JPH11211480A - 姿勢角検出装置 - Google Patents
姿勢角検出装置Info
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- JPH11211480A JPH11211480A JP10026538A JP2653898A JPH11211480A JP H11211480 A JPH11211480 A JP H11211480A JP 10026538 A JP10026538 A JP 10026538A JP 2653898 A JP2653898 A JP 2653898A JP H11211480 A JPH11211480 A JP H11211480A
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Abstract
使用できる姿勢角検出装置を提供すること。 【解決手段】 ヘッドマウントディスプレイ本体1に
は、姿勢角検出装置2を配置し、信号ケーブル4で映像
発生装置7に接続する。
Description
勢検出や姿勢制御、バーチャルリアリティ等に使用され
るヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDという)
のうち頭の姿勢角を検出するトラッカー、3Dゲームパ
ッド等、3次元空間中で対象物の姿勢角(3軸の回転
角)の検出に用いるのに適した姿勢角検出装置に関す
る。
れ、頭の動きを検出する方法として、外部に設置された
交流磁場発生源から微弱交流磁場を発生し、HMDに配
置したセンサ部で検知し、制御演算部で頭の動きを検出
する交流磁場を利用する方法や、外部に設置された超音
波発生源からの超音波信号をHMDに配置したセンサ部
で検知し、制御演算部で頭の動きを検出する超音波を利
用する方法がある。
交流磁場を利用した方法では、信号発生源が微弱交流磁
場のため、ノイズをキャンセルするためにフィルタを多
用することにより応答性が低下し、頭の動きに比べて、
HMDの映像の動きが遅くなり、気分を悪くしたり、酔
いを発生する場合があった。
他の様々な超音波信号の影響を受けての誤動作や、信号
発生源とセンサとの間の遮蔽物により信号を検出できな
くなる可能性があり、センサの前に腕や髪の毛があるだ
けで受信不能になり、誤動作してしまうなどの問題があ
った。
場所や環境の制限を緩和し、幅広く使用できる姿勢角検
出装置を提供するものである。
するX軸、Y軸及び該X軸、Y軸のそれぞれに直交する
Z軸回りの角速度を検出する3個のジャイロと、該ジャ
イロの角速度に応じた出力に基づいて、単位時間に移動
した角度である運動角を演算する運動角演算装置と、少
なくともX−Y平面で互いに直交する2軸の加速度を検
出するように配置され、X軸回りの回転角であるロ−ル
角、Y軸回りの回転角であるピッチ角を検出するための
加速度センサと、少なくとも前記2軸の地磁気を検出す
るよう配置される地磁気センサと、該加速度センサ及び
地磁気センサの出力に基づいて、ロール角、ピッチ角及
びZ軸回りの回転角であるヨー角を演算する静止角演算
装置と、前記静止角演算装置による演算結果の真偽を判
定演算する判別装置と、該判別装置の演算結果に応じ
て、運動角演算装置の演算結果から出力する姿勢角を演
算する姿勢角演算装置とから構成される姿勢角検出装置
であって、前記ジャイロの出力部のそれぞれに接続され
るA/Dコンバータと、該A/Dコンバータの値をハイ
パスフィルタ処理するIIR(infinite impulse res
ponse:無限長インパルス応答)型デジタルハイパスフ
ィルタと、前記A/Dコンバータからの値を基準値を境
に正負を判定するための正負反転判定装置と、前記ハイ
パスフィルタのIIR遅延係数をリセットするIIR遅
延係数リセット装置とを備え、正負判定装置の正負が逆
転したときに、IIR遅延係数リセット装置により、前
記ハイパスフィルタのIIR係数をリセットする姿勢角
検出装置である。
の形態について説明する。
の一例を示し、このHMDは、目前にあるディスプレイ
に表示された映像が使用者の頭の動きに連動して変化
し、仮想空間を体験できるように設けられているもの
で、このHMDを装着したまま右を向くと、姿勢角検出
装置で計測した頭の姿勢角を映像発生装置に送信し、映
像発生装置は、その姿勢角にあった映像をHMDに送信
するので、右に展開する映像が映し出され、頭の動きに
よって全空間の360度の映像を実感できるように設け
られているものである。
を示し、このHMD本体1には、本発明である姿勢角検
出装置2が配置され、信号ケーブル4で映像発生装置7
に接続されている。
全体構成を示すブロック図である。図2に示すように、
3個のジャイロの出力から単位時間あたりの移動角(運
動角)を演算して求める運動角演算装置17を備えた運
動角検出手段11と、2個の地磁気センサと2個の加速
度センサから静止角を求める静止角演算装置24を備え
た静止角検出手段21と、静止角検出手段21で求めた
姿勢角に誤差が含まれるかどうか(例えば、直線的な加
速度が加わって、傾斜計としての加速度センサに傾斜以
外の信号が含まれる場合)を判別する判別装置32と、
運動角演算装置17、静止角演算装置24及び判別装置
32からの信号を処理する姿勢角演算装置42とで構成
されている。
ジャイロ、加速度センサ、地磁気センサの配置を示す説
明図である。図3に示すように、互いに直交する3軸
(水平面で直交する軸をX軸、Y軸、そのX軸、Y軸そ
れぞれに直交する軸をZ軸、X軸回りの回転角度をロー
ル角、Y軸回りの回転角度をピッチ角、Z軸回りの回転
角度をヨー角と記す。)の回りの角速度を検出するため
の第1のジャイロ12a、第2のジャイロ12b及び第
3のジャイロ12cは、X、Y、Z軸各軸に平行に、即
ち互いに直交して配置されている。ヨー角を検出する第
1の地磁気センサ22a及び第2の地磁気センサ22b
は、水平面で互いに直交する2軸(ここでは、X軸及び
Y軸)とで構成されている。同様に、第1の加速度セン
サ23a及び第2の加速度センサ23bは、水平面で互
いに直交する2軸(ここでは、X軸及びY軸)に配置さ
れている。ジャイロは、圧電セラミック、圧電単結晶、
あるいは、シリコン等の非磁性材料からなる振動子を用
いることができる。本実施の形態では、(株)トーキン
製圧電振動セラミックジャイロを用いた。
12a、12b、12cの出力部には、それぞれ、A/
Dコンバータ13a、13b、13c、IIR型デジタ
ルハイパスフィルタ14が接続され、ハイパスフィルタ
14の出力部にハイパスフィルタを介した値より移動し
た角度を演算する運動角演算装置17が接続されてい
る。さらに、ハイパスフィルタ14のIIR遅延係数を
リセットするIIR係数リセット装置16と、A/Dコ
ンバータ13a、13b、13cからの値をある基準値
(0点)を境に正負を判定するための正負反転判定装置
15とを備える。ハイパスフィルタ14は、正負反転判
定装置の正負が逆転したときにIIR係数をリセット
し、従来のハイパスフィルタによる悪影響(戻り電圧)
をキャンセルすることによって、ジャイロのオフセット
電圧をキャンセルすると同時に、悪影響も排除し、高精
度が得られる。
静止角演算装置のブロック図である。図4に示すよう
に、加速度センサの出力Ax(n)、Ay(n)からロ
ール角R(n)、ピッチ角P(n)を演算するロール角
演算手段、ピッチ角演算手段と、前回のヨー角演算結果
Φ(n−1)を記憶しておくためのバックアップメモリ
ーと、加速度センサの出力Ax、Ay及びバックアメモ
リーの内容Φ(n−1)より傾斜角度の北方向成分Θ2
を演算する北方向成分傾斜角演算手段と、地磁気Z方向
成分Mzのうち符号を判定する地磁気Mz符号判別手段
と、地磁気Mz絶対値演算手段と、この地磁気Mz符号
判別手段と地磁気Mz絶対値演算手段より地磁気のZ軸
方向成分Mzを計算する地磁気Mz演算手段と、センサ
座標系において、測定或いは求めた地磁気のX軸方向成
分Mx、Y軸方向成分Myと、Mzから水平座標軸であ
るHx、Hy、Hzへの変換を行う座標変換演算手段
と、このHx、Hyにより方位を演算する方位演算手段
とから構成され、地磁気Mz演算手段により仮想的に地
磁気のZ軸方向成分Mzを求めることにより、2軸の地
磁気センサだけでヨー角を検出する。
斜角演算装置及び地磁気Mz符号判別手段において、北
方向成分傾斜角θ2、原点時の地磁気の伏角θ0、バック
アップメモリの出力をΦ(n−1)、加速度センサ2軸
の出力をそれぞれAx、Ayとすると、 θ2 =sin-1[Ax(n)・cosΦ(n-1)+Ay(n)・sinΦ(n-1)] により求められ、−90度≦θ2≦θ0であれば、地磁気
Mz符号はマイナスであり、θ0<θ2≦90度であれ
ば、地磁気Mz符号はプラスと判別する。
(即ちX−Y平面)で回転する時、方位角Φ(n)は地
磁気センサからの出力Mx(n)、My(n)により、 Φ(n)=tanー1[Mx(n)/My(n)] ・・・(1) と求められ、原点時の方位をΦ0とすれば、方位角Y
(n)は、 Y(n)=Φ(n)−Φ0 ・・・(2) となる。
ち、水平でない時には、そのロール角、ピッチ角を用い
て座標変換を行い、絶対座標での地磁気をMx(n)、
My(n)を求め、式(1)、(2)を適用する。その
際、地磁気のZ軸方向成分Mz(n)が必要となる。
先ず符号を求めるために、Φ(n−1)を用いて北方向
成分(北方向のピッチ角)θ2を求める。 θ2=sin-1[Ax(n)・cosΦ(n-1)+Ay(n)・sinΦ(n-1)] このθ2と原点時にあらかじめ地磁気の伏角θ0を求めて
置き、比較する。 θ0=tan-1[Mz(0)/(Mx(0)2+My(0)2)1/2] −90度≦θ2≦θ0であれば、Mzの符号はマイナスで
あり、θ0<θ2≦90度であれば、Mzの符号はプラス
である。次に、Mzの絶対値は地磁気Htが分かってい
れば、数1で求まる。
ず、センサユニット部を90度傾け磁気センサ1あるい
は磁気センサ2がZ軸に向くようにする。そして何らか
の信号を送り、例えばキーやボタンを押すなどをし、そ
の時のZ軸に向いているセンサの値をMz(0)として
メモリに格納する。次にセンサユニット部を原点位置に
戻し、もう一度何らかの信号を送り、地磁気センサMx
(n),My(n)の値をMx(0),My(0)とし
てメモリに格納する。これらMx(0),My(0),
Mz(0)を用いてHtは、数2となる。
別装置について示す。2軸の加速度センサと2軸の地磁
気センサからなる静止角検出手段から求められる仮の姿
勢角が正しいかどうかを判断する判別装置は、次のとお
りである。
るX軸方向の加速度Ax(n)及びY軸方向の加速度A
y(n)より、ロール角R(n)及びピッチ角P(n)
を次式より求める。
加速度の傾斜角速度のX、Y軸方向成分との合成ベクト
ルなので、運動加速度がある場合には正しいロール角、
ピッチ角にならない。そこで、R(n)からR(n−
1)を引いたものが0の近傍であり、あるいはP(n)
からP(n−1)を引いたものが0の近傍であるなら
ば、運動加速度がない、即ちR(n)、とP(n)が正
しいと判断する。そうでない場合は、運動加速度がある
と判断する。即ち、数3あるいは数4のうち、少なくと
も一つが、ほぼ0であるとき、静止角検出手段からの姿
勢角情報は正しいと判定する。
判定結果をもとに、運動角検出手段及び静止角検出手段
から求められる運動角及び静止角から、姿勢角演算装置
により、本発明による姿勢角検出装置が求めるべき姿勢
角を演算する。
勢角演算装置について示す。本発明の姿勢角検出装置の
求めるべき出力をα(n)、β(n)、γ(n)、動的
な運動角検出手段から得られる運動角を△X(n)、△
Y(n)、△Z(n)、静的な静止角検出手段から求め
られる静止角をR(n)、P(n)、Φ(n)とする
と、静止角検出手段からの姿勢角情報は正しいと判断す
る場合、 α(n)=α(n−1)+△X(n)−C β(n)=β(n−1)+△Y(n)−C γ(n)=γ(n−1)+△Z(n)−C ここで、Cは任意に選択される誤差より大きくない定数
で、符号は、誤差の符号がプラスの時、プラスであり、
マイナスの時、マイナスである。
誤と判断する場合、 α(n)=α(n−1)+△X(n) β(n)=β(n−1)+△Y(n) γ(n)=γ(n−1)+△Z(n) により、姿勢角を演算し、求める。
止角検出手段からの姿勢角情報は正しいと判断する場
合、 α(n)=α(n−1)+△X(n)−k[α(n−1)+△X
(n)−R(n)] β(n)=β(n−1)+△Y(n)−k[β(n−1)+△Y
(n)−P(n)] γ(n)=γ(n−1)+△Z(n)−k[γ(n−1)+△Z
(n)−Φ(n)] により、姿勢角を演算する。ここで、kは任意に選択さ
せる1以下の比例定数である。
誤と判断する場合、 α(n)=α(n−1)+△X(n) β(n)=β(n−1)+△Y(n) γ(n)=γ(n−1)+△Z(n) により、姿勢角を演算し、求める。
姿勢角検出装置をHMDに適用した場合、外部信号を用
いることなく、高速応答で累積誤差のない角度情報を得
ることができ、高性能である。
入することにより、ドリフトの影響を除くことができる
が、信号も影響を受けてしまい、正しい出力にならない
[図5(c)]。これは、コンデンサの戻り電圧による
もので、特に正だけ、あるいは負だけの出力が続いた時
などに顕著に表れる。本発明のように、ジャイロの出力
部のそれぞれに接続されるA/Dコンバータと、このA
/Dコンバータの値をハイパスフィルタ処理するIIR
型デジタルハイパスフィルタと、A/Dコンバータから
の値を基準値を境に正負を判定するための正負反転判定
装置と、ハイパスフィルタのIIR遅延係数をリセット
するIIR遅延係数リセット装置とを設けることによっ
て、この影響をなくすことができる。フィルタの出力に
おいて、正負が反転した時にバッファをリセットする処
理により、戻り電圧がなくなり、正しい出力が得られる
[図5(d)]。
て、ジャイロを素子で搭載しているので、小型軽量化が
可能であり、セラミック振動子を使用しているので、磁
気ノイズは受けず、磁気センサと近接させても、機能を
損なうことがない。IIR型デジタルハイパスフィルタ
ーを使用することにより、高精度化が可能である。
加速度センサが、それぞれ2個の例を示したが、少なく
とも、どちらか一方が3個でもよい。小型化という点で
は、本実施の形態が最も好ましい。
制限を緩和し、幅広く使用できる姿勢角検出装置を提供
することができた。
状況の説明図。
ック図。
速度センサ、地磁気センサの配置を示す説明図。
置の構成を示すブロック図。
ャイロの入力波形を示す図。図5(b)は、ジャイロの
出力波形を示す図。図5(c)は、ハイパスフィルタの
出力波形を示す図。図5(d)は、IIR型デジタルハ
イパスフィルタの出力波形を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 水平面で直交するX軸、Y軸及び該X
軸、Y軸のそれぞれに直交するZ軸回りの角速度を検出
する3個のジャイロと、該ジャイロの角速度に応じた出
力に基づいて、単位時間に移動した角度である運動角を
演算する運動角演算装置と、少なくともX−Y平面で互
いに直交する2軸の加速度を検出するように配置され、
X軸回りの回転角であるロ−ル角、Y軸回りの回転角で
あるピッチ角を検出するための加速度センサと、少なく
とも前記2軸の地磁気を検出するよう配置される地磁気
センサと、該加速度センサ及び地磁気センサの出力に基
づいて、ロール角、ピッチ角及びZ軸回りの回転角であ
るヨー角を演算する静止角演算装置と、前記静止角演算
装置による演算結果の真偽を判定演算する判別装置と、
該判別装置の演算結果に応じて、運動角演算装置の演算
結果から出力する姿勢角を演算する姿勢角演算装置とか
ら構成される姿勢角検出装置であって、前記ジャイロの
出力部のそれぞれに接続されるA/Dコンバータと、該
A/Dコンバータの値をハイパスフィルタ処理するII
R型デジタルハイパスフィルタと、前記A/Dコンバー
タからの値を基準値を境に正負を判定するための正負反
転判定装置と、前記ハイパスフィルタのIIR遅延係数
をリセットするIIR遅延係数リセット装置とを備え、
正負判定装置の正負が逆転したときに、IIR遅延係数
リセット装置により、前記ハイパスフィルタのIIR係
数をリセットすることを特徴とする姿勢角検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02653898A JP3992206B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 姿勢角検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02653898A JP3992206B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 姿勢角検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11211480A true JPH11211480A (ja) | 1999-08-06 |
JP3992206B2 JP3992206B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=12196282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02653898A Expired - Lifetime JP3992206B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 姿勢角検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1998
- 1998-01-23 JP JP02653898A patent/JP3992206B2/ja not_active Expired - Lifetime
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