JPH11234964A - モータの温度検知構造 - Google Patents

モータの温度検知構造

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JPH11234964A
JPH11234964A JP10027341A JP2734198A JPH11234964A JP H11234964 A JPH11234964 A JP H11234964A JP 10027341 A JP10027341 A JP 10027341A JP 2734198 A JP2734198 A JP 2734198A JP H11234964 A JPH11234964 A JP H11234964A
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JP
Japan
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motor
temperature
temperature detecting
phase
detecting element
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JP10027341A
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Noriyuki Suzuki
則幸 鈴木
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ない温度検知素子数で検知温度のばらつきを
低減することができるモータの温度検知構造を得る。 【解決手段】ブラシレスモータ1の絶縁基板16上に導
電性及び伝熱性を有する中性点用ターミナル27を設
け、そのターミナル27にブラシレスモータ1のステー
タを構成するU相,V相,W相の各コイルの端部26
u,26v,26wを接続した。その中性点用ターミナ
ル27の近傍には、温度検知素子としてのサーミスタ3
2を配置した。そして、各コイルの端部26u,26
v,26wはワイヤリード24を介して通電されること
により発熱され、その熱は中性点用ターミナル27に伝
えられる。従って、サーミスタ32は、各端部26u,
26v,26w全ての発熱状態を検知することができ、
例えばU相のコイルの温度のみを検知する場合に比べ検
知温度のばらつきが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてモータの
過熱保護を行う場合に好適なモータの温度検知構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】モータは長期の使用や過負荷などの各種
要因により過熱する場合がある。従来よりモータの過熱
保護のためにモータの発熱部位の温度を直接的に或いは
間接的に検知し、検知された温度が所定値を越えた場合
にはモータを停止させるようにしている。周知のように
モータにはブラシを有するものと有しないものとがあ
り、各モータに応じて各種の温度検知形態が提案されて
いる。
【0003】即ち、ブラシを有するモータでは、複数の
ブラシのうち一つのブラシの近傍に温度検知素子を配置
し、そのブラシの発熱状態を検知している(従来例
1)。又、ブラシを有しないモータでは、複数のコイル
のうち一つのコイルの近傍に温度検知素子を配置し、そ
のコイルの発熱状態を検知している(従来例2)。同じ
くブラシを有しないモータの別の温度検知形態として
は、同モータを駆動させるための通電量を検知すること
によりモータの発熱状態を間接的に検知するものもある
(従来例3)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例1及び従来例2の技術では、複数あるブラシ又はコ
イルのうち一つを検知するものであるため、検出される
温度のばらつきが大きくなり、正確な温度検知が望めな
い。一方、従来例1及び従来例2において各ブラシ又は
各コイルに対応して温度検知素子をそれぞれ設けること
により、全てのブラシ又は全てのコイルの温度を検出す
るように構成すれば、温度検知精度は向上するものの、
部品点数の増大、大型化、組み付け作業性低下、回路構
成の複雑化などの原因となって、小型かつ安価なモータ
を提供することができないという新たな問題が生じる。
【0005】又、上記従来例3の技術では、温度検知を
通電量検知という間接的な検知により行っているに過ぎ
ないため、動作環境による温度検知のばらつきが大きく
なるという問題がある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、少ない温度検知素子数で検知温度
のばらつきを低減し得るモータの温度検知構造を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明では、モータ内部に設けられ
た複数の発熱体が集合する部位に温度検知素子を配置し
た。
【0008】請求項2に係る発明では、複数の発熱体が
集合する部位において各発熱体の略中央部に温度検知素
子を配置した。請求項3に係る発明では、複数の発熱体
を集合させて互いに電気的に接続する導電性及び伝熱性
を有するターミナルを備え、そのターミナルの近傍に温
度検知素子を配置した。
【0009】請求項4に係る発明では、ステータ側に設
けられた複数のコイルの各端部を接続する中性点を備え
た集中巻式巻線界磁型のモータにおいて、中性点近傍に
温度検知素子を配置した。
【0010】請求項5に係る発明では、請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載のモータの温度検知構造におい
て、温度検知素子をモータに設けられた基板の表面に配
置し、その基板の温度検知素子配置部には基板裏面に開
口する開口部を設けた。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項1乃至
請求項5のいずれかに記載のモータの温度検知構造にお
いて、温度検知素子をモータに設けられた基板に配置
し、その基板には温度検知素子の少なくとも一部が挿入
保持される凹部を設けた。
【0012】従って、請求項1乃至請求項6に係る発明
によれば、一つの温度検知素子によって複数の発熱体の
温度を検知することができるため、従来のように単一の
発熱体のみの温度を検知する場合に比べ温度検知素子の
数を増やすことなく温度検知のばらつきが低減される。
【0013】特に、請求項3に係る発明では、導電性及
び伝熱性を有するターミナル近傍に温度検知素子が配置
されていることから、各発熱体から発生する熱に応答し
てターミナルが即座に加熱されるため、温度変化に対す
る応答性が向上する。
【0014】又、請求項4に係る発明では、中性点近傍
に温度検知素子が配置されていることから、一つの温度
検知素子により全てのコイルの温度検知を行うことがで
き、温度検知のばらつきが一層低減される。
【0015】又、請求項5に係る発明では、複数の発熱
体の集中部位を温度検知素子が検知するのみならず、基
板の裏面側にある例えばコイル等の発熱体の温度をも開
口部を介して検知することができ、温度検知のばらつき
が一層低減される。
【0016】又、請求項6に係る発明では、温度検知素
子が基板上に予め設けられた凹部に挿入保持されること
から、温度検知素子の組み付けに際して温度検知素子を
基板上の適正な位置に簡単に配置することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を図1〜図5に
基づいて説明する。本発明のモータの一種である本実施
形態のブラシレスモータ1は、三相式集中巻式巻線界磁
型モータである。ブラシレスモータ1のケーシング2は
略円筒状のケース本体3とそのケース本体3の一端部に
固定されるキャップ4とから構成されている。ケース本
体3とキャップ4とはボルト5等の締結手段により固定
されている。
【0018】ケース本体3内の長手方向一端及びキャッ
プ4内には、互いに離間した位置にベアリング6,7が
それぞれ設けられ、両ベアリング6,7にて出力軸とし
ての中空のシャフト8が回転可能に支持されている。両
ベアリング6,7間においてシャフト8外周にはロータ
としてのマグネットロータ9が固定されている。マグネ
ットロータ9はヨーク10及びマグネット11からな
り、シャフト8外周面にヨーク10が固定され、更にヨ
ーク10外周面に一対のマグネット11が直列に配置さ
れた状態で固定されることにより構成されている。
【0019】ケース本体3の内周面には、マグネットロ
ータ9の外周を包囲するようにステータ12が固定され
ている。ステータ12はステータコア13に対し、シャ
フト8を中心として周方向に120°づつ変位させてU
相、V相、W相の三相のコイル14がそれぞれ巻回され
ることにより構成されており、各コイル14はマグネッ
ト11の外周側に僅かな隙間をおいて配置されている。
【0020】ケース本体3の内周面には基板保持部15
が挿入されている。基板保持部15はステータコア13
側面とキャップ4内面とに当接されることにより所定位
置に位置決めされている。基板保持部15にはシャフト
8側、即ち内周側へ延びるフランジ15aが形成され、
同フランジ15aのキャップ4側には基板としての円環
状の絶縁基板16が装着されている。
【0021】絶縁基板16の表面にはその周方向に離間
して、U相接続部17u、V相接続部17v、W相接続
部17w及び中性点接続部18がそれぞれ設けられてい
る。なお、V相接続部17v及びW相接続部17wの構
成は、U相接続部17uの構成と同一であるため、以下
においてはU相接続部17uの構成についてのみ説明す
る。
【0022】まず、U相接続部17uについて図1及び
図5を中心に説明すると、絶縁基板16の外周縁には表
裏に連通する挿通孔16aが形成されている。挿通孔1
6aからはU相のコイル14の端部19uが挿通され、
絶縁基板16の表面側に導出されている。
【0023】絶縁基板16の表面における挿通孔16a
の近傍(本実施形態では挿通孔16aの内周側近傍)に
は、導電性及び伝熱性を有するターミナルとしてのU相
用ターミナル20が設けられている。U相用ターミナル
20は4本の折曲部21を備えており、各折曲部21を
絶縁基板16に形成された貫通孔を介して絶縁基板16
の裏面に突出するように挿入し、その後各折曲部21を
折り曲げることによりU相用ターミナル20が固定され
ている。U相用ターミナル20の両端部には針金状の固
定部材22がそれぞれ設けられている。
【0024】そして、U相のコイル14の端部19u
が、対応するU相用ターミナル20の一端に設けられた
固定部材22によって固定されている。U相用ターミナ
ル20の他端にはワイヤリード24がもう一つの固定部
材22によって固定されている。U相用ターミナル20
に固定されたワイヤリード24は、ケース本体3の周面
に設けられたコネクタ25を介して他のV相接続部17
v及びW相接続部17wに接続されたワイヤリード24
とともに導出され、これら各ワイヤリード24が纏めら
れた状態で外部に制御ラインとして延出されている。
【0025】次に、中性点接続部18について図1、図
3及び図4を中心に説明すると、絶縁基板16の外周縁
には表裏に連通する挿通孔16bが形成されている。挿
通孔16bからはU相、V相、W相の各コイル14の前
記端部19u,19v,19wとは別の端部26u,2
6v,26wが纏めて挿通され、絶縁基板16の表面側
に導出されている。
【0026】絶縁基板16の表面における挿通孔16b
の近傍(本実施形態では挿通孔16bの内周側近傍)に
は、導電性及び伝熱性を有するターミナルとしての中性
点用ターミナル27が設けられている。中性点用ターミ
ナル27は4本の折曲部28を備えており、各折曲部2
8を絶縁基板16に形成された貫通孔を介して絶縁基板
16の裏面に突出するように挿入し、その後各折曲部2
8を折り曲げることにより中性点用ターミナル27が固
定されている。中性点用ターミナル27の両端部には針
金状の固定部材29がそれぞれ設けられている。
【0027】そして、中性点用ターミナル27の一端に
は固定部材29によってU相及びV相の各コイル14の
端部26u,26vが纏めて固定されるとともに、中性
点用ターミナル27の他端にはもう一つの固定部材29
によってW相のコイル14の端部26wが固定されてい
る。従って、この中性点用ターミナル27によって各コ
イル14の中性点が形成されている。
【0028】従って、外部の図示しない制御装置から各
ワイヤリード24を介して各相のコイル14に順次通電
することにより回転磁界が発生し、この回転磁界により
マグネットロータ9がシャフト8とともに回転する。
【0029】中性点用ターミナル27の中央部内周側に
は切欠部30が形成されており、この切欠部30によっ
て形成される空間を含むように絶縁基板16には基板裏
面側へ突出する凹部31が形成されている。凹部31に
は温度検知素子としてのサーミスタ32が基板表面側か
ら挿入された状態で接着剤により固定されている。図4
に示すように、凹部31の底面には基板裏面側に開口す
る開口部33が形成されている。従って、サーミスタ3
2は中性点用ターミナル27に纏められた各コイル14
の端部26u,26vと別のコイル14の端部26wと
の略中央に配置されるため、各相のコイル14の端部2
6u,26v,26wの温度を検知し得る環境下におか
れる。又、サーミスタ32が配置されている凹部31に
は基板裏面側に開口する開口部33が形成されているた
め、ケース本体3内に収容されている各コイル14の雰
囲気中にも晒されることとなる。
【0030】サーミスタ32から延びる2本の端子34
は絶縁基板16の表面の所定位置に設けられた導電面3
5に接続されている。導電面35には各端子34と電気
的に接続される2本のリード線36が接続され、リード
線36は前記コネクタ25を介して外部に温度検出ライ
ンとして導出されている。従って、サーミスタ32が検
出した温度に対応する信号が図示しない制御装置に送信
され、検出温度が予め設定されている設定温度を越えた
場合に前記制御ラインを介してモータ1の駆動を停止す
るようになっている。
【0031】なお、各コイル14及びそれらの両端部1
9u,19v,19w,26u,26v,26w並びに
各ワイヤリード24は、それぞれ通電される通電体であ
り、又その通電により発熱する発熱体として作用する。
【0032】さて、外部の図示しない制御装置からワイ
ヤリード24を介して各相のコイル14に順次通電する
と、回転磁界が発生し、この回転磁界によりマグネット
ロータ9がシャフト8とともに一体回転する。一方、サ
ーミスタ32が検出した温度に対応する信号が外部の図
示しない制御装置に送信される。
【0033】ここで、長期に亘る使用や過負荷等の各種
要因により、サーミスタ32による検知温度が予め設定
されている設定温度を越えた場合には、前記制御ライン
を介してモータ1の駆動が停止される。
【0034】従って、本実施形態において得られる効果
は次のとおりである。 (1)各相のコイル14の各端部26u,26v,26
wが集合する部位(中性点)、特に各端部26u,26
v,26wの中央部にサーミスタ32を配置したことに
より、一つのサーミスタ32によって複数(全て)のコ
イル14の温度を検知することができるため、従来のよ
うに単一のコイルのみの温度を検知する場合に比べサー
ミスタ32の数を増やすことなく温度検知のばらつきを
低減することができる。
【0035】(2)各相のコイル14の各端部26u,
26v,26wが電気的に接続される導電性及び伝熱性
を有する中性点用ターミナル27の近傍にサーミスタ3
2を配置したことにより、各コイル14から発生する熱
に応答して中性点用ターミナル27が即座に加熱される
ため、温度変化に対する応答性が向上する。
【0036】(3)中性点用ターミナル27に設けた切
欠部30により形成された空間にサーミスタ32を配置
したことにより、各端部26u,26v,26w及び中
性点ターミナル27からの熱が一層サーミスタ32に伝
わり易くなる。
【0037】(4)サーミスタ32を絶縁基板16の表
面に配置し、その絶縁基板16のサーミスタ32配置部
には基板裏面に開口する開口部33を設けた。これによ
り、複数のコイル14の各端部26u,26v,26w
の集中部位をサーミスタ32が検知するのみならず、絶
縁基板16の裏面側にある各コイル14の周辺温度をも
開口部33を介して検知することができ、温度検知のば
らつきを一層低減することができる。
【0038】(5)サーミスタ32を絶縁基板16に設
けられた凹部31に挿入保持するように構成したので、
サーミスタ32の組み付けに際してサーミスタ32を絶
縁基板16上の適正な位置に簡単に配置することができ
る。
【0039】(6)サーミスタ32を凹部31に挿入し
て固定する際、接着剤のみによって固定するようにし
た。これにより、サーミスタ32が凹部31によって位
置決めされていて、凹部31からの抜けを防止するのに
接着剤が機能するため、サーミスタ32の固定作業を極
めて簡単に行うことができる。
【0040】以上の実施形態の他、次のような別の実施
形態とすることも可能である。 ・上記実施形態のように中性点用ターミナル27近傍に
サーミスタ32を設けるのに代えて、U相接続部17
u、V相接続部17v又はW相接続部17wのいずれか
に対応するターミナル20に同一構成の温度検出部を設
けてもよい。図6にはU相接続部17uのU相用ターミ
ナル20近傍にサーミスタ32を設けた実施形態を示し
た。又、図5において仮想線でサーミスタ32の配置状
態を示した。この実施形態では、U相のコイル14の端
部19uとワイヤリード24との中央部にサーミスタ3
2が配置されることとなり、上記実施形態とほぼ同様の
効果が得られる。なお、中性点用ターミナル27近傍に
サーミスタ32を設けた方が、各相のコイル14の全て
の端部26u,26v,26wの温度を検知することが
できるため温度検知のばらつきが小さい。しかしなが
ら、中性点を有しないモータに適用する場合や、構造上
の問題で中性点近傍にサーミスタ32を配置することが
できない場合には、U相接続部17u、V相接続部17
v又はW相接続部17wのいずれかに対応するターミナ
ル20にサーミスタ32を設けることが好ましい。
【0041】・ブラシレスモータ1として三相タイプに
限らず二相タイプ或いは四相以上のタイプのブラシレス
モータで実施してもよい。又、ロータがカップ状に形成
されたアウターロータ形ブラシレスモータに具体化して
実施してもよい。更に、ブラシレスモータ1以外のAC
モータ、ブラシを有するモータ等に具体化して実施して
もよい。
【0042】・凹部31へのサーミスタ32の固定に際
しては接着剤を用いたが、他の固定手段で固定してもよ
い。 ・サーミスタ32を凹部31へ挿入したが、絶縁基板1
6に開口部33のみを形成してその開口部33にサーミ
スタ32を固定したり、開口部33をも省略して絶縁基
板16上に直接固定してもよい。
【0043】・凹部31に開口部33を形成して周辺コ
イル14の温度を検知できるようにしたが、開口部33
に代えて、伝熱体を絶縁基板16に貫通させてサーミス
タ32に接触或いは接近させるようにしてもよい。
【0044】・温度検知素子としては、サーミスタ32
に限らず、熱電対など他の素子を用いてもよい。以上の
各実施形態から把握される請求項以外の技術的思想をそ
の効果とともに以下に列挙する。
【0045】・請求項1〜請求項6において、温度検知
素子による温度検知結果に基づいてモータを停止させる
制御装置を備えたモータの過熱保護構造。この構成によ
れば、ばらつきの小さい温度検知結果に基づいてモータ
が停止されるため、モータの破損などを確実に防止する
ことができる。
【0046】・請求項5において、基板の裏面側には複
数のステータコイルを配置し、基板の表面側には各ステ
ータコイルから導出される端部の電気的接続部を配置し
たモータの温度検知構造。この構成によれば、基板表面
側に配置された温度検知素子によって複数のステータコ
イルの端部等の温度を検知するのに加え、基板裏面側に
配置された複数のステータコイルの周辺温度も検知し得
るため、温度検知のばらつきが一層低減される。そし
て、これをモータの過熱保護構造の一部として利用すれ
ば、モータの破損などを確実に防止することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項6に係る発明によれば、少ない温度検知素子数で検知
温度のばらつきを低減し得る。
【0048】特に、請求項3に係る発明によれば、導電
性及び伝熱性を有するターミナル近傍に温度検知素子が
配置されていることから、各発熱体から発生する熱に応
答してターミナルが即座に加熱されるため、温度変化に
対する応答性が向上する。
【0049】又、請求項4に係る発明によれば、中性点
近傍に温度検知素子が配置されていることから、一つの
温度検知素子により全てのコイルの温度検知を行うこと
ができ、温度検知のばらつきが一層低減される。
【0050】又、請求項5に係る発明によれば、複数の
発熱体の集中部位を温度検知素子が検知するのみなら
ず、基板の裏面側にある例えばコイル等の発熱体の温度
をも開口部を介して検知することができ、温度検知のば
らつきが一層低減される。
【0051】又、請求項6に係る発明によれば、温度検
知素子が基板上に予め設けられた凹部に挿入保持される
ことから、温度検知素子の組み付けに際して温度検知素
子を基板上の適正な位置に簡単に配置することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】モータのキャップを外した状態を示す平面図。
【図2】図1においてキャップを取付けた状態における
A−A断面図。
【図3】要部平面図。
【図4】要部断面図。
【図5】要部平面図。
【図6】別の実施形態のモータのキャップを外した状態
を示す平面図。
【符号の説明】
1…モータとしてのブラシレスモータ、8…出力軸とし
てのシャフト、9…ロータとしてのマグネットロータ、
12…ステータ、14…発熱体としてのコイル、16…
基板としての絶縁基板、18…中性点接続部、19u,
19v,19w…発熱体としてのコイルの端部、20…
ターミナルとしてのU相用ターミナル、24…発熱体と
してのワイヤリード、26u,26v,26w…発熱体
としてのコイルの別の端部、27…中性点を構成するタ
ーミナルとしての中性点用ターミナル、31…凹部、3
2…温度検知素子としてのサーミスタ、33…開口部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ内部に設けられた複数の発熱体が
    集合する部位に温度検知素子を配置したモータの温度検
    知構造。
  2. 【請求項2】 複数の発熱体が集合する部位において各
    発熱体の略中央部に温度検知素子を配置したモータの温
    度検知構造。
  3. 【請求項3】 複数の発熱体を集合させて互いに電気的
    に接続する導電性及び伝熱性を有するターミナルを備
    え、そのターミナルの近傍に温度検知素子を配置したモ
    ータの温度検知構造。
  4. 【請求項4】 ステータ側に設けられた複数のコイルの
    各端部を接続する中性点を備えた集中巻式巻線界磁型の
    モータにおいて、中性点近傍に温度検知素子を配置した
    モータの温度検知構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のモータの温度検知構造において、温度検知素子をモー
    タに設けられた基板の表面に配置し、その基板の温度検
    知素子配置部には基板裏面に開口する開口部を設けたモ
    ータの温度検知構造。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のモータの温度検知構造において、温度検知素子をモー
    タに設けられた基板に配置し、その基板には温度検知素
    子の少なくとも一部が挿入保持される凹部を設けたモー
    タの温度検知構造。
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JP (1) JPH11234964A (ja)

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