JPH11228329A - 歯科用根管充填材 - Google Patents
歯科用根管充填材Info
- Publication number
- JPH11228329A JPH11228329A JP10076392A JP7639298A JPH11228329A JP H11228329 A JPH11228329 A JP H11228329A JP 10076392 A JP10076392 A JP 10076392A JP 7639298 A JP7639298 A JP 7639298A JP H11228329 A JPH11228329 A JP H11228329A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- root canal
- percha
- gutta
- wax
- hydroxyapatite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ガッタパーチャ系歯科用根管充填材において主
成分の一部である亜鉛系化合物が歯根周囲組織に為害性
があるので為害性が無く、完全に根管を封塞する充填材
を提供するにある。 【構成】根管充填材の主成分の一部である亜鉛系化合物
に代えてハイドロキシアパタイトを主要成分の一部とす
るガッタパーチャ系歯科用根管充填材である。
成分の一部である亜鉛系化合物が歯根周囲組織に為害性
があるので為害性が無く、完全に根管を封塞する充填材
を提供するにある。 【構成】根管充填材の主成分の一部である亜鉛系化合物
に代えてハイドロキシアパタイトを主要成分の一部とす
るガッタパーチャ系歯科用根管充填材である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は生体に為害性の無い歯科
用根管充填材に関する。更に詳しくは歯根周囲組織に為
害性の有る酸化亜鉛に代えてハイドロキシアパタイトを
使用する歯科用根管充填材に関する。
用根管充填材に関する。更に詳しくは歯根周囲組織に為
害性の有る酸化亜鉛に代えてハイドロキシアパタイトを
使用する歯科用根管充填材に関する。
【０００２】
【従来の技術】歯内療法用材料の根管充填用ポイントと
根管充填用シーラーは、根管内とはいえ生体内に置かれ
る材料であり、また、根尖孔を通じて歯根周囲組織と接
することや根尖孔から溢出した場合などを考え合わせる
と、その生体為害性の問題は重要である。各商品によっ
て相違があるが根管充填材として使用されているガッタ
パーチャ系充填材の中には、約２０％のガッタパーチャ
と約７０％の酸化亜鉛の他に、数％のフィラー、造影剤
及び可塑剤等が含まれてる物が多い。また、一方糊材根
管充填の為に多くのシーラーが処方されてきたが、最も
一般的で使用頻度の高いシーラーが酸化亜鉛ユージノー
ル系のシーラーであって、粉末中に酸化亜鉛が４２％、
ステベライトレジンが２７％、次炭酸ビスマスが１５
％、硫酸バリウムが１５％などが含まれている。近年、
歯科治療を行うと痒みが酷くなり、湿疹等が出る患者が
屡々見受けられるようになった。その原因を調査研究の
結果亜鉛系化合物によることが判明した。
根管充填用シーラーは、根管内とはいえ生体内に置かれ
る材料であり、また、根尖孔を通じて歯根周囲組織と接
することや根尖孔から溢出した場合などを考え合わせる
と、その生体為害性の問題は重要である。各商品によっ
て相違があるが根管充填材として使用されているガッタ
パーチャ系充填材の中には、約２０％のガッタパーチャ
と約７０％の酸化亜鉛の他に、数％のフィラー、造影剤
及び可塑剤等が含まれてる物が多い。また、一方糊材根
管充填の為に多くのシーラーが処方されてきたが、最も
一般的で使用頻度の高いシーラーが酸化亜鉛ユージノー
ル系のシーラーであって、粉末中に酸化亜鉛が４２％、
ステベライトレジンが２７％、次炭酸ビスマスが１５
％、硫酸バリウムが１５％などが含まれている。近年、
歯科治療を行うと痒みが酷くなり、湿疹等が出る患者が
屡々見受けられるようになった。その原因を調査研究の
結果亜鉛系化合物によることが判明した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のガッタパーチャ
系根管充填材は亜鉛系の化合物による歯根周囲組織に為
害性があるので組織に安全な根管充填材を開発するにあ
る。
系根管充填材は亜鉛系の化合物による歯根周囲組織に為
害性があるので組織に安全な根管充填材を開発するにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は歯根周囲組織
に為害性のない根管充填材について鋭意研究を重ねた結
果主成分を占める亜鉛系の化合物に代えて一主成分とし
てハイドロキシアパタイトを使用した根管充填材は湿疹
などの症状が出ることなく組織に安全で充填効果が良好
であることを見出し、この知見に基ずいて本発明をなす
に至った。即ち、ガッタパーチャ、ワックス及びハイド
ロキシアパタイトを主成分とした歯科用根管充填材であ
り、更に限定すれば、ガッタパーチャ、ワックス及びハ
イドロキシアパタイトを主成分とし亜鉛系の化合物を含
まない歯科用根管充填材である。
に為害性のない根管充填材について鋭意研究を重ねた結
果主成分を占める亜鉛系の化合物に代えて一主成分とし
てハイドロキシアパタイトを使用した根管充填材は湿疹
などの症状が出ることなく組織に安全で充填効果が良好
であることを見出し、この知見に基ずいて本発明をなす
に至った。即ち、ガッタパーチャ、ワックス及びハイド
ロキシアパタイトを主成分とした歯科用根管充填材であ
り、更に限定すれば、ガッタパーチャ、ワックス及びハ
イドロキシアパタイトを主成分とし亜鉛系の化合物を含
まない歯科用根管充填材である。
【０００５】本発明に使用するハイドロキシアパタイト
は、Ｃａ１０（ＰＯ４）６（ＯＨ）２の化学式を有う
し、粉末状であり、密度は３．１６ｇ／ｃｍ３で純水に
はわずかに溶け、弱アルカリ性を呈する。酸には溶解し
アルカリには溶けにくい。また、歯の主要成分に類似し
ており良好な生体親和性を示す。市販されており、使用
量は充填材全体の２０−７０重量％である。ガッタパー
チャの使用量は１３−２５重量％である。ワックスは、
パラフィンワクス、木蝋及び蜜蝋の中の一つ或いは二つ
以上の混合物として使用され、その割合は８−２０重量
％である。その他Ｘ線造影剤として次炭酸ビスマスなど
が含有される。ハイドロキシアパタイトは粘性が少ない
ので比較的にガッタパーチャを余分に使用する必要があ
る。また、審美性を保つ為に約１−５重量％のチタン白
などの願料を加えることができる。次に実施例によって
本発明を更に詳細に説明する。
は、Ｃａ１０（ＰＯ４）６（ＯＨ）２の化学式を有う
し、粉末状であり、密度は３．１６ｇ／ｃｍ３で純水に
はわずかに溶け、弱アルカリ性を呈する。酸には溶解し
アルカリには溶けにくい。また、歯の主要成分に類似し
ており良好な生体親和性を示す。市販されており、使用
量は充填材全体の２０−７０重量％である。ガッタパー
チャの使用量は１３−２５重量％である。ワックスは、
パラフィンワクス、木蝋及び蜜蝋の中の一つ或いは二つ
以上の混合物として使用され、その割合は８−２０重量
％である。その他Ｘ線造影剤として次炭酸ビスマスなど
が含有される。ハイドロキシアパタイトは粘性が少ない
ので比較的にガッタパーチャを余分に使用する必要があ
る。また、審美性を保つ為に約１−５重量％のチタン白
などの願料を加えることができる。次に実施例によって
本発明を更に詳細に説明する。
【０００６】
【実施例１】 重量％ ガッタパーチャ ２０．０ ハイドロキシアパタイト ６６．０ 木蝋 ４．０ 蜜蝋 １．５ パラフィン ワックス ７．０ 次炭酸ビスマス １．５ 上記成分を加熱練和した。充填時には加熱し所要の粘度
とした。根管に充填して歯根周囲組織に為害性が無く完
全に封塞することができた。
とした。根管に充填して歯根周囲組織に為害性が無く完
全に封塞することができた。
【実施例２】 重量％ ガッタパーチャ ２５．０ ハイドロキシアパタイト ６１．０ 木蝋 ４．０ 蜜蝋 １．５ パラフィン ワックス ６．０ 次炭酸ビスマス １．５ チタン白 １．０ 実施例１と同様に操作して良好な結果がえられた。
【０００７】
【発明の効果】ガッタパーチャ系歯科用根管充填材にお
いて亜鉛系の化合物に代えてハイドロキシアパタイトを
主成分の一部として使用するときは歯根周囲組織に為害
性の無い封塞効果良好な充填材が得られる。
いて亜鉛系の化合物に代えてハイドロキシアパタイトを
主成分の一部として使用するときは歯根周囲組織に為害
性の無い封塞効果良好な充填材が得られる。
Claims (2)
- 【請求項１】 ガッタパーチャ、ワックス及びハイドロ
キシアパタイトを主成分とした歯科用根管充填材。 - 【請求項２】 ガッタパーチャ、ワックス及びハイドロ
キシアパタイトを主成分とし亜鉛系の化合物を含まない
請求項１記載の歯科用根管充填材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10076392A JPH11228329A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 歯科用根管充填材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10076392A JPH11228329A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 歯科用根管充填材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11228329A true JPH11228329A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=13604054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10076392A Pending JPH11228329A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 歯科用根管充填材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11228329A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003077876A1 (fr) * | 2002-03-20 | 2003-09-25 | Micro Mega | Matiere d'obturation des canaux radiculaires des dents |
| DE102008045523A1 (de) * | 2008-09-03 | 2010-02-04 | Ernst Mühlbauer Gmbh & Co. Kg | Mischung zur Verwendung als Wundverband |
| WO2016039616A1 (en) * | 2014-09-12 | 2016-03-17 | Universiti Malaya | Bioactive coated gutta-percha as root canal filling matter |
| JP2016523937A (ja) * | 2013-07-10 | 2016-08-12 | コルテン／ウェルデント・アクチェンゲゼルシャフトＣｏｌｔｅｎｅ／Ｗｈａｌｅｄｅｎｔ Ａｇ | 歯の根管を充填し、歯髄をカバーする系 |
| JP2018510888A (ja) * | 2015-04-07 | 2018-04-19 | デントスプリー シロナ インコーポレイテッド | 温度を表示する歯内充填材料 |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP10076392A patent/JPH11228329A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003077876A1 (fr) * | 2002-03-20 | 2003-09-25 | Micro Mega | Matiere d'obturation des canaux radiculaires des dents |
| FR2837380A1 (fr) * | 2002-03-20 | 2003-09-26 | Micro Mega Sa | Matiere d'obturation des canaux radiculaires des dents |
| DE102008045523A1 (de) * | 2008-09-03 | 2010-02-04 | Ernst Mühlbauer Gmbh & Co. Kg | Mischung zur Verwendung als Wundverband |
| JP2016523937A (ja) * | 2013-07-10 | 2016-08-12 | コルテン／ウェルデント・アクチェンゲゼルシャフトＣｏｌｔｅｎｅ／Ｗｈａｌｅｄｅｎｔ Ａｇ | 歯の根管を充填し、歯髄をカバーする系 |
| WO2016039616A1 (en) * | 2014-09-12 | 2016-03-17 | Universiti Malaya | Bioactive coated gutta-percha as root canal filling matter |
| JP2018510888A (ja) * | 2015-04-07 | 2018-04-19 | デントスプリー シロナ インコーポレイテッド | 温度を表示する歯内充填材料 |
| JP2019073565A (ja) * | 2015-04-07 | 2019-05-16 | デンツプライ シロナ インコーポレイテッド | 温度を表示する歯内充填材料 |
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