JPH11218716A - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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JPH11218716A
JPH11218716A JP10033825A JP3382598A JPH11218716A JP H11218716 A JPH11218716 A JP H11218716A JP 10033825 A JP10033825 A JP 10033825A JP 3382598 A JP3382598 A JP 3382598A JP H11218716 A JPH11218716 A JP H11218716A
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JP
Japan
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imaging lens
optical box
scanning
polygon mirror
optical
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JP10033825A
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English (en)
Inventor
Michiyo Miyamoto
みち代 宮本
Noboru Nabeta
昇 鍋田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結像レンズの端部を迂回する外気による回転
多面鏡の汚染を防ぐ。 【解決手段】 回転多面鏡2の走査光を感光体に結像さ
せる結像レンズ4は、その両端の位置決め部4aを光学
箱5の位置決め部5bに当接して位置決めされる。結像
レンズ4の位置決め部4aと光学箱5の位置決め部5b
の間を通って結像レンズ4の端部を迂回する空気流を遮
断するために、光学箱5の側壁から突出する支持体5d
と結像レンズ4の間に防塵部材9を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタやレーザファクシミリ等の画像形成装置に用いられ
る走査光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタやレーザファクシ
ミリ等の画像形成装置に用いられる走査光学装置は、回
転多面鏡の反射面にレーザ光等の光ビームを照射し、回
転多面鏡の高速回転によって偏向走査する。このように
して得られた走査光を回転ドラム上の感光体に結像させ
て静電潜像を形成する。次いで、感光体の静電潜像を現
像装置によってトナー像に顕像化し、これを記録紙等の
記録媒体に転写して定着装置へ送り、記録媒体上のトナ
ーを加熱定着させることで印刷(プリント)が行なわれ
る。
【0003】図12は一従来例による走査光学装置を示
すもので、これは、半導体レーザ101やコリメータレ
ンズをユニット化した光源ユニットと、これから発生さ
れた平行光束のレーザ光L0 を偏向走査する回転多面鏡
102と、その走査光を折り返しミラー103を経て図
示しない回転ドラムの表面の感光体に結像させる結像レ
ンズ104等を有する。回転多面鏡102や結像レンズ
104は光学箱105に収容され、また、光源ユニット
は光学箱105の側壁等に組み付けられる。
【0004】光学箱105の上部開口は、光学箱105
内に必要部品をすべて組み込んだうえで図13に示すふ
た部材106によって閉塞される。なお、光学箱105
の底壁には回転多面鏡102の走査光を外部の回転ドラ
ムに向かって取り出すための窓105aが設けられる。
【0005】光源ユニットの半導体レーザ101から発
生されたレーザ光L0 はコリメータレンズによって平行
化され、シリンドリカルレンズ101aによって回転多
面鏡102の反射面に線状に集光され、モータ102a
による回転多面鏡102の高速回転によって偏向走査さ
れる。このようにして得られた走査光は、結像レンズ1
04を経て折り返しミラー103によって下向きに反射
され、光学箱105の窓105aから回転ドラムに向か
って取り出される。回転ドラム上の感光体に結像する走
査光は、回転多面鏡102による主走査と回転ドラムの
回転による副走査に伴なって静電潜像を形成する。
【0006】感光体の周辺には、感光体の表面を一様に
帯電する帯電装置、感光体の表面に形成される静電潜像
をトナー像に顕像化するための顕像化装置、前記トナー
像を記録紙等の記録媒体に転写する転写装置等が配置さ
れており、これらの働きによって、半導体レーザ101
が発生する光束に対応する記録情報が記録紙等にプリン
トされる。
【0007】なお、回転多面鏡102の走査光は、主走
査方向の末端において分離され、図示しないBDセンサ
に導入される。BDセンサによって検知された走査光
は、処理回路においてトリガ信号に変換されて半導体レ
ーザ101に導入される。半導体レーザ101は、トリ
ガ信号を受信したうえで、ホストコンピュータから送信
される画像情報に基づいた書き込み変調を開始する。
【0008】結像レンズ104は、上記のように回転多
面鏡102の走査光を感光体に結像させ、その結果得ら
れる点像の走査速度を均一にするいわゆるfθ機能を有
するレンズであって、走査光の光路に対して以下のよう
に厳密に位置決めしたうえで光学箱105に固定され
る。
【0009】すなわち、光学箱105に設けられた一対
の位置決め部105bに結像レンズ104の両端に形成
された一対の位置決め部104aを当接することで、結
像レンズ104の光軸方向(X軸方向)や傾斜角度(θ
軸方向)等の位置決めを厳密に行ない、押えバネや接着
剤等によって固定する。結像レンズ104の高さ方向
(Z軸方向)については、結像レンズ104の底面を光
学箱105の底壁に設けられた3個の台座105cに当
接して位置決めし、接着等の方法によって固定する。こ
のようにして結像レンズ104を光学箱105に組み付
けるものである。
【0010】光学箱105の内部は、前述のように上部
の開口をふた部材106によって塞ぐことでほぼ密閉さ
れているが、回転ドラムに向かって走査光を取り出す窓
105a等から光学箱105内に侵入する外気のため
に、回転多面鏡102の反射面が汚染されるという問題
がある。近年では、画像形成装置のより一層の高性能化
や高速化が望まれており、回転多面鏡102の回転数が
30,000rpm以上になる場合もある。
【0011】回転多面鏡102が高速回転すると、これ
によって光学箱105の内部に大きな負圧が発生し、多
量の外気が吸入されて、回転多面鏡102の周囲の雰囲
気A0 が汚れた状態となる。また、回転多面鏡102の
回転によってその頂部等に空気の渦が発生し、このよう
な空気流が反射面に衝突すると、汚れた空気の浮遊塵埃
が回転多面鏡102の反射面に付着して、反射率を低下
させ、画像形成装置の画質を劣化させたり、トリガ信号
を検出できない等の不都合を招く。
【0012】光学箱105の外側の空気は、感光体の静
電潜像を顕像化するためのトナーや、記録紙等から発生
する紙粉等の浮遊塵埃を多量に含んでいるため、このよ
うな浮遊塵埃が光学箱105に侵入して回転多面鏡10
2を汚染するのを防ぐための防塵対策は、走査光学装置
の高速化等を促進するうえで極めて重要である。
【0013】そこで、結像レンズ104の頂部とふた部
材106の間を発泡ウレタン等のスポンジ状の防塵部材
107によって密封し、回転多面鏡102の周囲の雰囲
気A0 が汚染されるのを防ぐ工夫がなされている。
【0014】ところが、結像レンズ104とふた部材1
06の間を防塵部材107によって密封しても、結像レ
ンズ104の底面に当接する台座105cの高さが一般
的に0.3〜0.5mm程度であり(図13参照)、光
学箱105の底壁と結像レンズ104の隙間B0 からも
汚れた空気が侵入して、回転多面鏡102の周囲の雰囲
気A0 が汚染される。
【0015】そこで、図14および図15に示すよう
に、光学箱205の底壁と結像レンズ204の隙間を発
泡ウレタン等のスポンジ状の第2の防塵部材208によ
って密封するように構成したものが開発されている。こ
れは、結像レンズ204を光学箱205に組み付ける前
に、その底壁に両面テープを用いて防塵部材208を固
定しておき、防塵部材208の上に結像レンズ204を
載せて防塵部材208を圧縮し、押えバネ等によって台
座205cに結像レンズ204を固定するものである。
【0016】光学箱205に防塵部材208を安定して
組み付けるためには、光学箱205の底壁に防塵部材2
08を嵌合させる溝205dを設ける工夫が必要とな
り、光学箱205の形状が複雑化する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、光学箱のふた部材と結像レンズの頂部
の間を第1の防塵部材で塞ぎ、かつ、光学箱の底壁と結
像レンズの底部の間を第2の防塵部材で塞いでも、図1
6に示すように、結像レンズ204のX軸方向の位置決
めを行なう位置決め部204aと光学箱205の位置決
め部205bの間に隙間が生じているため、矢印Cで示
す空気流が発生し、直径0.3μm程度の埃が侵入し
て、回転多面鏡202の反射面を汚染するのを回避でき
ないという未解決の課題がある。
【0018】また、結像レンズ204の両端部を図1
7、図18で示すバネ206によって固定するように構
成されていると、以下のような問題を生じる。すなわ
ち、バネ206を光学箱205の位置決め部205bの
反対側に配設した支持体205eの突起に係止させるこ
とで固定し、バネ206の2つの当接部206a,20
6bをそれぞれ結像レンズ204の頂面と側面に押圧す
るものであるため、光学箱205の支持体205eに突
起を一体成形するときには成形駒を抜くための穴205
fを開口させておかなければならず、ここから光学箱2
05内に汚れた外気が侵入する。また、バネ206の当
接部206aを結像レンズ204の頂面に当接させる構
成であるから、バネ206の当接部206aと干渉しな
いようにこれを避けて防塵部材207を配設しなければ
ならず、この部分の隙間から外気が侵入して防塵効果が
低下するという未解決の課題もある。
【0019】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、結像レンズとふた部
材や光学箱の間に形成される隙間を簡単かつ効果的に塞
ぐことで、回転多面鏡の汚染を防ぐための防塵効果を大
幅に向上させることのできる高性能でしかも安価な走査
光学装置を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の走査光学装置は、光ビームを偏向走査する
回転多面鏡と、その走査光の光路に配設された結像レン
ズと、該結像レンズと前記回転多面鏡を収容する光学箱
と、該光学箱の開口を塞ぐふた部材と、該ふた部材と前
記結像レンズの頂面の間を密封する頂部防塵部材と、前
記結像レンズの両端の位置決め部に対して反対側の側面
と前記光学箱の所定の突出部の間を密封する一対の端部
防塵部材を有することを特徴とする。
【0021】結像レンズの底部の側面に当接されて該結
像レンズの底面と光学箱の底壁の間を密封する底部防塵
部材を備えているとよい。
【0022】端部防塵部材が、光学箱の所定の突出部と
結像レンズの間に圧入されているとよい。
【0023】端部防塵部材が、結像レンズを光学箱に固
定する固定手段を兼ねているとよい。
【0024】端部防塵部材が、板金と弾性部材によって
構成されているとよい。
【0025】頂部防塵部材と端部防塵部材と底部防塵部
材が一体であるとよい。
【0026】
【作用】光学箱のふた部材と結像レンズの間に形成され
る隙間を頂部防塵部材によって塞いでも、結像レンズの
両端を迂回する空気流によって運ばれた塵埃等が回転多
面鏡の反射面を汚染して光学性能を劣化させる。そこ
で、結像レンズの両端の側面と光学箱の突出部の間の隙
間に端部防塵部材を挿入して前記隙間を密封し、防塵効
果を強化する。
【0027】加えて、結像レンズの側面下方に底部防塵
部材を当接し、これによって結像レンズの底面と光学箱
の底壁の間の隙間を密封すれば、結像レンズのまわりを
迂回する空気流をすべて遮断することができる。
【0028】回転多面鏡の周囲の雰囲気に外気中の塵埃
等が侵入するのを極めて効果的に防ぐことで、長時間メ
ンテナンスフリーで運転できる高性能でしかもランニン
グコストの低い走査光学装置を実現できる。
【0029】また、頂部防塵部材と端部防塵部材と底部
防塵部材が一体化された弾性部材等を用いることで、装
置の組立部品点数と組立工程数を低減すれば、走査光学
装置の製造コストを大きく削減して、装置の低価格化に
貢献できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0031】図1は第1の実施の形態による走査光学装
置を示すもので、これは、半導体レーザ1やコリメータ
レンズをユニット化した光源ユニットと、これから発生
された光ビームである平行光束のレーザ光L1 を偏向走
査する回転多面鏡2と、その走査光を折り返しミラー3
を経て結像位置である回転ドラムの表面の感光体に結像
させる結像レンズ4を有する。回転多面鏡2や結像レン
ズ4は光学箱5に収容され、また、光源ユニットは光学
箱5の側壁等に組み付けられる。
【0032】光学箱5の上部の開口は、光学箱5内に必
要部品をすべて組み込んだうえで、図3に示すように、
ふた部材6によって閉塞される。なお、光学箱5の底壁
には回転多面鏡2の走査光を外部の回転ドラムに向かっ
て取り出すための窓5aが設けられる。
【0033】光源ユニットの半導体レーザ1から発生さ
れたレーザ光L1 はコリメータレンズによって平行化さ
れ、シリンドリカルレンズ1aによって回転多面鏡2の
反射面に線状に集光され、モータ2aの駆動による回転
多面鏡2の高速回転によって偏向走査される。このよう
にして得られた走査光は、結像レンズ4を経て折り返し
ミラー3によって下向きに反射され、光学箱5の窓5a
から回転ドラムに向かって取り出される。回転ドラム上
の感光体に結像する走査光は、回転多面鏡2による主走
査と回転ドラムの回転による副走査に伴なって静電潜像
を形成する。
【0034】前記走査光の一部分は主走査方向の末端に
おいて分離されて、図示しないBDセンサに導入され、
処理回路においてトリガ信号に変換されて半導体レーザ
1に送られる。半導体レーザ1は、トリガ信号を受信し
たうえで、ホストコンピュータから送信される画像情報
に基づいた書き込み変調を開始する。
【0035】結像レンズ4は、回転多面鏡2の走査光を
感光体に結像させ、その結果得られる点像の走査速度を
均一にするいわゆるfθ機能を有するもので、走査光の
光路に対して以下のように厳密に位置決めしたうえで光
学箱5に固定される。
【0036】すなわち、光学箱5に設けられた一対の位
置決め部5bに結像レンズ4の両端に形成された一対の
位置決め部4aを当接することで、結像レンズ4の光軸
方向(X軸方向)や傾斜角度(θ軸方向)等の位置決め
を厳密に行ない、結像レンズ4の高さ方向(Z軸方向)
については、結像レンズ4の底面を光学箱5の底壁に設
けられた3個の台座5cに当接して位置決めし、接着剤
等を用いて固定する。このようにして結像レンズ4を光
学箱5に組み付けるものである。
【0037】光学箱5の内部は、前述のように上部の開
口をふた部材6によって塞ぐことでほぼ密閉されている
が、走査光を取り出す窓5a等から光学箱5内に侵入す
る外気のために、回転多面鏡2の反射面が汚染されると
いう問題がある。近年では、画像形成装置のより一層の
高性能化や高速化が望まれており、回転多面鏡2の回転
数が30,000rpm以上になる場合もある。
【0038】回転多面鏡2が高速回転すると、これによ
って光学箱5の内部に大きな負圧が発生し、多量の外気
が吸入されて、回転多面鏡2の周囲の雰囲気A1 が汚れ
た状態となる。また、回転多面鏡2の回転によってその
頂部等に空気の渦が発生し、このような空気流が反射面
に衝突すると、汚れた空気の浮遊塵埃が回転多面鏡2の
反射面に付着して、反射率を低下させ、画像形成装置の
画質を劣化させたり、トリガ信号を検出できない等の不
都合を招く。
【0039】光学箱5の外側の空気は、感光体の静電潜
像を顕像化するためのトナーや、記録紙等から発生する
紙粉等の浮遊塵埃を多量に含んでいるため、このような
浮遊塵埃が光学箱5に侵入して回転多面鏡2を汚染する
のを防ぐための防塵対策は、走査光学装置の高速化等を
促進するうえで極めて重要である。
【0040】そこで、図2に示すように、結像レンズ4
の頂部とふた部材6の間を発泡ウレタン等のスポンジ状
の頂部防塵部材である第1の防塵部材7によって密封
し、回転多面鏡2の周囲の雰囲気A1 が汚染されるのを
防ぐ工夫がなされている。
【0041】また、結像レンズ4の底面を当接する各台
座5cの高さが一般的に0.3〜0.5mm程度であ
り、結像レンズ4と光学箱5の底壁の間に形成される隙
間から汚れた空気が侵入して、回転多面鏡2の周囲の雰
囲気A1 が汚染されるおそれがある。そこで、光学箱5
の底壁と結像レンズ4の間の隙間を塞ぐための底部防塵
部材である第2の防塵部材8を設ける(図3参照)。第
2の防塵部材8は、第1の防塵部材7と同様に発泡ウレ
タン等のスポンジ状の材料で作られた弾性部材であり、
結像レンズ4の底部と光学箱5の底壁の間に挿入され
る。
【0042】次に、光学箱5の側壁から突出する突出部
である支持体5dと結像レンズ4の両端部との間に端部
防塵部材である第3の防塵部材9を充填することで、光
学箱5の位置決め部5bと結像レンズ4の位置決め部4
aとの間から迂回して回転多面鏡2を囲む空間部A1
侵入する空気流を遮断する。第3の防塵部材9も、第
1、第2の防塵部材7,8と同様に発泡ウレタン等のス
ポンジ状の弾性部材であり、図1の(b)に示すように
発泡ウレタン9a等を板金9bに貼り合わせたものが、
組み付け作業性の観点から最も好適であるが、発泡ウレ
タン等のみを一体成形したものでもよい。
【0043】第3の防塵部材9は、結像レンズ4の両端
に1個ずつ、合計2個配設されており、その当接位置
は、結像レンズ4のX軸方向の位置決め部4aの反対側
でこれに対向する部位の側面が望ましい。また、光学箱
5の各支持体5dに溝5eを設けて、ここに、各防塵部
材9を落し込むように構成するとよい。
【0044】結像レンズ4の組み付けに際しては、光学
箱5の底面に第2の防塵部材8を装着し、結像レンズ4
の位置決め部4aを光学箱5の位置決め部5bに当接し
て、光学箱5の台座5cに結像レンズ4の底面を接着
し、続いて、図1に示すように支持体5dと結像レンズ
4の間に第3の防塵部材9を挿入して、その下端を光学
箱5の底面に密着させる。光学箱5内にすべての必要部
品を組み付けたうえで、図2に示すように結像レンズ4
の頂面に第1の防塵部材7を載せて、ふた部材6を取り
付ける。
【0045】本実施の形態によれば、結像レンズの両端
部を迂回する空気流を第3の防塵部材によって遮断する
ことで、第1、第2の防塵部材とともに回転多面鏡の周
囲の雰囲気を完全に密封し、外気中の塵埃等によって回
転多面鏡が汚染されるのを極めて効果的に防ぐことがで
きる。
【0046】これによって、回転多面鏡の反射面を長時
間クリーンな状態に保ち、高性能でメンテナンスのコス
トの低い長寿命な走査光学装置を実現できる。
【0047】図4は第1の変形例を示す。これは、結像
レンズ14と光学箱15の底壁の間を密封する第2の防
塵部材18を結像レンズ14の底部の側面に当接したも
のである。この場合には、第3の防塵部材19の下端を
第2の防塵部材18の頂部に密着させる。
【0048】図5は第2の変形例を示す。これは、第3
の防塵部材29をその厚さ方向に圧縮した状態で光学箱
25の支持体25dと結像レンズ24の間に挿入するよ
うに構成したものである。支持体25dと結像レンズ2
4の間に圧入された第3の防塵部材29によって結像レ
ンズ24を光学箱25の位置決め部25bに押圧し、こ
れに固定することができる。すなわち、第3の防塵部材
29が結像レンズ24の固定手段を兼ねているため、結
像レンズ24を固定するために接着等の方法を用いる必
要がないという利点がある。
【0049】詳しく説明すると、光学箱25の支持体2
5dの溝25eの底部と結像レンズ24の間の幅T1と
防塵部材29の厚みT2の差、つまり防塵部材29の潰
し量T3は T3=T2−T1 T3の値が大きければ防塵部材29の潰し量が増え、結
像レンズ24を光学箱25に固定する固定力が高まる。
防塵部材29の弾力性を表わすバネ定数Kとすると、防
塵部材29が結像レンズ24を押す押力F1は F1=K・T3 である。結像レンズ24が衝撃等で動かないようなF1
の荷重設定(片側で0.5kg〜1.0kg程度)にな
るように防塵部材29の材質すなわちバネ定数Kと、T
1,T2を設定すればよい。
【0050】このように、防塵部材を用いて結像レンズ
を固定することにより、従来例のようなバネ等を廃止す
れば、組立部品点数の削減や組立コストの低減等に大き
く貢献できる。
【0051】図6は第2の実施の形態による走査光学装
置を示すもので、これは、半導体レーザ31やコリメー
タレンズをユニット化した光源ユニットと、これから発
生された光ビームである平行光束のレーザ光L2 を偏向
走査する回転多面鏡32と、その走査光を折り返しミラ
ー33を経て結像位置である回転ドラムの表面の感光体
に結像させる結像レンズ34を有する。回転多面鏡32
や結像レンズ34は光学箱35に収容され、また、光源
ユニットは光学箱35の側壁等に組み付けられる。
【0052】光学箱35の上部の開口は、光学箱35内
に必要部品をすべて組み込んだうえで、図7に示すよう
に、ふた部材36によって閉塞される。なお、光学箱3
5の底壁には回転多面鏡32の走査光を外部の回転ドラ
ムに向かって取り出すための窓35aが設けられる。
【0053】光源ユニットの半導体レーザ31から発生
されたレーザ光L2 はコリメータレンズによって平行化
され、シリンドリカルレンズ31aによって回転多面鏡
32の反射面に線状に集光され、モータ32aの駆動に
よる回転多面鏡32の高速回転によって偏向走査され
る。このようにして得られた走査光は、結像レンズ34
を経て折り返しミラー33によって下向きに反射され、
光学箱35の窓35aから回転ドラムに向かって取り出
される。回転ドラム上の感光体に結像する走査光は、回
転多面鏡32による主走査と回転ドラムの回転による副
走査に伴なって静電潜像を形成する。
【0054】前記走査光の一部分は主走査方向の末端に
おいて分離されて、図示しないBDセンサに導入され、
処理回路においてトリガ信号に変換されて半導体レーザ
31に送られる。半導体レーザ31は、トリガ信号を受
信したうえで、ホストコンピュータから送信される画像
情報に基づいた書き込み変調を開始する。
【0055】結像レンズ34は、回転多面鏡32の走査
光を感光体に結像させ、その結果得られる点像の走査速
度を均一にするいわゆるfθ機能を有するもので、走査
光の光路に対して以下のように厳密に位置決めしたうえ
で光学箱35に固定される。
【0056】すなわち、光学箱35に設けられた一対の
位置決め部35bに対して、結像レンズ34の両端に形
成された一対の位置決め部34aを当接することで、結
像レンズ34の光軸方向(X軸方向)や傾斜角度(θ軸
方向)等の位置決めを厳密に行ない、結像レンズ34の
高さ方向(Z軸方向)については、結像レンズ34の底
面を光学箱35の底壁に設けられた3個の台座35c
(図7参照)に当接して位置決めする。
【0057】光学箱35の内部は、前述のように上部の
開口をふた部材36によって塞ぐことでほぼ密閉されて
いるが、走査光を取り出す窓35a等から光学箱35内
に侵入する外気のために、回転多面鏡32の反射面が汚
染されるという問題がある。近年では、画像形成装置の
より一層の高性能化や高速化が望まれており、回転多面
鏡32の回転数が30,000rpm以上になる場合も
ある。
【0058】回転多面鏡32が高速回転すると、これに
よって光学箱35の内部に大きな負圧が発生し、多量の
外気が吸入されて、回転多面鏡32の周囲の雰囲気A2
が汚れた状態となる。また、回転多面鏡32の回転によ
ってその頂部等に空気の渦が発生し、このような空気流
が反射面に衝突すると、汚れた空気の浮遊塵埃が回転多
面鏡32の反射面に付着して、反射率を低下させ、画像
形成装置の画質を劣化させたり、トリガ信号を検出でき
ない等の不都合を招く。
【0059】光学箱35の外側の空気は、感光体の静電
潜像を顕像化するためのトナーや、記録紙等から発生す
る紙粉等の浮遊塵埃を多量に含んでいるため、このよう
な浮遊塵埃が光学箱35に侵入して回転多面鏡32を汚
染するのを防ぐための防塵対策は、走査光学装置の高速
化等を促進するうえで極めて重要である。特に、結像レ
ンズ34とふた部材36の間の隙間から回転多面鏡32
の周囲の雰囲気A2 に侵入する空気は、回転多面鏡32
の反射面を著しく汚染する。
【0060】また、結像レンズ34の底面を当接する各
台座35cの高さが一般的に0.3〜0.5mm程度で
あり、結像レンズ34と光学箱35の底壁の間に形成さ
れる隙間からも汚れた空気が侵入して、回転多面鏡32
の周囲の雰囲気A2 が汚染されるおそれがある。
【0061】加えて、結像レンズ34の両端を迂回する
空気流によって、回転多面鏡32のまわりの雰囲気A2
が汚染されるおそれもある。
【0062】そこで、結像レンズ34の頂部とふた部材
36の間を密封するための頂部防塵部材である第1の防
塵部37aと、結像レンズ34の底部と光学箱35の底
壁の間の隙間を結像レンズ34の底部の側面から密封す
る底部防塵部材である第2の防塵部37bと、結像レン
ズ34の両端の側面と光学箱35の突出部である支持体
35dの間を密封するための端部防塵部材である第3の
防塵部37cを一体化した弾性部材である防塵部材37
を装着することで、回転多面鏡32の周囲の雰囲気A2
を外気から完全に遮断する。
【0063】防塵部材37の第1〜第3の防塵部37a
〜37cの厚みは以下のように設定される。
【0064】まず、図8および図9に示すように、第3
の防塵部37cは結像レンズ34の位置決め部34aの
反対側の側面に当接され、支持体35dと結像レンズ3
4の間の距離T4と防塵部37cの厚みT5との差T6
は T6=T5−T4 となり、T6の値が大きければ防塵部37cの潰し量が
増え、結像レンズ34を光学箱35に固定する固定力が
高まる。防塵部37cの弾力性を表わすバネ定数Kとす
ると結像レンズ34の押力F2は F2=K・T6 である。結像レンズ34が衝撃等で動かないような荷重
設定(片側で0.5kg〜1.0kg程度)になるよう
に防塵部材37の材質すなわちバネ定数Kと、T4,T
5を設定すればよい。
【0065】また、図10に示すように、第1の防塵部
37aは結像レンズ34の頂面に当接され、ふた部材3
6を組み付けたときに圧縮される。結像レンズ34の頂
面とふた部材36との間の距離T7と防塵部37aの厚
みT8との差T9は T9=T8−T7 となり、T9の値が大きければ防塵部37aの潰し量が
増え、結像レンズ34にかかる荷重が増える。防塵部3
7aによる結像レンズ34の押力F3は F3=K・T9 である。結像レンズ34の荷重が大きすぎて結像レンズ
34の傾きや性能低下等を起こさないような荷重(0.
1kg程度)になるようにT7,T8等を設定すればよ
い。
【0066】図11に示すように、第2の防塵部37b
は結像レンズ34の底部の側面と光学箱35の底壁に立
設された拘束部材35fの間に圧入される。結像レンズ
34の側面と拘束部材35fとの間の距離T10と防塵
部37bの厚みT11との差T12は T12=T11−T10 となり、T12の値が大きければ防塵部37bの潰し量
が増え、結像レンズ34と光学箱35との間の密閉性が
高まる。防塵部37bによる結像レンズ34の押力F4
は F4=K・T12 である。結像レンズ34に荷重F4をかけても結像レン
ズ34の性能を損なわないような荷重設定(0.1kg
程度)になるようにT10,T11等を設定すればよ
い。
【0067】このように、回転多面鏡の頂部と底部と端
部を迂回する空気流をそれぞれ遮断する3つの防塵部を
一体化した防塵部材を用いることで、装置の組立部品点
数や組立工程数を大幅に削減し、走査光学装置の低コス
ト化に貢献できる。その他の点は第1の実施の形態と同
様である。
【0068】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0069】結像レンズとふた部材や光学箱の間に形成
される隙間のすべてを簡単かつ効果的に塞ぐことで、回
転多面鏡の汚染を防ぐための防塵効果を大きく強化でき
る。これによって、長時間メンテナンスフリーで運転で
きるうえに、高性能でしかも安価である走査光学装置を
実現できる。このような走査光学装置を搭載すること
で、画像形成装置の高性能化と低価格化等に大きく貢献
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による走査光学装置を示すも
ので、(a)はその模式平面図、(b)は第3の防塵部
材のみを示す斜視図である。
【図2】図1の装置に第1の防塵部材を装着した状態を
示す模式平面図である。
【図3】図2の装置を示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態の一変形例を示す断面図であ
る。
【図5】第1の実施の形態の別の変形例を示す断面図で
ある。
【図6】第2の実施の形態による走査光学装置を示す模
式平面図である。
【図7】図6の装置を示す断面図である。
【図8】図7の装置の結像レンズと防塵部材のみを示す
斜視図である。
【図9】図8の防塵部材の第3の防塵部の厚みを示す図
である。
【図10】図8の防塵部材の第1の防塵部の厚みを説明
する図である。
【図11】図8の防塵部材の第2の防塵部の厚みを説明
する図である。
【図12】一従来例を示す模式平面図である。
【図13】図12の装置を示す断面図である。
【図14】別の従来例を示す模式平面図である。
【図15】図14の装置を示す断面図である。
【図16】結像レンズの端部を迂回して流動する空気流
を説明する図である。
【図17】結像レンズの端部を固定するバネを示す図で
ある。
【図18】図17の装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1,31 半導体レーザ 2,32 回転多面鏡 3,33 折り返しミラー 4,14,24,34 結像レンズ 5,15,25,35 光学箱 6,36 ふた部材 7,8,9,18,19,29,37 防塵部材 37a,37b,37c 防塵部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを偏向走査する回転多面鏡と、
    その走査光の光路に配設された結像レンズと、該結像レ
    ンズと前記回転多面鏡を収容する光学箱と、該光学箱の
    開口を塞ぐふた部材と、該ふた部材と前記結像レンズの
    頂面の間を密封する頂部防塵部材と、前記結像レンズの
    両端の位置決め部に対して反対側の側面と前記光学箱の
    所定の突出部の間を密封する一対の端部防塵部材を有す
    る走査光学装置。
  2. 【請求項2】 結像レンズの底部の側面に当接されて該
    結像レンズの底面と光学箱の底壁の間を密封する底部防
    塵部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の走
    査光学装置。
  3. 【請求項3】 端部防塵部材が、光学箱の所定の突出部
    と結像レンズの間に圧入されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の走査光学装置。
  4. 【請求項4】 端部防塵部材が、結像レンズを光学箱に
    固定する固定手段を兼ねていることを特徴とする請求項
    3記載の走査光学装置。
  5. 【請求項5】 端部防塵部材が、板金と弾性部材によっ
    て構成されていることを特徴とする請求項1ないし4い
    ずれか1項記載の走査光学装置。
  6. 【請求項6】 頂部防塵部材と端部防塵部材と底部防塵
    部材が一体であることを特徴とする請求項2ないし5い
    ずれか1項記載の走査光学装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002359980A (ja) * 2001-05-30 2002-12-13 Miura Hidemi 平行平板型静電アクチュエータ、ヘッドスライダ、ヘッド組立体及び磁気ディスク装置
CN100360985C (zh) * 2004-09-22 2008-01-09 夏普株式会社 光束扫描装置和图像形成设备
JP2015206832A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 キヤノン株式会社 光走査装置及び画像形成装置

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JP2002359980A (ja) * 2001-05-30 2002-12-13 Miura Hidemi 平行平板型静電アクチュエータ、ヘッドスライダ、ヘッド組立体及び磁気ディスク装置
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