JPH11219540A - 光情報記録装置および方法ならびに光情報記録再生装置および方法 - Google Patents

光情報記録装置および方法ならびに光情報記録再生装置および方法

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JPH11219540A
JPH11219540A JP10021023A JP2102398A JPH11219540A JP H11219540 A JPH11219540 A JP H11219540A JP 10021023 A JP10021023 A JP 10021023A JP 2102398 A JP2102398 A JP 2102398A JP H11219540 A JPH11219540 A JP H11219540A
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秀嘉 堀米
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラフィを利用して情報が記録される光
情報記録媒体に対して、より高密度に情報を記録するこ
とができるようにする。 【解決手段】 記録時に、レーザカプラ20から出射さ
れたレーザ光は、ビームスプリッタ16によって分離さ
れ、一方の光は、空間光変調器15を通過して情報光と
なり、この情報光は、対物レンズ13Aによって集光さ
れて、ソリッドイマージョンレンズ12Aを通過して、
光情報記録媒体1に照射される。ビームスプリッタ16
によって分離された他方の光は、プリズム51,52、
凸レンズ53、凹レンズ54およびシリンドリカルレン
ズ55を通過して、扁平な形状の記録用参照光となっ
て、ソリッドイマージョンレンズ12Aを通過して、光
情報記録媒体1に照射される。情報光と記録用参照光
は、情報記録層2内で交差して、情報記録層2内に体積
ホログラムよりなる記録領域59が層状に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラフィを利
用して光情報記録媒体に対して情報を記録する光情報記
録装置および方法、ならびにホログラフィを利用して光
情報記録媒体に対して情報を記録すると共に光情報記録
媒体から情報を再生する光情報記録再生装置および方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィを利用して記録媒体に情報
を記録するホログラフィック記録は、一般的に、イメー
ジ情報を持った光と参照光とを記録媒体の内部で重ね合
わせ、そのときにできる干渉縞を記録媒体に書き込むこ
とによって行われる。記録された情報の再生時には、そ
の記録媒体に参照光を照射することにより、干渉縞によ
る回折によりイメージ情報が再生される。
【0003】近年では、超高密度光記録のために、ボリ
ュームホログラフィ、特にデジタルボリュームホログラ
フィが実用域で開発され注目を集めている。ボリューム
ホログラフィとは、記録媒体の厚み方向も積極的に活用
して、3次元的に干渉縞を書き込む方式であり、厚みを
増すことで回折効率を高め、多重記録を用いて記憶容量
の増大を図ることができるという特徴がある。そして、
デジタルボリュームホログラフィとは、ボリュームホロ
グラフィと同様の記録媒体と記録方式を用いつつも、記
録するイメージ情報は2値化したデジタルパターンに限
定した、コンピュータ指向のホログラフィック記録方式
である。このデジタルボリュームホログラフィでは、例
えばアナログ的な絵のような画像情報も、一旦デジタイ
ズして、2次元デジタルパターン情報に展開し、これを
イメージ情報として記録する。再生時は、このデジタル
パターン情報を読み出してデコードすることで、元の画
像情報に戻して表示する。これにより、再生時にSN比
(信号対雑音比)が多少悪くても、微分検出を行った
り、2値化データをコード化しエラー訂正を行ったりす
ることで、極めて忠実に元の情報を再現することが可能
になる。
【0004】図26は、従来のデジタルボリュームホロ
グラフィにおける記録再生系の概略の構成を示す斜視図
である。この記録再生系は、2次元デジタルパターン情
報に基づく情報光102を発生させる空間光変調器10
1と、この空間光変調器101からの情報光102を集
光して、ホログラム記録媒体100に対して照射するレ
ンズ103と、ホログラム記録媒体100に対して情報
光102と略直交する方向から参照光104を照射する
参照光照射手段(図示せず)と、再生された2次元デジ
タルパターン情報を検出するためのCCD(電荷結合素
子)アレイ107と、ホログラム記録媒体100から出
射される再生光105を集光してCCDアレイ107上
に照射するレンズ106とを備えている。ホログラム記
録媒体100には、LiNbO3 等の結晶が用いられ
る。
【0005】図26に示した記録再生系では、記録時に
は、記録する原画像等の情報をデジタイズし、その0か
1かの信号を更に2次元に配置して2次元デジタルパタ
ーン情報を生成する。一つの2次元デジタルパターン情
報をページデータと言う。ここでは、#1〜#nのペー
ジデータを、同じホログラム記録媒体100に多重記録
するものとする。この場合、まず、ページデータ#1に
基づいて、空間光変調器101によって画素毎に透過か
遮光かを選択することで、空間的に変調された情報光1
02を生成し、レンズ103を介してホログラム記録媒
体100に照射する。同時に、ホログラム記録媒体10
0に、情報光102と略直交する方向θ1から参照光1
04を照射して、ホログラム記録媒体100の内部で、
情報光102と参照光104との重ね合わせによってで
きる干渉縞を記録する。なお、回折効率を高めるため
に、参照光104は、シリンドリカルレンズ等により偏
平ビームに変形し、干渉縞がホログラム記録媒体100
の厚み方向にまで渡って記録されるようにする。次のペ
ージデータ#2の記録時には、θ1と異なる角度θ2か
ら参照光104を照射し、この参照光104と情報光1
02とを重ね合わせることによって、同じホログラム記
録媒体100に対して情報を多重記録することができ
る。同様に、他のページデータ#3〜#nの記録時に
は、それぞれ異なる角度θ3〜θnから参照光104を
照射して、情報を多重記録する。このように情報が多重
記録されたホログラムをスタックと呼ぶ。図26に示し
た例では、ホログラム記録媒体100は複数のスタック
(スタック1,スタック2,…,スタックm,…)を有
している。
【0006】スタックから任意のページデータを再生す
るには、そのページデータを記録した際と同じ入射角度
の参照光104を、そのスタックに照射してやればよ
い。そうすると、その参照光104は、そのページデー
タに対応した干渉縞によって選択的に回折され、再生光
105が発生する。この再生光105は、レンズ106
を介してCCDアレイ107に入射し、再生光の2次元
パターンがCCDアレイ107によって検出される。そ
して、検出した再生光の2次元パターンを、記録時とは
逆にデコードすることで原画像等の情報が再生される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図26
を用いて説明したような従来のボリュームホログラフィ
では、ホログラム記録媒体100内において、情報光1
02と参照光104が重なる部分に、ブロック状に1単
位の記録領域(体積ホログラム)が形成される。そのた
め、1単位の記録領域が比較的大きくなり、高密度記録
が困難であるという問題点がある。なお、図26を用い
て説明したような従来のボリュームホログラフィでは、
参照光の角度を変えることで情報を多重記録することが
できるが、多重記録する情報の数を多くするほど各情報
の分離が難しくなるため、多重記録による高密度記録化
にも限界がある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ホログラフィを利用して情報が記録
される光情報記録媒体に対して、より高密度に情報を記
録することができるようにした光情報記録装置および方
法ならびに光情報記録再生装置および方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光情報記
録装置は、情報を担持した情報光および記録用参照光を
生成する記録用光生成手段と、情報記録層内に、情報光
と記録用参照光との干渉による干渉パターンによって情
報が記録される記録領域が層状に形成されるように、情
報光と記録用参照光のうちの一方の光束を扁平な形状と
し、情報記録層内で交差するように情報光および記録用
参照光を情報記録層に対して照射するための記録光学系
とを備えたものである。
【0010】請求項7記載の光情報記録装置は、情報を
担持した情報光および記録用参照光を生成する記録用光
生成手段と、情報記録層内に情報光と記録用参照光との
干渉による干渉パターンが形成されるように、情報光お
よび記録用参照光を情報記録層に対して照射するための
記録用光照射手段と、情報記録層内に、干渉パターンに
よって情報が記録され且つ情報が定着された記録領域が
層状に形成されるように、情報記録層内において干渉パ
ターンが形成された領域に対して、干渉パターンによっ
て記録される情報を定着するための扁平な形状の光束の
定着用光を、干渉パターンが形成された領域の一部を通
過するように照射するための定着用光照射手段とを備え
たものである。
【0011】請求項12記載の光情報記録方法は、情報
を担持した情報光および記録用参照光を生成し、情報光
と記録用参照光のうちの一方の光束を扁平な形状とし、
情報記録層内で交差するように情報光および記録用参照
光を情報記録層に対して照射することによって、情報記
録層内に、情報光と記録用参照光との干渉による干渉パ
ターンによって情報が記録される記録領域を層状に形成
するものである。
【0012】請求項13記載の光情報記録方法は、情報
を担持した情報光および記録用参照光を生成し、情報記
録層内に情報光と記録用参照光との干渉による干渉パタ
ーンが形成されるように、情報光および記録用参照光を
情報記録層に対して照射し、情報記録層内において干渉
パターンが形成された領域に対して、干渉パターンによ
って記録される情報を定着するための扁平な形状の光束
の定着用光を、干渉パターンが形成された領域の一部を
通過するように照射することによって、情報記録層内
に、干渉パターンによって情報が記録され且つ情報が定
着された記録領域を層状に形成するものある。
【0013】請求項14記載の光情報記録再生装置は、
情報を担持した情報光および記録用参照光を生成する記
録用光生成手段と、情報記録層内に、情報光と記録用参
照光との干渉による干渉パターンによって情報が記録さ
れる記録領域が層状に形成されるように、情報光と記録
用参照光のうちの一方の光束を扁平な形状とし、情報記
録層内で交差するように情報光および記録用参照光を情
報記録層に対して照射するための記録光学系と、情報記
録層に、記録時における記録用参照光に対応する再生用
参照光を照射すると共に、再生用参照光が照射されるこ
とによって情報記録層より発生される再生光を収集する
ための再生光学系と、この再生光学系によって収集され
た再生光を検出する検出手段とを備えたものである。
【0014】請求項18記載の光情報記録再生装置は、
情報を担持した情報光および記録用参照光を生成する記
録用光生成手段と、情報記録層内に情報光と記録用参照
光との干渉による干渉パターンが形成されるように、情
報光および記録用参照光を情報記録層に対して照射する
ための記録用光照射手段と、情報記録層内に、干渉パタ
ーンによって情報が記録され且つ情報が定着された記録
領域が層状に形成されるように、情報記録層内において
干渉パターンが形成された領域に対して、干渉パターン
によって記録される情報を定着するための扁平な形状の
光束の定着用光を、干渉パターンが形成された領域の一
部を通過するように照射するための定着用光照射手段
と、情報記録層に、記録時における記録用参照光に対応
する再生用参照光を照射すると共に、再生用参照光が照
射されることによって情報記録層より発生される再生光
を収集するための再生光学系と、この再生光学系によっ
て収集された再生光を検出する検出手段とを備えたもの
である。
【0015】請求項22記載の光情報記録再生方法は、
情報の記録時には、情報を担持した情報光および記録用
参照光を生成し、情報光と記録用参照光のうちの一方の
光束を扁平な形状とし、情報記録層内で交差するように
情報光および記録用参照光を情報記録層に対して照射す
ることによって、情報記録層内に、情報光と記録用参照
光との干渉による干渉パターンによって情報が記録され
る記録領域を層状に形成し、情報の再生時には、情報記
録層に、記録時における記録用参照光に対応する再生用
参照光を照射すると共に、再生用参照光が照射されるこ
とによって情報記録層より発生される再生光を収集し、
収集した再生光を検出するものである。
【0016】請求項23記載の光情報記録再生方法は、
情報の記録時には、情報を担持した情報光および記録用
参照光を生成し、情報記録層内に情報光と記録用参照光
との干渉による干渉パターンが形成されるように、情報
光および記録用参照光を情報記録層に対して照射し、情
報記録層内において干渉パターンが形成された領域に対
して、干渉パターンによって記録される情報を定着する
ための扁平な形状の光束の定着用光を、干渉パターンが
形成された領域の一部を通過するように照射することに
よって、情報記録層内に、干渉パターンによって情報が
記録され且つ情報が定着された記録領域を層状に形成
し、情報の再生時には、情報記録層に、記録時における
記録用参照光に対応する再生用参照光を照射すると共
に、再生用参照光が照射されることによって情報記録層
より発生される再生光を収集し、収集した再生光を検出
するものである。
【0017】請求項1記載の光情報記録装置または請求
項12記載の光情報記録方法では、情報光と記録用参照
光のうちの一方の光束が扁平な形状とされ、情報記録層
内で交差するように情報光および記録用参照光が情報記
録層に対して照射されて、情報記録層内に、情報光と記
録用参照光との干渉による干渉パターンによって情報が
記録される記録領域が層状に形成される。
【0018】請求項7記載の光情報記録装置または請求
項13記載の光情報記録方法では、情報記録層内に情報
光と記録用参照光との干渉による干渉パターンが形成さ
れるように、情報光および記録用参照光が情報記録層に
対して照射され、情報記録層内において干渉パターンが
形成された領域に対して、干渉パターンによって記録さ
れる情報を定着するための扁平な形状の光束の定着用光
が、干渉パターンが形成された領域の一部を通過するよ
うに照射されて、情報記録層内に、干渉パターンによっ
て情報が記録され且つ情報が定着された記録領域が層状
に形成される。
【0019】請求項14記載の光情報記録再生装置また
は請求項22記載の光情報記録再生方法では、情報の記
録時には、情報光と記録用参照光のうちの一方の光束が
扁平な形状とされ、情報記録層内で交差するように情報
光および記録用参照光を情報記録層に対して照射され
て、情報記録層内に、情報光と記録用参照光との干渉に
よる干渉パターンによって情報が記録される記録領域が
層状に形成され、情報の再生時には、情報記録層に、記
録時における記録用参照光に対応する再生用参照光が照
射され、情報記録層より発生される再生光が収集され、
検出される。
【0020】請求項18記載の光情報記録再生装置また
は請求項23記載の光情報記録再生方法では、情報の記
録時には、情報記録層内に情報光と記録用参照光との干
渉による干渉パターンが形成されるように、情報光およ
び記録用参照光が情報記録層に対して照射され、情報記
録層内において干渉パターンが形成された領域に対し
て、干渉パターンによって記録される情報を定着するた
めの扁平な形状の光束の定着用光が、干渉パターンが形
成された領域の一部を通過するように照射されて、情報
記録層内に、干渉パターンによって情報が記録され且つ
情報が定着された記録領域が層状に形成され、情報の再
生時には、情報記録層に、記録時における記録用参照光
に対応する再生用参照光が照射され、情報記録層より発
生される再生光が収集され、検出される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】始めに、図1を参照して、本実施の形態に
おける光情報記録媒体の構成について説明する。図1
は、本発明の第1の実施の形態に係る光情報記録再生装
置におけるピックアップと光情報記録媒体の構成を示す
説明図である。本実施の形態における光情報記録媒体1
は、ボリュームホログラフィを利用して、情報を担持し
た情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターンに
よって情報が記録されると共に、再生用参照光が照射さ
れたときに、記録されている情報に対応した再生光を発
生するための情報記録層2と、この情報記録層2の一方
の面側に設けられた透明基板3と、情報記録層2の他方
の面側に設けられた透明な位置決め層4と、この位置決
め層4の外側に設けられた透明な保護層5とを備えてい
る。光情報記録媒体1全体は、円板状に形成されてい
る。
【0023】情報記録層2は、光が照射されたときに光
の強度に応じて屈折率,誘電率,反射率等の光学的特性
が変化するホログラム材料によって形成されている。ホ
ログラム材料としては、例えば、デュポン(Dupon
t)社製フォトポリマ(photopolymers)
HRF−600(製品名)等が使用される。
【0024】光情報記録媒体1には、半径方向に線状に
延びる複数のアドレス・サーボエリアが所定の角度間隔
で設けられている。このアドレス・サーボエリアは、本
発明における位置決め領域に対応する。光情報記録媒体
1において、隣り合うアドレス・サーボエリア間の扇形
の区間がデータエリアになっている。アドレス・サーボ
エリアにおける位置決め層4の保護層5側の面には、サ
ンプルドサーボ方式によってフォーカスサーボおよびト
ラッキングサーボを行うための情報とアドレス情報と
が、予めエンボスピット等によって記録されている。な
お、フォーカスサーボは、位置決め層4と保護層5との
境界面を反射面として、後述するピックアップより照射
され、反射面で反射された光に基づいて行うことができ
る。トラッキングサーボを行うための情報としては、例
えばウォブルピットを用いることができる。
【0025】次に、図5を参照して、本実施の形態に係
る光情報記録再生装置の構成について説明する。なお、
本実施の形態に係る光情報記録装置は、この光情報記録
再生装置に含まれる。この光情報記録再生装置10は、
光情報記録媒体1が取り付けられるスピンドル81と、
このスピンドル81を回転させるスピンドルモータ82
と、光情報記録媒体1の回転数を所定の値に保つように
スピンドルモータ82を制御するスピンドルサーボ回路
83とを備えている。光情報記録再生装置10は、更
に、光情報記録媒体1に対して情報光と記録用参照光と
を照射して情報を記録すると共に、光情報記録媒体1に
対して再生用参照光を照射し、再生光を検出して、光情
報記録媒体1に記録されている情報を再生するためのピ
ックアップ11と、このピックアップ11における光の
入出射位置を光情報記録媒体1の半径方向に移動可能と
する駆動装置84とを備えている。ピックアップ11
は、例えば、所定の回動軸を中心として光の入出射部が
回動するアーム状に形成され、この場合には、駆動装置
84は、ピックアップ11を回動する装置となる。
【0026】光情報記録再生装置10は、更に、ピック
アップ11の出力信号よりフォーカスエラー信号FE,
トラッキングエラー信号TEおよび再生信号RFを検出
するための検出回路85と、この検出回路85によって
検出されるフォーカスエラー信号FEおよび後述するコ
ントローラからの指令に基づいて、ピックアップ11内
のアクチュエータを駆動して対物レンズを光情報記録媒
体1の厚み方向に移動させてフォーカスサーボを行うフ
ォーカスサーボ回路86と、検出回路85によって検出
されるトラッキングエラー信号TEに基づいてピックア
ップ11内のアクチュエータを駆動して対物レンズを光
情報記録媒体1の半径方向に移動させてトラッキングサ
ーボを行うトラッキングサーボ回路87と、トラッキン
グエラー信号TEおよび後述するコントローラからの指
令に基づいて駆動装置84を制御してピックアップ11
における光の入出射位置を光情報記録媒体1の半径方向
に移動させるシークの制御を行うシーク制御回路88と
を備えている。
【0027】光情報記録再生装置10は、更に、ピック
アップ11内の後述するCCDアレイの出力データをデ
コードして、光情報記録媒体1のデータエリアに記録さ
れたデータを再生したり、検出回路85からの再生信号
RFより基本クロックを再生したりアドレスを判別した
りする信号処理回路89と、光情報記録再生装置10の
全体を制御するコントローラ90とを備えている。コン
トローラ90は、信号処理回路89より出力される基本
クロックやアドレス情報を入力すると共に、ピックアッ
プ11,スピンドルサーボ回路83およびシーク制御回
路88等を制御するようになっている。スピンドルサー
ボ回路83は、信号処理回路89より出力される基本ク
ロックを入力するようになっている。
【0028】検出回路85,フォーカスサーボ回路8
6,トラッキングサーボ回路87およびシーク制御回路
88は、本発明における位置制御手段に対応する。
【0029】次に、図1を参照して、ピックアップ11
の構成について説明する。ピックアップ11は、スピン
ドル81に光情報記録媒体1が固定されたときに光情報
記録媒体1の透明基板3側の面に対向するように配置さ
れたソリッドイマージョンレンズ(以下、SILと記
す。)12Aと、このSIL12Aにおける光情報記録
媒体1とは反対側に設けられた対物レンズ13Aと、ス
ピンドル81に光情報記録媒体1が固定されたときに光
情報記録媒体1の保護層5側の面に対向するように配置
されたSIL12Bと、このSIL12Bにおける光情
報記録媒体1とは反対側に設けられた対物レンズ13B
とを備えている。本実施の形態では、対物レンズ13A
と対物レンズ13Bは、これらの光軸が同一線上にあ
り、且つこれらの光軸が光情報記録媒体1の面に対して
60°の角度をなすように配置されている。
【0030】ピックアップ11は、更に、対物レンズ1
3Aを光軸方向および光情報記録媒体1の半径方向に移
動可能なアクチュエータ14Aと、対物レンズ13Bを
光軸方向および光情報記録媒体1の半径方向に移動可能
なアクチュエータ14Bとを備えている。
【0031】ピックアップ11は、更に、対物レンズ1
3Aにおける光情報記録媒体1とは反対側に、対物レン
ズ13A側から順に配設された空間光変調器15、ビー
ムスプリッタ16、コリメータレンズ17およびレーザ
カプラ20と、対物レンズ13Bにおける光情報記録媒
体1とは反対側に設けられたCCDアレイ19とを備え
ている。
【0032】空間光変調器15は、格子状に配列された
多数の画素を有し、各画素毎に光の透過状態(以下、オ
ンとも言う。)と遮断状態(以下、オフとも言う。)と
を選択することによって、光強度によって光を空間的に
変調することができるようになっている。空間光変調器
15としては、例えば液晶表示素子を用いることができ
る。なお、空間光変調器15の制御は、図5におけるコ
ントローラ90の制御の下で、図示しない駆動回路によ
って行われるようになっている。また、CCDアレイ1
9は、格子状に配列された多数の画素を有している。
【0033】ビームスプリッタ16は、その法線方向
が、コリメータレンズ17と空間光変調器15の間にお
ける光軸方向に対して45°傾けられて配置された半反
射面16aを有している。そして、コリメータレンズ1
7側よりビームスプリッタ16に入射する光は、光量の
一部が半反射面16aを透過して空間光変調器15に入
射し、光量の一部が半反射面16aで反射されるように
なっている。
【0034】ピックアップ11は、更に、コリメータレ
ンズ17側よりビームスプリッタ16に入射する光のう
ち半反射面16aで反射される光の進行方向に配設さ
れ、半反射面16aと平行な全反射面51aを有するプ
リズム51と、このプリズム51の全反射面51aで反
射される光の進行方向に配設され、全反射面51aに直
交する全反射面52aを有するプリズム52と、全反射
面52aで反射される光の進行方向に、プリズム52側
より順に配設された凸レンズ53、凹レンズ54および
シリンドリカルレンズ55とを備えている。シリンドリ
カルレンズ55より出射される光は、その中心(光軸)
が、情報記録層2内において、対物レンズ13Aより出
射される光の中心(光軸)と直交するように、情報記録
層2に対して照射されるようになっている。従って、シ
リンドリカルレンズ55より出射される光は、光情報記
録媒体1の面に対して30°の角度をなすように、光情
報記録媒体1に対して照射されるようになっている。
【0035】なお、図1において、符号57は光情報記
録媒体1の回転方向を示し、符号58はピックアップ1
1のシーク方向を示している。
【0036】図1に示したピックアップ11では、レー
ザカプラ20はレーザ光を出射し、このレーザ光は、コ
リメータレンズ17によって平行光束とされ、ビームス
プリッタ16に入射し、光量の一部が半反射面16aを
透過し、光量の一部が半反射面16aで反射されるよう
になっている。半反射面16aを透過した光は、空間光
変調器15を通過し、対物レンズ13Aによって集光さ
れ、SIL12Aを通過して、光情報記録媒体1に照射
されるようになっている。この光は、位置決め層4と保
護層5との境界面上で最も小径となるように収束するよ
うになっている。
【0037】一方、半反射面16aで反射された光は、
プリズム51の全反射面51aとプリズム52の全反射
面52aで順に反射され、凸レンズ53と凹レンズ54
を順に通過して、光束の径が縮小されるようになってい
る。凹レンズ54の出射光は、シリンドリカルレンズ5
5によって、対物レンズ13Aの光軸方向のみについて
収束されて扁平な形状の光束とされ、SIL12Aを通
過して、光情報記録媒体1に照射されるようになってい
る。
【0038】対物レンズ13A側からの光とシリンドリ
カルレンズ55側からの光は、各光の中心が直交するよ
うに、情報記録層2内で交差するようになっている。ま
た、シリンドリカルレンズ55側からの光は、対物レン
ズ13A側からの光の中心とシリンドリカルレンズ55
側からの光の中心が交わる点を通る紙面に垂直な方向の
直線上で最も薄くなるようになっている。
【0039】情報の記録時には、対物レンズ13A側か
らの光が情報光となり、シリンドリカルレンズ55側か
らの光が記録用参照光となり、情報記録層2内に、これ
らの情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターン
によって情報が記録される記録領域59が層状に形成さ
れるようになっている。この記録領域59は、円錐を、
その中心軸に直交する方向にスライスして形成されるよ
うな円板状の形状となる。
【0040】光情報記録媒体1から対物レンズ13A側
へ向かう光は、対物レンズ13Aと空間光変調器15を
順に通過し、光量の一部がビームスプリッタ16の半反
射面16aを透過し、コリメータレンズ17によって集
光されて、レーザカプラ20に入射するようになってい
る。
【0041】光情報記録媒体1から対物レンズ13B側
へ向かう光は、対物レンズ13Bによって平行光束とさ
れて、CCDアレイ19に入射するようになっている。
情報の再生時には、シリンドリカルレンズ55側からの
光が再生用参照光となり、この再生用参照光が記録領域
59に照射されることにより、記録領域59より再生光
が生成され、この再生光が対物レンズ13Bを経て、C
CDアレイ19に入射するようになっている。
【0042】ここで、図2を参照して、SIL12A,
12Bについて詳しく説明する。まず、SIL12A
は、光情報記録媒体1の透明基板3側の面が平面に形成
されている。SIL12Aにおける透明基板3とは反対
側の面は、2つの球面部分12Aa,12Abを有して
いる。球面部分12Aaは、対物レンズ13A側からの
光が入射する位置に形成され、対物レンズ13A側から
の光が最も小径となる点61を中心とする球面形状に形
成されている。球面部分12Abは、シリンドリカルレ
ンズ55側からの光が入射する位置に形成され、対物レ
ンズ13A側からの光の中心とシリンドリカルレンズ5
5側からの光の中心が交わる点62を中心とする球面形
状に形成されている。また、SIL12Aの屈折率は、
透明基板3の屈折率と略等しくなっている。
【0043】対物レンズ13A側からの光は、SIL1
2Aの球面部分12Aaに対して垂直に入射し、この球
面部分12Aaで屈折することなく進行し、点61で最
も小径となるように収束する。シリンドリカルレンズ5
5側からの光は、SIL12Aの球面部分12Abに対
して垂直に入射し、この球面部分12Abで屈折するこ
となく進行し、点62を通る紙面に垂直な方向の直線上
で最も薄くなるように収束する。
【0044】本実施の形態では、光情報記録媒体1に対
して、対物レンズ13A側からの光とシリンドリカルレ
ンズ55側からの光を、それぞれ斜め方向から入射させ
るため、SIL12Aを設けない場合には、これらの光
が光情報記録媒体1を通過する際に、これらの光に収差
が発生する。本実施の形態では、SIL12Aを設けた
ことにより、対物レンズ13A側からの光とシリンドリ
カルレンズ55側からの光が、それぞれSIL12Aに
垂直に入射するので、これらの光の収差を大幅に低減す
ることができる。
【0045】SIL12Bは、光情報記録媒体1の保護
層5側の面が平面に形成されている。SIL12Bにお
ける保護層5と反対側の面は、対物レンズ13A側から
の光が最も小径となる点61を中心とする球面形状に形
成されている。また、SIL12Bの屈折率は、保護層
5の屈折率と略等しくなっている。
【0046】再生時において記録領域59で生成される
再生光は、SIL12Bを通過して対物レンズ13Bに
入射するようになっている。従って、本実施の形態で
は、SIL12Bを設けたことにより、再生光の収差も
大幅に低減することができる。
【0047】図3は、SIL12A,12Bの支持機構
の一例を示す断面図である。この例では、対物レンズ1
3Aが支持部材91によって支持されている。対物レン
ズ13AのSIL12A側には、必要に応じて、収差等
の光学特性を補正するための補正レンズ92が設けら
れ、この補正レンズ92も支持部材91によって支持さ
れるようになっている。支持部材91の外周側には、ア
クチュエータ14Aの一部を構成するマグネット95が
取り付けられいてる。このマグネット95の周囲には、
マグネット95に対して所定の間隔を開けて、アクチュ
エータ14Aの一部を構成するコイル96が設けられて
いる。支持部材91の光情報記録媒体1側には、サスペ
ンション93を介して、スライダ94が取り付けられて
いる。SIL12Aは、このスライダ94によって支持
されている。スライダ94は、光情報記録媒体1の透明
基板3上を滑るようになっている。なお、スライダ94
には、対物レンズ13A側からの光が通過する部分に開
口部94aが設けられていると共に、シリンドリカルレ
ンズ55側からの光が通過する部分に開口部94bが設
けられている。
【0048】一方、SIL12Bは、スライダ97によ
って支持されている。スライダ97は、光情報記録媒体
1の保護層5上を滑るようになっている。スライダ97
は、サスペンション98を介して、支持部材99に取り
付けられている。図示しないが、支持部材99には対物
レンズ13Bが取り付けられている。なお、支持部材9
9の周辺の構成は、支持部材91の周辺の構成と同様で
ある。
【0049】なお、光情報記録媒体1の交換等を可能と
するために、支持部材91,99は、図示しない駆動機
構によって、光情報記録媒体1に対して近接離間可能に
なっている。
【0050】図4は、SIL12A,12Bの支持機構
の他の例を示す側面図である。この例では、SIL12
A,12Bは、それぞれ、フライングヘッド型の支持部
材61,62によって支持されている。支持部材61,
62は、光情報記録媒体1の回転に伴って、光情報記録
媒体1に対して所定のエアギャップを開けて対向するよ
うに浮上するようになっている。なお、この例でも、光
情報記録媒体1の交換等を可能とするために、支持部材
61,62は、図示しない駆動機構によって、光情報記
録媒体1に対して接近離間可能になっている。
【0051】図6は図1におけるレーザカプラ20の構
成を示す斜視図、図7はレーザカプラ20の側面図であ
る。これらの図に示したように、レーザカプラ20は、
フォトディテクタ25,26が形成された半導体基板2
1と、この半導体基板21上においてフォトディテクタ
25,26を覆うように配置され、半導体基板21上に
接合されたプリズム22と、半導体基板21上において
フォトディテクタ25,26が形成された位置と異なる
位置に配置され、半導体基板21上に接合された半導体
素子23と、この半導体素子23上に接合された半導体
レーザ24とを備えている。半導体レーザ24は、プリ
ズム22側に向けて水平方向に前方レーザ光を出射する
と共に、前方レーザ光と反対方向に後方レーザ光を出射
するようになっている。プリズム22の半導体レーザ2
4側には斜面が形成され、この斜面は、半導体レーザ2
4からの前方レーザ光の一部を反射して、半導体基板2
1に対して垂直な方向に出射すると共に、光情報記録媒
体1からの戻り光の一部を透過する半反射面22aにな
っている。また、プリズム22の上面は、図7に示した
ようにプリズム22内を通過する光を全反射する全反射
面22bになっている。半導体素子23には、半導体レ
ーザ24からの後方レーザ光を受光するフォトディテク
タ27が形成されている。このフォトディテクタ27の
出力信号は、半導体レーザ24の出力を自動調整するた
めに用いられるようになっている。半導体基板21に
は、各種のアンプやその他の電子部品が内蔵されてい
る。半導体素子23には、半導体レーザ24を駆動する
アンプ等の電子部品が内蔵されている。
【0052】図6および図7に示したレーザカプラ20
では、半導体レーザ24からの前方レーザ光は、一部が
プリズム22の半反射面22aで反射されて、図1にお
けるコリメータレンズ17に入射するようになってい
る。また、コリメータレンズ17によって集光された光
情報記録媒体1からの戻り光は、一部がプリズム22の
半反射面22aを透過して、プリズム22内に導かれ、
フォトディテクタ25に向かうようになっている。フォ
トディテクタ25上には半反射膜が形成されており、プ
リズム22内に導かれた光の一部は、フォトディテクタ
25上の半反射膜を透過してフォトディテクタ25に入
射し、残りの一部はフォトディテクタ25上の半反射膜
で反射され、更にプリズム22の全反射面22bで反射
されてフォトディテクタ26に入射するようになってい
る。
【0053】ここで、図7に示したように、プリズム2
2内に導かれた光は、フォトディテクタ25,26間の
光路の途中で一旦最も小径となるように収束するように
なっている。そして、レーザカプラ20からの光が光情
報記録媒体1における位置決め層4と保護層5との境界
面上で最も小径となるように収束する合焦状態のときに
はフォトディテクタ25,26に対する入射光の径が等
しくなり、合焦状態から外れたときにはフォトディテク
タ25,26に対する入射光の径が異なるようになって
いる。フォトディテクタ25,26に対する入射光の径
の変化は、互いに逆方向になるため、フォトディテクタ
25,26に対する入射光の径の変化に応じた信号を検
出することによってフォーカスエラー信号を得ることが
できる。図6に示したように、フォトディテクタ25,
26は、それぞれ3分割された受光部を有している。フ
ォトディテクタ25における受光部をA1,C1,B
1、フォトディテクタ26における受光部をA2,C
2,B2とする。C1,C2は、それぞれ、A1,B1
間、A2,B2間の中央部分の受光部である。また、各
受光部間の分割線は、光情報記録媒体1におけるトラッ
ク方向に対応する方向と平行になるように配置されてい
る。従って、受光部A1,B1間およびA2,B2間の
出力の差から、プュッシュプル法によってトラッキング
エラー信号を得ることができる。
【0054】なお、レーザカプラ20内の半導体レーザ
24の出力の制御は、図5におけるコントローラ90の
制御の下で、図示しない駆動回路によって行われるよう
になっている。
【0055】図8は、フォトディテクタ25,26の出
力に基づいて、フォーカスエラー信号,トラッキングエ
ラー信号および再生信号を検出するための検出回路85
の構成を示すブロック図である。この検出回路85は、
フォトディテクタ25の受光部A1,B1の各出力を加
算する加算器31と、この加算器31の出力の利得を調
整する利得調整アンプ32と、フォトディテクタ25の
受光部C1の出力の利得を調整する利得調整アンプ33
と、利得調整アンプ32の出力と利得調整アンプ33の
出力との差を演算する減算器34と、フォトディテクタ
26の受光部A2,B2の各出力を加算する加算器35
と、この加算器35の出力の利得を調整する利得調整ア
ンプ36と、フォトディテクタ26の受光部C2の出力
の利得を調整する利得調整アンプ37と、利得調整アン
プ36の出力と利得調整アンプ37の出力との差を演算
する減算器38と、減算器34の出力と減算器38の出
力との差を演算してフォーカスエラー信号FEを生成す
る減算器39とを備えている。
【0056】検出回路85は、更に、フォトディテクタ
25の受光部A1の出力と受光部B1の出力との差を演
算する減算器40と、フォトディテクタ26の受光部A
2の出力と受光部B2の出力との差を演算する減算器4
1と、減算器40の出力と減算器41の出力との差を演
算してトラッキングエラー信号TEを生成する減算器4
2とを備えている。検出回路85は、更に、加算器31
の出力と受光部C1の出力とを加算する加算器43と、
加算器35の出力と受光部C2の出力とを加算する加算
器44と、加算器43の出力と加算器44の出力とを加
算して再生信号RFを生成する加算器45とを備えてい
る。
【0057】なお、本実施の形態では、再生信号RF
は、光情報記録媒体1におけるアドレス・サーボエリア
に記録された情報を再生した信号である。信号処理回路
89は、PLL(位相同期化ループ)回路によって、基
本クロックの位相を、再生信号RFの位相に同期させる
ようになっている。
【0058】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置の作用について、サーボ時、記録時、再生時に分け
て、順に説明する。以下の説明は、本実施の形態に係る
光情報記録方法および光情報記録再生方法の説明を兼ね
ている。なお、サーボ時、記録時、再生時のいずれのと
きも、光情報記録媒体1は規定の回転数を保つように制
御されてスピンドルモータ82によって回転される。
【0059】まず、サーボ時の作用について説明する。
サーボ時には、空間光変調器15の全画素がオンにされ
る。レーザカプラ20の出射光の出力は、再生用の低出
力に設定される。なお、コントローラ90は、再生信号
RFより再生された基本クロックに基づいて、対物レン
ズ13Aの出射光がアドレス・サーボエリアを通過する
タイミングを予測し、対物レンズ13Aの出射光がアド
レス・サーボエリアを通過する間、上記の設定とする。
【0060】サーボ時には、レーザカプラ20から出射
されたレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行
光束とされ、ビームスプリッタ16に入射し、光量の一
部が半反射面16aを透過し、光量の一部が半反射面1
6aで反射される。半反射面16aを透過した光は、空
間光変調器15を通過し、対物レンズ13Aによって集
光され、SIL12Aを通過して、光情報記録媒体1に
照射される。この光は、位置決め層4と保護層5との境
界面上で最も小径となるように収束し、位置決め層4と
保護層5との境界面で反射され、その際、アドレス・サ
ーボエリアにおけるエンボスピットによって変調され
て、対物レンズ13A側に戻ってくる。この戻り光は、
対物レンズ13Aで平行光束とされ、空間光変調器15
を通過して、ビームスプリッタ16に入射し、光量の一
部が半反射面16aを透過する。この半反射面16aを
透過した戻り光は、コリメータレンズ17によって集光
されて、レーザカプラ20に入射し、フォトディテクタ
25,26によって検出される。そして、このフォトデ
ィテクタ25,26の出力に基づいて、図8に示した検
出回路85によって、フォーカスエラー信号FE,トラ
ッキングエラー信号TEおよび再生信号RFが生成さ
れ、これらの信号に基づいて、フォーカスサーボおよび
トラッキングサーボが行われると共に、基本クロックの
再生およびアドレスの判別が行われる。
【0061】なお、本実施の形態では、アクチュエータ
14A,14Bは、各対物レンズ13A,13Bを通過
する光の収束位置(光束が最も小径となる位置)が共に
位置決め層4と保護層5との境界面上にくるように、フ
ォーカスサーボ回路86によって連動するように制御さ
れるようになっている。
【0062】次に、記録時の作用について説明する。記
録時には、空間光変調器15は、記録する情報に応じて
各画素毎にオンとオフとが選択される。レーザカプラ2
0の出射光の出力は、再生信号RFより再生された基本
クロックに基づいて、パルス的に記録用の高出力にされ
る。なお、コントローラ90は、再生信号RFより再生
された基本クロックに基づいて、対物レンズ13Aの出
射光がデータエリアを通過するタイミングを予測し、対
物レンズ13Aの出射光がデータエリアを通過する間、
上記の設定とする。対物レンズ13Aの出射光がデータ
エリアを通過する間は、フォーカスサーボおよびトラッ
キングサーボは行われず、対物レンズ13A,13Bは
固定されている。
【0063】記録時には、レーザカプラ20から出射さ
れたレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光
束とされ、ビームスプリッタ16に入射し、光量の一部
が半反射面16aを透過し、光量の一部が半反射面16
aで反射される。半反射面16aを透過した光は、空間
光変調器15を通過し、記録する情報に応じて空間的に
変調されて情報光となる。この情報光は、対物レンズ1
3Aによって集光され、SIL12Aを通過して、光情
報記録媒体1に照射される。なお、この情報光は、その
中心が光情報記録媒体1の面に対して60°の角度をな
すように、光情報記録媒体1に照射される。
【0064】一方、半反射面16aで反射された光は、
記録用参照光となり、プリズム51の全反射面51aと
プリズム52の全反射面52aで順に反射され、凸レン
ズ53と凹レンズ54を順に通過して光束の径が縮小さ
れ、シリンドリカルレンズ55によって、対物レンズ1
3Aの光軸方向のみについて収束されて扁平な形状の光
束とされ、SIL12Aを通過して、光情報記録媒体1
に照射される。なお、この記録用参照光は、その中心が
光情報記録媒体1の面に対して30°の角度をなすよう
に、光情報記録媒体1に照射される。
【0065】対物レンズ13A側からの情報光とシリン
ドリカルレンズ55側からの記録用参照光は、各光の中
心が直交するように、情報記録層2内で交差する。そし
て、これらの情報光と記録用参照光が交差する部分に、
これらの光の干渉による干渉パターンが形成され、レー
ザカプラ20の出射光の出力が高出力になったときに、
情報光と記録用参照光による干渉パターンが情報記録層
2内に体積的に記録されて、透過型(フレネル型)の体
積ホログラムからなる記録領域59が層状に形成され
る。この記録領域59は、円板状の形状となる。
【0066】図9は、光情報記録媒体1の情報記録層2
に形成される記録領域59を概念的に表したものであ
る。この図において、符号63はアドレス・サーボエリ
アを示し、符号64はデータエリアを示している。ま
た、符号65はトラックを示している。図9に示した例
では、隣接する2つのアドレス・サーボエリア63間の
データエリア64に、等間隔に5つの記録領域59を形
成するようにしている。また、アドレス・サーボエリア
63には、エンボスピット66が形成されている。な
お、図9では、記録領域59やエンボスピット66を実
際よりもかなり大きく表している。
【0067】図10は、光情報記録媒体1の情報記録層
2内における記録領域59を表したものである。なお、
この図は、光情報記録媒体1の半径方向に沿った情報記
録層2の断面を表している。この図に示したように、情
報記録層2内には、層状の複数の記録領域59が、積層
されるように形成される。各記録領域59は、その法線
方向が情報記録層2の法線方向に対して30°傾いた状
態に形成される。
【0068】なお、本実施の形態では、情報記録層2内
に、互いに重なることなく複数の記録領域59が形成さ
れるように、光情報記録媒体1に対する情報光および記
録用参照光の位置を制御するようにする。
【0069】次に、再生時の作用について説明する。再
生時には、空間光変調器15は、全画素がオフにされ
る。また、レーザカプラ20の出射光の出力は、再生用
の低出力にされる。なお、コントローラ90は、再生信
号RFより再生された基本クロックに基づいて、対物レ
ンズ13Aの出射光がデータエリアを通過するタイミン
グを予測し、対物レンズ13Aの出射光がデータエリア
を通過する間、上記の設定とする。対物レンズ13Aの
出射光がデータエリアを通過する間は、フォーカスサー
ボおよびトラッキングサーボは行われず、対物レンズ1
3A,13Bは固定されている。
【0070】再生時には、レーザカプラ20から出射さ
れたレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光
束とされ、ビームスプリッタ16に入射し、光量の一部
が半反射面16aを透過し、光量の一部が半反射面16
aで反射される。半反射面16aを透過した光は、空間
光変調器15によって遮断される。一方、半反射面16
aで反射された光は、記録用参照光に対応した再生用参
照光となり、プリズム51の全反射面51aとプリズム
52の全反射面52aで順に反射され、凸レンズ53と
凹レンズ54を順に通過して光束の径が縮小され、シリ
ンドリカルレンズ55によって、対物レンズ13Aの光
軸方向のみについて収束されて扁平な形状の光束とさ
れ、SIL12Aを通過して、光情報記録媒体1に照射
される。
【0071】情報記録層2における記録領域59に再生
用参照光が照射されると、この記録領域59より再生光
が生成される。この再生光は、位置決め層4と保護層5
との境界面上で最も小径となるように収束した後、拡散
しながら、保護層5側より、光情報記録媒体1外へ出射
される。この再生光は、SIL12Bを通過し、対物レ
ンズ13Bを経て、CCDアレイ19に入射する。この
ようにしてCCDアレイ19上では、記録時に空間光変
調器15においてオンであった画素に対応する部分のみ
が明るく照射され、その2次元パターンがCCDアレイ
19によって検出され、情報の再生が行われる。
【0072】なお、再生時には、再生用参照光を、連続
的に光情報記録媒体1に対して照射してもよいし、記録
領域59が通過するタイミングに合わせて、間欠的に照
射するようにしてもよい。なお、この場合、再生用参照
光を照射するタイミングは、記録時にレーザカプラ20
の出射光の出力を高出力にするタイミングと同じであ
り、基本クロックに基づいて判断される。このように、
再生用参照光を間欠的に照射した場合には、連続的に照
射する場合に比べて、SN比を向上させることができる
と共に、光情報記録媒体1の温度上昇を抑えることがで
きる。
【0073】ところで、CCDアレイ19によって、再
生光の2次元パターンを検出する場合、再生光とCCD
アレイ19とを正確に位置決めするか、CCDアレイ1
9の検出データから再生光のパターンにおける基準位置
を認識する必要がある。本実施の形態では、後者を採用
する。ここで、図11および図12を参照して、CCD
アレイ19の検出データから再生光のパターンにおける
基準位置を認識する方法について説明する。図11に示
したように、ピックアップ11におけるアパーチャは、
空間光変調器15によって、複数の画素72に分けられ
る。この画素72が、2次元パターンデータの最小単位
となる。本実施の形態では、2画素で1ビットのデジタ
ルデータ“0”または“1”を表現し、1ビットの情報
に対応する2画素のうちの一方をオン、他方をオフとし
ている。2画素が共にオンまたは共にオフの場合はエラ
ーデータとなる。このように、2画素で1ビットのデジ
タルデータを表現することは、差動検出によりデータの
検出精度を上げることができる等のメリットがある。図
12(a)は、1ビットのデジタルデータに対応する2
画素の組73を表したものである。この組73が存在す
る領域を、以下、データ領域と言う。本実施の形態で
は、2画素が共にオンまたは共にオフの場合はエラーデ
ータとなることを利用して、再生光のパターンにおける
基準位置を示す基準位置情報を、情報光に含ませるよう
にしている。すなわち、図12(b)に示したように、
アパーチャの中心を通る2画素の幅の十文字の領域74
に、故意に、エラーデータを所定のパターンで配置して
いる。このエラーデータのパターンを、以下、トラッキ
ング用画素パターンと言う。このトラッキング用画素パ
ターンが基準位置情報となる。なお、図12(b)にお
いて、符号75はオンの画素、符号76はオフの画素を
表している。また、中心部分の4画素の領域77は、常
にオフにしておく。
【0074】トラッキング用画素パターンと、記録する
データに対応するパターンとを合わせると、図13
(a)に示したような2次元パターンとなる。本実施の
形態では、更に、データ領域以外の領域のうち、図にお
ける上半分をオフにし、下半分をオンにすると共に、デ
ータ領域においてデータ領域以外の領域に接する画素に
ついては、データ領域以外の領域と反対の状態、すなわ
ちデータ領域以外の領域がオフであればオン、データ領
域以外の領域がオンであればオフとする。これにより、
CCDアレイ19の検出データから、データ領域の境界
部分をより明確に検出することが可能となる。
【0075】記録時には、図13(a)に示したような
2次元パターンに従って空間変調された情報光と記録用
参照光との干渉パターンが情報記録層2に記録される。
再生時に得られる再生光のパターンは、図13(b)に
示したように、記録時に比べるとコントラストが低下
し、SN比が悪くなっている。再生時には、CCDアレ
イ19によって、図13(b)に示したような再生光の
パターンを検出し、データを判別するが、その際、トラ
ッキング用画素パターンを認識し、その位置を基準位置
としてデータを判別する。
【0076】図14(a)は、再生光のパターンから判
別したデータの内容を概念的に表したものである。図中
のA-1-1 等の符号を付した領域がそれぞれ1ビットのデ
ータを表している。本実施の形態では、データ領域を、
トラッキング用画素パターンが記録された十文字の領域
74で分割することによって、4つの領域78A,78
B,78C,78Dに分けている。そして、図14
(b)に示したように、対角の領域78A,78Cを合
わせて矩形の領域を形成し、同様に対角の領域78B,
78Dを合わせて矩形の領域を形成し、2つの矩形の領
域を上下に配置することでECCテーブルを形成するよ
うにしている。ECCテーブルとは、記録すべきデータ
にCRC(巡回冗長チェック)コード等のエラー訂正コ
ード(ECC)を付加して形成したデータのテーブルで
ある。なお、図14(b)は、n行m列のECCテーブ
ルの一例を示したものであり、この他の配列も自由に設
計することができる。また、図14(a)に示したデー
タ配列は、図14(b)に示したECCテーブルのうち
の一部を利用したものであり、図14(b)に示したE
CCテーブルのうち、図14(a)に示したデータ配列
に利用されない部分は、データの内容に関わらず一定の
値とする。記録時には、図14(b)に示したようなE
CCテーブルを図14(a)に示したように4つの領域
78A,78B,78C,78Dに分解して光情報記録
媒体1に記録し、再生時には、図14(a)に示したよ
うな配列のデータを検出し、これを並べ替えて図14
(b)に示したようなECCテーブルを再生し、このE
CCテーブルに基づいてエラー訂正を行ってデータの再
生を行う。
【0077】上述のような再生光のパターンにおける基
準位置(トラッキング用画素パターン)の認識や、エラ
ー訂正は、図5における信号処理回路89によって行わ
れる。
【0078】以上説明したように、本実施の形態に係る
光情報記録再生装置10によれば、光情報記録媒体1の
情報記録層2内に、層状の記録領域59を形成するよう
にしたので、情報記録層内にブロック状の記録領域を形
成する場合に比べて、より高密度に情報を記録すること
が可能となる。また、本実施の形態によれば、多重記録
を行わなくとも高密度に情報を記録することができるの
で、情報の高密度化を実現しながら、各情報の分離も容
易に行うことができるようになる。
【0079】また、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置10によれば、位置決め層3に記録された情報を用
いて、情報光、記録用参照光および再生用参照光の位置
を制御するようにしたので、これらの光の位置決めを精
度良く行うことができ、その結果、リムーバビリティが
良く、ランダムアクセスが容易になると共に、記録容量
および転送レートを大きくすることができる。
【0080】また、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置10によれば、情報光および記録用参照光を、それ
ぞれの中心が互いに直交するように、情報記録層2に対
して照射するようにしたので、干渉縞のピッチを小さく
でき、より高密度の記録が可能となる。
【0081】また、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置10によれば、情報光、記録用参照光および再生用
参照光が通過するSIL12Aと、再生光が通過するS
IL12Bとを設けたので、情報光、記録用参照光、再
生用参照光および再生光に発生する収差を大幅に低減す
ることができる。
【0082】また、本実施の形態によれば、再生光のパ
ターンにおける基準位置を示す基準位置情報を、情報光
に含ませるようにしたので、再生光のパターンの認識が
容易になる。
【0083】以下、本実施の形態におけるいくつかの変
形例について説明する。まず、上記実施の形態では、ア
ドレス・サーボエリアにおける位置決め層4に、予めエ
ンボスピットによってアドレス情報等を記録しておく例
を挙げたが、エンボスピットを含む位置決め層4を有し
ない光情報記録媒体を用い、その光情報記録媒体に対し
て、アドレス・サーボエリアにおいて、情報記録層2の
一方の面に近い部分に選択的に高出力のレーザ光を照射
して、その部分の屈折率を選択的に変化させることによ
ってアドレス情報等を記録してフォーマッティングを行
うようにしてもよい。
【0084】また、光情報記録媒体1におけるアドレス
・サーボエリアに、アドレス情報等をエンボスピットに
よって記録しておく代わりに、予め、データエリアにお
けるホログラフィを利用した記録と同様の方法で、所定
のパターンのアドレス情報等を、ホログラムとして記録
しておいてもよい。図15は、このように、アドレス・
サーボエリア63に、アドレス情報等を表すホログラム
67を記録した光情報記録媒体1を概念的に示したもの
である。
【0085】このように、アドレス・サーボエリア63
に、アドレス情報等を表すホログラム67を記録した場
合には、サーボ時にもピックアップ11を再生時と同じ
状態にして、ホログラム67より生成される再生光のパ
ターンをCCDアレイ19によって検出するようにす
る。この場合、基本クロックおよびアドレスは、CCD
アレイ19の検出データから直接得ることができる。ト
ラッキングエラー信号は、CCDアレイ19上の再生光
のパターンの位置の情報から得ることができる。また、
フォーカスサーボは、CCDアレイ19上の再生パター
ンのコントラストが最大になるように対物レンズ13
A,13Bを駆動することで行うことができる。また、
再生時においても、フォーカスサーボを、CCDアレイ
19上の再生パターンのコントラストが最大になるよう
に対物レンズ13A,13Bを駆動することで行うこと
が可能である。
【0086】なお、上述のように、アドレス情報等をホ
ログラム67として記録した場合には、ホログラム67
からの再生光に対する処理を速やかに行う必要があるの
で、CCDアレイ19の代わりに、MOS型固体撮像素
子と信号処理回路とが1チップ上に集積されたスマート
光センサ(例えば、文献「O plus E,1996
年9月,No.202,第93〜99ページ」参照。)
を用いてもよい。このスマート光センサは、転送レート
が大きく、高速な演算機能を有するので、このスマート
光センサを用いることにより、高速な再生が可能とな
り、例えば、Gビット/秒オーダの転送レートで再生を
行うことが可能となる。
【0087】また、予めアドレス情報等を表すホログラ
ム67が記録されていない光情報記録媒体を用い、その
光情報記録媒体に対して、アドレス情報等を表すホログ
ラム67を記録するフォーマッティングを行うようにし
てもよい。
【0088】また、実施の形態では、図1に示したよう
に、情報光の出射部(対物レンズ13A)と記録用参照
光の出射部(シリンドリカルレンズ55)を、シーク方
向58に沿って配置した例を挙げたが、図16に示した
ように、情報光の出射部(対物レンズ13A)と記録用
参照光の出射部(シリンドリカルレンズ55)を、トラ
ック方向68に沿って配置してもよい。この場合には、
情報記録層2におけるトラック方向68に沿った断面に
おいて、図10に示したように記録領域59が配置され
ることになる。
【0089】また、実施の形態では、図1に示したよう
に、情報光の中心が光情報記録媒体1の面に対して60
°の角度をなし、記録用参照光の中心が光情報記録媒体
1の面に対して30°の角度をなすように、情報光と記
録用参照光を光情報記録媒体1に照射する例を挙げた
が、情報光の中心および記録用参照光の中心が光情報記
録媒体1の面に対してなす角度は、上記の例に限定され
ない。図17は、他の例として、情報光の中心が光情報
記録媒体1の面に対して45°の角度をなし、記録用参
照光の中心が光情報記録媒体1の面に対して90°の角
度をなすように、情報光と記録用参照光を光情報記録媒
体1に照射するようにしたピックアップ70の構成を示
している。この図に示したピックアップ70では、対物
レンズ13Aと対物レンズ13Bは、これらの光軸が同
一線上にあり、且つこれらの光軸が光情報記録媒体1の
面に対して45°の角度をなすように配置されている。
また、ピックアップ70では、凸レンズ53、凹レンズ
54およびシリンドリカルレンズ55は、これらの光軸
が光情報記録媒体1の面に対して垂直になるように配置
されている。また、ピックアップ70では、図1におけ
るプリズム51,52の代わりに、ミラー71を設け、
ビームスプリッタ16の半反射面16aで反射された光
を、ミラー71によって全反射させて、凸レンズ53に
導くようにしている。ピックアップ70におけるその他
の構成は、図1に示したピックアップ11と同様であ
る。
【0090】図17に示したピックアップ70を用いた
場合には、情報記録層2内には、層状の記録領域59
が、光情報記録媒体1の面に対して垂直に形成される。
【0091】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、反射型のホログラムを形成
するようにした例である。なお、本実施の形態では、第
1の実施の形態と同様の光情報記録媒体1を使用する。
また、本実施の形態に係る光情報記録再生装置の全体構
成は、ピックアップの構成が異なる点を除いて、図5と
同様である。
【0092】図18は、本実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。なお、以下、図1に示したピックアップ中の部材と
同じ部材には同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
本実施の形態におけるピックアップ111は、スピンド
ル81に光情報記録媒体1が固定されたときに光情報記
録媒体1の透明基板3側の面に対向するように配置され
たSIL12Aと、このSIL12Aにおける光情報記
録媒体1とは反対側に設けられた対物レンズ113A
と、スピンドル81に光情報記録媒体1が固定されたと
きに光情報記録媒体1の保護層5側の面に対向するよう
に配置されたSIL12Bと、このSIL12Bにおけ
る光情報記録媒体1とは反対側に設けられた対物レンズ
113Bとを備えている。本実施の形態では、対物レン
ズ113Aと対物レンズ113Bは、これらの光軸が同
一線上にあり、且つこれらの光軸が光情報記録媒体1の
面に対して60°の角度をなすように配置されている。
【0093】ピックアップ111は、更に、対物レンズ
113Aを光軸方向および光情報記録媒体1の半径方向
に移動可能なアクチュエータ114Aと、対物レンズ1
13Bを光軸方向および光情報記録媒体1の半径方向に
移動可能なアクチュエータ114Bとを備えている。
【0094】ピックアップ111は、更に、対物レンズ
113Bにおける光情報記録媒体1とは反対側に、対物
レンズ113B側から順に配設された空間光変調器1
5、ビームスプリッタ116、コリメータレンズ17お
よびレーザカプラ20と、対物レンズ113Aにおける
光情報記録媒体1とは反対側に設けられたCCDアレイ
19とを備えている。
【0095】ビームスプリッタ116は、その法線方向
が、コリメータレンズ17と空間光変調器15の間にお
ける光軸方向に対して45°傾けられて配置された半反
射面116aを有している。そして、コリメータレンズ
17側よりビームスプリッタ116に入射する光は、光
量の一部が半反射面116aを透過して空間光変調器1
5に入射し、光量の一部が半反射面116aで反射され
るようになっている。
【0096】ピックアップ111は、更に、コリメータ
レンズ17側よりビームスプリッタ116に入射する光
のうち半反射面116aで反射される光の進行方向に配
設され、半反射面116aと平行な全反射面121aを
有するプリズム121と、このプリズム121の全反射
面121aで反射される光の進行方向に配設され、全反
射面121aに直交する全反射面122aを有するプリ
ズム122と、全反射面122aで反射される光の進行
方向に、プリズム122側より順に配設された凸レンズ
53、凹レンズ54およびシリンドリカルレンズ55と
を備えている。シリンドリカルレンズ55より出射され
る光は、その中心(光軸)が、情報記録層2内におい
て、対物レンズ113Bより出射される光の中心(光
軸)と直交するように、情報記録層2に対して照射され
るようになっている。従って、シリンドリカルレンズ5
5より出射される光は、光情報記録媒体1の面に対して
30°の角度をなすように、光情報記録媒体1に対して
照射されるようになっている。
【0097】本実施の形態におけるピックアップ111
では、レーザカプラ20より出射されるレーザ光は、コ
リメータレンズ17によって平行光束とされ、ビームス
プリッタ116に入射し、光量の一部が半反射面116
aを透過し、光量の一部が半反射面116aで反射され
るようになっている。半反射面116aを透過した光
は、空間光変調器15を通過し、対物レンズ113Bに
よって集光され、SIL12Bを通過して、光情報記録
媒体1に照射されるようになっている。この光は、位置
決め層4と保護層5との境界面上で最も小径となるよう
に収束するようになっている。
【0098】一方、半反射面116aで反射された光
は、プリズム121の全反射面121aとプリズム12
2の全反射面122aで順に反射され、凸レンズ53と
凹レンズ54を順に通過して、光束の径が縮小されるよ
うになっている。凹レンズ54の出射光は、シリンドリ
カルレンズ55によって、対物レンズ113Bの光軸方
向のみについて収束されて扁平な形状の光束とされ、S
IL12Aの球面部12Abを通過して、光情報記録媒
体1に照射されるようになっている。
【0099】対物レンズ113B側からの光とシリンド
リカルレンズ55側からの光は、各光の中心が直交する
ように、情報記録層2内で交差するようになっている。
また、シリンドリカルレンズ55側からの光は、対物レ
ンズ113B側からの光の中心とシリンドリカルレンズ
55側からの光の中心が交わる点を通る紙面に垂直な方
向の直線上で最も薄くなるようになっている。
【0100】情報の記録時には、対物レンズ113B側
からの光が情報光となり、シリンドリカルレンズ55側
からの光が記録用参照光となり、情報記録層2内に、こ
れらの情報光と記録用参照光との干渉による干渉パター
ンによって情報が記録される記録領域123が層状に形
成されるようになっている。この記録領域123は、第
1の実施の形態における記録領域59と同様に、円錐
を、その中心軸に直交する方向にスライスして形成され
るような円板状の形状となる。
【0101】光情報記録媒体1から対物レンズ113B
側へ向かう光は、対物レンズ113Bと空間光変調器1
5を順に通過し、光量の一部がビームスプリッタ116
の半反射面116aを透過し、コリメータレンズ17に
よって集光されて、レーザカプラ20に入射するように
なっている。
【0102】光情報記録媒体1から対物レンズ113A
側へ向かう光は、SIL12Aの球面部12Aaを通過
し、対物レンズ113Aによって平行光束とされて、C
CDアレイ19に入射するようになっている。情報の再
生時には、シリンドリカルレンズ55側からの光が再生
用参照光となり、この再生用参照光が記録領域123に
照射されることにより、記録領域123より再生光が生
成され、この再生光が対物レンズ113Aを経て、CC
Dアレイ19に入射するようになっている。
【0103】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置の作用について、サーボ時、記録時、再生時に分け
て、順に説明する。
【0104】まず、サーボ時の作用について説明する。
サーボ時には、空間光変調器15の全画素がオンにされ
る。レーザカプラ20の出射光の出力は、再生用の低出
力に設定される。なお、コントローラ90は、再生信号
RFより再生された基本クロックに基づいて、対物レン
ズ113Bの出射光がアドレス・サーボエリアを通過す
るタイミングを予測し、対物レンズ113Bの出射光が
アドレス・サーボエリアを通過する間、上記の設定とす
る。
【0105】サーボ時には、レーザカプラ20から出射
されたレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行
光束とされ、ビームスプリッタ116に入射し、光量の
一部が半反射面116aを透過し、光量の一部が半反射
面116aで反射される。半反射面116aを透過した
光は、空間光変調器15を通過し、対物レンズ113B
によって集光され、SIL12Bを通過して、光情報記
録媒体1に照射される。この光は、位置決め層4と保護
層5との境界面上で最も小径となるように収束し、位置
決め層4と保護層5との境界面で反射され、その際、ア
ドレス・サーボエリアにおけるエンボスピットによって
変調されて、対物レンズ113B側に戻ってくる。この
戻り光は、対物レンズ113Bで平行光束とされ、空間
光変調器15を通過して、ビームスプリッタ116に入
射し、光量の一部が半反射面116aを透過する。この
半反射面116aを透過した戻り光は、コリメータレン
ズ17によって集光されて、レーザカプラ20に入射
し、フォトディテクタ25,26によって検出される。
そして、このフォトディテクタ25,26の出力に基づ
いて、図8に示した検出回路85によって、フォーカス
エラー信号FE,トラッキングエラー信号TEおよび再
生信号RFが生成され、これらの信号に基づいて、フォ
ーカスサーボおよびトラッキングサーボが行われると共
に、基本クロックの再生およびアドレスの判別が行われ
る。
【0106】なお、本実施の形態では、アクチュエータ
114A,114Bは、各対物レンズ113A,113
Bを通過する光の収束位置(光束が最も小径となる位
置)が共に位置決め層4と保護層5との境界面上にくる
ように、フォーカスサーボ回路86によって連動するよ
うに制御されるようになっている。
【0107】次に、記録時の作用について説明する。記
録時には、空間光変調器15は、記録する情報に応じて
各画素毎にオンとオフとが選択される。レーザカプラ2
0の出射光の出力は、再生信号RFより再生された基本
クロックに基づいて、パルス的に記録用の高出力にされ
る。なお、コントローラ90は、再生信号RFより再生
された基本クロックに基づいて、対物レンズ113Bの
出射光がデータエリアを通過するタイミングを予測し、
対物レンズ113Bの出射光がデータエリアを通過する
間、上記の設定とする。対物レンズ113Bの出射光が
データエリアを通過する間は、フォーカスサーボおよび
トラッキングサーボは行われず、対物レンズ113A,
113Bは固定されている。
【0108】記録時には、レーザカプラ20から出射さ
れたレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光
束とされ、ビームスプリッタ116に入射し、光量の一
部が半反射面116aを透過し、光量の一部が半反射面
116aで反射される。半反射面116aを透過した光
は、空間光変調器15を通過し、記録する情報に応じて
空間的に変調されて情報光となる。この情報光は、対物
レンズ113Bによって集光され、SIL12Bを通過
して、光情報記録媒体1に照射される。なお、この情報
光は、その中心が光情報記録媒体1の面に対して60°
の角度をなすように、光情報記録媒体1に照射される。
【0109】一方、半反射面116aで反射された光
は、記録用参照光となり、プリズム121の全反射面1
21aとプリズム122の全反射面122aで順に反射
され、凸レンズ53と凹レンズ54を順に通過して光束
の径が縮小され、シリンドリカルレンズ55によって、
対物レンズ113Bの光軸方向のみについて収束されて
扁平な形状の光束とされ、SIL12Aの球面部12A
bを通過して、光情報記録媒体1に照射される。なお、
この記録用参照光は、その中心が光情報記録媒体1の面
に対して30°の角度をなすように、光情報記録媒体1
に照射される。
【0110】対物レンズ113B側からの情報光とシリ
ンドリカルレンズ55側からの記録用参照光は、各光の
中心が直交するように、情報記録層2内で交差する。そ
して、これらの情報光と記録用参照光が交差する部分
に、これらの光の干渉による干渉パターンが形成され、
レーザカプラ20の出射光の出力が高出力になったとき
に、情報光と記録用参照光による干渉パターンが情報記
録層2内に体積的に記録されて、反射型(リップマン
型)の体積ホログラムからなる記録領域123が層状に
形成される。この記録領域123は、円板状の形状とな
る。
【0111】なお、本実施の形態では、情報記録層2内
に、互いに重なることなく複数の記録領域123が形成
されるように、光情報記録媒体1に対する情報光および
記録用参照光の位置を制御するようにする。光情報記録
媒体1の情報記録層2内における記録領域123の状態
は、図9および図10に示した第1の実施の形態におけ
る記録領域59と同様である。
【0112】次に、再生時の作用について説明する。再
生時には、空間光変調器15は、全画素がオフにされ
る。また、レーザカプラ20の出射光の出力は、再生用
の低出力にされる。なお、コントローラ90は、再生信
号RFより再生された基本クロックに基づいて、対物レ
ンズ113Bの出射光がデータエリアを通過するタイミ
ングを予測し、対物レンズ113Bの出射光がデータエ
リアを通過する間、上記の設定とする。対物レンズ11
3Bの出射光がデータエリアを通過する間は、フォーカ
スサーボおよびトラッキングサーボは行われず、対物レ
ンズ113A,113Bは固定されている。
【0113】再生時には、レーザカプラ20から出射さ
れたレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光
束とされ、ビームスプリッタ116に入射し、光量の一
部が半反射面116aを透過し、光量の一部が半反射面
116aで反射される。半反射面116aを透過した光
は、空間光変調器15によって遮断される。一方、半反
射面116aで反射された光は、記録用参照光に対応し
た再生用参照光となり、プリズム121の全反射面12
1aとプリズム122の全反射面122aで順に反射さ
れ、凸レンズ53と凹レンズ54を順に通過して光束の
径が縮小され、シリンドリカルレンズ55によって、対
物レンズ113Bの光軸方向のみについて収束されて扁
平な形状の光束とされ、SIL12Aの球面部12Ab
を通過して、光情報記録媒体1に照射される。
【0114】情報記録層2における記録領域123に再
生用参照光が照射されると、この記録領域123より再
生光が生成される。この再生光は、拡散しながら、透明
基板3側より、光情報記録媒体1外へ出射される。この
再生光は、SIL12Aの球面部12Aaを通過し、対
物レンズ113Aを経て、CCDアレイ19に入射す
る。このようにしてCCDアレイ19上では、記録時に
空間光変調器15においてオンであった画素に対応する
部分のみが明るく照射され、その2次元パターンがCC
Dアレイ19によって検出され、情報の再生が行われ
る。
【0115】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0116】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。本実施の形態に係る光情報記録再生装置の全
体構成は、ピックアップの構成が異なる点を除いて、図
5と同様である。なお、本実施の形態における光情報記
録媒体1としては、その構造は第1の実施の形態と同様
であるが、情報記録層2が、波長の異なる2つの光の照
射により屈折率が変化する材料によって形成されたもの
を用いる。
【0117】図19および図20は、本実施の形態に係
る光情報記録再生装置におけるピックアップの構成を示
す説明図である。なお、以下、図1に示したピックアッ
プ中の部材と同じ部材には同じ符号を付し、詳しい説明
を省略する。本実施の形態におけるピックアップ211
は、スピンドル81に光情報記録媒体1が固定されたと
きに光情報記録媒体1の透明基板3側の面に対向するよ
うに配置されたSIL12Aと、このSIL12Aにお
ける光情報記録媒体1とは反対側に設けられた対物レン
ズ212Aと、スピンドル81に光情報記録媒体1が固
定されたときに光情報記録媒体1の保護層5側の面に対
向するように配置されたSIL12Bと、このSIL1
2Bにおける光情報記録媒体1とは反対側に設けられた
対物レンズ212Bとを備えている。本実施の形態で
は、対物レンズ212Aと対物レンズ212Bは、これ
らの光軸が同一線上にあり、且つこれらの光軸が光情報
記録媒体1の面に対して60°の角度をなすように配置
されている。
【0118】ピックアップ211は、更に、対物レンズ
212Aを光軸方向および光情報記録媒体1の半径方向
に移動可能なアクチュエータ213Aと、対物レンズ2
12Bを光軸方向および光情報記録媒体1の半径方向に
移動可能なアクチュエータ213Bとを備えている。
【0119】ピックアップ211は、更に、対物レンズ
212Aにおける光情報記録媒体1とは反対側に、対物
レンズ212A側から順に配設された2分割旋光板21
4A、プリズムブロック222,223、空間光変調器
216、コリメータレンズ217およびレーザカプラ2
0を備えている。プリズムブロック222,223間に
は、凸レンズ224が配設されている。
【0120】ピックアップ211は、更に、対物レンズ
212Bにおける光情報記録媒体1とは反対側に、対物
レンズ212B側から順に配設された2分割旋光板21
4C,プリズムブロック215,216およびCCDア
レイ219Bを備えている。プリズムブロック225,
226間には、2分の1波長板227と凸レンズ228
が配設されている。プリズムブロック226の側方に
は、CCDアレイ219Aが配設されている。
【0121】2分割旋光板214A,214Cは、それ
ぞれ、図19および図20において光軸の上側部分に配
置された旋光板214AR,214CRと、図19およ
び図20において光軸の下側部分に配置された旋光板2
14AL,214CLとを有している。各旋光板214
AR,214CR,214AL,214CLは、それぞ
れ例えば2枚の透明電極基板間に液晶を封入して構成さ
れている。旋光板214ARは、2枚の透明電極基板間
に電圧を印加しない(以下、オフにすると言う。)と入
射光の偏光方向を−45°回転させ、2枚の透明電極基
板間に電圧を印加する(以下、オンにすると言う。)と
入射光の偏光方向を回転させないようになっている。旋
光板214ALは、オフにすると入射光の偏光方向を+
45°回転させ、オンにすると入射光の偏光方向を回転
させないようになっている。旋光板214CRは、オフ
にすると入射光の偏光方向を+45°回転させ、オンに
すると入射光の偏光方向を回転させないようになってい
る。旋光板214CLは、オフにすると入射光の偏光方
向を−45°回転させ、オンにすると入射光の偏光方向
を回転させないようになっている。
【0122】プリズムブロック223は、その法線方向
が、2分割旋光板214Aと空間光変調器216の間に
おける光軸方向に対して45°傾けられて配置された偏
光ビームスプリッタ面223aと、空間光変調器216
側からの光が偏光ビームスプリッタ面223aで反射さ
れる方向に配置され、偏光ビームスプリッタ面223a
に平行な反射面223bとを有している。
【0123】プリズムブロック222は、その法線方向
が、2分割旋光板214Aと空間光変調器216の間に
おける光軸方向に対して45°傾けられ、且つプリズム
ブロック223の偏光ビームスプリッタ面223aに対
して90°傾けられて配置された偏光ビームスプリッタ
面222aと、プリズムブロック223の反射面223
bからの光が入射する位置に配置され、偏光ビームスプ
リッタ面222aに平行な反射面222bとを有してい
る。凸レンズ224は、プリズムブロック223の反射
面223bとプリズムブロック222の反射面222b
との間に配置されている。
【0124】空間光変調器216は、格子状に配列され
た多数の画素を有し、各画素毎に出射光の偏光方向を選
択することによって、偏光方向の違いによって光を空間
的に変調することができるようになっている。空間光変
調器216は、具体的には、例えば、液晶の旋光性を利
用した液晶表示素子において偏光板を除いたものと同等
の構成である。ここでは、空間光変調器216は、各画
素毎に、オフにすると偏光方向を+90°回転させ、オ
ンにすると偏光方向を回転させないようになっている。
空間光変調器216における液晶としては、例えば、応
答速度の速い(μ秒のオーダ)強誘電液晶を用いること
ができる。これにより、高速な記録が可能となり、例え
ば、1ページ分の情報を数μ秒以下で記録することが可
能となる。
【0125】プリズムブロック225は、その法線方向
が、対物レンズ212Bおよび2分割旋光板214Cに
おける光軸方向に対して45°傾けられて配置された偏
光ビームスプリッタ面225aと、2分割旋光板214
C側からの光が偏光ビームスプリッタ面225aで反射
される方向に配置され、偏光ビームスプリッタ面225
aに平行な反射面225bとを有している。
【0126】プリズムブロック226は、その法線方向
が、対物レンズ212Bおよび2分割旋光板214Cに
おける光軸方向に対して45°傾けられ、且つプリズム
ブロック225の偏光ビームスプリッタ面225aに対
して90°傾けられて配置された偏光ビームスプリッタ
面226aと、プリズムブロック225の反射面225
bからの光が入射する位置に配置され、偏光ビームスプ
リッタ面226aに平行な反射面226bとを有してい
る。2分の1波長板227は、プリズムブロック225
の偏光ビームスプリッタ面225aとプリズムブロック
226の偏光ビームスプリッタ面226aとの間に配置
されている。凸レンズ228は、プリズムブロック22
5の反射面225bとプリズムブロック226の反射面
226bとの間に配置されている。
【0127】CCDアレイ219A,219Bは、それ
ぞれ、格子状に配列された多数の画素を有している。C
CDアレイ219Aは、2分の1波長板227を通過し
た光がプリズムブロック226の偏光ビームスプリッタ
面226aで反射される方向に配置され、CCDアレイ
219Bは、凸レンズ228を通過した光がプリズムブ
ロック226の反射面226bで反射され、更に偏光ビ
ームスプリッタ面226aで反射される方向に配置され
ている。
【0128】ピックアップ211は、更に、定着用光を
出射する光源231と、この光源231より出射される
定着用光の光路上に光源231側より順に配設されたコ
リメータレンズ232、凸レンズ53、凹レンズ54お
よびシリンドリカルレンズ55とを備えている。シリン
ドリカルレンズ55より出射される光は、その中心(光
軸)が、情報記録層2内において、対物レンズ212A
より出射される光の中心(光軸)と直交するように、情
報記録層2に対して照射されるようになっている。従っ
て、シリンドリカルレンズ55より出射される光は、光
情報記録媒体1の面に対して30°の角度をなすよう
に、光情報記録媒体1に対して照射されるようになって
いる。
【0129】図19および図20に示したピックアップ
211において、レーザカプラ20は、S偏光(偏光方
向が入射面(図19の紙面)に垂直な直線偏光)のレー
ザ光を出射し、このレーザ光は、コリメータレンズ21
7によって平行光束とされ、空間光変調器216を通過
してプリズムブロック223の偏光ビームスプリッタ面
223aに入射するようになっている。ここで、空間光
変調器216のオフの画素を通過した光は、P偏光(偏
光方向が入射面に平行な直線偏光)となり、偏光ビーム
スプリッタ面223aを透過し、プリズムブロック22
2に入射し、偏光ビームスプリッタ面222aを透過
し、2分割旋光板214Aを通過し、対物レンズ212
Aによって、光情報記録媒体1内で最も小径となるよう
に収束されて、SIL12Aの球面部21Aaを通過し
て、光情報記録媒体1に照射されるようになっている。
一方、空間光変調器216のオンの画素を通過した光
は、S偏光のままであり、偏光ビームスプリッタ面22
3aで反射され、更に反射面223bで反射され、凸レ
ンズ224によって集光された後、プリズムブロック2
22に入射し、反射面222b、偏光ビームスプリッタ
面222aで順に反射され、2分割旋光板214Aを通
過し、対物レンズ212Aによって、光情報記録媒体1
内において空間光変調器216のオフの画素を通過した
光よりも手前側の位置で最も小径となるように収束され
て、SIL12Aの球面部12Aaを通過して、光情報
記録媒体1に照射されるようになっている。
【0130】光情報記録媒体1から対物レンズ212A
側への戻り光は、対物レンズ212A、2分割旋光板2
14Aを順に通過し、プリズムブロック222の偏光ビ
ームスプリッタ面222aに入射するようになってい
る。この戻り光のうちのP偏光の光は、偏光ビームスプ
リッタ面222aを透過して、更にプリズムブロック2
23の偏光ビームスプリッタ面223aを透過し、空間
光変調器216を通過し、コリメータレンズ217によ
って集光されて、レーザカプラ20に入射するようにな
っている。
【0131】光情報記録媒体1より対物レンズ212B
側に出射される再生光は、対物レンズ212B、2分割
旋光板214Cを順に通過してプリズムブロック225
の偏光ビームスプリッタ面225aに入射するようにな
っている。この再生光のうちのP偏光の光は、偏光ビー
ムスプリッタ面225aを透過して、2分の1波長板2
27によって偏光方向が90°回転されてS偏光の光と
なり、プリズムブロック226の偏光ビームスプリッタ
面226aで反射されて、CCDアレイ219Aに入射
するようになっている。一方、再生光のうちのS偏光の
光は、偏光ビームスプリッタ面225aで反射され、更
に反射面225bで反射され、凸レンズ228によって
集光されて平行光束とされた後、プリズムブロック22
6に入射し、反射面226b、偏光ビームスプリッタ面
226aで順に反射され、CCDアレイ219Bに入射
するようになっている。
【0132】本実施の形態における情報記録層2を形成
する材料としては、例えば、米国特許第5,268,8
62号に示されるような、2波長感光フォトクロミック
物質をドーピングしたプラスチック材料(PMMA)を
用いることができる。この材料は、例えば、波長が53
2nmの光と波長が1064nmの光が同時に照射され
ると、最初はスピロピラン(spiropyran)に
変化し、次に安定した分子形態であるメロシアニン(m
erocyanine)に変化して、屈折率が変化す
る。
【0133】以下、情報記録層2を形成する材料として
上記プラスチック材料を用いた場合を例にとって説明す
る。この場合には、例えば、情報光および記録用参照
光、すなわちレーザカプラ20より出射される光を、波
長532nmの光とし、光源231より出射される定着
用光を、波長1064nmの光とする。なお、波長10
64nmの光としては、例えばネオジウム・ヤグ(N
d:YAG)レーザの基本波を用いることができる。波
長532nmの光としては、例えばネオジウム・ヤグレ
ーザの基本波を非線形光学媒質を通して得られる第2高
調波を用いることができ、この第2高調波を用いる場合
には、レーザカプラ20における半導体レーザ24の代
わりに、この第2高調波を発生させる光源装置を使用す
る。
【0134】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置の作用について、サーボ時、記録時、再生時に分け
て、順に説明する。
【0135】まず、サーボ時の作用について説明する。
サーボ時には、空間光変調器216の全画素がオフにさ
れ、2分割旋光板214A,214Cの各旋光板214
AR,214AL,214CR,214CLは、全てオ
ンにされる。レーザカプラ20の出射光の出力は、再生
用の低出力に設定される。また、光源231は定着用光
を出射しない。なお、コントローラ90は、再生信号R
Fより再生された基本クロックに基づいて、対物レンズ
212Aの出射光がアドレス・サーボエリアを通過する
タイミングを予測し、対物レンズ212Aの出射光がア
ドレス・サーボエリアを通過する間、上記の設定とす
る。
【0136】サーボ時には、レーザカプラ20から出射
されたS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ217に
よって平行光束とされ、空間光変調器216に入射す
る。ここで、空間光変調器216の全画素がオフにされ
ているので、空間光変調器216を通過した後の光は、
偏光方向が+90°回転されてP偏光となる。このP偏
光の光は、プリズムブロック223の偏光ビームスプリ
ッタ面223aとプリズムブロック222の偏光ビーム
スプリッタ面222aを順に透過し、2分割旋光板21
4Aに入射する。ここで、2分割旋光板214Aの旋光
板214AR,214ALは共にオンにされているの
で、光は何ら影響を受けずに2分割旋光板214Aを通
過する。2分割旋光板214Aを通過した光は、対物レ
ンズ212Aによって集光され、情報記録媒体1におけ
る位置決め層4と保護層5との境界面上で最も小径とな
るように収束されて、情報記録媒体1に照射される。こ
の光は、情報記録媒体1における位置決め層4と保護層
5との境界面で反射され、その際、アドレス・サーボエ
リアにおけるエンボスピットによって変調されて、対物
レンズ212A側に戻ってくる。この戻り光は、対物レ
ンズ212Aで平行光束とされ、何ら影響を受けずに2
分割旋光板214Aを通過し、プリズムブロック222
の偏光ビームスプリッタ面222aとプリズムブロック
223の偏光ビームスプリッタ面223aを順に透過し
て、空間光変調器216を通過して、偏光方向が+90
°回転されて再びS偏光とされ、レーザカプラ20に入
射し、フォトディテクタ25,26によって検出され
る。そして、このフォトディテクタ25,26の出力に
基づいて、検出回路85によって、フォーカスエラー信
号FE,トラッキングエラー信号TEおよび再生信号R
Fが生成され、これらの信号に基づいて、フォーカスサ
ーボおよびトラッキングサーボが行われると共に、基本
クロックの再生およびアドレスの判別が行われる。
【0137】本実施の形態では、アクチュエータ213
A,213Bは、フォーカスサーボ回路86によって連
動するように制御され、対物レンズ212A,212B
を通過する各光の収束位置(光束が最も小径となる位
置)が、所定の位置関係を保ちながら移動するようにな
っている。そして、情報記録層2に対して情報の記録ま
たは再生を行う場合には、対物レンズ212Aからの光
が、情報記録媒体1における位置決め層4と保護層5と
の境界面上で、最も小径となるように収束し、対物レン
ズ212Bが、透明基板3の表面上で最も小径となる発
散光を平行光束とする状態に、フォーカスサーボを行う
ようになっている。
【0138】次に、記録時の作用について説明する。記
録時には、空間光変調器216は、記録する情報に応じ
て各画素毎にオン(0°)とオフ(+90°)を選択す
る。本実施の形態では、2画素で1ビットの情報を表現
する。この場合、必ず、1ビットの情報に対応する2画
素のうちの一方をオン、他方をオフとする。また、2分
割旋光板214A,214Cの各旋光板214AR,2
14AL,214CR,214CLは、全てオフにされ
る。レーザカプラ20の出射光の出力は、パルス的に記
録用の高出力にされる。また、光源231は、レーザカ
プラ20の出射光の出力が高出力となるタイミングに合
わせて、間欠的に定着用光を出射する。なお、コントロ
ーラ90は、再生信号RFより再生された基本クロック
に基づいて、対物レンズ212Aの出射光がデータエリ
アを通過するタイミングを予測し、対物レンズ212A
の出射光がデータエリアを通過する間、上記の設定とす
る。対物レンズ212Aの出射光がデータエリアを通過
する間は、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボ
は行われず、対物レンズ212A,212Bは固定され
ている。
【0139】ここで、後の説明で使用するA偏光および
B偏光を以下のように定義する。本実施の形態では、図
21に示したように、A偏光は、対物レンズ212A側
から見て、S偏光を−45°またはP偏光を+45°偏
光方向を回転させた直線偏光とし、B偏光は、対物レン
ズ212A側から見て、S偏光を+45°またはP偏光
を−45°偏光方向を回転させた直線偏光とする。A偏
光とB偏光は、互いに偏光方向が直交している。
【0140】記録時には、レーザカプラ20から出射さ
れたS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ217によ
って平行光束とされ、空間光変調器216に入射する。
ここで、空間光変調器216のうちオンにされている画
素を通過した光は偏光方向が回転されずにS偏光のまま
となり、オフにされている画素を通過した光は偏光方向
が+90°回転されてP偏光となる。
【0141】空間光変調器216からのP偏光の光は、
プリズムブロック223の偏光ビームスプリッタ面22
3aとプリズムブロック222の偏光ビームスプリッタ
面222aを順に透過して、2分割旋光板214Aに入
射する。ここで、2分割旋光板214Aの旋光板214
AR,214ALは共にオフにされているので、旋光板
214ARを通過した光は、偏光方向が−45°回転さ
れて、B偏光となり、旋光板214ALを通過した光
は、偏光方向が+45°回転されて、A偏光となる。こ
の光は、位置決め層4と保護層5との境界面上で、最も
小径となるように収束する。
【0142】空間光変調器216からのS偏光の光は、
プリズムブロック223の偏光ビームスプリッタ面22
3aで反射され、更に反射面223bで反射され、凸レ
ンズ224で集光された後、プリズムブロック222に
入射し、反射面222b、偏光ビームスプリッタ面22
2aで順に反射され、2分割旋光板214Aに入射す
る。ここで、2分割旋光板214Aの旋光板214A
R,214ALは共にオフにされているので、旋光板2
14ARを通過した光は、偏光方向が−45°回転され
て、A偏光となり、旋光板14ALを通過した光は、偏
光方向が+45°回転されて、B偏光となる。この光
は、透明基板3の表面で、最も小径となるように収束す
る。
【0143】情報記録層2では、旋光板214ARから
のB偏光の光と旋光板214ALからのB偏光の光とが
干渉し、旋光板214ARからのA偏光の光と旋光板2
14ALからのA偏光の光とが干渉し、レーザカプラ2
0の出射光の出力が高出力になったときに、これらの光
による干渉パターンが情報記録層2内に体積的に記録さ
れ、透過型(フレネル型)の体積ホログラムが形成され
る。なお、A偏光の光とB偏光の光は、互いに偏光方向
が直交するため、干渉しない。このように、本実施の形
態では、光束を2分割し、各領域毎の光の偏光方向を直
交させているので、余分な干渉縞の発生を防止して、S
N比の低下を防止することができる。
【0144】また、本実施の形態では、情報記録層2の
奥側で最も小径となるように収束する光と、情報記録層
2の手前側で最も小径となるように収束する光は、互い
に相補的なパターンを有しており、いずれも、情報記録
層2に記録すべき情報を担持した情報光と見ることがで
きる。情報記録層2の奥側で最も小径となるように収束
する光を情報光として見た場合には、情報記録層2の手
前側で最も小径となるように収束する光が記録用参照光
となり、逆に、情報記録層2の手前側で最も小径となる
ように収束する光を情報光として見た場合には、情報記
録層2の奥側で最も小径となるように収束する光が記録
用参照光となる。
【0145】光源231から出射された定着用光は、コ
リメータレンズ232によって平行光束とされた後、凸
レンズ53と凹レンズ54を順に通過して光束の径が縮
小され、シリンドリカルレンズ55によって、対物レン
ズ212Aの光軸方向のみについて収束されて扁平な形
状の光束とされ、SIL12Aの球面部12Abを通過
して、光情報記録媒体1に照射される。なお、この定着
用光は、その中心が光情報記録媒体1の面に対して30
°の角度をなすように、光情報記録媒体1に照射され
る。この定着用光は、情報記録層2内で干渉パターンが
形成された領域の一部を通過し、その結果、定着用光が
通過した部分の情報が定着され、干渉パターンによって
情報が記録され且つ情報が定着された記録領域259が
層状に形成される。情報の定着は、具体的には、以下の
ようにして行われる。すなわち、情報記録層2において
例えば波長532nmの情報光と記録用参照光との干渉
による干渉パターンが形成された領域に対して、例えば
波長1064nmの定着用光が照射されると、情報記録
層2において干渉パターンに応じて部分的に分子形態が
変化して、その結果、干渉パターンに応じた屈折率分布
が生じ、情報が定着される。
【0146】次に、再生時の作用について説明する。再
生時には、空間光変調器216は、必要に応じて全画素
がオフ(+90°)の状態と全画素がオン(0°)の状
態とが選択される。また、2分割旋光板214A,21
4Cの各旋光板214AR,214AL,214CR,
214CLは、全てオフにされる。レーザカプラ20の
出射光の出力は、再生用の低出力にされる。また、光源
231は定着用光を出射しない。なお、コントローラ9
0は、再生信号RFより再生された基本クロックに基づ
いて、対物レンズ212Aの出射光がデータエリアを通
過するタイミングを予測し、対物レンズ212Aの出射
光がデータエリアを通過する間、上記の設定とする。対
物レンズ212Aの出射光がデータエリアを通過する間
は、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボは行わ
れず、対物レンズ212A,212Bは固定されてい
る。
【0147】空間光変調器216の全画素がオフの状態
のときには、レーザカプラ20から出射されたS偏光の
レーザ光は、コリメータレンズ217によって平行光束
とされ、空間光変調器216によって偏光方向が+90
°回転されてP偏光となる。空間光変調器216からの
P偏光の光は、プリズムブロック223の偏光ビームス
プリッタ面223aとプリズムブロック222の偏光ビ
ームスプリッタ面222aを順に透過し、2分割旋光板
214Aに入射する。ここで、2分割旋光板214Aの
旋光板214AR,214ALは共にオフにされている
ので、旋光板214ARを通過した光は、偏光方向が−
45°回転されて、B偏光となり、旋光板214ALを
通過した光は、偏光方向が+45°回転されて、A偏光
となる。この光は、位置決め層4と保護層5との境界面
上で、最も小径となるように収束する。
【0148】情報記録層2における記録領域259から
は、情報記録層2の奥側で最も小径となるように収束す
る光を記録用参照光と見た場合の再生光が発生される。
この場合の再生光は、情報記録層2の手前側で最も小径
となる発散光である。より詳しく説明すると、記録領域
259の上半分の領域では、旋光板214ARからのB
偏光の光が照射されて、記録時において2分割旋光板2
14Aの旋光板214ALから照射され、情報記録層2
の手前側で最も小径となる光に対応する再生光が発生さ
れる。この再生光は、B偏光の光であり、対物レンズ2
12Bで集光されて平行光束となり、2分割旋光板21
4Cの旋光板214CRを通過してP偏光の光となる。
同様に、記録領域259の下半分の領域では、旋光板2
14ALからのA偏光の光が照射されて、記録時におい
て2分割旋光板214Aの旋光板214ARから照射さ
れ、情報記録層2の手前側で最も小径となる光に対応す
る再生光が発生される。この再生光は、A偏光の光であ
り、対物レンズ212Bで集光されて平行光束となり、
2分割旋光板214Cの旋光板214CLを通過してP
偏光の光となる。これらのP偏光の再生光は、プリズム
ブロック225の偏光ビームスプリッタ面225aを透
過し、2分の1波長板227によって偏光方向が90°
回転されてS偏光の光となり、プリズムブロック226
の偏光ビームスプリッタ面226aで反射されて、CC
Dアレイ229A上に結像する。このようにしてCCD
アレイ219A上では、記録時に空間光変調器216に
おいてオンであった画素に対応する部分のみが明るく照
射され、その2次元パターンがCCDアレイ219Aに
よって検出され、情報の再生が行われる。
【0149】一方、空間光変調器216の全画素がオン
の状態のときには、レーザカプラ20から出射されたS
偏光のレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行
光束とされ、空間光変調器216によって偏光方向が回
転されずにS偏光のままとなる。空間光変調器216か
らのS偏光の光は、プリズムブロック223の偏光ビー
ムスプリッタ面223aで反射され、更に反射面223
bで反射され、プリズムブロック222に入射し、反射
面222b、偏光ビームスプリッタ面222aで順に反
射され、2分割旋光板214Aに入射する。ここで、2
分割旋光板214Aの旋光板214AR,214ALは
共にオフにされているので、旋光板214ARを通過し
た光は、偏光方向が−45°回転されて、A偏光とな
り、旋光板214ALを通過した光は、偏光方向が+4
5°回転されて、B偏光となる。この光は、透明基板3
の表面上で、最も小径となるように収束する。
【0150】情報記録層2における記録領域259から
は、情報記録層2の手前側で最も小径となるように収束
する光を記録用参照光と見た場合の再生光が発生され
る。この場合の再生光は、情報記録層2の奥側で最も小
径となる発散光である。より詳しく説明すると、記録領
域259の上半分の領域では、旋光板214ALからの
B偏光の光が照射されて、記録時において2分割旋光板
214Aの旋光板214ARから照射され、情報記録層
2の奥側で最も小径となる光に対応する再生光が発生さ
れる。この再生光は、B偏光の光であり、対物レンズ2
12Bで集光されて若干拡散する光束となり、2分割旋
光板214Cの旋光板214CLを通過してS偏光の光
となる。同様に、記録領域259の下半分の領域では、
旋光板214ARからのA偏光の光が照射されて、記録
時において2分割旋光板214Aの旋光板214ALか
ら照射され、情報記録層2の奥側で最も小径となる光に
対応する再生光が発生される。この再生光は、A偏光の
光であり、対物レンズ212Bで集光されて若干拡散す
る光束となり、2分割旋光板214Cの旋光板214C
Rを通過してS偏光の光となる。これらのS偏光の再生
光は、プリズムブロック225の偏光ビームスプリッタ
面225aで反射され、更に反射面225bで反射さ
れ、凸レンズ228によって集光されて平行光束とな
り、プリズムブロック226の反射面226b、偏光ビ
ームスプリッタ面226aで順に反射されて、CCDア
レイ229B上に結像する。このようにしてCCDアレ
イ229B上では、記録時に空間光変調器216におい
てオフであった画素に対応する部分のみが明るく照射さ
れ、その2次元パターンがCCDアレイ229Bによっ
て検出され、情報の再生が行われる。
【0151】本実施の形態では、空間光変調器216の
全画素がオフの状態としてCCDアレイ219Aによっ
て情報の再生を行ってもよいし、空間光変調器216の
全画素がオンの状態としてCCDアレイ219Bによっ
て情報の再生を行ってもよい。更に、本実施の形態で
は、1単位の記録領域259につき、空間光変調器21
6の全画素がオフの状態と空間光変調器216の全画素
がオンの状態とを切り換えて2種類の再生用参照光を時
分割的に照射したり、あるいは、例えば空間光変調器2
16の全画素の半数をオフ、半数をオンとして2種類の
再生用参照光を同時に照射したりして、CCDアレイ2
19A,219Bの双方を用いて情報の再生を行うこと
もできる。この場合には、1単位の記録領域259につ
いてCCDアレイ219A,219Bで得られる2つの
再生光は、互いに相補的なパターンを有しているので、
2つの再生光の差を求めることにより、いわゆる差動検
出によって、情報を再生することができる。このように
差動検出によって情報を再生する場合、具体的には、図
5における信号処理回路89によって、CCDアレイ2
19A,219Bの各出力信号に対して、CCDアレイ
219A,219Bによって検出される各パターンの大
きさ,位置や信号レベルを合わせる補正を行い、補正後
の各信号の差を演算して、情報を再生する。
【0152】本実施の形態に係る光情報記録再生装置に
よれば、光情報記録媒体1に対して情報を随時記録し且
つ定着することができ、光情報記録媒体1を、追記型
(ライトワンス型)の記録媒体として利用することが可
能となる。
【0153】なお、本実施の形態では、干渉パターンに
よって情報が記録された情報記録層2に対して、例え
ば、波長1064nmの光を照射すると、メロシアニン
が波長532nmの蛍光を発する。そこで、この蛍光を
観察することにより、干渉パターンを観察でき、干渉パ
ターンの有無の確認等が可能となる。
【0154】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0155】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。本実施の形態に係る光情報記録再生装置の全
体構成は、ピックアップの構成が異なる点を除いて、図
5と同様である。なお、本実施の形態における光情報記
録媒体1としては、第3の実施の形態と同様に、情報記
録層2が、波長の異なる2つの光の照射により屈折率が
変化する材料によって形成されたものを用いる。
【0156】図22および図23は、本実施の形態に係
る光情報記録再生装置におけるピックアップの構成を示
す説明図である。なお、以下、図1、図19および図2
0に示したピックアップ中の部材と同じ部材には同じ符
号を付し、詳しい説明を省略する。本実施の形態におけ
るピックアップ311は、第3の実施の形態と同様のS
IL12A,12B、対物レンズ212A,212B、
アクチュエータ213A,アクチュエータ213Bおよ
び2分割旋光板214Aを備えている。また、ピックア
ップ311は、第3の実施の形態における2分割旋光板
214Cの代わりに、2分割旋光板214Bを備えてい
る。また、ピックアップ311は、第3の実施の形態と
同様の光源231、コリメータレンズ232、凸レンズ
53、凹レンズ54およびシリンドリカルレンズ55を
備えている。
【0157】ピックアップ311は、更に、2分割旋光
板214Aにおける光情報記録媒体1とは反対側に、2
分割旋光板214A側から順に配設されたプリズムブロ
ック315A、空間光変調器216、コリメータレンズ
217およびレーザカプラ20と、プリズムブロック3
15Aの側方に配設された凸レンズ318AおよびCC
Dアレイ219Aを備えている。
【0158】ピックアップ311は、更に、2分割旋光
板214Bにおける光情報記録媒体1とは反対側に、2
分割旋光板214B側から順に配設されたプリズムブロ
ック315B、凸レンズ318BおよびCCDアレイ2
19Bを備えている。
【0159】2分割旋光板214Bは、図23において
光軸の上側部分に配置された旋光板214BRと、図2
3において光軸の下側部分に配置された旋光板214B
Lとを有している。各旋光板214BR,214BL
は、それぞれ例えば2枚の透明電極基板間に液晶を封入
して構成されている。旋光板214BRは、オフにする
入射光の偏光方向を−45°回転させ、オンにすると入
射光の偏光方向を回転させないようになっている。一
方、旋光板214BLは、オフにすると入射光の偏光方
向を+45°回転させ、オンにすると入射光の偏光方向
を回転させないようになっている。
【0160】プリズムブロック315Aは、2分割旋光
板214Aと空間光変調器216の間において、その法
線方向が、2分割旋光板214Aと空間光変調器216
の間における光軸方向に対して45°傾けられて配置さ
れた偏光ビームスプリッタ面315Aaと、空間光変調
器216側からの光が偏光ビームスプリッタ面315A
aで反射される方向に配置され、偏光ビームスプリッタ
面315Aaに平行な反射面315Abとを有してい
る。
【0161】プリズムブロック315Bは、2分割旋光
板214Bと凸レンズ318Bの間において、プリズム
ブロック315Aにおける偏光ビームスプリッタ面31
5Aaに対して平行に配置された偏光ビームスプリッタ
面315Baと、プリズムブロック315Aにおける反
射面315Abからの光が入射する位置に配置され、偏
光ビームスプリッタ面315Baに垂直な反射面315
Bbとを有している。
【0162】プリズムブロック315A,315Bにお
ける各反射面315Ab,315Bbは、光情報記録媒
体1の側方に配置され、反射面315Abから反射面3
15Bbへ向かう光は、光情報記録媒体1の側方を通過
するようになっている。なお、反射面315Abから反
射面315Bbへ向かう光の光路は、定着用光の光路と
重ならないように配置されている。
【0163】ピックアップ311において、レーザカプ
ラ20は、S偏光のレーザ光を出射し、このレーザ光
は、コリメータレンズ217によって平行光束とされ、
空間光変調器216を通過してプリズムブロック315
Aの偏光ビームスプリッタ面315Aaに入射するよう
になっている。ここで、空間光変調器216のオフの画
素を通過した光は、P偏光となり、偏光ビームスプリッ
タ面315Aaを透過し、2分割旋光板214Aを通過
し、対物レンズ212Aによって集光されて、光情報記
録媒体1に照射されるようになっている。一方、空間光
変調器216のオンの画素を通過した光は、S偏光のま
まであり、偏光ビームスプリッタ面315Aaで反射さ
れ、更に反射面315Abで反射され、プリズムブロッ
ク315Bに入射し、反射面315Bb、偏光ビームス
プリッタ面315Baで順に反射され、2分割旋光板2
14Bを通過し、対物レンズ212Bによって集光され
て、光情報記録媒体1に照射されるようになっている。
【0164】光情報記録媒体1から対物レンズ212A
側へ向かう光は、対物レンズ212A、2分割旋光板2
14Aを順に通過してプリズムブロック315Aの偏光
ビームスプリッタ面315Aaに入射するようになって
いる。この光のうちのS偏光の光は、偏光ビームスプリ
ッタ面315Aaで反射され、凸レンズ318Aで集光
されて、CCDアレイ219Aに入射するようになって
いる。一方、光情報記録媒体1から対物レンズ212A
側へ向かう光のうちのP偏光の光は、偏光ビームスプリ
ッタ面315Aaを透過して、空間光変調器216を通
過し、コリメータレンズ217によって集光されて、レ
ーザカプラ20に入射するようになっている。
【0165】光情報記録媒体1から対物レンズ212B
側へ向かう光は、対物レンズ212B、2分割旋光板2
14Bを順に通過してプリズムブロック315Bの偏光
ビームスプリッタ面315Baに入射するようになって
いる。この光のうちのS偏光の光は、偏光ビームスプリ
ッタ面315Baで反射され、P偏光の光は、偏光ビー
ムスプリッタ面315Baを透過して、凸レンズ318
Bで集光されて、CCDアレイ219Bに入射するよう
になっている。
【0166】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置の作用について、サーボ時、記録時、再生時に分け
て、順に説明する。
【0167】まず、サーボ時の作用について説明する。
サーボ時には、空間光変調器216の全画素がオフにさ
れ、2分割旋光板214A,214Bの各旋光板214
AR,214AL,214BR,214BLは、全てオ
ンにされる。レーザカプラ20の出射光の出力は、再生
用の低出力に設定される。また、光源231は定着用光
を出射しない。なお、コントローラ90は、再生信号R
Fより再生された基本クロックに基づいて、対物レンズ
212Aの出射光がアドレス・サーボエリアを通過する
タイミングを予測し、対物レンズ212Aの出射光がア
ドレス・サーボエリアを通過する間、上記の設定とす
る。
【0168】サーボ時には、レーザカプラ20から出射
されたS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ217に
よって平行光束とされ、空間光変調器216に入射す
る。ここで、空間光変調器216の全画素がオフにされ
ているので、空間光変調器216を通過した後の光は、
偏光方向が+90°回転されてP偏光となる。このP偏
光の光は、プリズムブロック315Aの偏光ビームスプ
リッタ面315Aaを透過して、2分割旋光板214A
に入射する。ここで、2分割旋光板214Aの旋光板2
14AR,214ALは共にオンにされているので、光
は何ら影響を受けずに2分割旋光板214Aを通過す
る。2分割旋光板214Aを通過した光は、対物レンズ
212Aによって集光され、位置決め層4と保護層5と
の境界面上で最も小径となるように収束されて、情報記
録媒体1に照射される。この光は、位置決め層4と保護
層5との境界面で反射され、その際、アドレス・サーボ
エリアにおけるエンボスピットによって変調されて、対
物レンズ212A側に戻ってくる。この戻り光は、対物
レンズ212Aで平行光束とされ、何ら影響を受けずに
2分割旋光板214Aを通過し、プリズムブロック31
5Aの偏光ビームスプリッタ面315Aaを透過して、
空間光変調器216を通過して、偏光方向が+90°回
転されて再びS偏光とされ、レーザカプラ20に入射
し、フォトディテクタ25,26によって検出される。
そして、このフォトディテクタ25,26の出力に基づ
いて、検出回路85によって、フォーカスエラー信号F
E,トラッキングエラー信号TEおよび再生信号RFが
生成され、これらの信号に基づいて、フォーカスサーボ
およびトラッキングサーボが行われると共に、基本クロ
ックの再生およびアドレスの判別が行われる。
【0169】次に、記録時の作用について説明する。記
録時には、空間光変調器216は、記録する情報に応じ
て各画素毎にオン(0°)とオフ(+90°)を選択す
る。また、2分割旋光板214A,214Bの各旋光板
214AR,214AL,214BR,214BLは、
全てオフにされる。レーザカプラ20の出射光の出力
は、パルス的に記録用の高出力にされる。また、光源2
31は、レーザカプラ20の出射光の出力が高出力とな
るタイミングに合わせて、間欠的に定着用光を出射す
る。なお、コントローラ90は、再生信号RFより再生
された基本クロックに基づいて、対物レンズ212A,
212Bの出射光がデータエリアを通過するタイミング
を予測し、対物レンズ212A,212Bの出射光がデ
ータエリアを通過する間、上記の設定とする。対物レン
ズ212A,212Bの出射光がデータエリアを通過す
る間は、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボは
行われず、対物レンズ212A,212Bは固定されて
いる。
【0170】記録時には、レーザカプラ20から出射さ
れたS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ217によ
って平行光束とされ、空間光変調器216に入射する。
ここで、空間光変調器216のうちオンにされている画
素を通過した光は偏光方向が回転されずにS偏光のまま
となり、オフにされている画素を通過した光は偏光方向
が+90°回転されてP偏光となる。
【0171】空間光変調器216からのP偏光の光は、
プリズムブロック315Aの偏光ビームスプリッタ面3
15Aaを透過して、2分割旋光板214Aに入射す
る。ここで、2分割旋光板214Aの旋光板214A
R,214ALは共にオフにされているので、旋光板2
14ARを通過した光は、偏光方向が−45°回転され
て、B偏光となり、旋光板214ALを通過した光は、
偏光方向が+45°回転されて、A偏光となる。この光
は、位置決め層4と保護層5との境界面上で、最も小径
となるように収束する。
【0172】空間光変調器216からのS偏光の光は、
プリズムブロック315Aの偏光ビームスプリッタ面3
15Aaで反射され、更に反射面315Abで反射さ
れ、プリズムブロック315Bに入射し、反射面315
Bb、偏光ビームスプリッタ面315Baで順に反射さ
れ、2分割旋光板214Bに入射する。ここで、2分割
旋光板214Bの旋光板214BR,214BLは共に
オフにされているので、旋光板214BRを通過した光
は、偏光方向が−45°回転されて、B偏光となり、旋
光板14BLを通過した光は、偏光方向が+45°回転
されて、A偏光となる。この光は、透明基板3の表面
で、最も小径となるように収束する。
【0173】情報記録層2では、旋光板214ARから
のB偏光の光と旋光板214BRからのB偏光の光とが
干渉し、旋光板214ALからのA偏光の光と旋光板2
14BLからのA偏光の光とが干渉して干渉パターンが
形成され、定着用光が、情報記録層2内で干渉パターン
が形成された領域の一部を通過し、その結果、定着用光
が通過した部分の情報が定着され、干渉パターンによっ
て情報が記録され且つ情報が定着された記録領域260
が層状に形成される。本実施の形態では、記録領域26
0は、反射型(リップマン型)の体積ホログラムとな
る。
【0174】本実施の形態では、情報記録層2に対して
互いに反対方向から照射される2分割旋光板214Aか
らの光と2分割旋光板214Bからの光は、互いに相補
的なパターンを有しており、いずれも、情報記録層2に
記録すべき情報を担持した情報光と見ることができる。
2分割旋光板214Aからの光を情報光として見た場合
には2分割旋光板214Bからの光が記録用参照光とな
り、逆に、2分割旋光板214Bからの光を情報光とし
て見た場合には2分割旋光板214Aからの光が記録用
参照光となる。
【0175】次に、再生時の作用について説明する。再
生時には、空間光変調器216は、必要に応じて全画素
がオフ(+90°)の状態と全画素がオン(0°)の状
態とが選択される。また、2分割旋光板214A,21
4Bの各旋光板214AR,214AL,214BR,
214BLは、全てオフにされる。レーザカプラ20の
出射光の出力は、再生用の低出力にされる。なお、コン
トローラ90は、再生信号RFより再生された基本クロ
ックに基づいて、対物レンズ212Aの出射光がデータ
エリアを通過するタイミングを予測し、対物レンズ21
2A,212Bの出射光がデータエリアを通過する間、
上記の設定とする。対物レンズ212A,212Bの出
射光がデータエリアを通過する間は、フォーカスサーボ
およびトラッキングサーボは行われず、対物レンズ21
2A,212Bは固定されている。
【0176】空間光変調器216の全画素がオフの状態
のときには、レーザカプラ20から出射されたS偏光の
レーザ光は、コリメータレンズ217によって平行光束
とされ、空間光変調器216によって偏光方向が+90
°回転されてP偏光となる。空間光変調器216からの
P偏光の光は、プリズムブロック315Aの偏光ビーム
スプリッタ面315Aaを透過して、2分割旋光板21
4Aに入射する。ここで、2分割旋光板214Aの旋光
板214AR,214ALは共にオフにされているの
で、旋光板214ARを通過した光は、偏光方向が−4
5°回転されて、B偏光となり、旋光板214ALを通
過した光は、偏光方向が+45°回転されて、A偏光と
なる。この光は、位置決め層4と保護層5との境界面上
で、最も小径となるように収束する。
【0177】情報記録層2における記録領域260から
は、対物レンズ212Aから見て情報記録層2の奥側で
最も小径となるように収束する光を記録用参照光と見た
場合の再生光が発生される。この場合の再生光は、情報
記録層2の手前側で最も小径となる発散光である。より
詳しく説明すると、記録領域260の上半分の領域で
は、旋光板214ARからのB偏光の光が照射されて、
記録時において2分割旋光板214Bの旋光板214B
Rから照射された光に対応する再生光が発生される。こ
の再生光は、B偏光の光であり、対物レンズ212Aで
集光され、2分割旋光板214Aの旋光板214ALを
通過してS偏光の光となる。同様に、記録領域260の
下半分の領域では、旋光板214ALからのA偏光の光
が照射されて、記録時において2分割旋光板214Bの
旋光板214BLから照射された光に対応する再生光が
発生される。この再生光は、A偏光の光であり、対物レ
ンズ212Aで集光され、2分割旋光板214Aの旋光
板214ARを通過してS偏光の光となる。これらのS
偏光の再生光は、プリズムブロック315Aの偏光ビー
ムスプリッタ面315Aaで反射され、凸レンズ318
Aで集光されて、CCDアレイ219A上に結像する。
このようにしてCCDアレイ219A上では、記録時に
空間光変調器216においてオンであった画素に対応す
る部分のみが明るく照射され、その2次元パターンがC
CDアレイ219Aによって検出され、情報の再生が行
われる。
【0178】一方、空間光変調器216の全画素がオン
の状態のときには、レーザカプラ20から出射されたS
偏光のレーザ光は、コリメータレンズ217によって平
行光束とされ、空間光変調器216によって偏光方向が
回転されずにS偏光のままとなる。空間光変調器216
からのS偏光の光は、プリズムブロック315Aの偏光
ビームスプリッタ面315Aaで反射され、更に反射面
315Abで反射され、プリズムブロック315Bに入
射し、反射面315Bb、偏光ビームスプリッタ面31
5Baで順に反射され、2分割旋光板214Bに入射す
る。ここで、2分割旋光板214Bの旋光板214B
R,214BLは共にオフにされているので、旋光板2
14BRを通過した光は、偏光方向が−45°回転され
て、B偏光となり、旋光板214BLを通過した光は、
偏光方向が+45°回転されて、A偏光となる。2分割
旋光板214Bからの光は、透明基板3の表面で、最も
小径となるように収束する。
【0179】情報記録層2における記録領域260から
は、2分割旋光板214Bからの光を再生用参照光と見
た場合の再生光が発生される。より詳しく説明すると、
記録領域260の上半分の領域では、旋光板214BR
からのB偏光の光が照射されて、記録時において2分割
旋光板214Aの旋光板214ARから照射された光に
対応する再生光が発生される。この再生光は、B偏光の
光であり、対物レンズ212Bで集光され、2分割旋光
板214Bの旋光板214BLを通過してP偏光の光と
なる。同様に、記録領域260の下半分の領域では、旋
光板214BLからのA偏光の光が照射されて、記録時
において2分割旋光板214Aの旋光板214ALから
照射された光に対応する再生光が発生される。この再生
光は、A偏光の光であり、対物レンズ212Bで集光さ
れ、2分割旋光板214Bの旋光板214BRを通過し
てP偏光の光となる。これらのP偏光の再生光は、プリ
ズムブロック315Bの偏光ビームスプリッタ面315
Baを透過して、凸レンズ318Bで集光されて、CC
Dアレイ219B上に結像する。このようにしてCCD
アレイ219B上では、記録時に空間光変調器216に
おいてオフであった画素に対応する部分のみが明るく照
射され、その2次元パターンがCCDアレイ219Bに
よって検出され、情報の再生が行われる。
【0180】本実施の形態では、第3の実施の形態と同
様に、空間光変調器216の全画素がオフの状態として
情報の再生を行ってもよいし、空間光変調器216の全
画素がオンの状態として情報の再生を行ってもよい。
【0181】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第3の実施の形態と同様である。
【0182】なお、第3および第4の実施の形態におい
て、定着用光として紫外線を用いてもよい。この場合に
は、情報記録層2にはフォトポリマを使用する。情報記
録層2における情報の記録と定着は、以下のように進行
する。すなわち、情報記録層2を構成するフォトポリマ
は、バインダポリマ中に光重合性モノマを分散させたも
のである。この情報記録層2において干渉パターンが形
成されると、干渉パターンの明部において光重合性モノ
マの重合が進み、モノマの濃度勾配が生じ、重合が進ん
でいない部分から進んだ部分へモノマが拡散する。その
結果、重合の進んだポリマ部分と、モノマが減少してバ
インダポリマの割合が増えた部分が生じ、屈折率分布が
生じ、この屈折率分布によって情報が記録される。この
状態で、紫外線を照射すると、未反応のモノマの重合が
完了し、記録が定着することになる。
【0183】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。本実施の形態に係る光情報記録再生装置の全
体構成は、ピックアップの構成が異なる点を除いて、図
5と同様である。
【0184】図24は、本実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。なお、以下、図1に示したピックアップ中の部材と
同じ部材には同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
本実施の形態に係る光情報記録再生装置で使用する光情
報記録媒体401は、情報記録層2の両側に、透明な保
護層402,402を設けた構成になっている。
【0185】本実施の形態におけるピックアップ411
は、スピンドル81に光情報記録媒体401が固定され
たときに光情報記録媒体401の一方の面に対向するよ
うに配置された対物レンズ412と、光情報記録媒体4
01を挟んで対物レンズ412と対向する位置に配設さ
れたミラー418と、対物レンズ412における光情報
記録媒体401とは反対側に、対物レンズ412側から
順に配設された空間光変調器413、ビームスプリッタ
414およびCCDアレイ19とを備えている。ピック
アップ411は、更に、ビームスプリッタ414の側方
に配設されたコリメータレンズ415およびレーザカプ
ラ20を備えている。
【0186】対物レンズ412は、その光軸が光情報記
録媒体401の面に対して60°の角度をなすように配
置されている。ビームスプリッタ414は、その法線方
向が、対物レンズ412の光軸方向に対して45°傾け
られて配置された半反射面414aを有している。そし
て、レーザカプラ20側よりビームスプリッタ414に
入射する光は、光量の一部が半反射面414aで反射さ
れて空間光変調器413に入射し、光量の一部が半反射
面414aを透過するようになっている。
【0187】空間光変調器413は、格子状に配列され
た多数の画素を有し、各画素毎に光の透過状態と遮断状
態とを選択することによって、光強度によって光を空間
的に変調することができるようになっている。
【0188】ピックアップ411は、更に、レーザカプ
ラ20側よりビームスプリッタ414に入射し、半反射
面414aを透過する光の進行方向に配設され、半反射
面1414aと平行な全反射面416aを有するプリズ
ム416と、このプリズム416の全反射面416aで
反射される光の進行方向に配設され、全反射面416a
に直交する全反射面417aを有するプリズム417
と、全反射面417aで反射される光の進行方向に、プ
リズム417側より順に配設された凸レンズ53、凹レ
ンズ54およびシリンドリカルレンズ55とを備えてい
る。シリンドリカルレンズ55より出射される光は、そ
の中心(光軸)が、情報記録層2内において、対物レン
ズ412より出射される光の中心(光軸)と直交するよ
うに、情報記録層2に対して照射されるようになってい
る。従って、シリンドリカルレンズ55より出射される
光は、光情報記録媒体401の面に対して30°の角度
をなすように、光情報記録媒体401に対して照射され
るようになっている。また、シリンドリカルレンズ55
より出射される光は、情報記録層2内で最も薄くなるよ
うになっている。
【0189】本実施の形態におけるピックアップ411
では、レーザカプラ20より出射されるレーザ光は、コ
リメータレンズ415によって平行光束とされ、ビーム
スプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射面41
4aで反射され、光量の一部が半反射面414aを透過
するようになっている。半反射面414aで反射された
光は、空間光変調器413を通過し、対物レンズ412
によって集光され、光情報記録媒体401に照射される
ようになっている。この光は、ミラー418の面上で最
も小径となるように収束するようになっている。
【0190】一方、半反射面414aを透過した光は、
プリズム416の全反射面416aとプリズム417の
全反射面417aで順に反射され、凸レンズ53と凹レ
ンズ54を順に通過して、光束の径が縮小されるように
なっている。凹レンズ54の出射光は、シリンドリカル
レンズ55によって、対物レンズ412の光軸方向のみ
について収束されて扁平な形状の光束とされ、光情報記
録媒体401に照射されるようになっている。対物レン
ズ412側からの光とシリンドリカルレンズ55側から
の光は、各光の中心が直交するように、情報記録層2内
で交差するようになっている。
【0191】情報の記録時には、対物レンズ412側か
らの光が情報光となり、シリンドリカルレンズ55側か
らの光が記録用参照光となり、情報記録層2内に、これ
らの情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターン
によって情報が記録される記録領域420が層状に形成
されるようになっている。本実施の形態では、図24に
示したように、情報記録層2内では、対物レンズ412
側からの光のうちの図における左半分の部分とシリンド
リカルレンズ55側からの扁平な形状の光とが交差する
ようになっている。従って、情報記録層2内に形成され
る記録領域420の形状は、半円形の板状となる。
【0192】光情報記録媒体401から対物レンズ41
2側へ向かう光は、対物レンズ412と空間光変調器4
13を順に通過し、光量の一部がビームスプリッタ41
4の半反射面414aを透過して、CCDアレイ19に
入射するようになっている。
【0193】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置の作用について説明する。本実施の形態に係る光情
報記録再生装置では、光情報記録媒体401の情報記録
層2に、透過型のホログラムと反射型のホログラムのい
ずれをも形成することが可能である。
【0194】始めに、情報記録層2に透過型のホログラ
ムを形成する場合について説明する。この場合、記録時
には、空間光変調器413の図における右半分の領域4
13Rでは全ての画素を遮断状態とし、左半分の領域4
13Lでは記録する情報に応じて各画素毎に透過状態と
遮断状態とを選択する。また、レーザカプラ20の出射
光の出力は、パルス的に記録用の高出力にされる。
【0195】レーザカプラ20から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ415によって平行光束とされ、
ビームスプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射
面414aで反射され、光量の一部が半反射面414a
を透過する。半反射面414aで反射された光は、空間
光変調器413に入射し、左半分の領域413Lより、
記録する情報に応じて変調された光が出射される。この
光を情報光とする。この情報光は、対物レンズ412に
よって集光され、光情報記録媒体401に照射される。
【0196】一方、半反射面414aを透過した光は、
プリズム416の全反射面416aとプリズム417の
全反射面417aで順に反射され、凸レンズ53、凹レ
ンズ54およびシリンドリカルレンズ55を順に通過し
て、扁平な形状の光束とされ、光情報記録媒体401に
照射される。この光を記録用参照光とする。
【0197】対物レンズ412側からの情報光とシリン
ドリカルレンズ55側からの記録用参照光は、各光の中
心が直交するように、情報記録層2内で交差する。そし
て、これらの情報光と記録用参照光が交差する部分に、
これらの光の干渉による干渉パターンが形成され、レー
ザカプラ20の出射光の出力が高出力になったときに、
情報光と記録用参照光による干渉パターンが情報記録層
2内に体積的に記録されて、透過型の体積ホログラムか
らなる記録領域420が層状に形成される。
【0198】再生時には、空間光変調器413の右半分
の領域413Rでは全ての画素を透過状態とし、左半分
の領域413Lでは全ての画素を遮断状態とする。ま
た、レーザカプラ20の出射光の出力は、記録用の低出
力にされる。
【0199】レーザカプラ20から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ415によって平行光束とされ、
ビームスプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射
面414aで反射され、光量の一部が半反射面414a
を透過する。半反射面414aを透過した光は、プリズ
ム416の全反射面416aとプリズム417の全反射
面417aで順に反射され、凸レンズ53、凹レンズ5
4およびシリンドリカルレンズ55を順に通過して、扁
平な形状の光束とされ、光情報記録媒体401に照射さ
れる。この光を再生用参照光とする。この再生用参照光
が情報記録層2内の記録領域420に照射されると、記
録領域420より、記録時における情報光に対応する再
生光が発生される。この再生光は、収束しながらミラー
418側に進行し、ミラー418上で最も小径となるよ
うに収束すると共にミラー418で反射されて、拡散し
ながら対物レンズ412側に進行し、対物レンズ412
によって平行光束とされ、空間光変調器413の右半分
の領域413Rを通過し、光量の一部がビームスプリッ
タ414の半反射面414aを透過してCCDアレイ1
9に入射する。そして、CCDアレイ19によって再生
光の2次元パターンを検出することによって、情報の再
生が行われる。
【0200】なお、再生時に、レーザカプラ20から出
射されたレーザ光が空間光変調器413の右半分の領域
413Rを通過して光情報記録媒体401に照射される
が、この光は、ミラー418で反射され、対物レンズ4
12を通過した後、空間光変調器413の左半分の領域
413Lで遮断される。
【0201】次に、本実施の形態において、情報記録層
2に反射型のホログラムを形成する場合について説明す
る。この場合、記録時には、空間光変調器413の左半
分の領域413Lでは全ての画素を遮断状態とし、右半
分の領域413Rでは記録する情報に応じて各画素毎に
透過状態と遮断状態とを選択する。また、レーザカプラ
20の出射光の出力は、パルス的に記録用の高出力にさ
れる。
【0202】レーザカプラ20から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ415によって平行光束とされ、
ビームスプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射
面414aで反射され、光量の一部が半反射面414a
を透過する。半反射面414aで反射された光は、空間
光変調器413に入射し、右半分の領域413Rより、
記録する情報に応じて変調された光が出射される。この
光は、対物レンズ412によって集光され、光情報記録
媒体401に照射され、光情報記録媒体401を通過
し、ミラー418上で最も小径となるように収束すると
共にミラー418で反射されて、拡散しながら再び光情
報記録媒体401に入射する。この光を情報光とする。
【0203】一方、半反射面414aを透過した光は、
プリズム416の全反射面416aとプリズム417の
全反射面417aで順に反射され、凸レンズ53、凹レ
ンズ54およびシリンドリカルレンズ55を順に通過し
て、扁平な形状の光束とされ、光情報記録媒体401に
照射される。この光を記録用参照光とする。
【0204】ミラー418側からの情報光とシリンドリ
カルレンズ55側からの記録用参照光は、各光の中心が
直交するように、情報記録層2内で交差する。そして、
これらの情報光と記録用参照光が交差する部分に、これ
らの光の干渉による干渉パターンが形成され、レーザカ
プラ20の出射光の出力が高出力になったときに、情報
光と記録用参照光による干渉パターンが情報記録層2内
に体積的に記録されて、反射型の体積ホログラムからな
る記録領域420が層状に形成される。
【0205】再生時には、空間光変調器413の左半分
の領域413Lでは全ての画素を透過状態とし、右半分
の領域413Rでは全ての画素を遮断状態とする。ま
た、レーザカプラ20の出射光の出力は、記録用の低出
力にされる。
【0206】レーザカプラ20から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ415によって平行光束とされ、
ビームスプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射
面414aで反射され、光量の一部が半反射面414a
を透過する。半反射面414aを透過した光は、プリズ
ム416の全反射面416aとプリズム417の全反射
面417aで順に反射され、凸レンズ53、凹レンズ5
4およびシリンドリカルレンズ55を順に通過して、扁
平な形状の光束とされ、光情報記録媒体401に照射さ
れる。この光を再生用参照光とする。この再生用参照光
が情報記録層2内の記録領域420に照射されると、記
録領域420より、記録時における情報光に対応する再
生光が発生される。この再生光は、拡散しながら対物レ
ンズ412側に進行し、対物レンズ412によって平行
光束とされ、空間光変調器413の左半分の領域413
Lを通過し、光量の一部がビームスプリッタ414の半
反射面414aを透過してCCDアレイ19に入射す
る。そして、CCDアレイ19によって再生光の2次元
パターンを検出することによって、情報の再生が行われ
る。
【0207】なお、再生時に、レーザカプラ20から出
射されたレーザ光が空間光変調器413の左半分の領域
413Lを通過して光情報記録媒体401に照射される
が、この光は、ミラー418で反射され、対物レンズ4
12を通過した後、空間光変調器413の右半分の領域
413Rで遮断される。
【0208】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0209】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。本実施の形態に係る光情報記録再生装置の全
体構成は、ピックアップの構成が異なる点を除いて、図
5と同様である。
【0210】図25は、本実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。なお、以下、図24に示したピックアップ中の部材
と同じ部材には同じ符号を付し、詳しい説明を省略す
る。本実施の形態に係る光情報記録再生装置で使用する
光情報記録媒体501は、情報記録層2の一方の両側に
透明基板502を設け、他方の面側に透明な保護層50
3を設けた構成になっている。透明基板502の外側の
面は反射面504になっている。
【0211】本実施の形態におけるピックアップ511
は、スピンドル81に光情報記録媒体501が固定され
たときに光情報記録媒体501の一方の面に対向するよ
うに配置された対物レンズ412と、対物レンズ412
における光情報記録媒体501とは反対側に、対物レン
ズ412側から順に配設された空間光変調器413、ビ
ームスプリッタ414およびCCDアレイ19とを備え
ている。ピックアップ511は、更に、ビームスプリッ
タ414の側方に配設されたコリメータレンズ415お
よびレーザカプラ20を備えている。本実施の形態で
は、対物レンズ412は、その光軸が光情報記録媒体5
01の面に対して垂直になるように配置されている。
【0212】ピックアップ411は、更に、レーザカプ
ラ20側よりビームスプリッタ414に入射し、半反射
面414aを透過する光の進行方向に配設されたミラー
512と、このミラー512で反射される光の進行方向
に、ミラー512側より順に配設された凸レンズ53、
凹レンズ54およびシリンドリカルレンズ55とを備え
ている。本実施の形態では、シリンドリカルレンズ55
より出射される光は、その中心(光軸)が、光情報記録
媒体501の面に対して45°の角度をなすように、光
情報記録媒体501に対して照射され、情報記録層2内
において、対物レンズ412側からの光と交差するよう
になっている。また、シリンドリカルレンズ55より出
射される光は、情報記録層2内で最も薄くなるようにな
っている。
【0213】本実施の形態におけるピックアップ511
では、レーザカプラ20より出射されるレーザ光は、コ
リメータレンズ415によって平行光束とされ、ビーム
スプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射面41
4aで反射され、光量の一部が半反射面414aを透過
するようになっている。半反射面414aで反射された
光は、空間光変調器413を通過し、対物レンズ412
によって集光され、光情報記録媒体501に照射される
ようになっている。この光は、情報記録媒体501の反
射面504上で最も小径となるように収束するようにな
っている。
【0214】一方、半反射面414aを透過した光は、
ミラー512で反射され、凸レンズ53と凹レンズ54
を順に通過して、光束の径が縮小されるようになってい
る。凹レンズ54の出射光は、シリンドリカルレンズ5
5によって扁平な形状の光束とされ、光情報記録媒体5
01に照射され、情報記録層2内で、対物レンズ412
側からの光と交差するようになっている。
【0215】情報の記録時には、対物レンズ412側か
らの光が情報光となり、シリンドリカルレンズ55側か
らの光が記録用参照光となり、情報記録層2内に、これ
らの情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターン
によって情報が記録される記録領域520が層状に形成
されるようになっている。本実施の形態では、図25に
示したように、情報記録層2内では、対物レンズ412
側からの光のうちの図における右半分の部分とシリンド
リカルレンズ55側からの扁平な形状の光とが交差する
ようになっている。従って、情報記録層2内に形成され
る記録領域420の形状は、半円形の板状となる。
【0216】光情報記録媒体501から対物レンズ41
2側へ向かう光は、対物レンズ412と空間光変調器4
13を順に通過し、光量の一部がビームスプリッタ41
4の半反射面414aを透過して、CCDアレイ19に
入射するようになっている。
【0217】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置の作用について説明する。本実施の形態に係る光情
報記録再生装置では、光情報記録媒体501の情報記録
層2に、透過型のホログラムと反射型のホログラムのい
ずれをも形成することが可能である。
【0218】始めに、情報記録層2に透過型のホログラ
ムを形成する場合について説明する。この場合、記録時
には、空間光変調器413の図における左半分の領域4
13Lでは全ての画素を遮断状態とし、右半分の領域4
13Rでは記録する情報に応じて各画素毎に透過状態と
遮断状態とを選択する。また、レーザカプラ20の出射
光の出力は、パルス的に記録用の高出力にされる。
【0219】レーザカプラ20から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ415によって平行光束とされ、
ビームスプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射
面414aで反射され、光量の一部が半反射面414a
を透過する。半反射面414aで反射された光は、空間
光変調器413に入射し、右半分の領域413Rより、
記録する情報に応じて変調された光が出射される。この
光を情報光とする。この情報光は、対物レンズ412に
よって集光され、光情報記録媒体501に照射される。
【0220】一方、半反射面414aを透過した光は、
ミラー512で反射され、凸レンズ53、凹レンズ54
およびシリンドリカルレンズ55を順に通過して、扁平
な形状の光束とされ、光情報記録媒体501に照射され
る。この光を記録用参照光とする。
【0221】対物レンズ412側からの情報光とシリン
ドリカルレンズ55側からの記録用参照光は、情報記録
層2内で交差する。そして、これらの情報光と記録用参
照光が交差する部分に、これらの光の干渉による干渉パ
ターンが形成され、レーザカプラ20の出射光の出力が
高出力になったときに、情報光と記録用参照光による干
渉パターンが情報記録層2内に体積的に記録されて、透
過型の体積ホログラムからなる記録領域520が層状に
形成される。
【0222】再生時には、空間光変調器413の右半分
の領域413Rでは全ての画素を遮断状態とし、左半分
の領域413Lでは全ての画素を透過状態とする。ま
た、レーザカプラ20の出射光の出力は、記録用の低出
力にされる。
【0223】レーザカプラ20から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ415によって平行光束とされ、
ビームスプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射
面414aで反射され、光量の一部が半反射面414a
を透過する。半反射面414aを透過した光は、ミラー
512で反射され、凸レンズ53、凹レンズ54および
シリンドリカルレンズ55を順に通過して、扁平な形状
の光束とされ、光情報記録媒体501に照射される。こ
の光を再生用参照光とする。この再生用参照光が情報記
録層2内の記録領域520に照射されると、記録領域5
20より、記録時における情報光に対応する再生光が発
生される。この再生光は、収束しながら反射面504側
に進行し、反射面504上で最も小径となるように収束
すると共に反射面504で反射されて、拡散しながら対
物レンズ412側に進行し、対物レンズ412によって
平行光束とされ、空間光変調器413の左半分の領域4
13Lを通過し、光量の一部がビームスプリッタ414
の半反射面414aを透過してCCDアレイ19に入射
する。そして、CCDアレイ19によって再生光の2次
元パターンを検出することによって、情報の再生が行わ
れる。
【0224】なお、再生時に、レーザカプラ20から出
射されたレーザ光が空間光変調器413の左半分の領域
413Lを通過して光情報記録媒体501に照射される
が、この光は、反射面504で反射され、対物レンズ4
12を通過した後、空間光変調器413の右半分の領域
413Rで遮断される。
【0225】次に、本実施の形態において、情報記録層
2に反射型のホログラムを形成する場合について説明す
る。この場合、記録時には、空間光変調器413の右半
分の領域413Rでは全ての画素を遮断状態とし、左半
分の領域413Lでは記録する情報に応じて各画素毎に
透過状態と遮断状態とを選択する。また、レーザカプラ
20の出射光の出力は、パルス的に記録用の高出力にさ
れる。
【0226】レーザカプラ20から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ415によって平行光束とされ、
ビームスプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射
面414aで反射され、光量の一部が半反射面414a
を透過する。半反射面414aで反射された光は、空間
光変調器413に入射し、左半分の領域413Lより、
記録する情報に応じて変調された光が出射される。この
光は、対物レンズ412によって集光され、光情報記録
媒体501に照射され、情報記録層2を通過し、反射面
504上で最も小径となるように収束すると共に反射面
504で反射されて、拡散しながら再び情報記録層2に
入射する。この光を情報光とする。
【0227】一方、半反射面414aを透過した光は、
ミラー512で反射され、凸レンズ53、凹レンズ54
およびシリンドリカルレンズ55を順に通過して、扁平
な形状の光束とされ、光情報記録媒体501に照射され
る。この光を記録用参照光とする。
【0228】反射面504側からの情報光とシリンドリ
カルレンズ55側からの記録用参照光は、情報記録層2
内で交差する。そして、これらの情報光と記録用参照光
が交差する部分に、これらの光の干渉による干渉パター
ンが形成され、レーザカプラ20の出射光の出力が高出
力になったときに、情報光と記録用参照光による干渉パ
ターンが情報記録層2内に体積的に記録されて、反射型
の体積ホログラムからなる記録領域520が層状に形成
される。
【0229】再生時には、空間光変調器413の右半分
の領域413Rでは全ての画素を透過状態とし、左半分
の領域413Lでは全ての画素を遮断状態とする。ま
た、レーザカプラ20の出射光の出力は、記録用の低出
力にされる。
【0230】レーザカプラ20から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ415によって平行光束とされ、
ビームスプリッタ414に入射し、光量の一部が半反射
面414aで反射され、光量の一部が半反射面414a
を透過する。半反射面414aを透過した光は、ミラー
512で反射され、凸レンズ53、凹レンズ54および
シリンドリカルレンズ55を順に通過して、扁平な形状
の光束とされ、光情報記録媒体501に照射される。こ
の光を再生用参照光とする。この再生用参照光が情報記
録層2内の記録領域520に照射されると、記録領域5
20より、記録時における情報光に対応する再生光が発
生される。この再生光は、拡散しながら対物レンズ41
2側に進行し、対物レンズ412によって平行光束とさ
れ、空間光変調器413の右半分の領域413Rを通過
し、光量の一部がビームスプリッタ414の半反射面4
14aを透過してCCDアレイ19に入射する。そし
て、CCDアレイ19によって再生光の2次元パターン
を検出することによって、情報の再生が行われる。
【0231】なお、再生時に、レーザカプラ20から出
射されたレーザ光が空間光変調器413の右半分の領域
413Rを通過して光情報記録媒体501に照射される
が、この光は、反射面504で反射され、対物レンズ4
12を通過した後、空間光変調器413の左半分の領域
413Lで遮断される。
【0232】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第5の実施の形態と同様である。
【0233】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、例えば、各実施の形態では、情報記録層2内
に、互いに重なることなく複数の記録領域を形成するよ
うにしたが、各記録領域毎の情報を分離可能な範囲内
で、隣接する記録領域同士が一部重なるように多重記録
するようにしてもよい。
【0234】また、記録する情報に応じて光束を変調す
る場合、各実施の形態では偏光の違いや光の強度によっ
て変調するようにしたが、この他、位相差等で変調する
ようにしてもよい。
【0235】また、第1、第2、第5および第6の各実
施の形態では、情報光と記録用参照光のうちの記録用参
照光の光束を扁平な形状としたが、情報光の光束を扁平
な形状としてもよい。
【0236】また、光情報記録媒体の形態は、円板状に
限らず、カード状や、テープ状等でもよい。
【0237】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし6
のいずれかに記載の光情報記録装置または請求項12記
載の光情報記録方法によれば、情報光と記録用参照光の
うちの一方の光束を扁平な形状とし、情報記録層内で交
差するように情報光および記録用参照光を情報記録層に
対して照射して、情報記録層内に、情報光と記録用参照
光との干渉による干渉パターンによって情報が記録され
る記録領域を層状に形成するようにしたので、ホログラ
フィを利用して情報が記録される光情報記録媒体に対し
て、より高密度に情報を記録することが可能となるとい
う効果を奏する。
【0238】また、請求項3記載の光情報記録装置によ
れば、光情報記録媒体として、情報光および記録用参照
光の位置決めのための情報が記録される位置決め領域を
備えたものを用い、位置決め領域に記録された情報を用
いて、光情報記録媒体に対する情報光および記録用参照
光の位置を制御するようにしたので、更に、記録のため
の光の位置決めを精度よく行うことができるという効果
を奏する。
【0239】また、請求項6記載の光情報記録装置によ
れば、記録光学系が、光情報記録媒体に対向するように
配置されて情報光および記録用参照光が通過するソリッ
ドイマージョンレンズを有するようにしたので、更に、
情報光および記録用参照光の収差を低減することができ
るという効果を奏する。
【0240】請求項7ないし11のいずれかに記載の光
情報記録装置または請求項13記載の光情報記録方法に
よれば、情報記録層内に情報光と記録用参照光との干渉
による干渉パターンが形成されるように、情報光および
記録用参照光を情報記録層に対して照射し、情報記録層
内において干渉パターンが形成された領域に対して、干
渉パターンによって記録される情報を定着するための扁
平な形状の光束の定着用光を、干渉パターンが形成され
た領域の一部を通過するように照射して、情報記録層内
に、干渉パターンによって情報が記録され且つ情報が定
着された記録領域を層状に形成するようにしたので、ホ
ログラフィを利用して情報が記録される光情報記録媒体
に対して、より高密度に情報を記録することが可能とな
ると共に、光情報記録媒体に対して情報を随時記録し且
つ定着することができるという効果を奏する。
【0241】また、請求項9記載の光情報記録装置によ
れば、光情報記録媒体として、情報光および記録用参照
光の位置決めのための情報が記録される位置決め領域を
備えたものを用い、位置決め領域に記録された情報を用
いて、光情報記録媒体に対する情報光および記録用参照
光の位置を制御するようにしたので、更に、記録のため
の光の位置決めを精度よく行うことができるという効果
を奏する。
【0242】また、請求項11記載の光情報記録装置に
よれば、記録光学系が、光情報記録媒体に対向するよう
に配置されて情報光および記録用参照光が通過するソリ
ッドイマージョンレンズを有するようにしたので、更
に、情報光および記録用参照光の収差を低減することが
できるという効果を奏する。
【0243】請求項14ないし17のいずれかに記載の
光情報記録再生装置または請求項22記載の光情報記録
再生方法によれば、情報の記録時には、情報光と記録用
参照光のうちの一方の光束を扁平な形状とし、情報記録
層内で交差するように情報光および記録用参照光を情報
記録層に対して照射して、情報記録層内に、情報光と記
録用参照光との干渉による干渉パターンによって情報が
記録される記録領域を層状に形成し、情報の再生時に
は、情報記録層に、記録時における記録用参照光に対応
する再生用参照光を照射して、情報記録層より発生され
る再生光を収集して、検出するようにしたので、ホログ
ラフィを利用して情報が記録される光情報記録媒体に対
して、より高密度に情報を記録し、且つ光情報記録媒体
に記録された情報を適切に再生することが可能となると
いう効果を奏する。
【0244】また、請求項16記載の光情報記録再生装
置によれば、光情報記録媒体として、情報光、記録用参
照光および再生用参照光の位置決めのための情報が記録
される位置決め領域を備えたものを用い、位置決め領域
に記録された情報を用いて、光情報記録媒体に対する情
報光、記録用参照光および再生用参照光の位置を制御す
るようにしたので、更に、記録および再生のための光の
位置決めを精度よく行うことができるという効果を奏す
る。
【0245】また、請求項17記載の光情報記録再生装
置によれば、記録光学系が、光情報記録媒体に対向する
ように配置されて情報光および記録用参照光が通過する
ソリッドイマージョンレンズを有し、再生光学系が、光
情報記録媒体に対向するように配置されて再生光が通過
するソリッドイマージョンレンズを有するようにしたの
で、更に、情報光、記録用参照光および再生光の収差を
低減することができるという効果を奏する。
【0246】請求項18ないし21のいずれかに記載の
光情報記録再生装置または請求項23記載の光情報記録
再生方法によれば、情報の記録時には、情報記録層内に
情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターンが形
成されるように、情報光および記録用参照光を情報記録
層に対して照射し、情報記録層内において干渉パターン
が形成された領域に対して、干渉パターンによって記録
される情報を定着するための扁平な形状の光束の定着用
光を、干渉パターンが形成された領域の一部を通過する
ように照射して、情報記録層内に、干渉パターンによっ
て情報が記録され且つ情報が定着された記録領域を層状
に形成し、情報の再生時には、情報記録層に、記録時に
おける記録用参照光に対応する再生用参照光を照射し
て、情報記録層より発生される再生光を収集して、検出
するようにしたので、ホログラフィを利用して情報が記
録される光情報記録媒体に対して、より高密度に情報を
記録することが可能となると共に、光情報記録媒体に対
して情報を随時記録し且つ定着することができ、また、
光情報記録媒体に記録された情報を適切に再生すること
が可能となるという効果を奏する。
【0247】また、請求項20記載の光情報記録再生装
置によれば、光情報記録媒体として、情報光、記録用参
照光および再生用参照光の位置決めのための情報が記録
される位置決め領域を備えたものを用い、位置決め領域
に記録された情報を用いて、光情報記録媒体に対する情
報光、記録用参照光および再生用参照光の位置を制御す
るようにしたので、更に、記録および再生のための光の
位置決めを精度よく行うことができるという効果を奏す
る。
【0248】また、請求項21記載の光情報記録再生装
置によれば、記録光学系が、光情報記録媒体に対向する
ように配置されて情報光および記録用参照光が通過する
ソリッドイマージョンレンズを有し、再生光学系が、光
情報記録媒体に対向するように配置されて再生光が通過
するソリッドイマージョンレンズを有するようにしたの
で、更に、情報光、記録用参照光および再生光の収差を
低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光情報記録再
生装置におけるピックアップおよび光情報記録媒体の構
成を示す説明図である。
【図2】図1におけるSILについて詳しく説明するた
めの説明図である。
【図3】図1におけるSILの支持機構の一例を示す断
面図である。
【図4】図1におけるSILの支持機構の他の例を示す
側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る光情報記録再
生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】図1におけるレーザカプラの構成を示す斜視図
である。
【図7】図1におけるレーザカプラの側面図である。
【図8】図5における検出回路の構成を示すブロック図
である。
【図9】本発明の第1の実施の形態において光情報記録
媒体の情報記録層に形成される記録領域を示す説明図で
ある。
【図10】本発明の第1の実施の形態において光情報記
録媒体の情報記録層に形成される記録領域を示す説明図
である。
【図11】図1におけるCCDアレイの検出データから
再生光のパターンにおける基準位置を認識する方法につ
いて説明するための説明図である。
【図12】図1におけるCCDアレイの検出データから
再生光のパターンにおける基準位置を認識する方法につ
いて説明するための説明図である。
【図13】図1に示したピックアップにおける情報光の
パターンと再生光のパターンを示す説明図である。
【図14】図1に示したピックアップによって検出する
再生光のパターンから判別するデータの内容とこのデー
タに対応するECCテーブルとを示す説明図である。
【図15】アドレス・サーボエリアにアドレス情報等を
表すホログラムを記録した光情報記録媒体を概念的に示
す説明図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態の変形例における
ピックアップの構成を示す説明図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態の他の変形例にお
けるピックアップの構成を示す説明図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。
【図19】本発明の第3の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。
【図21】本発明の第3の実施の形態において使用する
偏光を説明するための説明図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。
【図23】本発明の第4の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。
【図24】本発明の第5の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。
【図25】本発明の第6の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
る。
【図26】従来のデジタルボリュームホログラフィにお
ける記録再生系の概略の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…光情報記録媒体、2…情報記録層、3…位置決め
層、10…光情報記録再生装置、11…ピックアップ、
12A,12B…SIL、13A,13B…対物レン
ズ、14A,14B…アクチュエータ、15…空間光変
調器、19…CCDアレイ、20…レーザカプラ。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラフィを利用して、情報を担持し
    た情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターンに
    よって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記録
    媒体に対して情報を記録するための光情報記録装置であ
    って、 情報を担持した情報光および記録用参照光を生成する記
    録用光生成手段と、 前記情報記録層内に、情報光と記録用参照光との干渉に
    よる干渉パターンによって情報が記録される記録領域が
    層状に形成されるように、情報光と記録用参照光のうち
    の一方の光束を扁平な形状とし、情報記録層内で交差す
    るように情報光および記録用参照光を情報記録層に対し
    て照射するための記録光学系とを備えたことを特徴とす
    る光情報記録装置。
  2. 【請求項2】 前記光情報記録媒体に対する情報光およ
    び記録用参照光の位置を制御する位置制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の光情報記録装置。
  3. 【請求項3】 前記光情報記録媒体として、情報光およ
    び記録用参照光の位置決めのための情報が記録される位
    置決め領域を備えたものを用い、前記位置制御手段は、
    前記位置決め領域に記録された情報を用いて、光情報記
    録媒体に対する情報光および記録用参照光の位置を制御
    することを特徴とする請求項2記載の光情報記録装置。
  4. 【請求項4】 前記位置制御手段は、情報記録層内に、
    互いに重なることなく複数の記録領域が形成されるよう
    に、光情報記録媒体に対する情報光および記録用参照光
    の位置を制御することを特徴とする請求項2記載の光情
    報記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録光学系は、情報光および記録用
    参照光を、それぞれの中心が互いに直交するように、情
    報記録層に対して照射することを特徴とする請求項1記
    載の光情報記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録光学系は、光情報記録媒体に対
    向するように配置されて情報光および記録用参照光が通
    過するソリッドイマージョンレンズを有することを特徴
    とする請求項1記載の光情報記録装置。
  7. 【請求項7】 ホログラフィを利用して、情報を担持し
    た情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターンに
    よって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記録
    媒体に対して情報を記録するための光情報記録装置であ
    って、 情報を担持した情報光および記録用参照光を生成する記
    録用光生成手段と、 前記情報記録層内に情報光と記録用参照光との干渉によ
    る干渉パターンが形成されるように、情報光および記録
    用参照光を情報記録層に対して照射するための記録用光
    照射手段と、 前記情報記録層内に、前記干渉パターンによって情報が
    記録され且つ情報が定着された記録領域が層状に形成さ
    れるように、情報記録層内において前記干渉パターンが
    形成された領域に対して、干渉パターンによって記録さ
    れる情報を定着するための扁平な形状の光束の定着用光
    を、干渉パターンが形成された領域の一部を通過するよ
    うに照射するための定着用光照射手段とを備えたことを
    特徴とする光情報記録装置。
  8. 【請求項8】 前記光情報記録媒体に対する情報光およ
    び記録用参照光の位置を制御する位置制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項7記載の光情報記録装置。
  9. 【請求項9】 前記光情報記録媒体として、情報光およ
    び記録用参照光の位置決めのための情報が記録される位
    置決め領域を備えたものを用い、前記位置制御手段は、
    前記位置決め領域に記録された情報を用いて、光情報記
    録媒体に対する情報光および記録用参照光の位置を制御
    することを特徴とする請求項8記載の光情報記録装置。
  10. 【請求項10】 前記位置制御手段は、情報記録層内
    に、互いに重なることなく複数の記録領域が形成される
    ように、光情報記録媒体に対する情報光および記録用参
    照光の位置を制御することを特徴とする請求項8記載の
    光情報記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録光学系は、光情報記録媒体に
    対向するように配置されて情報光および記録用参照光が
    通過するソリッドイマージョンレンズを有することを特
    徴とする請求項7記載の光情報記録装置。
  12. 【請求項12】 ホログラフィを利用して、情報を担持
    した情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターン
    によって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記
    録媒体に対して情報を記録するための光情報記録方法で
    あって、 情報を担持した情報光および記録用参照光を生成し、 情報光と記録用参照光のうちの一方の光束を扁平な形状
    とし、情報記録層内で交差するように情報光および記録
    用参照光を情報記録層に対して照射することによって、
    情報記録層内に、情報光と記録用参照光との干渉による
    干渉パターンによって情報が記録される記録領域を層状
    に形成することを特徴とする光情報記録方法。
  13. 【請求項13】 ホログラフィを利用して、情報を担持
    した情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターン
    によって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記
    録媒体に対して情報を記録するための光情報記録方法で
    あって、 情報を担持した情報光および記録用参照光を生成し、 前記情報記録層内に情報光と記録用参照光との干渉によ
    る干渉パターンが形成されるように、情報光および記録
    用参照光を情報記録層に対して照射し、 情報記録層内において前記干渉パターンが形成された領
    域に対して、干渉パターンによって記録される情報を定
    着するための扁平な形状の光束の定着用光を、干渉パタ
    ーンが形成された領域の一部を通過するように照射する
    ことによって、情報記録層内に、干渉パターンによって
    情報が記録され且つ情報が定着された記録領域を層状に
    形成することを特徴とする光情報記録方法。
  14. 【請求項14】 ホログラフィを利用して、情報を担持
    した情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターン
    によって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記
    録媒体に対して情報を記録すると共に、光情報記録媒体
    より情報を再生するための光情報記録再生装置であっ
    て、 情報を担持した情報光および記録用参照光を生成する記
    録用光生成手段と、 前記情報記録層内に、情報光と記録用参照光との干渉に
    よる干渉パターンによって情報が記録される記録領域が
    層状に形成されるように、情報光と記録用参照光のうち
    の一方の光束を扁平な形状とし、情報記録層内で交差す
    るように情報光および記録用参照光を情報記録層に対し
    て照射するための記録光学系と、 情報記録層に、記録時における記録用参照光に対応する
    再生用参照光を照射すると共に、再生用参照光が照射さ
    れることによって情報記録層より発生される再生光を収
    集するための再生光学系と、 この再生光学系によって収集された再生光を検出する検
    出手段とを備えたことを特徴とする光情報記録再生装
    置。
  15. 【請求項15】 前記光情報記録媒体に対する情報光、
    記録用参照光および再生用参照光の位置を制御する位置
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項14記載の光
    情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記光情報記録媒体として、情報光、
    記録用参照光および再生用参照光の位置決めのための情
    報が記録される位置決め領域を備えたものを用い、前記
    位置制御手段は、前記位置決め領域に記録された情報を
    用いて、光情報記録媒体に対する情報光、記録用参照光
    および再生用参照光の位置を制御することを特徴とする
    請求項15記載の光情報記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記記録光学系は、光情報記録媒体に
    対向するように配置されて情報光および記録用参照光が
    通過するソリッドイマージョンレンズを有し、前記再生
    光学系は、光情報記録媒体に対向するように配置されて
    再生光が通過するソリッドイマージョンレンズを有する
    ことを特徴とする請求項14記載の光情報記録再生装
    置。
  18. 【請求項18】 ホログラフィを利用して、情報を担持
    した情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターン
    によって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記
    録媒体に対して情報を記録すると共に、光情報記録媒体
    より情報を再生するための光情報記録再生装置であっ
    て、 情報を担持した情報光および記録用参照光を生成する記
    録用光生成手段と、 前記情報記録層内に情報光と記録用参照光との干渉によ
    る干渉パターンが形成されるように、情報光および記録
    用参照光を情報記録層に対して照射するための記録用光
    照射手段と、 前記情報記録層内に、前記干渉パターンによって情報が
    記録され且つ情報が定着された記録領域が層状に形成さ
    れるように、情報記録層内において前記干渉パターンが
    形成された領域に対して、干渉パターンによって記録さ
    れる情報を定着するための扁平な形状の光束の定着用光
    を、干渉パターンが形成された領域の一部を通過するよ
    うに照射するための定着用光照射手段と、 情報記録層に、記録時における記録用参照光に対応する
    再生用参照光を照射すると共に、再生用参照光が照射さ
    れることによって情報記録層より発生される再生光を収
    集するための再生光学系と、 この再生光学系によって収集された再生光を検出する検
    出手段とを備えたことを特徴とする光情報記録再生装
    置。
  19. 【請求項19】 前記光情報記録媒体に対する情報光、
    記録用参照光および再生用参照光の位置を制御する位置
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項18記載の光
    情報記録再生装置。
  20. 【請求項20】 前記光情報記録媒体として、情報光、
    記録用参照光および再生用参照光の位置決めのための情
    報が記録される位置決め領域を備えたものを用い、前記
    位置制御手段は、前記位置決め領域に記録された情報を
    用いて、光情報記録媒体に対する情報光、記録用参照光
    および再生用参照光の位置を制御することを特徴とする
    請求項19記載の光情報記録再生装置。
  21. 【請求項21】 前記記録光学系は、光情報記録媒体に
    対向するように配置されて情報光および記録用参照光が
    通過するソリッドイマージョンレンズを有し、前記再生
    光学系は、光情報記録媒体に対向するように配置されて
    再生光が通過するソリッドイマージョンレンズを有する
    ことを特徴とする請求項18記載の光情報記録再生装
    置。
  22. 【請求項22】 ホログラフィを利用して、情報を担持
    した情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターン
    によって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記
    録媒体に対して情報を記録すると共に、光情報記録媒体
    より情報を再生するための光情報記録再生方法であっ
    て、 情報の記録時には、情報を担持した情報光および記録用
    参照光を生成し、情報光と記録用参照光のうちの一方の
    光束を扁平な形状とし、情報記録層内で交差するように
    情報光および記録用参照光を情報記録層に対して照射す
    ることによって、情報記録層内に、情報光と記録用参照
    光との干渉による干渉パターンによって情報が記録され
    る記録領域を層状に形成し、 情報の再生時には、情報記録層に、記録時における記録
    用参照光に対応する再生用参照光を照射すると共に、再
    生用参照光が照射されることによって情報記録層より発
    生される再生光を収集し、収集した再生光を検出するこ
    とを特徴とする光情報記録再生方法。
  23. 【請求項23】 ホログラフィを利用して、情報を担持
    した情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターン
    によって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記
    録媒体に対して情報を記録すると共に、光情報記録媒体
    より情報を再生するための光情報記録再生方法であっ
    て、 情報の記録時には、情報を担持した情報光および記録用
    参照光を生成し、情報記録層内に情報光と記録用参照光
    との干渉による干渉パターンが形成されるように、情報
    光および記録用参照光を情報記録層に対して照射し、情
    報記録層内において前記干渉パターンが形成された領域
    に対して、干渉パターンによって記録される情報を定着
    するための扁平な形状の光束の定着用光を、干渉パター
    ンが形成された領域の一部を通過するように照射するこ
    とによって、情報記録層内に、干渉パターンによって情
    報が記録され且つ情報が定着された記録領域を層状に形
    成し、 情報の再生時には、情報記録層に、記録時における記録
    用参照光に対応する再生用参照光を照射すると共に、再
    生用参照光が照射されることによって情報記録層より発
    生される再生光を収集し、収集した再生光を検出するこ
    とを特徴とする光情報記録再生方法。
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