JPH1122798A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機

Info

Publication number
JPH1122798A
JPH1122798A JP18915097A JP18915097A JPH1122798A JP H1122798 A JPH1122798 A JP H1122798A JP 18915097 A JP18915097 A JP 18915097A JP 18915097 A JP18915097 A JP 18915097A JP H1122798 A JPH1122798 A JP H1122798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
pulley
control mechanism
continuously variable
variable transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18915097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Yamashita
佳宣 山下
Tatsuji Mori
達治 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP18915097A priority Critical patent/JPH1122798A/ja
Publication of JPH1122798A publication Critical patent/JPH1122798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、変速によるベルト挟持力不足を減
少させ、ベルトスリップの発生を激減し得るとともに、
無段変速機に十分な耐久性を確保し得て、しかも変速遅
れや変速不足を激減し、常に本来の変速を実現して良好
なドライバビリティや省燃費効果を確保し得ることを目
的としている。 【構成】 このため、駆動プーリと被動プーリとに巻掛
けられたベルトの回転半径を変化させて変速比を連続的
に制御するとともに、駆動プーリと被動プーリとのいず
れか一方のプーリ側に変速制御機構を設け、他方のプー
リ側にベルト側圧制御機構を設けたベルト式無段変速機
において、駆動プーリ側にベルト側圧制御機構を設ける
とともに被動プーリ側に変速制御機構を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はベルト式無段変速
機に係り、特に駆動プーリ側にベルト側圧制御機構を設
けるとともに、被動プーリ側に変速制御機構を設け、変
速によるベルト挟持力不足を減少させ、ベルトスリップ
の発生を激減し得るとともに、無段変速機に十分な耐久
性を確保し得て、しかも変速遅れや変速不足を激減し、
常に本来の変速を実現して良好なドライバビリティや省
燃費効果を確保し得るベルト式無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンには、発進用
クラッチが備えられた変速機として例えば無段変速機
(CVT)が連結されているものがある。この無段変速
機は、駆動プーリと被動プーリとに巻掛けられたベルト
の回転半径を変化させて変速比を連続的に制御するもの
である。
【0003】前記ベルト式無段変速機としては、特開平
7−119805号公報に開示されるものがある。この
公報に開示されるVベルト式無段変速機は、プライマリ
シャフトに支持された固定シーブ及び固定シーブに対し
て軸方向に移動し得る可動シーブからなるプライマリプ
ーリと、セカンダリシャフトに支持された固定シーブ及
び固定シーブに対して軸方向に移動し得る可動シーブか
らなるセカンダリプーリと、両プーリに巻回されたVベ
ルトと、回転運動を往復運動に変換して往復運動を両プ
ーリの可動シーブに作用するシーブ移動手段と、シーブ
移動手段を駆動する変速操作手段とからなるVベルト式
無段変速機において、変速操作手段は、シーブ移動手段
を駆動するオイルモータと、オイルモータの作動を油圧
により制御する油圧制御装置とを備え、コンパクトな構
成で大容量のパワーの出力を実現している。
【0004】また、前記ベルト式無段変速機の先行技術
としては、特願平3−117329号や特願平3−30
4675号、特願平3−304676号等もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車両
用のベルト式無段変速機においては、一般的に、駆動プ
ーリ側に変速制御機構が設けられているとともに、被動
プーリ側にはベルト側圧制御機構が設けられている。
【0006】しかし、駆動プーリ側に変速制御機構が設
けられているとともに、被動プーリ側にはベルト側圧制
御機構が設けられているベルト式無段変速機において
は、以下の如き不具合がある。
【0007】先ず、ダウンシフトの場合には、図3に示
す如く、変速によって消費されるベルト挟持力cがある
ことにより、ベルトに滑りが発生し易く、変速変化を抑
える設定とするため、変速不足が発生する。つまり、本
来の変速が困難な場面が発生し、無段変速機の耐久性が
低下し、結果として、ドライバビリティや省燃費効果が
犠牲となってしまうものである。
【0008】また、アップシフトの場合には、図3に示
す如く、変速によって発生するベルト挟持力dがあるこ
とにより、変速遅れが発生し易く、本来の変速が困難な
場面が発生し、結果として、ドライバビリティや省燃費
効果が犠牲となってしまう。
【0009】ここで、追加説明を行うと、図3に示す如
く、最小ベルト挟持力Fminは、ベルト伝動を不具合
なく行うために必要なベルト挟持力の最小値である。
【0010】もし、ベルト挟持力が最小ベルト挟持力F
minよりも小となると、ベルトスリップの発生する惧
れが生ずる。このため、無段変速機のベルト側圧制御に
おいては、常にベルト挟持力が最小ベルト挟持力Fmi
nよりも大となるようにベルト側圧を制御している。
【0011】一方、ベルト挟持力は、変速によっても変
化する。
【0012】従来の場合、変速制御機構が駆動プーリ側
にあるため、変速によってベルト挟持力が消費されるc
の場合、あるいは変速によってベルト挟持力が発生する
dの場合がある。
【0013】そして、変速によってベルト挟持力が消費
されるcの場合としては、ダウンシフト時に、駆動側可
動プーリ部片と駆動側固定プーリ部片との間隔を広げ、
ベルトを駆動プーリの内周側に引き込む。この「引き込
み」動作は、被動側可動プーリ部片と被動側固定プーリ
部片との間隔を狭くする力、つまりベルト挟持力(ベル
ト側圧に同じ)によって行われる。このとき、ダウンシ
フトによってベルト挟持力が消費される。この消費量は
ダウンシフトの大きさに比例している。
【0014】また、変速によってベルト挟持力が発生す
るdの場合としては、アップシフト時に、駆動側可動プ
ーリ部片と駆動側固定プーリ部片との間隔を狭くするこ
とで、ベルトを駆動プーリの外周側に押し出す。この
「押し出し」動作には、駆動プーリ側のベルト挟持力が
被動プーリ側のベルト挟持力に勝る必要がある。つま
り、アップシフトによってベルト挟持力が発生する。こ
の発生量は、シフトアップの大きさに比例している。
【0015】以上により、ベルトスリップは、ダウンシ
フト時においてベルト挟持力が最小ベルト挟持力Fmi
nよりも小となった場合も発生する。
【0016】この状況を防止するために、急激なダウン
シフトを制限する方策とするのが一般的である。さすれ
ば、変速不足が発生し、ドライバビリティや省燃費効果
が劣化してしまう。
【0017】なお、ベルトスリップ発生時には、ショッ
ク発生やベルト、プーリの摩耗が発生する。摩耗粉は無
段変速機の各種部品の劣化を早め、耐久性を低下させ
る。
【0018】従来の場合、変速制御機構が駆動プーリ側
にあるために、アップシフト時の変速応答性は、ダウン
シフト時に比べ、大幅に劣ってしまう。
【0019】つまり、変速を行う場合、以下の式を満足
させる必要があるが、ベルト挟持力が減少する場合に比
べ、ベルト挟持力を増加させることを迅速に行うことは
困難である。 ダウンシフト時: 駆動プーリ側のベルト挟持力<被動プーリ側のベルト挟
持力 アップシフト時: 駆動プーリ側のベルト挟持力>被動プーリ側のベルト挟
持力
【0020】この結果、アップシフト時に変速遅れが発
生し易く、この変速遅れは、ドライバビリティや省燃費
効果を劣化させてしまう。
【0021】急変速が必要な場合を整理すると、アップ
シフト時に比べ、ダウンシフト時の場合は、速やかな変
速が必要であり、変速速度を低下すると、ドライバビリ
ティの劣化やその他の不具合の発生を誘発してしまう傾
向にある。
【0022】例えば、急制動で停車した場合に、変速比
がフルローに戻り切らない状態で発進操作を行うと、円
滑な発進ができなくなったり、最悪の場合には発進不可
能となる。
【0023】更に、急変速中に必要なベルト挟持力は、
アップシフト時に比べ、ダウンシフト時の場合には大幅
に大きい。
【0024】これは、走行中にスロットル開度を急増し
た場合には、エンジン発生トルクが増加し、このエンジ
ン発生トルクの増加に伴い高いベルト挟持力が必要とな
るためである。
【0025】しかし、従来の場合には、急なダウンシフ
トを行うほど、ベルト挟持力を消費してしまい、残りの
ベルト挟持力が少なくなってしまう。
【0026】ここで、従来の車両用のベルト式無段変速
機の構造について説明すると、図5に示す如く、車両
(図示せず)に搭載されたエンジン2には、変速部4を
有するベルト式の無段変速機(CVT)6が連設され
る。この無段変速機6は、駆動プーリ8と、被動プーリ
10と、この駆動プーリ8と被動プーリ10とに巻掛け
られたベルト12とを有している。
【0027】前記駆動プーリ8は、駆動軸14と、この
駆動軸14に一体的に設けられた駆動側固定プーリ部片
16と、該駆動軸14に軸方向移動可能で且つ回転不可
能に設けられた駆動側可動プーリ部片18とを有してい
る。
【0028】また、前記被動プーリ10は、前記駆動軸
14と平行に配設された被動軸20と、この被動軸20
に一体的に設けられた被動側固定プーリ部片22と、該
被動軸20に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設けら
れた被動側可動プーリ部片24とを有している。
【0029】更に、前記エンジン2のクランク軸26と
無段変速機6間には、接続・解放可能な電磁パウダ式の
クラッチ28と、車両の前進あるいは後進(後退)の切
り換えを行う前後進切換部30とが設けられている。
【0030】そして、前記駆動プーリ8側に変速制御機
構32を設けるとともに、被動プーリ10側にはベルト
側圧制御機構34を設けている。
【0031】つまり、変速制御機構32は、図5に示す
如く、この変速制御機構32を変速動作させる変速モー
タ36と、変速モータ36の回転によって駆動側可動プ
ーリ部片18を軸方向に移動させるべく伝達するギヤ群
38とからなる。
【0032】また、前記ベルト側圧制御機構34は、ト
ルクカムからなり、トルクカムに加えられたトルク値に
応じてベルト挟持力を発生させている(図4参照)。
【0033】前記変速部4は、駆動プーリ8及び被動プ
ーリ10、ベルト12からなるベルト伝動部と、ギヤ伝
動部とを有する。
【0034】このギヤ伝動部は、前後進切換部30や駆
動軸14と被動軸20間に配設される2ウェイクラッチ
40、前記無段変速機16からの変速後の駆動力を差動
ギヤ42に伝達させる減速ギヤ群44を有する。
【0035】しかし、前記ベルト側圧制御機構34が、
トルクカムに加えられたトルク値に応じてベルト挟持力
を発生させていることにより、変速状態を加味したベル
ト側圧を発生させることが不可能となり、ダウンシフト
の場合に、ベルトに滑りが発生し易く、変速変化を抑え
る設定とした場合には、変速不足が発生し、本来の変速
が困難な場面が発生し、ベルトに滑りが発生した場合に
は、無段変速機の耐久性が低下し、結果として、ドライ
バビリティや省燃費効果が犠牲となってしまうという不
具合を回避することができないとともに、アップシフト
の場合に、変速遅れが発生し易く、本来の変速が困難な
場面が発生し、結果として、ドライバビリティや省燃費
効果が犠牲となってしまうという不具合を回避すること
ができないという不都合がある。
【0036】このような不都合を解消する方策として
は、以下のものが考えられる。 (1)ベルト側圧制御を電子制御化し、変速状態に応じ
たベルト挟持力を発生させる。 (2)駆動プーリ及び被動プーリ側の両方にベルト側圧
制御機構を配設し、各プーリのベルト側圧を制御するこ
とによって変速を行う。
【0037】しかし、上述の(2)の方策においては、
制御が複雑化し、変速対応性が大幅に劣化してしまい、
実用上不利であるとともに、構成が複雑化し、製作が困
難で、コストが大となり、経済的にも不利であるという
不都合があり、しかも、システムが複雑化するにも拘ら
ず、ダウンシフトの場合やアップシフトの場合に発生す
るドライバビリティや省燃費効果が犠牲となってしまう
という不具合を回避することができないという不都合が
ある。
【0038】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、駆動プーリと被動プーリと
に巻掛けられたベルトの回転半径を変化させて変速比を
連続的に制御するとともに、駆動プーリと被動プーリと
のいずれか一方のプーリ側に変速制御機構を設け、他方
のプーリ側にベルト側圧制御機構を設けたベルト式無段
変速機において、前記駆動プーリ側にベルト側圧制御機
構を設けるとともに被動プーリ側に変速制御機構を設け
たことを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
駆動プーリ側に設けたベルト側圧制御機構と被動プーリ
側に設けた変速制御機構によって、変速によるベルト挟
持力不足を減少させ、ベルトスリップの発生を激減させ
るとともに、無段変速機に十分な耐久性を確保し、変速
遅れや変速不足を激減し、常に本来の変速を実現して良
好なドライバビリティや省燃費効果を確保している。
【0040】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0041】図1及び図2はこの発明の実施例を示すも
のである。この発明の実施例におけるベルト式無段変速
機は、上述した従来のベルト式無段変速機に対して配設
位置の変更を行ったものであるので、理解を早めるため
に、従来のベルト式無段変速機に使用した符号及び追加
符号に「A」を付して説明する。
【0042】図1において、2Aは車両(図示せず)に
搭載されるエンジン、6Aは変速部4Aを有するベルト
式無段変速機(CVT)である。
【0043】前記エンジン2Aに、変速部4Aを有する
ベルト式の無段変速機6Aを連設し、この無段変速機6
Aには、駆動プーリ8Aと、被動プーリ10Aと、この
駆動プーリ8Aと被動プーリ10Aとに巻掛けられた例
えば乾式のベルト12Aとを設ける。
【0044】前記駆動プーリ8Aに、駆動軸14Aと、
この駆動軸14Aに一体的に設けられた駆動側固定プー
リ部片16Aと、該駆動軸14Aに軸方向移動可能で且
つ回転不可能に設けられた駆動側可動プーリ部片18A
とを設け、前記被動プーリ10Aには、前記駆動軸14
Aと平行に配設された被動軸20Aと、この被動軸20
Aに一体的に設けられた被動側固定プーリ部片22A
と、該被動軸20Aに軸方向移動可能で且つ回転不可能
に設けられた被動側可動プーリ部片24Aとを設ける。
【0045】また、前記エンジン2Aのクランク軸26
Aと無段変速機6A間には、接続・解放可能な電磁パウ
ダ式のクラッチ28Aと、車両の前進あるいは後進(後
退)の切り換えを行う前後進切換部30Aとを設ける。
【0046】そして、前記駆動プーリ8A側にベルト側
圧制御機構34Aを設けるとともに、被動プーリ10A
側に変速制御機構32Aを設ける構成とする。
【0047】詳述すれば、前記無段変速機6Aを構成す
る際に、従来の無段変速機に対して、ベルト側圧制御機
構34Aと変速制御機構32Aとの配設位置を変更し、
被動プーリ10A側の変速制御機構32Aの変速モータ
36Aにて変速を行うものである。
【0048】つまり、被動プーリ10A側に設けられる
変速制御機構32Aは、図1に示す如く、この変速制御
機構32Aを変速動作させる変速モータ36Aと、変速
モータ36Aの回転によって被動側可動プーリ部片24
Aを軸方向に移動させるべく伝達するギヤ群38Aとか
らなる。
【0049】また、前記駆動プーリ8A側に設けられる
ベルト側圧制御機構34Aは、トルクカムからなり、ト
ルクカムに加えられたトルク値に応じてベルト挟持力を
発生させている(図4参照)。
【0050】前記変速部4Aは、駆動プーリ8A及び被
動プーリ10A、ベルト12Aからなるベルト伝動部
と、ギヤ伝動部とを有する。
【0051】このギヤ伝動部は、前後進切換部30Aや
駆動軸14Aと被動軸20A間に配設される2ウェイク
ラッチ40A、前記無段変速機16Aからの変速後の駆
動力を差動ギヤ42Aに伝達させる減速ギヤ群44Aを
有する。
【0052】前記変速制御機構32Aは、図示しない制
御手段によって制御される。すなわち、制御手段に変速
モータ36Aを連絡して設け、制御手段によって変速モ
ータ36Aを正逆転のいずれか一方の方向に回転させ、
被動側可動プーリ部片24Aの軸方向への移動量を制御
している。
【0053】なお符号46Aは、前記無段変速機6Aの
変速機ケースである。
【0054】次に作用を説明する。
【0055】前記無段変速機6Aの変速制御は、無段変
速機6Aの被動プーリ10A側に設けられる変速制御機
構32Aによって行われる。つまり、変速制御機構32
Aの変速モータ36Aの回転によって被動側可動プーリ
部片24Aを軸方向に移動させ、被動側可動プーリ部片
24Aの軸方向への移動量に応じて被動プーリ10A側
の回転半径を増減させるとともに、駆動プーリ8A側の
回転半径を減増させている。
【0056】また、前記駆動プーリ8A側に設けられる
ベルト側圧制御機構34Aは、トルクカムに加えられた
トルク値に応じてベルト挟持力を発生させている。
【0057】ここで、実走時の変速状況を整理して説明
する。
【0058】先ず、ダウンシフト時に急変速が必要な場
面について記載すると、 (1)急制動で停車する場合(次回の発進に備え、変速
比をフルローに戻すため) (2)走行中にスロットル開度を急増した場合(エンジ
ン発生トルクの増加に伴い、高いベルト挟持力が必要) (3)走行中にDレンジ位置からLレンジ位置へセレク
ト操作を行った場合(エンジン吸収トルクの増加に伴
い、高いベルト挟持力が必要) 等があり、上述の(1)〜(3)の場合は、いずれも変
速速度を低下させると、ドライバビリティの劣化やその
他の不具合の発生を誘発する。
【0059】そして、アップシフト時に急変速が必要な
場面について記載すると、 (1)走行中にスロットル開度を急減した場合(エンジ
ン発生トルクが減少するため、低いベルト挟持力でも可
能) (2)走行中にLレンジ位置からDレンジ位置へセレク
ト操作を行った場合(エンジン吸収トルクが減少するた
め、低いベルト挟持力でも可能) 等があり、上述の(1)及び(2)の場合は、いずれも
低いベルト挟持力で変速が可能であり、変速速度を低下
させる必要がない。
【0060】よって、ダウンシフト時には、図2に示す
如く、ベルト挟持力を増加させている。
【0061】なお、上述したダウンシフト時及びアップ
シフト時に急変速が必要な場面についての記載は、油圧
を用いた変速機構の場合にも該当することにより、無段
変速機6Aをそのまま採用可能である。
【0062】これにより、前記駆動プーリ8A側にベル
ト側圧制御機構34Aを設けるとともに、被動プーリ1
0A側に変速制御機構32Aを設けることによって変速
によるベルト挟持力不足を減少させることができ、ベル
トスリップの発生を激減し得て、実用上有利であるとと
もに、無段変速機6Aに十分な耐久性を確保し得るもの
である。
【0063】また、変速遅れや変速不足を激減し得るこ
とにより、常に本来の変速を実現でき、良好なドライバ
ビリティや省燃費効果を確保し得て、実用上及び経済的
に有利である。
【0064】更に、前記無段変速機6Aを、被動プーリ
10側の変速制御機構32Aの変速モータ36Aにて変
速を行うことにより、変速モータ36Aの回転によって
被動側可動プーリ部片24Aを軸方向に移動させ、被動
側可動プーリ部片24Aの軸方向への移動量に応じて被
動プーリ10A側の回転半径を増減させるとともに、駆
動プーリ8A側の回転半径を減増させて変速でき、確実
な変速制御を行い得るものである。
【0065】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0066】例えば、この発明の実施例において、前記
駆動プーリ側に設けられるベルト側圧制御機構を、トル
クカムに加えられたトルク値に応じてベルト挟持力を発
生させる構成としたが、ベルト側圧制御を電子制御化
し、変速状態に応じたベルト挟持力を発生させる構成と
することも可能である。
【0067】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、駆動プーリと被動プーリとに巻掛けられたベルトの
回転半径を変化させて変速比を連続的に制御するととも
に、駆動プーリと被動プーリとのいずれか一方のプーリ
側に変速制御機構を設け、他方のプーリ側にベルト側圧
制御機構を設けたベルト式無段変速機において、駆動プ
ーリ側にベルト側圧制御機構を設けるとともに、被動プ
ーリ側に変速制御機構を設けたので、変速によるベルト
挟持力不足を減少させることができ、ベルトスリップの
発生を激減し得て、実用上有利であるとともに、無段変
速機に十分な耐久性を確保し得る。また、変速遅れや変
速不足を激減し得ることにより、常に本来の変速を実現
でき、良好なドライバビリティや省燃費効果を確保し得
て、実用上及び経済的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すベルト式無段変速機の
概略構成図である。
【図2】変速時のベルト挟持力を示す図である。
【図3】この発明の従来技術における変速時のベルト挟
持力を示す図である。
【図4】ベルト挟持力と変速比との関係を示す図であ
る。
【図5】ベルト式無段変速機の概略構成図である。
【符号の説明】
2A エンジン 6A ベルト式無段変速機(CVT) 8A 駆動プーリ 10A 被動プーリ 12A ベルト 14A 駆動軸 16A 駆動側固定プーリ部片 18A 駆動側可動プーリ部片 20A 被動軸 22A 被動側固定プーリ部片 24A 被動側可動プーリ部片 28A クラッチ 30A 前後進切換部 32A 変速制御機構 34A ベルト側圧制御機構 36A 変速モータ 40A 2ウェイクラッチ 42A 差動ギヤ 46A 変速機ケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動プーリと被動プーリとに巻掛けられ
    たベルトの回転半径を変化させて変速比を連続的に制御
    するとともに、駆動プーリと被動プーリとのいずれか一
    方のプーリ側に変速制御機構を設け、他方のプーリ側に
    ベルト側圧制御機構を設けたベルト式無段変速機におい
    て、前記駆動プーリ側にベルト側圧制御機構を設けると
    ともに被動プーリ側に変速制御機構を設けたことを特徴
    とするベルト式無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記無段変速機は、駆動プーリと被動プ
    ーリとに巻掛けられる乾式ベルトを有するとともに、被
    動プーリ側の変速制御機構の変速モータにて変速を行う
    特許請求の範囲の請求項1に記載のベルト式無段変速
    機。
JP18915097A 1997-06-30 1997-06-30 ベルト式無段変速機 Pending JPH1122798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18915097A JPH1122798A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 ベルト式無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18915097A JPH1122798A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 ベルト式無段変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1122798A true JPH1122798A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16236275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18915097A Pending JPH1122798A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 ベルト式無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1122798A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100737968B1 (ko) * 2005-08-12 2007-07-12 캉 나 흐시웅 엔터프라이즈 캄파니, 리미티드 유체 정화 시스템 및 유체 정화 방법
CN101818793A (zh) * 2009-02-28 2010-09-01 本田技研工业株式会社 V带式无级变速器
JP2011069385A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Jtekt Corp 動力伝達装置
CN103867678A (zh) * 2014-03-20 2014-06-18 程乃士 一种锥盘式无级变速器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100737968B1 (ko) * 2005-08-12 2007-07-12 캉 나 흐시웅 엔터프라이즈 캄파니, 리미티드 유체 정화 시스템 및 유체 정화 방법
CN101818793A (zh) * 2009-02-28 2010-09-01 本田技研工业株式会社 V带式无级变速器
JP2011069385A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Jtekt Corp 動力伝達装置
CN103867678A (zh) * 2014-03-20 2014-06-18 程乃士 一种锥盘式无级变速器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8403809B2 (en) Continuously variable transmission and control method thereof
EP2233794B1 (en) Continuously variable transmission and control method thereof
US5944628A (en) Continuously variable transmission for vehicles
KR101667818B1 (ko) 무단 변속기 및 그 제어 방법
JP3612773B2 (ja) 無段変速機
US20020002094A1 (en) Continuously variable power split transmission (CVPST) system for use in a hybrid vehicle
KR101691232B1 (ko) 차량용 무단 변속기의 제어 장치
JP2004052948A (ja) 車両用駆動装置
JP3475613B2 (ja) 無段変速機
JP4565701B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JPH1122798A (ja) ベルト式無段変速機
US5792019A (en) Continuously variable transmission with torque converter for a vehicle and hydraulic control system for controlling the same
KR100427361B1 (ko) 패널 이송용 어탯치먼트
JP3933430B2 (ja) 無段変速機
JPH11141633A (ja) 無段変速機のプーリ構造
KR100460903B1 (ko) 차량용 무단 변속기
KR200189179Y1 (ko) 차량용 무단 변속장치
KR0168392B1 (ko) 차량용 무단 변속장치
KR0168385B1 (ko) 차량용 무단 변속장치
KR100290413B1 (ko) 차량용무단변속기
KR0183220B1 (ko) 차량용 무단 변속장치
KR100203482B1 (ko) 벨트풀리식 무한무단변속기
KR0168389B1 (ko) 차량용 무단 변속장치
KR0174200B1 (ko) 차량용 무단 변속장치
KR200189174Y1 (ko) 차량용 무단 변속장치