JPH11234802A - 電気車制御装置 - Google Patents
電気車制御装置Info
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- JPH11234802A JPH11234802A JP3252198A JP3252198A JPH11234802A JP H11234802 A JPH11234802 A JP H11234802A JP 3252198 A JP3252198 A JP 3252198A JP 3252198 A JP3252198 A JP 3252198A JP H11234802 A JPH11234802 A JP H11234802A
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Abstract
抗の容量を大きくすることなく、すばやく検出し、保護
動作として第1と第2のスイッチを開放状態とすること
ができる電気車制御装置を得る。 【解決手段】 比較器23により、電流検出器22の出
力を、フィルタリアクトル5のインダクタンス、フィル
タコンデンサ6の容量、充電抵抗器4の抵抗値、直流電
源電圧検出器21の出力値から算出した異常判定基準値
と比較することにより、故障出力信号をスイッチ制御手
段18に出力し、スイッチ制御手段18は故障出力信号
を受けたときは第2のスイッチ3を閉じず、第1のスイ
ッチ2を開くようにしたものである。
Description
する電気車制御装置に関するものである。
2号公報に示された従来の電気車制御装置であるインバ
ータ装置の主回路を示す図であり、図において、1は変
電所等の電源から架線などに供給された電力を集電する
集電装置、2は第1のスイッチ、3は第2のスイッチ、
4は後述するフィルタコンデンサ6の充電抵抗器、5は
フィルタコンデンサ6と逆L字形フィルタ回路を構成す
るフィルタリアクトル、7はサイリスタ等の制御整流素
子で構成されるインバータの電力制御手段、9はこの電
力制御手段7により制御される電気車駆動用の誘導電動
機(主電動機)である。17はフィルタコンデンサ6の
電圧を検出するDCPT等の電圧検出手段、18は各ス
イッチ2、3の開閉を制御するスイッチ制御手段であ
る。
ら、運転手等による運転指令が電力制御手段7に入力さ
れると、図18(a)のインタロック信号に示すよう
に、時点t1においてスイッチ制御手段18の指令によ
り、第1のスイッチ2が投入され、集電装置1→第1の
スイッチ2→充電抵抗器4→フィルタリアクトル5を通
じて、フィルタコンデンサ6が、図18(b)のように
充電され、その両端の電圧を電圧検出手段17が検出す
る。
フィルタリアクトル5とフィルタコンデンサ6のLC共
振によってフィルタコンデンサ6の電圧が振動しないよ
うな抵抗値Rにあらかじめ選定されている。第1のスイ
ッチ2が投入された時点では、電力制御手段7は動作し
ていないので、電力制御手段7と誘導電動機9には電流
は流れていない。
は、フィルタリアクトル5のインダクタンスLとフィル
タコンデンサ6の容量Cと充電抵抗器4の抵抗値Rによ
って決まっており、所定時間t2において、フィルタコ
ンデンサ6の両端電圧が架線電圧の変動範囲の最低値よ
り低い値に設定された比較値Vs以上である場合には、
電力制御手段7の短絡故障なしとしてスイッチ制御手段
18の指令により、第2のスイッチ3が投入され、充電
抵抗器4が短絡される。そして、図18(c)に示す第
2のスイッチ3のインタロック信号によって電力制御手
段7の動作を開始し、直流電圧を3相交流に変換し、3
相誘導電動機9を制御して電気車を駆動する。
御手段7の故障等によって、フィルタコンデンサ6以降
の回路が短絡されている場合には、電源電圧は充電抵抗
器4で分担され、フィルタコンデンサ6の電圧が上昇し
ないので、所定時間t2において、図18(c)に示す
フィルタコンデンサ電圧が比較値Vs未満であることに
より、電力制御手段7等の故障と判定して、スイッチ制
御手段18の指令により、第2のスイッチ3を投入しな
いようにするとともに、第1のスイッチ2を開放して主
回路を電源(変電所等)から切り離す。
については、以上のように構成されているので、電力制
御手段7等のフィルタコンデンサ6以降の回路が短絡故
障を起こしている場合には、第1のスイッチ2が閉成し
てから、フィルタリアクトル5、フィルタコンデンサ
6、充電抵抗器4から算出される充電時間より決まる所
定時間(t2−t1)の間、充電抵抗器4には、電源電
圧を充電抵抗器4の抵抗値Rで除した電流が連続して流
れることになり、正常時の充電電流である逓減する電流
による損失よりもはるかに大きな損失を発生させること
になるので、充電抵抗器の大型化を招くという問題点が
あった。
ためになされたものであり、充電抵抗器4の大型化を招
くことなく、フィルタコンデンサ6以降の回路の短絡故
障時にも、架線停電を起こすことなく、短絡故障を検知
できるようにした電気車制御装置を提供することを目的
とする。
御装置は、直流電源に接続される集電装置と、この集電
装置に直列に接続された第1および第2のスイッチと、
この第2のスイッチに並列に接続された充電抵抗器と、
第2のスイッチにフィルタリアクトルおよびフィルタコ
ンデンサを介して接続された電力制御手段と、この電力
制御手段により制御される電気車駆動用の主電動機と、
第1および第2のスイッチの開閉を制御するスイッチ制
御手段とを備えたものであって、直流電源の電圧を検出
する電圧検出器と、直流電源からフィルタコンデンサお
よび電力制御手段への入力電流を検出する電流検出器
と、この電流検出器の出力と上記電圧検出器の出力に対
応して定められる異常判定基準値とを比較する比較器と
を備え、比較器は、第1のスイッチが閉成されたとき、
電流検出器の出力値が所定時間以内に異常判定基準値を
下回るか、または第1のスイッチが閉成されたとき、電
流検出器の出力値が異常判定基準値を所定時間(所定時
間は零を含む)以上上回るかを判断し、電流検出器の出
力値が異常判定基準値を所定時間以上上回った場合は故
障出力信号をスイッチ制御手段に出し、スイッチ制御手
段は、故障出力信号を受けないときは第2のスイッチを
閉成し、故障出力信号を受けたときは第2のスイッチを
閉成せず、閉成している第1のスイッチを開放するもの
である。
検出器の出力値が異常判定基準値を、充電抵抗器の抵抗
値、フィルタコンデンサの容量、フィルタリアクトルの
インダクタンスから算出される時定数の一定比率以上の
時間の間上回ったときに故障出力信号を出すものであ
る。
に相当する電圧検出器の出力値を充電抵抗器の抵抗値で
除した値より一定比率減じた値としたものである。
最低値に相当する電圧検出器の出力値を充電抵抗器の抵
抗値で除した値としたものである。
抗値、フィルタコンデンサの容量、フィルタリアクトル
のインダクタンスから算出される時定数に従ったフィル
タコンデンサの充電波形を一定比率上回わる値としたも
のである。
直流電源に接続される集電装置と、この集電装置に直列
に接続された第1および第2のスイッチと、この第2の
スイッチに並列に接続された充電抵抗器と、第2のスイ
ッチにフィルタリアクトルおよびフィルタコンデンサを
介して接続された電力制御手段と、この電力制御手段に
より制御される電気車駆動用の主電動機と、第1および
第2のスイッチの開閉を制御するスイッチ制御手段とを
備えたものであって、直流電源の電圧を検出する電圧検
出器と、直流電源からフィルタコンデンサおよび電力制
御手段への入力電流を検出する電流検出器と、この電流
検出器の出力値を2乗積分する積分器と、この積分器の
出力と充電抵抗器の容量に従って算出された異常判定基
準値とを比較する比較器とを備え、比較器は、第1のス
イッチが閉成されたとき、電流検出器の出力値の積分値
が所定時間以内に異常判定基準値を下回るか、または第
1のスイッチが閉成されたとき、異常判定基準値を所定
時間(所定時間は零を含む)以上上回るかを判断し、電
流検出器の出力値の積分値が異常判定基準値を所定時間
以上上回った場合には故障出力信号を上記スイッチ制御
手段に出し、スイッチ制御手段は、故障出力信号を受け
ないときは第2のスイッチを閉成し、故障出力信号を受
けたときは第2のスイッチを閉成せず、閉成している第
1のスイッチを開放するものである。
を、充電抵抗器の短時間定格値としたものである。ま
た、フィルタコンデンサに並列接続されると共に、互い
に直列接続された放電抵抗器と制御整流素子を備え、異
常判定基準値を、直流電源電圧値に相当する電圧検出器
の出力値を充電抵抗器の抵抗値と放電抵抗器の抵抗値の
和で除した値より一定比率減じた値としたものである。
ると共に、互いに直列接続された放電抵抗器と制御整流
素子を備え、異常判定基準値を、直流電源電圧の最低値
に相当する電圧検出器の出力値を充電抵抗器の抵抗値と
放電抵抗器の抵抗値の和で除した値としたものである。
また、電流検出器として、電力制御手段の積算電力量算
出用電流検出器を使用したものである。
実施の形態1に係る電気車制御装置を示す回路図であ
る。図において、1は変電所等の電源から架線などに供
給された電力を集電する集電装置、2は第1のスイッ
チ、3は第2のスイッチ、4は後述するフィルタコンデ
ンサ6の充電抵抗器、5はフィルタコンデンサ6と逆L
字形フィルタ回路を構成するフィルタリアクトル、6は
フィルタコンデンサ、7はサイリスタ等の制御整流素子
で構成されるインバータの電力制御手段、9はこの電力
制御手段7により制御される電気車駆動用の誘導電動機
(主電動機)、18は第1および第2のスイッチ2、3
の開閉を制御するスイッチ制御手段である。
源の電圧を検出する電圧検出器、22は直流電源からフ
ィルタコンデンサ6および電力制御手段7への入力電流
を検出する電流検出器、23は電圧検出器21の出力電
圧Esから算出した所定の電流値(以下異常判定基準値
と呼ぶ)Ispと電流検出器22の出力電流値Isを比
較して、所定時間t0後にスイッチ制御手段18に信号
を出力する比較器である。
フィルタコンデンサ6以降の回路が短絡故障を起こして
いない正常なときの動作は、上記従来例と同一であるの
で、ここでは説明を省略する。
s、すなわち充電電流波形を図2に示す。電圧検出器2
1の出力をEsとした場合、この充電電流Is=Ich
L は、RLC回路として算出した場合(図2(ア))、 IchL=Es/{〔(R/2)2 −L/C〕1/2 ・e
xp(−R/2L)}t×sinh{〔(R/2)2 −
1/LC〕1/2 }t となり、簡略化のため、RC回路と考えると(図2
(イ))、 Ich=Es/R・exp(−1/RC)t ・・・・(1) となる。計算式の簡略化のため、今後はRC回路の充電
電流算出式(1)を使用して説明する。
力制御手段7の故障等によってフィルタコンデンサ6以
降の回路が短絡されている場合には、直流電源からの入
力電流Isは、直流電源電圧Esを充電抵抗器4で制限
した電流が流れ続ける。この電流Is=Issは、 Iss=Es/R ・・・・(2) となる。この式(2)と式(1)を比較すると、 Ich=Iss (t=0) Ich<Iss (t>0) となり、t=0以外ではIssの方が大きくなる。
ある。式(1)(2)および図3から明かなように、時
間の経過に従い、IchとIssの差が広がって行くの
で、この関係を利用し、正常時すなわちIchと、異常
時すなわちIssとの判別が可能となる。
て、電圧検出器21の出力値Esを充電抵抗器4の抵抗
値Rで除した数値(Es/R)の例えば−10%の値、 Isp=(Es/R)×0.9 ・・・・(3) を用い、電流検出器23の出力値Isと比較する。
ssであり、上記Es/Rはここで はIssと等しいので、Ispを式(3)のように設定すれば、常時、 Isp<Is ・・・・(4) が成立する。
=Ichなので、 Isp<Is (t<0.1053×RC) ・・・・(5) Isp≧Is (t≧0.1053×RC) ・・・・(6) となる。これは、下記のように算出される。 Es/R×0.9=Es/R・exp(−1/RC)t exp(−1/RC)t=0.9 (1/RC)t=0.1053 t=0.1053×RC ・・・・(7) つまり、0.1053=−ln0.9である。
リアクトル5(計算式上は省略)、フィルタコンデンサ
6、充電抵抗器4からなる充電回路の時定数RCに対し
て、 t0=RC/3=0.333×RC ・・・・(8) と設定すると、故障時には、式(4)より、t=t0時
に電流検出器22の出力値Isは、異常判定基準値Is
pを所定時間t0以上上回ることになり、故障検知の出
力信号をスイッチ制御手段18に出力する。これを図4
に示す。
より、第2のスイッチ3を投入しないようにするととも
に第1のスイッチ2を開放して、主回路を電源(変電所
等)から切り離す。
は、フィルタコンデンサに充電された電圧を確認しなけ
れば得られないため充分長い時間をとる必要があったの
に対して、上記所定時間t0はこれより充分短くするこ
とが可能であり、そのため、充電抵抗器4に電流Iss
が流れる時間を短くし、ひいては、充電抵抗器4の容量
を小さくすることが可能である。
電流検出器22の出力値Isは、式(3)による異常判
定基準値Ispを、式(8)による所定時間t0以上上
回ることはない。これを図5に示す。
態2を説明する図であり、図1と同様の部分には同一の
符号を付して説明を省略する。直流電源は、変電所の特
性や、その給電区間にある他の電気車の負荷としての状
態等により電圧変動を発生する。その範囲は、通常DC
1500V定格の直流電源の場合は、900〜1800
Vになる。比較器23は、異常判定基準値Ispとし
て、直流電源最低値(すなわち上記電圧変動範囲の場合
には900V)に相当する電圧検出器21の出力値Em
in(=900)を充電抵抗器4の抵抗値Rで除した数
値、 Isp=Emin/R ・・・・(9) を用い、電流検出器22の出力値Isと比較する。
ssとなり、上記Emin/Rは、 Emin<Es ・・・・(10) が必ず成立しているので、式(10)より、 Isp=Emin/R<Es/R=Iss となり、異常判定基準値Ispを上記のように設定すれ
ば、常時、 Isp<Is ・・・・(11) が成立する。
=Ichなので、 Isp<Is (t<−ln(Emin/Es)×RC) ・・(12) Isp≧Is (t≧−ln(Emin/Es)×RC) ・・(13) となる。これは、下記のように算出される。 Emin/R=Es/R・exp(−1/RC)t exp(−1/RC)t=Emin/Es<1.0 (1/RC)t=−ln(Emin/Es) t=−ln(Emin/Es)×RC ・・・・(14) (式(14)において、Emin=900、Es=15
00とすると、t=−ln(900/1500)×RC
=0.51×RCとなる)
での比較時間t0を、上記(12)(13)式でEs=
900〜1800としたときに成立する値として、例え
ば、 t0=0.75×RC ・・・・(15) と設定すると、(式(14)において、Es=1800
とすると、t=−ln(900/1800)×RC=
0.693×RCとなる)故障時には、式(11)よ
り、t=t0時に、電流検出器22の出力値Isは、式
(9)による異常判定基準値Ispを、式(15)によ
る所定時間t0以上上回ることになり、故障検出の出力
信号をスイッチ制御手段18に出力する。
号により、第2のスイッチ3を投入しないようにすると
ともに第1のスイッチ2を開放して、主回路を電源(変
電所等)から切り離す。
は、フィルタコンデンサに充電された電圧を確認しなけ
ればならないため、充分長い時間をとる必要があったの
に対して、上記所定時間t0はそれより充分短くするこ
とが可能であり、そのため、充電抵抗器4に電流Iss
が流れる時間を短くし、ひいては、充電抵抗器4の容量
を小さくすることが可能である。
り、電流検出器22の出力値Isは、式(9)による異
常判定基準値Ispを、式(15)による所定時間t0
以上上回ることはない。
態3を説明する図であり、図1と同様の部分には同一の
符号を付して説明を省略する。比較器23は、異常判定
基準値Ispとして式(1)から算出されるIchの+
10%の数値、 Isp=Ich×1.1=1.1×Es/R・exp(−1/RC)t ・・・・(16) を用い、電流検出器22の出力値Isと比較する。
ssなので、 Isp<Is (t<0.095×RC) ・・・・(17) Isp≧Is (t≧0.095×RC) ・・・・(18) となる。これは下記のように算出される。Iss=Is
p Es/R=1.1×Es/R・exp(−1/RC)t exp(−1/RC)t=1/1.1=0.909 t=0.095×RC ・・・・(19)
=Ichなので、常時、 Isp>Is ・・・・(20) であり、故障信号出力の条件を満たすことはない。
と設定すると、比較器23は、故障時には、電流検出器
22の出力値Isが、式(16)による異常判定基準値
Ispを上回った時点で、故障検出の出力信号をスイッ
チ制御手段18に出力する。これを図8に示す。
号により、第2のスイッチ3を投入しないようにすると
ともに第1のスイッチ2を開放して、主回路を電源(変
電所等)から切り離す。
は、フィルタコンデンサに充電された電圧を確認しなけ
ればならないため、充分な時間をとる必要があったのに
対して、上記所定時間t0はそれより充分短くすること
が可能であり、そのため、充電抵抗器4に電流Issが
流れる時間を短くし、ひいては、充電抵抗器4の容量を
小さくすることが可能である。
する図である。図1と同様の部分には同一の符号を付し
て説明を省略する。24はフィルタコンデンサ6の過電
圧発生時等にフィルタコンデンサ6の強制放電回路を形
成するサイリスタ等から成る放電用制御整流素子、25
は上記放電用制御整流素子24と直列に接続され放電回
路を形成する放電抵抗器である。
リスタ(GTO)やIGBT等の制御整流素子から構成
されており、それぞれ最大電圧定格が規定されている。
通常は、その最大電圧定格をはるかに下回る回路電圧で
使用されているが、何らかの異常が発生し、フィルタコ
ンデンサ6の電圧が上昇した場合には、制御整流素子に
印加される電圧も上昇し、最大電圧定格に近づいてしま
う。この場合、電力制御手段7は、自己の制御整流素子
を保護するため、フィルタコンデンサ電圧の過電圧を検
出し、保護動作を行なう。
く開放して、主回路を開放する。しかしながら、フィル
タコンデンサ6には電荷が充電されたままであり、電圧
は印加されたままである。このため、過電圧印加状態を
解消するため、フィルタコンデンサ6の放電回路を形成
し、フィルタコンデンサ電圧を放電するのである。この
放電回路が、上記放電用制御整流素子24と放電抵抗器
25から成るものである。上記保護動作の詳細について
は、この発明とは直接関係ないので、ここでは省略す
る。
制御手段7が正常であった場合でも、放電用制御整流素
子24が短絡故障等を起こしていることが想定される。
この場合には、直流電源からの入力電流Isは、直流電
源電圧Esを充電抵抗器4の抵抗値Rと放電抵抗器25
の抵抗値OVRで制限した電流が流れ続ける。この電流
Is=Isoは、 Iso=Es/(R+OVR) ・・・・(21) となる。この式(21)と、式(1)を比較すると、図
10のようになり、時間の経過に従い、IchとIso
の大小関係が逆転し、差が広がっていくので、この関係
を利用し、正常時すなわちIchと、異常時すなわちI
soとの判別が可能となる。
て、電圧検出器21の出力値Esを充電抵抗器4の抵抗
値Rと放電抵抗器25の抵抗値OVRの和で除した数
値、 Es/(R+OVR) ・・・・(22) の、例えば−10%の値、 Isp=Es/(R+OVR)×0.9 ・・・・(23) を用い、電流検出器28の出力値Isと比較する。
生時においては、Is=Isoなので、式(22)によ
るEs/(R+OVR)は、ここではIsoと等しいの
で、Ispを式(23)のように設定すれば、常時、 Isp<Is ・・・・(24) が成立する。
=Ichなので、 Isp<Is (t<−RC×ln(0.9×R/(R+OVR)) ・・・・(25) Isp≧Is (t≧−RC×ln(0.9×R/(R+OVR)) ・・・・(26) となる。これは、下記のように算出される。 Es/(R+OVR)×0.9=Es/R・exp(−1/RC)t exp(−1/RC)t=0.9×R/(R+OVR) (−1/RC)t=ln(0.9×R/(R+OVR)) t=−RC×ln(0. 9×R/(R+OVR)) ・・・・(27) ここで式(27)において、例えばOVR=Rとする
と、 ln(0.9×R/(R+OVR)) =ln(0.9×0.5)=−0.799 t=0.799×RC となる。
リアクトル5(計算式上は省略)、フィルタコンデンサ
6、充電抵抗器4からなる充電回路の時定数RCに対し
て、 t0=RC ・・・・(28) と設定すると、故障時には式(24)より、t=t0時
に、電流検出器22の出力値Isは、式(23)による
異常判定基準値Ispを、式(28)による所定時間t
0以上上回ることになり、故障検出の出力信号をスイッ
チ制御手段18に出力する。これを図11に示す。
号により、第2のスイッチ3を投入しないようにすると
ともに第1のスイッチ2を開放して、主回路を電源(変
電所等)から切り離す。
障時にも、電力制御手段7の故障時と同様に保護するこ
とが可能となる。
り、電流検出器22の出力値Isは異常判定基準値Is
pを所定時間t0以上上回ることはない。これを、図1
2に示す。
の形態5を説明する図であり、図9と同様の部分には同
一の符号を付して説明を省略する。比較器23は、異常
判定基準値Ispとして、直流電源最低値(上記変動範
囲の場合は900V)に相当する電圧検出器21の出力
値Emin(=900)を充電抵抗器4の抵抗値Rと放
電抵抗器25の抵抗値OVRの和で除した数値、 Isp=Emin/(R+OVR) ・・・・(29) を用い、電流検出器23の出力値Isと比較する。
生時においては、Is=Isoとなり、式(29)にお
いて、Emin<Esが必ず成立しているので、Isp
=Emin/(R+OVR)<Es/(R+OVR)=
Isoとなり、Ispを式(29)のように設定すれ
ば、常時、 Isp<Is ・・・・(30) が成立する。
=Ichなので、 Isp<Is (t<−ln(Emin/Es)×RC) ・・(31) Isp≧Is (t≧−ln(Emin/Es)×RC) ・・(32) となる。これは、下記のように算出される。 Emin/(R+OVR)=Es/R・exp(−1/RC)t exp(−1/RC)t=Emin×R/(Es×(R+OVR)) (1/RC)t=−ln(Emin×R/(Es×(R+OVR)) t=−ln(Emin×R/(Es×(R+OVR))×RC ・・・・(33) ここで式(33)において、Emin=900、Es=
1500、OVR=Rとすると、 t=−ln(900×R/(1500×2R))×RC
=1.204×RC となる。
での比較時間t0を、上記(31)(32)式で、Es
=900〜1800とした時に成立する値として、例え
ば、 t0=1.5×RC ・・・・(34) と設定すると、(式(33)において、Es=1800
とすると、t=−ln(900/3600)×RC=
1.368×Rとなる)故障時には、式(30)より、
t=t0時に、電流検出器22の出力値Isは、式(2
9)による異常判定基準値Ispを、式(34)による
所定時間t0以上上回ることになり、故障検出の出力信
号をスイッチ制御手段18に出力を出す。
号により、第2のスイッチ3を投入しないようにすると
ともに第1のスイッチ2を開放して、主回路を電源(変
電所等)から切り離す。
り、電流検出器22の出力値Isは、式(29)による
異常判定基準値Ispを、式(34)による所定瞬間t
0以上上回ることはない。
形態6に係る電気車制御装置を示す図である。図におい
て、図1と同様の部分には同一の符号を付して説明を省
略する。26は電流検出器22の出力値に対し、第1の
スイッチが投入された時点からの時間積分値を出力する
積分器であり、27は上記積分器26の出力値Sis
が、充電抵抗器4の容量に従って算出された数値(以下
故障判定基準値と呼ぶ)Srを上回ったときに故障と判
断してスイッチ制御手段18に信号を出力する比較器で
ある。
は、通常は式(1)による充電電流Ichを通電してい
る。このときの充電抵抗器4での発生損失は、 ∫(Ich2 R)dt=R×∫Ich2 dt ・・・・(35) と表される。このため、充電抵抗器4の容量としては、
式(35)と式(1)より、 R×∫(Es/R・exp(−1/RC)t)2 dt =Es2 /R×∫(exp(−1/RC)2t)dt =Es2 /R×(RC/2) =Es2 ×C/2 ・・・・(36) の繰り返しにより算出する。
充電動作の頻度は数分から数10分間隔が普通であり、
それから考えると、抵抗器の熱時定数から考えて、上記
式(36)はほぼ単発と考えてもよいことになる。すな
わち、充電抵抗器4の容量Wとしては、 W=Es2 ×C/2+α(余裕分) ・・・・(37) として設定できる。
力制御手段7の故障等によって、フィルタコンデンサ6
以降の回路が短絡されている場合には、直流電源からの
入力電流Isは、直流電源電圧Esを充電抵抗器4で制
限した電流が流れ続ける。この電流Is=Issは式
(2)となる。この時の積分器26の出力値Sisは、
電流はIss一定であるため、第1のスイッチ2の投入
からの経過時間tに対して、 Sis=Iss2 ×t ・・・・(38) と表される。
短時間の場合には、定格容量を超えた電流を通電するこ
とが可能である。詳細な数値は抵抗器の種類によっても
異なるが、短時間通電限定、繰り返し回数無しか小、と
いう条件がついている。
て、充電抵抗器4の1秒間短時間容量、 Wr=W(定格容量)×K ・・・・(39) から算出した数値、 Sr=Wr/R ・・・・(40) を用い、積分器26の出力値Sisと比較する。
ssなので、式(37)、(38)、(39)より、 K×(Es2 ×C/2+α)/R=Iss2 ×t K×(Es2 ×C/2+α)/R=(Es/R)2 ×t (Es2 ×C/2+α)/R=(Es/R)2 ×t/K C/2+α’=K/R×t t=2/K×RC+α” ・・・・(41) より、式(41)において、α≒0とすれば、 t≒2/K×RC ・・・・(42) となる。
ば式(42)においてK=5とすると、 t≒0.4×RC ・・・・(43) となる。
は、式(43)による、t≒0. 4×RCの時点で故障
検出の出力信号をスイッチ制御手段18に出力する。こ
れを、図15に示す。
号により、第2のスイッチ3を投入しないようにすると
ともに第1のスイッチ2を開放して、主回路を電源(変
電所等)から切り離す。
主にそのランニングコスト算出のため、電気車制御装置
の消費電力および回生ブレーキ時の回生電力を算出する
ための積算電力量算出器を搭載している。積算電力量
は、 直流電源電圧(またはその相当値)×入力電流(±) で算出されるので、積算電力算出器は、この入力電流検
出用の電流検出器を有ししている。
である。28は積算電力量算出用の電流検出器である。
積算電力量算出用の電圧検出器としては、直流電圧検出
器21、もしくは、相当量として、従来例の電圧検出器
17を用いる。
用い、実施の形態1乃至実施の形態6と同様の動作を行
なう。
付加することなく、目的の性能が得られるので、低コス
ト化、小型化が図れる。
動機として誘導電動機を用いた場合について説明した
が、同期電動機でも、直流電動機でも同等の効果を奏す
ることは明らかである。
動機駆動用電力制御装置として、VVVFインバータ装
置を用いた場合について説明したが、コンバータや整流
装置と組み合わせた、いわゆるコンバータ/インバータ
装置等を使用しても、また、直流電動機駆動用としてチ
ヨッパ装置を使用しても同等の効果を奏することは明ら
かである。
動機の数量を1個としたが、これを複数個としてもよ
い。
検出器の位置をフィルタリアクトルの後段としたが、同
一の電流を検出できるところであればどの位置に挿入し
てもよい。
5においては、放電用制御整流素子をサイリスタとした
が、オン状態を制御できる他の制御整流素子でもよい。
御装置は、直流電源の電圧を検出する電圧検出器と、直
流電源から入力される電流を検出する電流検出器と、上
記電流検出器の出力と、上記電圧検出器の出力に対する
充電電流値から算出する異常判定基準値とを比較する比
較器を備え、第1のスイッチを閉成後の電流検出器の出
力値が、上記異常判定基準値を所定時間以上上回ったと
きに、上記比較器は故障出力信号を出力し、スイッチ制
御手段は、その信号により、第2のスイッチを閉成せず
に、第1のスイッチを開放するようにしたので、従来例
に比べて短時間に故障検出ができ、そのため、充電抵抗
器に電流が流れる時間を短くし、充電抵抗器の容量を小
さくし、機器の小型化を実現することが可能である。
分器の出力と、充電抵抗器の容量に従って算出する異常
判定基準値とを比較する比較器を備え、第1のスイッチ
を閉成後の積分器の出力が、上記異常判定基準値を上回
ったときに、上記比較器は故障出力信号を出力し、スイ
ッチ制御手段は、その信号により、第2のスイッチを閉
成せずに、第1のスイッチを開放するようにしたので、
従来例に比べて短時間に故障検出ができ、そのため、充
電抵抗器に電流が流れる時間を短くし、充電抵抗器の容
量を小さくし、機器の小型化を実現することが可能であ
る。
置を示す結線図である。
出力値(充電電流値)を示す図である。
検出器の出力値(充電電流値)の比較を示す図である。
るタイミングチャートである。
るタイミングチャートである。
置を示す結線図である。
置を示す結線図である。
るタイミングチャートである。
置を示す結線図である。
流検出器の出力値(充電電流値)の比較を示す図であ
る。
するタイミングチャートである。
するタイミングチャートである。
装置を示す結線図である。
装置を示す結線図である。
するタイミングチャートである。
装置を示す結線図である。
る。
イミングチャートである。
チ、4 充電抵抗器、5 フィルタリアクトル、6 フ
ィルタコンデンサ、7 電力制御手段、9 誘導電動機
(主電動機)、18 スイッチ制御手段、21 直流電
源電圧検出器、22 電流検出器、23 比較器、24
放電用制御整流素子、25 放電抵抗器、26 積分
器、27 比較器、28 積算電力算出用電流検出器。
Claims (10)
- 【請求項1】 直流電源に接続される集電装置と、この
集電装置に直列に接続された第1および第2のスイッチ
と、この第2のスイッチに並列に接続された充電抵抗器
と、上記第2のスイッチにフィルタリアクトルおよびフ
ィルタコンデンサを介して接続された電力制御手段と、
この電力制御手段により制御される電気車駆動用の主電
動機と、上記第1および第2のスイッチの開閉を制御す
るスイッチ制御手段とを備えた電気車制御装置であっ
て、直流電源の電圧を検出する電圧検出器と、直流電源
から上記フィルタコンデンサおよび電力制御手段への入
力電流を検出する電流検出器と、この電流検出器の出力
と上記電圧検出器の出力に対応して定められる異常判定
基準値とを比較する比較器とを備え、上記比較器は、上
記第1のスイッチが閉成されたとき、上記電流検出器の
出力値が所定時間以内に上記異常判定基準値を下回る
か、または上記第1のスイッチが閉成されたとき、上記
電流検出器の出力値が上記異常判定基準値を所定時間
(所定時間は零を含む)以上上回るかを判断し、上記電
流検出器の出力値が上記異常判定基準値を所定時間以上
上回った場合は故障出力信号を上記スイッチ制御手段に
出し、上記スイッチ制御手段は、故障出力信号を受けな
いときは、フィルタコンデンサ電圧が充電された場合に
は、上記第2のスイッチを閉成し、故障出力信号を受け
たときは上記第2のスイッチを閉成せず、閉成している
上記第1のスイッチを開放することを特徴とする電気車
制御装置。 - 【請求項2】 比較器は、電流検出器の出力値が異常判
定基準値を、充電抵抗器の抵抗値、フィルタコンデンサ
の容量、フィルタリアクトルのインダクタンスから算出
される時定数の一定比率以上の時間の間上回ったときに
故障出力信号を出すことを特徴とする請求項1記載の電
気車制御装置。 - 【請求項3】 異常判定基準値を、直流電源電圧値に相
当する電圧検出器の出力値を充電抵抗器の抵抗値で除し
た値より一定比率減じた値としたことを特徴とする請求
項1または請求項2記載の電気車制御装置。 - 【請求項4】 異常判定基準値を、直流電源電圧の最低
値に相当する電圧検出器の出力値を充電抵抗器の抵抗値
で除した値としたことを特徴とする請求項1または請求
項2記載の電気車制御装置。 - 【請求項5】 異常判定基準値を、充電抵抗器の抵抗
値、フィルタコンデンサの容量、フィルタリアクトルの
インダクタンスから算出される時定数に従ったフィルタ
コンデンサの充電波形を一定比率上回わる値としたこと
を特徴とする請求項1記載の電気車制御装置。 - 【請求項6】 直流電源に接続される集電装置と、この
集電装置に直列に接続された第1および第2のスイッチ
と、この第2のスイッチに並列に接続された充電抵抗器
と、上記第2のスイッチにフィルタリアクトルおよびフ
ィルタコンデンサを介して接続された電力制御手段と、
この電力制御手段により制御される電気車駆動用の主電
動機と、上記第1および第2のスイッチの開閉を制御す
るスイッチ制御手段とを備えた電気車制御装置であっ
て、直流電源の電圧を検出する電圧検出器と、直流電源
から上記フィルタコンデンサおよび電力制御手段への入
力電流を検出する電流検出器と、この電流検出器の出力
値を2乗積分する積分器と、この積分器の出力と上記充
電抵抗器の容量に従って算出された異常判定基準値とを
比較する比較器とを備え、上記比較器は、第1のスイッ
チが閉成されたとき、上記電流検出器の出力値の積分値
が所定時間以内に上記異常判定基準値を下回るか、また
は第1のスイッチが閉成されたとき、上記異常判定基準
値を所定時間(所定時間は零を含む)以上上回るかを判
断し、上記電流検出器の出力値の積分値が上記異常判定
基準値を所定時間以上上回った場合には故障出力信号を
上記スイッチ制御手段に出し、上記スイッチ制御手段
は、故障出力信号を受けないときは、フィルタコンデン
サ電圧が充電された場合には、上記第2のスイッチを閉
成し、故障出力信号を受けたときは上記第2のスイッチ
を閉成せず、閉成している上記第1のスイッチを開放す
ることを特徴とする電気車制御装置。 - 【請求項7】 異常判定基準値を、充電抵抗器の短時間
定格値としたことを特徴とする請求項6記載の電気車制
御装置。 - 【請求項8】 フィルタコンデンサに並列接続されると
共に、互いに直列接続された放電抵抗器と制御整流素子
を備え、異常判定基準値を、直流電源電圧値に相当する
電圧検出器の出力値を充電抵抗器の抵抗値と放電抵抗器
の抵抗値の和で除した値より一定比率減じた値としたこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項記
載の電気車制御装置。 - 【請求項9】 フィルタコンデンサに並列接続されると
共に、互いに直列接続された放電抵抗器と制御整流素子
を備え、異常判定基準値を、直流電源電圧の最低値に相
当する電圧検出器の出力値を充電抵抗器の抵抗値と放電
抵抗器の抵抗値の和で除した値としたことを特徴とする
請求項1乃至請求項7のいずれか一項記載の電気車制御
装置。 - 【請求項10】 電流検出器として、電力制御手段の積
算電力量算出用電流検出器を使用したことを特徴とする
請求項1乃至請求項9のいずれか一項記載の電気車制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3252198A JP3672431B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 電気車制御装置 |
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JP3252198A JP3672431B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 電気車制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11234802A true JPH11234802A (ja) | 1999-08-27 |
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Family
ID=12361275
Family Applications (1)
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JP3252198A Expired - Lifetime JP3672431B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 電気車制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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