JPH11230844A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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JPH11230844A
JPH11230844A JP3179398A JP3179398A JPH11230844A JP H11230844 A JPH11230844 A JP H11230844A JP 3179398 A JP3179398 A JP 3179398A JP 3179398 A JP3179398 A JP 3179398A JP H11230844 A JPH11230844 A JP H11230844A
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JP
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pressure
semiconductor
gel
sensor chip
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Withdrawn
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JP3179398A
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Inventor
Masami Hori
正美 堀
Nobuyuki Ibara
伸行 茨
Atsushi Ishigami
敦史 石上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】腐食性媒体の圧力検出や腐食性の雰囲気でも使
用可能な半導体圧力センサを提供する。 【解決手段】ヘッダ4は金属パイプ2とリード3とをガ
ラス封止して形成される。センサチップ7はガラス台座
5を介してヘッダ4に接合され、ボンディングワイヤ6
を介してリード3に電気的に接続される。金属キャン8
はヘッダ4に冠着されており、金属キャン8の天井面に
はパイプ9が設けられている。ここで、ヘッダ4と金属
キャン8とで囲まれる空間にはフッ素オイル11が充填
されており、パイプ9の圧力導入孔9aはシリコンゲル
12で封止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体圧力センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体圧力センサとしては図3
に示す構造を有するものがあった。この半導体圧力セン
サ1は、圧力導入孔2aを有する金属パイプ2と複数の
リード3とがガラス封止(ハーメチックシール)された
ヘッダ4と、ガラス台座5を介して金属パイプ2の端部
にSn系半田又はAuSn系半田で半田接合され、金や
アルミニウムからなるボンディングワイヤ6を介してリ
ード3に電気的に接続された半導体センサチップたるセ
ンサチップ7と、ヘッダ4に抵抗溶接などで気密に固着
された金属キャン8と、金属キャン8の天井面に設けら
れた凹所8aにろう付けされた圧力導入孔9aを有する
パイプ9とから構成される。
【0003】センサチップ7は、半導体基板をエッチン
グして凹所7aを設けることにより形成された受圧ダイ
アフラム7bにゲージ抵抗を形成しており、受圧ダイア
フラム7bの上面にはシリコンゲル10が塗布され、ゲ
ージ抵抗を保護している。ここで、受圧ダイアフラムb
の凹所7aには、ガラス台座5の貫通孔5aと金属パイ
プ2の圧力導入孔2aとを介して圧力が導入される。一
方、金属キャン8内部の空間には金属キャン8の凹所8
aに穿設された孔8bとパイプ9の圧力導入孔9aとを
介して圧力が導かれており、センサチップ7は、受圧ダ
イアフラム7bの両面にそれぞれ印加された圧力の差圧
を検出している。なお、半導体圧力センサ1が、金属パ
イプ2の圧力導入孔2aから導入された圧力を検出する
ゲージ圧タイプの場合は、金属キャン8の凹所8aにパ
イプ9が設けられておらず、金属キャン8内の空間は大
気に開放されている(特開平2−196938号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の半導体圧力
センサ1では、センサチップ7の上面しかシリコンゲル
10によって保護されていないので、パイプ9の圧力導
入孔9aから金属キャン8の内部にガソリンや軽油など
の腐食性媒体を導き、その腐食性媒体の圧力を測定する
場合、又は、腐食性の雰囲気で使用される場合、金属キ
ャン8内の構成部材、特にセンサチップ7やボンディン
グワイヤ6が腐食するという問題がある。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、腐食性媒体の圧力を
検出したり、腐食性の雰囲気で使用することのできる半
導体圧力センサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、半導体基板を加工して形成さ
れた受圧ダイアフラムに受圧ダイアフラムの歪を検出す
る検出素子が形成された半導体センサチップと、半導体
センサチップを収納する器体とを備え、前記器体は、第
1の圧力導入孔を有する金属パイプが設けられ、金属パ
イプの端部に半導体センサチップが固定されたヘッダ
と、ヘッダに冠着されるキャンとからなり、キャンの表
面に凹所を設け、この凹所に第2の圧力導入孔を有する
パイプを設けて、受圧ダイアフラムの一面に第1の圧力
導入孔を介して圧力が導かれるとともに、受圧ダイアフ
ラムの他面に第2の圧力導入孔を介して圧力が導かれる
半導体圧力センサにおいて、キャンとヘッダとで囲まれ
る空間にフッ素オイルを充填するとともに、第2の圧力
導入孔をゲル状物質で封止しており、第2の圧力導入孔
の圧力をゲル状物質とフッ素オイルとを介して半導体セ
ンサチップに伝達しているので、腐食性媒体の圧力を測
定する場合や、腐食性の雰囲気で使用する場合でも、キ
ャン内部の半導体圧力センサの構成部材が腐食性媒体に
接触したり、腐食性の雰囲気に晒されることはなく、半
導体圧力センサの構成部材が腐食するのを防止できる。
しかも、第2の圧力導入孔をゲル状物質で封止している
ので、フッ素オイルが第2の圧力導入孔から漏れ出すの
を防止でき、そのうえフッ素オイルとゲル状物質とでキ
ャン内部の半導体圧力センサの構成部材を二重に保護す
ることができ、半導体圧力センサの構成部材が腐食する
のを確実に防止できる。
【0007】請求項2の発明では、半導体基板を加工し
て形成された受圧ダイアフラムに受圧ダイアフラムの歪
を検出する検出素子が形成された半導体センサチップ
と、半導体センサチップを収納する器体とを備え、前記
器体は、第1の圧力導入孔を有する金属パイプが設けら
れ、金属パイプの端部に半導体センサチップが固定され
たヘッダと、ヘッダに冠着されるキャンとからなり、キ
ャンの表面に孔を有する凹所を設け、受圧ダイアフラム
の一面に第1の圧力導入孔を介して圧力が導かれると半
導体圧力センサにおいて、キャンとヘッダとで囲まれる
空間にフッ素オイルを充填するとともに、前記凹所をゲ
ル状物質で封止しており、ゲル状物質とフッ素オイルと
を介して大気圧を半導体センサチップに伝達しているの
で、請求項1の発明と同様、腐食性の雰囲気で使用する
場合でも、キャン内部の半導体圧力センサの構成部材が
腐食性の雰囲気に晒されることはなく、半導体圧力セン
サの構成部材が腐食するのを防止できる。しかも、キャ
ンの凹所をゲル状物質で封止しているので、フッ素オイ
ルがキャンから漏れ出すのを防止でき、そのうえフッ素
オイルとゲル状物質とでキャン内部の半導体圧力センサ
の構成部材を二重に保護することができ、半導体圧力セ
ンサの構成部材が腐食するのを確実に防止できる。
【0008】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、第1の圧力導入孔にフッ素オイルを充填す
るとともに、第1の圧力導入孔をゲル状物質で封止して
おり、第1の圧力導入孔の圧力をゲル状物質とフッ素オ
イルとを介して半導体センサチップに伝達しているの
で、腐食性媒体の圧力を測定する場合や、腐食性の雰囲
気で使用する場合でも、半導体センサチップなどの構成
部材が腐食性媒体に直接接触したり、腐食性の雰囲気に
晒されることはなく、半導体センサチップなどの構成部
材が腐食するのを防止できる。しかも、第1の圧力導入
孔をゲル状物質で封止しているので、フッ素オイルが第
1の圧力導入孔から漏れ出すのを防止でき、そのうえフ
ッ素オイルとゲル状物質とで半導体センサチップなどの
構成部材を二重に保護することができ、半導体センサチ
ップなどの構成部材が腐食するのを確実に防止できる。
【0009】請求項4の発明では、請求項1乃至3の発
明において、ゲル状物質が、シリコンゲル及びフッ素ゲ
ルの2層のゲル状物質、シリコンゲル、フロロシリコン
ゲル、フッ素ゲルのいずれかであるので、フッ素オイル
を確実に封止することができ、しかも腐食性媒体や腐食
性の雰囲気から半導体圧力センサの構成部材を保護する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (実施形態1)本実施形態の半導体圧力センサの断面図
を図1に示す。尚、半導体圧力センサ1の基本的な構成
は上述した半導体圧力センサ1と同様であるので、同一
の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略す
る。
【0011】この半導体圧力センサ1は、第1の圧力導
入孔たる圧力導入孔2aを有する金属パイプ2と複数の
リード3とがガラス封止(ハーメチックシール)された
ヘッダ4と、ガラス台座5を介して金属パイプ2の端部
にSn系半田又はAuSn系半田で半田接合され、金又
はアルミニウムからなるボンディングワイヤ6を介して
リード3に電気的に接続された半導体センサチップたる
センサチップ7と、ヘッダ4に抵抗溶接などで気密に固
着された金属キャン8と、金属キャン8の天井面に設け
られた凹所8aにろう付けされた第2の圧力導入孔たる
圧力導入孔9aを有するパイプ9とを備え、ヘッダ4及
び金属キャン8から器体が構成されている。尚、パイプ
9は金属キャン8と一体に形成しても良い。また、セン
サチップ7はガラス台座5を介して金属パイプ2の端部
に半田接合されているが、接着や低融点ガラス接合など
でガラス台座5を介して金属パイプ2の端部に接合して
も良い。
【0012】センサチップ7は、半導体基板をエッチン
グして凹所7aを設けることにより形成された受圧ダイ
アフラム7b上に、受圧ダイアフラム7bの歪を検出す
るゲージ抵抗などの検出素子を形成している。受圧ダイ
アフラム7bの凹所7aはガラス台座5の貫通孔5aを
介して金属パイプ2の圧力導入孔2aに連通しており、
金属パイプ2の圧力導入孔2aとガラス台座5の貫通孔
5aとを介して受圧ダイアフラム7bの一面に圧力が導
かれる。一方、ヘッダ4と金属キャン8とで囲まれる空
間にはフッ素オイル11が充填され、パイプ9の圧力導
入孔9aはゲル状物質たるシリコンゲル12で封止され
ているので、圧力導入孔9aの圧力はシリコンゲル12
及びフッ素オイル11を介してセンサチップ7の受圧ダ
イアフラム7bの他面に伝達される。而して、受圧ダイ
アフラムの両面にそれぞれ導かれた圧力の差によって受
圧ダイアフラム7bに歪が発生し、センサチップ7は受
圧ダイアフラム7bの歪を電気信号に変換し、ボンディ
ングワイヤ6及びリード3を介して外部回路に出力す
る。尚、フッ素オイル11及びシリコンゲル12は、セ
ンサチップ7の感圧特性に影響を与えることはない。
【0013】このように、ヘッダ4と金属キャン8とで
囲まれる空間にはフッ素オイル11が充填されており、
センサチップ7やボンディングワイヤ6などの半導体圧
力センサ1の構成部材がフッ素オイル11によって覆わ
れているので、ガソリンや軽油などの腐食性媒体の圧力
を検出する場合や、腐食性の雰囲気で使用する場合で
も、センサチップ7やボンディングワイヤ6などの構成
部材が腐食性媒体に直接接触したり、腐食性の雰囲気に
晒されることがなく、センサチップ7やボンディングワ
イヤ6などの構成部材の腐食を防止でき、半導体圧力セ
ンサ1の信頼性が向上する。また、パイプ9の圧力導入
孔9aはシリコンゲル12で封止されているので、フッ
素オイル11が外部に漏れ出すことはなく、そのうえシ
リコンゲル12とフッ素オイル11とでセンサチップ7
やボンディングワイヤ6などの構成部材を二重に保護す
ることができ、センサチップ7やボンディングワイヤ6
などの構成部材が腐食するのを確実に防止できる。
【0014】ところで、本実施形態では、ヘッダ4と金
属キャン8とで囲まれる空間内にフッ素オイル11を充
填し、金属キャン8に設けられたパイプ9の圧力導入孔
9aをシリコンゲル12で封止しているが、センサチッ
プ7の凹所7aと連通するガラス台座5の貫通孔5a及
び金属パイプ2の圧力導入孔2aにフッ素オイル11を
充填し、金属パイプ2の圧力導入孔2aをシリコンゲル
12で封止しても良く、金属パイプ2の圧力導入孔2a
に導入された圧力はシリコンゲル12及びフッ素オイル
11を介して受圧ダイアフラム7bの凹所7a(下面
側)に伝達される。このように、金属パイプ2の圧力導
入孔2aやガラス台座5の貫通孔5aにフッ素オイル1
1を充填することにより、センサチップ7がフッ素オイ
ル11に覆われているので、ガソリンや軽油などの腐食
性媒体の圧力を検出する場合や、腐食性の雰囲気で使用
する場合でも、センサチップ7などの構成部材が腐食性
媒体に接触したり、腐食性の雰囲気に晒されることがな
く、センサチップ7などの構成部材の腐食を防止でき
る。また、金属パイプ2の圧力導入孔2aはシリコンゲ
ル12で封止されているので、フッ素オイル11が漏れ
出すことはなく、そのうえシリコンゲル12とフッ素オ
イル11とでセンサチップ7を二重に保護しているの
で、センサチップ7などの構成部材の腐食を確実に防止
できる。
【0015】なお、本実施形態では、ゲル状物質として
シリコンゲル12を用いているが、ゲル状物質をシリコ
ンゲル12に限定する趣旨のものではなく、シリコンゲ
ル12以外のフロロシリコンゲル、フッ素ゲル、シリコ
ンゲル及びフッ素ゲルからなる2層のゲル状物質を用い
ても良い。 (実施形態2)本実施形態の半導体圧力センサ1の要部
断面図を図2に示す。尚、基本的な構成は実施形態1の
半導体圧力センサ1と同様であるので、同一の構成要素
には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0016】この半導体圧力センサ1では、金属キャン
8の天井面に金属キャン8の外部と連通する孔8bが穿
設された凹所8aが設けられており、ヘッダ4と金属キ
ャン8とで囲まれる空間にフッ素オイル11が充填さ
れ、凹所8aがシリコンゲル12によって封止されてい
る。而して、受圧ダイアフラム7bの一面(凹所7a)
には金属パイプ2の圧力導入孔2aとガラス台座5の貫
通孔5aとを介して圧力が導かれ、受圧ダイアフラム7
bの他面にはシリコンゲル12及びフッ素オイル11を
介して大気圧が導かれており、センサチップ7は金属パ
イプ2の圧力導入孔2aに導入された圧力(ゲージ圧
力)を測定する。
【0017】ここで、金属キャン8とヘッダ4とで囲ま
れる空間にはフッ素オイル11が充填されており、セン
サチップ7がフッ素オイル11に覆われているので、ガ
ソリンや軽油などの腐食性媒体の圧力を検出する場合
や、腐食性の雰囲気で使用する場合でも、センサチップ
7やボンディングワイヤ6などの構成部材が腐食性媒体
に直接接触したり、腐食性媒体に晒されることはなく、
センサチップ7やボンディングワイヤ6などの構成部材
の腐食を防止できる。また、金属キャン8の凹所8a
は、シリコンゲル12で封止されているので、金属キャ
ン8内に充填されたフッ素オイル11が外部に漏れ出る
のを防止でき、しかもシリコンゲル12とフッ素オイル
11とでセンサチップ7やボンディングワイヤ6などの
構成部材を二重に保護することができ、センサチップ7
やボンディングワイヤ6などの構成部材の腐食を確実に
防止できる。
【0018】なお、本実施形態では、ゲル状物質として
シリコンゲル12を用いているが、ゲル状物質をシリコ
ンゲル12に限定する趣旨のものではなく、シリコンゲ
ル12以外のフロロシリコンゲル、フッ素ゲル、シリコ
ンゲル及びフッ素ゲルからなる2層のゲル状物質を用い
ても良い。また、実施形態1と同様に、センサチップ7
の凹所7aと連通するガラス台座5の貫通孔5a及び金
属パイプ2の圧力導入孔2aにフッ素オイル11を充填
し、金属パイプ2の圧力導入孔2aをシリコンゲル12
で封止しても良く、センサチップ7をフッ素オイル11
で覆うことにより、腐食性媒体の圧力を測定する場合
や、腐食性の雰囲気で使用される場合でも、センサチッ
プ7などの構成部品が腐食性媒体に接触したり、腐食性
の雰囲気に晒されることはなく、センサチップ7などの
構成部品が腐食されるのを防止できる。しかも、金属パ
イプ2の圧力導入孔2aはシリコンゲル12で封止され
ているので、フッ素オイル11が漏れ出すことはなく、
そのうえシリコンゲル12とフッ素オイル11とでセン
サチップ7を二重に保護しているので、センサチップ7
などの構成部材の腐食を確実に防止できる。
【0019】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、半導
体基板を加工して形成された受圧ダイアフラムに受圧ダ
イアフラムの歪を検出する検出素子が形成された半導体
センサチップと、半導体センサチップを収納する器体と
を備え、前記器体は、第1の圧力導入孔を有する金属パ
イプが設けられ、金属パイプの端部に半導体センサチッ
プが固定されたヘッダと、ヘッダに冠着されるキャンと
からなり、キャンの表面に凹所を設け、この凹所に第2
の圧力導入孔を有するパイプを設けて、受圧ダイアフラ
ムの一面に第1の圧力導入孔を介して圧力が導かれると
ともに、受圧ダイアフラムの他面に第2の圧力導入孔を
介して圧力が導かれる半導体圧力センサにおいて、キャ
ンとヘッダとで囲まれる空間にフッ素オイルを充填する
とともに、第2の圧力導入孔をゲル状物質で封止してお
り、第2の圧力導入孔の圧力をゲル状物質とフッ素オイ
ルとを介して半導体センサチップに伝達しているので、
腐食性媒体の圧力を測定する場合や、腐食性の雰囲気で
使用する場合でも、キャン内部の半導体圧力センサの構
成部材が腐食性媒体に接触したり、腐食性の雰囲気に晒
されることはなく、半導体圧力センサの構成部材が腐食
するのを防止でき、腐食性媒体の圧力測定や腐食性の雰
囲気でも使用可能な半導体圧力センサを提供できるとい
う効果がある。しかも、第2の圧力導入孔をゲル状物質
で封止しているので、フッ素オイルが第2の圧力導入孔
から漏れ出すのを防止でき、そのうえフッ素オイルとゲ
ル状物質とでキャン内部の半導体圧力センサの構成部材
を二重に保護することができ、半導体圧力センサの構成
部材が腐食するのを確実に防止できるという効果があ
る。
【0020】請求項2の発明は、半導体基板を加工して
形成された受圧ダイアフラムに受圧ダイアフラムの歪を
検出する検出素子が形成された半導体センサチップと、
半導体センサチップを収納する器体とを備え、前記器体
は、第1の圧力導入孔を有する金属パイプが設けられ、
金属パイプの端部に半導体センサチップが固定されたヘ
ッダと、ヘッダに冠着されるキャンとからなり、キャン
の表面に孔を有する凹所を設け、受圧ダイアフラムの一
面に第1の圧力導入孔を介して圧力が導かれる半導体圧
力センサにおいて、キャンとヘッダとで囲まれる空間に
フッ素オイルを充填するとともに、前記凹所をゲル状物
質で封止しており、ゲル状物質とフッ素オイルとを介し
て大気圧を半導体センサチップに伝達しているので、請
求項1の発明と同様、腐食性の雰囲気で使用する場合で
も、キャン内部の半導体圧力センサの構成部材が腐食性
の雰囲気に晒されることはなく、半導体圧力センサの構
成部材が腐食するのを防止でき、腐食性の雰囲気でも使
用可能な半導体圧力センサを提供できるという効果があ
る。しかも、キャンの凹所をゲル状物質で封止している
ので、フッ素オイルがキャンから漏れ出すのを防止で
き、そのうえフッ素オイルとゲル状物質とでキャン内部
の半導体圧力センサの構成部材を二重に保護することが
でき、半導体圧力センサの構成部材が腐食するのを確実
に防止できるという効果がある。
【0021】請求項3の発明は、第1の圧力導入孔にフ
ッ素オイルを充填するとともに、第1の圧力導入孔をゲ
ル状物質で封止しており、第1の圧力導入孔の圧力をゲ
ル状物質とフッ素オイルとを介して半導体センサチップ
に伝達しているので、腐食性媒体の圧力を測定する場合
や、腐食性の雰囲気で使用する場合でも、半導体センサ
チップなどの構成部材が腐食性媒体に直接接触したり、
腐食性の雰囲気に晒されることはなく、半導体センサチ
ップなどの構成部材が腐食するのを防止でき、腐食性媒
体の圧力測定や腐食性の雰囲気でも使用可能な半導体圧
力センサを提供できるという効果がある。しかも、第1
の圧力導入孔をゲル状物質で封止しているので、フッ素
オイルが第1の圧力導入孔から漏れ出すのを防止でき、
そのうえフッ素オイルとゲル状物質とで半導体センサチ
ップなどの構成部材を二重に保護することができ、半導
体センサチップなどの構成部材が腐食するのを確実に防
止できるという効果がある。
【0022】請求項4の発明は、ゲル状物質が、シリコ
ンゲル、フロロシリコンゲル、フッ素ゲル、シリコンゲ
ル及びフッ素ゲルの2層のゲル状物質のいずれかである
ので、フッ素オイルを確実に封止することができ、しか
も腐食性媒体や腐食性の雰囲気から半導体センサチップ
の構成部材を保護できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の半導体圧力センサを示す断面図で
ある。
【図2】実施形態2の半導体圧力センサを示す要部断面
図である。
【図3】従来の半導体圧力センサを示す断面図である。
【符号の説明】
2 金属パイプ 3 リード 4 ヘッダ 5 ガラス台座 6 ボンディングワイヤ 7 センサチップ 8 金属キャン 9 パイプ 9a 圧力導入孔 11 フッ素オイル 12 シリコンゲル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板を加工して形成された受圧ダイ
    アフラムに受圧ダイアフラムの歪を検出する検出素子が
    形成された半導体センサチップと、半導体センサチップ
    を収納する器体とを備え、前記器体は、第1の圧力導入
    孔を有する金属パイプが設けられ、金属パイプの端部に
    半導体センサチップが固定されたヘッダと、ヘッダに冠
    着されるキャンとからなり、キャンの表面に凹所を設
    け、この凹所に第2の圧力導入孔を有するパイプを設け
    て、受圧ダイアフラムの一面に第1の圧力導入孔を介し
    て圧力が導かれるとともに、受圧ダイアフラムの他面に
    第2の圧力導入孔を介して圧力が導かれる半導体圧力セ
    ンサにおいて、キャンとヘッダとで囲まれる空間にフッ
    素オイルを充填するとともに、第2の圧力導入孔をゲル
    状物質で封止して成ることを特徴とする半導体圧力セン
    サ。
  2. 【請求項2】半導体基板を加工して形成された受圧ダイ
    アフラムに受圧ダイアフラムの歪を検出する検出素子が
    形成された半導体センサチップと、半導体センサチップ
    を収納する器体とを備え、前記器体は、第1の圧力導入
    孔を有する金属パイプが設けられ、金属パイプの端部に
    半導体センサチップが固定されたヘッダと、ヘッダに冠
    着されるキャンとからなり、キャンの表面に孔を有する
    凹所を設け、受圧ダイアフラムの一面に第1の圧力導入
    孔を介して圧力が導かれる半導体圧力センサにおいて、
    キャンとヘッダとで囲まれる空間にフッ素オイルを充填
    するとともに、前記凹所をゲル状物質で封止して成るこ
    とを特徴とする半導体圧力センサ。
  3. 【請求項3】第1の圧力導入孔にフッ素オイルを充填す
    るとともに、第1の圧力導入孔をゲル状物質で封止して
    成ることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体圧力
    センサ。
  4. 【請求項4】上記ゲル状物質が、シリコンゲル及びフッ
    素ゲルの2層のゲル状物質、シリコンゲル、フロロシリ
    コンゲル、フッ素ゲルのいずれかであることを特徴とす
    る請求項1乃至3記載の半導体圧力センサ。
JP3179398A 1998-02-13 1998-02-13 半導体圧力センサ Withdrawn JPH11230844A (ja)

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JP3179398A JPH11230844A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 半導体圧力センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8869623B2 (en) 2010-12-13 2014-10-28 Panasonic Corporation Pressure sensor mounting structure
CN111631721A (zh) * 2020-05-15 2020-09-08 动能趋势(广东)运动康复有限公司 硅胶传感器及传感装置

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