JPH11224684A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JPH11224684A
JPH11224684A JP10025496A JP2549698A JPH11224684A JP H11224684 A JPH11224684 A JP H11224684A JP 10025496 A JP10025496 A JP 10025496A JP 2549698 A JP2549698 A JP 2549698A JP H11224684 A JPH11224684 A JP H11224684A
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JP
Japan
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cell
gas passage
fuel
gas
oxygen
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Application number
JP10025496A
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English (en)
Inventor
Isanori Akagi
功典 赤木
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セル集合体を設置対象物に対して設置するた
めの構成を簡略化する。 【解決手段】 セル集合体NCの複数のセルC’の酸素
含有ガス流路s夫々に連通する、又は、燃料ガス流路f
夫々に連通するガス通路Xにガスを供給するための、又
は、ガス通路Xからガスを排出させるための接続管P
が、セル集合体NCにおけるセル並び方向の一端側にお
いてガス通路Xに接続され、セル集合体NCにおけるセ
ル並び方向の両端部に、電力取り出し用の端子部Lが設
けられた燃料電池において、セル集合体NCをそれが設
置される設置対象物に対して間隔を隔てて保持するため
の間隔保持部材17が、セル集合体NCにおけるセル並
び方向の一端側にセル集合体NCと一体的に設けられ、
接続管Pが、間隔保持部材17におけるセル並び方向で
のセル集合体NC側とは反対側の端部よりもセル集合体
NC側に位置するように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質層の一方の
面に酸素極を備え且つ他方の面に燃料極を備えた燃料電
池のセルの複数が、前記酸素極側に酸素含有ガス流路が
形成され且つ前記燃料極側に燃料ガス流路が形成される
状態で、且つ、隣合うもの同士が導電状態に接続される
状態で、互いに間隔を隔てて厚み方向に並置され、並び
に、前記酸素含有ガス流路夫々に連通する、又は、前記
燃料ガス流路夫々に連通するガス通路が設けられて、セ
ル集合体が形成され、前記ガス通路にガスを供給するた
めの、又は、前記ガス通路からガスを排出させるための
接続管が、前記セル集合体におけるセル並び方向の一端
側において前記ガス通路に接続され、前記セル集合体に
おける前記セル並び方向の両端部に、電力取り出し用の
端子部が設けられた燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる燃料電池において、従来は、図1
4に示すように、セル集合体NCにおけるセル並び方向
の一端側を支持するとともに、ガス通路Xを区画する平
板状の支持板35を設け、ガス通路Xにガスを供給する
ための、又は、ガス通路Xからガスを排出させるための
接続管Pは、その平板状の支持板35を介してガス通路
Xに接続していた。尚、図14中のC’は、固体電解質
層1の一方の面に酸素極2を備え且つ他方の面に燃料極
3を備えた燃料電池のセルであり、そのセルC’の酸素
極2側に、酸素含有ガス流路sを形成すべく導電性セパ
レータ4を付設してある。ガス通路Xは、酸素含有ガス
流路s夫々に連通するように形成してある。又、図14
中のLは、板状の支持部材13と、その支持部材13の
一方の面に密着配置される導電性を備えた集電板11
と、支持部材13の他方の面に密着配置される電力取出
板14と、集電板11及び電力取出板14を導電状態に
接続するとともにそれらを支持部材13に固着する導電
性を備えたボルト15とから構成した端子部であり、そ
の端子部Lを、柔軟性導電材12を介して、セルC’に
導電状態で接続するように設けてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃料電池では、セル集合体を設置対象物に対して設置す
る場合、接続管Pが邪魔になるため、例えば、セル集合
体NCの支持板35と設置対象物との間に接続管Pを逃
がすための空間を形成すべく、設置対象物に、上方に突
出する載置部を設ける必要がある等、セル集合体を設置
対象物に対して設置するための構成が複雑になるという
問題があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、セル集合体を設置対象物に対し
て設置するための構成を簡略化することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、セル集合体をそれが設置される設置対象物
に対して間隔を隔てて保持するための間隔保持部材が、
セル集合体におけるセル並び方向の一端側にセル集合体
と一体的に設けられ、接続管が、間隔保持部材における
セル並び方向でのセル集合体側とは反対側の端部よりも
セル集合体側に位置するように配置されている。そこ
で、セル集合体を設置対象物に設置する際には、接続管
は、間隔保持部材によってセル集合体と設置対象物との
間に形成される空間内に位置することになるので、邪魔
にはならない。従って、セル集合体を設置対象物に設置
する際には、設置対象物に接続部を逃がすための対策を
講じる必要がないので、従来に比べて、セル集合体を設
置対象物に対して設置するための構成を簡略化すること
ができるようになった。
【0006】請求項2に記載の特徴構成によれば、金属
材にて構成される接続管が、ガス通路を形成するセラミ
ック材から成るガス通路形成部材に、互いの熱膨張が許
容される状態で且つ気密状態で接続されている。そこ
で、金属材にて構成される接続管の端部を、金属材にて
構成されるガス供給源又はガス排出先に接続する場合、
互いに熱膨張率が同一又は略同一の金属同士で接続する
ことができ、その接続においては熱膨張の差を考慮する
必要がないので、簡単に接続することができる。
【0007】つまり、燃料電池の運転時にはセル集合体
は高温になるので、ガス通路形成部材はセラミック材に
て構成され、一方、ガス通路にガスを供給するためのガ
ス供給源やガス通路からガスを排出させるためのガス排
出先は、一般には金属材にて構成される。そこで、接続
管を金属材にて構成するとともに、接続管とガス通路形
成部材とを互いの熱膨張が許容される状態で且つ気密状
態で接続することにより、運転時における接続管とガス
通路形成部材との熱膨張の状態が互いの熱膨張率の差に
よって異なっても、応力の発生を防止して、破損やガス
漏洩といった不具合の発生を防止できるようにしなが
ら、接続管とガス供給源やガス排出先との接続作業を、
金属同士で容易に行えるようにしているのである。ちな
みに、接続部をセラミック材にて構成すると、接続部を
金属材にて構成されるガス供給源やガス排出先と接続す
るときには、互いに熱膨張の差を吸収して応力の発生を
防止するための対策を講じる必要があるので、接続作業
が複雑になる。従って、請求項2に記載の特徴構成によ
れば、接続管とガス通路形成部材との接続部における破
損やガス漏洩を防止しながら、接続管とガス供給源やガ
ス排出先との接続作業を簡略化することができるように
なった。
【0008】請求項3に記載の特徴構成によれば、ガス
通路形成部材に、接続管におけるガス通路に接続される
ガス通路側端部をその熱膨張を許容する状態で挿通する
ための孔が設けられ、接続管におけるガス通路側端部
に、その孔よりも大きい鍔が設けられ、接続管における
ガス通路側端部が、鍔をガス通路形成部材のガス通路内
方側に位置させた状態で孔に挿通されているので、運転
に伴って、接続管が昇温しても、接続管は孔に規制され
ることなく膨張することができる。又、鍔をガス通路形
成部材側に押圧する押圧部材が、鍔とガス通路形成部材
との間、又は、鍔と押圧部材との間に、シール部材を介
在させた状態で設けられているので、鍔の熱膨張を許容
しながら、鍔とガス通路形成部材との間、又は、鍔と押
圧部材の間をシール部材によって気密封止することがで
きる。
【0009】つまり、金属材にて構成される接続管を、
ガス通路を形成するセラミック材から成るガス通路形成
部材に、互いの熱膨張が許容される状態で且つ気密状態
で接続することができるようにしながら、接続管がガス
通路形成部材から抜けるのを防止することができるの
で、接続管とガス通路形成部材との接続部の信頼性を向
上させることができる。従って、請求項2に記載の特徴
構成を実施するための好ましい具体構成を提供すること
ができる。
【0010】請求項4に記載の特徴構成によれば、間隔
保持部材はセラミック材から成るので、そのセラミック
材から成る間隔保持部材の熱膨張率をセル集合体を構成
するセラミック材の熱膨張率と同一又は略同一に設定す
ることができ、間隔保持部材をセル集合体に対して、固
定的に接合することができる。又、間隔保持部材に、接
続管をその熱膨張を許容する状態でセル並び方向と交差
する方向に沿って挿通する孔が設けられているので、接
続管を間隔保持部材の孔に挿通することにより、間隔保
持部材によって、接続管をその熱膨張を許容し且つその
動きを可及的に規制する状態で、支持することができ
る。従って、接続管とガス通路形成部材との接続部に力
が作用するのを抑制することができるので、接続管とガ
ス供給源やガス排出先との接続作業を容易に行うことが
できるとともに、接続管とガス通路形成部材との接続部
における耐久性を向上することができる。
【0011】請求項5に記載の特徴構成によれば、接続
管に、間隔保持部材との接当によって、セル並び方向と
交差する方向での接続管の位置決めを行う接当部が設け
られているので、接続管におけるセル並び方向と交差す
る方向での動きを規制することができる。従って、接続
管とガス通路形成部材との接続部に力が作用するのを一
層抑制することができるので、接続管とガス供給源やガ
ス排出先との接続作業を一層容易に行うことができると
ともに、接続管とガス通路形成部材との接続部における
耐久性を一層向上することができる。
【0012】請求項6に記載の特徴構成によれば、接続
管を通じて箱状体に供給されたガスは、複数のセル夫々
の酸素含有ガス流路又は燃料ガス流路の開口部に対向す
るガス噴射孔から、複数のセル夫々の酸素含有ガス流路
又は燃料ガス流路の開口部に噴出供給されるので、複数
の酸素含有ガス流路又は燃料ガス流路に対するガス供給
量のバラツキを小さくすることができて、発電効率を向
上させることができる。又、接続管は、ガス通路形成部
材を熱膨張が許容される状態で且つ気密状態で貫通して
いるので、運転時における接続管とガス通路形成部材と
の熱膨張の状態が互いの熱膨張率の差によって異なって
も、応力の発生を防止することができる。又、箱状体は
金属製であるので、その加工が容易であるとともに、箱
状体と接続管との接続は金属同士にて溶接等により簡単
に行うことができる。従って、コストアップを可及的に
抑制しながら、且つ、ガス通路形成部材と接続管との接
続部分における破損やガス漏洩といった不具合の発生を
防止しながら、発電効率を向上させることができるよう
になった。
【0013】請求項7に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池をスタックユ
ニットとするように構成され、そのスタックユニットの
複数が、隣合うもの同士が隣合う端子部同士で導電状態
に接続される状態で、且つ、隣合うもの同士が間隔保持
部材によって間隔を隔てて保持される状態で並置されて
いる。スタックユニットの複数を並置するときには、接
続管は、間隔保持部材によって隣接スタックユニットと
の間に形成される空間内に位置することになるので、接
続管が邪魔になること無く、スタックユニットの複数を
並置することができる。
【0014】又、スタックユニット単位で、ガス通路を
用いてスタックユニットの複数のセル夫々の酸素含有ガ
ス流路に酸素含有ガスを供給したり、酸素含有ガス流路
から酸素含有ガスを排出させたり、又は、スタックユニ
ットの複数のセル夫々の燃料ガス流路に燃料ガスを供給
したり、燃料ガス流路から燃料ガスを排出させたりする
とともに、端子部によって出力電力を測定して、発電検
査を行うことができる。そして、その発電検査で初期の
性能が得られた良品のスタックユニットを用いて、燃料
電池を構成することができる。スタックユニットを構成
するセルの数は、燃料電池を構成する全セルの数に比べ
て少ないので、スタックユニットの良品率を、燃料電池
を構成する全セルを一挙に上述のように並置して燃料電
池を形成する場合の燃料電池の良品率に比べて、高くす
ることができる。又、スタックユニットの発電検査で所
期の性能が得られない場合でも、スタックユニットを構
成するセルの数は燃料電池を構成する全セルの数よりも
少ないので、燃料電池を構成する全セルを一挙に並置し
て燃料電池を形成する場合に比べて、不良セルや不具合
箇所の特定は簡単になり、しかも、不良セルの交換作業
及び不具合箇所の補修作業も簡単になる。従って、燃料
電池の生産歩留りを向上させることができるとともに、
不良セルの交換作業及び不具合箇所の補修作業を簡単に
行えること、及び、複数のスタックユニットの並置を簡
単に行えることが相まって、燃料電池の生産性を向上さ
せることができるようになった。
【0015】又、複数のスタックユニットを用いて燃料
電池を構成する場合、発電検査を行ったり、燃料電池を
構成するスタックユニットの一部を交換したりするため
に、接続管とガス供給源やガス排出先との接続作業を繰
り返し行う場合がある。このような場合、特に、請求項
3、請求項4又は請求項5記載の燃料電池をスタックユ
ニットとするものでは、接続管とガス通路形成部材との
接続部の信頼性に優れ、又、その接続部に力が作用する
のを抑制することができるので、接続管とガス供給源や
ガス排出先との接続作業を容易に行うことができるとと
もに、ガス通路形成部材と接続管との接続部における耐
久性を向上することができるので、好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1ない
し図9に基づいて、本発明の第1の実施の形態を説明す
る。図1ないし図5に示すように、固体電解質層1の一
方の面に酸素極2を備え且つ他方の面に燃料極3を備え
た燃料電池のセルC’の複数を、酸素極2側に酸素含有
ガス流路sが形成され且つ燃料極3側に燃料ガス流路f
が形成される状態で、且つ、隣合うもの同士が導電状態
に接続される状態で、互いに間隔を隔てて厚み方向に並
ぶ状態で並置し、酸素含有ガス流路s夫々に連通する2
個の酸素側ガス通路X、及び、燃料ガス流路f夫々に連
通する1個の燃料側ガス通路Yを設けて、セル集合体N
Cを形成してある。
【0017】一方の酸素側ガス通路Xに酸素含有ガスを
供給するための接続管P、他方の酸素側ガス通路Xから
酸素含有ガスを排出させるための接続管P、及び、燃料
側ガス通路Yに燃料ガスを供給するための接続管Pの夫
々を、セル集合体NCにおけるセル並び方向の一端側に
おいて各ガス通路に接続し、セル集合体NCにおけるセ
ル並び方向の両端部に、電力取り出し用の端子部Lを設
けて、スタックユニットCMを形成してある。
【0018】そして、本発明においては、スタックユニ
ットCMにおいて、セル集合体NCをそれが設置される
設置対象物に対して間隔を隔てて保持するための間隔保
持部材17を、セル集合体NCにおけるセル並び方向の
一端側にセル集合体NCと一体的に設け、接続管Pを、
間隔保持部材17におけるセル並び方向でのセル集合体
NC側とは反対側の端部よりもセル集合体NC側に位置
するように配置してある。
【0019】そして、図7ないし図9に示すように、ス
タックユニットCMの複数を、隣合うもの同士が隣合う
端子部L同士で導電状態に接続される状態で、且つ、隣
合うもの同士が間隔保持部材17によって間隔を隔てて
保持される状態で並置して燃料電池を構成してある。
【0020】先ず、図1に基づいて、燃料電池のセル
C’について説明する。平面形状が矩形板状の固体電解
質層1の一方の面に、固体電解質層1における向かい合
う一対の側縁夫々に側縁全長にわたる電解質層露出部1
aを形成する状態で、膜状又は板状の酸素極2を一体的
に貼り付け、且つ、他方の面に膜状又は板状の燃料極3
を、全面又はほぼ全面にわたって一体的に貼り付けて、
酸素極2と燃料極3とから起電力を得るための矩形三層
板状のセルC’を形成してある。
【0021】そして、セルC’における酸素極2側に、
酸素含有ガス流路sを形成すべく、導電性セパレータ4
を付設して、セパレータ付セルCを形成してある。
【0022】更に説明を加えると、導電性セパレータ4
は、板状部4aと、その板状部4aの両端に夫々位置す
る一対の帯状突起部4bと、それら一対の帯状突起部4
bの間に位置する複数の凸条部4cを備える状態で導電
性材料にて一体形成してある。その導電性セパレータ4
を、複数の凸条部4c夫々がセルC’の酸素極2と接触
する状態で、一対の帯状突起部4b夫々を両電解質層露
出部1a夫々に貼り付けることにより、セパレータ付セ
ルCを形成してある。そして、酸素極2と導電性セパレ
ータ4とを導電状態に接続するとともに、酸素極2と導
電性セパレータ4との間に、セパレータ付セルCにおけ
る一方の向かい合う一対の端面において開いた酸素含有
ガス流路sを形成してある。つまり、セパレータ付セル
Cは、導電性セパレータ4によって、一方の向かい合う
一対の端面が酸素含有ガス流路sが開いた開口端面とな
り、他方の向かい合う一対の端面が酸素含有ガス流路s
が閉じた閉塞端面となるように構成してある。尚、以下
の説明においては、セパレータ付セルCにおいて、酸素
含有ガス流路sが開いた端縁を開口端縁、酸素含有ガス
流路sが開いた端面を開口端面、及び、酸素含有ガス流
路sが閉じた端面を閉塞端面と夫々略記する。
【0023】導電性セパレータ4、固体電解質層1及び
燃料極3の4箇所の角部は、切り落とした形状の傾斜状
にしてあり、これによって、詳しくは後述するが、セパ
レータ付セルCの閉塞端面の両端部夫々に、傾斜部Cs
を形成してある。固体電解質層1は、3〜10モル%程
度のY2 3 を固溶させた正方晶又は立方晶のZrO2
から成り、酸素極2はLaMnO3 から成り、燃料極3
はNiとZrO2 のサーメットから成る。又、導電性セ
パレータ4は、酸化と還元とに対する耐性に優れたLa
CrO3から成る。
【0024】以下、図2ないし図6に基づいて、上述の
ように形成したセパレータ付セルCを用いて形成したス
タックユニットCMについて説明を加える。複数のセパ
レータ付セルCを、夫々が一対のセル保持部材5にて保
持される状態で厚み方向に並置し、セル並び方向の両端
部夫々に、端部のセパレータ付セルCと導電状態で接続
する状態で端子部Lを設けてスタックユニットCMを形
成してある。
【0025】セル保持部材5は、矩形板状の外径形状に
形成するとともに、セパレータ付セルCの開口端縁を入
れる切り込み部5aと、その切り込み部5aに臨み、且
つ、セル保持部材5の厚さ方向に貫通する孔5bを形成
してある。切り込み部5aには、その切り込み部5aに
入れられるセパレータ付セルCの開口端縁の両端夫々に
隣接する閉塞端面に夫々密着させる一対の当て付け面5
cを備えさせてあり、又、切り込み部5aは、セパレー
タ付セルCの厚さと略同一深さに形成してある。更に、
一対の当て付け面5cを、セル保持部材5の厚さ方向視
において、セパレータ付セルCの開口端縁から離間する
ほど互いに近接する傾斜状に形成してあり、その傾斜状
の当て付け面5cに密着させることが可能なように、セ
パレータ付セルCの閉塞端面の両端夫々に、傾斜部Cs
を形成してある。
【0026】又、セル保持部材5における切り込み部5
aを形成した端面には、後述する燃料側ガス通路Y形成
用の凹溝5dを形成してある。
【0027】複数のセパレータ付セルCを、夫々の燃料
極3を切り込み部5aの外側に向けて、夫々の両側の開
口端縁夫々を一対のセル保持部材5夫々の切り込み部5
aに入れた状態で、一対のセル保持部材5に保持させて
厚み方向に並置し、並びに、セル並び方向に隣接するセ
パレータ付セルC間に、気体の通流を許容する状態に形
成した柔軟性導電材7を充填してある。更に、セル並び
方向の両端夫々には、一対のセル保持部材5夫々に夫々
重ねる状態で、一対のセル保持部材8を設けてある。セ
ル保持部材8は、セル並び方向視における外形形状が、
セル保持部材5と同様となる矩形板状に形成するととも
に、セル並び方向視において、セル保持部材5の孔5b
に重なる状態で孔8bを、及び、凹溝5dに重なる状態
で凹溝8dを夫々形成してある。
【0028】セパレータ付セルCの開口端縁をセル保持
部材5の切り込み部5aに入れる際には、セル保持部材
5をセパレータ付セルCの開口端縁に対して押し付ける
ことにより、セパレータ付セルCの両側の閉塞端面の傾
斜部Cs夫々に、当て付け面5cを夫々密着させる。
【0029】つまり、切り込み部5aを形成することに
より残されたセル保持部材5の厚みが薄い薄肉部分5e
により、セル並び方向に隣接するセパレータ付セルC間
の間隔を保持し、その薄肉部分5eにより隣接セパレー
タ付セルC間の両側面を仕切ることにより、セパレータ
付セルC間に燃料ガス流路fを形成し、柔軟性導電材7
により、セル並び方向に隣接するセパレータ付セルCを
導電状態に接続している。又、セパレータ付セルCにお
ける酸素含有ガス流路sが開いた開口端部の周部に、そ
のセパレータ付セルCを入れているセル保持部材5の薄
肉部分5e及び一対の当て付け面5c、並びに、隣接す
るセル保持部材5の裏面をシール材を介在させた状態で
密着させることにより、酸素含有ガス流路sと燃料ガス
流路fとを気密状態に仕切ってある。燃料ガス流路f
は、セパレータ付セルCの両方の開口端面側において閉
じてあり、セパレータ付セルCの両方の閉塞端面側にお
いて開けてある。
【0030】又、セル保持部材5夫々の凹溝5d及びセ
ル保持部材8夫々の凹溝8dをセル積層方向に一連に連
ならせて、後述する燃料側ガス通路Y形成用の凹溝Mを
一対形成してある。
【0031】端子部Lは、電気絶縁性を備えた板状の支
持部材13と、その支持部材13の一方の面に密着配置
される導電性を備えた集電板11と、支持部材13の他
方の面に密着配置される電力取出板14と、集電板11
及び電力取出板14を導電状態に接続するとともにそれ
らを支持部材13に固着する導電性を備えたボルト15
とから構成してある。
【0032】支持部材13は、一対のセル保持部材8間
にわたり且つそれらの略全面に重なる大きさの矩形板状
に形成し、両端夫々が一対の凹溝M夫々に重なるスリッ
ト13bを形成してある。
【0033】集電板11及び出力取出板14を設けた支
持部材13を、集電板11がセパレータ付セルCに向か
い合うとともに、それら集電板11とセパレータ付セル
Cとの間に導電性フェルト材12を充填した状態で、一
対のセル保持部材8に重ねて設けてある。更に、金属製
の板状体16を、その周縁を一対の凹溝M及び一対のス
リット13bに差し込んだ状態で設けてある。
【0034】上述のようにして複数のセパレータ付セル
Cを厚み方向に並置することにより、セル並び方向に並
ぶ複数のセル保持部材5夫々の孔5b及び複数のセル保
持部材8夫々の孔8bが一連に連なって、酸素ガス流路
s夫々に連通する通路が形成され、その通路におけるセ
ル並び方向の両端部夫々を支持部材13により閉じるこ
とにより、酸素含有ガス流路s夫々に連通する酸素側ガ
ス通路Xの2個を区画形成してある。又、セル並び方向
に並ぶ複数のセル保持部材5及び複数のセル保持部材8
によって形成される一対の壁部、板状体16及び一対の
支持部材13により、燃料ガス流路f夫々に連通する燃
料側ガス通路Yを区画形成してある。従って、支持部材
13が、酸素側ガス通路X及び燃料側ガス通路Yを区画
形成するガス通路形成部材として機能する。
【0035】以上により、スタックユニットCMに、酸
素含有ガス流路s夫々に連通する酸素側ガス通路Xの2
個、及び、燃料ガス流路f夫々に連通する燃料側ガス通
路Yの1個を設けてあり、一方の酸素側ガス通路Xを供
給用酸素側ガス通路Xiとして、他方の酸素側ガス通路
Xを排出用酸素側ガス通路Xiとして、及び、燃料側ガ
ス通路Yを供給用燃料側ガス通路Yiとして夫々使用す
る。
【0036】更に、一方の支持部材13には、酸素側ガ
ス通路X及び燃料側ガス通路Yの夫々に夫々臨む3個の
孔13aを形成してあり、各孔13a夫々に対して、各
孔13aよりもセル並び方向と交差する方向に外側に位
置させて、セル並び方向におけるガス通路外方側に突出
する状態で、間隔保持部材17をシール材にて接合して
ある。間隔保持部材17には、セル並び方向と交差する
方向に貫通する孔17aを形成してある。
【0037】柔軟性導電材7及び導電性フェルト材12
は、耐熱性、耐還元性に優れたNiのフェルト状材から
成り、気体の通流を許容する状態に形成してある。又、
セル保持部材5及びセル保持部材8は、耐熱性及び電気
絶縁性を備えたセラミック材から成る。支持部材13及
び間隔保持部材17は、熱膨張率がセル保持部材5,8
と同一又は略同一となるように、例えば、セル保持部材
5,8と同じ材料で形成して、それらとの熱膨張の差を
無くして、熱応力が発生するのを抑制している。又、集
電板11、出力取り出し板14及びボルト15は、Ni
から成る。又、前記シール材は、ガラス材あるいはセラ
ミック材を主成分にして成り、耐熱性及び電気絶縁性を
備え、1000°C程度に加熱することにより、接着作
用するととも気密性を備えるように構成してある。
【0038】接続管Pについて説明を加える。図6にも
示すように、接続管Pは、支持部材13の孔13aより
も大きい鍔18fを備え且つ外径が支持部材13の孔1
3aよりもやや小さく、鍔18fを支持部材13のガス
通路内方側に位置させて支持部材13の孔13aに熱膨
張が許容される状態で挿通されるガス通路側管部18
と、外径が間隔保持部材17の孔17aよりもやや小さ
くて孔17aに熱膨張が許容される状態で挿通される挿
通管部19と、それらガス通路側管部18と挿通管部1
9とを接続する屈曲状の接続管部20と、挿通管部19
における接続管部20との接続側とは反対側の端部に接
続される蛇腹状の可撓性管部21を備えて構成してあ
る。ガス通路側管部18、挿通管部19、接続管部20
及び可撓性管部21はいずれも金属製であり、それら各
管部は互いに溶接等により接続してある。そして、それ
らガス通路側管部18、接続管部20、挿通管部19及
び可撓性管部21を接続することにより形成した接続管
Pを、間隔保持部材17におけるセル並び方向でのセル
集合体NC側とは反対側の端部よりもセル集合体NC側
に位置するように配置してある。
【0039】支持部材13の孔13aに挿通された状態
のガス通路側管部18の鍔18fを支持部材13側に押
圧する押圧部材22を、鍔18fと押圧部材22との間
に、シール部材としてのセラミックパッキン23及び柔
軟性シール材24を介在させた状態で設けてある。押圧
部材22は、熱膨張率が支持部材13と同一又は略同一
になるように、例えば、支持部材13と同じ材料で形成
して、ガス通路側管部18を熱膨張を許容する状態で挿
入可能な孔22aと、その孔22aの周囲に形成されて
ガス通路側管部18の鍔18fを熱膨張を許容する状態
で入れることが可能な凹部22bとを備えさせてある。
そして、その押圧部材22を、孔22aにガス通路側管
部18を挿入し、且つ、凹部22b内に鍔18fを入れ
るとともにセラミックパッキン23及び柔軟性シール材
24を充填した状態で、前記シール材によって凹部22
bの全周にわたって支持部材13のガス通路内方側に気
密状に接合してある。柔軟性シール材24は、例えばガ
ラスから成り、燃料電池の動作温度で柔軟性を有する。
セラミックパッキン23は、繊維状のアルミナを用いて
シート状に形成した材料にて形成してある。
【0040】つまり、接続管Pは金属材にて形成してあ
り、その金属製の接続管Pを、ガス通路形成としての支
持部材13に、互いの熱膨張が許容される状態で且つ気
密状態で接続してある。
【0041】更に、接続管Pの挿通管部19には、間隔
保持部材17の孔17aよりも大きくて、間隔保持部材
17におけるガス通路側管部18側に接当する鍔19f
を備えさせてある。つまり、鍔19fは、間隔保持部材
17との接当によって、セル並び方向と交差する方向で
の接続管Pの位置決めを行う接当部として機能する。こ
の鍔19fによって、接続管Pにおける可撓性管部21
側への移動が規制される。従って、接続管Pをガス供給
源やガス排出先に接続する作業を行う際には、可撓性管
部21の可撓性、及び、鍔19fによる可撓性管部21
側への移動規制によって、接続管Pと支持部材13との
接続部に力がかかるのが抑制される。
【0042】次に、スタックユニットCMの発電検査を
行う方法について説明する。図3に示すように、上述の
ように形成したスタックユニットCMを検査用箱状体B
qの内部に設ける。セパレータ付セルC夫々の燃料ガス
流路fは検査用箱状体Bqの内部空間に対して開いた状
態となっている。そして、検査用箱状体Bqの内部空間
を、燃料ガス流路f夫々に連通する排出用燃料側ガス通
路Yeとして使用するように構成してある。
【0043】そして、供給用酸素側ガス通路Xiに接続
された接続管Pを通じて供給用酸素側ガス通路Xi内に
酸素含有ガスとしての空気を通流させて、セパレータ付
セルC夫々の酸素含有ガス流路sに空気を供給し、一
方、供給用燃料側ガス通路Yiに接続された接続管Pを
通じて供給用燃料側ガス通路Yi内に燃料ガスを通流さ
せて、セパレータ付セルC夫々の燃料ガス流路fに燃料
ガスを供給して、セルC’夫々にて発電させ、両側の端
子部Lから電力を取り出すことにより、発電検査を行
う。
【0044】次に、図7ないし図9に基づいて、燃料電
池の全体構成について説明する。上述のように形成した
スタックユニットCMの複数を、隣合うもの同士が隣合
う端子部L同士で導電状態に接続される状態で、且つ、
隣合うもの同士が間隔保持部材17によって間隔を隔て
て保持される状態で並置する。説明を加えると、複数の
スタックユニットCMを、間隔保持部材17が下方に位
置する状態で、下方のスタックユニットCMの上側の支
持部材13上に上方のスタックユニットCMを間隔保持
部材17にて設置する状態で、基台25上に積み重ね
る。隣合うスタックユニットCMにおける隣合う端子部
Lの出力取出板14同士を、スタックユニットCMの外
部で、Niから成る接続部材26にて電気的に接続する
ことにより、複数のスタックユニットCMを電気的に直
列接続してある。更に、上述のように並置した複数のス
タックユニットCMを内装する状態で、有底角筒状体2
7を基台25上に設置してある。つまり、基台25、有
底角筒状体27により箱状体Bを形成してあり、その箱
状体Bの内部空間を、各スタックユニットCMにおける
複数のセパレータ付セルC夫々の燃料ガス流路fに連通
する排出用燃料側ガス通路Yeとして使用するように構
成してある。
【0045】各スタックユニットCMの供給用酸素側ガ
ス通路Xiに接続された接続管Pの可撓性管部21夫々
を空気供給管28に接続し、各スタックユニットCMの
排出用酸素側ガス通路Xeに接続された接続管Pの可撓
性管部21夫々を空気排出管29に接続し、各スタック
ユニットCMの供給用燃料側ガス通路Yiに接続された
接続管Pの可撓性管部21夫々を燃料供給管30に接続
し、燃料ガス排出管31を有底角筒状体27を介して箱
状体Bの内部に連通するように接続してある。尚、空気
供給管28、空気排出管29及び燃料供給管30夫々
は、有底角筒状体27を気密状態で貫通させて、箱状体
Bの内部に挿入してある。
【0046】〔第2実施形態〕以下、図10に基づい
て、本発明の第2の実施の形態を説明する。上述の第1
実施形態においては、複数のスタックユニットCMを用
いて燃料電池を構成する場合について例示したが、本第
2実施形態においては、1個のスタックユニットCMを
用いて燃料電池を構成する。つまり、燃料電池を構成す
る全セパレータ付セルCを用いて、上述の第1実施形態
と同様にスタックユニットCMを構成し、そのスタック
ユニットCMを基台25上に設置するとともに、スタッ
クユニットCMを内装する状態で有底角筒状体27を基
台25上に設置してある。そして、基台25及び有底角
筒状体27にて形成される箱状体Bの内部空間を、複数
のセパレータ付セルC夫々の燃料ガス流路fに連通する
排出用燃料側ガス通路Yeとして使用するように構成し
てある。
【0047】又、スタックユニットCMの供給用酸素側
ガス通路Xiに接続された接続管Pの可撓性管部21夫
々を空気供給管28に接続し、排出用酸素側ガス通路X
eに接続された接続管Pの可撓性管部21夫々を空気排
出管29に接続し、供給用燃料側ガス通路Yiに接続さ
れた接続管Pの可撓性管部21夫々を燃料供給管30に
接続し、燃料ガス排出管31を有底角筒状体27を介し
て箱状体Bの内部に連通するように接続してある。尚、
空気供給管28、空気排出管29及び燃料供給管30夫
々は、有底角筒状体27を気密状態で貫通させて、箱状
体Bの内部に挿入してある。
【0048】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 図11に示すように、供給用燃料側ガス通路Y
iの内部に、複数のセパレータ付セルC夫々の燃料ガス
流路fの開口部に対向するガス噴射孔32aを備えた金
属製の箱状体32を設け、接続管Pを、ガス通路形成部
材としての支持部材13を熱膨張が許容される状態で且
つ気密状態で貫通させて、箱状体32に接合してもよ
い。尚、箱状体32にガス噴射孔32aを備えさせるに
当たっては、複数の燃料ガス流路f夫々について、複数
のガス噴射孔32aが燃料ガス流路fの開口部の幅方向
に沿って並ぶように備えさせてある。又、図示は省略す
るが、供給用酸素側ガス通路Xiの内部にも、同様に箱
状体32を設けてもよい。
【0049】(ロ) 図12及び図13に示すように、
供給用酸素側ガス通路Xiに対して、複数の接続管Pを
セパレータ付セルCの端縁に沿う方向に上述の第1実施
形態と同様に接続するとともに、それら複数の接続管P
を、上述の第1実施形態と同様に配置してもよい。この
場合、1個の押圧部材22にて複数のガス通路側管部1
8の鍔18fを押圧するように構成する。又、間隔保持
部材17には、複数の挿通管部19を各別に挿通するた
めに複数の孔17aを形成して、1個の間隔保持部材1
7にて複数の接続管Pを支持するように構成してある。
更に、支持部材13をセル保持部材5,8よりもセル並
び方向と交差する方向に突出するように設けて、その支
持部材13の突出部にヘッダ管33を載置し、そのヘッ
ダ管33に、複数の接続管P夫々の可撓性管部21を接
続するとともに、空気供給管28を接続してもよい。こ
の場合、各酸素含有ガス流路sに対する空気供給量にお
けるセパレータ付セルCの端縁に沿う方向でのバラツキ
を小さくすることができるので、各セパレータ付セルC
において効率よく発電させることができて、発電効率を
向上させることができる。更に、図示は省略するが、供
給用燃料側ガス通路Yiに対しても、同様に複数の接続
管Pを設けてもよい、この場合、各燃料ガス流路fに対
する燃料ガス供給量におけるセパレータ付セルCの端縁
に沿う方向でのバラツキを小さくすることができるの
で、更に発電効率を向上させることができる。
【0050】ちなみに、複数の接続管Pを、供給用酸素
側ガス通路Xiに対して設けるのに代えて、排出用酸素
側ガス通路Xeに対して設けてもよいが、発電効率を向
上させる上では、供給用酸素側ガス通路Xiに対して設
ける方が効果的である。
【0051】(ハ) 上記の各実施形態において、スタ
ックユニットCMに、排出用燃料側ガス通路Yeを供給
用燃料側ガス通路Yiと同様の構成で設けてもよい。
【0052】(ニ) 上記の各実施形態においては、接
続管Pを間隔保持部材17に形成した孔17aに挿通す
る状態で設ける場合について例示したが、接続管Pは間
隔保持部材17に挿通しなくてもよい。この場合、例え
ば、接続管Pを隣接する間隔保持部材17の間を通過さ
せて端部がスタックユニットCMの外部に位置するよう
に配置する。又、上記の各実施形態においては、接続管
Pをその端部がスタックユニットCMの外部に位置する
ように配置したが、端部がスタックユニットCMの内部
に位置するように配置してもよい。
【0053】(ホ) 接続管Pの挿通管部19に、間隔
保持部材17における支持部材13側に接当する鍔19
fに加えて、間隔保持部材17におけるガス通路側管部
18側とは反対側に接当する鍔19fを備えさせてもよ
い。この場合、接続管Pとガス供給源やガス排出先との
接続作業を行う際に、接続管Pと支持部材13との接続
部に力がかかるのを更に抑制することができる。
【0054】(ヘ) 金属材から成る接続管Pをガス通
路形成としての支持部材13に互いの熱膨張が許容され
る状態で且つ気密状態で接続するための具体構成は、上
記の各実施形態において例示した構成に限定されるもの
ではない。例えば、接続管Pを支持部材13の孔13a
に互いに熱膨張が許容される状態で挿通するとともに、
接続管Pの外周面と孔13aの内周面との間に、その全
周にわたって、柔軟性シール材24を充填する構成でも
よい。
【0055】(ト) 隣合うスタックユニットCMにお
ける隣合う端子部L同士を導電状態に接続するための構
成として、上記の第1実施形態では、隣合う端子部Lの
出力取出板14同士を接続部材29にて接続する場合に
ついて例示した。これに代えて、例えば、隣合う端子部
L間に柔軟性導電材を充填することにより、導電状態に
接続してもよい。
【0056】(チ) セルC’の複数を、酸素極2側に
酸素含有ガス流路sが形成され且つ燃料極3側に燃料ガ
ス流路fが形成される状態で、且つ、隣合うもの同士が
導電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔てて厚み
方向に並置するための具体構成は、上記の実施形態にお
いて例示した構成に限定されるものではない。例えば、
複数のセルC’を、夫々の酸素極2側に酸素含有ガス流
路sを区画形成する酸素側導電性セパレータを、燃料極
3側に燃料ガス流路fを区画形成する燃料側導電性セパ
レータを夫々配置する状態で並置する構成を採用するこ
とができる。
【0057】又、ガス通路X,Yを形成するための具体
構成も、上記の実施形態において例示した構成に限定さ
れるものではない。例えば、複数のセルC’を並置した
構造体に対して、開口部を備えた箱状体を、その開口部
内に複数の流路s,fの開口部を位置させる状態で設け
て、箱状体の内部をガス通路X,Yとして機能させる構
成を採用することができる。
【0058】(リ) 上記の各実施形態では、導電性セ
パレータ4をセルC’の酸素極2に臨む側に付設してセ
パレータ付セルCを構成する場合について例示したが、
これに代えて、セルC’における燃料極3に臨む側に、
燃料ガス流路fを形成すべく、導電性セパレータ4を付
設しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における燃料電池のセルの構成を
示す斜視図
【図2】第1実施形態におけるスタックユニットの構成
を示す分解斜視図
【図3】第1実施形態におけるスタックユニットの発電
検査の行うための構成を示す斜視図
【図4】第1実施形態におけるスタックユニットの酸素
側ガス通路を示す縦断面図
【図5】第1実施形態におけるスタックユニットの燃料
側ガス通路を示す縦断面図
【図6】第1実施形態における接続管の構成を示すスタ
ックユニット要部の縦断面図
【図7】第1実施形態における燃料電池の全体構成を示
す横断平面図
【図8】図7におけるイ−イ矢視図
【図9】図7におけるロ−ロ矢視図
【図10】第2実施形態における燃料電池の全体構成を
示す縦断面図
【図11】別実施形態におけるスタックユニットを示す
縦断面図
【図12】別実施形態におけるスタックユニットを示す
要部の縦断面図
【図13】別実施形態におけるスタックユニットを示す
要部の横断平面図
【図14】従来の燃料電池の全体構成を示す縦断面図
【符号の説明】
1 電解質層 2 酸素極 3 燃料極 13 ガス通路形成部材 13a 孔 17 間隔保持部材 17a 孔 18f 鍔 19f 接当部 22 押圧部材 23,24 シール部材 32 箱状体 32a 噴射孔 f 燃料ガス流路 s 酸素含有ガス流路 CM スタックユニット C’ セル NC セル集合体 L 端子部 P 接続管 X,Y ガス通路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質層の一方の面に酸素極を備え且つ
    他方の面に燃料極を備えた燃料電池のセルの複数が、前
    記酸素極側に酸素含有ガス流路が形成され且つ前記燃料
    極側に燃料ガス流路が形成される状態で、且つ、隣合う
    もの同士が導電状態に接続される状態で、互いに間隔を
    隔てて厚み方向に並置され、並びに、 前記酸素含有ガス流路夫々に連通する、又は、前記燃料
    ガス流路夫々に連通するガス通路が設けられて、セル集
    合体が形成され、 前記ガス通路にガスを供給するための、又は、前記ガス
    通路からガスを排出させるための接続管が、前記セル集
    合体におけるセル並び方向の一端側において前記ガス通
    路に接続され、 前記セル集合体における前記セル並び方向の両端部に、
    電力取り出し用の端子部が設けられた燃料電池であっ
    て、 前記セル集合体をそれが設置される設置対象物に対して
    間隔を隔てて保持するための間隔保持部材が、前記セル
    集合体におけるセル並び方向の一端側に前記セル集合体
    と一体的に設けられ、 前記接続管が、前記間隔保持部材におけるセル並び方向
    での前記セル集合体側とは反対側の端部よりも前記セル
    集合体側に位置するように配置されている燃料電池。
  2. 【請求項2】 金属材にて構成される前記接続管が、前
    記ガス通路を形成するセラミック材から成るガス通路形
    成部材に、互いの熱膨張が許容される状態で且つ気密状
    態で接続されている請求項1記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記ガス通路形成部材に、前記接続管に
    おける前記ガス通路に接続されるガス通路側端部をその
    熱膨張を許容する状態で挿通するための孔が設けられ、 前記接続管における前記ガス通路側端部に、前記孔より
    も大きい鍔が設けられ、 前記接続管における前記ガス通路側端部が、前記鍔を前
    記ガス通路形成部材のガス通路内方側に位置させた状態
    で、前記孔に挿通され、 前記鍔を前記ガス通路形成部材側に押圧する押圧部材
    が、前記鍔と前記ガス通路形成部材との間、又は、前記
    鍔と前記押圧部材との間に、シール部材を介在させた状
    態で設けられている請求項2記載の燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記間隔保持部材がセラミック材から成
    り、 その間隔保持部材に、前記接続管をその熱膨張を許容す
    る状態でセル並び方向と交差する方向に沿って挿通する
    孔が設けられている請求項2又は3記載の燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記接続管に、前記間隔保持部材との接
    当によって、セル並び方向と交差する方向での前記接続
    管の位置決めを行う接当部が設けられている請求項4記
    載の燃料電池。
  6. 【請求項6】 前記ガス通路の内部に、複数のセル夫々
    の酸素含有ガス流路又は燃料ガス流路の開口部に対向す
    るガス噴射孔を備えた金属製の箱状体が設けられ、 前記接続管が、前記ガス通路形成部材を熱膨張が許容さ
    れる状態で且つ気密状態で貫通して、前記箱状体に接合
    されている請求項2〜5のいずれか1項に記載の燃料電
    池。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃
    料電池をスタックユニットとするように構成され、 そのスタックユニットの複数が、隣合うもの同士が隣合
    う端子部同士で導電状態に接続される状態で、且つ、隣
    合うもの同士が前記間隔保持部材によって間隔を隔てて
    保持される状態で並置されている燃料電池。
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