JPH11209198A - SiC単結晶の合成方法 - Google Patents

SiC単結晶の合成方法

Info

Publication number
JPH11209198A
JPH11209198A JP1264698A JP1264698A JPH11209198A JP H11209198 A JPH11209198 A JP H11209198A JP 1264698 A JP1264698 A JP 1264698A JP 1264698 A JP1264698 A JP 1264698A JP H11209198 A JPH11209198 A JP H11209198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sic
single crystal
temperature region
gas
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1264698A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shiomi
弘 塩見
Shigehiro Nishino
茂弘 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP1264698A priority Critical patent/JPH11209198A/ja
Priority to EP99100442A priority patent/EP0933450B1/en
Priority to US09/231,628 priority patent/US6193797B1/en
Priority to CNB991009673A priority patent/CN1284887C/zh
Publication of JPH11209198A publication Critical patent/JPH11209198A/ja
Priority to US09/750,157 priority patent/US6391109B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型で高品質なSiCエピタキシャル膜を高
速に成長させる。 【解決手段】 炭素を含むガス中に2つの温度領域
1、T2を形成するとともに、各領域の温度をT1<T2
とする。低温領域T1に固体のSi源8、高温領域T2
SiCの種結晶またはSiC単結晶の基板13をそれぞ
れ設置する。低温領域T1からSiを蒸発させ、その蒸
発させたSiをガス中の炭素成分と反応させてSiC形
成ガスを形成し、SiC形成ガスを高温領域T2の種結
晶またはSiC単結晶の基板13に到達させてSiC単
結晶を合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SiC単結晶の合
成方法に係り、特に半導体電子部品に適した高品質なS
iCを効率良く成長させるためのSiC単結晶の合成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】SiCは、酸およびアルカリ等の耐薬品
性に優れ、かつ高エネルギー線に対する損傷も受けにく
く、耐久性に優れた材料であり、半導体材料としても使
用されている。
【0003】ところで、SiCを半導体材料として使用
するためには、ある程度の大きさを有する高品質な単結
晶を得る必要がある。このため、従来から、アチェソン
法と呼ばれる化学反応を利用する方法、レーリー法と呼
ばれる昇華再結晶法を利用する方法、あるいはこれらの
方法によって得られたSiCの単結晶を基板として用
い、その基板上に気相エピタキシャル成長法または液相
エピタキシャル成長法によって目的規模のSiC単結晶
を成長させる方法が利用されている。
【0004】特に、エピタキシャル成長させる方法とし
ては、二重構造の水冷式石英反応炉内で、適当な大きさ
のSiC単結晶を基板とし、シランとプロパンを水素を
キャリアガスとして流して成長させる方法が一般的であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば、西野
他、J.Crytal Grwoth Vol.45,p144(1978)に記載される
ように、上記従来のエピタキシャル成長法では、成長速
度が数μm/hと小さいことが知られている。これは、
Siの供給律速のためであり、昇華法の場合の1mm/
h程度の成長速度の早さと比べると大きな違いである。
そこで、成長速度を上げるため、WO9713013A
では、高温ホットウォール中において、シランガスの高
速ジェットをSiC基板に吹き付けることにより、大き
い成長速度を得ることが試みられている。しかし、本方
法では、ホットウォール内において、シランガスが気相
中でパーティクルを作り、装置を汚染するという問題が
ある。また、ガスによるSiの供給では、高温ホットウ
ォール内で、水素がSiCをエッチングするという問題
が発生する。
【0006】図2は、SiCの熱CVDにおいて、Si
Cが成長する主要反応のSi分圧の温度依存性を示して
いる。この反応では、水素分圧が高くなると、SiC成
長の逆反応が進行して、SiCがエッチングされること
が判る。
【0007】また、WO9617112Aに示されてい
るように、液相エピタキシャル法(LPE法)により、
高速エピタキシャルを行い、厚膜エピタキシャル基板を
作製する試みがある。しかし、液相エピタキシャル法
は、膜厚の制御性、表面の残留ドロップレット等の問題
がある。
【0008】一方、高速エピタキシャルを達成するため
に、SU913762では、鉛、錫、ゲルマニウム等を
輸送材料とし、SiC原料を昇華して、エピタキシャル
を行っている。しかし、この方法では、膜中に上記の輸
送材料が混入するという問題がある。
【0009】また、昇華法を利用する高速エピタキシャ
ルとして、サンドイッチ法という手法が、Yu.A.Vodakov
and E.N.Mokhov,Patent GB No.1458445に記載されてい
る。この方法は、原料となるSiCと、種結晶となるS
iCの基板の距離を数mm以下の距離で配置して、原料
側の温度を種結晶側よりも温度を高くすることで、高温
部から低温部に向けて原料を輸送し、エピタキシャル成
長を進行させるものである。このサンドイッチ法では、
原料と基板との間の距離が短いため、拡散の駆動力が大
きく、大きな成長速度が期待できる。しかし、原料と基
板との間の距離が短いため、長時間成長を行うと、原料
と基板の間の距離が変化して、成長条件が一定しないと
いう問題がある。いずれにしても、数mm以下の距離で
原料と基板との間の距離を正確に一定とするは困難であ
る。
【0010】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、大型で高品質なSiCエピタキシャル膜
を高速に成長させることができるSiC単結晶の合成方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、SiC単結晶を合成するにあたり、炭素
を含むガス中に2つの温度領域T1、T2を形成するとと
もに、各領域の温度をT1<T2とし、低温領域T1に固
体のSi、高温領域T2にSiCの種結晶またはSiC
単結晶基板をそれぞれ設置して、低温領域T1からSi
を蒸発させ、その蒸発させたSiをガス中の炭素成分と
反応させてSiC形成ガスを形成し、SiC形成ガスを
高温領域T2の種結晶またはSiC単結晶基板に到達さ
せてSiC単結晶を合成することを特徴とする。
【0012】すなわち、本発明は、固体のSiを融点以
上に加熱して溶融させ、蒸発したSiをAr等の不活性
ガスにより基板まで輸送する。ここで、元素の供給バラ
ンスを調整することにより、ストイキオメトリを合わせ
ることができる。
【0013】本発明では、Siの固体源を用いること
で、雰囲気中の水素分圧が下がり、膜のエッチングの問
題がなくなる。また、Si源としてシラン等の不安定な
ガスを用いないため、気相中でのガスの分解によるパー
ティクルの問題もなくなり、十分なSiを供給できる。
これにより、CVDにおけるSiの供給律速の問題を解
決でき、高速成長が可能となる。
【0014】以上のことから、図2のSiC成長の主反
応では、水素分圧が下がることで、反応はSiCが成長
する方向に進むことが判る。Siの分圧から、Siのフ
ラックス量(cm-1-1)が計算できるため、このフラ
ックスがすべて成長に寄与すると考えると、数百μm/
hの成長速度も期待できることが判る。
【0015】炭素成分は、膜厚の均一性を増すため、ガ
スで供給する。
【0016】原料の固体のSiおよび炭化水素などの炭
素源は、高純度な材料が安易に入手できるので、エピタ
キシャル成長膜の不純物濃度を大幅に低減できる。さら
に、固体Siは、Si系のガスに比べて安価であり、高
速成長を行っても、製造コストを抑えることができる。
【0017】本発明においては、低温領域T1における
液相のSiと気相のSiとの界面に、炭素、石英または
SiCからなるシールドを設けてSiの蒸気圧を制御す
るとよい。ここで、炭素としては、特にガラス状炭素
(グラシーカーボン)が適しており、高温でもSiと反
応せず、優れたシールドとなる。
【0018】また、低温領域T1から蒸発したSiのキ
ャリアガスとして、アルゴンガスを用いることが好まし
い。アルゴンガスを用いれば、副生成物が発生しないか
らである。
【0019】さらに、高温領域T2の種結晶またはSi
C単結晶基板を、100rpm以上で高速回転させなが
ら合成するとよい。このように、基板を高速で回転する
ことで、膜厚分布を少なくすることができ、さらに高速
成長を行うこともできる。これは、回転により、基板表
面の拡散層が薄くなり、拡散の駆動力が大きくなるため
である。これにより、サンドイッチ法のような近接法を
用いなくても成長速度を上げることができる。
【0020】一方、低温領域T1および高温領域T2を形
成する、例えば炭素からなる容器の内面をダイヤモンド
ライクカーボンまたはガラス状炭素(グラシーカーボ
ン)により形成するとよい。容器内面をダイヤモンドラ
イクカーボンまたはグラシーカーボンでコーティングす
ることで、自然核発生を抑制することができ、高品質な
SiCエピタキシャル膜の合成が可能となる。
【0021】一方、低温領域T1および高温領域T2を形
成する容器の外側に、グラファイトからなる熱シールド
を配置することにより、熱輻射による放熱を抑制するこ
とができる。
【0022】また、熱シールドを、複数の短冊状のグラ
ファイト板を隙間を設けて隣接配置して全体形状が略円
筒形状となるように形成すれば、高周波加熱を行う場
合、誘導電流を抑制でき、熱シールドを容器の径方向に
複数配置すると、放熱の抑制および誘導電流の抑制の点
でさらによい。
【0023】
【発明の実施の形態】本実施の形態で使用する合成装置
を図1に示す。この合成装置において、グラファイトか
らなる円筒状のホットウォール1は、それぞれ円筒状の
上部ホットウォール1aと下部ホットウォール1bとか
ら構成されている。また、上部ホットウォール1aの上
端は円板状の蓋2により閉塞されている。一方、下部ホ
ットウォール1bは、僅かな隙間をもって二つの円筒を
径方向に重ねた二重構造となっている。上部ホットウォ
ール1aおよび下部ホットウォール1bの各内周面は、
それぞれ平滑性の高いダイヤモンドライクカーボンまた
はガラス状炭素(グラシーカーボン)により形成されて
いる。上部ホットウォール1aおよび下部ホットウォー
ル1bの各内周面の表面粗さは、Rmax<10μmが好
ましい。
【0024】下部ホットウォール1bの内側には、グラ
ファイトからなる有底円筒状のSi収容用の坩堝3が下
部ホットウォール1bと隙間をもって軸方向に移動自在
に挿入されている。Si収容用の坩堝3の下部は、下部
ホットウォール1bの内周面に摺動自在の円板状の坩堝
支持台4の上面に固設されており、坩堝支持台4の下面
中心部には、図示を省略した駆動源に接続された円筒状
の支持軸5が固設されている。つまり、この支持軸5の
上下動に伴って、Si収容用の坩堝3は軸方向に移動可
能になっている。また、支持軸5は中空の円筒状である
ので、坩堝3の底面の温度を2温度パイロメータで測定
することができる。
【0025】さらに、支持軸5、坩堝支持台4および坩
堝3の中心部には、キャリアガスとしてのArガスを供
給するためのArガス供給パイプ6が設けられている。
また、坩堝支持台4の外周には、炭素を含むガスとして
の炭化水素を供給するための複数の炭化水素供給孔7が
軸方向に貫通して穿設されている。
【0026】また、坩堝3内には、固体のSi源8が収
容されている。そして、このSi源8の上面には、炭
素、石英またはSiCからなる円板状のSi蒸気圧制御
用のシールド9が載置されている。このSi蒸気圧制御
用のシールド9には、Siの蒸気が通過できるように、
軸方向に貫通する複数の通過孔9aが形成されている。
このシールド9は、Si源8からの蒸気圧を制御するた
め、溶融の液相のSiと気相のSiとの界面の面積を制
御するものである。
【0027】また、坩堝3の上部には、Siの蒸気を均
一供給するための円板状の制御板10が固設されてい
る。この制御板10は、シールド9と同一材料からな
り、坩堝3に立設した円筒の上端に円板を設け、この円
板に軸方向に貫通する複数の通過孔10aを設けて形成
されている。
【0028】一方、ホットウォール1内には、その上部
に蓋2の中心部を貫通する円筒状の基板ホルダ支持棒1
1が軸方向に移動自在に挿入されている。そして、この
基板ホルダ支持棒11の下端には、その下端開口部を閉
塞するようにして円板状の基板ホルダ12が固設されて
いる。そして、この基板ホルダ12の下面には、SiC
の基板13がグルコースを高温融解させたペーストによ
り固着されている。基板ホルダ支持棒11は、中空の円
筒状であるので、基板13の温度を2温度パイロメータ
で測定することができる。また、基板ホルダ支持棒11
は、軸回りに1500rpmまで回転できるように設け
られている。さらに、蓋2の外周には、ガスを排気する
ための複数のガス排気孔14が軸方向に貫通して設けら
れている。
【0029】ホットウォール1の外側には、3個の熱シ
ールド15がホットウォール1の径方向に同心状に配置
されている。各熱シールド15は、複数の短冊状のグラ
ファイト板を隙間を設けて隣接配置して全体形状がそれ
ぞれ略円筒状に形成されており、隣り合う熱シールド1
5はその隙間が径方向に重ならないように設けられてい
る。また、熱シールド15は、一般に良く用いられる不
純物汚染の原因となる炭素繊維や多孔質グラファイトに
より形成されていないので、不純物汚染の心配がない。
【0030】最外周の熱シールド15の外側には、熱シ
ールド15と同心状にして石英からなる円筒状の石英筒
16が配置されている。この石英筒16の内部には、水
などの冷却水が流れるようになっており、石英筒16が
保護されるようになっている。さらに、石英筒16の外
側には、ホットウォール1などを高周波加熱できるよう
に、RFワークコイル17が配設されている。
【0031】なお、ホットウォール1および熱シールド
15などの全体は、石英筒16の内壁に囲まれる範囲で
真空状態にできるように構成されている。
【0032】このような構成の合成装置においては、R
Fワークコイル17により、Si源8の温度は1300
℃〜1600℃に、基板13の温度は1500℃〜22
00℃にそれぞれ加熱制御できるようになっている。す
なわち、この合成装置は、ホットウォール1内におい
て、Si源8の低温領域T1と、基板13の高温領域T2
との2つの領域が形成できるように構成されている。
【0033】上記構成の合成装置を用いて、SiC単結
晶の合成する方法を以下に説明する。
【0034】まず、Si源8およびSiC単結晶の基板
13などを所定位置にセットした後、基板ホルダ支持棒
11を上方に移動させて基板13を上昇させるととも
に、坩堝3とともにSi源8を下方に移動させた後、石
英筒16の内壁内側で形成される空間において真空排気
を1時間行った。次に、Arガスを装置内に流入して常
圧(760Torr)にし、石英筒16内に冷却水を流しな
がら、ホットウォール1を2800℃にして、1時間空
焼きを行い、ガス出しを行った。
【0035】次に、坩堝3とともにSi源8を上方に移
動させて図1に示す状態とし、基板ホルダ支持棒11お
よび基板13を所定位置に下降させた後、基板ホルダ支
持棒11を1000rpmで回転させつつ、高周波加熱
用のRFワークコイル17を調整して、それぞれ基板1
3を2300℃、Si源8を1450℃とした。このよ
うな常圧で温度設定を行うことで、結晶性の悪い結晶が
成長することを防止できる。
【0036】この後、石英筒16の内壁内側の圧力をA
rガス雰囲気で5Torrまで下げて、この状態を維持する
ことにより、キャリアガスとしてArガスをArガス供
給パイプ6から流して、Siの蒸気を、シールド9の通
過孔9aを通過させるとともに制御板10の通過孔10
aを通過させ、基板13の近傍で炭化水素供給孔7から
供給した炭化水素と反応させた。そして、SiC形成ガ
スを基板13に到達させて、基板13の表面に100μ
m/hの速度でSiC単結晶を成長させ、最終的に2イ
ンチφ、厚さ0.5mmのSiC単結晶のエピタキシャ
ル膜を成膜した。
【0037】このようにして得られたエピタキシャル膜
のフォトルミネッセンス特性を調べたところ、そのピー
ク波長は約490nmであり、6HタイプのSiCエピ
タキシャル膜であることが判明した。また、ホール測定
を行ったところ、電気特性は、比抵抗が1000Ωc
m、キャリア密度が約3×1014cmー3、導電型n型と
高抵抗、低キャリア密度のエピタキシャル膜を合成でき
たことが判った。また、裏面の基板を削り落としてこの
エピタキシャル膜の光透過性を調べたところ、2〜5μ
mの波長に対して良好であり、このエピタキシャル膜は
不純物の取込みの少ない、良好な結晶であることが判明
した。
【0038】以上のように、本実施形態によれば、原料
として固体のSi源8を用いているので、雰囲気中の水
素分圧が下がり、膜のエッチングの問題がなくなる。ま
た、Si源8として不安定なガスを用いていないので、
気相中でのガスの分解によるパーティクルの問題もな
く、十分なSiを供給することができ、高速成長が可能
となる。
【0039】また、原料のSiおよび炭化水素などは、
高純度な材料が安価に入手でき、エピタキシャル成長膜
の不純物濃度を大幅に低減できる。
【0040】さらに、基板ホルダ支持棒11および基板
13を100rpm以上で回転させるので、膜厚分布を
均一にし、面内均一性を高めることができるとともに、
拡散を促進して成長速度を上げることができる。
【0041】ホットウォール1の内周面は、ダイヤモン
ドライクカーボンまたはグラシーカーボンからなるの
で、自然核発生を抑制することができ、高品質なSiC
単結晶を得ることができる。
【0042】なお、熱シールド15により、熱輻射によ
る放熱が抑制されるとともに、高周波加熱による誘導電
流が抑制される。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明のSiC単結晶の
合成方法によれば、SiCの構成元素である炭素とSi
を別々に炭素原子を含むガスおよび固体Siで供給する
ことにより、大型、高品質のSiCエピタキシャル膜を
高速に合成するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で使用した合成装置を示す
概略構成図である。
【図2】SiCの熱CVDにおいてSiCが成長する主
要反応のSi分圧の温度依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ホットウォール、3…坩堝、6…Arガス供給パイ
プ、7…炭化水素供給孔、8…Si源、9…シールド、
10…制御板、11…基板ホルダ支持棒、13…基板、
15…熱シールド、17…RFワークコイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素を含むガス中に2つの温度領域
    1、T2を形成するとともに、各領域の温度をT1<T2
    とし、低温領域T1に固体のSi、高温領域T2にSiC
    の種結晶またはSiC単結晶基板をそれぞれ設置して、
    前記低温領域T1からSiを蒸発させ、その蒸発させた
    Siを前記ガス中の炭素成分と反応させてSiC形成ガ
    スを形成し、前記SiC形成ガスを前記高温領域T2
    種結晶またはSiC単結晶基板に到達させてSiC単結
    晶を合成することを特徴とするSiC単結晶の合成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記低温領域T1における液相のSiと
    気相のSiとの界面に、炭素、石英またはSiCからな
    るシールドを設けて前記Siの蒸気圧を制御することを
    特徴とするSiC単結晶の合成方法。
  3. 【請求項3】 前記低温領域T1から蒸発したSiのキ
    ャリアガスとして、アルゴンガスを用いることを特徴と
    する請求項1または2記載のSiC単結晶の合成方法。
  4. 【請求項4】 前記高温領域T2の種結晶またはSiC
    単結晶基板を、100rpm以上で高速回転させながら
    合成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項
    記載のSiC単結晶の合成方法。
  5. 【請求項5】 前記低温領域T1および高温領域T2を形
    成する容器の内面がダイヤモンドライクカーボンまたは
    ガラス状炭素からなることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか一項記載のSiC単結晶の合成方法。
  6. 【請求項6】 前記低温領域T1および高温領域T2を形
    成する容器の外側に、グラファイトからなる熱シールド
    を配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一
    項記載のSiC単結晶の合成方法。
  7. 【請求項7】 前記熱シールドを、複数の短冊状のグラ
    ファイト板を隙間を設けて隣接配置して全体形状が略円
    筒形状となるように形成し、前記容器の径方向に複数配
    置したことを特徴とする請求項6記載のSiC単結晶の
    合成方法。
JP1264698A 1998-01-19 1998-01-26 SiC単結晶の合成方法 Pending JPH11209198A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1264698A JPH11209198A (ja) 1998-01-26 1998-01-26 SiC単結晶の合成方法
EP99100442A EP0933450B1 (en) 1998-01-19 1999-01-11 Method of making SiC single crystal and apparatus for making SiC single crystal
US09/231,628 US6193797B1 (en) 1998-01-19 1999-01-15 Method of making SiC single crystal and apparatus for making SiC single crystal
CNB991009673A CN1284887C (zh) 1998-01-19 1999-01-18 制造碳化硅单晶的方法和用于制造碳化硅单晶的装置
US09/750,157 US6391109B2 (en) 1998-01-19 2000-12-29 Method of making SiC single crystal and apparatus for making SiC single crystal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1264698A JPH11209198A (ja) 1998-01-26 1998-01-26 SiC単結晶の合成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11209198A true JPH11209198A (ja) 1999-08-03

Family

ID=11811139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1264698A Pending JPH11209198A (ja) 1998-01-19 1998-01-26 SiC単結晶の合成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11209198A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002520252A (ja) * 1998-07-14 2002-07-09 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト SiC単結晶の生成方法
JP2006080151A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Koyo Thermo System Kk 熱処理装置
JP2006120693A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Koyo Thermo System Kk 熱処理装置
JP2008034780A (ja) * 2006-07-07 2008-02-14 Fuji Electric Holdings Co Ltd エピタキシャルSiC膜付き半導体SiC基板の製造方法およびそのエピタキシャルSiC成膜装置
JP2009263175A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Bridgestone Corp 焼成炉及び炭化珪素粉体の製造方法
WO2010114008A1 (ja) * 2009-04-03 2010-10-07 株式会社ブリヂストン 炭化珪素単結晶の製造装置
JP2010283336A (ja) * 2009-05-01 2010-12-16 Hitachi Kokusai Electric Inc 熱処理装置
JP2011029597A (ja) * 2009-07-02 2011-02-10 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法、基板の製造方法及び基板処理装置
JP2011199258A (ja) * 2010-02-23 2011-10-06 Hitachi Kokusai Electric Inc 熱処理装置
JP2011258787A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置、半導体装置の製造方法及び基板の製造方法
KR20170041223A (ko) * 2014-07-29 2017-04-14 다우 코닝 코포레이션 승화에 의한 대직경 탄화규소 결정을 제조하는 방법 및 관련 반도체 sic 웨이퍼

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002520252A (ja) * 1998-07-14 2002-07-09 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト SiC単結晶の生成方法
JP2006080151A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Koyo Thermo System Kk 熱処理装置
JP2006120693A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Koyo Thermo System Kk 熱処理装置
JP2008034780A (ja) * 2006-07-07 2008-02-14 Fuji Electric Holdings Co Ltd エピタキシャルSiC膜付き半導体SiC基板の製造方法およびそのエピタキシャルSiC成膜装置
JP2009263175A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Bridgestone Corp 焼成炉及び炭化珪素粉体の製造方法
JP2010241628A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Bridgestone Corp 炭化珪素単結晶の製造装置
WO2010114008A1 (ja) * 2009-04-03 2010-10-07 株式会社ブリヂストン 炭化珪素単結晶の製造装置
JP2010283336A (ja) * 2009-05-01 2010-12-16 Hitachi Kokusai Electric Inc 熱処理装置
US9074284B2 (en) 2009-05-01 2015-07-07 Hitachi Kokusai Electric, Inc. Heat treatment apparatus
JP2011029597A (ja) * 2009-07-02 2011-02-10 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法、基板の製造方法及び基板処理装置
JP2011199258A (ja) * 2010-02-23 2011-10-06 Hitachi Kokusai Electric Inc 熱処理装置
JP2011258787A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置、半導体装置の製造方法及び基板の製造方法
KR20170041223A (ko) * 2014-07-29 2017-04-14 다우 코닝 코포레이션 승화에 의한 대직경 탄화규소 결정을 제조하는 방법 및 관련 반도체 sic 웨이퍼
JP2017523950A (ja) * 2014-07-29 2017-08-24 ダウ コーニング コーポレーションDow Corning Corporation 昇華による大径シリコンカーバイド結晶の製造方法及び関連する半導体sicウェハ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6391109B2 (en) Method of making SiC single crystal and apparatus for making SiC single crystal
US6136093A (en) Method of making GaN single crystal and apparatus for making GaN single crystal
JP3165685B2 (ja) 炭化珪素単結晶の昇華成長
US9068277B2 (en) Apparatus for manufacturing single-crystal silicon carbide
JP2004099340A (ja) 炭化珪素単結晶育成用種結晶と炭化珪素単結晶インゴット及びその製造方法
JPH11209198A (ja) SiC単結晶の合成方法
JPH08295595A (ja) 単結晶成長装置
JPH07172998A (ja) 炭化ケイ素単結晶の製造方法
US6800136B2 (en) Axial gradient transport apparatus and process
JP4751373B2 (ja) GaN単結晶の合成方法
JP4654030B2 (ja) SiCウェハおよびその製造方法
CN116446046A (zh) 一种热交换物理气相输运法生长碳化硅晶体的装置及方法
JPH1067600A (ja) 単結晶炭化珪素インゴット及びその製造方法
JP2001226197A (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法及び製造装置
JP3206375B2 (ja) 単結晶薄膜の製造方法
JP4578964B2 (ja) 単結晶炭化ケイ素の形成
JP2003226600A (ja) 炭化珪素単結晶育成用種結晶と炭化珪素単結晶インゴット及びこれらの製造方法
KR20190058963A (ko) 탄화규소 단결정 성장 장치
JP4053125B2 (ja) SiC単結晶の合成方法
JP2002274994A (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法及びその装置並びに炭化珪素単結晶インゴット
JP3590464B2 (ja) 4h型単結晶炭化珪素の製造方法
JPH05178698A (ja) 炭化珪素バルク単結晶の製造装置及び製造方法
JPH0959085A (ja) 単結晶成長方法および単結晶成長装置
JPH10139589A (ja) 単結晶の製造方法
JP2003137694A (ja) 炭化珪素単結晶育成用種結晶と炭化珪素単結晶インゴット及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071030