JPH11231648A - 電子写真装置用現像ブレード - Google Patents
電子写真装置用現像ブレードInfo
- Publication number
- JPH11231648A JPH11231648A JP10075123A JP7512398A JPH11231648A JP H11231648 A JPH11231648 A JP H11231648A JP 10075123 A JP10075123 A JP 10075123A JP 7512398 A JP7512398 A JP 7512398A JP H11231648 A JPH11231648 A JP H11231648A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade member
- blade
- developing
- developing blade
- silicone oil
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- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 摩擦帯電特性、トナーとの剥離性及び耐久性
に優れた電子写真装置用現像ブレードを提供する。 【解決手段】 ブレード部材を支持体に接着してなる電
子写真装置用現像ブレードであって、上記ブレード部材
は、ポリオール成分とイソシアネート成分とを反応させ
てなるポリウレタンエラストマーの表面に、ポリシロキ
サンからなる層を化学的に結合形成してなるものである
電子写真装置用現像ブレード。
に優れた電子写真装置用現像ブレードを提供する。 【解決手段】 ブレード部材を支持体に接着してなる電
子写真装置用現像ブレードであって、上記ブレード部材
は、ポリオール成分とイソシアネート成分とを反応させ
てなるポリウレタンエラストマーの表面に、ポリシロキ
サンからなる層を化学的に結合形成してなるものである
電子写真装置用現像ブレード。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置用現
像ブレードに関する。
像ブレードに関する。
【０００２】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電
子写真装置の現像部においては、図２に示すように、現
像ローラ２との摩擦帯電によりトナーを薄層化させる現
像ブレード３が用いられている。このような現像ブレー
ドとしては、一般に、ポリウレタンエラストマーからな
るブレード部材と支持体とからなる構成のものが用いら
れている。
子写真装置の現像部においては、図２に示すように、現
像ローラ２との摩擦帯電によりトナーを薄層化させる現
像ブレード３が用いられている。このような現像ブレー
ドとしては、一般に、ポリウレタンエラストマーからな
るブレード部材と支持体とからなる構成のものが用いら
れている。
【０００３】このようなブレード部材には、近年、トナ
ーの非磁性化のために、優れた摩擦帯電特性が要求され
るようになっている。このため、ポリウレタンエラスト
マーからなるブレード部材の表面にナイロン等のトナー
をマイナスに帯電させやすい高分子物質をコーティング
したり、ブレード部材の材質をトナーをマイナスに帯電
させやすいシリコーンゴムに置き換える等の対応が行わ
れていた。
ーの非磁性化のために、優れた摩擦帯電特性が要求され
るようになっている。このため、ポリウレタンエラスト
マーからなるブレード部材の表面にナイロン等のトナー
をマイナスに帯電させやすい高分子物質をコーティング
したり、ブレード部材の材質をトナーをマイナスに帯電
させやすいシリコーンゴムに置き換える等の対応が行わ
れていた。
【０００４】しかしながら、ブレード部材表面に高分子
物質をコーティングする手段に関しては、コーティング
工程の煩雑さと、ブレード部材エッジ部へのコーティン
グ処理の困難さという問題があった。また、ブレード部
材の材質をシリコーンゴムに置き換える手段に関して
は、シリコーンゴムのコストが高いという問題があっ
た。また、シリコーンゴムは支持体との接着性が悪いた
め、現像ブレードを製造する際には、支持体とシリコー
ンゴムとを架橋時に同時に接着させる一体成形の手段を
とらざるを得ず、製造工程における制約が大きいという
問題もあった。
物質をコーティングする手段に関しては、コーティング
工程の煩雑さと、ブレード部材エッジ部へのコーティン
グ処理の困難さという問題があった。また、ブレード部
材の材質をシリコーンゴムに置き換える手段に関して
は、シリコーンゴムのコストが高いという問題があっ
た。また、シリコーンゴムは支持体との接着性が悪いた
め、現像ブレードを製造する際には、支持体とシリコー
ンゴムとを架橋時に同時に接着させる一体成形の手段を
とらざるを得ず、製造工程における制約が大きいという
問題もあった。
【０００５】一方、近年、トナーの定着温度の低下によ
りトナー自体の融点が低下しており、トナーが機械的に
ダメージを受けやすい傾向になっているため、ブレード
部材のソフト化の要求も高まっている。
りトナー自体の融点が低下しており、トナーが機械的に
ダメージを受けやすい傾向になっているため、ブレード
部材のソフト化の要求も高まっている。
【０００６】しかしながら、ポリウレタンエラストマー
からなるブレード部材の硬度を低下させると、ポリウレ
タンエラストマー自体にタックが生じてくるため、トナ
ーとの粘着性が上がってしまい、耐久性が低下するとい
う問題があった。すなわち、低硬度でありながら、トナ
ーとの剥離性に優れたブレード部材が要求されている。
からなるブレード部材の硬度を低下させると、ポリウレ
タンエラストマー自体にタックが生じてくるため、トナ
ーとの粘着性が上がってしまい、耐久性が低下するとい
う問題があった。すなわち、低硬度でありながら、トナ
ーとの剥離性に優れたブレード部材が要求されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、摩擦帯電特性、トナーとの剥離性及び耐久性に優れ
た電子写真装置用現像ブレードを提供することを目的と
するものである。
み、摩擦帯電特性、トナーとの剥離性及び耐久性に優れ
た電子写真装置用現像ブレードを提供することを目的と
するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレード部材
を支持体に接着してなる電子写真装置用現像ブレードで
あって、上記ブレード部材は、ポリオール成分とイソシ
アネート成分とを反応させてなるポリウレタンエラスト
マーの表面に、ポリシロキサンからなる層を化学的に結
合形成してなるものである電子写真装置用現像ブレード
である。以下に本発明を詳述する。
を支持体に接着してなる電子写真装置用現像ブレードで
あって、上記ブレード部材は、ポリオール成分とイソシ
アネート成分とを反応させてなるポリウレタンエラスト
マーの表面に、ポリシロキサンからなる層を化学的に結
合形成してなるものである電子写真装置用現像ブレード
である。以下に本発明を詳述する。
【０００９】本発明の電子写真装置用現像ブレードは、
ブレード部材を支持体に接着してなる。上記ブレード部
材は、ポリオール成分とイソシアネート成分とを反応さ
せてなるポリウレタンエラストマーからなるものであ
る。
ブレード部材を支持体に接着してなる。上記ブレード部
材は、ポリオール成分とイソシアネート成分とを反応さ
せてなるポリウレタンエラストマーからなるものであ
る。
【００１０】上記ポリオール成分としては特に限定され
ず、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキ
シプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等の
ポリエーテルポリオール；ポリカーボネートジオール、
ネオペンチルグリコール、ポリエチレンアジペートエス
テル、ポリエチレンブチレンアジペートエステル、カプ
ロラクトンエステルジオール等のポリエステルポリオー
ル等を挙げることができる。これらは単独で使用しても
よく、２種以上を併用してもよい。
ず、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキ
シプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等の
ポリエーテルポリオール；ポリカーボネートジオール、
ネオペンチルグリコール、ポリエチレンアジペートエス
テル、ポリエチレンブチレンアジペートエステル、カプ
ロラクトンエステルジオール等のポリエステルポリオー
ル等を挙げることができる。これらは単独で使用しても
よく、２種以上を併用してもよい。
【００１１】上記イソシアネート成分としては特に限定
されず、例えば、芳香族系イソシアネート、脂肪族系イ
ソシアネート、脂環族系イソシアネート等を挙げること
ができる。具体例としては、例えば、ｐ−フェニレンジ
イソシアネート、１，５−ナフタレンジイソシアネー
ト、４，４′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート（異性体の混合物を含む）、ト
ルイジンジイソシアネート、１，４−シクロヘキサンジ
イソシアネート、１，６−ヘキサンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート等を挙げることができる。
これらは単独で使用してもよく、２種以上を併用しても
よい。
されず、例えば、芳香族系イソシアネート、脂肪族系イ
ソシアネート、脂環族系イソシアネート等を挙げること
ができる。具体例としては、例えば、ｐ−フェニレンジ
イソシアネート、１，５−ナフタレンジイソシアネー
ト、４，４′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート（異性体の混合物を含む）、ト
ルイジンジイソシアネート、１，４−シクロヘキサンジ
イソシアネート、１，６−ヘキサンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート等を挙げることができる。
これらは単独で使用してもよく、２種以上を併用しても
よい。
【００１２】本発明においては、上記ポリウレタンエラ
ストマーの表面に、ポリシロキサンからなる層を化学的
に結合形成する。上記ポリシロキサンからなる層は、摩
擦した際に＋に帯電する。電子写真装置に用いられるト
ナーは−帯電するものが一般的であるため、ブレード部
材が＋に帯電する方がトナーを−帯電させるのにはより
有利である。また、上記ポリシロキサンからなる層は、
摩擦係数が低く、撥水性・撥油性に優れているので、ト
ナーの剥離性が向上し、安定したトナー薄層を形成する
ことが可能となる。
ストマーの表面に、ポリシロキサンからなる層を化学的
に結合形成する。上記ポリシロキサンからなる層は、摩
擦した際に＋に帯電する。電子写真装置に用いられるト
ナーは−帯電するものが一般的であるため、ブレード部
材が＋に帯電する方がトナーを−帯電させるのにはより
有利である。また、上記ポリシロキサンからなる層は、
摩擦係数が低く、撥水性・撥油性に優れているので、ト
ナーの剥離性が向上し、安定したトナー薄層を形成する
ことが可能となる。
【００１３】上記ポリシロキサンからなる層は、上記ポ
リウレタンエラストマーの全面に形成してもよいが、エ
ッジ部分のみに形成してもよい。
リウレタンエラストマーの全面に形成してもよいが、エ
ッジ部分のみに形成してもよい。
【００１４】上記ポリウレタンエラストマーの表面に上
記ポリシロキサンからなる層を化学的に結合形成するこ
とによりブレード部材を得るには、例えば、上記ポリオ
ール成分と上記ポリイソシアネート成分とを反応させて
得られるウレタンプレポリマーを、シリコーンオイルが
塗布された金型中において反応させることにより行うこ
とができる。
記ポリシロキサンからなる層を化学的に結合形成するこ
とによりブレード部材を得るには、例えば、上記ポリオ
ール成分と上記ポリイソシアネート成分とを反応させて
得られるウレタンプレポリマーを、シリコーンオイルが
塗布された金型中において反応させることにより行うこ
とができる。
【００１５】上記シリコーンオイルは分子間力が低いた
め、上記ウレタンプレポリマーの注型時には、液状の上
記ウレタンプレポリマー中にある程度巻き込まれる。こ
の巻き込まれた上記シリコーンオイルは、上記ウレタン
プレポリマー表層より数μｍ程度内部でイソシアネート
基と反応する。この結果、上記ポリシロキサンからなる
層は、上記ポリウレタンエラストマーの表面に化学的に
結合形成されることとなる。すなわち、得られるポリウ
レタンエラストマーは、最表面のみでなく、表面からあ
る程度の内部まで改質されたものとなる。
め、上記ウレタンプレポリマーの注型時には、液状の上
記ウレタンプレポリマー中にある程度巻き込まれる。こ
の巻き込まれた上記シリコーンオイルは、上記ウレタン
プレポリマー表層より数μｍ程度内部でイソシアネート
基と反応する。この結果、上記ポリシロキサンからなる
層は、上記ポリウレタンエラストマーの表面に化学的に
結合形成されることとなる。すなわち、得られるポリウ
レタンエラストマーは、最表面のみでなく、表面からあ
る程度の内部まで改質されたものとなる。
【００１６】従って、このようにして得られるブレード
部材は、摩擦摩耗しても本発明の効果を維持することが
でき、耐久性に優れたものとなる。また、通常の洗浄可
能な離型剤を用いて洗浄することにより、後の接着工程
においても問題が生じることはない。
部材は、摩擦摩耗しても本発明の効果を維持することが
でき、耐久性に優れたものとなる。また、通常の洗浄可
能な離型剤を用いて洗浄することにより、後の接着工程
においても問題が生じることはない。
【００１７】この場合において用いられる上記シリコー
ンオイルは、片末端及び／又は側鎖に１つ以上の活性水
素を有する分子構造からなるものであることが好まし
い。上記活性水素は、分子構造中において、片末端に存
在しても、側鎖に存在してもよいが、両末端に存在する
と、得られるブレード部材の離型性及び表面のベタツキ
性が悪化するので好ましくない。これは、シリコーンオ
イル自身がポリウレタンエラストマー中にブロック構造
として取り込まれるためであると考えられる。
ンオイルは、片末端及び／又は側鎖に１つ以上の活性水
素を有する分子構造からなるものであることが好まし
い。上記活性水素は、分子構造中において、片末端に存
在しても、側鎖に存在してもよいが、両末端に存在する
と、得られるブレード部材の離型性及び表面のベタツキ
性が悪化するので好ましくない。これは、シリコーンオ
イル自身がポリウレタンエラストマー中にブロック構造
として取り込まれるためであると考えられる。
【００１８】上記シリコーンオイルを金型に塗布する際
には、少量の触媒を上記シリコーンオイルに添加するこ
とが好ましい。
には、少量の触媒を上記シリコーンオイルに添加するこ
とが好ましい。
【００１９】上記シリコーンオイルの分子構造中に存在
する上記活性水素は、イソシアネート基と反応する基中
に含まれる水素であることが好ましい。上記イソシアネ
ート基と反応する基としては特に限定されず、例えば、
ＯＨ基、ＮＨ2 基、ＣＯＯＨ基、ＳＨ基等を挙げること
ができる。すなわち、上記シリコーンオイルとしては、
上記イソシアネート基と反応する基を、片末端及び／又
は側鎖に１つ以上有する分子構造からなるものが好適に
用いられる。
する上記活性水素は、イソシアネート基と反応する基中
に含まれる水素であることが好ましい。上記イソシアネ
ート基と反応する基としては特に限定されず、例えば、
ＯＨ基、ＮＨ2 基、ＣＯＯＨ基、ＳＨ基等を挙げること
ができる。すなわち、上記シリコーンオイルとしては、
上記イソシアネート基と反応する基を、片末端及び／又
は側鎖に１つ以上有する分子構造からなるものが好適に
用いられる。
【００２０】本発明の電子写真装置用現像ブレードは、
例えば、上記ブレード部材を支持体に接着剤層を介して
接着することにより得ることができる。
例えば、上記ブレード部材を支持体に接着剤層を介して
接着することにより得ることができる。
【００２１】本発明の電子写真装置用現像ブレードは、
上述の通り、摩擦係数が低く、撥水性・撥油性、耐久性
等に優れているので、現像ブレード以外にも、例えば、
トナーのクリーニングに用いられるクリーニングブレー
ド等への適用も可能である。クリーニングブレードとし
て適用すれば、従来一般のクリーニングブレードの問題
点である初期反転を有効に防止することができる。
上述の通り、摩擦係数が低く、撥水性・撥油性、耐久性
等に優れているので、現像ブレード以外にも、例えば、
トナーのクリーニングに用いられるクリーニングブレー
ド等への適用も可能である。クリーニングブレードとし
て適用すれば、従来一般のクリーニングブレードの問題
点である初期反転を有効に防止することができる。
【００２２】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【００２３】実施例１ ポリオール成分として分子量２０００のポリエチレンア
ジペート（ニッポラン４０６０、日本ポリウレタン工業
社製）を用いた。また、イソシアネート成分として４，
４′−ジフェニルメタンジイソシアネート（ミリオネー
トＭＴ、日本ポリウレタン工業社製）を用いた。ポリオ
ール成分は７０℃で１２時間減圧脱水後に使用した。こ
のポリオール成分１００重量部に対してイソシアネート
成分４０．５重量部を添加して、Ｎ2 雰囲気下７０℃で
３時間反応させてプレポリマーを得た。このプレポリマ
ー１００重量部に対して、架橋・延長剤として１，４−
ブタンジオールとトリメチロールプロパンとの重量比６
０／４０の混合物６．５重量部を加えて、エヤーを巻き
込まないように２〜３分混合して混合物を得た。 下記化学式；
ジペート（ニッポラン４０６０、日本ポリウレタン工業
社製）を用いた。また、イソシアネート成分として４，
４′−ジフェニルメタンジイソシアネート（ミリオネー
トＭＴ、日本ポリウレタン工業社製）を用いた。ポリオ
ール成分は７０℃で１２時間減圧脱水後に使用した。こ
のポリオール成分１００重量部に対してイソシアネート
成分４０．５重量部を添加して、Ｎ2 雰囲気下７０℃で
３時間反応させてプレポリマーを得た。このプレポリマ
ー１００重量部に対して、架橋・延長剤として１，４−
ブタンジオールとトリメチロールプロパンとの重量比６
０／４０の混合物６．５重量部を加えて、エヤーを巻き
込まないように２〜３分混合して混合物を得た。 下記化学式；
【００２４】
【化１】
【００２５】で表される片末端をアミノ変性したシリコ
ーンオイル（ＴＳＦ４７０１、アミノ当量２５００、東
芝シリコーン社製）を、予め１４０℃に余熱した金型に
塗布した後に上記混合物を流し込み、１４０℃で１時間
キュアー後脱型し、１１０℃で１２時間アフターキュア
ーしてブレード部材を得た。
ーンオイル（ＴＳＦ４７０１、アミノ当量２５００、東
芝シリコーン社製）を、予め１４０℃に余熱した金型に
塗布した後に上記混合物を流し込み、１４０℃で１時間
キュアー後脱型し、１１０℃で１２時間アフターキュア
ーしてブレード部材を得た。
【００２６】得られたブレード部材の硬度、表面状態、
接触角、摩擦係数について下記方法により評価し、ま
た、走行試験を下記方法により実施した。結果を表１に
示した。
接触角、摩擦係数について下記方法により評価し、ま
た、走行試験を下記方法により実施した。結果を表１に
示した。
【００２７】（１）硬度 ＪＩＳ Ａに準拠して測定した。 （２）表面状態 目視及び手触りにより評価した。 （３）接触角 水との接触角を測定した。接触角は表面にシロキサン成
分が存在するか否かの指標とした。 （４）摩擦係数 ＰＥＴフィルタとの摩擦係数を測定した。 （５）走行試験 得られたブレード部材からなる現像ブレードを市販の電
子写真装置にセットして３０００枚の走行試験を行っ
た。
分が存在するか否かの指標とした。 （４）摩擦係数 ＰＥＴフィルタとの摩擦係数を測定した。 （５）走行試験 得られたブレード部材からなる現像ブレードを市販の電
子写真装置にセットして３０００枚の走行試験を行っ
た。
【００２８】実施例２ シリコーンオイルとして、下記化学式；
【００２９】
【化２】
【００３０】で表される側鎖にアミノ基を有するシリコ
ーンオイル（ＫＦ８００３、アミノ当量２０００、信越
化学工業社製）を用いたこと以外は、実施例１と同様に
してブレード部材を得、評価した。結果を表１に示し
た。
ーンオイル（ＫＦ８００３、アミノ当量２０００、信越
化学工業社製）を用いたこと以外は、実施例１と同様に
してブレード部材を得、評価した。結果を表１に示し
た。
【００３１】実施例３ シリコーンオイルとして、下記化学式；
【００３２】
【化３】
【００３３】で表される片末端をカルビノール変性した
シリコーンオイル（Ｘ−２２−１７０Ｄ、水酸基当量１
１ｍｇＫＯＨ／ｇ、信越化学工業社製）を用い、このシ
リコーンオイル１００重量部に対して０．０１重量部の
ジブチルスズジラウレートを触媒として予め添加したこ
と以外は、実施例１と同様にしてブレード部材を得、評
価した。結果を表１に示した。
シリコーンオイル（Ｘ−２２−１７０Ｄ、水酸基当量１
１ｍｇＫＯＨ／ｇ、信越化学工業社製）を用い、このシ
リコーンオイル１００重量部に対して０．０１重量部の
ジブチルスズジラウレートを触媒として予め添加したこ
と以外は、実施例１と同様にしてブレード部材を得、評
価した。結果を表１に示した。
【００３４】実施例４ ポリオール成分として、ＧＰ３０００（ｆ＝３、分子量
３０００、三洋化成工業社製）と、ＰＰ２０００（ｆ＝
２、分子量２０００、三洋化成工業社製）とを重量比１
／１でブレンドしたポリエーテルポリオールのブレンド
物を用い、イソシアネート成分として、２，４−トリレ
ンジイソシアネート９．１重量部を用いたこと以外は、
実施例１と同様にしてブレード部材を得、評価した。結
果を表１１に示した。
３０００、三洋化成工業社製）と、ＰＰ２０００（ｆ＝
２、分子量２０００、三洋化成工業社製）とを重量比１
／１でブレンドしたポリエーテルポリオールのブレンド
物を用い、イソシアネート成分として、２，４−トリレ
ンジイソシアネート９．１重量部を用いたこと以外は、
実施例１と同様にしてブレード部材を得、評価した。結
果を表１１に示した。
【００３５】比較例１ シリコーンオイルとして、下記化学式；
【００３６】
【化４】
【００３７】で表される両末端をアミノ変性したシリコ
ーンオイル（Ｘ−２２−１６１Ｂ、アミノ当量１５０
０、信越化学工業社製）を用いたこと以外は、実施例１
と同様にしてブレード部材を得、評価した。結果を表１
に示した。
ーンオイル（Ｘ−２２−１６１Ｂ、アミノ当量１５０
０、信越化学工業社製）を用いたこと以外は、実施例１
と同様にしてブレード部材を得、評価した。結果を表１
に示した。
【００３８】比較例２ シリコーンオイルとして、下記化学式；
【００３９】
【化５】
【００４０】で表される通常のシリコーンオイル（ＫＦ
９６、信越化学工業社製）を用いたこと以外は、実施例
４と同様にしてブレード部材を得、評価した。結果を表
１に示した。
９６、信越化学工業社製）を用いたこと以外は、実施例
４と同様にしてブレード部材を得、評価した。結果を表
１に示した。
【００４１】比較例３ シリコーンオイルとして、比較例２で用いたものと同じ
シリコーンオイル（ＫＦ９６、信越化学工業社製）を用
いたこと以外は、実施例１と同様にしてブレード部材を
得、評価した。結果を表１に示した。
シリコーンオイル（ＫＦ９６、信越化学工業社製）を用
いたこと以外は、実施例１と同様にしてブレード部材を
得、評価した。結果を表１に示した。
【００４２】
【表１】
【００４３】走行試験において、比較例１及び比較例２
のブレード部材を初期に観察したところ、ブレード部材
表面にトナーが多量に付着しており、薄層化の機能を果
たすことができなかったと思われる。また、比較例１の
ブレード部材においては、トナーにシリコーンが付着し
てカスレが発生したと思われる。比較例３のブレード部
材においては、帯電特性に劣りトナーが充分に帯電しな
かったため、初期の黒ベタ濃度が低くなったと思われ
る。
のブレード部材を初期に観察したところ、ブレード部材
表面にトナーが多量に付着しており、薄層化の機能を果
たすことができなかったと思われる。また、比較例１の
ブレード部材においては、トナーにシリコーンが付着し
てカスレが発生したと思われる。比較例３のブレード部
材においては、帯電特性に劣りトナーが充分に帯電しな
かったため、初期の黒ベタ濃度が低くなったと思われ
る。
【００４４】
【発明の効果】本発明の電子写真装置用現像ブレード
は、上述の構成からなるものであるので、摩擦帯電特
性、トナーとの剥離性及び耐久性等に優れたものであ
る。
は、上述の構成からなるものであるので、摩擦帯電特
性、トナーとの剥離性及び耐久性等に優れたものであ
る。
【図１】現像ブレードの一例を示す模式図である。
【図２】電子写真装置における現像ブレードの位置を示
す模式図である。図中Ａは、現像ブレードの腹部分を用
いる例であり、図中Ｂは、現像ブレードのエッジ部分を
用いる例である。
す模式図である。図中Ａは、現像ブレードの腹部分を用
いる例であり、図中Ｂは、現像ブレードのエッジ部分を
用いる例である。
１ 感光体 ２ 現像ローラ ３ 現像ブレート ４ ブレード部材 ５ 支持体 ６ 接着剤層
Claims (3)
- 【請求項１】 ブレード部材を支持体に接着してなる電
子写真装置用現像ブレードであって、 前記ブレード部材は、ポリオール成分とイソシアネート
成分とを反応させてなるポリウレタンエラストマーの表
面に、ポリシロキサンからなる層を化学的に結合形成し
てなるものであることを特徴とする電子写真装置用現像
ブレード。 - 【請求項２】 ブレード部材は、ポリオール成分とポリ
イソシアネート成分とを反応させて得られるウレタンプ
レポリマーを、シリコーンオイルが塗布された金型中に
おいて反応させることにより得られるものであって、前
記シリコーンオイルは、片末端及び／又は側鎖に１つ以
上の活性水素を有する分子構造からなるものである請求
項１記載の電子写真装置用現像ブレード。 - 【請求項３】 活性水素は、イソシアネート基と反応す
る基中に含まれる水素である請求項２記載の電子写真装
置用現像ブレード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10075123A JPH11231648A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 電子写真装置用現像ブレード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10075123A JPH11231648A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 電子写真装置用現像ブレード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11231648A true JPH11231648A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=13567122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10075123A Pending JPH11231648A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 電子写真装置用現像ブレード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11231648A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004285114A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Toyobo Co Ltd | 導電性ロール用ポリウレタン樹脂、及びこれを用いた導電性ロール |
| JP2010018811A (ja) * | 2009-09-24 | 2010-01-28 | Toyobo Co Ltd | ポリウレタン樹脂、導電性ロールおよび電子写真装置 |
-
1998
- 1998-02-09 JP JP10075123A patent/JPH11231648A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004285114A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Toyobo Co Ltd | 導電性ロール用ポリウレタン樹脂、及びこれを用いた導電性ロール |
| JP4560703B2 (ja) * | 2003-03-19 | 2010-10-13 | 東洋紡績株式会社 | 導電性ロールおよびこれを用いた電子写真装置 |
| JP2010018811A (ja) * | 2009-09-24 | 2010-01-28 | Toyobo Co Ltd | ポリウレタン樹脂、導電性ロールおよび電子写真装置 |
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