JPH11235345A - 生検器具 - Google Patents

生検器具

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JPH11235345A
JPH11235345A JP10346683A JP34668398A JPH11235345A JP H11235345 A JPH11235345 A JP H11235345A JP 10346683 A JP10346683 A JP 10346683A JP 34668398 A JP34668398 A JP 34668398A JP H11235345 A JPH11235345 A JP H11235345A
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JP
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tissue
cutter
distal end
biopsy
elongated tube
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Application number
JP10346683A
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English (en)
Inventor
James W Voegele
ジェイムズ・ダブリュ・ボーゲル
Paul L Erickson
ポール・エル・エリクソン
Salvatore Privitera
サルバトーレ・プリビテラ
Edward Rhad
エドワード・ラード
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Ethicon Endo Surgery Inc
Original Assignee
Ethicon Endo Surgery Inc
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/02Instruments for taking cell samples or for biopsy
    • A61B10/0233Pointed or sharp biopsy instruments
    • A61B10/0266Pointed or sharp biopsy instruments means for severing sample

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外科患者の近傍の体内組織から生検すべき目
的組織部分を切除するための外科手術器具を提供する。 【解決手段】 上記器具は細長いチューブと、当該細長
いチューブの先端部に固定された第1および第2の組織
停止部を有する貫通部材と、組織受容チャンバー内に取
り込まれた組織を切断するために第1の位置から第2の
位置に移動可能に上記細長いチューブに対して同心状に
取り付けられた組織カッターを備えている。上記第1の
組織停止部および第2の組織停止部は目的組織部分を内
部に収容するための上記細長いチューブの先端部の周り
における360°の円弧状の連続的な組織受容チャンバ
ーを定める。組織を制限された横方向の受容ポート内に
収容する従来の生検器具とは異なって、実質的により大
きなサンプルを上記組織受容チャンバー内に採取でき
る。この器具は生検すべき十分な大きさのサンプルを、
最小侵襲性の態様で、近傍の生検部位への外傷を最小
に、または、回避しながら採取するように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は目的とする組織部分
を切除するための器具に関し、特に、悪性疾患、とりわ
け、乳癌の決定のために生検処理される目的患部から適
当な大きさの組織を切除するための器具に関する。
【0002】
【従来の技術】今日の統計によれば、9人に1人の米国
女性は乳癌に侵されていることになっている。この乳癌
は、40歳から55歳の女性の癌による死亡の1番の原
因であり、女性全体における癌死の原因の2番目であ
る。ところが、不幸にも、約8人に1人の女性だけが乳
癌と診断されているだけで、この病気による死亡率は3
0人に1人の割合になっている。なお、この乳癌は男性
にも生じる病気であるが、極めて稀である。
【0003】患部と思われる組織が検出されると、胸部
の生検が頻繁に指示される。生検には、触知可能な患部
を検出するための物理的検査または触知不可能な患部の
検出のための***造影図により一般に行われるスクリー
ニング処理による主要操作経路を必要とする。この結
果、6回のうちの5回の生検が良性の指示を返してい
る。
【0004】すなわち、生検処理の目的は患部と思われ
る組織の良性疾患または悪性疾患の発見と正確な診断で
ある。つまり、早期発見により生存率が著しく高まるか
らである。しかしながら、癌の検出はその段階が早期で
あればあるほど、患部の大きさが小さいために、その疾
患部を正確にサンプリングすることがそれだけ困難にな
る。それゆえ、十分な大きさのサンプルを採取して、患
者に与える外傷(物理的変形または傷)を最小に留めな
がら、病状を正確に診断できるのが理想的である。
【0005】現在の標準的な方法は「開放切除生検(Op
en Excisional Biopsy)」として知られる相当に侵襲的
な処理方法である。この場合、触知不可能な部分におけ
る開放切除生検処理に先立って、外科医に切除領域を案
内するガイドワイヤを配置するために、放射線科医がま
ず***造影図を撮る。この***造影図は所望の生検部位
に、または、その近くにガイドワイヤを正確に配置する
ことを確実にするために取られる。このガイドワイヤ
は、上記の所望部位の一定位置に保持できるように針付
きの端部を有しており、細長い針の中に供給されてい
る。
【0006】一般的な外科医は開放切除生検中に局部麻
酔、または、より一般的には、全体麻酔を適用する。そ
の後、皮膚および皮下脂肪を切開して、皮弁が切り取ら
れる。このような開放切除生検における切開処理の長さ
は一般的に2インチ乃至5インチであり、患部の場所、
***の特徴および外科医の技量によって異なる。その
後、試料の部位が露出するまで、***の実質がガイドワ
イヤに沿って切開される。この試料はガイドワイヤの針
付き端部を中心とし、直径約1インチのほぼ球形形状を
しており、手動で切除される。
【0007】開放切除生検中の試料サイズは適当である
が、変形(傷および***の後の形状)および癌細胞の潜
在的な「接種」が重要になる場合が多い。また、精度は
一般に許容可能であるが、ガイドワイヤが切除処理中に
その元の位置から移動して精度を低下させるために、よ
り大きな試料が必要になる場合が多い。
【0008】そこで、乳癌の早期検出を補助するために
新しい技法が開発されている。この技法は、主に、触知
不可能な組織の画像処理と、生検のために最小の侵襲性
手法でその組織に接近することに集中している。従っ
て、このような技法によれば、開放切除生検に伴う費用
および外傷が最小に留められる。
【0009】触知不可能な部分における最小の侵襲性の
胸部生検を補助するための画像処理技法は主に2種類あ
って、超音波技法と定位X線技法である。このうち、超
音波技法は手持ち式コア(core)生検針(CBN)を正
確に生検部位に案内できる。一方、定位画像処理は患者
を定位画像処理用テーブル上にうつ伏せにした状態で行
なわれ、X線が胸部の各側面に対して15°軸ずれして
取られる。その後、このX線はデジタル信号画像処理シ
ステムに供給されて三次元基準空間が形成され、生検を
行なう場所が三角測量されて座標が上記定位テーブルに
与えられる。
【0010】なお、最小の侵襲性の方法における実際の
試料除去は以下の方法のいずれか一つによって行なわれ
る。
【0011】TruCut(登録商標)針法 この「TruCut」針法は、所望の深さに挿入され、動作
し、除去される小径の針を使用する。この方法を実行す
るための製品は2個の同軸の管状部材を有している。す
なわち、外側の部材が後退すると、内側の部材の横の開
口部が現れる。さらに、組織の弾性的特性により、当該
組織が内側部材の中空心部に入る。その後、外側部材が
前進して内側部材中に取り込まれた組織サンプルを分断
する。しかしながら、この技法には、多数回の挿入操作
を必要とし、精度的に問題があり、組織サンプルサイズ
が極めて制限されるという本質的な不都合点がある。な
お、このTruCut(登録商標)針およびその使用方法は米
国特許第4,958,625号に記載されている。
【0012】表面−部位コアサンプリング(SSCS) このSSCS法は制御された案内を維持しながら、サン
プルサイズは増加するが、精度を最大にしようとするも
のである。すなわち、円筒形の切断チューブを皮膚中の
開口部に進入させ、前進過程において、外科医により所
望の深さに到達するまでに、連続的な円筒形のコア(co
re)サンプルユニットを形成する。線形移動の完了後
に、試料の先端部が横に切開され、その装置が試料と共
に切断要素内に後退する。しかしながら、この手法は患
部組織よりも健康な組織の切開に伴う外傷と変形が重要
な問題となる。
【0013】経皮的コア生検(PCB) このPCB法は、TruCut(登録商標)針法により達成さ
れるように変形を最小にしながら、SSCS法における
単一挿入部材と大きなサンプルサイズの利点を生かそう
とするものである。TruCut(登録商標)針装置の場合の
ように、PCB法は多数の同軸管状部材を有している。
しかしながら、部材の1個は固定のままであり、多数回
の挿入操作の必要性を排除している。試料は制御された
連続的な態様で得られ、患部と思われる部位における比
較的大きな試料を得るという目的が達成される。
【0014】さらに、最近の目的の患部部位の部分を切
除するための最小の侵襲性の手法が米国特許第5,52
6,822号に記載されている。この特許に記載されて
いる生検装置は外側生検カニューレと目的の患部部位近
傍に位置決めするための貫通部材を備えている。この生
検カニューレは横方向組織受容ポートを有しており、こ
のポートを介する真空吸引によって、組織を当該ポート
内に引き込むようになっている。内側切断カニューレは
前進してポート内に受容されている組織を切断する。こ
の内側切断カニューレ上の真空吸引により、内側切断カ
ニューレは後退する時に切断した組織を保持して取り出
す。この時、外側生検カニューレは固定されたままであ
る。この取り出し処理に続いて、外側生検カニューレは
固定ハウジングに対して回転することができ、それゆ
え、多数回の挿入操作および生検カニューレの取り外し
を要することなく、多数の試料がその外周において採取
できる。なお、上記米国特許第5,526,822号に
記載されるような生検装置およびその使用方法はMammot
ome(登録商標)胸部生検システムにおいて実施できる。
【0015】別の最小の侵襲性生検が日本の特許出願公
告昭和57年(1982)−15892号に記載されて
いる。この装置は、その先端部における環状でベベル状
の切断端部を有する管状外側針と、円錐状先端部と当該
円錐状先端部の基端側の一定の長さを占める小径部分と
を有する内側針と、当該外側針および内側針の間の相対
的な軸方向の位置を調節可能に固定する手段を備えてい
る。組織内に穴あけする時に、上記円錐状先端部が外側
針の先端部から突出して当該円錐状先端部の外径と外側
針の切断端部の内径との間に空隙部を形成する。組織は
外側針の切断端部によって切断され、上記空隙部を通過
して、内側針の小径部分に送られる。その後、この装置
が適当な深さに挿入されると、内側針は開放されて外側
針から後退する。この後退する力は、周囲組織から内側
針の小径部分の周りに連続的に集められた組織サンプル
を切断するために使われる。しかしながら、この装置は
内側管状針の周りにサンプルを連続的に収集することを
目的としているが、この目的は内側針の円錐状先端部と
外側針の切断端部との間の小さな空隙部に組織を受動的
に入れることに依存している。すなわち、この空隙部の
効果は、破断が生じなければ、組織サンプルを周囲組織
から完全に切断できない程度のものであった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】最小の侵襲性手法にお
いて組織生検サンプルを取り出すための器具に伴う技術
開発が広範囲におこなわれているが、その改善が依然と
して望まれている。特に、目的とする患部部位に最小の
侵襲性で挿入できて、十分に大きな組織サンプルを取り
出すことのできる生検器具が必要とされている。加え
て、器具内に受容した組織サンプルの取り込みおよび切
断が容易な器具が必要とされている。さらに、収集した
サンプルを切断する時に不要にまたは不所望に破断する
ことなくこれを切断できる器具が望まれている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は外科患者の近傍
の体内組織から生検すべき目的組織部分を切除するため
の外科手術器具に関する。この器具は細長いチューブ
と、貫通部材と、第1組織停止部および第2組織停止部
と、組織カッターとから構成されている。
【0018】上記外科手術器具の細長いチューブは基端
部と先端部を有している。この器具が目的組織部分を切
除する位置にある時は、上記細長いチューブの基端部は
外科患者の外部に位置しており、当該細長いチューブの
先端部は目的組織部分の近くに位置する。
【0019】上記貫通部材は上記細長いチューブの先端
部に固定されている。この貫通部材はその先端部におい
て、目的組織部分の近傍への細長いチューブの先端部の
挿入を容易にするための貫通先端部を備えている。ま
た、この貫通部材の基端部において、第1の組織停止部
が細長いチューブから半径方向に外側に延出している。
【0020】第2の組織停止部も上記細長いチューブか
ら半径方向に外側に延出している。この第2組織停止部
は第1組織停止部と対向しており、当該第1組織停止部
の基端側に配置されている。これらの第1組織停止部お
よび第2組織停止部はその間に、細長いチューブの先端
部において360°の連続的な円弧状に組織受容チャン
バーを定めて、当該組織受容チャンバー内に目的組織部
分の少なくとも一部を受容する。
【0021】上記組織カッターは上記細長いチューブに
対して同心状に取り付けられている。このカッターは組
織を切断するための先端切断端面を有している。このカ
ッターは、その切断端面が上記第1の組織停止部から離
間している第1の非切断位置から当該切断端面が第1の
組織停止部の近傍にある第2の組織切断位置まで上記貫
通部材に対して移動可能である。
【0022】上記貫通部材が生検のために切除される目
的組織部分の近くに位置していて、上記カッターが第1
の非切断位置にある時は、当該目的組織部分または少な
くともその一部が組織受容チャンバー内に細長いチュー
ブの先端部において連続的に受容される。その後、カッ
ターが第1の非切断位置から第2の組織切断位置まで実
質的に移動すると、カッターは組織受容チャンバーを包
容して、当該カッターの切断端面によって組織受容チャ
ンバー内に受容されている組織が近傍の体内組織から分
断される。
【0023】上記第1の組織停止部および第2の組織停
止部の間において細長いチューブの360°の周りから
目的組織部分を連続的に受容するための組織受容チャン
バーは、生検を行なう最小侵襲性の手法の利点をすべて
維持しながら、比較的大きな組織サンプルの取り込みお
よび切除を可能にする。多くの従来の生検器具とは異な
り、本発明の器具は、制限された組織サンプルを採取す
るために、生検装置内に埋め込まれた制限された小さな
横方向のポートに依存する必要がない。その代わりに、
本発明の器具は、細長いチューブの先端部の半径方向の
全表面を全部利用して組織受容チャンバーを定めて、制
限された横方向のポートを収容する従来の生検器具によ
って達成される大きさよりも実質的に大きなサンプルを
受容する。
【0024】加えて、本発明の外科手術器具は組織受容
チャンバーへの組織の受動的取り込みに依存するのでは
なく、取り込んだ組織を能動的に切断するための上記組
織カッターのその第1位置から第2位置への細長いチュ
ーブに対する移動に依存している。このようにして、組
織の破断、さらにそのような破断により生じる不所望な
結果を回避または最小にすることができる。
【0025】本発明の特に好ましい実施形態において
は、上記外科手術器具はさらに上記組織受容チャンバー
に連通して当該組織受容チャンバー内および上記細長い
チューブの先端部に目的組織部分またはその一部を吸引
して保持するための真空供給源を備えている。このよう
に真空により組織を保持することによって、組織カッタ
ーがその第1位置から第2位置に移動する時に、組織が
組織受容チャンバーから押出されることがなくなる。而
して、一定の大きな試料を採取することが可能になる。
【0026】本発明の器具は切除した組織の生検を行な
うために近傍組織部分から目的の患部部位を切除するこ
とが必要または所望である時にいつでも使用することが
できる。特に、この器具は局所麻酔下に最小侵襲性の態
様で生検サンプルを採取するように構成されている。加
えて、組織が破断することなく取り込まれるので、サン
プル採取中に生検部位に生じる外傷を少なくすることが
でき、これによって、患部として誤診される可能性のあ
る出血や密集した傷の組織の形成を最小にすることがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1において、好ましい外科手術
器具、特に、組織生検装置10の斜視図を示しており、
同装置10は目的とする組織部分への接近を容易にする
ための拡張可能なスリーブ11と共に使用されるのが好
ましい。図2は組織生検装置10および拡張可能スリー
ブ11の断面による付加的な詳細図であり、これらの装
置とスリーブ11との間の相対的関係を示している。
【0028】生検装置10は当該装置10の基端部から
先端部に延出する基端部および先端部を有する細長いチ
ューブ12を備えている。このチューブ12の先端部に
は、複数の真空オリフィス13が設けられていて、当該
チューブ12の先端部において真空吸引できるようにな
っている。一方、チューブ12の基端部には、チューブ
基部14と真空アダプター15が備えられおり、当該ア
ダプター15は真空供給源に接続して、細長いチューブ
12の長手方向の通路16を介して真空オリフィス13
により真空吸引する(真空供給源は図1および図2に図
示せず)。
【0029】さらに、外科用生検器具10のチューブ1
2の先端部に貫通部材17が固定されている。この貫通
部材17は鋭い貫通先端部18を有しており、当該貫通
先端部18は円錐形状を成している。さらに、貫通部材
17は円形の基部19をその基端部に有している。この
基部19は貫通先端部18の頂上部18aから離間して
いる。この貫通部材17の基部19の裏側は第1組織停
止部20として作用する。この第1組織停止部20は細
長いチューブ12から半径方向に外側に延出している。
さらに、図2に示すように、第2組織停止部21が細長
いチューブ12から延出して第1組織停止部20に対向
している。この第2組織停止部21は、第1組織停止部
20と同様に、細長いチューブ12から半径方向に外側
に延出して、第1組織停止部20の基端側に位置してい
る。
【0030】生検装置10の環状組織カッター22が細
長いチューブ12と同心状に取り付けられている。この
組織カッター22は、チューブ12に固定された貫通部
材に対して、その第1の非切断位置から第2の組織切断
位置まで長手方向に移動可能である。図2において、組
織カッター22はその第1の非切断1に示されている。
この状態において、組織カッター22は貫通部材17の
基部19の近傍に位置しており、上記第1停止部および
第2停止部20,21の間の空隙部が完全に包容状態に
なっている。
【0031】第1停止部および第2停止部20,21は
それらの間に組織受容チャンバー23を定める。この組
織受容チャンバー23は、真空オリフィス13の配置さ
れているチューブ12の先端部において、360°の周
りから連続的に組織を受容できる。従って、従来の横方
向の組織受容ポートを使用した場合よりも多量の組織を
当該組織受容チャンバー23に収容できる。さらに、第
1停止部および第2停止部20,21により規定される
外向きの半径方向の寸法によっても、当該受容チャンバ
ー23に収容できる組織の厚さが増加できる。
【0032】上記装置の環状カッター22は基端部にお
いてカッター基部40および当該カッター基部40に近
接して配置されたカッター停止部を有している。さら
に、チューブ基部14とカッター基部40との間にカッ
タースプリング25が備えられている。このスプリング
25は環状カッター22を先端側方向に付勢する。この
結果、スプリング25はカッター22をその第1の非切
断位置に付勢する。
【0033】スリーブ11は拡張可能であって、組織生
検装置を収容して目的組織に接近するための入り口を提
供する。このスリーブ11は生検装置を収容できる大き
さで、その先端部が目的組織部分の近傍に到達する位置
まで延出するのに十分な長さを有している。このスリー
ブ11の基端部において、当該スリーブ11を把持して
操作するためのスリーブハンドル26が備えられてい
る。さらに、スリーブハンドル26と拡張可能なスリー
ブ11との間には拡張可能な領域27が延在している。
このスリーブ11は従来手段により目的組織部分の近傍
まで組織28内に挿入される。胸部生検が望まれる場合
には、このスリーブ11を***の外皮層29および経皮
組織30に挿通する。スリーブ11が完全に挿入された
状態において、スリーブハンドル26は***の外皮層2
9の外側に位置している。
【0034】重要なことは、このスリーブ11が第1の
元の直径からより大きな第2の、生検装置の環状カッタ
ー22の直径に適応する、直径に拡張可能であることで
ある。すなわち、スリーブ11は最初にその第1の元の
直径で***に挿入され、その後、当該スリーブ11に生
検装置を挿入した時に、その第2の直径に拡張する。こ
の拡張された第2の直径は装置における環状カッター2
2の直径とほぼ同じである。なお、本発明の実施形態に
おいて使用できる拡張可能なスリーブが米国特許第3,
789,852号、同第4,716,901号、同第
4,899,729号、同第5,183,464号およ
び同第5,320,611号に記載されている。
【0035】図1に示すように、組織生検装置10は挿
入を容易にするために貫通部材17の円錐先端形状の利
点を生かして矢印A1で示される方向に挿入される。そ
の後、真空がチューブ12の先端部において真空オリフ
ィス13に供給されると、組織が図示の矢印A2で示さ
れる方向に組織受容チャンバー23内に引き込まれる。
【0036】スリーブ11がその第1の元の直径で組織
内に挿入されている場合に、組織生検装置10はそのス
リーブ11を介して組織内に挿入することができ、スリ
ーブ11は組織受容チャンバー23が目的組織部分内に
到達できる位置まで組織生検装置を挿入することを容易
にするための接近用の入り口として作用する。図3に示
すように、生検器具10をスリーブ11内に挿入する時
は、スリーブ11はその第1の元の直径からその第2の
環状カッター22の直径に対応する直径に拡張する。従
って、組織もまたその第1の元の直径から第2の拡張し
た直径に広がることになり、最初から第2の拡張した直
径に接近用の開口部を切開する場合に比べて、患者に対
する外傷を少なくできる。さらに、図4において、生検
装置10は完全に挿入されており、細長いチューブ12
に固定された貫通部材17の先端部18は拡張されたス
リーブ11の先端部から延出している。加えて、完全に
挿入された状態において、生検装置10のチューブ12
の基端部は組織の外部に位置しており、当該チューブ1
2の先端部は経皮組織を介して目的組織部分の近傍に位
置している。
【0037】このように組織生検器具10が拡張したス
リーブ11に完全に挿入されると、環状カッター22が
その第1の非切断位置からその第2の組織切断位置に後
退する。これによって、環状カッター22の先端部にお
ける先端切断端面31が現れる。この面31はカッター
22がその第2の組織切断位置に後退する時に第1の組
織停止部の近くに位置する。カッター22はスプリング
25に抗してこれを圧縮する図において上方の基端側方
向の力を加えることによって後退する(力を加えるため
にカッター基部40を把持部として利用する)。その
後、カッター22はその第2の位置に保持される。一
方、当該組織生検装置の細長いチューブ12および拡張
可能なスリーブ11は環状組織カッター22の移動に対
して固定状態のままである。
【0038】次に、図6において、環状カッター22が
その第2の組織切断位置に後退した状態で、真空アダプ
ター15が真空供給源32(図6参照)に接続されて真
空が供給される。真空が供給されると、図6において矢
印で示される方向に、目的組織部分の少なくとも一部が
組織受容チャンバー23および細長いチューブ12の先
端部に吸引される。真空は細長いチューブ12の長手方
向の通路16および真空オリフィス13を介して供給さ
れる。その後、この真空供給の結果として組織が組織受
容チャンバー23内に収容されると、環状カッター22
がその第2の位置から開放され、当該第2位置からその
第1の非切断位置に長手方向に沿って摺動して、カッタ
ー22の先端切断端面31がチャンバー23に収容され
た組織を切り取る。その後、環状カッター22がその第
1の非切断位置に復帰すると、図7に示すように、装置
10の連続的組織受容チャンバー23内に目的組織部分
の所望部が完全に包容される。この時点で、装置10を
スリーブ11から取り外し、チャンバー23内の組織サ
ンプルを従来技法に従って取り出すことができる。
【0039】以上、本発明をその最も好ましい実施形態
に基づいて説明したが、上記特定の実施形態は例示的な
ものであって、本発明の範囲を制限するものではない。
すなわち、本発明の範囲は本明細書に記載する特許請求
の範囲によってのみ限定される。
【0040】本発明の具体的な実施態様は以下の通りで
ある。 (1)さらに、前記細長いチューブの先端部近傍におい
て前記組織受容チャンバーと連通して、当該組織受容チ
ャンバーおよび細長いチューブの先端部に前記目的組織
部分またはその一部を吸引するための真空供給源から成
る請求項1に記載の器具。 (2)前記組織カッターが管状形状を有しており、前記
細長いチューブが当該組織カッター内において、当該細
長いチューブと組織カッターとの間で相対的に摺動可能
となるように、取り付けられている請求項1に記載の器
具。
【0041】
【発明の効果】従って、本発明によれば、比較的大きな
サンプルを破断することなく確実容易に採取でき、その
サンプル採取において患者に与える外傷を最小に留める
ことのできる生検器具が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閉塞先端部、環状の組織空孔部、中央
吸引チューブおよび環状刃を備えている器具における好
ましい実施形態の先端部の等角図である。
【図2】拡張可能なスリーブと、当該スリーブに挿入す
る前の図1の器具の中心線断面図である。
【図3】図1および図2に示すスリーブ内に挿入されて
いる器具および拡張可能なスリーブの中心線断面図であ
る器具がスリーブ内に挿入されている。
【図4】スリーブの先端部が目的とする組織部分に近接
している、拡張可能スリーブ内に完全に挿入された状態
の図3に示す器具の中心線断面図である。
【図5】先端部が目的組織部分に延出した状態の器具の
中心線断面図である。
【図6】真空が組織受容チャンバーに供給されて組織の
サンプル部分が吸引されている状態の器具の中心線断面
図である。
【図7】患部と思われる組織部分を切除するための組織
カッターの先端側への移動を説明するための器具の中心
線断面図である。
【符号の説明】
10 器具 12 細長いチューブ 17 貫通部材 20 第1組織停止部 21 第2組織停止部 22 組織カッター
フロントページの続き (72)発明者 ポール・エル・エリクソン アメリカ合衆国、45236 オハイオ州、シ ンシナティ、ケンウッド・ロード・ナンバ ーワン 83313 (72)発明者 サルバトーレ・プリビテラ アメリカ合衆国、45069 オハイオ州、ウ エスト・チェスター、スティルメドウ・ド ライブ 7938 (72)発明者 エドワード・ラード アメリカ合衆国、45014 オハイオ州、フ ェアフィールド、サウス・ハイウッド・ド ライブ 5930

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外科患者の近傍の体内組織から生検すべ
    き目的組織部分を切除するための外科手術器具におい
    て、 (a)基端部と先端部を有する細長いチューブから成
    り、前記器具が前記目的組織部分を切除する位置にある
    時に、前記細長いチューブの基端部が外科患者の外部に
    位置しており、前記細長いチューブの先端部が目的組織
    部分の近傍に位置しており、さらに、 (b)前記細長いチューブの先端部に固定された貫通部
    材から成り、この貫通部材が、当該貫通部材の先端部に
    位置して目的組織部分の近傍への前記細長いチューブの
    先端部の挿入を容易にするための貫通先端部と、当該貫
    通部材の基端部に位置して前記細長いチューブから半径
    方向に外側に延出する第1の組織停止部を有しており、
    さらに、 (c)前記細長いチューブから半径方向に外側に延出す
    る第2の組織停止部から成り、当該第2の組織停止部が
    前記第1の組織停止部に対向して当該第1の組織停止部
    の基端側に配置されており、当該第1および第2の組織
    停止部がそれらの間に、目的組織部分の少なくとも一部
    を内部に受容するための前記細長いチューブの先端部の
    周りの360°の円弧状の連続的な組織受容チャンバー
    を定め、さらに、 (d)前記細長いチューブに対して同心状に取り付けら
    れた組織カッターから成り、当該カッターが組織を切断
    するための先端切断端面を有しており、当該カッター
    が、前記貫通部材に対して、前記切断端面が前記第1の
    組織停止部から離間する第1の非切断位置から当該切断
    端面が第1の組織停止部に近接する第2の組織切断位置
    に移動可能であり、 前記貫通部材が生検用に切除すべき目的組織部分の近傍
    に位置しており、前記カッターが前記第1の非切断位置
    にある時に、当該目的組織部分またはその一部が前記組
    織受容チャンバーの中の前記細長いチューブの先端部の
    周りに連続的に受容され、前記カッターが、その後、前
    記第1の非切断位置から前記第2の組織切断位置に移動
    した時に、当該カッターが前記組織受容チャンバーを包
    容して、当該カッターの前記切断端面によって、組織受
    容チャンバーに受容されている組織がその近傍の体内組
    織から切除されていることを特徴とする器具。
JP10346683A 1997-11-24 1998-11-20 生検器具 Pending JPH11235345A (ja)

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