沢顔料、例えば、酸化鉄を有する酸
化チタン被覆雲母、特に、フェリックブルーまたは酸化
クロムを有する酸化チタン被覆雲母、上述した種類の有
機顔料を有する酸化チタン被覆雲母、およびオキシ塩化
ビスマスをベースとした真珠光沢顔料から選択すること
ができる。
【0056】フィラーは、無機または有機で、ラメラま
たは球形のものとすることができる。例としては、タル
ク、マイカ、シリカ、カオリン、ナイロン[アトケム
(Atochem)社のオルガソール(Orgasol)またはナイロ
ン12]、ポリ−β−アラニンおよびポリエチレンパウ
ダー、テフロン、オキシ塩化ビスマス、ラウロイルリシ
ン、デンプン、窒化ホウ素、テトラフルオロエチレンポ
リマーのパウダー、中空のミクロスフェア、例えば、エ
クスパンセル(ノーベルインダストリー社)、ポリトラ
ップ(polytrap)(ダウコーニング社)およびシリコー
ン樹脂のマイクロビーズ[例えば、東芝のトスパール
(Tospearls)]、沈降炭酸カルシウム、炭酸および炭
酸水素化マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シ
リカのミクロスフェア[マプレコス(Maprecos)社のシ
リカビーズ]、ガラスまたはセラミックのマイクロカプ
セル、8〜22の炭素原子、好ましくは12〜18の炭
素原子を含有する有機カルボン酸から誘導される金属石
鹸、例えば、ステアリン酸亜鉛、マグネシウムまたはリ
チウム、ラウリン酸亜鉛またはミリスチン酸マグネシウ
ムを挙げることができる。
【0057】加えて、組成物は、組成物の脂肪相に可溶
な着色料を含有することができる。これらの脂溶性着色
料は、例えば、スーダンレッド(Sudan red)、DC Red
17、DC Green 6、β−カロテン、大豆油、スーダンブラ
ウン(Sudan brown)、DC Yellow 11、DC Violet 2、DC
Orange 5またはキノリンイエローである。これらは、
組成物の重量に対して0.01〜20%、好ましくは
0.1〜6%を占めることができる。
【0058】本発明の組成物のポリマーは、顔料および
/または活性成分並びに脂溶性着色料(存在するなら
ば)を捕捉する網状構造を形成する付着性皮膜を唇およ
び/または皮膚上に形成することを可能にする。ポリマ
ーと使用される顔料の相対量に応じて、多かれ少なかれ
耐移り性を有し、および/または長い持続性を持つ多か
れ少なかれつや消し状態で滑らかな付着物を得ることが
できる。本発明で使用することができる化粧品用、皮膚
科学的、衛生用または製薬用活性成分としては、保湿
剤、ビタミン類、必須脂肪酸、スフィンゴ脂質またはサ
ンスクリーン剤を挙げることができる。これらの活性成
分は、パウダーにおいて一般的に用いられる量で存在す
る。特に、これらは組成物の全重量に対して0.001
〜20重量%の割合で存在する。
【0059】本発明の組成物は、考慮される用途の種類
に応じて、考慮される分野において従来より使用されて
いる成分を含有することもでき、これは所望の製薬投与
形態に適した量で存在する。特に、ポリマーが安定化さ
れている液状脂肪相に加えて、植物、動物、鉱物または
合成、実際はシリコーン由来のロウ、ガムおよび/また
はペースト状脂肪物質、およびその混合物から選ぶこと
ができる付加的な脂肪相をさらに含有することができ
る。
【0060】本発明の組成物中に存在し得る、室温で固
体状のロウとしては、炭化水素を含有するロウ、例え
ば、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、オ
ーリクリーロウ(ouricury wax)、モクロウ、コルク繊
維ロウまたはサトウキビロウ、パラフィンまたは褐炭ロ
ウ、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンロウ、モ
ンタンロウ、オゾケライト、ポリエチレンロウ、フィッ
シャー−トロプシュの合成法により得られるロウ、硬化
油、25℃で固体の脂肪エステルおよびグリセリドを挙
げることができる。また、シリコーンロウを使用するこ
ともでき、このようなものとしては、ポリメチルシロキ
サンのアルキル、アルコキシおよび/またはエステルを
挙げることができる。ロウは、コロイド状のロウ粒子の
安定分散物の形態で提供することができ、これらは、公
知の方法、例えば、アカデミックプレス社から出版され
ている、エル・エム・プリンス(L.M. Prince)編集の
「マイクロエマルション、理論と実際」(1977)の21
−32頁に記載されている方法により調製することがで
きる。室温で液状のロウとしては、ホホバ油を挙げるこ
とができる。
【0061】ロウは、組成物の重量に対して0〜28重
量%、好ましくは1〜10重量%の割合で存在しうる。
また、組成物は、このような組成物に従来より使用され
ている任意の添加剤、例えば、増粘剤、酸化防止剤、香
料、防腐剤、界面活性剤または脂溶性ポリマー、例えば
ポリアルキレン、特にポリブテン、ポリアクリラートお
よび脂肪相と相容性があるシリコーンポリマー、並びに
ポリビニルピロリドンコポリマーを含有することもでき
る。もちろん、当業者であれば、考慮される添加によ
り、本発明の組成物の有利な特性が、全くまたは実質的
に悪影響を受けないように留意して、これらの任意の付
加化合物および/またはその量を選択するであろう。
【0062】本発明の特定の一実施態様において、本発
明の組成物は当業者が常套的な方法で調製することがで
きる。これら組成物は、圧縮または圧密パウダーの形
態、例えばスティックあるいは直接指でとるかスポンジ
で使うことのできる皿状の形態で提供することができ
る。特に、これら組成物は、ほほ紅、アイシャドウ、リ
ップパウダー、または顔またはボディを手入れまたはメ
ークアップするためのパウダー、あるいはデオドラント
パウダーとしての用途が見いだされる。また、これら組
成物は、顔あるいはボディを手入れまたはメークアップ
するためのフリーなパウダー、特にほほパウダー、ある
いはデオドラントパウダーの形態として提供することも
できる。
【0063】本発明の組成物は有利には無水物であり、
組成物の全重量に対して5重量%未満の水を含有するこ
とができる。この場合、組成物は、特に、パウダー感覚
を持つ固形エマルションの形態で提供されうる。これ
は、またイオン性および/または非イオン性脂質を含有
する小胞体を含むこともできる。これらの製薬形態は、
考慮される分野における通常の方法で調製される。
【0064】これら局所適用用の組成物は、特に、顔、
首、手またはボディの保護、処理(トリートメント)ま
たは手入れ用の、化粧品用、皮膚科学的、衛生用または
製薬用組成物(例えば、芳香性または非芳香性無水ケア
パウダー、抗日光用パウダー)、メークアップ用組成物
(例えば、メークアップゲル)または人工日焼け用組成
物を構成することもできる。
【0065】
【実施例】本発明を以下の実施例により詳細に説明す
る。 実施例1:ポリマー分散体 イソドデカン中に85/15の比率のアクリル酸メチル
とアクリル酸との架橋していないコポリマーを分散させ
た分散体を、ヘプタンをイソドデカンに換えた以外は、
欧州特許出願公開第749746号公報の実施例1の方
法に従って調製した。このようにして、クレイトンG1
701(シェル)の名称で販売されているポリスチレン
/コポリ(エチレン−プロピレン)連鎖状ジブロックコ
ポリマーによりイソドデカン中で界面安定化されたポリ
(アクリル酸メチル/アクリル酸)粒子の分散体が得ら
れ、これは、固形物含有量が22.6重量%で、175
nmの平均粒径を有し(多分散性:0.05)、Tgは
20℃であった。このコポリマーは皮膜を形成すること
ができる。
【0066】実施例2:ポリマー分散体 イソドデカン中にエチレングリコールジメタクリラート
で架橋したポリ(メチルメタクリラート)を分散させた
分散体を、アイソパーLをイソドデカンに換えた以外
は、欧州特許出願公開第749746号公報の実施例2
の方法に従って調製した。このようにして、クレイトン
G1701(シェル)の名称で販売されているポリスチ
レン/コポリ(エチレン−プロピレン)連鎖状ジブロッ
クコポリマーによりイソドデカン中で界面安定化された
ポリ(メチルメタクリラート)の粒子分散体が得られ、
これは、感想物質量が19.7重量%で、135nmの
平均粒径を有し(多分散性:0.05)、Tgは100
℃であった。このコポリマーは室温で皮膜を形成するこ
とができない。
【0067】 実施例3:アイシャドウ 以下の組成を有するアイシャドウを調製した: ・実施例1の分散物(3.4%のポリマー) 15.0g ・タルク 29.0g ・マイカ 20.0g ・オキシ塩化ビスマス 8.0g ・ステアリン酸亜鉛 3.0g ・ナイロン12 20.0g ・顔料 5g
【0068】顔料には、DC Red 27、DC Red 7、DC Red
36、黒酸化鉄および褐酸化鉄の混合物が含まれる。組成
物は、ロディッジ(Lodige)型のミキサー中でフィラー
と顔料を事前混合し、このプレミックスにバインダーを
導入し、同様にしてホモジェナイズすることにより調製
された。次にオソカワ(Osokawa)社のアルパイン(Alp
ine)ミルで混合物全体を粉砕した。得られたパウダー
を篩にかけ皿に圧密化した。
【0069】 実施例4:アイシャドウ 次の組成を持つアイシャドウを実施例3のようにして調製した。 ・実施例1の分散物 6.6g ・タルク 22.9g ・マイカ 22.0g ・オキシ塩化ビスマス 8.0g ・ステアリン酸亜鉛 3.0g ・ナイロン12 20.0g ・黄酸化鉄 3.0g ・赤酸化鉄 6.5g ・黒酸化鉄 6.0g ・二酸化チタン 2.0g ミルは本例の場合はエアージェットミルである。
【0070】実施例5:アイシャドウ ポリマー分散物を実施例2によって得られたものと置き
換えてアイシャドウを実施例4のようにして調製した。
【0071】比較例:アイシャドウポリマー分散物を、 − 3.6gのカプリン/カプリル酸トリグリセリド、 − 2.0gの硬化イソパラフィン(非揮発性) − 1.0gのホホバ油を含有する炭素含有油の混合物
により置換した以外は実施例4と5のものと同じ組成を
含む従来のアイシャドウを調製した。
【0072】比較試験 10人の専門家からなる第1のパネルは顔の一方の側の
瞼に実施例4のアイシャドウを、顔の他方の側の瞼にブ
ラインドとして比較例のアイシャドウを塗布した。各製
品に対して1から10の等級を付与した。この試験の結
果は以下の通りである: − 4時間後の保持性 比較例5.4に対して発明品は6.6 − 4時間後の色安定性 比較例5.9に対して発明品は6.5 − 製品の取り易さ 比較例6.3に対して発明品は7 − 瞼への付着性 比較例5.9に対して発明品は6.9 − 展伸の容易性 比較例5.6に対して発明品は7.2 − ソフト感 比較例5.8に対して発明品は6.7 − 均一性 比較例5.1に対して発明品は6.3 − 圧密体に忠実な色 比較例6.2に対して発明品は7.3 − 被覆度 比較例5.1に対して発明品は6.7 − 心地よさ 比較例7.3に対して発明品は7.7
【0073】専門家からなる第2のパネルは顔の一方の
側の瞼に実施例5のアイシャドウを、顔の他方の側の瞼
にブラインドとして比較例のアイシャドウを塗布した。
本発明における瞼への付着性、塗布時のソフト感、メー
クアップの均一性およびアイシャドウの被覆度は、従来
のアイシャドウのものより優れていた。
【0074】 実施例6:アイシャドウ 以下の組成を有するアイシャドウを実施例3のようにして調製した: ・実施例1の分散体 10.0g ・タルク 19.5g ・マイカ 22.0g ・オキシ塩化ビスマス 8.0g ・ステアリン酸亜鉛 3.0g ・ナイロン12 20.0g ・黄酸化鉄 3.0g ・赤酸化鉄 6.5g ・黒酸化鉄 6.0g ・二酸化チタン 2.0g ミルは本例ではエアージェットミルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ナタリー ムジャン フランス国 75011 パリ,リュ メルラ ン,28

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子がバインダーにより相互に結合され
    ている少なくとも1種の粉末状化合物を含有する局所適
    用用の粉末状組成物において、バインダーが液状脂肪相
    と、組成物の全重量に対して少なくとも2重量%の、該
    液状脂肪相に分散可能なポリマーとを含有することを特
    徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 ポリマーが皮膜形成可能なものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 粒子がバインダーにより相互に結合され
    ている少なくとも1種の粉末状化合物を含有する粉末状
    組成物において、バインダーが、化粧品用、皮膚科学
    的、衛生用または製薬用の揮発性の液状脂肪相と、少な
    くとも組成物の全重量に対して少なくとも2重量%の、
    該液状脂肪相に分散可能で、皮膜を形成可能なポリマー
    とを含有することを特徴とする組成物。
  4. 【請求項4】 化粧品用、皮膚科学的、衛生用または製
    薬用の活性成分から選ばれる少なくとも1つの活性成分
    をさらに含有する請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの着色物質をさらに含有
    することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ポリマーが、少なくとも1つの安定化剤
    により界面が安定化した分散粒子の形態で提供される請
    求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 ポリマーが、ポリウレタン、ポリウレタ
    ン−アクリル、ポリ尿素、ポリ尿素−ポリウレタン、ポ
    リエステル−ポリウレタン、ポリエーテル−ポリウレタ
    ン、ポリエステル、ポリエステルアミド、脂肪鎖を有す
    るポリエステルまたはアルキド類;アクリル酸および/
    またはビニルのポリマーまたはコポリマー;アクリル−
    シリコーンのコポリマー;ポリアクリルアミド;シリコ
    ーンポリマーおよびそれらの混合物から選択される請求
    項1に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 液状脂肪相が、鉱物、動物、植物または
    合成由来の炭素含有油、炭化水素含有油および/または
    シリコーン油を、単独でまたは混合して含んでなる請求
    項1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 脂肪相が室温で揮発性である少なくとも
    1つの油を含有することを特徴とする請求項1に記載の
    組成物。
  10. 【請求項10】 液状脂肪相が少なくとも1つの非揮発
    性油を含有する請求項1に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 安定化剤が、連鎖状のポリマー、グラ
    フト化ポリマー、ランダムポリマーおよびそれらの混合
    物から選択される請求項6に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 安定化剤が、炭化水素含有鎖がグラフ
    トしたシリコーンポリマー;シリコーン鎖がグラフトし
    た炭化水素含有ポリマー;ポリヒドロキシステアリン酸
    型の可溶性のグラフト部と、ポリアクリル型の不溶性の
    骨格を有するグラフト化コポリマー;少なくとも1つの
    ポリオルガノシロキサン型のブロックと少なくとも1つ
    のラジカルポリマーのブロックを含有するグラフト化ま
    たは連鎖状ブロックコポリマー;少なくとも1つのポリ
    オルガノシロキサン型のブロックと少なくとも1つのポ
    リエーテルのブロックを含有するグラフト化または連鎖
    状ブロックコポリマー;C−Cアルコールのアクリ
    ラートまたはメタクリラートとC−C30アルコール
    のアクリラートまたはメタクリラートのコポリマー;共
    役化されるエチレン性結合を持つモノマーの重合により
    生じる少なくとも1つのブロックと少なくとも1つのビ
    ニルポリマーのブロックを含有するグラフト化または連
    鎖状ブロックコポリマー;共役化されるエチレン性結合
    を持つモノマーの重合により生じる少なくとも1つのブ
    ロックと少なくとも1つのアクリルポリマーのブロック
    を含有するグラフト化または連鎖状ブロックコポリマ
    ー;または共役化されるエチレン性結合を持つモノマー
    の重合により生じる少なくとも1つのブロックと少なく
    とも1つのポリエーテルのブロックを含有するグラフト
    化または連鎖状ブロックコポリマーから選択されること
    を特徴とする請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 安定剤が、ジエンの重合の結果得られ
    る少なくとも1つのブロックと少なくとも1つのビニル
    ポリマーのブロックを含有する、グラフト化または連鎖
    状ブロックコポリマーであることを特徴とする請求項1
    1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 植物、動物、鉱物、合成またはシリコ
    ーン由来のロウ、ガムおよび/またはペースト状脂肪物
    質、およびそれらの混合物から選択される、少なくとも
    1つの付加的な脂肪相をさらに含有する請求項1に記載
    の組成物。
  15. 【請求項15】 粉末状化合物が、フィラー、顔料、真
    珠光沢剤およびその混合物から選択されることを特徴と
    する請求項1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 粉末状化合物が、組成物の全重量に対
    して96.8%までであることを特徴とする請求項1に
    記載の組成物。
  17. 【請求項17】 粉末状化合物が、組成物の全重量に対
    して0.1〜10%であることを特徴とする請求項13
    に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 ポリマーが、乾燥物質として、組成物
    の全重量に対して20%以下であることを特徴とする請
    求項1に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 ポリマーが、乾燥物質として、組成物
    の全重量に対して2〜10%であることを特徴とする請
    求項1に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 圧密化、圧縮化、またはフリーパウダ
    ーの形態で提供される請求項1に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 無水の形態で提供される請求項1に記
    載の組成物。
  22. 【請求項22】 皮膚および/または唇の手入れおよび
    /またはメークアップ用の製品の形態で提供されること
    を特徴とする請求項1に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 ほほ紅、アイシャドウ、リップ製品、
    顔またはボディの手入れまたはメークアップ用パウダ
    ー、またはデオドラントパウダーの形態で提供される請
    求項1に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 上記ポリマーが、人の唇および/また
    は皮膚上に移らない、および/または移入しない、およ
    び/または良好な付着感を有する皮膜を形成可能である
    請求項1に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 粒子がバインダーにより相互に結合さ
    れた少なくとも1種の粉末状化合物を含有する皮膚また
    は唇のメークアップまたは手入れ用組成物が、皮膚また
    は唇以外の基部へ移ることを制限し、さらにはなくする
    ための美容方法において、該組成物中に、上記液状脂肪
    相に分散可能な少なくとも1つのポリマーを含有する液
    状脂肪相を導入することからなる方法。
JP10356820A 1997-12-22 1998-12-15 脂肪相にポリマー粒子が分散した持続性粉末状化粧品組成物 Pending JPH11236313A (ja)

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