JPH11217128A - シート材給送装置及び画像処理装置 - Google Patents

シート材給送装置及び画像処理装置

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JPH11217128A
JPH11217128A JP10023227A JP2322798A JPH11217128A JP H11217128 A JPH11217128 A JP H11217128A JP 10023227 A JP10023227 A JP 10023227A JP 2322798 A JP2322798 A JP 2322798A JP H11217128 A JPH11217128 A JP H11217128A
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JP
Japan
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sheet material
roller
feed roller
feeding
sheet
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Application number
JP10023227A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hirai
平井  宏
Masashige Tamura
田村  昌重
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材が重送される確率を低くすること。 【解決手段】 シート材を1枚ずつ順次分離搬送するシ
ート材給送装置において、シート材を搬送するフィード
ローラ1と、前記フィードローラ1の回転方向と逆方向
に回転して1枚のシート材に分離するリタードローラ2
とを有し、前記フィードローラ1が、フィードローラ駆
動軸41に対して、シート材を所定量搬送する回転角度
(θ)分だけ回転自在になるように構成したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材を1枚ず
つ順次分離給送するシート材給送装置に関し、詳細に
は、例えばプリンタ、複写機等の画像処理装置に用いら
れるシート材給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像処理装置に用いら
れるシート材給送装置としては、例えば、図5に示すよ
うなシート材給送装置201 がある。このシート材給送装
置201は、複写機等の画像処理装置の処理部(例えば、
複写機の画像形成部)に向けてシート材202 を1枚ずつ
順次供給する。図5に示すように、シート材給送装置20
1 は、図示しない積載台上に複数枚のシート材202 が積
み重ねられて収納されたシート材収納装置203 から最上
層のシート材202 を1枚ずつ給送するピックアップロー
ラ205 と、このピックアップローラ205 によりシート材
収納装置203 から給送されたシート材202 を前記処理部
(図示矢印b方向)へ向けて搬送するフィードローラ20
6 と、このフィードローラ206 に対向配置されてシート
材収納装置203 から給送されたシート材202 が複数枚の
場合にはフィードローラ206 の回転方向と逆方向に回転
して1枚のシート材202 に分離するためのリタードロー
ラ207 と、分離された1枚のシート材202 を前記処理部
に搬送するための搬送ローラ対209 とを具備している。
【0003】また、ピックアップローラ205 とフィード
ローラ206 及びリタードローラ207との間のシート材通
過領域210 にはガイド211 が配置され、フィードローラ
206及びリタードローラ207 と搬送ローラ対209 との
間、及び搬送ローラ対209 と前記処理部との間にはガイ
ド212 が配置され、それぞれシート材202 が案内搬送さ
れるようになっている。
【0004】上記フィードローラ206 及びリタードロー
ラ207 は図6に示す駆動伝達装置213 によって駆動され
る。図6に示すように、駆動伝達装置213 には、フィー
ドローラ206 を軸支するフィードローラ軸215 と、リタ
ードローラ207 を軸支するリタードローラ軸216 及びこ
のリタードローラ軸216 に連結されたリタードローラ駆
動軸217 が略平行に設けられている。リタードローラ軸
216 は図示しない揺動自在な支持部材に支持されてフィ
ードローラ軸215 に対して平行に接離可能となってい
る。また、リタードローラ軸216 とリタードローラ駆動
軸217 との間にはカップリング219 及びトルクリミッタ
220 が配置されている。尚、カップリング219 はリター
ドローラ207 が変位しても、駆動をリタードローラ駆動
軸217 からリタードローラ軸216 に伝達するためのもの
である。
【0005】更にフィードローラ軸215 の端部には一方
向クラッチ242 を内蔵したギア241が設けられており、
該一方向クラッチ242 がフィードローラ軸215 に対して
ロックすることによりモータ244 からの駆動力が図中矢
印方向にのみ伝達される。
【0006】ここで、一方向クラッチ242 の役目は、シ
ート材先端が図5中の搬送ローラ対209 よりも搬送方向
下流にあり、その後端がまだフィードローラ206 とリタ
ードローラ207 に挟持された状態で、モータ244 の回転
を停止した場合に、前記シート材はフィードローラ206
とリタードローラ207 の挟持圧に反して搬送されること
になるが、この時、シート材を傷めるか又は搬送ローラ
対209 の駆動負荷を大きくしてしまうことがないように
することにある。
【0007】またリタードローラ軸216 の端部にはギア
243 が設けられており、モータ244から駆動力が伝達さ
れる。ピックアップローラ205 を軸支するピックアップ
ローラ軸232 には、フィードローラ206 のプーリ部206
Pとピックアップローラ205のプーリ部205 Pに懸架さ
れたベルト221 を介して前記モータ244 からの駆動力が
伝達され、該ピックアップローラ205 はフィードローラ
206 と同一方向に回転される。
【0008】上記駆動伝達装置213 によってピックアッ
プローラ205 、フィードローラ206及びリタードローラ2
07 は、モータ244 が給紙タイミングに応じてON−O
FF制御され、これに同期して回転駆動される。
【0009】上記駆動伝達装置213 によりシート材202
が給送方向(図5及び図6に示す矢印b方向)に1枚ず
つ送られる際、リタードローラ207 は、フィードローラ
206とシート材202 との間の摩擦力によりトルクリミッ
タ220 が空転して、リタードローラ217 の駆動回転方向
と逆方向(給送方向)に回転する。また、複数枚のシー
ト材202 が給送された際は、リタードローラ207 とシー
ト材202 との間の摩擦力に対して複数枚のシート材202
間の摩擦力が小さいことからトルクリミッタ220 は空転
せずに、リタードローラ207 はリタードローラ駆動軸21
7 の回転駆動方向と同方向(給送方向と逆方向)に回転
する。これにより、複数枚送られたシート材202 の中の
フィードローラ206 側、即ち最上部のシート材202 とそ
れ以外のシート材202 とを分離し、前記処理部へのシー
ト材202 の重送を防止するようになっている。
【0010】次に、上記構成のシート材給送装置201 に
よるシート材202 の給送、分離条件を満足する理論式に
ついて説明する。下式において、μAPはピックアップロ
ーラ205 とシート材202 間の摩擦係数、μBPはフィード
ローラ206 とシート材202 間の摩擦係数、μCPはリター
ドローラ207 とシート材202 間の摩擦係数、μAPP はピ
ックアップローラ205 加圧部下のシート材202 間の摩擦
係数、μBPP はフィードローラ206 とリタードローラ20
7 とのニップ部のシート材202 間の摩擦係数、Nはリタ
ードローラ207 の加圧力、Tはトルクリミッタ220 の空
転トルク、rはリタードローラ207 の半径、Wはピック
アップローラ205 の加圧力である。
【0011】 N>T/rμBP+(μAPP −μAP)W/μBP…(1) N<T/rμBPP −2μAPP W/μBPP …(2) N<T/rμCP…(3)
【0012】上式(1)は給送条件、(2)は分離条
件、(3)はリタードローラ207 のつれまわり条件をそ
れぞれ満足する式である。尚、上式中で同一のシート材
を用いれば各ローラ加圧部の摩擦係数はさほど大きくば
らつくことはないため、前記摩擦係数をμAPP ≒μBPP
=μPPと置き換えると、上式(1)、(2)はそれぞれ
下式(4)、(5)となる。
【0013】 N>T/rμBP+(μPP−μAP)W/μBP…(4) N<T/rμPP−2W…(5)
【0014】ここで、上式(3)、(4)、(5)の関
係をリタードローラ207 の加圧力Nとトルクリミッタ22
0 の空転トルクTをパラメータとしてグラフ化したもの
を図7に示す。同図において、斜線部は前述の如きシー
ト材の分離給送が適正に行われる給送領域である。この
給送領域(斜線部)を拡大するためには、各ローラとシ
ート材間の摩擦係数を大きくするかピックアップローラ
205 の加圧力を小さくすることが必要となり、またリタ
ードローラ207 の加圧力Nとトルクリミッタ220 の空転
トルクTを共に大きくする方向(図中右上の方向)の条
件下に給送条件を設定した方が給送領域(斜線部)は広
くなることが理解できる。但し、トルクリミッタ220 の
空転トルクをむやみに大きくすると、ローラ駆動におけ
る負荷トルクが増大するため、適正給送領域(斜線部)
の上限(図中右上の限界)もある程度の制約を受けるこ
とになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る画像処理装置の高速化、シート材の多様化に伴い、オ
ールマイティな給送領域を設定することが困難になりつ
つある。即ち、各種シート材に対して重送を未然に防止
すること、及びフィードローラとリタードローラの耐久
性を十分確保することの両立が達成しにくくなってきて
いる。具体的には、重送を防止するにはトルクリミッタ
の空転トルクを大きくしたり、リタードローラの加圧力
を小さくすればよいのであるが、裏を返せば、この構成
はフィードローラとリタードローラの耐久性を短くする
方向に移行するわけである。
【0016】また、多種多様なシート材の中には、例え
ばOHP用シート材のようにシート材間が吸着してしま
っていたり、或いは裁断の悪いシート材においてはシー
ト材端部がくっついてしまっているような粗悪なシート
材が現実には存在する。
【0017】ここで、図8及び図9を用いて上述の如き
シート材がどのように重送されるのかを説明する。ピッ
クアップローラ205 によってシート材202 を送り出す時
に、複数枚のシート材202 が同時にフィードローラ206
とリタードローラ207 の挟持部まで搬送されると(図8
(b)参照)、該重送されたシート材束の先端はリター
ドローラ207 が逆転を始めるまでにフィードローラ206
とリタードローラ207の挟持部を越えてしまう場合があ
る(図8(c)参照)。そして、このシート材束のうち
最上位のシート材202 の後端がフィードローラ206 とリ
タードローラ207 の挟持部を抜ける手前でモータ244 の
駆動を停止する(通常はフィードローラ206 とリタード
ローラ207 の挟持部からシート材後端までの距離L3 が
約20〜30mm程度の箇所(図8(d)参照))。すると、
フィードローラ206 は図6に示した一方向クラッチ242
によりモータ244 との駆動連結が解除され、搬送ローラ
対209 によって搬送される最上位のシート材202 に連れ
回る。この時、前記最上位のシート材以外のシート材束
の先端がフィードローラ206 とリタードローラ207の挟
持部を越えたままとなってしまう場合がある(図8
(e)参照)。
【0018】更に、図9を用いて上述の如くして重送さ
れたシート材束の先端がフィードローラ206 とリタード
ローラ207 の挟持部を越えたままになった場合の不具合
について説明する。上述の如くしてシート材束の先端が
フィードローラ206 とリタードローラ207 の挟持部から
距離L2 だけ越えると、該シート材の先端位置が正規の
位置(シート材収納装置203 内)から距離L1 +L2 下
流の間でばらつくため、連続給送する場合にはシート材
の物理的間隔を大きくしなければならず、コピー速度が
遅くなってしまうという問題があった(図9(a)参
照)。また、最悪の場合はシート材束の最上位のシート
材だけでなく、その下のシート材先端が搬送ローラ対20
9 に到達してしまい、複数枚のシート材が間隔無しの状
態で画像形成部(不図示)の方向に搬送されてしまうの
で、紙詰まり等の原因となるおそれがあった(図9
(b)参照)。
【0019】そこで、本発明の目的は、多種多様なシー
ト材に対しても重送等のトラブルが発生することがな
く、且つローラの耐久性を向上させることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、シート材を1枚ずつ順次分
離搬送するシート材給送装置において、シート材を搬送
する搬送ローラと、前記搬送ローラの回転方向と逆方向
に回転して1枚のシート材に分離する逆転ローラとを有
し、前記搬送ローラが、搬送ローラ駆動軸に対して、シ
ート材を所定量搬送する回転角度分だけ回転自在になる
ように構成したことを特徴とする。
【0021】具体的には、例えば、前記搬送ローラが、
搬送ローラ駆動軸に対して、シート材を約10〜30mm程度
搬送する回転角度分だけ回転自在になるように構成した
ことを特徴とする。
【0022】上記構成によれば、搬送ローラが搬送ロー
ラ駆動軸に対して一定角度(シート材を所定量搬送する
回転角度)回転自在に設置されているので、例えば搬送
ローラを駆動するための駆動手段を逆回転すること等を
しなくても搬送ローラと逆転ローラの挟持部をその先端
が越えたシート材をシート材積載部側に戻すことがで
き、シート材が重送される確率を低くすることができ
る。更に従来必要であった一方向クラッチの設置が不要
になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
適用したシート材給送装置の実施の形態について具体的
に説明する。尚、以下の説明では、画像処理装置に用い
られるシート材給送装置を例示している。
【0024】〔第1実施形態〕第1実施形態に係るシー
ト材給送装置について図1〜図4を用いて詳しく説明す
る。尚、本実施形態では、画像処理装置としての複写機
に用いられるシート材給送装置を例示している。
【0025】以下の説明の順序としては、画像処理装置
としての複写機について説明し、次にシート材給送装置
について説明する。
【0026】まず、図4を用いて画像処理装置の概略構
成について説明する。本画像処理装置は、シート材収納
手段として、画像処理装置本体11の一側部に多量のシー
ト材Sを積載収納した給送デッキ12を備えるほか、画像
処理装置本体11内の下部に所定量のシート材Sを積載収
納した複数の給送カセット13,14を備えている。
【0027】そして、シート材Sを給送するための給送
部としての給送デッキ12、及び各給送カセット13,14の
設置部位にはそれぞれリタード分離方式の給送装置15,
16,17が備えられている。この給送装置については後で
詳しく説明する。
【0028】給送デッキ12、及び給送カセット13,14内
のシート材Sはそれぞれの給送装置15,16,17によって
給送されると、まず回転停止しているレジストローラ対
18に送られて、ここで斜行状態の矯正が行われる。
【0029】次いで、処理手段である画像形成部を構成
する感光体ドラム21上に形成される潜像とのタイミング
をとって回転するレジストローラ対18により、感光体ド
ラム21と転写帯電器22との間に送られて、ここで感光体
ドラム21上のトナー像が転写される。
【0030】この後、シート材Sは搬送ベルト23により
定着器24に送られて、ここで転写されたトナー像をシー
ト面に定着させるための定着処理がなされる。
【0031】本画像処理装置はシート材Sへの両面複写
を行う両面複写モードと多重複写を行う多重複写モード
を備えているが、通常複写モード(片面複写モード)の
場合、定着処理後のシート材Sは内排出ローラ対26によ
り機外の排出トレイ27上に排出される。
【0032】また、両面複写モード及び多重複写モード
の場合には、内排出ローラ対25又はスイッチバックロー
ラ対29により再給送パス28及び両面搬送パス30を介して
中間トレイ31上に一時的に積載収納される。
【0033】そして、中間トレイ31上に収納されたシー
ト材Sは再給送装置32により再び画像形成のためにレジ
ストローラ対18に搬送され、以後片面複写と同一のプロ
セスを経て機外に排出される。
【0034】次に、本発明を適用したシート材給送装置
としての給送装置15,16,17、及び再給送装置32につい
て図1〜図3を用いて説明する。尚、ここでは、給送装
置15の構成を例示して説明するが、その他の給送装置1
6,17,32についても適宜必要に応じて同様の構成とし
てもよいことは言うまでもない。
【0035】本シート材給送装置15は、前述した画像形
成部に向けてシート材を一枚ずつ順次分離給送するもの
であり、複数枚のシート材Sが積み重ねられて収納され
た給送デッキ12から最上層のシート材Sを一枚ずつ給送
する送り出しローラとしてのピックアップローラ3と、
このピックアップローラ3により給送デッキ12から給送
されたシート材Sを画像処理装置本体内へ搬送する搬送
ローラとしてのフィードローラ1と、このフィードロー
ラ1に対向配置されて給送デッキ12から給送されたシー
ト材Sが複数枚の場合にはフィードローラ1の回転方向
と逆方向に回転して一枚のシート材Sに分離するための
逆転ローラとしてのリタードローラ2とからなるリター
ドローラ対1,2を具備している。
【0036】ここで、図1を用いて、上記給送装置の駆
動系について説明する。図1に示すように、フィードロ
ーラ1はフィードローラ駆動軸41に対して、シート材を
所定量(本実施形態では約10〜30mm程度)搬送する回転
角度分だけ回転自在に支持されており、該フィードロー
ラ駆動軸41に設けたスプリングピン54がフィードローラ
1の駆動係手部55と係合することで駆動が伝達される構
成となっている。尚、この駆動伝達経路については後で
詳しく説明する。フィードローラ駆動軸41は不図示の側
板に軸受されており、その端部に設けたギア52を介して
モータ51から駆動が伝達される。また、リタードローラ
2はリタードローラ軸42に対して支持されており、該リ
タードローラ軸42はカップリング45及びトルクリミッタ
46を介してリタードローラ駆動軸43に連結されており、
一定トルクで図中矢印方向の駆動が伝達される。リター
ドローラ駆動軸43は不図示の側板に軸受されており、そ
の端部に設けたギア53を介してモータ51から駆動が伝達
される。ピックアップローラ3はピックアップローラ軸
44に対して回転自在に支持されており、フィードローラ
1に設けたプーリ部47とピックアップローラ3に設けた
プーリ部48に懸架されたベルト49によってフィードロー
ラ1から同一方向の駆動が伝達される。
【0037】更に図2を用いて、前記フィードローラ1
と前記フィードローラ駆動軸41との間の駆動伝達経路に
ついて詳細に説明する。図2(a)に示すように、フィ
ードローラ1はゴム部56、円筒部57、プーリ部58、駆動
係手部55により構成され、ゴム部56以外は一体で形成さ
れており、円筒部57の内径がフィードローラ駆動軸41に
対して回転自在に支持され、且つ不図示の抜け止め具
(例えばキンテイ)によりフィードローラ駆動軸41に対
して幅方向の抜け止めがされている。また、フィードロ
ーラ駆動軸41に設けたスプリングピン54は、図2(b)
に示すようにフィードローラ駆動軸41から片側のみ半径
方向に出っ張って設置され、フィードローラ1の駆動係
手部55の切欠部55aに入り込んでおり、該スプリングピ
ン54が切欠部55aの壁55b,55cのいずれかを押すこと
で駆動が伝達される。即ち、フィードローラ1が図中時
計回り方向に回転する場合はスプリングピン54が円筒部
57(図中斜線部)の壁55bに突き当たることで駆動が伝
達され、反時計回り方向に回転する場合はスプリングピ
ン54が円筒部57の壁55cに突き当たることで駆動が伝達
される。
【0038】ここで、前記スプリングピン54の遊び角度
(スプリングピン54が円筒部57の壁55bから壁55cに突
き当たるまでにフィードローラ駆動軸41が回転する角度
θ(図3参照))は以下に述べる角度に設定する。
【0039】まず第1に、フィードローラ1とスプリン
グピン54の遊び角だけ回転した時の外周の移動量Lg
が、シート材Sの束がフィードローラ1とリタードロー
ラ2の挟持部を越える距離Lsの2倍以上になるように
設定する(Lg>2Ls)。そして第2に、シート材搬
送中にシート材後端から20〜30mmの箇所でフィードロー
ラ1及びリタードローラ2の駆動を停止した後、シート
材後端がフィードローラ1とリタードローラ2の挟持部
を抜けるまでフィードローラ1がシート材に連れ回りす
るとき、スプリングピン54の遊び角度分は回転するよう
に設定する(Lg≦20〜30mm)。
【0040】次に図3を用いて、上記駆動系を有する給
送装置を用いてシート材の給送動作をした場合の作用と
効果について説明する。尚、図3において、18は前述し
たレジストローラ対であり、分離された1枚のシート材
Sを前記画像形成部に搬送するためのものである。ま
た、ピックアップローラ3とフィードローラ1及びリタ
ードローラ2との間、フィードローラ1及びリタードロ
ーラ2とレジストローラ対18との間、及びレジストロー
ラ対18と前記画像形成部との間にはそれぞれガイドが配
置され、シート材Sが案内搬送されるようになってい
る。
【0041】図3(a)は従来系の不具合状態を示した
図9(a)と同様シート材先端がフィードローラ1とリ
タードローラ2の挟持部を越えた状態を示している。こ
の状態でフィードローラ駆動軸41及びリタードローラ2
に駆動伝達を開始すると、リタードローラ2はフィード
ローラ1によるトルクが加わらないので図中時計回り方
向(搬送方向と逆方向)に回転し、フィードローラ1は
フィードローラ駆動軸41に設けたスプリングピン54によ
る駆動伝達がされないので、リタードローラ2に連れ回
る。その結果、図3(b)に示すようにシート材Sは給
送デッキ12側に戻される。そしてフィードローラ1とと
もにスプリングピン54を(1/2)θ度回転したところ
で(図3(b)参照)はじめてフィードローラ1はシー
ト材Sを不図示の画像形成部へ送る方向(搬送方向)に
回転する。図3(c)ではピックアップローラ3はシー
ト材先端がフィードローラ1とリタードローラ2の挟持
部に挟持されたら直ぐに不図示の駆動手段によりシート
材上面から上へ離間される。またフィードローラ駆動軸
41とリタードローラ2への駆動は、両ローラ1,2の挟
持部にシート材Sの後端から約20〜30mmの箇所がきた時
に停止される。これはシート材Sの後端まで駆動伝達し
続けると、シート材搬送速度やシート材位置のバラツキ
によっては次のシート材を間隔なしで送り出してしまう
ことになるからである。
【0042】フィードローラ1及びリタードローラ2の
駆動伝達を停止した後、フィードローラ1はフィードロ
ーラ駆動軸41に対してスプリングピン54の遊び角度分シ
ート材に連れ回りする(図3(d)参照)。ここで従来
系においてはフィードローラをシート材に連れ回りさせ
るためにモータからの駆動系の中に一方向クラッチを設
けることでモータとの駆動連結を解除していたが、本発
明によればスプリングピン54の遊び角度分はフィードロ
ーラ1とモータ51の駆動連結が解除された状態となるの
で、従来系で必要としていた一方向クラッチは不要とな
る。そして、シート材Sがフィードローラ1とリタード
ローラ2の挟持部を抜けた後は最終的に図3(e)に示
した状態となり、次の給送動作を待つ。
【0043】以上述べたように、フィードローラ1がフ
ィードローラ駆動軸41に対して一定角度(シート材を所
定量搬送する回転角度)回転自在に設置されているの
で、モータ51を逆回転すること等をしなくてもフィード
ローラ1とリタードローラ2の挟持部をその先端が越え
たシート材を給送デッキ側に戻すことができ、シート材
が重送される確率を低くすることができる。更に従来シ
ート材後端手前でフィードローラの駆動を停止すること
に伴う一方向クラッチの設置が不要になる。
【0044】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
フィードローラ1がフィードローラ駆動軸41に対してシ
ート材を所定量搬送する回転角度分だけ回転自在に設置
される構成として、シート材を約10〜30mm程度搬送する
回転角度分だけ回転自在な構成を例示したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば必要に応じて適
宜設定すれば良く、該構成により同様の効果を得ること
ができる。
【0045】また前述した実施形態では、画像処理装置
として複写機を例示したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えばスキャナ、プリンタ、ファクシミ
リ装置等の他の画像処理装置であっても良く、該画像処
理装置に用いられるシート材給送装置に本発明を適用す
ることにより同様の効果を得ることができる。
【0046】また前述した実施形態では、画像処理装置
本体に対して着脱自在に装着されたシート材給送装置を
例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば画像処理装置が一体的に有するシート材給送装置
であっても良く、該シート材給送装置に本発明を適用す
ることにより同様の効果を得ることができる。
【0047】また前述した実施形態では、記録対象とし
ての記録紙等のシート材を処理手段である画像形成部に
給送するシート材給送装置を例示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、読取対象としての
原稿等のシート材を処理手段である読取部に給送するシ
ート材給送装置に適用しても同様の効果を得ることがで
きる。
【0048】また前述した実施形態では、記録方式とし
て電子写真方式を例示したが、これに限定されるもので
はなく、例えばインクジェット方式等の他の記録方式で
あっても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送ローラが搬送ローラ駆動軸に対して一定角度(シー
ト材を所定量搬送する回転角度)回転自在に設置されて
いるので、例えば搬送ローラを駆動するための駆動手段
を逆回転すること等をしなくても搬送ローラと逆転ロー
ラの挟持部をその先端が越えたシート材をシート材積載
部側に戻すことができ、シート材が重送される確率を低
くすることができる。更に従来必要であった一方向クラ
ッチの設置が不要になる。これにより、多種多様なシー
ト材に対しても重送等のトラブルが発生することなく、
且つローラの耐久性を向上させることができ、高速で安
定した分離、給送が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給送装置の駆動系を示す斜視構成
【図2】本発明に係る給送装置の概略構成を示す説明図
【図3】本発明に係る給送装置の動作状態を示す断面図
【図4】画像処理装置の概略構成を示す模式断面図
【図5】従来の給送装置の断面図
【図6】従来の給送装置の斜視図
【図7】従来の給送領域図
【図8】従来の給送装置の動作状態を示す断面図
【図9】従来の給送装置の動作状態を示す断面図
【符号の説明】
S …シート材 1 …フィードローラ 2 …リタードローラ 3 …ピックアップローラ 11 …画像処理装置本体 12 …給送デッキ 13,14…給送カセット 15,16,17…給送装置 18 …レジストローラ対 21 …感光体ドラム 22 …転写帯電器 23 …搬送ベルト 24 …定着器 25 …内排出ローラ対 26 …内排出ローラ対 27 …排出トレイ 28 …再給送パス 29 …スイッチバックローラ対 30 …両面搬送パス 31 …中間トレイ 32 …再給送装置 41 …フィードローラ駆動軸 42 …リタードローラ軸 43 …リタードローラ駆動軸 44 …ピックアップローラ軸 45 …カップリング 46 …トルクリミッタ 47 …プーリ部 48 …プーリ部 49 …ベルト 51 …モータ 52 …ギア 53 …ギア 54 …スプリングピン 55 …駆動係手部 55a …切欠部 55b,55c…壁 56 …ゴム部 57 …円筒部 58 …プーリ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を1枚ずつ順次分離搬送するシ
    ート材給送装置において、 シート材を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラの回
    転方向と逆方向に回転して1枚のシート材に分離する逆
    転ローラとを有し、 前記搬送ローラが、搬送ローラ駆動軸に対して、シート
    材を所定量搬送する回転角度分だけ回転自在になるよう
    に構成したことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ローラが、搬送ローラ駆動軸に
    対して、シート材を約10〜30mm程度搬送する回転角度分
    だけ回転自在になるように構成したことを特徴とする請
    求項1に記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 シート材を処理する処理手段と、該処理
    手段に対してシート材を給送する給送手段とを有する画
    像処理装置において、 前記給送手段として、請求項1又は請求項2に記載のシ
    ート材給送装置を備えていることを特徴とする画像処理
    装置。
JP10023227A 1998-02-04 1998-02-04 シート材給送装置及び画像処理装置 Pending JPH11217128A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100366439C (zh) * 2003-02-11 2008-02-06 宇东科技股份有限公司 双向式自动馈纸机构及其馈纸方法
JP2021066595A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 ブラザー工業株式会社 シート搬送装置

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