JPH11222807A - 踏圧装置及び踏圧作業車 - Google Patents

踏圧装置及び踏圧作業車

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JPH11222807A
JPH11222807A JP14320198A JP14320198A JPH11222807A JP H11222807 A JPH11222807 A JP H11222807A JP 14320198 A JP14320198 A JP 14320198A JP 14320198 A JP14320198 A JP 14320198A JP H11222807 A JPH11222807 A JP H11222807A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水道管を埋設する工事等において、埋め戻した
土に圧力を加えて締め固める踏圧作業を省力化して効率
よく行うことができるようにする。 【解決手段】踏圧作業車は、バックホーとそのアーム先
端部に取り付けられた踏圧装置Sを備えている。踏圧装
置Sは、取着体1と平行リンク装置2と保持基体3及び
踏圧機4を備えている。踏圧機4は、保持基体3に上下
方向の動きが拘束されないようにリンク板41、42に
より昇降可能に取り付けてある。踏圧機4は平行リンク
装置2により、向きを所定の方向に保った状態で水平方
向に移動できるようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、水道管等
を埋設する工事において、埋め戻しをした土に圧力を加
えて地均しをする踏圧装置及び踏圧作業車に関するもの
である。更に詳しくは、バックホー等の自走作業車に取
り付けて、踏圧作業を省力化して効率よく行うことがで
きる踏圧装置及び踏圧作業車に関する。
【0002】
【従来技術】水道管の配管等、土の埋め戻しを行う施工
においては、埋め戻した土の地均しをするために踏圧機
(ランマー装置)が使用されている。従来の踏圧機は、
エンジンによって比較的速い速度で上下に駆動される踏
板を備え、装置の重量と踏板の面圧を利用して土を締め
固めるものである。踏圧機を使用した踏圧作業は、踏圧
機を作業者が手で支え、機械を前後左右に移動させなが
ら使用し、土を数回に分けて埋め戻しを行っていた。と
ころで、上記したような施工においては、危険防止のた
め、一日の作業終了時間までに、土の埋め戻し作業を終
えなければならない規定になっている。すなわち、地面
に施工溝や穴を残したまま、その日の作業を終えること
はできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
踏圧機には、次のような課題があった。 (a)踏圧機は、一般に地面に掘ってある狭い施工溝の
底で使用される場合が多く、エンジンの騒音や排気ガス
の影響で、作業者にとって辛い作業である。しかも、い
わば仕上げの作業である踏圧作業は、上記した理由から
急がされるため、複数の踏圧機を同時に使用するのが一
般的で、作業環境は劣悪となる。
【0004】(b)踏圧機は、小型のものでも80kg
前後の重量がある。ところが、施工溝の側面には土圧に
よる崩落を防止するために支持部材が両側面を突っ張っ
た状態で複数取り付けてあり、溝底部で踏圧作業を行う
には、踏圧機をこの支持部材を越えて移動させなければ
ならない。しかし、踏圧機の重量は作業者一人で持ち上
げられるものではなく、複数の作業者が協力して行うこ
とになる。このため、作業の効率が悪く、これも省力化
の大きなネックとなっている。
【0005】本発明は上記課題を解消するもので、水道
管を埋設する工事等において、埋め戻した土に圧力を加
えて締め固める踏圧作業を省力化して効率よく行うこと
ができる踏圧装置及び踏圧作業車を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、自走作業車に取り付けて使用される踏圧装
置であって、作業車に取り付けるための取着手段を有す
る取着体を備え、当該取着体には複数の踏圧機が取り付
けてあり、当該複数の踏圧機を移動させることにより上
記踏圧機による踏圧幅を調整する踏圧幅調整手段を備え
ていることを特徴とする、踏圧装置である。
【0007】第2の発明にあっては、自走作業車に取り
付けて使用される踏圧装置であって、作業車に取り付け
るための取着手段を有する取着体と、当該取着体に設け
てあり水平方向に回動する平行リンク装置と、当該平行
リンク装置に直接的または間接的に所要数取り付けてあ
る踏圧機と、を備えており、上記踏圧機は、上記平行リ
ンク装置により、向きを所定の方向に維持した状態で移
動できるようにしてあることを特徴とする、踏圧装置で
ある。
【0008】第3の発明にあっては、自走作業車に取り
付けて使用される踏圧装置であって、作業車に取り付け
るための取着手段を有する取着体と、当該取着体に設け
てあり水平方向に回動する平行リンク装置と、当該平行
リンク装置に設けてある所要数の保持基体と、当該保持
基体に取り付けてある踏圧機と、を備えており、上記踏
圧機は、上記保持基体に上下方向の動きが拘束されない
ようにして昇降可能に取り付けてあり、上記踏圧機は、
上記平行リンク装置により、向きを所定の方向に維持し
た状態で移動できるようにしてあることを特徴とする、
踏圧装置である。
【0009】第4の発明にあっては、上記踏圧機は油圧
モーターにより駆動するようにしてあることを特徴とす
る、第2または第3の発明に係る踏圧装置である。
【0010】第5の発明にあっては、自走作業車に取り
付けて使用される踏圧装置であって、作業車に取り付け
るための取着手段を有する取着体と、当該取着体に取り
付けてある所要数の踏圧機と、を備えており、上記踏圧
機は、進行方向における前部側と後部側が上下に揺動可
能な踏板と、当該踏板の前部側を上方へ常時付勢する付
勢手段と、を備えていることを特徴とする、踏圧装置で
ある。
【0011】第6の発明にあっては、踏圧機は、進行方
向における前部側と後部側が上下に揺動可能な踏板と、
当該踏板の前部側を上方へ常時付勢する付勢手段と、を
備えていることを特徴とする、第1、第2、第3または
第4の発明に係る踏圧装置である。
【0012】第7の発明にあっては、作業車と、当該作
業車に取り付けてある第1、第2、第3、第4、第5ま
たは第6の発明に係る踏圧装置と、を備えていることを
特徴とする、踏圧作業車である。
【0013】第8の発明にあっては、方向の調整が可能
なアームを有する自走作業車と、上記アーム先端部に取
り付けてある第1、第2、第3、第4、第5または第6
の発明に係る踏圧装置と、を備えていることを特徴とす
る、踏圧作業車である。
【0014】(作 用)本発明に係る踏圧装置を備えた
踏圧作業車によれば、アームを操作して踏圧機を施工部
の高さ及び方向に合わせ、自走作業車を作業方向に沿っ
て走行させることにより、安全にかつ効率よく踏圧作業
ができる。また、踏圧機は自走作業車の走行により移動
させられるので、運転作業者は、例えば施工部が狭い溝
の底である場合であっても溝の外で運転でき、踏圧機の
それぞれに作業者がつく必要もないので、作業を省力化
できる。また、例えば、溝内部の崩落防止のための支持
部材を越えて踏圧機を移動させるような場合にも、人力
を必要とせず容易に越えさせることができる等、効率の
よい埋め戻し作業が可能となる。
【0015】平行リンク装置等の踏圧幅調整手段を備え
たものは、踏圧機の方向を維持した状態で水平方向に移
動させることにより踏圧幅を調整できるので、例えば、
作業方向において、各踏圧機の作業面が重ならないよう
に踏圧機の位置を設定すれば、一台の踏圧機で作業する
より広い幅の踏圧作業が可能となる。また、各踏圧機の
作業面が重なるように踏圧機の位置を設定すれば、狭い
施工部を短時間で踏圧する場合に有効である。
【0016】保持基体が上下方向の動きが拘束されない
ようにして昇降可能な昇降部材を有し、踏圧機が昇降部
材に取り付けてあるものは、昇降枠体すなわちそれに取
り付けてある踏圧機は自重によって降下し、下部の踏板
等が地面に着いたときには、リンク機構等の昇降部材の
作用により油圧ショベル系掘削機等のアームに昇降可能
な所要の幅を持たせることができる。従って、アームを
操作して踏圧作業を行うときに、高さの設定にそれ程精
度を要求されず、踏圧作業がしやすくなり、能率も向上
する。
【0017】踏圧機が油圧モーターにより駆動するよう
にしてあるものは、エンジン駆動のものと比較して騒音
が低レベルであり、排気ガスも発生せず、特に溝内等、
狭い場所での作業における作業環境の向上を図ることが
できる。
【0018】踏圧機が進行方向における前部側と後部側
が上下に揺動可能な踏板と、当該踏板の前部側を上方へ
常時付勢する付勢手段とを備えているものは、踏圧機が
地面に降ろされて踏板が地面に接面するときは、まず、
踏板の後端部が地面と接して支点となり、前部側は付勢
手段の付勢力に抗して下方へ回動し、踏板の底部全面が
地面に接面する。この状態で踏圧機を作動させると、踏
圧機の跳動に伴い、踏板の前部側が付勢手段の作用によ
り大きく揺動する。そして、作業車を進行させると、進
行方向側の地面に盛り上がった部分があっても、踏板の
前部側は上から押さえる動きをするので、前端部が地面
の盛り上がった部分に突っ込むことがなく、効果的な踏
圧が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る踏圧装置の
一実施の形態を示す分解斜視図、図2は図1に示す踏圧
装置の取着体と平行リンク装置の取付部の構造を示す要
部断面図、図3は平行リンク装置及び踏圧機の動きを示
す取着体を省略した平面視説明図である。
【0020】符号Sは踏圧装置で、取着体1、平行リン
ク装置2、保持基体3及び踏圧機4を備えている。取着
体1は、長方形状の基板10を備えている。基板10の
両端側には、取着ブラケット11、12を備えている。
各取着ブラケット11、12には、バックホーのアーム
先端部に取り付けるためのピン装着部13がそれぞれ二
箇所に設けてある。
【0021】基板10の底部側の中央部には、固定用基
具14が複数のボルト15によって固着してある(図2
参照)。固定用基具14は平面視において円形に形成さ
れており、基部側から順に、固定盤140、大径部14
1、中径部142及び小径部143が形成してある。小
径部143の先端面には複数のネジ孔144が設けてあ
る。小径部143の先端面にはボルト16を貫通させて
ネジ孔144にネジ込み、円盤状の底板17が取り付け
られる。底板17の接面側の周縁部には内側よりやや突
出した押圧部170が設けてある。
【0022】固定用基具14には、踏圧幅調整手段を構
成する平行リンク装置2が取り付けてある。平行リンク
装置2は長方形状の上板20と下板21を備えている。
上板20と下板21は、中央に設けられた円孔200、
210をそれぞれ固定用基具14の中径部142と小径
部143に嵌め入れ、更に下方から上記底板17をボル
ト16により取り付けて固定用基具14に固定されてい
る。上板20の両側には、ネジ孔201、202が上下
に貫通して設けてある。下板21の両側にはネジ孔20
1、202と対応する位置に挿通孔211、212が上
下に貫通して設けてある。
【0023】ネジ孔201と挿通孔211及びネジ孔2
02と挿通孔212には挿通孔211、212側からボ
ルト22、23が差し入れられ、ネジ孔201、202
にネジ込んである。そして、上板20と下板21間に
は、リンク部材24、25が水平方向に回動可能に取り
付けてある。リンク部材24、25はそれぞれ同じ長さ
を有し、中央部に設けられた挿通孔240、250をボ
ルト22、23に嵌め入れて取り付けてある。
【0024】上記構造によれば、ボルト22、23を緩
めることによりそれを中心にしてリンク部材24、25
を回動させることができ、ボルト22、23を締め付け
ることによりリンク部材24、25を上板20と下板2
1で挟んで所要の回動角度で固定できる(図3参照)。
また、ボルト16を緩めて底板17による固着を解除す
ることにより上板20と下板21を回動させることがで
き、ボルト16を締め付けることにより上板20と下板
21を所要回動位置に固定することができる。なお、上
記上板20と下板21及びリンク部材24、25の回動
は、油圧モーター等の駆動手段を使用して自動的に行う
ことも可能である。
【0025】リンク部材24、25の両端側には保持基
体3が取り付けてある。各保持基体3は、長方形状の水
平な取着板30とその両側の下面側に垂下して設けてあ
る縦板31、32を備えている。各保持基体3は取着板
30によりリンク部材24、25相互を回動可能に連結
するようにボルト26、27によって取り付けてある。
ボルト26、27は、リンク部材24、25と取着板3
0、30がボルト締め付け時においても回動できるよう
に一定の隙間が確保できる構造のものが採用されてい
る。なお、取付状態においてはリンク部材24、25が
相互に平行になるように、かつ水平板30、30が平行
になるようにしてある。
【0026】縦板31、32の前部側には踏圧機4が取
り付けてある。踏圧機4の両側には長方形状の側板40
が設けてあり、縦板31、32と側板40、40は、そ
れぞれ平行リンク板41、42でつながれている。この
構造によれば、踏圧機4が側板40と平行な状態で保持
基体3に対して昇降可能である。踏圧機4は上部に設け
られた油圧モーター43により駆動され、下部の踏板4
4が高速で上下動する構造である。踏板44の前後側の
端部は上方へ傾斜させてあり、地面を締め固めながら前
後にスムーズに移動できるようにしている。なお、踏圧
機4はガソリンエンジン等、他の原動機で駆動する構造
とすることもできる。
【0027】図4は本発明に係る踏圧作業車の一実施の
形態を示す平面図、図5は図4におけるa方向要部矢視
図である。符号Bは踏圧作業車で、自走作業車であるバ
ックホー5を備えている。バックホー5にはブーム50
及びアーム51を備えており、アーム51先端部には上
記踏圧装置Sが取り付けられている。
【0028】(作用)図1ないし図5を参照して、水道
管の埋設工事における埋め戻し作業を例にとり踏圧作業
車Bの作用を説明する。 (1)施工溝の横に、施工溝に沿って走行できるように
踏圧作業車Bを配置し、平行リンク装置2の上板20と
下板21を回動させ、踏圧機4の踏板44がほぼ進行方
向側を向くようにし、底板17を締め付け上板20と下
板21を固定する。また、リンク部材24、25を回動
させて踏圧機4、4の踏板44による作業幅を設定し、
リンク部材24、25を固定する。
【0029】(2)アーム51を操作して踏圧装置Sを
溝内に降ろし、踏板44を埋め戻しした地面上に載せ
る。なお、アーム51の高さは、保持基体2に対し上下
方向へ昇降できるように、リンク板41、42がほぼ平
行になるように設定されている(図5参照)。 (3)各踏圧機4を駆動し、バックホー5を進行させ
て、踏板44で土を締め固め、地均しをする。また、バ
ックホー5を後退させながら各踏圧機4で地均しをする
ことができるので、バックホー5を施工溝に沿って往復
させて効率よく作業することができる。
【0030】このように、踏圧機4の移動を機械化して
いるので、運転作業者は施工溝の外で運転できる。ま
た、踏圧機4のそれぞれに運転作業者がつく必要もない
ので、作業を省力化でき、例えば、施工溝内部の崩落防
止のための支持部材を越えて踏圧機4を移動させるよう
な場合にも、人力を必要とせず容易に越えさせることが
できる等、効率のよい埋め戻し作業が可能となる。ま
た、踏圧機4の駆動をバックホー5の油圧系統を使用し
た油圧モーター43により行うので、エンジン駆動のも
のと比較して騒音が低レベルであり、排気ガスも発生せ
ず、作業環境の向上を図ることができる。
【0031】踏圧機4はリンク板41、42によって保
持基体3とつながれているので、アーム51が多少上下
動しても踏圧機4は干渉を受けることがなく、踏圧機4
の重量を利用した適正な締め固めを行うことができる。
また、アーム51の高さの設定にそれ程精度を要求され
ず、踏圧作業がしやすくなり、能率も向上する。
【0032】リンク部材24、25を回動調整すること
により、例えば作業方向において、各踏圧機4の作業面
(踏板44の幅)大部分が重ならないように踏圧機4の
位置を設定すれば、二台分の作業幅での作業が可能にな
る。また、作業方向において各踏圧機4の作業面の全部
が重なるように踏圧機4の位置を設定すれば、二台の踏
圧機4で続けて作業することができるので、狭い施工部
を短時間で踏圧する場合に有効である。
【0033】図6は踏圧機の他の実施の形態を示す要部
側面図である。踏圧機4aは、下部に設けてある上下動
体45の下端部に軸ピン46を介して踏板47が取り付
けてある。踏板47は、軸ピン46を中心として、前部
側と後部側が上下に揺動できるようにして取り付けてあ
る。また、踏板47の進行方向における前部側は上方へ
折曲して傾斜させてある。
【0034】踏板47の前端部上面側には、掛止具48
が設けてある。また、踏圧機4aのボディー下部には、
掛止具49が前方へ突出して設けてある。掛止具48、
49間には、引っ張りバネ6が取り付けてある。これに
より、踏板47の前部側は常時上方へ引っ張られてお
り、常態においては図6に示すように傾斜している。
【0035】(作用)図7は図6に示した踏圧機の使用
状態を示す説明図、図8は図6に示す踏圧機の作用を示
す説明図である。図6ないし図8を参照して、踏圧機4
a及びそれを備えた踏圧装置の作用を説明する。
【0036】踏圧機4aが地面に降ろされて踏板47が
地面に接面するときは、まず、踏板47の後端部が地面
と接して支点となり、前部側は引っ張りバネ6の付勢力
に抗して下方へ回動し、踏板47の底部全面が地面に接
面する。この状態で踏圧機4aを作動させると、踏圧機
4aの跳動に伴い、踏板47の前部側は引っ張りバネ6
により引っ張られて大きく揺動する。そして、踏圧作業
車Bを進行させると、進行方向側の地面に盛り上がった
部分7があっても、踏板47の前部側は上から押さえる
動きをするので、前端部が地面の盛り上がった部分7に
突っ込むことがなく、効果的な踏圧が可能となる。
【0037】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明は上記構成を備えており、次の効
果を有する。 (a)本発明に係る踏圧装置を備えた踏圧作業車によれ
ば、例えば、アームを操作して踏圧機を施工部の高さ及
び方向に合わせ、自走作業車を作業方向に沿って走行さ
せることにより、安全にかつ効率よく踏圧作業ができ
る。このように、踏圧機は自走作業車の走行により移動
するので、運転作業者は、施工部が狭い溝の底である場
合であっても溝の外で運転でき、踏圧機のそれぞれに作
業者がつく必要もないので、作業を省力化できる。ま
た、溝内部の崩落防止のための支持部材を越えて踏圧機
を移動させるような場合にも、人力を必要とせず容易に
越えさせることができる等、効率のよい埋め戻し作業が
可能となる。
【0039】(b)平行リンク装置等の踏圧幅調整手段
を備えたものは、踏圧機の方向を維持した状態で水平方
向に移動させることにより踏圧幅を調整できるので、例
えば、作業方向において、各踏圧機の作業面が重ならな
いように踏圧機の位置を設定すれば、一台の踏圧機で作
業するより広い幅の踏圧作業が可能となる。また、各踏
圧機の作業面が重なるように踏圧機の位置を設定すれ
ば、狭い施工部を短時間で踏圧する場合に有効である。
【0040】(c)保持基体が上下方向の動きが拘束さ
れないようにして昇降可能な昇降部材を有し、踏圧機が
昇降部材に取り付けてあるものは、昇降枠体すなわちそ
れに取り付けてある踏圧機は自重によって降下し、下部
の踏板等が地面に着いたときには、リンク機構等の昇降
部材の作用により油圧ショベル系掘削機等のアームに昇
降可能な所要の幅を持たせることができる。従って、ア
ームを操作して踏圧作業を行うときに、高さの設定にそ
れ程精度を要求されず、踏圧作業がしやすくなり、能率
も向上する。
【0041】(d)踏圧機が油圧モーターにより駆動す
るようにしてあるものは、エンジン駆動のものと比較し
て騒音が低レベルであり、排気ガスも発生せず、特に溝
内等、狭い場所での作業における作業環境の向上を図る
ことができる。
【0042】(e)踏圧機が、進行方向における前部側
と後部側が上下に揺動可能な踏板と、当該踏板の前部側
を上方へ常時付勢する付勢手段とを備えているものは、
踏圧機が地面に降ろされて踏板が地面に接面するとき
は、まず、踏板の後端部が地面と接して支点となり、前
部側は付勢手段の付勢力に抗して下方へ回動し、踏板の
底部全面が地面に接面する。この状態で踏圧機を作動さ
せると、踏圧機の跳動に伴い、踏板の前部側が付勢手段
の作用により大きく揺動する。そして、作業車を進行さ
せると、進行方向側の地面に盛り上がった部分があって
も、踏板の前部側は上から押さえる動きをするので、前
端部が地面の盛り上がった部分に突っ込むことがなく、
効果的な踏圧が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る踏圧装置の一実施の形態を示す分
解斜視図。
【図2】図1に示す踏圧装置の取着基体と平行リンク装
置の取付部の構造を示す要部断面図。
【図3】平行リンク装置及び踏圧機の動きを示す取着体
を省略した平面視説明図。
【図4】本発明に係る踏圧作業車の一実施の形態を示す
平面図。
【図5】図4におけるa方向要部矢視図。
【図6】踏圧機の他の実施の形態を示す要部側面図。
【図7】図6に示した踏圧機の使用状態を示す説明図。
【図8】図6に示す踏圧機の作用を示す説明図。
【符号の説明】 S 踏圧装置 1 取着体 10 基板 11、12 取着ブラケット 13 ピン装着部 14 固定用基具 140 固定盤 141 大径部 142 中径部 143 小径部 144 ネジ孔 15 ボルト 16 ボルト 17 底板 170 押圧部 2 平行リンク装置 20 上板 200、210 円孔 201、202 ネジ孔 21 下板 211、212 挿通孔 22、23 ボルト 24、25 リンク部材 240、250 挿通孔 26、27 ボルト 3 保持基体 30 取着板 31、32 縦板 4 踏圧機 40 側板 41、42 リンク板 43 油圧モーター 44 踏板 B 踏圧作業車 5 バックホー 50 ブーム 51 アーム 4a 踏圧機 45 上下動体 46 軸ピン 47 踏板 48、49 掛止具 6 引っ張りバネ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走作業車に取り付けて使用される踏圧
    装置であって、 作業車に取り付けるための取着手段を有する取着体(1)
    を備え、当該取着体(1) には複数の踏圧機(4) が取り付
    けてあり、当該複数の踏圧機(4) を移動させることによ
    り上記踏圧機(4) による踏圧幅を調整する踏圧幅調整手
    段を備えていることを特徴とする、 踏圧装置。
  2. 【請求項2】 自走作業車に取り付けて使用される踏圧
    装置であって、 作業車に取り付けるための取着手段を有する取着体(1)
    と、 当該取着体(1) に設けてあり水平方向に回動する平行リ
    ンク装置(2) と、 当該平行リンク装置(2) に直接的または間接的に所要数
    取り付けてある踏圧機(4) と、を備えており、 上記踏圧機(4) は、上記平行リンク装置(2) により、向
    きを所定の方向に維持した状態で移動できるようにして
    あることを特徴とする、踏圧装置。
  3. 【請求項3】 自走作業車に取り付けて使用される踏圧
    装置であって、 作業車に取り付けるための取着手段を有する取着体(1)
    と、 当該取着体(1) に設けてあり水平方向に回動する平行リ
    ンク装置(2) と、 当該平行リンク装置(2) に設けてある所要数の保持基体
    (3) と、 当該保持基体(3) に取り付けてある踏圧機(4) と、を備
    えており、 上記踏圧機(4) は、上記保持基体(3) に上下方向の動き
    が拘束されないようにして昇降可能に取り付けてあり、 上記踏圧機(4) は、上記平行リンク装置(2) により、向
    きを所定の方向に維持した状態で移動できるようにして
    あることを特徴とする、 踏圧装置。
  4. 【請求項4】 上記踏圧機(4) は油圧モーター(43)によ
    り駆動するようにしてあることを特徴とする、 請求項2または3記載の踏圧装置。
  5. 【請求項5】 自走作業車に取り付けて使用される踏圧
    装置であって、 作業車に取り付けるための取着手段を有する取着体(1)
    と、 当該取着体(1) に取り付けてある所要数の踏圧機(4)
    と、を備えており、 上記踏圧機(4) は、 進行方向における前部側と後部側が上下に揺動可能な踏
    板(47)と、 当該踏板の前部側を上方へ常時付勢する付勢手段と、を
    備えていることを特徴とする、踏圧装置。
  6. 【請求項6】 踏圧機(4) は、 進行方向における前部側と後部側が上下に揺動可能な踏
    板(47)と、 当該踏板の前部側を上方へ常時付勢する付勢手段と、を
    備えていることを特徴とする、 請求項1、2、3または4記載の踏圧装置。
  7. 【請求項7】 作業車と、 当該作業車に取り付けてある請求項1、2、3、4、5
    または6記載の踏圧装置と、を備えていることを特徴と
    する、 踏圧作業車。
  8. 【請求項8】 方向の調整が可能なアームを有する自走
    作業車と、 上記アーム先端部に取り付けてある請求項1、2、3、
    4、5または6記載の踏圧装置と、を備えていることを
    特徴とする、 踏圧作業車。
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