JPH11226675A - フレアー工具 - Google Patents

フレアー工具

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JPH11226675A
JPH11226675A JP4875498A JP4875498A JPH11226675A JP H11226675 A JPH11226675 A JP H11226675A JP 4875498 A JP4875498 A JP 4875498A JP 4875498 A JP4875498 A JP 4875498A JP H11226675 A JPH11226675 A JP H11226675A
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JP
Japan
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cone
cone shaft
rotation
screw
shaft
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Application number
JP4875498A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Higashiya
博之 東谷
Teruo Shiraishi
輝男 白石
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
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Filing date
Publication date
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の労力を低減し、安全かつ作業効率よ
くフレアー加工できるとともに、簡単に加工面が均一で
綺麗な製品を得ることができ、しかも持ち運びに便利な
フレアー工具を提供する。 【解決手段】 手動式回転ハンドルの回転を減速させる
減速装置20と、該減速装置により回転しかつ軸方向に
スライド可能とされたコーンシャフト40と、該コーン
シャフトに傾斜して設けられたコーン50と、前記コー
ンシャフト外周に位置して内周面にネジ56の刻設され
たスクリュウガイド55と、前記スクリュウガイドのネ
ジと螺合して回転により前進後退可能とされるととも
に、前記コーンシャフトの外周面とクラッチ部61を介
して係合し、前記コーンシャフトの正転・逆転により回
転して前進・後退し、正転時の前進限度位置および逆転
時の後退限度位置でコーンシャフトとの係合が解除され
る移動部65と、該移動部の前進により圧縮されてコー
ンシャフトを前方へ押圧するスプリング80と、前記コ
ーン前方に設けられた管端保持ホルダー85とを本体ケ
ース10に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、管端を拡径させ
るフレアー工具に関し、特には手動式のフレアー工具に
関する。
【0002】
【従来の技術】図16に示すように、エアコンの配管等
に用いられる金属管Tは、その管端Taを所要分拡径さ
せてフレアー部Tbを形成する、いわゆるフレアー加工
が行われる。
【0003】ところで、従来における前記フレアー加工
においては、図17に示すような、手動式のフレアー工
具110が多用されている。このフレアー工具110
は、傾斜して回転可能なコーン112が先端に取り付け
られたコーンシャフト111と、該コーンシャフト11
1を前進後退自在に保持して先端に二股の挟持部115
の形成された本体部材114と、金属管挟持穴117が
分割面に形成されたワニ口クリップ等の管端保持ホルダ
ー116とよりなる。そして、前記本体部材114の挟
持部115に管端保持ホルダー116を挟み、前記コー
ンシャフト111のコーン112とは反対側端部に設け
られた回転ハンドルや回転ノブ等(図ではラチェット式
の回転ハンドル113)を回転させることによって、前
記コーンシャフト111のコーン112を回転させなが
ら前記管端保持ホルダー116の金属管挟持穴117に
対して前進後退させる構造からなる。なお、前記コーン
シャフト111の外周面にネジ111aを刻設するとと
もに、前記本体部材114の内周面に前記コーンシャフ
ト111のネジ111aに螺合するネジ(図示せず)を
刻設することによって、前記コーンシャフト111の前
進後退が可能となっている。図示の符号118は管端保
持ホルダー116を本体部材114で挟持固定するため
の締め付けネジである。
【0004】前記手動式フレアー工具110を用いるフ
レアー加工においては、まず、図18のように、金属管
Tをその口径に対応する前記管端保持ホルダー116の
金属管挟持穴117に配置し、該管端保持ホルダー11
6を閉じて金属管Tの管端Taの外周面を挟持する。次
いで、図19およびその要部断面を示す図20のよう
に、前記管端保持ホルダー116を本体部材114の挟
持部115に挿入し、前記管端Taがコーン112へ向
くようにした後、前記締め付けネジ118を回して管端
保持ホルダー116を本体部材114に固定する。続い
て、当該管端延長方向に位置するコーンシャフト111
の回転ハンドル113を回転(正転)させ、前記コーン
112を正転させ、かつ前進させながら金属管Tの管端
Ta内面に押しつけることによって、当該金属管Tの管
端Taを拡径させる。なお、回転ハンドル113として
ラチェット式回転ハンドルを用いれば、前記管端Taの
拡径完了後、コーン112に過大な負荷が作用したとき
に、該回転ハンドル113が空転し、コーン112が前
進しすぎるのを防ぐことができる。
【0005】しかしながら、上記フレアー工具110に
よって管端Taを拡径させるには、前記回転ハンドル1
13を大なる力により回転させなければならず、作業者
が大変疲れるといった問題がある。特に、加工を連続し
て数多く行わなければならない場合には、作業者の疲労
の増大が著しくなる。また、大なる力で前記回転ハンド
ル113を回転させなければならないため、回転ハンド
ル113、すなわちコーン112を一定の速度でゆっく
り回転させるのが容易ではなく、それにより管端の加工
面が不均一で見栄えの悪いものになり易いきらいがあ
る。
【0006】また、上記フレアー工具110において
は、回転ハンドル113の回転によるコーンシャフト1
11の正転前進に対しては、上記のように、ラチェット
式回転ハンドル113の空転によってフレアー加工完了
後のコーンシャフト111の正転前進を規制し、管端T
aのフレアー径や管端の厚みにバラツキが発生するのを
防止しているが、フレアー加工完了後に行うコーンシャ
フト111の逆転後退に対しては、ハンドル113の空
転による後退規制が何ら設けられていないため、回転ハ
ンドル113を回し(逆転し)すぎた場合、前記コーン
シャフト111のネジ111aあるいは本体部材114
のネジが劣化するおそれがあるとともに、コーンシャフ
ト111の後退限度位置において該コーンシャフト11
1が急激に回転停止し、作業者に大なる衝撃を与えた
り、あるいはフレアー工具110自体が故障したりする
おそれがある。しかも、前記コーンシャフト111のネ
ジ111aは剥き出し状態となっているため、作業者が
軍手を装着して作業を行う場合に巻き込み等の危険性を
含んでいる。
【0007】さらに、上記フレアー工具110は、本体
部材114と管端保持ホルダー116とに別れ、かつ前
記管端保持ホルダー116は大きく嵩張るため、持ち運
びに不便であり、しかも扱い難いといった問題がある。
特に、管端Taの管端保持ホルダー116への固定およ
び取り外し時には、上述のように締め付けネジ118の
締付および弛緩といった煩雑な作業を要し、作業効率が
悪いといった問題もある。
【0008】なお、近年、作業者の労力を低減するため
に、電動モータ等の電動駆動装置によりコーンシャフト
を回転および前後スライドさせる電動フレアー工具が提
案されているが、該電動フレアー工具は、重量が重く扱
い難いとともに、前記電動モータの充電若しくは電源と
の接続が必要不可欠となり、充電の用尽若しくは電源と
の接続が不可能な場合には、作業を行うことができない
場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の問
題点に鑑みなされたもので、作業者の労力を低減し、安
全かつ作業効率よくフレアー加工できるとともに、簡単
に加工面が均一で綺麗な製品を得ることができ、しかも
持ち運びに便利なフレアー工具を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るフ
レアー工具は、手動式回転ハンドルの脱着部を備えて該
回転ハンドルの回転を減速させる減速装置と、該減速装
置により回転しかつ軸方向にスライド可能とされたコー
ンシャフトと、該コーンシャフトの先端に傾斜して設け
られたコーンと、前記コーンシャフトの外周に位置して
内周面にネジの刻設された筒状のスクリュウガイドと、
該スクリュウガイド内周面のネジと螺合して回転により
前進後退可能とされるとともに、中心部に挿通された前
記コーンシャフトの外周面とクラッチ部を介して係合
し、前記コーンシャフトの正転・逆転により回転して前
進・後退し、正転時の前進限度位置および逆転時の後退
限度位置で前記コーンシャフトとの係合が解除される移
動部と、該移動部とコーンシャフト間に設けられ該移動
部の前進により圧縮されてコーンシャフトを前方へ押圧
するスプリングと、前記コーン前方に設けられた管端保
持ホルダーとを本体ケースに備えることを特徴とする。
【0011】請求項2の発明に係るフレアー工具は、請
求項1におけるクラッチ部が、筒状からなって中心にコ
ーンシャフト係合孔を有し、前部外径を中間部および後
部外径よりも小さくして当該中間部の外周面に正転用係
合切り欠き部を前部の外周面位置に至る深さで形成する
とともに、前記後部外周面に逆転用係合切り欠き部を形
成してなり、移動部が、筒状体の外周面に前記スクリュ
ウガイド内周のネジと螺合するネジを有し、前部にスプ
リング保持部を有するとともに、後部にはクラッチ部挿
入部を備え、該クラッチ部挿入部の周壁に、前記コーン
シャフトの正転時に正転用係合切り欠き部と係合し逆転
時に係合解除される正転用揺動爪と、前記コーンシャフ
トの逆転時に逆転用係合切り欠き部と係合し正転時に係
合解除される逆転用揺動爪とを、各々の係合爪部をクラ
ッチ部挿入部内へ突出させるようにバネで付勢して設
け、かつ前記逆転用揺動爪にクラッチ部挿入部の周壁外
周面から突出する突部を形成してなり、前記後退限度位
置に設けた係合解除部のテーパ状周壁と、前記後退限度
位置まで後退した前記移動部の逆転用揺動爪の突部が接
触し該突部が押し込まれて逆転用揺動爪が逆転用係合切
り欠き部から離れるようにしたことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明に係るフレアー工具は、請
求項1または2における管端保持ホルダーが、管の径方
向に二分割されてその分割面にアタッチメント装着凹部
が形成されたホルダー本体と、管の径方向に二分割され
てその分割面で管端を挟持するアタッチメントとよりな
り、前記アタッチメントをホルダー本体のアタッチメン
ト装着凹部に着脱可能にしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従ってこの発明を
説明する。図1はこの発明の一実施例に係るフレアー工
具全体を示す側面図、図2はその断面図、図3は同フレ
アー工具の減速装置を分解して示す斜視図、図4は同フ
レアー工具のコーンおよびコーンシャフトを示す斜視
図、図5は同フレアー工具のスクリュウガイドおよび前
進後退装置を示す斜視図、図6は同前進後退装置のクラ
ッチ部を示す斜視図、図7は図5の7−7線で切断した
断面図、図8は図5の8−8線で切断した断面図、図9
は同前進後退装置の正転用揺動爪を示す斜視図、図10
は同前進後退装置の逆転用揺動爪を示す斜視図、図11
は同フレアー工具の管端保持ホルダーを示す正面図、図
12は同管端保持ホルダーにより金属管を保持する際を
示す正面図、図13は同フレアー工具の作動状態を示す
概略断面図、図14は作動時の正転用揺動爪とクラッチ
部の様子を表す断面図、図15は作動時の逆転用揺動爪
とクラッチ部の様子を表す断面図である。
【0014】図1および図2に示すように、この発明の
一実施例に係るフレアー工具Fは、手動式回転ハンドル
(回転ノブ等を含む。)Hと組み合わされ、該回転ハン
ドルHの回転を駆動源とするもので、本体ケース10に
減速装置20とコーンシャフト40とコーン50とスク
リュウガイド55と前進後退装置60とスプリング80
と管端保持ホルダー85とを備える。
【0015】本体ケース10は、フレアー工具Fの把持
部となるとともに、内部に種々の部材を保持する部分で
あり、その内面に減速装置用保持部11、スクリュウガ
イド用保持部12、前進後退装置用保持部13、ニード
ルベアリング用保持部14が突設され、該各保持部1
1,12,13,14を介して減速装置20,スクリュ
ウガイド55,前進後退装置60,コーンシャフトスラ
イド用ベアリングB1がそれぞれ取り外し自在に保持さ
れている。
【0016】そして、この実施例における本体ケース1
0は、各部材の組み付けを容易にするために長手方向に
沿う第1ケース(図では下側ケース)10aと第2ケー
ス(図では上側ケース)10bの上下二つに分かれる分
割式に構成され、該両ケース10a,10bは、座ぐり
(図示せず)等を介してボルトおよびナット等の適宜固
定部材(図示せず)によって各部材の組み付け後合着さ
れる。また、この実施例における本体ケース10は、合
成樹脂からなり、フレアー工具F全体の軽量化が図られ
ている。
【0017】さらに、この実施例においては、前記第1
ケース10a前部に、後述する管端保持ホルダー85の
固定側ホルダー本体86が一体的に設けられるととも
に、他方、第2ケース10bは管端保持ホルダー85の
可動側ホルダー本体87の幅分だけ第1ケース10aよ
り短くされ、その前部外周面には前記可動側ホルダー本
体87と係合するための係合凹部15が形成されてい
る。
【0018】減速装置20は、フレアー工具Fと連結さ
れる手動式回転ハンドルHの回転による駆動力(トル
ク)を減速してコーンシャフト40に伝達するためのも
ので、本体ケース10後部の減速装置用保持部11に保
持されている。
【0019】この実施例では、前記減速装置20は、図
2および図3より理解されるように、本体ケース10に
固定されるインターナルギア21と、太陽ギア22と、
その外周に配設された複数(この実施例では3個)の遊
星ギア25,25,25と、コーンシャフト40と係合
するキャリア27を備えている。前記インターナルギア
21は、回転ハンドルHの回転による減速装置20の作
動の際に当該インターナルギア21が本体ケース10に
対して回転しないように係止突部21aを介して本体ケ
ース10に固定されている。前記太陽ギア22の前部に
は前記コーンシャフト40の係合部44を回転可能に収
容するための凹部23が形成され、かつ後部には回転ハ
ンドルHに対する脱着部24が形成され、該脱着部24
とハンドルHの接続により太陽ギア22を回転させるこ
とができるようになっている。前記遊星ギア25は太陽
ギア22の外周歯部と前記インターナルギア21の内周
歯部と噛み合うように配置されるとともに、前記キャリ
ア27に固定ピン28によって軸着されており、前記太
陽ギア22の回転により該遊星ギア25が自転するとと
もに太陽ギア22の外周を公転し、その遊星ギア25の
公転によって前記キャリア27が回転するようになって
いる。また、前記キャリア27の略中心にはコーンシャ
フト40を挿通するための挿通孔29が形成されている
とともに、該挿通孔29の後部形状は断面多角形状(図
では略四角形状)とされコーンシャフト40との係合部
30とされている。図示の符号26は遊星ギア25の軸
孔で前記固定ピン28が挿入される孔、27aはキャリ
ア27の固定ピン28が挿入される孔、31は固定ピン
28から遊星ギア25が脱落するのを防ぐためのピン受
けフランジ、32はコーンシャフト40をキャリア27
に対してスムーズに前進後退させるために前記挿通孔2
9前部に設けられたスリーブ、33は本体ケース10と
太陽ギア22間に配置されたベアリング、34はキャリ
ア27と前進後退装置60の係合解除部77間に配置さ
れたベアリング、35は本体ケース10とピン受けフラ
ンジ31間に配置されたベアリングである。
【0020】ここで、前記太陽ギア22の歯数と遊星ギ
ア25の歯数を調整することによって、回転ハンドルH
から伝達される回転を所望の回転速度に減速してコーン
シャフト40に伝達することができる。このように減速
装置20を設けることによって、回転ハンドルHを回す
のに要する力は低減され、作業者の労力を低減すること
ができるとともに、後述するコーン50を金属管の管端
内面に低速で回転させながら押圧させることができるの
で、簡単に加工面を均一かつ綺麗に仕上げることができ
る。
【0021】コーンシャフト40は、コーン50を回転
可能かつ進退可能にするためのもので、この実施例で
は、大径部41と中径部42と小径部43と係合部44
(減速装置20との係合部)からなる段差形状となって
いる。前記大径部41には、コーン50を取り付けるた
めのコーン取付部45が形成されている。該コーン取付
部45は、図示されるように、当該コーンシャフト40
の中心軸線より所定角度だけ傾斜(偏心)して形成され
ている。また、図4に示すように、前記小径部43に
は、後述の前進後退装置60のクラッチ部61と係合す
るためのフラット面43fが形成されている。
【0022】また、この実施例においては、前記減速装
置20との係合部44は、前記減速装置20のキャリア
27の係合部30に対応した断面多角形状(図では四角
形状)とされ、当該コーンシャフト40は、減速装置2
0の回転とともに回転し、かつ該減速装置20に対して
軸方向に前後スライド可能とされている。勿論、コーン
シャフト40と減速装置20の係合手段は、上記のもの
に限らず、例えば、コーンシャフトの後部(円柱状)外
面にキーを設けるとともに、該キーに対応して減速装置
20のキャリア27の挿通孔29後部内面にキー溝を設
けて、該キーとキー溝の係合により行ってもよい。
【0023】コーン50は、金属管の管端内面に挿入さ
れて管端の拡径を行う部分で、軸部51先端に円錐形状
部52が設けられ、前記軸部51が前記コーンシャフト
40先端のコーン取付部45に軸着され、該コーンシャ
フト40の中心軸線に対して傾斜(偏心)し、かつ回転
可能とされている。なお、図示の符号53はコーン50
の軸部51とコーンシャフト40のコーン取付部45間
に配置されるベアリング、54はコーン50の円錐形状
部52とコーンシャフト40のコーン取付部45間に配
置されるベアリングである。
【0024】スクリュウガイド55は、後述の前進後退
装置60の移動部65を前進後退可能にするためのもの
で、前記コーンシャフト40の外周に位置して本体ケー
ス10のスクリュウガイド用保持部12に保持されてい
る。このスクリュウガイド55は、図5より容易に理解
されるように、筒状体からなり、その内周面にはネジ
(雌ネジ)56が刻設されている。
【0025】前進後退装置60は、前記コーンシャフト
40を前進後退させるためのもので、クラッチ部61と
移動部65と係合解除部77とよりなり、前記移動部6
5が前記クラッチ部61を介してコーンシャフト40外
周面と係合し、前記コーンシャフト40の正転・逆転に
より回転して前進・後退し、正転時の前進限度位置およ
び逆転時の後退限度位置で前記コーンシャフト40との
係合が解除されるように構成されている。
【0026】前記クラッチ部61は、図2および図6よ
り理解されるように、筒状からなって中心に前記コーン
シャフト挿通孔61oを有し、前部62外径が中間部6
3外径および後部64外径よりも小さくされ、前記中間
部63外周面に正転用係合切り欠き部63aが前部62
の外周面位置に至る深さで形成されるとともに、後部6
4外周面に逆転用係合切り欠き部64aが前記正転用係
合切り欠き部63aと逆向きとなるように(互い違いと
なるように)形成されている。なお、この例では、前部
62,中間部63,後部64が別体で構成されている
が、一体のものでもよい。また、この実施例では、図7
および図8に示すように、コーンシャフト挿通孔61o
を構成する中間部63および後部64の中心孔63o,
64oは、前記コーンシャフト小径部43のフラット面
43fを有する部分と対応する形状の係合孔とされ、該
係合孔63o,64oとコーンシャフト小径部43との
係合によって、当該クラッチ部61の中間部63および
後部64が、コーンシャフト40の回転によって回転す
るようにされている。さらに、このクラッチ部61はコ
ーンシャフト40と一体的に前進後退できるように構成
されている。すなわち、このクラッチ部61は、前部6
2前端がコーンシャフト中径部42後端に当接するよう
に配置され、かつ後部64後端がコーンシャフト小径部
43外周に嵌着されたEリング等の外れ防止部材46に
よって位置固定されている。図の符号62oは前記係合
孔63o,64oとともにコーンシャフト挿通孔61o
を構成する前部61の中心孔である。
【0027】前記移動部65は、図2および図5より理
解されるように、筒状体からなり、その外周面に前記ス
クリュウガイド55内周のネジ56と螺合するネジ(雄
ネジ)66が形成されているとともに、前部および後部
にスプリング保持部67およびクラッチ部挿入部68が
それぞれ設けられている。そして、図7および図8より
容易に理解されるように、前記クラッチ部挿入部68周
壁に該挿入部68内に通じる爪収容用開口部69,70
が形成され、該開口部69,70内にコーンシャフト4
0の正転時に前記クラッチ部61の正転用係合切り欠き
部63aと係合し、かつ移動部65の前進限度位置到達
時およびコーンシャフト40の逆転時に係合解除される
正転用揺動爪71と、コーンシャフト40の逆転時に前
記クラッチ部61の逆転用係合切り欠き部64aと係合
し、かつ移動部65の後退限度位置到達時およびコーン
シャフト40の正転時に係合解除される逆転用揺動爪7
2とがピン73,74によって回動自在に取り付けられ
ている。さらに、前記揺動爪71,72は、各々の係合
爪部71a,72aがクラッチ部挿入部68内へ突出す
るように、バネ75,76で付勢されている。なお、こ
の実施例においては、前記揺動爪71,72は互いに逆
向きとなるように取り付けられている。
【0028】また、この実施例では、前記正転用揺動爪
71および逆転用揺動爪72は、図9および図10のよ
うに、係合爪部71a,72aの反対側(対角位置)に
クラッチ部挿入部68の周壁外周面から突出する突部7
1b,72bが設けられている。さらに、前記逆転用揺
動爪72の突部72b端面は、後述の係合解除部77の
テーパ状周壁79内面に対応したテーパ面とされてい
る。図中の符号71cは正転用揺動爪71の軸孔で前記
ピン73を挿通するための挿通孔、72cは逆転用揺動
爪72の軸孔で前記ピン74を挿通するための挿通孔で
ある。
【0029】係合解除部77は、前記移動部65が逆転
しながら後退限度位置まで後退した際に、クラッチ部6
1の逆転用係合切り欠き部64aと逆転用揺動爪72と
の係合を解除するためのもので、前記移動部65の後退
限度位置で本体ケース10に固定されている。この係合
解除部77は、中心に前記減速装置20のキャリア27
前部を挿通するための挿通孔78が形成されるととも
に、周縁に後退限度位置まで後退した移動部65の逆転
用揺動爪72の突部72bと接触するテーパ状周壁79
が、前方に開いた状態で設けられている。
【0030】スプリング80は、前記移動部65の前進
により圧縮されて前記コーンシャフト40を前方へ押圧
するためのもので、移動部65とコーンシャフト40間
に設けられている。なお、この実施例では、当該スプリ
ング80は、コーンシャフト40の中径部42に外嵌さ
れ、ワッシャー81,82を介して移動部65のスプリ
ング保持部67とコーンシャフト40の大径部41間に
取り付けられている。
【0031】管端保持ホルダー85は、フレアー加工時
に金属管を保持するためのもので、金属管の管端外周面
を把持して該管端を前記コーン50に向けて保持するも
のからなり、本体ケース10の前部に一体的に設けられ
ている。この実施例における管端保持ホルダー85は、
図2および図11より理解されるように、管の径方向に
二分割されてその分割面にアタッチメント装着凹部8
8,89が形成されたホルダー本体86,87と、管の
径方向に二分割されてその分割面に形成された半円形状
凹面102,103で管端を挟持するアタッチメント1
00,101とよりなり、前記アタッチメント100,
101がアタッチメント装着凹部88,89に着脱可能
にされている。アタッチメント100,101は、前記
半円形状凹面102,103のコーン50側端部が、求
められる管端のフレアー加工面に応じたテーパ面107
となっている。このようにアタッチメント100,10
1が着脱可能となれば、複数の異なる口径を有する金属
管をフレアー加工する場合でも、予め金属管の各口径ご
とに対応したアタッチメントを複数用意すれば、簡単か
つ迅速に対応することができ、作業効率は飛躍的に向上
する。また、図11のように、アタッチメント100,
101の側面とアタッチメント装着凹部88,89の側
面には互いに係合する係止凸部104,105と係止凹
部90,91を設けて、前記アタッチメント100,1
01の取付け後、該アタッチメント100,101がア
タッチメント装着凹部88,89から管端保持ホルダー
の前方へ脱落するのを防ぐのが好ましい。さらに、前記
装着凹部88,89底面の前部(正面側)に凹溝92,
93を設け、該凹溝92,93にドライバー等の先端や
コイン等を差し込んで、アタッチメント100,101
を取り外すようにしてもよい。なお、ホルダー本体8
6,87がアタッチメント100,101よりも強度が
弱い材質からなる場合(例えば、この実施例のようにホ
ルダー本体86,87が合成樹脂からなり、アタッチメ
ント100,101が金属からなる場合等)には、前記
アタッチメント装着凹部88,89表面を強度の強い材
質からなる金属板等のインサート部材Iで構成すること
もある(図2参照)。
【0032】また、この実施例においては、前記ホルダ
ー本体86,87の固定側ホルダー本体86は本体ケー
ス10の第1ケース10aと一体的に形成されていると
ともに、該固定側ホルダー本体86の分割面の一端に可
動側ホルダー本体87の一端がピンP1によって回動自
在に保持され、前記可動側ホルダー本体87の他端(自
由端)は固定側ホルダー本体86にクランプ機構を介し
て固定される。すなわち、前記固定側ホルダー本体86
の自由端下部にクランプ爪部94がそのネジ部94bお
よびバネ(図示せず)を介して高さ調節可能に取り付け
られ、他方、可動側ホルダー本体87の自由端上部に略
L状のクランプレバー95がピンP2によって回動自在
に取り付けられ、かつ該クランプレバー95のコーナー
部に、前記クランプ爪部94に引っ掛けられる係止ピン
P3を有する2枚の平行な腕部96がピンP4等によっ
て回動自在に取り付けられている。
【0033】さらに、この実施例における管端保持ホル
ダー85には、管端位置決め手段97が設けられてい
る。この位置決め手段97は、前記ピンP1によって固
定側ホルダー本体86に可動側ホルダー本体とともに回
動自在に保持されている。当該位置決め手段97は、閉
じ状態においてアタッチメント100,101の開口の
半分より小さい領域を覆い、かつ該開口の中心を覆わな
いような形状とされている。これによって、金属管の配
置時に管端が位置決め手段97よりも後方のコーン50
側まで進入するのを阻止して管端の位置決めを行うとと
もに、管端の拡径時にはコーン50が該位置決め手段9
7を押し上げながら管端に向けて前進し、コーン50に
よる管端の拡径が妨げられないようにしている。
【0034】以下、上記構造のフレアー工具Fを作動さ
せて、管端の拡径(フレアー加工)を行う一例を図12
ないし図15を用いて説明する。まず、図12の(A)
図のように管端保持ホルダー85のホルダー本体86,
87を開いた状態で、管端Taをコーン50に向けて、
固定側ホルダー本体86に装着されたアタッチメント1
00の半円形状凹面102上に金属管Tを配置する。こ
の際、前記管端Taが位置決め手段97に当接するよう
にする。次いで、図12の(B)図のようにホルダー本
体86,87を閉じるとともに、前記クランプ機構によ
りホルダー本体86,87をクランプ固定する。これに
よって、図13の(A)図のように、金属管Tの管端T
a外周面はアタッチメント100,101の半円形状凹
面102,103に挟持される。
【0035】次に、前記減速装置20の太陽ギア22の
脱着部24に挿入接続された回転ハンドルHを正転(こ
の例では右回りに回転)させ、前記減速装置20を介し
てコーンシャフト40を適宜回転速度で正転させる。こ
のコーンシャフト40の正転によって、該コーンシャフ
ト40の小径部43と係合するクラッチ部61の中間部
63および後部64が正転するとともに、図14の
(A)図のように、前記クラッチ部61の正転用係合切
り欠き部63aと移動部65の正転用揺動爪71の係合
爪部71aとが係合して当該移動部65が正転し、かつ
該移動部65のネジ66がスクリュウガイド55のネジ
56と螺合することによって、図13の(B)図のよう
に、当該移動部65が前進する。そして、当該移動部6
5の前進によって、コーンシャフト40がスプリング8
0を介して前方へ押されてクラッチ部61とともに前進
し、該コーンシャフト40先端に取り付けられたコーン
50の円錐形状部52が回転しながら金属管Tの管端T
a内面を押圧することにより、当該管端Taを円錐状に
拡径する。なお、この正転時において、図15の(A)
図のように、逆転用揺動爪72は、クラッチ部61の逆
転用係合切り欠き部64aとは係合せず、クラッチ部6
1の後部64外周上を滑って空転する。また、前記コー
ン50の前進時において、管端保持ホルダー85の位置
決め手段97は、コーン50の円錐形状部52外面に押
されて開放方向に回動するので、当該管端Taの拡径を
妨げることはない。
【0036】管端Taの拡径が完了すると、図13の
(B)図のように、管端Taはその外面が前記アタッチ
メント100,101のテーパ面107と接触してそれ
以上拡開できなくなるため、コーン50に過大な負荷が
作用し、コーンシャフト40およびクラッチ部61がそ
れ以上前進することができなくなる。そして、さらに回
転ハンドルHを正転させ続けると、図13の(C)図の
ように、前記揺動爪71,72を含む移動部65はコー
ンシャフト40とともに回転し、スプリング80を圧縮
させながらコーンシャフト40およびクラッチ部61に
対し相対的に前進して前進限度位置Xに達し、図14の
(B)図のように、正転用揺動爪71の係合爪部71a
が正転用係合切り欠き部63aから離れ(係合解除さ
れ)てクラッチ部61の前部62外周上に位置し、コー
ンシャフト40およびクラッチ部61が移動部65に対
して空転するようになる。それによって、該移動部65
は回転しなくなり、スクリュウガイド55との螺合によ
る前進も止まる。従って、それ以上回転ハンドルHを回
し続けても、更なるスプリング80の圧縮を生じず、そ
のスプリング80の反発力を前進駆動源とするコーンシ
ャフト40はその位置で空転するだけで前進せず、大な
る負荷が加わることがないので、正転時における過負荷
に起因するフレアー工具Fの故障を防止することができ
る。また、管端Taにはコーン50による過度の押圧力
が加わらないため、管端Taの厚みおよびフレアー径の
バラツキの発生を防ぐことができる。
【0037 】なお、移動部65の前進限度位置Xは、前
記正転用揺動爪71がクラッチ部61の前部62に至る
位置を言い、クラッチ部61の中間部63の長さを変化
させることによって調節することができる。また、前記
コーンシャフト40の前進停止時点から移動部65が前
進限度位置へ移動するまでの間、前記逆転用揺動爪72
は、クラッチ部61の後部64外周面を滑りながら前進
して後部64の前端側へ移動し、移動部65の前進限度
位置X到達時においてもクラッチ部61の後部64外周
面に位置する。
【0037】前記管端Taの拡径終了後における製品の
取り出しは、次のようにして行われる。まず、回転ハン
ドルHを逆転(この例では左回りに回転)させ、前記減
速装置20を介してコーンシャフト40およびクラッチ
部61の中間部63および後部64を逆転させる。この
逆転時には、図15の(B)図に示すように、クラッチ
部61の後部64の逆転用係合切り欠き部64aと移動
部65の逆転用揺動爪72の係合爪部72aとの係合に
よって移動部65が逆転し、かつ該移動部65は、その
ネジ66がスクリュウガイド55のネジ56と螺合する
ことによって後退する。そして、移動部65は、図13
の(B)図のようにクラッチ部61前部62前端に接触
した後、クラッチ部61前部62を後方の減速装置20
側へ押しながらさらに後退し、クラッチ部61およびコ
ーンシャフト40をともに後退させる。なお、この正転
時において、図14の(C)図のように、正転用揺動爪
71は、クラッチ部61の正転用係合切り欠き部63a
とは係合せず、クラッチ部61外周上を滑って空転す
る。
【0038】その後、図13の(A)図のように、移動
部65が後退限度位置Yに達したとき、図15の(C)
図に示すように前記逆転用揺動爪72の突部72bが係
合解除部77のテーパ状周壁79に接触(内接)して該
突部72bが押し込まれて、逆転用揺動爪72の係合爪
部72aが逆転用係合切り欠き部64aから離れる。す
なわち、逆転用揺動爪72と逆転用係合切り欠き部64
aとの係合が解除され、コーンシャフト40およびクラ
ッチ部61は移動部65に対して空転する。したがっ
て、回転ハンドルHを回し過ぎても、スクリュウガイド
55のネジ56および移動部65のネジ66が劣化する
のを防ぐことができるとともに、当該移動部65の後退
限度位置到達時にコーンシャフト40の急激な回転停止
を避けることができるので、作業者およびフレアー工具
F自体に大なる衝撃を与える心配がなくなるとともに、
それに起因するフレアー工具Fの故障を防ぐことができ
る。なお、前記後退限度位置Yは係合解除部77の位置
を変えることにより、あるいはテーパー状周壁79の傾
斜等を変えることによって調節することができる。
【0039】上記コーンシャフト40の後退空転後、管
端保持ホルダー85のクランプ機構によるクランプ固定
を解除して、ホルダー本体86,87を開き、製品の取
り出しを行う。
【0040】このように、このフレアー工具Fを用いる
フレアー加工においては、手動式回転ハンドルHを用い
るため、従来技術の項で述べた電動フレアー工具とは異
なり、軽量で扱い易く、作業場所や充電切れ等に左右さ
れずに加工を行うことができる。また、本体ケース10
によって移動部65のネジ66が覆われているので、軍
手等を装着して作業を行う場合でも該軍手等が巻き込ま
れる心配がなく、安全に加工を行うことができる。さら
に、金属管Tをフレアー工具F内の管端保持ホルダー8
5により保持するので、従来のように管端保持ホルダー
を別に持ち運ぶ必要がなくなる。またさらに、該管端保
持ホルダー85は、クランプ機構により開閉して金属管
Tの管端Taの固定および取り外しを行うので、従来の
ように締め付けネジの締付および弛緩といった煩雑な作
業は不要となり、作業効率が飛躍的に向上するととも
に、径の異なる管に対しても管端保持ホルダー85のア
タッチメント100,101を交換することにより対応
することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
フレアー工具によれば、減速装置が設けられているの
で、コーンシャフトを軽い力で回転させることができ、
作業者の労力を低減することができるとともに、均一で
綺麗な加工面が得られる。また、コーンシャフトの正転
および逆転に対してクラッチ機構が設けられているの
で、コーンシャフトが急激に回転停止することはなく、
フレアー工具および作業者に衝撃を与ないとともに、コ
ーンシャフトを前進後退させるためのネジの劣化を防
ぎ、かつ加工された製品のフレア径や管端の厚みにバラ
ツキが発生するのを防ぐことができる。さらに、本体ケ
ースによって前記コーンシャフトを前進後退させるため
のネジが覆われているので、軍手等を装着して作業を行
う場合でも該軍手等が巻き込まれる心配がなく、安全に
加工を行うことができる。またさらに、金属管をフレア
ー工具内の管端保持ホルダーにより保持するので、従来
のように管端保持ホルダーを別に持ち運ぶ必要はなくな
る。
【0042】また、管端保持ホルダーの管端を挟持する
アタッチメントを着脱可能となるようにすれば、複数の
異なる口径を有する金属管を加工する場合でも、予め金
属管の各口径ごとに対応したアタッチメントを複数用意
して、該アタッチメントを交換するだけで、簡単かつ迅
速に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るフレアー工具全体を
示す側面図である。
【図2】その断面図である。
【図3】同フレアー工具の減速装置を分解して示す斜視
図である。
【図4】同フレアー工具のコーンおよびコーンシャフト
を示す斜視図である。
【図5】同フレアー工具のスクリュウガイドおよび前進
後退装置を示す斜視図である。
【図6】同前進後退装置のクラッチ部を示す斜視図であ
る。
【図7】図5の7−7線で切断した断面図である。
【図8】図5の8−8線で切断した断面図である。
【図9】同前進後退装置の正転用揺動爪を示す斜視図で
ある。
【図10】同前進後退装置の逆転用揺動爪を示す斜視図
である。
【図11】同フレアー工具の管端保持ホルダーを示す正
面図である。
【図12】同管端保持ホルダーにより金属管を保持する
際を示す正面図である。
【図13】同フレアー工具の作動状態を示す概略断面図
である。
【図14】作動時の正転用揺動爪とクラッチ部の様子を
表す断面図である。
【図15】作動時の逆転用揺動爪とクラッチ部の様子を
表す断面図である。
【図16】フレアー加工前後の金属管を示す部分斜視図
である。
【図17】従来の一般的な手動式フレアー工具を示す斜
視図である。
【図18】同フレアー工具の管端保持ホルダーにより金
属管を保持する際を示す斜視図である。
【図19】同フレアー工具を用いた管端の拡径時を示す
斜視図である。
【図20】その要部断面図である。
【符号の説明】
10 本体ケース 20 減速装置 24 手動式回転ハンドルの脱着部 40 コーンシャフト 50 コーン 55 スクリュウガイド 56 スクリュウガイドのネジ 61 クラッチ部 62 クラッチ部の前部 63 クラッチ部の中間部 63a 正転用係合切り欠き部 64 クラッチ部の後部 64a 逆転用係合切り欠き部 65 移動部 66 移動部のネジ 67 移動部のスプリング保持部 68 移動部のクラッチ部挿入部 71 正転用揺動爪 71a 正転用揺動爪の係合爪部 72 逆転用揺動爪 72a 逆転用揺動爪の係合爪部 72b 逆転用揺動爪の突部 77 係合解除部 79 係合解除部のテーパ状周壁 85 管端保持ホルダー 86,87 ホルダー本体 88,89 アタッチメント装着凹部 100,101 アタッチメント F フレアー工具 H 手動式回転ハンドル T 金属管 Ta 金属管の管端 X 移動部の前進限度位置 Y 移動部の後退限度位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動式回転ハンドルの脱着部を備えて該
    回転ハンドルの回転を減速させる減速装置と、該減速装
    置により回転しかつ軸方向にスライド可能とされたコー
    ンシャフトと、該コーンシャフトの先端に傾斜して設け
    られたコーンと、前記コーンシャフトの外周に位置して
    内周面にネジの刻設された筒状のスクリュウガイドと、
    該スクリュウガイド内周面のネジと螺合して回転により
    前進後退可能とされるとともに、中心部に挿通された前
    記コーンシャフトの外周面とクラッチ部を介して係合
    し、前記コーンシャフトの正転・逆転により回転して前
    進・後退し、正転時の前進限度位置および逆転時の後退
    限度位置で前記コーンシャフトとの係合が解除される移
    動部と、該移動部とコーンシャフト間に設けられ該移動
    部の前進により圧縮されてコーンシャフトを前方へ押圧
    するスプリングと、前記コーン前方に設けられた管端保
    持ホルダーとを本体ケースに備えることを特徴とするフ
    レアー工具。
  2. 【請求項2】 請求項1におけるクラッチ部が、筒状か
    らなって中心にコーンシャフト係合孔を有し、前部外径
    を中間部および後部外径よりも小さくして当該中間部の
    外周面に正転用係合切り欠き部を前部の外周面位置に至
    る深さで形成するとともに、前記後部外周面に逆転用係
    合切り欠き部を形成してなり、 移動部が、筒状体の外周面に前記スクリュウガイド内周
    のネジと螺合するネジを有し、前部にスプリング保持部
    を有するとともに、後部にはクラッチ部挿入部を備え、
    該クラッチ部挿入部の周壁に、前記コーンシャフトの正
    転時に正転用係合切り欠き部と係合し逆転時に係合解除
    される正転用揺動爪と、前記コーンシャフトの逆転時に
    逆転用係合切り欠き部と係合し正転時に係合解除される
    逆転用揺動爪とを、各々の係合爪部をクラッチ部挿入部
    内へ突出させるようにバネで付勢して設け、かつ前記逆
    転用揺動爪にクラッチ部挿入部の周壁外周面から突出す
    る突部を形成してなり、 前記後退限度位置に設けた係合解除部のテーパ状周壁
    と、前記後退限度位置まで後退した前記移動部の逆転用
    揺動爪の突部が接触し該突部が押し込まれて逆転用揺動
    爪が逆転用係合切り欠き部から離れるようにしたことを
    特徴とするフレアー工具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2における管端保持ホル
    ダーが、管の径方向に二分割されてその分割面にアタッ
    チメント装着凹部が形成されたホルダー本体と、管の径
    方向に二分割されてその分割面で管端を挟持するアタッ
    チメントとよりなり、前記アタッチメントをホルダー本
    体のアタッチメント装着凹部に着脱可能にしたことを特
    徴とするフレアー工具。
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