JPH11211259A - 蓄熱式ヒートポンプ空気調和機 - Google Patents

蓄熱式ヒートポンプ空気調和機

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JPH11211259A
JPH11211259A JP862898A JP862898A JPH11211259A JP H11211259 A JPH11211259 A JP H11211259A JP 862898 A JP862898 A JP 862898A JP 862898 A JP862898 A JP 862898A JP H11211259 A JPH11211259 A JP H11211259A
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JP
Japan
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heat
heat storage
heat exchanger
storage material
air conditioner
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Application number
JP862898A
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English (en)
Inventor
Keiji Kurokawa
惠兒 黒川
Masashi Maeno
政司 前野
Masahiko Sasakura
正彦 佐々倉
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Kyushu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kyushu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄熱時のアンバランスを解消し安定した運転を
行なう蓄熱式ヒートポンプ空気調和機を提供すること。 【解決手段】圧縮機3から吐出された冷媒を、四方弁
4、室外熱交換器5、減圧機構7a、蓄熱熱交換器1
0、四方弁4、圧縮機3と順次循環させて、蓄熱槽9に
て蓄熱を行なう冷媒循環回路(1)と、前記蓄熱槽9内
の蓄熱された蓄熱材を室内機(20)に循環させる蓄熱
材循環回路2とからなる蓄熱式ヒートポンプ空調機にお
いて、前記蓄熱材循環回路2に、前記蓄熱熱交換器10
と並列に補助熱交換器11を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱式ヒートポン
プ空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の冷凍サイクルの回路図で
ある。この種の冷凍サイクルは、例えば特開昭58−1
50779号公報に開示されている。この従来の冷凍サ
イクルは、太陽電池または商用電源を電源とする冷暖房
機33と蓄熱槽35を備え、蓄熱媒体をポンプ36で直
接室内機であるファンコイルユニット37へ循環させて
いる。
【0003】本回路では、例えば商用電源を使用して、
夜間に冷房運転と氷等を作製するための蓄熱運転とを同
時に行なう場合、蓄熱のため蓄熱材の温度を低下させつ
つ、空調を行なう必要がある。しかし、空調後蓄熱槽3
5に戻ってくる水等の温度が高くなることから、蓄熱槽
35内に温度分布が生じ、均一な氷生成が難しい。
【0004】夏の午前中など、蓄熱完了後に蓄熱熱変換
器34表面に生成した氷等の蓄熱材を温存しながら空調
を行なう場合、蓄熱材を介するため熱抵抗が増大し、効
率が悪化する。また、空調後の高くなる戻り水温のた
め、蓄熱槽35内の蓄熱材に温度分布が存在することか
ら、均一な氷を温存しておくことは難しい。また、蓄熱
未実施の場合の空調立ち上がり時などには、蓄熱槽35
内の蓄熱材全体の温度を変える必要があり、立ち上がり
に時間がかかる。
【0005】さらに、給湯用として太陽エネルギーを利
用して温水を製造しているが、湯温が天候により大きく
左右されると、冷媒回路や蓄熱材回路の他に給湯用の補
助熱源27や太陽熱の集熱器21等が必要になり、設備
費用が増大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の冷凍サ
イクルでは、次のような問題点があった。 (1)夜間の氷等を用いた潜熱蓄熱運転と空調運転を同
時に実施する場合、空調後の高くなった蓄熱槽への戻り
水温のため、槽内に温度分布が生じ氷等の厚みが均一で
なくアンバランスであるまま成長する。このため、蓄熱
を利用した空調運転時には、蓄熱槽内で蓄熱材のバイパ
ス回路が生じて、蓄熱材が残存しているにも拘らず、蓄
熱槽からの出口温度が高くなり、空調できないといった
不具合が生じる。 (2)負荷に見合った蓄熱量を確保するには、一定量以
上の蓄熱槽容量が必要である。その結果、通常の空調運
転では蓄熱槽内を含め、系内の蓄熱材全量の温度を変え
る必要があるため、空調の立ち上がりに長時間を要す
る。また、夜間に製造した氷等の潜熱蓄熱材は、電力ピ
ーク時間帯である午後1時頃まで温存しておく必要があ
る。しかし、午前中に空調運転を実施し蓄熱槽内に蓄熱
材の流れを形成すると、氷等の潜熱蓄熱材の一部または
全てが融解するか、もしくはアンバランスが生じ、蓄熱
を利用した空調運転時に蓄熱槽内で蓄熱材のバイパス回
路が生じる。 (3)夜間は、蓄熱運転と空調運転を同時に実施する必
要がある。例えば、蓄熱材として氷を用いた場合には、
氷を製造するための蓄熱熱交換器の蒸発温度は0℃以下
が必要である。しかし空調用の蒸発温度は、氷結を避け
るため0℃以上が必要であり、同一冷媒回路で異なる蒸
発温度が必要になってくる。 (4)蓄熱時は、蓄熱槽内の蓄熱熱交換器を使用してい
たが、高温水を作る等の顕熱蓄熱時は蓄熱槽内が自然対
流であるため、熱交換率が低い。 (5)太陽熱を利用することから、天候や季節により性
能が大きく左右され、均一な給湯温度や量が得られず、
また、太陽熱集熱器が必要となってくることから、価格
がアップする不具合が生じる。 本発明の目的は、蓄熱時のアンバランスを解消し安定し
た運転を行なう蓄熱式ヒートポンプ空気調和機を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和
機は以下の如く構成されている。 (1)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機は、圧縮
機から吐出された冷媒を、四方弁、室外熱交換器、減圧
機構、蓄熱熱交換器、四方弁、圧縮機と順次循環させ
て、蓄熱槽にて蓄熱を行なう冷媒循環回路と、前記蓄熱
槽内の蓄熱された蓄熱材を室内機に循環させる蓄熱材循
環回路とからなる蓄熱式ヒートポンプ空調機において、
前記蓄熱材循環回路に、前記蓄熱熱交換器と並列に補助
熱交換器を設けた。 (2)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機は上記
(1)に記載の空気調和機であり、かつ前記蓄熱材循環
回路に、前記蓄熱槽をバイパスする第1のバイパス回路
を設け、蓄熱材経路を、前記蓄熱槽をバイパスして循環
ポンプ、前記室内機、前記補助熱交換器、切換弁、前記
第1のバイパス回路、前記循環ポンプとすることを可能
とした。 (3)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機は上記
(1)または(2)に記載の空気調和機であり、かつ前
記補助熱交換器の冷房時出口側に減圧機構を設けた。 (4)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機は上記
(1)乃至(3)のいずれかに記載の空気調和機であ
り、かつ前記蓄熱材循環経路に、前記室内機をバイパス
する第2のバイパス回路を設け、蓄熱材経路を、前記蓄
熱槽、循環ポンプ、切換弁、前記第2のバイパス回路、
前記蓄熱槽とすることを可能とした。 (5)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機は上記
(1)乃至(4)のいずれかに記載の空気調和機であ
り、かつ前記圧縮機から吐出された冷媒を、前記四方弁
の間の吐出管から分岐させ、操作弁を経て給湯槽の水と
熱交換するための給湯用熱交換器に入れ、操作弁を経て
室外機の熱交換器出口側配管に戻す冷媒回路を設けた。
【0008】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
発明の第1の実施の形態に係る蓄熱式ヒートポンプ空気
調和機の冷凍サイクルを示す回路図である。冷媒回路1
上の室外機側Aは、圧縮機3、四方弁4、室外熱交換器
5、アキュームレータ12、操作弁14、逆止弁6a、
絞り機構7aで構成されている。冷媒回路1上の蓄熱槽
側Bは、蓄熱槽9、蓄熱熱交換器10、二方弁8a,8
b,8c、絞り機構7b,7c,7d、逆止弁6b,6
c,6d、補助熱交換器11で構成されている。さらに
蓄熱材循環回路2上に、ポンプ13a、三方弁15a,
15b、第1の蓄熱材バイパス回路16a,第2の蓄熱
材バイパス回路16bが設けられているとともに、空調
用室内機の室内熱交換器20が接続されている。
【0009】冷媒回路1及び蓄熱材循環回路2の動作
は、以下の通りとなる。蓄熱槽9に蓄熱された蓄熱材を
利用して空調を行なう場合には、室外機側Aは動作せ
ず、蓄熱材循環回路2で、熱交換が行なわれ空調され
る。蓄熱槽9内の蓄熱材は、ポンプ13aによって吸
入、加圧されて、吐出し室内熱交換器20へ進む。室内
熱交換器20では、冷房時は、冷水等の蓄熱材が流れる
ため、吸熱して蓄熱材の温度が上昇する。暖房時は、温
水等の蓄熱材が流れるため放熱して蓄熱材の温度が下降
する。室内機で温度変化した蓄熱材は補助熱交換器11
を通過し、蓄熱槽9へ戻る。
【0010】蓄熱材を利用した空調を行なう場合には、
室外機を使用しないため、補助熱交換器11での熱交換
は行なわれない。室内機で熱交換されるため、冷房時の
蓄熱材温度は蓄熱槽9の出口より戻り口の方が高くな
り、暖房時は蓄熱槽9の出口より戻り口の方が低くなる
ことで、蓄熱槽9内の蓄熱量が次第に減少する。蓄熱槽
9内に蓄熱された蓄熱材を温存しながら空調を行なう場
合や蓄熱されていないときに空調を行なう場合には、室
外機を運転する必要がある。このときの冷媒回路1の動
作は以下の通りとなる。
【0011】圧縮機3で高圧高温となった冷媒ガスは、
四方弁4を通って室外熱交換器5に入り、凝縮、液化す
る。その後、逆止弁6a、操作弁14、二方弁8aを通
って、絞り機構7dで膨脹して低圧となり、補助熱交換
器11で、蓄熱材と熱交換して、蒸発し低圧のガスとな
る。その後、二方弁8d、操作弁14、四方弁4を通っ
てアキュムレータ12に入り、圧縮機3に戻る。このと
きの蓄熱材循環回路2の動作は次の通りである。
【0012】補助熱交換器11で、冷媒と熱交換して低
温となった蓄熱材は、三方弁15aを通って、第1の蓄
熱材バイパス回路16aに入りポンプ13aへ進み室内
熱交換器20で熱交換し、温度が上昇した後、補助熱交
換器11に戻る。このような回路を構成することで、蓄
熱槽9内の蓄熱された蓄熱材の有無や、蓄熱槽9の容量
に拘らず、安定した空調を行なうことができる。また夜
間に、冷房と蓄熱(氷等の作製)を同時に行なう場合に
は、冷媒回路1では、冷媒が室外熱交換器5で凝縮、液
化し、逆止弁6a、操作弁14を通った後、補助熱交換
器11と蓄熱熱交換器10に分配される。蓄熱熱交換器
10では、氷等が潜熱蓄熱され、補助熱交換器11では
空調のために冷媒が蒸発して熱交換される。
【0013】ここで、氷等が生成される蓄熱熱交換器1
0と空調のための補助熱交換器11では、必要な蒸発温
度が異なる。蓄熱熱交換器10では0℃以下、補助熱交
換器11では氷結防止のため0℃以上が必要になる。こ
のため、補助熱交換器11の出口に絞り機構7cを設け
て再膨脹させることで、蓄熱熱交換器10の出口圧力と
合わせた。
【0014】図2は、当該冷凍サイクルのモリエル線図
である。蓄熱材循環回路2では、蓄熱材が補助熱交換器
11、第1の蓄熱槽バイパス回路16a、ポンプ13
a、室内熱交換器20と進み、補助熱交換器11に戻る
ため、空調後の温度上昇した蓄熱材は、蓄熱槽9に戻ら
ず、蓄熱槽9内に大きな温度分布は生じない。
【0015】高温水をつくるような顕熱蓄熱時には、冷
媒回路1は次の通りとなる。圧縮機3を出た高温高圧の
冷媒ガスは、四方弁4を通って操作弁14へ進み、蓄熱
熱交換器10か補助熱交換器11のいずれか一方、また
は両方で凝縮液化する。ここで使用する熱交換器は、熱
交換量や熱交換器に封入される冷媒量等によって選定す
る。
【0016】液化した冷媒は、逆止弁6b,6dを通
り、操作弁14を経て絞り機構7aで膨脹して低圧とな
り、室外熱交換器5で蒸発、ガス化し、四方弁4、アキ
ュームレータ12を経て圧縮機3に戻る。蓄熱材循環回
路2は、蓄熱熱交換器10や補助熱交換器11での熱交
換を向上させるため流動させ、以下の通りとなる。
【0017】蓄熱槽9を出た蓄熱材はポンプ13aに入
り、三方弁15bを経て第2の蓄熱材バイパス回路16
bに入り、次に補助熱交換器11、三方弁15aを通過
して蓄熱槽9に入る。すなわち蓄熱材が室内機20に回
ることがないため、放熱ロスが少なく、効率のよい蓄熱
を行なうことができる。
【0018】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施の形態に係る蓄熱式ヒートポンプ空気調和機の
冷凍サイクルの回路図である。図3において図1と同一
な部分には同一符号を付してある。本第2の実施の形態
は、上記第1の実施の形態に示した空調用蓄熱システム
に加え、給湯も可能としたシステムである。給湯側C
は、給湯槽19、ポンプ13b、給湯用熱交換器17、
給湯用水回路18、操作弁14で構成されている。
【0019】冷媒回路1の動作は、次の通りとなる。圧
縮機3から吐出した高温、高圧の冷媒ガスは、二方弁8
f、操作弁14を通り、給湯側Cの給湯用熱交換器17
で凝縮、液化し、給湯用水回路18に放熱して水温を上
昇させる。その後、操作弁14、逆止弁6eを経て絞り
機構7aで膨脹し低圧となって室外熱交換器5に入り蒸
発し、四方弁4、アキュームレータ12を通って圧縮機
3に戻る。
【0020】蓄熱熱交換器10や補助熱交換器11に冷
媒が溜り込んでいる場合には、二方弁8gを開いて溜り
込んでいる冷媒を低圧となる室外機側Aへ戻すことがで
きる。給湯用水回路18では、液化した冷媒ガスが給湯
用熱交換器17を出た後、給湯槽19に入り、ポンプ1
3bを経て給湯用熱交換器17に戻り、徐々に水温を上
昇させる。なお、本発明は上記各実施の形態のみに限定
されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施でき
る。
【0021】
【発明の効果】(1)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気
調和機によれば、蓄熱槽内の蓄熱された蓄熱材を室内機
に循環させる循環経路に、空調負荷によって温度上昇し
た蓄熱材の温度を低下させる補助熱交換器を設置してい
る。すなわち、蓄熱材の循環経路に蓄熱熱交換器と並列
に補助熱交換器を配置し、蓄熱材と冷媒の熱交換を実施
することで、空調後の戻り水温を空調機の入口側温度に
近づけることができる。このように蓄熱槽への戻り水温
が入口温度に近くなることから、蓄熱槽内の蓄熱材温度
分布にアンバランスが生じず、氷等の蓄熱材を均一に成
長させることができる。
【0022】また、夜間に氷等をつくる蓄熱運転と冷房
空調運転の同時運転を実施しても、補助熱交換器を用い
ることで、空調後の高くなった水温を下げることができ
るので、氷等を均一に成長させることができる。したが
って蓄熱材利用の空調実施時に、氷等の蓄熱材の融解を
均一に行なうことができるため、バイパス回路が生じず
安定した空調用の蓄熱材温度を取り出すことが可能にな
る。 (2)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機によれ
ば、蓄熱槽−循環ポンプ−空調室内機−蓄熱槽からなる
蓄熱材の循環経路に、前記蓄熱槽をバイパスする第1の
バイパス回路と切換弁を設け、前記バイパス回路−前記
循環ポンプ−前記空調室内機−前記バイパス回路の循環
経路を可能としている。すなわち、蓄熱材の循環経路と
して、蓄熱槽をバイパスする第1のバイパス回路を設
け、上記交換器を使用することで、蓄熱槽内の蓄熱材の
温度を維持して空調運転を行なうことが可能になる。ま
た、空調運転立上がり時間を短縮することができるとと
もに、午前中の空調負荷に対して、蓄熱済みの蓄熱材を
午後の電力ピーク負荷時まで温存することが可能にな
る。 (3)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機によれ
ば、蓄熱熱交換器と補助熱交換器を並列に接続した冷媒
回路において、氷蓄熱のような低温蓄熱を行なう場合
に、前記補助熱交換器の出口と前記蓄熱熱交換器との接
続口の間に減圧機構を設けることで、並列に接続された
熱交換器を各々異温度の蒸発温度とすることが可能にな
るため、空調用の補助熱交換器を氷結させることなく、
蓄熱熱交換器で氷等の蓄熱材を成長させることが可能に
なる。すなわち、補助熱交換器の出口に減圧機構を設け
ることで、空調用の補助熱交換器の蒸発温度を0℃以上
とし、蓄熱熱交換器の蒸発温度を0℃以下とする並列蒸
発器での異温度の蒸発温度を作製することが可能にな
る。 (4)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機によれ
ば、蓄熱材循環経路に室内機をバイパスする第2のバイ
パス回路を設けたので、蓄熱運転時に蓄熱材を室内機へ
送らずに流動させることを可能になる。これにより顕熱
蓄熱運転時には、蓄熱槽内の蓄熱材を流動させて、蓄熱
時の熱伝達率を向上でき、また室内機を通さないため放
熱ロスを最小限に抑えることができるとともに、空調用
補助熱交換器の使用も可能になる。よって、顕熱蓄熱運
転時の熱交換量を増大させることができるため、蓄熱完
了までの時間を短縮することができ、効率良く蓄熱運転
を行なうことができる。 (5)本発明の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機によれ
ば、圧縮機から吐出される高温、高圧の冷媒ガスを給湯
熱交換器に導く冷媒回路を設け、給湯用の熱源とするこ
とで、蓄熱空調用の室外機で夜間電力を利用して給湯を
行なう際、天候等に左右されることなく、効率の良い給
湯運転を行なうことができる。すなわち、圧縮機から吐
出される高温、高圧の冷媒ガスを給湯熱交換器に導く冷
媒回路を設けることで、天候、時間を選ばず、ヒートポ
ンプを利用した効率の良い給湯運転を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る蓄熱式ヒート
ポンプ空気調和機の冷凍サイクルの回路図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る冷凍サイクル
のモリエル線図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る蓄熱式ヒート
ポンプ空気調和機の冷凍サイクルの回路図。
【図4】従来例に係る冷凍サイクルの回路図。
【符号の説明】
1…冷媒回路 2…蓄熱材循環回路 3…圧縮機 4…四方弁 5…室外熱交換器 6a〜6d…逆止弁 7a〜7d…絞り機構(減圧機構) 8a〜8d…二方弁 9…蓄熱槽 10…蓄熱熱交換器 11…補助熱交換器 12…アキュムレータ 13a,13b…ポンプ 14…操作弁 15a,15b…三方弁 16a…第1の蓄熱材バイパス回路 16b…第2の蓄熱材バイパス回路 17…給湯用熱交換器 18…給湯用水回路 19…給湯槽 20…室内熱交換器 21…集熱器 22…集熱板 23…太陽電池 24…ポンプ 25…第一の蓄熱槽 26…給湯水加熱器 27…補助熱源 30…直流交流変換器 31…商用電源 32…切換スイッチ 33…冷暖房機 34…室内側熱交換器 35…第二の蓄熱槽 36…ポンプ 37…ファンコイルユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々倉 正彦 愛知県西春日井群西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機から吐出された冷媒を、四方弁、室
    外熱交換器、減圧機構、蓄熱熱交換器、四方弁、圧縮機
    と順次循環させて、蓄熱槽にて蓄熱を行なう冷媒循環回
    路と、前記蓄熱槽内の蓄熱された蓄熱材を室内機に循環
    させる蓄熱材循環回路とからなる蓄熱式ヒートポンプ空
    調機において、 前記蓄熱材循環回路に、前記蓄熱熱交換器と並列に補助
    熱交換器を設けたことを特徴とする蓄熱式ヒートポンプ
    空気調和機。
  2. 【請求項2】前記蓄熱材循環回路に、前記蓄熱槽をバイ
    パスする第1のバイパス回路を設け、蓄熱材経路を、前
    記蓄熱槽をバイパスして循環ポンプ、前記室内機、前記
    補助熱交換器、切換弁、前記第1のバイパス回路、前記
    循環ポンプとすることを可能としたことを特徴とする請
    求項1に記載の蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
  3. 【請求項3】前記補助熱交換器の冷房時出口側に減圧機
    構を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
  4. 【請求項4】前記蓄熱材循環経路に、前記室内機をバイ
    パスする第2のバイパス回路を設け、蓄熱材経路を、前
    記蓄熱槽、循環ポンプ、切換弁、前記第2のバイパス回
    路、前記蓄熱槽とすることを可能としたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の蓄熱式ヒートポン
    プ空気調和機。
  5. 【請求項5】前記圧縮機から吐出された冷媒を、前記四
    方弁の間の吐出管から分岐させ、操作弁を経て給湯槽の
    水と熱交換するための給湯用熱交換器に入れ、操作弁を
    経て室外機の熱交換器出口側配管に戻す冷媒回路を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
JP862898A 1998-01-20 1998-01-20 蓄熱式ヒートポンプ空気調和機 Pending JPH11211259A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104632598A (zh) * 2013-11-15 2015-05-20 广东美的暖通设备有限公司 压缩机的控制方法和控制***及地暖***
CN112856634A (zh) * 2021-01-25 2021-05-28 珠海格力电器股份有限公司 冰蓄冷空调***的控制方法、装置、控制器及***
WO2022183306A1 (zh) * 2021-03-05 2022-09-09 蔡恩诚 易按多用冷热机

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