JPH11233567A - 半導体装置用接着剤付きテープおよびそれを用いた銅張り積層板、半導体接続用基板ならびに半導体装置 - Google Patents

半導体装置用接着剤付きテープおよびそれを用いた銅張り積層板、半導体接続用基板ならびに半導体装置

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JPH11233567A
JPH11233567A JP10029828A JP2982898A JPH11233567A JP H11233567 A JPH11233567 A JP H11233567A JP 10029828 A JP10029828 A JP 10029828A JP 2982898 A JP2982898 A JP 2982898A JP H11233567 A JPH11233567 A JP H11233567A
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semiconductor device
tape
semiconductor
insulating film
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Taiji Sawamura
泰司 澤村
Mitsuyoshi Yokura
與倉  三好
Akihiro Kabashima
昭紘 椛島
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた耐半田耐熱性、耐湿信頼性を達成し得る
半導体装置用接着剤付きテープおよびそれを用いた銅張
り積層板、半導体接続用基板ならびに半導体装置を提供
する。 【解決手段】有機絶縁性フィルム上に少なくとも接着剤
層を有する積層体より構成された接着剤付きテープであ
って、前記有機絶縁フィルムの水蒸気透過率が0.04
g/m2/24h/mm以上であることを特徴とする半
導体装置用接着剤付きテープおよびそれを用いた銅張り
積層板、半導体接続用基板ならびに半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路を実
装する際に用いられる、テープオートメーテッドボンデ
ィング(TAB)方式のパターン加工テープ、ボールグ
リッドアレイパッケージ(BGA)、チップスケールパ
ッケージ(CSP)用インターポーザー等の半導体接続
用基板を作成するために適した接着剤付きテープおよび
それを用いた銅張り積層板、半導体接続用基板ならびに
半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(IC)の基板には、金
属製のリードフレームを用いた方式がもっとも多く用い
られているが、近年ではガラスエポキシやポリイミド等
の有機絶縁性フィルム上に、IC接続用の導体パターン
を形成した接続用基板を介した方式が増加している。代
表的なものとして、テープオートメーテッドボンディン
グ(TAB)方式によるテープキャリアパッケージ(T
CP)が挙げられる。
【0003】TCPの接続用基板(パターンテープ)に
はTAB用接着剤付きテープ(以下TAB用テープと称
する)が使用されるのが一般的である。通常のTAB用
テープは、ポリイミドフィルム等の可撓性を有する有機
絶縁性フィルム上に、未硬化状態の接着剤層および保護
フィルム層として離型性を有するポリエステルフィルム
等を積層した3層構造より構成されている。
【0004】TAB用テープは、(1) スプロケット
およびデバイス孔の穿孔、(2) 銅箔との熱ラミネー
トおよび接着剤の加熱硬化、(3) パターン形成(レ
ジスト塗布、エッチング、レジスト除去)、(4) ス
ズまたは金−メッキ処理などの加工工程を経て、接続用
基板であるTABテープ(パターンテープ)に加工され
る。図1にパターンテープの形状を示す。図1中の1は
有機絶縁性フィルム、2は接着剤、3はスプロケットホ
ール、4はデバイスホール、5は導体パターンを示す。
図2に本発明のTCP型半導体装置の一態様の断面図を
示す。パターンテープのインナーリード部6を、保護膜
11を有する半導体集積回路8の金バンプ10に熱圧着
(インナーリードボンディング)し、半導体集積回路を
搭載する。次いで、封止樹脂9による樹脂封止工程を経
て半導体装置が作成される。最後に、TCP型半導体装
置は、他の部品を搭載した回路基板等とアウターリード
7を介して接続され、電子機器への実装がなされる。
【0005】近年の電子機器の小型・軽量化に伴い、半
導体パッケージも高密度実装化を目的に、これまでのパ
ッケージの側面に外部接続端子を配したスモール・アウ
トライン・パッケージ(SOP)、クワッド・フラット
・パッケージ(QFP)に変わって、パッケージの裏面
に外部接続端子を配列するBGA(ボール・グリッド・
アレイ)、CSP(チップ・スケール・パッケージ)が
用いられるようになってきた。
【0006】BGA、CSPではTCPと同様に、イン
ターポーザーと称する接続用基板が必須である。しか
し、ICの接続方法において、従来のTCPでは大半が
TAB方式のギャングボンディングであるのに対し、B
GA、CSPではTAB方式およびワイヤーボンディン
グ方式のいずれかを、個々のパッケージの仕様、用途、
設計方針等により選択している点が異なっている。図3
および図4に本発明の半導体装置(BGA,CSP)の
一態様の断面図を示す。図中、12、20は有機絶縁性
フィルム、13、21は接着剤、14、22は導体パタ
ーン、15、23は半導体集積回路、16、24は封止
樹脂、17、25は金バンプ、18、26はハンダボー
ル、19はスティフナー、27はソルダーレジストを示
す。
【0007】ここでいうインターポーザーは、前述のT
CPのパターンテープと同様の機能を有するものなの
で、TAB用接着剤付きテープを使用することができ
る。インナーリードを有する接続方式に有利であること
は当然であるが、半田ボール用の孔やIC用のデバイス
ホールを機械的に打ち抜いた後に銅箔をラミネートする
プロセスに特に適している。一方、ワイヤーボンディン
グにより接続するため、インナーリードが不要であった
り、銅箔ごと半田ボール用の孔やIC用のデバイスホー
ルを開けるプロセスでは、すでに銅箔を積層し接着剤を
加熱硬化させた銅張り積層板を用いてもよい。
【0008】上記のパッケージ形態ではいずれも最終的
に半導体装置用接着剤付きテープの接着剤層は、パッケ
ージ内に残留するため、絶縁性、耐熱性、接着性等の諸
特性を満たすことが要求される。電子機器の小型化、高
密度化が進行するに伴い、半導体接続用基板のパターン
ピッチ(導体幅および導体間幅)が非常に狭くなってき
ており、高い絶縁信頼性と狭い導体幅における銅箔接着
力(以下、接着力と称する)を有する接着剤の必要性が
高まっている。最近は特に、絶縁信頼性の加速試験とし
て、130℃,85%RHの高温高湿あるいは、125
℃〜150℃の高温で連続した電圧印加状態における絶
縁抵抗の低下速度が重要視されるようになった。
【0009】一方、プリント基板への部品実装において
も高密度実装、自動化が進められており、従来のリード
ピンを基板の穴に挿入する”挿入実装方式”に代わり、
基板表面に部品を半田付けする”表面実装方式”が主流
になってきた。表面実装方式への移行に伴い、パッケー
ジには半田耐熱性が要求されるようになってきた。
【0010】すなわち、従来のピン挿入実装方式では、
半田付け工程でパッケージのリード部が部分的に加熱さ
れるだけであったが、表面実装方式では、パッケージ全
体が熱媒に浸され加熱される。この表面実装方式におけ
る半田付け方法としては、半田浴浸漬、不活性ガスの飽
和蒸気による(ベーパーフェイズ法)や赤外線リフロー
法などが用いられるが、いずれの方法でもパッケージ全
体が210〜270℃の高温に加熱されることになるた
め、従来の接続用基板をインターポーザーに用いたパッ
ケージにおいては、半田付け時に膨れが発生し実装不良
となる問題がおきるのである。
【0011】半田付け時における実装不良は、実装工程
までにパッケージが吸湿した水分が、半田付け加熱時に
爆発的に水蒸気化、膨張することに起因するといわれて
おり、その対策としては、パッケージを完全に乾燥し密
封した容器に収納して出荷する方法が用いられている。
【0012】しかるに、乾燥パッケージを容器に封入す
る方法は、製造工程および製品の取扱い作業が繁雑にな
るうえ、製品価格が高価になる欠点がある。
【0013】かかる現状に基づき、接続基板の改良が種
々検討されており、例えば、吸湿された水分を抜けやす
くする目的で、接続基板に直径0.1mm以下の微細な
穴を開けることなどが提案されている。
【0014】しかしながら、接続基板に微細な水分の抜
け穴を開ける方法は、パッケージの半田耐熱性が十分で
ないばかりか、加工工程増加によるコストアップおよび
基板上の配線の引き回しが制限されるなどの問題を残し
ていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の接続基板が有する問題点の解決を課題として検討し
た結果、達成されたものである。
【0016】したがって、本発明の目的は、耐半田耐熱
性、耐湿信頼性などの信頼性が優れた半導体装置用接着
剤付きテープおよびそれを用いた銅張り積層板、半導体
接続用基板ならびに半導体装置を提供することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために半導体装置用接着剤付きテープの有
機絶縁フィルムの水蒸気透過率に注目し検討した結果、
半田耐熱性に優れた半導体装置用接着剤付きテープが得
られることを見出し、本発明に至ったものである。
【0018】すなわち、本発明は有機絶縁性フィルム上
に、少なくとも接着剤層を有する積層体より構成された
接着剤付きテープであって、前記有機絶縁フィルムの水
蒸気透過率が0.04g/m2/24h/mm以上であ
ることを特徴とする半導体装置用接着剤付きテープおよ
びそれを用いた銅張り積層板、半導体接続用基板ならび
に半導体装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置用接着剤付き
テープに用いられる有機絶縁フィルムは、そのフィルム
の水蒸気透過率が0.04g/m2/24h/mm以
上、好ましくは0.50g/m2/24h/mm以上、
さらに好ましくは1.00g/m2/24h/mm以上
であることが重要である。すなわち、フィルムの水蒸気
透過率が0.04g/m2/24h/mm未満であれ
ば、パッケージの半田付け工程における実装不良防止効
果は発揮されない。
【0020】ここでいう、水蒸気透過率とは、38℃/
90%RH、24hの条件でASTM D50に従って
測定した値である。
【0021】本発明で用いる有機絶縁フィルムとして
は、ポリイミド、ポリエステル、ポリフェニレンスルフ
ィド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ア
ラミド、ポリカーボネート、ポリアリレート等のプラス
チックあるいはエポキシ樹脂含浸ガラスクロス等複合材
料からなる厚さ25〜125μmのフィルムであり、こ
れから選ばれる複数のフィルムを積層して用いても良
い。中でも、可撓性を有するポリイミドフィルムが好ま
しく用いられる。また必要に応じて、加水分解、コロナ
放電、低温プラズマ、物理的粗面化、易接着コーティン
グ処理等の表面処理をその片面または両面に施すことが
できる。
【0022】中でも、一般にジアミンと酸無水物の加熱
閉環により合成されるポリイミドフィルムが好ましく用
いられる。用いられるジアミン成分として、p−フェニ
レンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニル、4,
4’−ジアミノ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)
ビフェニル、2−トリフルオロメチル−1,4−フェニ
レンジアミン(2,5−ジアミノベンゾトリフルオライ
ド)、4,4’−ジアミノ−2,2’−ジクロロビフェ
ニル、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルビフェ
ニル、2,5−ジメチル−1,4−フェニレンジアミ
ン、4,4’−ジアミノ−2,2’−ビス(トリフルオ
ロメトキシ)ビフェニル、2−メチル−1,4−フェニ
レンジアミン、2−クロロ−1,4−フェニレンジアミ
ン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメトキシビフェ
ニル、4,4”−ジアミノターフェニル、4,4”’−
ジアミノコーターフェニル、1,4−ジアミノベンズア
ニリド、2,5−ジアミノピリジン、2,7−ジアミノ
フルオレン、o−トリジンスルホン、2,10−ビス
(4−アミノフェニル)アントラセン、1,5−ジアミ
ノナフタレン、4’−ジアミノジフェニルエーテル
(4,4’−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、4,4’−メチレンジアニリン、3,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル、1,4−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼンなどが挙げられ、酸無水物成分とし
て、ピロメリト酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレ
ンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ネフタ
レンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフ
タレンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,
4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
2,2’−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキ
サフルオロプロパン二無水物、オキシジフタール酸無水
物、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカ
ルボン酸二無水物などが挙げられる。これらのジアミ
ン、酸無水物のうちそれぞれ2つまたはそれ以上のジア
ミン、酸無水物を用いても良い。
【0023】本発明の接着剤層は、絶縁及び接着信頼性
に優れたものであれば、熱可塑性接着剤や熱硬化性接着
剤を問わず特に限定されないが、熱可塑性樹脂(A)を
含有させた接着剤が好ましく用いられる。熱可塑性樹脂
(A)は軟化温度を制御するのに有効であり、接着力、
可撓性、熱応力の緩和、低吸水性による絶縁性の向上等
の機能を有する。熱可塑性樹脂の添加量は接着剤層の、
好ましくは30〜60重量%、さらに好ましくは35〜
55重量%である。
【0024】熱可塑性樹脂としては、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体(NBR)、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム−スチレン樹脂(ABS)、スチレン−
ブタジエン−エチレン樹脂(SEBS)、アクリル、ポ
リビニルブチラール、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン等公知のもの
が例示される。また、これらの熱可塑性樹脂は後述のフ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂との反応
が可能な官能基を有していてもよい。具体的には、アミ
ノ基、カルボキシル基、エポキシ基、水酸基、メチロー
ル基、イソシアネート基、ビニル基、シラノール基等で
ある。これらの官能基により熱硬化性樹脂との結合が強
固になり、耐熱性が向上するので好ましい。熱可塑性樹
脂として銅箔との接着性、可撓性、絶縁性の点からポリ
アミド樹脂(a)が好ましく、種々のものが使用でき
る。特に、接着剤層に可撓性を持たせ、かつ低吸水率の
ため絶縁性にすぐれる、炭素数が36であるジカルボン
酸(いわゆるダイマー酸)を必須成分として含むポリア
ミド樹脂(a’)が好適である。さらにポリアミド樹脂
(a’)でありかつアミン価が1以上3未満であるもの
が好ましく用いられる。ダイマー酸を含むポリアミド樹
脂は、常法によるダイマー酸とジアミンの重縮合により
得られるが、この際にダイマー酸以外のアジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸等のジカルボン酸を共重合成分
として含有してもよい。ジアミンはエチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン等の公知のものが
使用でき、吸湿性、溶解性の点から2種以上の混合でも
よい。
【0025】本発明において、接着剤層に熱硬化型樹脂
であるフェノール樹脂を添加することにより、一層絶縁
信頼性、耐薬品性、接着剤層の強度を向上させることが
できる。
【0026】フェノール樹脂(B)としては、ノボラッ
ク型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂等の公
知のフェノール樹脂がいずれも使用できる。たとえば、
フェノール、クレゾール、p−t−ブチルフェノール、
ノニルフェノール、p−フェニルフェノール等のアルキ
ル置換フェノール、テルペン、ジシクロペンタジエン等
の環状アルキル変性フェノール、ニトロ基、ハロゲン
基、シアノ基、アミノ基等のヘテロ原子を含む官能基を
有するもの、ナフタレン、アントラセン等の骨格を有す
るもの、ビスフェノールF、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールS、レゾルシノール、ピロガロール等の多官能
性フェノールからなる樹脂が挙げられる。中でも、レゾ
ール型フェノール樹脂は絶縁抵抗低下時間が向上させる
効果があるのでより好適である。
【0027】フェノール樹脂の添加量は接着剤層の好ま
しくは5〜60重量%、さらに好ましくは20〜50重
量%である。
【0028】本発明の接着剤層に熱硬化型樹脂であるエ
ポキシ樹脂を添加すると、接着力の向上が計れるので好
ましい。エポキシ樹脂は1分子内に2個以上のエポキシ
基を有するものであれば特に制限されないが、ビスフェ
ノールF、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ジヒ
ドロキシナフタレン、ジシクロペンタジエンジフェノー
ル、ジシクロペンタジエンジキシレノール等のジグリシ
ジルエーテル、エポキシ化フェノールノボラック、エポ
キシ化クレゾールノボラック、エポキシ化トリスフェニ
ロールメタン、エポキシ化テトラフェニロールエタン、
エポキシ化メタキシレンジアミン、脂環式エポキシ等が
挙げられる。
【0029】エポキシ樹脂の添加量は接着剤層の好まし
くは2〜40重量%、さらに好ましくは5〜25重量%
である。
【0030】本発明の接着剤層にエポキシ樹脂およびフ
ェノール樹脂の硬化剤および硬化促進剤を添加すること
は何等制限されない。たとえば、芳香族ポリアミン、三
フッ化ホウ素トリエチルアミン錯体等の三フッ化ホウ素
のアミン錯体、2−アルキル−4−メチルイミダゾー
ル、2−フェニル−4−アルキルイミダゾール等のイミ
ダゾール誘導体、無水フタル酸、無水トリメリット酸等
の有機酸、ジシアンジアミド、トリフェニルフォスフィ
ン、ジアザビシクロウンデセン等公知のものが使用でき
る。添加量は接着剤層100重量部に対して0.1〜1
0重量部であると好ましい。
【0031】以上の成分以外に、接着剤の特性を損なわ
ない範囲で酸化防止剤、イオン捕捉剤などの有機、無機
成分を添加することは何ら制限されるものではない。
【0032】本発明では、好ましくは保護フィルム層を
設ける。ここでいう保護フィルム層とは、銅箔を熱ラミ
ネートする前に接着剤面から半導体装置用接着剤付きテ
ープの形態を損なうことなく剥離できれば特に限定され
ないが、たとえばシリコーンあるいはフッ素化合物のコ
ーティング処理を施したポリエステルフィルム、ポリオ
レフィンフィルム、およびこれらをラミネートした紙が
挙げられる。
【0033】次に半導体装置用接着剤付きテープの製造
方法について説明する。
【0034】可撓性を有する絶縁性フィルムに、上記接
着剤組成物を溶剤に溶解した塗料を塗布、乾燥する。接
着剤層の膜厚は5〜25μとなるように塗布することが
好ましい。乾燥条件は、100〜200℃、1〜5分で
ある。溶剤は特に限定されないが、トルエン、キシレ
ン、クロルベンゼン等の芳香族系とメタノール、エタノ
ール、プロパノール等のアルコール系の混合が好適であ
る。このようにして得られたフィルムに保護フィルムを
ラミネートし、最後に35〜158mm程度にスリット
する。また、保護フィルムに上記接着剤組成物を塗布、
乾燥し、任意の幅にスリットした後に絶縁性フィルムと
ラミネートする方法でもよく、接着剤層と絶縁性フィル
ムの幅を異なるようにする場合に好適である。
【0035】かくして得られた半導体装置用接着剤付き
テープを用いて、銅張り積層板あるいは半導体接続用基
板が製造できる。さらにこれらの銅張り積層板あるいは
半導体接続用基板を用いて半導体装置が製造できる。
【0036】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実
施例の説明に入る前にサンプルの作成方法とその評価方
法について述べる。
【0037】(1)半導体装置用接着剤付きテープの作
成方法 ポリアミド樹脂100重量部(ユニケマ社製:ダイマー
酸ポリアミド樹脂”PRIADTIT 2053”)、
エポキシ樹脂15重量部(大日本インキ化学(株)製、
“エピクロン”HP4032、エポキシ当量150)、
ノボラック型フェノール樹脂15重量部(群栄化学社
製:PSM4326)、レゾール型フェノール樹脂60
重量部(群栄化学社製:PS2780)を、濃度20重
量%となるようにメタノール/モノクロルベンゼン混合
溶媒に30℃で撹拌溶解して接着剤溶液を作成した。こ
の接着剤をバーコータで、保護フィルムである厚さ25
μのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)
製”ルミラー”)に約12μの乾燥厚さとなるように塗
布し、100℃、1分および160℃で5分間の乾燥を
行ない接着剤シートを作成した。さらに、得られた接着
剤シートを表1の有機絶縁フィルムに120℃、1kg
/cm2の条件でラミネートして半導体装置用接着剤付
きテープを作成した。
【0038】(2)半導体接続基板の作成方法 半導体装置用接着剤付きテープサンプルに18μの電解
銅箔を、140℃、1kg/cm2の条件でラミネート
した。続いてエアオーブン中で、80℃、3時間、10
0℃、5時間、150℃、5時間の順次加熱硬化処理を
行ない、銅箔付きの半導体装置用接着剤付きテープを作
成した。得られた銅箔付きの半導体装置用接着剤付きテ
ープの銅箔面に常法によりフォトレジスト膜形成、エッ
チング、レジスト剥離、金メッキを行ない、テスト用半
導体接続基板を作成した。
【0039】(3)半田耐熱性、耐湿信頼性評価用サン
プルの作成方法 表面にアルミニウム蒸着した模擬素子(9×9mm)を
銀ペーストにより、上記半導体接続基板に搭載した。そ
の後、東レ封止材を用い、低圧トランスファー成形法に
より成形した。175℃×5時間の条件でポストキュア
し、模擬パッケージを作成した。
【0040】(4)半田耐熱性評価方法(耐リフロー
性) 上記(3)の作成方法による20個の模擬パッケージを
85℃/85%RHでそれぞれ12時間、および24時
間加湿後、最高温度240℃のIRリフロー炉で加熱処
理し、パッケージの膨れ発生数を調べた。
【0041】(5)耐湿信頼性評価方法 加湿12時間の模擬パッケージを用い、121℃/10
0%RHのPCT条件下で断線が発生する時間を求め
た。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1の実施例および比較例から本発明によ
り得られる半導体装置用接着剤付きテープは、耐半田耐
熱性、耐湿信頼性に優れていることがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、優れた半田耐熱性、耐
湿信頼性を有する半導体装置用接着剤付きテープおよび
それを用いた銅張り積層板、半導体接続用基板ならびに
半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体装置用接着剤付きテープを加
工して得られた、半導体集積回路搭載前の半導体接続用
基板(パターンテープ)の一態様の斜視図。
【図2】 本発明の半導体装置用接着剤付きテープを用
いた半導体装置(TCP)の一態様の断面図。
【図3】 本発明の半導体装置用接着剤付きテープを用
いた半導体装置(BGA)の一態様の断面図。
【図4】 本発明の半導体装置用接着剤付きテープを用
いた半導体装置(CSP)の一態様の断面図。
【符号の説明】
1,12,20 可撓性を有する絶縁性フィルム 2,13,21 接着剤 3 スプロケット孔 4 デバイス孔 5,14,22 導体パターン 6 インナーリード部 7 アウターリード部 8,15,23 半導体集積回路 9,16,24 封止樹脂 10,17,25 金バンプ 11 保護膜 18,26 ハンダボール 19 スティフナー 27 ソルダーレジスト

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機絶縁性フィルム上に、少なくとも接着
    剤層を有する積層体より構成された接着剤付きテープで
    あって、前記有機絶縁フィルムの水蒸気透過率がフィル
    ム厚1mm換算で0.04g/m2/24h以上である
    ことを特徴とする半導体装置用接着剤付きテープ。
  2. 【請求項2】有機絶縁フィルムの水蒸気透過率が0.5
    0g/m2/24h/mm以上であることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置用接着剤付きテープ。
  3. 【請求項3】有機絶縁フィルムの水蒸気透過率が1.0
    0g/m2/24h/mm以上であることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置用接着剤付きテープ。
  4. 【請求項4】接着剤層が熱硬化型の接着剤であることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置用接着剤付きテー
    プ。
  5. 【請求項5】接着剤層が、熱可塑性樹脂(A)を含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置用接着剤
    テープ。
  6. 【請求項6】接着剤層がフェノール樹脂(B)および/
    またはエポキシ樹脂(C)を含有することを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置用接着剤付きテープ。
  7. 【請求項7】熱可塑性樹脂(A)がポリアミド樹脂
    (a)であることを特徴とする請求項5記載の半導体装
    置用接着剤付きテープ。
  8. 【請求項8】ポリアミド樹脂(a)が炭素数36のジカ
    ルボン酸を必須成分として含むポリアミド樹脂(a’)
    であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置用接
    着剤付きテープ。
  9. 【請求項9】ポリアミド樹脂(a)が、炭素数36のジ
    カルボン酸を必須成分として含むポリアミド樹脂
    (a’)であり、かつアミン価が1以上3未満である請
    求項8記載の半導体装置用接着剤付きテープ。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか記載の半導体装
    置用接着剤付きテープを用いた銅張り積層板。
  11. 【請求項11】請求項1〜9のいずれか記載の半導体装
    置用接着剤付きテープを用いた半導体接続用基板。
  12. 【請求項12】請求項11記載の半導体接続用基板を用
    いた半導体装置。
  13. 【請求項13】請求項10記載の銅張り積層板を用いた
    半導体接続用基板。
  14. 【請求項14】請求項13記載の半導体接続用基板を用
    いた半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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