JPH11209882A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH11209882A
JPH11209882A JP10240597A JP24059798A JPH11209882A JP H11209882 A JPH11209882 A JP H11209882A JP 10240597 A JP10240597 A JP 10240597A JP 24059798 A JP24059798 A JP 24059798A JP H11209882 A JPH11209882 A JP H11209882A
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JP
Japan
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film thickness
substrate
unit
processing apparatus
processing
Prior art date
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Application number
JP10240597A
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English (en)
Inventor
Yusuke Muraoka
祐介 村岡
Seiichiro Sato
誠一郎 佐藤
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットを向上するとともに不良基板の
発生を抑えることができる基板処理装置を提供する。 【解決手段】 基板9の膜にエッチング処理部130に
てエッチング処理を施す基板処理装置100において、
搬入部110に第1膜厚計測部170aを設けて搬出部
120に第2膜厚計測部170bを設ける。そして、エ
ッチング処理前の基板9の膜厚を第1膜厚計測部170
aにて計測し、エッチング処理後の基板9の膜厚を第2
膜厚計測部170bにて計測する。これにより、エッチ
ング処理ごとに迅速にエッチング量を求めることができ
る。その結果、スループットを向上させるとともに不良
基板の発生を最小限に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置製造
用の半導体基板や液晶パネル製造用等のガラス基板(以
下、「基板」と総称する。)の表面に形成された膜の厚
さを変化させる処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板にはパターン等を形成するために様
々な処理が施される。これらの処理の中には、例えばエ
ッチング処理のように基板に形成されている膜の厚さを
変化させる処理がある。ところが、基板上のパターンの
微細化の要請が近年高まってきており、このような微細
パターンの形成には膜厚を変化させる処理における膜厚
の変化量の管理が不可欠となってきた。
【0003】そこで、例えばエッチング処理を行う場合
には基板処理装置に基板を投入する前に作業者が別途設
置されている膜厚計にて基板の膜の厚さを計測し、さら
にエッチング処理後の基板を再び膜厚計まで運搬して基
板の膜の厚さを計測するようにしている。そして、処理
前後の膜厚の差から基板に対するエッチング量を求め、
このエッチング量が適正な値となっていない場合には処
理条件を調整し直すという作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エッチング量すなわち
膜厚変化量の上述のような管理では、処理される基板を
別途設けられた膜厚計まで作業者が運搬する必要がある
ことや計測対象となる基板やダミー基板を投入したり抜
き取ったりする必要があるために基板処理装置の運転を
停止する必要が生じる。
【0005】また、運転の停止によるスループットの低
下を防止するために膜厚変化量の検査は1日に数回程度
の頻度でしか行われない。したがって、膜厚変化量の検
査で異常が認められた場合には前回の検査から今回の検
査までの間の多数の基板のうち、いずれの基板から不良
基板となっているのかを時間をかけて確認する必要が生
じる。
【0006】さらに、膜厚変化量を適切に維持するには
基板に形成された膜の膜厚や膜質によって基板処理装置
の条件設定を変更する必要があるが、上記のような事情
により膜厚変化量の検査を頻繁に行うことができないの
で、ある検査から次の検査までの間に処理される基板の
膜厚等は一定のものでなければならないという制限が加
えられる。その結果、異なった膜厚等の基板が誤って処
理されてしまうとその種類の基板(複数の基板を1度に
処理するバッチ処理の場合にはそのロット内の全ての基
板)が全て不良基板となってしまうという問題が生じて
いた。
【0007】そこで、この発明は以上のような様々な問
題を解決することができる、すなわち基板の表面に形成
された膜の厚さの変化量を適切に管理等することができ
る基板処理装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、基板
に対して所定の処理を行う基板処理装置であって、基板
の表面に形成された膜の厚さを処理液を用いて変化させ
る膜厚変化処理部を含み、かつ所定の方向に1列に配置
された複数の処理部と、前記所定の方向を向く搬送経路
に沿って基板を搬送するとともに前記複数の処理部との
間で基板の受け渡しを行う基板搬送手段と、前記搬送経
路中の前記膜厚変化処理部よりも前の段階と後の段階と
に相当する位置において、前記膜厚変化処理部による処
理前後の膜の厚さを計測する膜厚計測手段とを備える。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の基板処
理装置であって、前記膜厚変化処理部は、基板の表面に
形成された酸化膜の厚さを変化させるエッチング処理を
行う。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の基板処理装置であって、前記膜厚計測手段からの計測
結果に基づいて前記膜厚変化処理部の処理前後における
膜の厚さの変化量を求める手段をさらに備える。
【0011】請求項4の発明は、請求項3記載の基板処
理装置であって、求められた膜の厚さの変化量に基づい
て前記膜厚変化処理部における基板の処理条件を変更す
る変更手段をさらに備える。
【0012】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかに記載の基板処理装置であって、前記膜厚計測手
段による前記膜厚変化処理部の処理前における膜の厚さ
の計測結果に基づいて膜の種類を確認する確認手段をさ
らに備える。
【0013】請求項6の発明は、請求項5記載の基板処
理装置であって、前記確認手段による確認結果に基づい
て前記膜厚変化処理部における基板の処理条件を変更す
る。
【0014】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかに記載の基板処理装置であって、前記膜厚変化処
理部よりも前の段階に相当する位置と、後の段階に相当
する位置とが互いに異なる位置にあり、前記膜厚計測手
段は、前記膜厚変化処理部よりも前の段階に相当する位
置にある基板の膜の厚さを計測する第1膜厚計測部と、
前記膜厚変化処理部よりも後の段階に相当する位置にあ
る基板の膜の厚さを計測する第2膜厚計測部とを個別に
有している。
【0015】請求項8の発明は、請求項7記載の基板処
理装置であって、前記複数の処理部は、前記膜厚変化処
理部の処理後の基板に乾燥処理を施す乾燥処理部をさら
に含み、前記第1膜厚計測部は、前記膜厚変化処理部の
直前の段階に相当する位置に配置されており、前記第2
膜厚計測部は、前記乾燥処理部の直後の段階に相当する
位置に配置されている。
【0016】請求項9の発明は、請求項7記載の基板処
理装置であって、前記搬送経路の起点となる搬入部と、
前記搬送経路の終点となる搬出部とをさらに備え、前記
第1膜厚計測部が前記搬入部の直後の段階に相当する位
置に配置されており、前記第2膜厚計測部が前記搬出部
の直前の段階に相当する位置に配置されている。
【0017】請求項10の発明は、請求項1ないし6の
いずれかに記載の基板処理装置であって、前記搬送経路
には、前記膜厚変化処理部の処理前後のいずれにおいて
も経由する共通経由位置が設定されており、前記膜厚計
測手段が、前記共通経由位置において前記膜厚変化処理
部の処理前後の双方における膜の厚さを計測する単一の
膜厚計測部として構成されている。
【0018】請求項11の発明は、請求項1ないし10
のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記膜厚計
測手段が、基板の膜の厚さを計測する計測端と、計測の
際に基板に対して前記計測端が位置すべき位置情報を格
納する位置情報格納手段と、前記位置情報に基づいて前
記計測端を移動する移動手段とを有する。
【0019】請求項12の発明は、請求項1ないし10
のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記膜厚計
測手段が、基板の所定範囲の画像を取得するエリアセン
サと、前記画像から基板上の計測すべき領域を決定する
領域決定手段と、前記計測すべき領域における膜の厚さ
を求める膜厚算出手段とを有する。
【0020】
【発明の実施の形態】<1. 第1の実施の形態>図1
はこの発明の第1の実施の形態である基板処理装置10
0の構成を示す平面図である。この基板処理装置100
は半導体の基板9に対して基板9の表面に予め形成され
ている酸化膜等の膜をバッチ式にてエッチング処理する
ものである。これにより、膜厚を適正な値にまで減少さ
せるようになっている。なお、以下の説明では必要に応
じて各図に示すX、Y、Z方向を用いながら説明する。
【0021】図1に示すように基板処理装置100では
装置外部から基板9がキャリア91に収容された状態で
搬入されるとともにキャリア91から複数枚の基板9を
一括して取り出す機構を備えた搬入部110、基板9に
対してエッチング処理を施す3つのエッチング処理部1
30、エッチング処理後の基板9を洗浄する洗浄処理部
140、洗浄後の基板9を乾燥させる乾燥処理部15
0、および処理後の基板9をキャリア91に収納する機
構を備えるとともに装置外部へとキャリア91が搬出さ
れる搬出部120をX方向に1列に有している。また、
各処理部間にて基板9の搬送を行う搬送ロボット160
がこれらの処理部の列に沿って移動できるように配置さ
れている。さらに、搬入部110および搬出部120の
それぞれには基板9の膜の厚さを計測する第1膜厚計測
部170aおよび第2膜厚計測部170bが取り付けら
れている。
【0022】図2は基板処理装置100における基板9
の搬送経路100Cを示す模式図である。図2に示すよ
うにこの基板処理装置100では搬送ロボット160に
よって搬入部110を起点としてX方向に基板9が搬送
され、搬送経路100Cの終点である搬出部120まで
基板9が搬送される。すなわち、搬入部110にてキャ
リア91から取り出された基板9は搬送ロボット160
に渡され、搬送ロボット160がX方向に基板9を搬送
していく間に搬送ロボット160がエッチング処理部1
30、洗浄処理部140、乾燥処理部150と基板9の
受け渡しを行うことにより基板9にエッチング処理、洗
浄処理および乾燥処理が施される。そして、一連の処理
が完了した基板9は搬送ロボット160から搬出部12
0に渡されてキャリア91に収容される。
【0023】次に基板9が図2に示す搬送経路100C
に沿って搬送される際の基板処理装置100の動作につ
いて図3を用いてさらに詳しく説明する。
【0024】図3は図1に示す矢印100Aの方向から
基板処理装置100を見たときの斜視図である。図3に
示すように搬入部110には膜厚の計測がなされていな
い未処理の基板9がキャリア91に収容された状態で載
置される。搬入部110に載置された複数の基板9は搬
入部110の突上部111により突き上げられるように
してキャリア91から取り出される。なお、この突上部
111には基板9を起立姿勢にて保持するための溝が形
成されている。
【0025】キャリア91から取り出された基板9は図
3に示すようにY方向に並ぶ状態となっており、この基
板9が搬送ロボット160の2つのハンド162に挟持
されて搬送ロボット160に渡される。そして、搬送ロ
ボット160のヘッド部161がX方向へと移動するこ
とにより基板9はY方向に並んだ状態のままでX方向へ
と搬送される。なお、ハンド162は基板9を起立姿勢
にて保持することができるように基板9の外縁部がはま
り込むための溝が形成されている。
【0026】搬送ロボット160に基板9が渡されると
図1に示す3つのエッチング処理部130のうちのいず
れかのエッチング処理部130の上方まで基板9が搬送
される。ここで、図3に示すように処理槽131内部の
突上部132が上昇してハンド162に保持されている
基板9を突き上げるようにして基板9を受け取り、2つ
のハンド162の間隔が広がるとともに突上部132が
下降することにより基板9が処理槽131内部へと導か
れる。そして、基板9は処理槽131内部にて薬液(フ
ッ酸やバッファードフッ酸等)に浸漬されてエッチング
処理が施される。
【0027】エッチング処理が完了すると、搬送ロボッ
ト160からエッチング処理部130に基板9が渡され
たときとは逆の動作によりエッチング処理部130から
搬送ロボット160へと基板9が渡される。その後、基
板9は洗浄処理部140、乾燥処理部150へと搬送さ
れる。なお、洗浄処理部140や乾燥処理部150と搬
送ロボット160との基板9の受け渡しはエッチング処
理部130と同様の態様で行われる。
【0028】搬出部120は搬入部110と同様の構成
となっており、全ての処理が完了した基板9は搬入部1
10における動作と逆の動作にて搬送ロボット160か
ら搬出部120の突上部111に渡され、突上部111
が基板9をキャリア91へと収容する。
【0029】以上、この発明に係る基板処理装置100
の構成および動作を処理動作の面から説明してきたが、
次にこの基板処理装置100における基板9の表面に形
成されている膜(酸化膜等)の計測のための構成および
動作について説明する。
【0030】図1に示したようにこの基板処理装置10
0では搬入部110および搬出部120のそれぞれに第
1膜厚計測部170aおよび第2膜厚計測部170bが
設けられている。図3には第1膜厚計測部170aと搬
入部110との位置関係も示している。すなわち、第1
膜厚計測部170aは計測端部171と膜厚計172と
が光ファイバで接続されるようにして構成されており、
計測端部171は搬入部110にて突き上げられた基板
9のうちのひとつの基板の主面を計測するようになって
いる。また、膜厚計172は計測端部171とは離れた
位置に配置されている。なお、搬出部120においても
第2膜厚計測部170bが同様の状態で配置されてい
る。
【0031】図4は第1膜厚計測部170aおよび第2
膜厚計測部170bからの情報を処理する構成を示すブ
ロック図である。図4に示すようにこの基板処理装置1
00は第1膜厚計測部170aおよび第2膜厚計測部1
70bに接続されたエッチング量演算部181を有して
おり、このエッチング量演算部181には膜厚の変化量
であるエッチング量を表示する表示部182、およびエ
ッチング処理部130での処理条件であるエッチング条
件を補正するエッチング条件補正部183が接続されて
いる。さらにこのエッチング条件補正部183はエッチ
ング処理部130の動作を制御する制御部133のエッ
チング条件記憶手段133aに接続されている。
【0032】図4に示すように第1膜厚計測部170a
の計測端部171は計測の先端となるレンズ部173を
有しており、このレンズ部173と膜厚計172とは光
ファイバ174にて接続されている。レンズ部173は
計測時、すなわち基板9が突上部111により突き上げ
られた際に膜が形成されている基板9の主面9fと対向
するようになっており、光ファイバ174からの計測用
光を主面9fに向けて出射するとともに主面9fからの
反射光を光ファイバ174に戻す役割を果たす。また、
レンズ部173は駆動機構175により図3に示すX−
Z面内を自在に移動することができるようになってい
る。これにより、主面9fの任意の部位に対して計測用
光の照射および反射光の取得が可能とされている。さら
に、駆動機構175は樹脂製のベローズ176により搬
入部110内部と隔離されている。
【0033】光ファイバ174に接続される膜厚計17
2は光ファイバ174に計測用光を供給するとともに主
面9fからの反射光を光ファイバ174から取得し、取
得された反射光を波長解析することにより主面9f上の
膜の厚さを求める。
【0034】なお、以上の第1膜厚計測部170aの構
成は第2膜厚計測部170bにおいても全く同様となっ
ている。したがって、第1膜厚計測部170aでは図2
に示す搬送経路100Cの起点である搬入部110にて
キャリア91から取り出された直後の段階に位置する基
板9の膜の厚さが計測されるが、第2膜厚計測部170
bでは搬送経路100Cの終点である搬出部120にて
キャリア91に収容される直前の段階に位置する基板9
の膜の厚さが計測される。また、これらの計測は本実施
の形態ではエッチング処理の直前の段階に相当する位置
における計測と乾燥処理の直後の段階に相当する位置に
おける計測にも相当している。
【0035】次に、第1膜厚計測部170aおよび第2
膜厚計測部170b(以下、両者を区別しない場合に単
に、「膜厚計測部170」という。)における計測動作
について説明する。
【0036】図5は膜厚計測部170の動作を制御する
構成を示すブロック図であり、図6は動作の流れを示す
流れ図である。
【0037】駆動機構175はレンズ部173を基板9
の主面9fに平行な面であるX−Z面に沿って移動させ
ることができる2軸の駆動機構となっている。そして、
この駆動機構175は位置制御部184により制御され
る。
【0038】位置制御部184は基板9上の特定の領域
の位置である膜厚管理位置を記憶する膜厚管理位置記憶
部184aを有しており、膜厚計測の動作の開始の際に
位置制御部184が膜厚管理位置記憶部184aからレ
ンズ部173が位置すべき位置情報を読み出す(ステッ
プS11)。
【0039】図7は基板9上の膜により形成されている
パターンを示す図である。一般に、基板9上には膜厚を
管理する特定の領域としてTEG(Test Element Group)
と呼ばれる領域が設けられており、符号92はこのよう
な領域を例示している。
【0040】膜厚管理位置記憶部184aから位置情報
が読み出されると位置制御部184は駆動機構175を
駆動し、レンズ部173が基板9上の領域92の膜厚を
計測することができる位置に配置される(ステップS1
2)。そして、レンズ部173が所定の位置に配置され
ると配置完了を示す信号が膜厚計172へと伝えられ、
膜厚計測部170が領域92の膜厚を計測する(ステッ
プS13)。
【0041】このように、この基板処理装置100では
予め膜厚管理位置記憶部184aに記憶されている膜厚
管理位置に基づいて基板9の中心や外周等の予め設定さ
れた基板パターンの特定の領域の膜厚を駆動機構175
および位置制御部184を用いて適切に計測することが
できる。したがって、処理される基板9の種類に応じて
この膜厚管理位置を変更することにより異なる種類の基
板9に対して所定の領域を直接計測できるので、効率的
で正確な膜厚の管理ができる。なお、基板9の種類の入
力は作業者による入力であってもよく、図4に示した膜
種確認部183aからの入力(動作については後述)で
あってもよい。
【0042】図8は膜厚計測部170の他の形態を示す
図であり、図5に対応する構成のみを示している。な
お、図5と同様の構成については同符号を付している。
また、エッチング量を演算する構成は図4に示した構成
と同様である。図9は図8に示す膜厚計測部170の動
作の流れを示す流れ図である。
【0043】図8に示す膜厚計測部170は図5に示す
ものに対して計測端部171の先端がエリアセンサ17
3aとなっている点で大きく相違しており、膜厚計17
2へはケーブル174aを介してエリアセンサ173a
からの画像信号が送られる。また、膜厚計172は画像
信号を解析する計測領域決定部172aおよび画像信号
に基づいて膜厚を算出する膜厚演算部172bを有して
いる。
【0044】図8に示す膜厚計測部170による計測に
おいても、まず、膜厚管理位置記憶部184aから位置
情報が読み出され(ステップS21)、位置制御部18
4が駆動機構175を制御して基板9上の所定の領域の
画像を捉えることができる位置にエリアセンサ173a
を移動する(ステップS22)。エリアセンサ173a
が目的の位置に配置されると位置制御部184が膜厚計
172に配置完了の信号を送り、エリアセンサ173a
による画像の取得が行われる(ステップS23)。
【0045】エリアセンサ173aが捉える基板9上の
領域は図7に示した膜厚計測専用の領域92に限定され
るものではなく、符号93にて示すように実際に製品と
なるデバイス構造が形成されている領域であってもよ
い。ここで、エリアセンサ173aが捉えた画像は膜厚
計172へと送られ、計測領域決定部172aが画像を
パターン解析してエリアセンサ173aが所定の位置に
位置しているか否かを確認する(ステップS24)。
【0046】エリアセンサ173aが所定の位置に位置
していないと判断されると、位置制御部184は膜厚管
理位置記憶部184aから次候補の位置情報を読み出し
てエリアセンサ173aを次候補の位置に移動する(ス
テップS25、S26)。その後、再度画像の取得が行
われる(ステップS23)。
【0047】エリアセンサ173aが所定の位置に位置
していることが確認された場合には、計測領域決定部1
72aが画像中の特定のパターンを抽出して計測すべき
領域を決定する(ステップS25、S27)。図10は
図7に示す領域93をエリアセンサ173aが撮像した
際の画像931の例を示している。計測領域決定部17
2aは画像931中の回路パターンからランド等のある
程度の大きさをもつ領域932を特定して計測すべき領
域として決定する。そして、膜厚演算部172bは決定
された領域932における画素濃度等の情報から基板9
上に形成されている膜の厚さを算出する(ステップS2
8)。
【0048】このように、図8に示す膜厚計測部170
では、基板9の中心や外周等の特定の膜厚を管理する領
域のみならず、基板9上に形成されている実際のデバイ
スの構造であっても計測すべき領域を特定して正確に計
測することができる。これにより、効率的で正確な膜厚
管理が実現される。
【0049】なお、エリアセンサ173aを利用する場
合には、基板9とエリアセンサ173aとの相対的な位
置関係を厳密に調整する必要がないので、駆動機構17
5を設けずに複数種類の基板9の膜厚計測を行うことも
可能である。この場合、エリアセンサ173aの移動が
行われないため、より高速な計測が実現される。
【0050】また、広域のエリアセンサと局所的エリア
センサとを設けて、広域のエリアセンサで局所的エリア
センサが位置すべき位置を求めた後、局所的エリアセン
サで膜厚計測を行うという方法も可能である。
【0051】また、計測端部171にレンズ部を設け、
膜厚計172にエリアセンサを設けてレンズ部とエリア
センサとを光ファイバで接続するようにしてもよい。
【0052】以上、基板処理装置100および膜厚計測
部170について説明してきたが、この基板処理装置1
00では第1膜厚計測部170aおよび第2膜厚計測部
170bを設けることにより、第1膜厚計測部170a
ではエッチング処理前の基板9の膜の厚さを計測するこ
とができ、第2膜厚計測部170bではエッチング処理
後の基板9の膜の厚さを計測することができる。
【0053】次に、基板処理装置100における膜厚算
出後の動作について図4を参照しながら説明する。
【0054】第1膜厚計測部170aおよび第2膜厚計
測部170bにより計測された膜の厚さである計測結果
はエッチング量演算部181に入力される。エッチング
量演算部181ではこれらの膜厚の差が求められ、エッ
チング処理前後における膜厚の変化量であるエッチング
量が求められる。求められたエッチング量は基板処理装
置100の操作や管理を行っている作業者に提示するた
めに表示部182にて表示される。
【0055】エッチング量演算部181にて求められた
エッチング量はエッチング条件補正部183へも送ら
れ、エッチング量が適正な値であるか否かが確認され
る。その結果、エッチング量が適正であればそのまま基
板処理装置100の運転が続行されるが、もしエッチン
グ量が適正でないことが明らかになった場合にはエッチ
ング条件補正部183がエッチング条件の変更を行う。
具体的には、薬液の濃度、成分、温度、エッチング時間
等の条件の変更を行う。
【0056】変更されたエッチング条件はエッチング処
理部130のエッチング条件記憶手段133aへと送ら
れて記憶される。これによりエッチング処理部130の
動作を制御する制御部133はこの変更されたエッチン
グ条件を参照しながらエッチング処理を行う。具体的に
は、処理槽131への各種薬液供給源を制御することに
より処理槽131内部の薬液の濃度、成分、温度を修正
したり、薬液の入れ替えが行われる。また、場合によっ
ては突上部132の降下時間が変更される。
【0057】以上、この発明に係る基板処理装置100
の処理動作および膜厚計測動作について説明してきた
が、この基板処理装置100では搬入部110および搬
出部120にて基板9の膜の厚さを計測することができ
るので、基板9がキャリア91から取り出されるごと
に、また、基板9がキャリア91に収容されるごとに膜
厚を計測することができる。その結果、エッチング処理
が行われるごとにエッチング量の確認を行うことがで
き、不適切なエッチング処理が検出された場合であって
も当該処理に係る基板が不良となるのみであり、不良基
板が多数発生するということはない。すなわち、薬液の
寿命管理を適切に行うことができるとともにロットごと
に多少相違する膜質の基板が投入されても不良基板の発
生を最小限に抑えることができる。
【0058】また、この基板処理装置100では膜厚計
測が基板9の搬送途上で自動的に行われるので、従来の
ように基板処理装置を停止させて作業者が基板を膜厚計
まで運ぶという煩わしさや時間の無駄が生じない。その
結果、スループットの向上を図ることができる。
【0059】次に、この基板処理装置100の他の利用
態様について説明する。
【0060】上述のエッチング量確認の動作では図4に
示すように第1膜厚計測部170aからの膜厚計測結果
がエッチング量演算部181に入力されるが、さらに破
線の矢印にて示すようにエッチング条件補正部183内
の膜種確認部183aに入力することにより次のような
動作が可能となる。
【0061】まず、第1膜厚計測部170aにより計測
される処理前の基板9の膜の厚さからこれから処理され
る基板9の膜厚や膜質とエッチング処理部130の処理
状態とが適合しているか否かを膜種確認部183aに予
め確認させる。これにより、不適切なエッチング処理が
未然に防止され、不良基板の発生を防ぐことが可能とな
る。
【0062】次に、処理前の基板9の膜の厚さ等の確認
結果から膜厚や膜質と処理条件とが適合していないと判
断され、かつ所定の他の処理条件に適合する膜種である
と判断された場合には、エッチング条件補正部183が
エッチング処理部130の処理条件を適切なものに変更
する。これにより、複数種類の膜厚や膜質に対して自動
的に適切な処理を施すことが可能となる。
【0063】例えば、2種類の膜厚の基板9の処理に対
応できる基板処理装置100がこれらの基板9のうちの
1種類のものについて連続処理を行っている際に、他の
1種類の基板9が誤って混入されていたとしても、第1
膜厚計測部170aからの膜厚計測結果から膜種確認部
183aが現在の処理条件で処理すべき基板9ではない
と判断する。さらに、他の1種類の基板9であると膜厚
計測結果から確認できたときにはエッチング条件補正部
183がエッチング条件記憶手段133aの内容を変更
し、他の1種類の基板9の処理が続行される。
【0064】このように、この基板処理装置100は基
板9が処理されるごとにエッチング量の確認ができるの
みならず、複数種類の膜質の基板9に対するエッチング
処理に自動的に適切に対応することもできる。
【0065】<2. 第2の実施の形態>図11はこの
発明に係る第2の実施の形態である基板処理装置200
の構成を示す平面図である。基板処理装置200は予め
表面に膜が形成されている基板9に対して枚葉式にてエ
ッチング処理を施す装置である。
【0066】図11に示すようにこの基板処理装置20
0は処理前の基板9をキャリア91に収容した状態で配
置しておく搬入部210、基板9に形成されている膜に
エッチング処理を施すエッチング処理部230、エッチ
ング処理後の基板9を洗浄する洗浄処理部240、洗浄
後の基板9を乾燥する乾燥処理部250、および一連の
処理が完了した基板9をキャリア91に収容しておく搬
出部220を図11中に示すX方向に1列に並んだ状態
で有している。また、これらの各処理部等の間には基板
9の搬送を行うための搬送ロボット260が配置されて
いる。さらに、エッチング処理部230は薬液供給源2
31に接続されており、洗浄処理部240は洗浄液供給
源241に接続されている。なお、エッチング処理部2
30、洗浄処理部240および乾燥処理部250はそれ
ぞれ枚葉式の処理部となっており、基板9を主面に平行
な面内にて回転させながら、薬液や洗浄液の付与等をす
る回転式の処理部となっている。
【0067】さらに、この基板処理装置200では搬入
部210とエッチング処理部230との間の搬送ロボッ
ト260の上方に基板9の表面に形成された膜の膜厚を
計測する第1膜厚計測部170aを有しており、乾燥処
理部250と搬出部220との間の搬送ロボット260
の上方には第2膜厚計測部170bを有している。これ
らの膜厚計測部は第1の実施の形態と同様のものであ
り、以下同様の符号を付して示す。
【0068】図12は図11に示した基板処理装置20
0での基板9の搬送経路200Cを示す図である。図1
2に示すようにこの基板処理装置200では、搬送経路
200Cは搬入部210を起点とし、各処理部等の配列
方向であるX方向に沿って搬出部220を終点としてい
る。
【0069】また、第1膜厚計測部170aは搬入部2
10から取り出された直後の段階にに配置されており、
第2膜厚計測部170bは搬出部220に収容される直
前の段階に配置されている。これらはエッチング処理の
直前の段階、乾燥処理直後の段階にそれぞれ対応してい
る。
【0070】図13は図11中に示す矢印200Aの方
向から基板処理装置200を見たときの様子を示す斜視
図である。搬入部210に隣接する搬送ロボット260
は搬入部210内のキャリア91から基板9を1枚ずつ
取り出し、取り出された基板9は第1膜厚計測部170
aの計測端部171の下方へと搬送される。そして、処
理前の基板9の膜の厚さが第1の実施の形態と同様の動
作にて第1膜厚計測部170aの膜厚計172により計
測される。
【0071】膜厚計測が完了すると搬送ロボット260
により基板9はエッチング処理部230内の回転台23
2に載置され、ここでZ方向を向く軸を中心として回転
されながらノズル234から薬液が付与される。これに
より、基板9の表面に形成されている膜にエッチング処
理が施される。なお、基板9に付与された薬液のうち余
剰のものは基板9から飛散して、回転台232の側方周
囲を取り囲むカップ233に回収される。
【0072】以上が第1膜厚計測部170aによる処理
前の基板9の膜の厚さを計測する様子の説明であるが、
乾燥処理部250と搬出部220との間に配置されてい
る搬送ロボット260の上方の第2膜厚計測部170b
も同様の態様にて処理後の基板9の膜の厚さを計測す
る。
【0073】このようにして計測される処理前後の基板
9の膜の厚さは図4に示した第1の実施の形態と同様の
構成により処理される。すなわち、処理前後の膜厚の差
からエッチング量演算部181によりエッチング量が求
められ、このエッチング量が不適切なものであった場合
にはエッチング条件補正部183が処理条件の補正を行
う。そして、補正されたエッチング条件がエッチング処
理部230の制御部内のエッチング条件記憶手段に記憶
される。その結果、図11に示した薬液供給源231か
らの薬液の濃度、成分、温度、量等が調節されて次に処
理される基板9に適切な処理が施される。
【0074】また、図4中破線の矢印にて示すように第
1膜厚計測部170aからの膜厚計測結果に基づいて膜
種確認部183aが処理条件を予め確認したり、エッチ
ング条件補正部183が処理条件を変更したりすること
ができるのは第1の実施の形態と同様である。
【0075】以上のように、この基板処理装置200で
はエッチング処理部230の前の段階と後の段階とに相
当する位置における基板9の膜の厚さを計測することが
できるように第1膜厚計測部170aおよび第2膜厚計
測部170bを配置しているので、各基板9が処理され
るごとにエッチング量の確認をすることができ、万一不
適切なエッチング処理が行われたとしても迅速に発見す
ることができる。そして、エッチング条件補正部183
の作用により、不適切なエッチング処理が発見された場
合には自動的に迅速に処理条件の補正がなされる。
【0076】また、これらの膜厚計測部は搬送経路20
0C上に配置されているので、膜厚計測のためにスルー
プットが低下してしまうこともない。
【0077】さらに、第1の実施の形態と同様に膜種確
認部183aにて第1膜厚計測部170aからの未処理
基板の膜の厚さを確認することにより、不適切なエッチ
ング処理を未然に防止したり、処理条件の自動変更も可
能である。
【0078】<3. 第3の実施の形態>図14はこの
発明に係る第3の実施の形態である基板処理装置300
の構成を示す平面図である。
【0079】この基板処理装置300はバッチ式にて基
板9にエッチング処理を施すものであり、基板9をキャ
リア91に収容した状態で載置しておくインデクサ部3
10、インデクサ部310からのキャリア91が移載さ
れて基板9を出し入れする出入部340、基板9にエッ
チング処理や洗浄処理を施す3つの浸漬処理部330、
処理された基板9を乾燥する乾燥処理部350を有して
いる。また、3つの浸漬処理部330および乾燥処理部
350は図14中に示すX方向に1列に配置されてい
る。
【0080】出入部340にはキャリア91から基板9
が出し入れされる際に基板9の膜の厚さを計測すること
ができるように単一の膜厚計測部370が取り付けられ
ている。
【0081】図15はこの基板処理装置300における
基板9の搬送経路300Cを示す図である。キャリア移
載ロボット311により基板9はキャリア91ごと出入
部340へと移載され、出入部340にて搬送ロボット
360に渡される。搬送ロボット360は基板9をいず
れかの浸漬処理部330へと搬送して渡し、浸漬処理部
330は基板9を処理液に浸漬した状態で基板9に対し
てエッチング処理および洗浄処理を施す。
【0082】エッチング処理および洗浄処理が完了する
と基板9が再び搬送ロボット360へと渡され、搬送ロ
ボット360は基板9を乾燥処理部350に渡す。乾燥
処理部350では基板9に対して乾燥処理が施され、乾
燥処理が完了すると基板9が再び搬送ロボット360に
渡される。そして、搬送ロボット360は出入部340
へと基板9を渡して出入部340が基板9をキャリア9
1へと収容する。
【0083】以上が基板処理装置300におけるエッチ
ング処理の動作であるが、この基板処理装置300では
基板9の搬送経路300Cがエッチング処理の前後の段
階にて共通して経由する出入部340の位置に膜厚計測
部370が配置されている。図16は図14中に示す矢
印300Aから基板処理装置300を見たときの斜視図
である。
【0084】出入部340と搬送ロボット360との基
板9の受け渡しは出入部340の突上部341と搬送ロ
ボット360の2枚の板状のハンド361との協調動作
により行われる。すなわち、突上部341は基板9をキ
ャリア91から出し入れする昇降動作を行い、ハンド3
61はY方向を向く軸を中心として回転して突き上げら
れた基板9の外縁部を保持する。なお、ハンド361に
は基板9を起立姿勢にて保持することができるように溝
が形成されている。また、図16に示すように浸漬処理
部330の処理槽331内部にも突上部332が設けら
れており、浸漬処理部330と搬送ロボット360との
基板9の受け渡しも突上部332とハンド361との同
様の協調動作により行われる。乾燥処理部350につい
ても同様である。
【0085】膜厚計測部370は第1の実施の形態にお
ける第1膜厚計測部170aや第2膜厚計測部170b
と同様の構成となっており、光ファイバ等によって接続
されている計測端部371および膜厚計372とを有し
ている。
【0086】計測端部371は出入部340の突上部3
41により突き上げられた状態の基板9の膜の厚さを計
測することができるように出入部340の上方にて搬送
ロボット360に対向するように配置されている。すな
わち、図15に示す搬送経路300C上のエッチング処
理前後の共通経由位置300Pに位置する基板9に対し
て計測できるように配置されている。したがって、膜厚
計測部370はキャリア91から取り出される未処理の
基板9の膜の厚さが計測できるとともにキャリア91へ
と収容される処理済の基板9の膜の厚さも計測できる。
【0087】図17は膜厚計測部370にて計測された
膜厚計測結果を処理するための構成を示すブロック図で
ある。なお、膜厚計測部370の構成は第1の実施の形
態における第1膜厚計測部170aと同様であるため適
宜同様の符号を付して示している。
【0088】基板処理装置300における膜厚計測動作
およびその処理は第1の実施の形態である基板処理装置
100における第1膜厚計測部170aおよび第2膜厚
計測部170bの計測動作を1つの膜厚計測部370に
おいて行っているという点を除いて同様である。すなわ
ち、膜厚計測部370による処理前の基板9の膜の厚さ
と処理後の基板9の膜の厚さがともにエッチング量演算
部381に入力されてエッチング量が演算され、その結
果が表示部382にて表示される。
【0089】また、求められたエッチング量はエッチン
グ条件補正部383にて確認され、適切なエッチング処
理が行われていない場合にはエッチング条件補正部38
3がエッチング条件を補正してこの補正後のエッチング
条件が浸漬処理部330の制御部333内のエッチング
条件記憶手段333aに記憶される。これにより、浸漬
処理部330における薬液の濃度、成分、温度、薬液か
ら洗浄液への切替時間等が調整される。
【0090】さらに、図17中破線の矢印にて示すよう
に膜厚計測部370により計測された処理前の基板9の
膜の厚さが膜種確認部383aにて確認されることによ
り、これから処理しようとしている基板9の膜厚や膜質
と浸漬処理部330の処理条件とが適合しているか否か
が確認され、必要ならばエッチング条件補正部383に
よる処理条件の変更が行われる。
【0091】以上のように、この基板処理装置300で
は図15に示す搬送経路300C上のエッチング処理前
後の共通経由位置300Pである出入部340の上方に
膜厚計測部370を設けているので、1つの膜厚計測部
370で処理前後の基板9の膜の厚さを計測することが
でき、基板9の処理ごとにエッチング量を確認すること
ができるとともに不良基板の発生を最小限に抑えること
ができる。
【0092】また、この基板処理装置300に設けられ
る膜厚計測部370は1つであることから膜厚計測部を
2つ設ける場合に比べて基板処理装置300の価格の低
減を図ることができる。
【0093】また、搬送経路300C上に膜厚計測部3
70が配置されていることから膜厚の計測動作を迅速に
行うことができ、スループットが低下するということも
ない。
【0094】さらに、連続処理している基板9に異種の
膜が形成されている基板9が投入されたとしても、不良
基板の発生を未然に防止するとともに適切な処理条件へ
と自動的に変更することができる。
【0095】<4. 変形例>以上、この発明に係る基
板処理装置について説明してきたが、この発明は上記実
施の形態に限定されるものではなく様々な変更が可能で
ある。
【0096】例えば、上記実施の形態ではエッチング処
理を行う基板処理装置について説明したが、予め基板の
表面に膜が形成されているとともにこの膜の厚さを処理
液を用いる等して変化させる処理を行う装置であるなら
ば本発明は利用可能である。
【0097】また、第1および第2の実施の形態では、
別個独立の2つの膜厚計測部を設けているが、完全に独
立なものである必要はない。例えば、計測端部171は
2つ設けられているが膜厚計172は共通して用いられ
るような構成となっていてもよい。
【0098】また、第1膜厚計測部170aは未処理の
基板9の膜の厚さを計測できるのであるならば、すなわ
ち搬送経路中において膜厚を変化させる処理よりも前の
段階に相当する位置にある基板に対して計測できるので
あるならばどこに配置されていてもよく、第2膜厚計測
部170bは処理済の基板9の膜の厚さを計測できるの
であるならば、すなわち膜厚を変化させる処理よりも後
の段階に相当する位置にある基板に対して計測できるの
であるならばどこに配置されていてもよい。
【0099】さらに、第3の実施の形態では出入部34
0に膜厚計測部370を配置しているが、搬送経路30
0C上のエッチング処理前後の共通経由位置であればど
こに配置してもよい。例えば、乾燥処理部350の上方
に配置するようにしてもよい。また、膜厚計測部370
を1つではなく第1の実施の形態のように2つ設けるよ
うにしてももちろんよい。
【0100】
【発明の効果】請求項1ないし12記載の発明では、基
板の搬送途上において膜厚変化処理部の処理前後におけ
る基板の表面に形成された膜の厚さを計測することがで
きる。これにより、スループットを低下させることなく
処理前後の膜の厚さを計測することができる。
【0101】また、請求項3記載の発明では処理が行わ
れるごとに膜の厚さの変化量を求めることができるの
で、適切な処理が行われているかどうかを迅速に確認す
ることができる。これにより、不適切な処理条件が放置
されることはなく、不良基板の発生を最小限に抑えるこ
とができる。
【0102】また、請求項4記載の発明では、膜の厚さ
の変化量に基づいて基板の処理条件を変更することがで
きるので、不適切な処理条件を迅速に補正することがで
きる。
【0103】また、請求項5記載の発明では、処理前に
膜の種類を確認することができるので、不適切な処理を
未然に防止することができ、不良基板の発生を防ぐこと
ができる。
【0104】また、請求項6記載の発明では、確認結果
に基づいて基板の処理条件を変更するので、複数種類の
膜厚等の基板に対しても適切に処理を行うことができ
る。
【0105】また、請求項10記載の発明では、単一の
膜厚計測部で膜厚変化処理部の処理前後の基板の表面に
形成された膜の厚さを計測することができるので、基板
処理装置の価格の低減を図ることができる。
【0106】また、請求項11記載の発明では、位置情
報に基づいて基板上の適切な位置で膜の厚さを計測する
ことができる。
【0107】また、請求項12記載の発明では、画像か
ら基板上の計測すべき領域を決定するので、正確な膜厚
計測を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態である基板処理装
置を示す平面図である。
【図2】図1に示す基板処理装置における基板の搬送経
路を示す図である。
【図3】膜厚計測部の設置位置の様子を示す斜視図であ
る。
【図4】膜厚計測結果を処理する構成を示すブロック図
である。
【図5】膜厚計測部の動作を制御する構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】膜厚計測の際の動作の流れを示す流れ図であ
る。
【図7】基板上の計測領域を示す図である。
【図8】膜厚計測部の動作を制御する構成の他の例を示
すブロック図である。
【図9】膜厚計測の際の動作の流れの他の例を示す流れ
図である。
【図10】デバイス構造の例を示す図である。
【図11】この発明の第2の実施の形態である基板処理
装置を示す平面図である。
【図12】図11に示す基板処理装置における基板の搬
送経路を示す図である。
【図13】膜厚計測部の設置位置の様子を示す斜視図で
ある。
【図14】この発明の第3の実施の形態である基板処理
装置を示す平面図である。
【図15】図14に示す基板処理装置における基板の搬
送経路を示す図である。
【図16】膜厚計測部の設置位置の様子を示す斜視図で
ある。
【図17】膜厚計測結果を処理する構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
9 基板 100、200、300 基板処理装置 100C、200C、300C 搬送経路 110、210 搬入部 120、220 搬出部 130、230 エッチング処理部 140、240 洗浄処理部 150、250、350 乾燥処理部 160、260、360 搬送ロボット 170a 第1膜厚計測部 170b 第2膜厚計測部 172a 計測領域決定部 172b 膜厚演算部 173 レンズ部 173a エリアセンサ 175 駆動機構 181、381 エッチング量演算部 183、383 エッチング条件補正部 183a、383a 膜種確認部 184 位置制御部 184a 膜厚管理位置記憶部 300P 共通経由位置 330 浸漬処理部 370 膜厚計測部 931 画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/68 H01L 21/306 J

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対して所定の処理を行う基板処理
    装置であって、 基板の表面に形成された膜の厚さを処理液を用いて変化
    させる膜厚変化処理部を含み、かつ所定の方向に1列に
    配置された複数の処理部と、 前記所定の方向を向く搬送経路に沿って基板を搬送する
    とともに前記複数の処理部との間で基板の受け渡しを行
    う基板搬送手段と、 前記搬送経路中の前記膜厚変化処理部よりも前の段階と
    後の段階とに相当する位置において、前記膜厚変化処理
    部による処理前後の膜の厚さを計測する膜厚計測手段
    と、を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板処理装置であって、 前記膜厚変化処理部は、基板の表面に形成された酸化膜
    の厚さを変化させるエッチング処理を行うことを特徴と
    する基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の基板処理装置で
    あって、 前記膜厚計測手段からの計測結果に基づいて前記膜厚変
    化処理部の処理前後における膜の厚さの変化量を求める
    手段、をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の基板処理装置であって、 求められた膜の厚さの変化量に基づいて前記膜厚変化処
    理部における基板の処理条件を変更する変更手段、をさ
    らに備えることを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の基
    板処理装置であって、 前記膜厚計測手段による前記膜厚変化処理部の処理前に
    おける膜の厚さの計測結果に基づいて膜の種類を確認す
    る確認手段、をさらに備えることを特徴とする基板処理
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の基板処理装置であって、 前記確認手段による確認結果に基づいて前記膜厚変化処
    理部における基板の処理条件を変更することを特徴とす
    る基板処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の基
    板処理装置であって、 前記膜厚変化処理部よりも前の段階に相当する位置と、
    後の段階に相当する位置とが互いに異なる位置にあり、 前記膜厚計測手段は、 前記膜厚変化処理部よりも前の段階に相当する位置にあ
    る基板の膜の厚さを計測する第1膜厚計測部と、 前記膜厚変化処理部よりも後の段階に相当する位置にあ
    る基板の膜の厚さを計測する第2膜厚計測部と、を個別
    に有していることを特徴とする基板処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の基板処理装置であって、 前記複数の処理部は、前記膜厚変化処理部の処理後の基
    板に乾燥処理を施す乾燥処理部をさらに含み、 前記第1膜厚計測部は、前記膜厚変化処理部の直前の段
    階に相当する位置に配置されており、 前記第2膜厚計測部は、前記乾燥処理部の直後の段階に
    相当する位置に配置されていることを特徴とする基板処
    理装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の基板処理装置であって、 前記搬送経路の起点となる搬入部と、 前記搬送経路の終点となる搬出部と、をさらに備え、 前記第1膜厚計測部が前記搬入部の直後の段階に相当す
    る位置に配置されており、 前記第2膜厚計測部が前記搬出部の直前の段階に相当す
    る位置に配置されていることを特徴とする基板処理装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし6のいずれかに記載の
    基板処理装置であって、 前記搬送経路には、前記膜厚変化処理部の処理前後のい
    ずれにおいても経由する共通経由位置が設定されてお
    り、 前記膜厚計測手段が、前記共通経由位置において前記膜
    厚変化処理部の処理前後の双方における膜の厚さを計測
    する単一の膜厚計測部として構成されていることを特徴
    とする基板処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の基板処理装置であって、 前記膜厚計測手段が、 基板の膜の厚さを計測する計測端と、 計測の際に基板に対して前記計測端が位置すべき位置情
    報を格納する位置情報格納手段と、 前記位置情報に基づいて前記計測端を移動する移動手段
    と、を有することを特徴とする基板処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の基板処理装置であって、 前記膜厚計測手段が、 基板の所定範囲の画像を取得するエリアセンサと、 前記画像から基板上の計測すべき領域を決定する領域決
    定手段と、 前記計測すべき領域における膜の厚さを求める膜厚算出
    手段と、を有することを特徴とする基板処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004059123B4 (de) * 2004-12-08 2015-07-16 Infineon Technologies Austria Ag Vorrichtung und Verfahren zum Dünnen von Substraten oder von Schichten

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