JPH11209981A - アルミ製切梁サポート - Google Patents

アルミ製切梁サポート

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JPH11209981A
JPH11209981A JP1388898A JP1388898A JPH11209981A JP H11209981 A JPH11209981 A JP H11209981A JP 1388898 A JP1388898 A JP 1388898A JP 1388898 A JP1388898 A JP 1388898A JP H11209981 A JPH11209981 A JP H11209981A
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JP
Japan
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screw
pipe
stopper
aluminum
main pipe
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JP1388898A
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English (en)
Inventor
Masaaki Watanabe
公明 渡辺
Masamichi Sato
正道 佐藤
Shigeru Naito
繁 内藤
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量性に優れ、長さ調節及び取扱が容易な切
梁サポートを得る。 【構成】 アルミ製主管20にアルミ製ネジ管30の一
端部を嵌挿し、端板40,50を主管20及びネジ管3
0の端部に、ネジ管30が差し込まれる位置でストッパ
70を主管20の周壁に、切梁サポートの長さを調節す
る調節ネジ60をネジ管30に設ける。ストッパ70
は、ストッパボール71を収容したケーシング72をハ
ウジング73に挿入し、ケーシング72のヘッド72a
にバネ75を介して固定ボルト76で押圧力を加え、ネ
ジ山31にストッパボール71に押し付けることにより
主管20とネジ管30の長さが固定される。固定ボルト
76を緩めた状態では、バネ75の弾撥力だけがケーシ
ングヘッド72aに加わっているので、僅かな力で主管
20に対しネジ管30を抜き差しできると共に、主管2
0からネジ管30の不用意な抜落ちも防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線,ガス管,上下水
道管,電話用ケーブル管等を地中に埋設する土木工事に
使用されるアルミ製切梁サポートに関する。
【0002】
【従来の技術】電線,ガス管,上下水道管,電話用ケー
ブル管等を地中に埋設する際や、地中に埋設しているこ
れらの管を補修する際、地表面に掘削した溝内の両溝壁
に沿って矢板を打ち込んでいる。矢板は、切梁サポート
で直接又は腹起し材を介して溝壁に押し付けられること
により溝壁の崩壊を防止し、作業の安全性を図ってい
る。たとえば、使用状態を正面図として示す図1にみら
れるように切梁サポートを取り付けることが特開平2−
16214号公報で紹介されている。この場合、地表面
1に掘削にされた掘削溝2の各溝壁3に沿って複数の矢
板4を打ち込み、腹起し材5で各矢板4を共通に固定す
る。両側の腹起し材5,5間に伸縮自在な切梁サポート
6を架設し、腹起し材5,5を支持する。
【0003】切梁サポート6は、円筒体によって形成さ
れた主管7にネジ管8を進退自在に嵌挿しており、調節
ネジ9等で主管7とネジ管8に突っ張り力を与える。主
管7には、逆L字形の端板10が後端面に固着され、ス
トッパ11が上面に取り付けられている。ストッパ11
は、逆L字形のボルトからなり、図2に示すようにネジ
管8の外周に形成された雄ネジ12のネジ溝13に係合
することによりネジ管8を主管7に固定する。ネジ管8
には、主管7の端板10と同様な端板14が前端面に固
着されており、調節ネジ9が後端部近傍に螺合されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の切梁サポート
6では、敷設,取外し,突っ張り力調整,保管,搬送等
のたびにストッパ11を締め付けたり、緩めたりする作
業が必要とされ、その操作が面倒であった。また、スト
ッパ11の締込み量が少なかったり、ストッパ11が緩
んだり、或いはストッパ11を閉め忘れたりすると、搬
送中にネジ管8が主管7から飛び出して脱落する虞れが
ある。また、ストッパ11を締め付けた後では切梁サポ
ート6の微調整ができないばかりか、強く締め付けると
緩める際に大きな力を必要とし時間がかかる。更に、ス
トッパ11を締め付けた状態で調節ネジ9の回転により
ネジ管8を伸張させると、ネジ山15が摩耗・破損する
ことも欠点である。また、従来の切梁サポートは、主要
な部材が鋼製であるため重く、取扱いが大変であった。
軽量化を図るためには、鋼製部材に替えてアルミ等の軽
金属を使用することが考えられる。しかし、単にアルミ
製部材に置き換えるだけでは強度が不足し、矢板4の支
持に十分な押圧力が得られない。
【0005】そこで、本発明者等は、主要な部材をアル
ミ化して軽量化すると共に、ネジ管自体の脱落やストッ
パによるネジ山の摩耗や破損を防止し、長期間にわたる
繰返し使用が可能で取扱い性に優れた切梁サポートを特
開平8−246458号公報で紹介した。しかし、スト
ッパボールをバネでネジ管のネジ山に直接押し付ける方
式を採用しているため、ストッパボールが円滑に回転し
難く、ネジ山を越える際にネジ山がストッパボールで削
られる虞れがある。ネジ山が削られると、発生した金属
屑がストッパボールと主管やネジ管との間に入り込み、
ストッパボールの円滑な回転が一層阻害される。また、
ストッパボールをバネと共にナットの中に収め、上部を
ボルトで塞いでいるため、使用中に緩んでしまうことも
ある。本発明は、先に提案した切梁サポートを更に改良
したものであり、ストッパボールをケーシングに入れた
状態でストッパのハウジングに収め、ハウジングをバネ
で付勢することによりストッパボールの円滑な回転を確
保すると共に、使用中の緩みを防止した切梁サポートを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の切梁サポート
は、その目的を達成するため、アルミ製の主管と、主管
に一端部が嵌挿されるアルミ製のネジ管と、主管の端部
に取り付けられたアルミ製の端板と、ネジ管の他端部に
取り付けられたアルミ製の端板と、ネジ管が差し込まれ
る位置で主管の周壁に取り付けられたストッパと、スト
ッパよりも内側の位置でネジ管に螺合された調節ネジと
を備え、ストッパは、ネジ管のネジ山とネジ山との間に
嵌り込むストッパボールを収容したケーシングが嵌め込
まれたハウジングを有し、ケーシングのヘッド上面にバ
ネを介して押圧力を加える固定ボルトがハウジングに螺
合されていることを特徴とする。
【0007】固定ボルトのヘッドに厚み方向に貫通した
雌ネジ孔を形成し、頭部にレンチ孔が形成され、先の尖
った下端をもつ係止ボルトを雌ネジ孔に螺合するとき、
係止ボルトの尖鋭下端がハウジングのヘッド上面に押し
付けられる。これによりハウジングに対して固定ボルト
が回り止めされる。ネジ管に設けたネジ山には、ストッ
パボールが円滑にネジ山を乗り越えるように、ストッパ
ボールが当る箇所に凹陥部を形成し、凹陥部の周方向両
側を平坦面にすることが好ましい。
【0008】
【実施の形態】本発明に従った切梁サポートは、図3に
示すように主管20とネジ管30とを連接した構造を持
っており、主管20の後端部及びネジ管30の前端部に
端板40,50がボルト止めされている。主管20とネ
ジ管30との連接部には、調節ネジ60及びストッパ7
0が配置される。主管20は、図4に上から見た状態
(a),横から見た状態(b)及び軸方向から見た状態
(c)として示すように、内部に円筒状空間部21をも
つ管体22であり、6000系のアルミ押出し材を熱処
理して作製されている。管体22の外周面には、平坦部
23が形成されている。一端部近傍の平坦部23にスト
ッパ挿入孔24が穿設され、他端部近傍の側部に端板取
付け用貫通孔25が穿設されている。
【0009】ネジ管30は、所定の機械的性質を備えた
アルミ引抜き管を熱処理することにより作製され、図5
に上から見た状態(a)及び横から見た状態(b)とし
て示すように、全長にわたってネジ山31が転造によっ
て形成されている。ネジ山31は、アルミ引抜き管の精
度を保つとき転造によりネジ切りの精度が確保できるこ
とから、機械加工をしないで済む程度の精度に設けられ
ている。ネジ管30には、一端部近傍にネジ山31を二
山分つぶしたネジ止め32が設けられており、他端部近
傍の側部に端板取付け用貫通孔33が穿設されている。
【0010】ネジ止め32は、調節ネジ60(図3)の
回転をこの位置で規制するように付けたものであり、主
管20とネジ管30が抜けることなく一直線上に連結さ
れるのに必要な重ね代が確保されるように、図3におい
てネジ管30の左端から適宜の位置(具体的には、10
0〜200mm離れた位置)に設けられる。ネジ管30
の円周方向に関するネジ止め32の位置は、格別な制約
を受けない。ネジ山31には、図5(c)に示すよう
に、後述するストッパボール71が嵌り込む断面円弧状
の凹陥部34が周方向の一部に形成されている。凹陥部
34は、図5(d)に示すように、切梁サポートの長さ
調節範囲を考慮して複数のネジ山31に設けられてい
る。凹陥部34の周方向両側は、ストッパボール71を
収容しているケーシング72の下端面が当接する平坦面
35になっている。なお、複数の凹陥部34及び平坦面
35をネジ山34に円周方向に等間隔で設けることもで
きる。
【0011】端板40,50は、ボルトナット41,5
1を貫通孔25,33に挿通して締結することにより、
主管20及びネジ管30の端部にそれぞれ取り付けられ
る(図3)。主管20に取り付けられる端板40は、図
6の平面図(a),正面図(b),底面図(c)及び側
面図(d)に示されているように、断面がπ字形のアル
ミニウム押出し材で作製されている。端板40は、外側
が腹起し材5(図1)に接触する平坦面になっており、
内側には剛体強度を増すためウエブ42に複数のリブ4
3,43がつけられている。リブ43,43の間に、主
管20の端部が配置される。ウエブ42の両側には、把
手挿入口44,44が設けられている。リブ43,43
には、端板40を主管20に取り付けるボルト41が差
し込まれる連結孔45,45が形成されている。なお、
図6では複数の連結孔45,45を設けているが、これ
によってサイズの異なる腹起し材5に対しても、連結孔
45,45の選択によって対応できる。
【0012】連結孔45,45及び端板取付け用貫通孔
25の内径は、ボルト41の外径よりも大きく設計され
ている。そのため、連結孔45,45及び端板取付け用
貫通孔25に差し通したボルトナット41で主管20に
端板40を連結すると、端板40は、ボルトナット41
を回転中心として、図7に示すように垂直方向及び水平
方向に若干の角度(具体的には1〜30度程度)で首振
り運動する。これにより、腹起し材5に対してスムーズ
に端板40を接触させることが可能になる。把手46,
46は、ウエブ42の両側に設けられた把手挿入口4
4,44(図6e)に差し込まれる。把手46は、表面
処理した鋼製ロッドを曲げ加工して作製されており、図
8(a)に示すように水平部46a,直交部46b及び
下降部46cを備えている。下降部46cの下端近傍に
は、ピン孔46dが穿設されている。下降部46cの上
端部近傍にバネ止め46eが設けられており、バネ止め
46eより下方の下降部46cにバネ46fが装着され
ている。
【0013】把手46の下降部46cは、端板40の把
手挿入口44に差し込まれる。上方からの押圧力で把手
46を押し下げることにより、下降部46cの下端が把
手挿入口44から突出する。そこで、図8(b)に示す
ようにピン孔46dに係止ピン47を差し込み、係止ピ
ン47を把手挿入口44の下端面に設けたピン溝48,
48に係合することにより、把手46が端板40に一体
化される。この状態では、バネ46fの復元力によって
下降部46cが上方に引っ張られているため、係止ピン
47がピン溝48に噛み込み、取り付け状態が安定化す
る。端板40に取り付けた把手46を回転させるときに
は、水平部46a及び直交部46bに押圧力を加えて把
手46を押し下げ、ピン溝48から係止ピン47を離脱
させる。この状態で、水平部46a及び直交部46bを
180度回転させると、図8(c)に示すように両方の
把手46,46が開いた状態になる。このように把手4
6,46を回転可能な状態にすることにより、把手4
6,46を腹起し材に接触させる状態(図13)と、邪
魔な把手46,46を開いて端板40を矢板に直接接触
させる状態(図14b参照)との二様の使い分けができ
る。
【0014】ネジ管30に取り付けられる端板50も、
図9の平面図(a),正面図(b),底面図(c)及び
側面図(d)に示すように、前述した端板40と同様な
構造をもっている。ただし、リブ53,53間の距離
は、ネジ管30の端部が差し込まれることから、端板4
0のリブ43,43間の距離より若干小さく設計してい
る。調節ネジ60は、図10の平面図(a),側面図
(b)及び軸方向から見た図(c)に示されているよう
に、ネジ管30に螺合される筒部61を備えている。筒
部61の内周面には、ネジ管30のネジ山31と噛み合
う雌ネジ62が刻設されている。筒部61の外周面に
は、半径方向外向きに突出した一対のハンドル63,6
3が形成されている。調節ネジ60を主管20に接する
方向に回転させると、ネジ管30が主管20から抜け出
て、切梁サポート全体の長さが長くなる。したがって、
調節ネジ60の回転によって切梁サポートの長さを微調
整し、左右の突っ張り力を所望値に設定することができ
る。
【0015】調節ネジ60は、アルミ材以外の材質、た
とえば鋳鉄鋳物等を表面処理して作製することが好まし
い。これにより、切梁サポートに左右の溝壁3,3(図
1)から圧縮力が加わった場合に、調節ネジ60の雌ネ
ジ62とネジ管30のネジ山31が強固に噛み合う。こ
のとき、調節ネジ60がアルミ製であると、同材質のネ
ジ管30との接触によって相互のネジが喰い込み、調節
ネジ60が回転不能になる。これに対し、鋳鉄鋳物製の
調節ネジ60では、雌ネジ62がネジ管30のネジ山3
1を僅かに削るため、調節ネジ60をスムーズに回転さ
せ、切梁サポートを外すことができる。ネジ管30のネ
ジ山31を噛み込ませない点では、鋳鉄鋳物のほかに、
アルミ合金以外のステンレス鋼等の異種金属を調節ネジ
60の材質とすることができる。
【0016】ストッパ70は、図11(a)に示すよう
に、ストッパボール71を収容したケーシング72をハ
ウジング73に挿入し、ワッシャ74を介してハウジン
グ73を主管20に設けたストッパ挿入口24にねじ込
んでいる。ストッパ70の主要構成部材は、アルミ合金
との電位差による腐食を考慮するとき、ステンレス鋼製
とすることが好ましい。ストッパボール71は、ネジ管
30のネジ山31のピッチより若干大きな直径をもって
いる。ケーシング72は、図11(b)に示すように大
径のヘッド72aを備えており、ヘッド72aから一側
にボール収容部72bが延びている。ボール収容部72
bに形成されている一部球面状の凹部にストッパボール
71を収容した後、ボール収容部72bの端部72cを
かしめることによって、ストッパボール71がケーシン
グ72に抜止めされる。抜止めされたストッパボール7
1は、ボール収容部72bの一部球面状凹部の面全体で
受けられるため、円滑な回転が保証される。
【0017】ハウジング73には、ストッパ挿入孔24
の雌ネジと螺合する雄ネジ73aが下端外周面に刻設さ
れ(図11c)、ケーシング72の大径ヘッド72aが
着座する段差部73bが内周面に形成されている(図1
1a)。ハウジング73のヘッド73cの上端面には、
複数の係止溝73dが放射状に刻設されている。ハウジ
ング73には、ケーシング72に次いでバネ75が挿入
され、更に固定ボルト76がねじ込まれる。バネ75
は、座巻き部がケーシング72のヘッド72aに面接触
するバネ径をもっている。固定ボルト76は、バネ75
に内挿される脚部76aをもち、ハウジング73の内周
面に形成した雌ネジと噛み合う雄ネジ76bが脚部76
aの一部に形成されている。固定ボルト76のヘッド7
6cは、ハウジング73の内径よりも大きな径をもって
おり、直径方向に延びる操作溝76dが上面に形成され
ている。固定ボルト76のヘッド76cには、ヘッド7
6cを厚み方向に貫通する雌ネジ孔76eが形成されて
いる。雌ネジ孔76eには、頭部にレンチ孔77aが形
成され、先鋭な下端77bをもつ係止ボルト77が螺合
されている。
【0018】主管20のストッパ挿入孔24の中心がネ
ジ管30のネジ山31に設けられた凹陥部34間のネジ
溝にくるように主管20とネジ管30を配置し、ストッ
パ挿入孔24にストッパ70を螺合する。その結果、ス
トッパボール71は、図12に示すように、ネジ管30
の隣接するネジ山31の凹陥部34とネジ山31の凹陥
部34の間に嵌り込む。凹陥部34の両側ではネジ山3
1に平坦面35が設けられているので、ケーシング72
の下端がネジ山31と干渉しない。その後、ケーシング
72及びバネ75を収容したハウジング73に固定ボル
ト76をねじ込むと、脚部76aの下端がバネ75を介
してケーシング72のヘッド72aを押圧する。これに
より、バネ75の弾発力によりストッパボール71がネ
ジ溝に押つけられ、不用意に主管20からネジ管30が
自重により抜け落ちることが無い。
【0019】バネ75の弾発力による押圧力は、固定ボ
ルト76のねじ込み量によって調節できる。したがっ
て、ストッパボール71が切削サポートの自重が掛かっ
た程度ではネジ山31の凹陥部34を乗り越えられない
が、それより少し大きな力を加えると乗り越えられるよ
うにストッパボール71に加わる押圧力を調節する。し
かも、本発明の切削サポートはアルミ製で軽量であるた
め、押圧力が小さいので作業者が容易に切削サポートを
伸縮できる。この状態でレンチ(図示せず)を係止ボル
ト77のレンチ孔77aに差し込み、係止ボルト77を
雌ネジ孔76eにねじ込み、先の尖った下端77bをハ
ウジング73の係止溝73dに嵌め込む。これにより、
ハウジング73に対して固定ボルト76が周り止めされ
る。そして、バネ72を介して固定ボルト76の脚部7
6aによる押圧力がケーシング72のヘッド72aに作
用し、隣接するネジ山31とネジ山31との谷間にスト
ッパボール71が位置決めされる。この状態では、スト
ッパボール71がネジ山31を乗り越えることなく、主
管20に対するネジ管30の位置関係が固定される。な
お、図示の例ではヘッド73cに放射状の係止溝73d
を形成したハウジング73を使用しているが、係止溝7
3dのないフラットなヘッド上面をもつハウジング73
を使用した場合でも、同様に係止ボルト77の尖鋭下端
77bをヘッド上面に押し付けることにより、ハウジン
グ73に対して固定ボルト76が回り止めされる。
【0020】主管20及びネジ管30を伸縮させるとき
は、主管20又はネジ管30の片方を固定し、他方のネ
ジ管30又は主管20を大きい力で引っ張り、或いは押
し込む。このとき、凹陥部34が凹状になっているの
で、伸縮時にストッパボール71が凹陥部34の位置よ
りづれてしまうこともない。更に、図5(d)に示すよ
うにネジ管30の軸長方向一部に凹陥部34が形成され
ているため、軸長方向に関して凹陥部34の端部でスト
ッパボール71がネジ山31と接触し、ネジ管30の脱
落が確実に防止される。固定ボルト76を回り止めした
状態で、ストッパボール71は、ネジ山31を一山づつ
乗り越えていくことができる程度の押圧力で回転自在に
なっている。しかも、ネジ管30のネジ山31には凹陥
部34が形成されているので、ネジ山31をストッパー
ボール71が乗り越えるために大きな力を必要としな
い。そのため、ネジ山31を潰すことなく、主管20か
らネジ管30を人力で引き出したり入れたりすることが
でき、相対向する溝壁3,3間(図1)の距離に応じて
切梁ストッパの長さが調節される。更に、凹陥部34の
周方向両側が平坦面35になっているので、ケーシング
72の下端がネジ山31に干渉することも防止される。
【0021】運搬時等においては、ネジ管30が自重に
よって主管20から脱落することも防止される。このと
き、図5(d)に示すように凹陥部34がネジ管30の
軸長方向一部に形成されているため、軸長方向に関して
凹陥部34の端部でストッパボール71がネジ山31と
接触し、ネジ管30の脱落が確実に防止される。しか
し、取扱い中にネジ管30が主管20から不用意に伸び
出すことを防止するためには、固定ボルト76のねじ込
みによりしっかりとストッパーボール71を固定するこ
とが望ましい。本実施例の切梁サポートは、図13に示
すように把手46,56を外向きにして腹起し材5,5
に当てがった状態で、矢板4,4の間に張設される。切
梁サポートの突っ張り力は、腹起し材5,5を介して複
数の矢板4,4に加えられ、溝壁3の崩壊が防止され
る。或いは、図14(a)に示すように把手46,56
を180度回転させ、図14(b)に示すように端板5
0を矢板4に直接接触させた状態で使用することもでき
る。図14の使用形態では、図7で説明したように端板
50が上下方向及び水平方向に関して若干傾動するた
め、設置箇所の矢板4に応じて端板50が傾き、矢板4
に対して良好な接触状態が確保される。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の切梁サ
ポートは、ストッパボールを収容したケーシングをハウ
ジングに差し込み、ストッパボールのヘッドにバネを介
して固定ボルトのねじ込みによって押圧力を加えてい
る。そのため、バネの弾撥力がストッパボールに直接加
えられる方式に比較してストッパボールが円滑に回転
し、ネジ山の削れで発生した金属屑によってストッパボ
ールの回転が阻害されることもない。また、固定ボルト
にねじ込んだ係止ボルトの尖鋭下端をハウジングのヘッ
ドに押し当てることにより、ハウジングに対して固定ボ
ルトが回り止めされるため、ネジ山の谷間にストッパボ
ールが確保され、主管に対するネジ管の差込み量,すな
わち切梁サポートの長さが不用意に変わることもない。
また、凹陥部が軸方向に沿って複数のネジ山に形成され
たネジ管を使用すると、ストッパボールがネジ山を乗り
越えるのに必要な力を小さくでき、切梁サポートの長さ
が容易に調節される。更に、ストッパボールをネジ管の
ネジ山に常時押し付けた構造を採用しているので、ネジ
管が不用意に主管から脱落することを防いでいる。しか
も、固定ボルトをハウジングにねじ込んでストッパボー
ルをネジ管のネジ山に押し付けるとき、主管にネジ管が
強固に一体化され、運搬時に抜落ちが防止され、必要と
する突っ張り力が安全な条件下で得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の切梁サポートを架設した溝
【図2】 ネジ管のネジ山にストッパが当接した従来の
切梁サポート
【図3】 本発明に従った切梁サポートの全体斜視図
【図4】 本発明に従った切梁サポートの主管を上から
見た図(a),横から見た図(b)及び軸方向から見た
図(c)
【図5】 本発明に従った切梁サポートのネジ管を上か
ら見た図(a),横から見た図(b),軸方向にみた一
部断面図(c)及び一部斜視図(d)
【図6】 主管の端部に取り付ける端板の平面図
(a),正面図(b),底面図(c),側面図(d)及
び把手が挿入された平面図(e)
【図7】 端板が傾動自在に取り付けられることを説明
する図
【図8】 端板に挿入される把手の斜視図(a),把手
の下端を係止する手段を備えた端板を底面から見た図
(b)及び把手を挿入した端板の斜視図(c)
【図9】 ネジ管の端部に取り付ける端板の平面図
(a),正面図(b),底面図(c)及び側面図(d)
【図10】 調節ネジの平面図(a),側面図(b)及
び軸方向から見た図(c)
【図11】 ストッパの内部構造を示す一部断面図
(a),ストッパボールを収容したケーシングの作製工
程図(b),ストッパの分解斜視図(c)及び取付け状
態の平面図(d)
【図12】 ストッパと主管及びネジ管との関係を示す
断面図
【図13】 腹起し材を使用して切梁サポートを架設し
た状態
【図14】 把手を反転させ(a),端板を矢板に直接
接触させた状態(b)
【符号の説明】
1:地表面 2:掘削溝 3:溝壁 4:矢板
5:腹起し材 20:主管 21:円筒状空間部 22:管体
23:平坦部 24:ストッパ挿入口 25:端板
取付け用貫通孔 26:タップ孔 30:ネジ管 31:ネジ山 32:ネジ止め
33:端板取付け用貫通孔 34:凹陥部 35:
平坦面 40,50:端板 41:ボルトナット 42:ウ
エブ 43,53:リブ 44:把手挿入孔 4
5:連結孔 46,56:把手 47:係止ピン
48:ピン溝 46a:水平部 46b:直交部
46c:下降部 46d:ピン孔 46e:バ
ネ止め 46f:バネ 60:調節ネジ 61:筒部 62:雌ネジ 6
3:ハンドル 70:ストッパ 71:ストッパボール 72:ケ
ーシング 72a:ヘッド 72b:ボール収容部
72c:カシメ端部 73:ハウジング 73a:雄ネジ 73b:段差部 73c:ヘッド
73d:係止溝 74:ワッシャ 75:バネ 76:固定ボルト
76a:脚部 76b:雄ネジ 76c:ヘッド 76d:操作溝
76e:雌ネジ孔 77:係止ボルト 77a:レンチ孔 77b:尖
鋭下端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミ製の主管と、該主管に一端部が嵌
    挿されるアルミ製のネジ管と、前記主管の端部に取り付
    けられたアルミ製の端板と、前記ネジ管の他端部に取り
    付けられたアルミ製の端板と、前記ネジ管が差し込まれ
    る位置で前記主管の周壁に取り付けられたストッパと、
    該ストッパよりも内側の位置で前記ネジ管に螺合された
    調節ネジとを備え、前記ストッパは、ネジ管のネジ山と
    ネジ山との間に嵌り込むストッパボールを収容したケー
    シングが嵌め込まれたハウジングを有し、前記ケーシン
    グのヘッドにバネを介して押圧力を加える固定ボルトが
    前記ハウジングに螺合されているアルミ製切梁サポー
    ト。
  2. 【請求項2】 固定ボルトのヘッドに厚み方向に貫通し
    た雌ネジ孔に、頭部にレンチ孔が形成され、先の尖った
    下端をもつ係止ボルトが螺合されており、該係止ボルト
    を前記雌ネジ孔に螺合するとき係止ボルトの尖鋭下端が
    ハウジングのヘッド上面に押し付けられる請求項1記載
    のアルミ製切梁サポート。
  3. 【請求項3】 ネジ管のネジ山にはストッパボールが当
    る箇所に凹陥部が形成され、凹陥部の周方向両側が平坦
    面になっている請求項1又は2記載のアルミ製切梁サポ
    ート。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040005073A (ko) * 2002-07-08 2004-01-16 주식회사 환웅 단옥렌즈 연마기의 힌지구조
KR100427486B1 (ko) * 2002-04-02 2004-04-28 한국수력원자력 주식회사 무동력 파이프 자율 파지장치
CN107817148A (zh) * 2017-11-24 2018-03-20 三峡大学 一种可精确控制对接接头胶层厚度的粘接装置及使用方法
CN108411935A (zh) * 2018-03-15 2018-08-17 安徽理工大学 一种新型挡土板
JP2019131965A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 トヨタホーム株式会社 建物ユニット間距離調整治具

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