JPH11231142A - 光遅延時間調整器およびそれを用いた時分割光多重装置 - Google Patents

光遅延時間調整器およびそれを用いた時分割光多重装置

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JPH11231142A
JPH11231142A JP10030213A JP3021398A JPH11231142A JP H11231142 A JPH11231142 A JP H11231142A JP 10030213 A JP10030213 A JP 10030213A JP 3021398 A JP3021398 A JP 3021398A JP H11231142 A JPH11231142 A JP H11231142A
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optical
optical fiber
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JP10030213A
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Kiyoshi Nagai
清 長井
Yukihiro Ozeki
幸宏 尾関
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/28Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals
    • G02B6/2804Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals forming multipart couplers without wavelength selective elements, e.g. "T" couplers, star couplers
    • G02B6/2861Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals forming multipart couplers without wavelength selective elements, e.g. "T" couplers, star couplers using fibre optic delay lines and optical elements associated with them, e.g. for use in signal processing, e.g. filtering

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ中を伝搬する光信号の遅延時間を
調整すること。 【解決手段】 支持部材10と支持部材に取り付けられ
た光ファイバ12と支持部材に設けられた光ファイバの
長さおよび屈折率を変えることができる加熱手段14と
を具えていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光遅延時間調整
器および当該光遅延時間調整器を用いた時分割光多重装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ、遅延付与部および光カプラ
等から構成された時分割光多重装置として、従来は、例
えば文献(1994年電子情報通信学会春季大会講演論
文集、pp.4−443〜4−444)に開示された装
置がある。この装置は、入力ポートを2個備えており、
またこの入力ポートには光ファイバが接続されている。
そして、それぞれの光ファイバは、光カプラに接続され
ている。
【0003】また、入力ポートから光カプラまでの2本
の光ファイバの内の一方の光ファイバの長さを変えて遅
延付与部を構成している。また、光カプラから出力ポー
トまで合波された光信号を伝搬させるための光ファイバ
が設けられている。従って、2つの入力ポートから同じ
タイミングで入力した光信号は、遅延付与部で時間差を
生じて、光カプラに入力される。この2つの光信号は光
カプラで合成されて時分割された光信号として出力ポー
トから出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
時分割光多重装置は、それぞれの光信号間の時間間隔を
光ファイバの長さにより決めているため、その遅延間隔
の取り方が難しい。
【0005】例えば一方の光信号の遅延時間が短いと前
の光信号と重なり合ってしまうし、遅延時間が長いと後
の光信号と重なり合ってしまうため、光受信部における
正確な光信号の復元が非常に難しいという問題がある。
然るに、従来の時分割光多重装置には、光信号の遅延時
間を調節する機能は付与されていないので、遅延付与部
での遅延時間が温度により変化した場合または時分割光
多重装置に入力される2つの光信号間に時間差がある場
合には光多重装置の出力光信号間の遅延時間が不正確に
なるという問題がある。
【0006】そのため、時分割光多重装置での2つの光
信号の遅延時間を調節するための光遅延時間調整器およ
びそれを用いた時分割光多重装置の出現が望まれてい
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、この第1の発
明の光遅延時間調整器によれば、支持部材とこの支持部
材に取り付けられた光ファイバと支持部材に設けられた
加熱手段とを具えていることを特徴とする。
【0008】このような構成にすることにより、加熱手
段に電流を流すと、支持部材が加熱され、この影響を受
けて光ファイバも加熱されるので、光ファイバの熱膨張
係数に従い、光ファイバの長さが変わる。このため、長
さの変化分だけ、遅延時間を変化させることができる。
また、光ファイバに温度を加えることにより、光ファイ
バの屈折率が変化する。このため、光ファイバ中を伝搬
する光信号の伝搬定数が変化して、遅延時間を変えるこ
とができる。従って、光ファイバの温度を制御すれば、
例えば光カプラにより2つの光信号を合波させたとき、
両光信号間の遅延時間を調整することができる。
【0009】この発明の実施に当たり、好ましくは、支
持部材を巻き枠とするのが良い。このような構成にする
ことにより、巻き枠に効率よく光ファイバを巻回するこ
とができる。
【0010】また、この発明の実施に当たり、好ましく
は、巻き枠の中央に開口部を設けるのが良い。また、好
ましくは開口部を有する巻き枠の内周面に接触させて加
熱手段を取り付けるのが良い。
【0011】このような構成にすることにより、巻き枠
の開口部に加熱手段を取り付けてあるので、光ファイバ
は、巻き枠の材料を介して加熱されることになる。従っ
て、光ファイバを均一に加熱することができる。
【0012】また、この発明の実施に当たり、好ましく
は加熱手段を開口部を有する巻き枠の内周面と外周面と
に取り付けるのが良い。
【0013】このような構成にすることにより、巻き枠
を内周面および外周面から加熱することができるので、
光ファイバを加熱する時間を短縮することができる。
【0014】また、この発明の実施に当たり、好ましく
は、支持部材を支持板とし、光ファイバを平面状、すな
わち渦巻き状に巻いて取り付けてあるのが良い。また、
加熱手段を支持板上に平面状に取り付けてあるのが良
い。
【0015】このような構成にすることにより、円筒状
の巻き枠に比べ、支持部材の体積を小さくすることがで
きるので、光遅延時間調整器の小型化を図ることができ
る。
【0016】また、この発明の実施に当たり、好ましく
は、支持板と接触させて電子冷却素子を設けてあるのが
良い。
【0017】このように電子冷却素子を用いることによ
り、当該素子に流す電流値を制御することにより、支持
板の温度を調節することができる。このため、光ファイ
バに入力した光信号の遅延時間を調整することが可能と
なる。また、加熱手段が必要でなくなる分、消費電力を
低減できる。
【0018】また、この発明の実施に当たり、好ましく
は、支持部材として、熱膨張率の大きな有機材料あるい
は熱膨張率の大きい金属材料を用いるのが良い。
【0019】このように、熱膨張率の大きい有機材料あ
るいは熱膨張率の大きい金属材料を用いることにより光
ファイバの長さを長くすることができる。従って、光信
号の遅延時間の調整が可能となる。また、光ファイバも
加熱されると屈折率が変化するので、光ファイバの長さ
の変化分と加温による光ファイバの屈折率の変化分とが
加算されて光信号の遅延時間の許容範囲をさらに大きく
することができる。このため、光信号の遅延時間の許容
範囲が小さくてすむ場合には、加熱手段に流す電流を小
さくすることができるので、光遅延時間調整器の消費電
力を低減することができる。
【0020】また、第2の発明の光遅延時間調整器によ
れば、支持部材と当該支持部材に取り付けられた光ファ
イバとを具え、支持部材を圧電素子としたことを特徴と
する。
【0021】このような構成にすることにより、圧電素
子に電圧を印加するだけで、圧電素子の大きさが変化す
るので、圧電素子上に巻かれた光ファイバの長さを変化
させることができる。このため、光信号の遅延時間の調
整が可能となる。
【0022】また、第3の発明の時分割光多重装置によ
れば、少なくとも光ファイバと遅延付与部とを具えた時
分割光多重装置において、支持部材とこの支持部材に取
り付けられた光ファイバと支持部材に設けられた加熱手
段とを有する光遅延時間調整器または圧電素子を有する
光遅延時間調整器を、遅延付与部に用いたことを特徴と
する。
【0023】このような構成にすることにより、遅延付
与部を介して入力された光信号の遅延時間を変えること
ができるので、光信号の合波調整を精度良く行うことが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
光遅延時間調整器およびこの光遅延時間調整器を用いた
時分割光多重装置の実施の形態につき説明する。なお、
図は、この発明が理解できる程度に、各構成成分の大き
さ、形状および配置関係を概略的に示してあるにすぎ
ず、従って、この発明は、何ら図示例に限定されるもの
ではない。
【0025】この第1の発明では、光遅延時間調整器と
して、支持部材とこの支持部材に取り付けられた光ファ
イバと支持部材に設けられた加熱手段を具えている。
【0026】<第1の実施の形態>図1を参照して、こ
の発明の第1の実施の形態の光遅延時間調整器につき説
明する。なお、図1は、第1の実施の形態の光遅延時間
調整器の構成を説明するための斜視図である。
【0027】第1の実施の形態では、支持部材10とし
て、巻き枠を用いる。この巻き枠10には、中央部分に
開口部11が設けてある。ここでは、巻き枠10を例え
ばアルミニウム(Al)とする。また、巻き枠10のこ
とをボビンとも称する。
【0028】このボビン10の外周面10bには光ファ
イバ12が巻かれている。また、ボビン10の内周面1
0aには加熱手段14が取り付けられている。ここで
は、加熱手段14をヒータとする。ヒータ14は、らせ
ん状に巻かれてボビン10の内周面10aに接触させて
取り付けられており、またこのヒータ14には、端子1
4aおよび14bが上部と下部とに設けられている。
【0029】ヒータ14を加熱するときは、端子14a
および14b間に電流を流して、ボビン10を加熱す
る。このボビン10が加熱されると、光ファイバ12も
加熱される。周知の通り、光ファイバ12の屈折率は、
温度によって変化するので、光ファイバ12中を伝搬す
る光の伝搬定数が変化して光信号の遅延時間が変わる。
従って、この実施の形態では、ヒータ14に電流を流す
だけで、光ファイバ12を伝搬する光信号の遅延時間を
変えることが可能となる。このため、ヒータ14に流す
電流を調節して、光ファイバ12の温度を制御すること
により、光ファイバ12中を伝搬する光信号の遅延時間
の調整が可能となる。
【0030】この出願に係る発明者等の実験結果によれ
ば、ボビン10をアルミニウムとしたとき、0.12p
s/m/℃で遅延時間を変えることができることを実験
的に確認している。
【0031】すなわち、ボビン10に光ファイバを20
m巻いて、光ファイバ12を10℃加熱すれば、光信号
の遅延時間を24psだけ変えることができる。
【0032】<第2の実施の形態>次に、図2および図
3を参照して、この発明の第2の実施の形態の光遅延時
間調整器につき説明する。なお、図2および図3は、第
2の実施の形態の光遅延時間調整器の構成を説明するた
めに供する斜視図および平面図である。
【0033】この第2の実施の形態では、支持部材20
として、支持板を用いる。この支持板20の材料とし
て、例えばアルミニウム(Al)を用いる。なお、ここ
では、支持板20をアルミニウムとしたが、何らこの材
料に限定されるもではなく、例えば有機材料のアクリル
樹脂等を用いても良い。そして、この支持板20の一方
の面に平面状に光ファイバ22を渦巻き状に巻いて取り
付ける(図2)。また、支持板20の他方の面には、加
熱手段24を取り付ける。ここでは、加熱手段24をヒ
ータとし、このヒータ24をウエーブ状に取り付けてあ
る(図3)。
【0034】また、光信号の遅延時間を調整するとき
は、ヒータ24の端子25と端子25との間に電流を流
して、支持板20を加熱することにより、光ファイバ2
2も加熱されるので、上述した第1の実施の形態と同様
な理由により、遅延時間を変えることができる。
【0035】<第3の実施の形態>次に、図4を参照し
て、支持板の温度制御を行うための電子冷却素子を設け
た光遅延時間調整器の実施の形態の例につき説明する。
なお、図4は、第3の実施の形態の光遅延時間調整器の
主要構成を説明するための斜視図である。
【0036】第3の実施の形態では、支持板21を用い
て、この支持板21を電子冷却素子26に重ね合わせて
ある。ここでは、光ファイバ22を取り付けている支持
板21の面と反対側の面を電子冷却素子26の面に接触
させてある。また、この電子冷却素子26は、放熱部材
28に重ね合わせてある。なお、ここでは、放熱部材2
8を放熱板とも称する。
【0037】さらに、支持板21,電子冷却素子26お
よび放熱板28と固定するために、放熱板28の四隅と
支持板21の四隅とに雌ネジ(図示せず)を設けてい
る。そして、プラスチックネジ29を雌ネジに差し込ん
で支持板21,電子冷却素子26および放熱板28を固
定している(図4)。
【0038】この光遅延時間調整器ODを動作させると
きは、電子冷却素子26に電流を流すことにより、光フ
ァイバ22の温度を調節して、光信号の遅延時間を変え
ることができる。
【0039】このように、電子冷却素子26を使用すれ
ば、電子冷却素子26に流す電流の方向により加熱およ
び冷却を行うことができるので、光信号の遅延時間の許
容範囲を大きくすることができる。第3の実施の形態で
は、光信号の遅延時間を調整する際には、第2の実施の
形態のようにヒータに電流を流す必要がなくなるので、
消費電力が大幅に低減するという利点がある。
【0040】<第4の実施の形態>次に、図5を参照し
て、この発明の第4の実施の形態の光遅延時間調整器の
構成につき説明する。なお、図5は、この第4の実施の
形態の光遅延時間調整器の概略構成を説明するための側
面図である。図中のハッチングは、断面を表すのではな
く、図面を明確に説明するために付した線である。
【0041】第4の実施の形態では、2個の支持板20
0および202、ここでは、第1支持板200および第
2支持板202を電子冷却素子26に取り付けたところ
が、上述した第3の実施の形態と異なっている。
【0042】ここでは、電子冷却素子26の一方の面に
第1支持板200を接触させて設け、電子冷却素子26
の他方の面に第2支持板202を接触させて設けてあ
る。また、第1支持板200の第1光ファイバ220お
よび第2支持板202の第2光ファイバ222は、第1
および第2支持板200および202上に渦巻き状に取
り付けられている。
【0043】また、電子冷却素子26には、電流を流す
ための2個の端子27が設けられている。この端子27
に電圧を印加して電子冷却素子26に電流を流すことに
より、上述したように、電子冷却素子26の一方の面が
加熱され、他方の面が冷却されるので、第1支持板20
0に取り付けられた第1光ファイバ220側の電子冷却
素子26の面を冷却し、第2支持板202に取り付けら
れた第2光ファイバ222側の電子冷却素子26の面を
加熱することができる。従って、第1光ファイバ220
の長さは、短くなるので、第1ファイバ220中を伝搬
する光信号の遅延時間を短かくすることができる。
【0044】一方、第2支持板202に取り付けれてい
る第2光ファイバ222の長さは長くなるので、第2光
ファイバ222中を伝搬する光信号の遅延時間を長くす
ることができる。
【0045】このように、電子冷却素子26に第1支持
板200および第2支持板202を取り付けることによ
り、第3の実施の形態などに比べ、光遅延時間調整器の
体積を小さくすることができるので、光遅延時間調整器
の小型化を図ることができる。
【0046】また、第1支持板200の第1光ファイバ
220と第2支持板202の第2光ファイバ222との
間に伝搬される光信号の遅延時間を長くしたりあるいは
短くしたりすることができるので、この実施の形態で
は、第2および第3の実施の形態に比べ、光信号の遅延
時間差を大きくすることができるという利点がある。こ
こでは、遅延時間の変わる範囲を第3の実施の形態に比
べ、2倍にすることができる。従って、第3の実施の形
態と同様な光信号の遅延時間を変えるとき、第4の実施
の形態では、ヒータを用いないので、第2の実施の形態
に比べ、消費電力を低減することができる。
【0047】<第5の実施の形態>次に、図6を参照し
て、第2の発明の光遅延時間調整器の主要構成の実施の
形態につき説明する。なお、図6は、第5の実施の形態
の光遅延時間調整器の主要構成を説明するための斜視図
である。
【0048】第5の実施の形態では、巻き枠30を圧電
素子とした点が第1の実施の形態と異なっている。
【0049】ここでは、圧電素子30の材料として、例
えば、チタン酸ジルコン酸鉛(略称PZTと称する。)
を用いる。そして、この圧電素子30の内周面30aと
外周面30bとにはそれぞれ電極32および34を設け
ている。この電極32および34は、圧電素子30の内
周面30aおよび外周面30bの全面に設けてあっても
良いし、圧電素子30の内周面30aおよび外周面30
bの一部の面だけに設けてあっても良い。この実施の形
態では、電極32および34を圧電素子30の内外周面
30aおよび30bの全面に設けている。
【0050】従って、電極32と電極34との間に電圧
を印加することにより、圧電素子は、応力あるいは歪み
を生じて大きさが変化する。このため、圧電素子30の
外周面30bに巻かれている光ファイバ22の長さが変
わるので、光信号の遅延時間を変えることができる。
【0051】第5の実施の形態では、上述した第1およ
び第2の実施の形態のようにヒータを用いていないの
で、周囲の構成部品に対して熱の影響を回避することが
できる。このため、光遅延時間調整器としての信頼性が
向上する。
【0052】また、圧電素子30では、電圧を印加する
だけで圧電素子30の大きさが変わるため、ヒータの電
力を必要としない分、消費電力の低減化を図ることがで
きる。
【0053】<第6の実施の形態>次に、図7を参照し
て、この発明の時分割光多重装置の実施の形態につき説
明する。なお、図7は、第6の実施の形態の時分割光多
重装置の主要構成を説明するためのブロック図である。
図7に示す時分割光多重装置は、遅延付与部に上述した
光遅延時間調整器を使用した点が従来と異なっている。
【0054】第6の実施の形態では、遅延付与部56に
上述した第1,第2、第3および第5の実施の形態の光
遅延時間調整器を用いる。このため、従来の光多重装置
では実現できなかった光信号の遅延時間の調整が可能と
なる。
【0055】また、上述した第4の実施の形態の光遅延
時間調整器を用いた場合は、入力ポートA(50)のラ
インを第1支持板とし、入力ポートB(52)を第2支
持板として用いれば良い。
【0056】第6の実例の形態では、入力ポートA(5
0)から入力された光信号SAと入力ポートB(52)
から入力された光信号SBとは、それぞれ光ファイバ5
4を伝搬して行く。このとき、入力ポートB(52)に
入力された光信号SBは、遅延付与部56、すなわちこ
こでは、光遅延時間調整器に入力されて光信号SBは遅
延を生じる。その後、光信号SAと光信号SBとは、光
合波部(例えば光カプラ)58により合波され、時分割
されて出力ポート60から出力される。
【0057】遅延付与部56の温度調整を行うには、図
7に示す加熱調整手段57、例えばサーミスタを用いて
光ファイバ54の温度を検出して信号をオン・オフする
温度調整器を用いれば良い。
【0058】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の光遅延時間調整器によれば、支持部材に光ファ
イバと当該光ファイバの長さ或いは光ファイバの屈折率
を変えるための加熱手段を具えているので、加熱手段を
用いて光ファイバを加熱すれば容易に光ファイバ中を伝
搬する光信号の遅延時間を調整することができる。この
ように、光信号の遅延時間の微調整が可能となるので、
光信号を正確に多重化することができる。
【0059】また、この発明の光遅延時間調整器によれ
ば、電子冷却素子に接触させて支持板を取り付けてあ
る。このため、支持板の加熱および冷却を容易に行うこ
とができるので、光ファイバ中に光信号を伝搬させたと
き、光信号の遅延時間の許容範囲を大きくすることがで
きる。
【0060】また、支持部材に圧電素子を使用している
ので、加熱手段を用いずに、圧電素子間に電圧を印加す
るだけで光ファイバの長さを変えることができる。この
ため、光信号の遅延時間の調整が可能となる。
【0061】また、この発明の時分割光多重装置によれ
ば、遅延付与部に光遅延時間調整器を用いているので、
2つの光ファイバ中を伝搬する光信号を遅延時間を変え
て光合波部に入力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の光遅延時間調整
器の主要構成を説明するために供する斜視図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態の光遅延時間調整
器の主要構成を説明するために供する斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態の光遅延時間調整
器の主要構成を説明するために供する平面図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態の光遅延時間調整
器の主要構成を説明するために供する斜視図である。
【図5】この発明の第4の実施の形態の光遅延時間調整
器の主要構成を説明するために供する側面図である。
【図6】この発明の第5の実施の形態の光遅延時間調整
器の主要構成を説明するために供する斜視図である。
【図7】この発明の第6の実施の形態の時分割光多重装
置の主要構成を説明するために供するブロック図であ
る。
【符号の説明】
10:巻き枠 11:開口部 12:光ファイバ 14:ヒータ 14a,14b:端子 20、21:支持板 22:光ファイバ 24:ヒータ 26:電子冷却素子 27:端子 28:放熱板 29:プラスチックネジ 30:圧電素子 32,34:電極 50:入力ポートA 52:入力ポートB 54:光ファイバ 56:遅延付与部 57:加熱調整手段 58:光合波部 60:出力ポート 200:第1支持板 202:第2支持板 220:第1光ファイバ 222:第2光ファイバ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材と該支持部材に取り付けられた
    光ファイバと前記支持部材に設けられた加熱手段とを具
    えていることを特徴とする光遅延時間調整器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光遅延時間調整器にお
    いて、前記支持部材を巻き枠とすることを特徴とする光
    遅延時間調整器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の光遅延時間調
    整器において、前記巻き枠の中央に開口部が設けられて
    いることを特徴とする光遅延時間調整器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光
    遅延時間調整器において、前記開口部を有する前記巻き
    枠の内周面に接触させて前記加熱手段を取り付けること
    を特徴とする光遅延時間調整器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の光
    遅延時間調整器において、前記加熱手段を、前記開口部
    を有する巻き枠の内周面と該巻き枠の外周面とに取り付
    けることを特徴とする光遅延時間調整器。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光遅延時間調整器にお
    いて、前記支持部材を支持板とし、光ファイバを、前記
    支持板の面上に平面状に巻いて取り付けたことを特徴と
    する光遅延時間調整器。
  7. 【請求項7】 請求項1または6に記載の光遅延時間調
    整器において、前記支持板と接触させて電子冷却素子を
    設けてあることを特徴とする光遅延時間調整器。
  8. 【請求項8】 請求項1,6または7に記載の光遅延時
    間調整器において、前記電子冷却素子の両側に前記支持
    板を設けてあることを特徴とする光遅延時間調整器。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の光
    遅延時間調整器において、前記支持部材として、熱膨張
    率の大きい有機材料を用いることを特徴とする光遅延時
    間調整器。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の
    光遅延時間調整器において、前記支持部材として、熱膨
    張率の大きい金属材料を用いることを特徴とする光遅延
    時間調整器。
  11. 【請求項11】 支持部材と該支持部材に取り付けられ
    た光ファイバとを具え、前記支持部材を圧電素子とし、
    該支持部材に電極を取り付けてあることを特徴とする光
    遅延時間調整器。
  12. 【請求項12】 少なくとも光ファイバと遅延付与部と
    を具えた時分割光多重装置において、支持部材と該支持
    部材に取り付けられた光ファイバと前記支持部材に設け
    られた加熱手段とを有する光遅延時間調整器または圧電
    素子を有する光遅延時間調整器を、前記遅延付与部に用
    いたことを特徴とする時分割光多重装置。
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