JPH11207346A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

Info

Publication number
JPH11207346A
JPH11207346A JP10012405A JP1240598A JPH11207346A JP H11207346 A JPH11207346 A JP H11207346A JP 10012405 A JP10012405 A JP 10012405A JP 1240598 A JP1240598 A JP 1240598A JP H11207346 A JPH11207346 A JP H11207346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
electrode
water treatment
treated
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10012405A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Terayama
勝則 寺山
Kenzo Mikata
謙三 三ヶ田
Yoshizo Suzuki
義三 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Techno Service Ltd
Original Assignee
Hitachi Taga Technology Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Taga Technology Ltd filed Critical Hitachi Taga Technology Ltd
Priority to JP10012405A priority Critical patent/JPH11207346A/ja
Priority to TW087121911A priority patent/TW466214B/zh
Priority to KR1019990002316A priority patent/KR19990068113A/ko
Publication of JPH11207346A publication Critical patent/JPH11207346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • C02F1/46104Devices therefor; Their operating or servicing
    • C02F1/46109Electrodes
    • C02F2001/46133Electrodes characterised by the material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • C02F1/46104Devices therefor; Their operating or servicing
    • C02F1/46109Electrodes
    • C02F2001/46152Electrodes characterised by the shape or form
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2201/00Apparatus for treatment of water, waste water or sewage
    • C02F2201/46Apparatus for electrochemical processes
    • C02F2201/461Electrolysis apparatus
    • C02F2201/46105Details relating to the electrolytic devices
    • C02F2201/4611Fluid flow

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水処理装置において、被処理水中の微生物と電
極との接触頻度を向上させ、衛生的な水質およびその流
量を確保し、また、電極の目詰まりを防止することでメ
ンテナンスの容易化を図る。 【解決手段】被処理水の流入口12,流出口13を有す
る水処理槽1の内部に、水処理エレメントの電極板を一
対又は複数対,設ける。電極板21,22が対で、電極
板31,32が対である。対の電極板の一方22,32
は、中央に被処理水を流通させる中央流通孔20を有し
外周には被処理水の流通路を確保しておらず、他方2
1,31は、中央流通孔を有さず外周に被処理水を通す
流通路R1,R2を確保する。流入口12,流出口13
は、電極板の中央を通る軸線上に配置されている。対の
電極板間に中央流通孔或いは外周流通路を有する誘電板
を介在させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水の中に存在する
細菌等の微生物を電気化学的に死滅させる水処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水処理槽に被処理水を導入
し、電気化学的な処理により被処理水中の細菌,かび等
の微生物を死滅させる技術が知られている。この水処理
装置は、水処理槽内に対の電極を配置するもので、細菌
等の微生物の生細胞が電極(陽極)に接触すると、細胞
と電極間で電子移動反応が生じ、細胞内補酵素の酸化還
元反応が起こり、細胞の活性が低下することで微生物が
死滅するものと考えられている。
【0003】例えば特開平5−237479号公報に
は、被処理水の入った容器に一対の電極を浸漬し、電圧
(直流電圧或いは交流電圧)を印加することにより、被
処理水の微生物(レジオネラル菌)を殺菌する方法が提
案されている。
【0004】特開平4−16283号公報には、被処理
水の流入口と流出口を有する筒形容器の内部に、多孔
質,粒状の集合体等で構成される通水性を有する誘電板
(固定床)を収容し、誘電板両端には一対の平板電極を
配置して固定床型三次元電極電解槽を構成し、上記電極
に直流電圧或いは10ヘルツ以下の交流電圧を印加する
ことで、誘電板に陽極,陰極の分極作用を生じさせ、こ
の電極及び誘電板に被処理水を流通させることで、被処
理水中の微生物を死滅させる技術が提案されている。
【0005】特開平6−86983号公報には、多数の
平板電極を対向させた隙間に、電極面に平行に且つ一方
向に処理液(被処理水)を通して、水溶液中微生物を電
気化学的に殺菌する技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
この種の水処理方式には、被処理水中に電極を浸漬する
方式や通水性を有する電極や誘電板に被処理水を流通さ
せる方式等が提案されている。しかしながら、電極を単
に被処理水中に浸漬させるだけでは、その電極近辺の水
だけが電極に接触するだけであるので、電極と微生物と
の接触頻度が著しく低く、そのため殺菌効率が低く殺菌
効果が十分に発揮されない。
【0007】一方、上記のように3次元電極電解槽を構
成する誘電板を多孔質,微細な粒の集合体で構成した
り、電極を多孔質にして被処理水を通水させる方式は、
殺菌効率を高める反面、時間の経過と共に被処理水に含
まれる不純物が3次元電極に付着し、その結果、不純物
が3次元電極の微細な孔を塞ぎ、目詰まりを起こす。こ
の目詰まりは、被処理水の流量を低下させ、被処理水の
微生物の殺菌効果を低下させる原因となるので、3次元
電極電解槽のメンテナンスや交換等で対処する必要があ
るが、メンテナンス,部品交換の負担が大きくなる。
【0008】また、平板電極を対向させた隙間に一方向
から被処理水を通水させる方式は、上記のような電極の
めづまりがないが、水処理槽を一回あたり通過させた時
(ワンパス)の被処理水の殺菌効果(被処理水中の微生
物の死滅効果)を向上させるためには、電極板を長くし
て被処理水の電極接触面積を確保しなければならず、特
に一方向のワンパス方式の場合には、電極板を長くする
と装置が大形化する傾向がある。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、水処理装置のコンパクト化を図りながらも、被処
理水ひいては被処理水中の微生物との電極接触頻度(微
生物に死滅効果)を向上させ、また、電極の目詰まりを
防止することのできる水処理装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は基本的には、次
のように構成する。
【0011】(1)一つは、水処理装置において、図1
に示すように、被処理水の流入口,流出口を有する水処
理槽の内部に、水処理のエレメントとして用いる一対又
は複数対の電極板が対向配置され、且つ、この水処理槽
の内部には、電極板表面に沿って被処理水を流す水路が
設けてあり、この水路は、電極板の一面では電極板中央
から電極板外周に向かって被処理水を流す水路部と、電
極板の他面では電極板外周から電極板中央に向かって被
処理水を流す水路部とを備えて、これらの水路部が通じ
る反転形の水路構造を成していることを特徴とする(請
求項1対応)。
【0012】このような、具体的態様としては、次のよ
うな水処理装置を提案する。例えば、図1に示すよう
に、被処理水の流入口,流出口を有する水処理槽の内部
に、水処理のエレメントとして用いる電極板が一対又は
複数対,設けられ、前記対の電極板の一方は、電極板中
央に被処理水を流通させるための中央流通孔を有し電極
板外周には被処理水の流通路を確保しておらず、他方
は、前記中央流通孔を有さず電極板外周に被処理水を通
す流通路を確保して、これらの電極板同士が前記水処理
槽内で対向配置され、前記流入口,流出口が前記電極板
の中央を通る軸線上に配置されていることを特徴とする
(請求項3対応)。
【0013】図1では、一例として2対の電極板を配置
したものであるが、電極板の対数は任意であり、限定さ
れるものでない。上記構成によれば、流入口より水処理
槽内に導かれた被処理水は、例えば、図1の矢印に示す
ように、第1番目の電極板では流入口より電極板の中央
に向い、その後、この第1番目の電極板と水処理槽一端
内壁(底部内壁)との間(水路部)を電極板表面に沿っ
て電極板中央から放射状に電極板外周に向かって流れ、
第1番目の電極板の外周に確保された流通路を通って、
今度は第1番目の電極板と第2番目の電極板(第1番目
と対をなす電極板)との間(水路部)を電極板の外周全
方位から中央に向かって流れ、第2番目の電極板に設け
た中央流通孔を通って、複数対の場合には、以後の電極
板でも上記同様の流れが繰り返された後(一対の場合に
は流出口に至る)、流出口を介して流出する。このよう
にして流出した被処理水は循環させて繰り返し水処理装
置に導くことが好ましい使用態様である。
【0014】上記の反転形水路構造によれば、被処理水
が電極板表面に沿って満遍なく流れ、しかも水処理槽内
の被処理水は電極板表面に沿ってその電極板一面上を流
れた後に電極板の他面側に反転して流れ、さらに別の電
極板の面に続いて流れていくので(換言すれば、電極板
と水処理槽の端部内壁の間や電極板間に形成される狭い
隙間を反転しながら流れていくので)、電極板間に隙間
を介在させたコンパクトな電極板積み重ね構造にして被
処理水の電極接触面積を一方向通路形式に比べて大幅に
増大させることができ、被処理水の電気化学的な殺菌効
率を向上させることができる。また、本発明によれば、
微細な多孔質の電極を使用せず、水を電極の中を通す従
来のものに較べて水路の幅を広くすることできるので、
電極の目づまりを防止する。
【0015】なお、図1の電極板の極性を定期的に切り
替えてもよく、このようにすれば、被処理水中の不純物
に起因する電極表面上のスケール等の付着を防止でき
る。すなわち、水中のスケール(例えば炭酸カルシウム
等の不純物)は一方の極性の時に電気的吸着作用を受け
て電極に付着する。他の極性では、その付着したスケー
ルが剥離するために除去できる。
【0016】また、図1では、一例として、流入口から
みて偶数番目の電極板が中央流通孔を有するもので、奇
数番目の電極板が外周流通路を有し陽極(+電極)とし
たものを例示しているが、これとは逆に、偶数番目の電
極板が外周流通路を有し陽極(+電極)とし、奇数番目
の電極板が陰極(−極)で中央流通孔を有するものとし
てもよい。
【0017】また、図1のような電極板配置構成におい
て、流入口からみて最終番目となる電極板が中央流通孔
を有する場合には、最終番目の電極板と流出口側の水処
理槽端部内壁との間(図1の符号Aで示す箇所)には被
処理水が滞留する可能性があるが、殺菌効率の低下はほ
とんどなく支障がない。その理由は、滞留水が流速と反
比例するので、流速を適宜設定することで滞留度合いを
少なくし、また、電極切替頻度を増大させたりして対処
可能であり、また、A部に到達するまでの菌体の激減等
の理由があげられる。
【0018】さらに、他の具体的態様として、図3に示
すように、被処理水の流入口,流出口を有する水処理槽
の内部に、水処理のエレメントとして用いる電極板が一
対又は複数対,設けられ、前記電極板間にはこの電極板
間を仕切る仕切り板が介在し、前記水処理槽内の前記仕
切り板は、中央に被処理水を流通させるための中央流通
孔を有し外周には被処理水の流通路を確保しておらず、
前記電極板は前記中央流通孔を有さず外周に被処理水を
通す流通路を確保しており、前記流入口,流出口が前記
電極板の中央を通る軸線上に配置されている水処理装置
を提案する(請求項5対応)。
【0019】本構成においても、図3の矢印に示すよう
に、電極板と仕切り板とで前記同様の反転形水路構造を
確保でき、コンパクトの電極板配置構造により被処理水
の電気化学的な殺菌作用を向上させると共に、電極の目
づまりを防止する。
【0020】(2)もう一つは、水処理装置として、前
記請求項1対応の発明の構成に加えて、図2に示すよう
に前記対の電極板の間に少なくとも一以上の誘電板が介
在し、前記水処理槽の内部には、前記電極板表面と合わ
せて前記誘電板の表面に沿って一連に被処理水を流す水
路が確保され、この水路は、誘電板の一面では誘電板中
央から誘電板外周に向かって被処理水を流す水路部と、
誘電板の他面では誘電板外周から誘電板中央に向かって
被処理水を流す水路部とを備えて、これらの水路部が通
じる反転形の水路構造を成しているものを提案する(請
求項2対応)。
【0021】その具体的態様としては、図2に示すよう
に、被処理水の流入口,流出口を有する水処理槽の内部
に、水処理のエレメントとして用いる電極板が一対又は
複数対,設けられ、前記対の電極板間には前記電極板同
様に水処理のエレメントとして用いる誘電板が前記電極
板に対して間をおいて介在して、前記水処理槽内の前記
電極板と前記誘電板とが対向配置され、或いはこの電極
板・誘電板の対向配置に加えて前記誘電板が複数の場合
には誘電板同士が対向配置され、対向する前記電極板,
誘電板或いは誘電板同士の一方は、その一方の中央に被
処理水を流通させるための中央流通孔を有し外周には被
処理水の流通路を確保しておらず、他方は前記中央流通
孔を有さず外周に流通路を確保しており、前記流入口,
流出口が前記電極板,誘電板の中央を通る軸線上に配置
されていることを特徴とする水処理装置を提案する(請
求項4対応)。
【0022】本発明の具体的態様は、種々のものが考え
られるが、図2では一対の電極板(2枚の電極板)と3
枚の誘電板を用いたものを例示し、流入口からみて、中
央流通孔を有さない(換言すれば外周流通路を確保し
た)電極板と中央流通孔を有する誘電板とが対向し、次
いでこの中央流通孔を有する誘電板と中央流通孔を有さ
ない誘電板とが対向し、次いでこの中央流通孔を有さな
い誘電板と中央流通孔を有する誘電板が対向し、次いで
この中央流通孔を有する誘電板と中央流通孔を有さない
電極板とが対向する配置態様を示した。本発明は、要す
るに電極板及び誘電板をそれぞれエレメントしてとらえ
た場合、中央流通孔を有するエレメントと中央流通孔を
有さず外周流通路を有するエレメントとを対向配置させ
たものである。
【0023】上記構成によれば、被処理水の水路の構造
としては、(1)で述べた発明と同様のものすなわち図
2の矢印に示す反転形水路構造が得られる。例えば、図
2の例では、流入口より水処理槽内に導かれた被処理水
は、第1番目の電極板では流入口より電極板の中央に向
い、その後、この第1番目の電極板と水処理槽一端内壁
(底部内壁)との間(水路部)を電極板表面に沿って電
極板中央から放射状に電極板外周に向かって流れ、第1
番目の電極板の外周に確保された流通路を通って、今度
は第1番目の電極板と第1誘電板との間(水路部)を電
極板の外周全方位から中央に向かって流れ、第1誘電板
に設けた中央流通孔を通り、次いで、第1・第2誘電板
間の水路部を誘電板中央から外周全方位に向かって流
れ、第2誘電板の外周に確保された流通路を通って、第
2・第3誘電板間の水路部を誘電板外周から中央に向か
って流れ、第3誘電板に設けた中央流通孔を通り、次い
で第3誘電板と最後の電極板との間(水路部)を電極板
中央から電極板外周に向かって流れ、電極板の外周に設
けた流通路を通って、電極板と流出口側の水処理槽端壁
の間を外周側から中央に向かって流れ、流出口を介して
流出する。このようにして流出した被処理水は循環させ
て繰り返し水処理装置に導くことが好ましい使用態様で
ある。
【0024】本発明では、電極板の電圧印加により誘電
板に誘電分極が生じ、電極(陽極)と陽分極及び上記の
反転形の水路確保により、被処理水に対する電極と分極
の電気化学的な殺菌作用を向上させ、しかも、従来のよ
うに電極や分極の中を微細孔を介して通水させる構造で
はなく電極の目づまりを防止する。
【0025】なお、前記誘電板は、数に限定するもので
はないが、奇数の誘電板を使用した場合には、図2に示
すように電極板には中央流通孔を設けなくともすみ、ま
た、図1のA部のような被処理水滞留域をなくすことが
できる利点がある。
【0026】なお、上記した水処理槽は円筒形、電極板
は円盤形であるのが最も好ましい態様である。
【0027】(3)もう一つの発明として、図13に示
すように、被処理水の流入口,流出口を有する水処理槽
の内部に、水処理のエレメントとして用いる一対又は複
数対の電極板が対向配置され、且つ、この水処理槽の内
部には、電極板の一面では被処理水を電極板表面に沿っ
て一方向に流し、続いて電極板の他面では前記一方向と
は反対方向に被処理水を電極板表面に沿って流す流路反
転形の水路が形成されている水処理装置を提案する(請
求項8対応)。
【0028】さらに、上記請求項8対応構成に加えて、
図14に示すように電極板間に少なくとも一以上の誘電
板が介在し、この誘電板にも、誘電板の一面では被処理
水を誘電板表面に沿って一方向に流し、続いて誘電板の
他面では前記一方向とは反対方向に被処理水を誘電板表
面に沿って流す流路反転形の水路が確保されている水処
理装置を提案する(請求項9対応)。
【0029】この場合の水処理槽は、態様としては直方
体や立方体が考えられ、また、電極板は正方形,長方形
等の四角形のものが考えられる。そして、電極板と誘電
板を水処理槽内で交互に入れ違うように配置して、各電
極板,誘電板の一辺だけに、電極板・水処理槽底壁間の
水路、電極板・誘電板間の水路、誘電板間の水路、電極
板・水処理槽上壁間の水路を連絡する反転形の連絡路を
確保している。また、流入口,流出口は上電極板,誘電
板の一辺に沿った形状(水路の流れ方向に垂直な横幅と
ほぼ同等の横幅を有する形状)に開口させるのが好まし
い。
【0030】図13の例では、流入口から水処理槽に入
った被処理水は、第1番目の電極板と水処理槽底壁との
間では例えば右から左に流れ、第1番目の電極板と第2
の電極板では左から右に流れ、以下同様に流れの反転を
繰り返して最終的には流出口に至る。
【0031】図14の例では、流入口から水処理槽に入
った被処理水は、第1番目の電極板と水処理槽底壁との
間では例えば右から左に流れ、第1番目の電極板とその
次の誘電板との間では左から右に流れ、以下同様に流れ
の反転を繰り返して最終的には流出口に至る。
【0032】本構成においても、コンパクトな電極板積
み重ね構造或いは電極板・誘電板積み重ね構造にして被
処理水の電極接触面積を一方向通路形式に比べて大幅に
増大させることができ、被処理水の電気化学的な殺菌効
率を向上させることができる。また、本発明によれば、
微細な多孔質の電極を使用せず、水を電極の中を通す従
来のものに較べて水路の幅を広くすることできるので、
電極の目づまりを防止する。
【0033】(4)もう一つの発明は、水処理装置の対
の電極板の一方に上記のような中央流通孔を設けること
で対の電極板同士の表面積に違いが生じた場合の対処の
仕方に関するものであり、この対の電極板の表面積の違
いを電極板の材質として電気抵抗の異なる材質を用いる
ことで補うようにした水処理装置を提案する(請求項1
0対応)。このように電極板同士の材質を変えることに
よっても、対の電極に印加電圧に依存した電荷を効率良
く供給して、水処理能力の改善を図ることができる。
【0034】(5)もう一つの発明としては、水処理槽
の内部に少なくとも一対の電極板を有する水処理装置に
おいて、前記電極板の表面に表面積を増大させるための
表面形状加工が施されている水処理装置を提案する(請
求項11対応)。これにより、電気化学的殺菌作用によ
る水処理能率を向上させることが可能になる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関する第1実施例
を、図4〜図7により説明する。
【0036】まず、水処理装置の中枢である水処理槽1
の構成について図4から図6を用いて説明する。
【0037】図4は第1実施例に係る水処理槽内を示す
縦断面図、図5は水処理槽内で使用される電極支持体を
取り出して見た平面図、図6は水処理槽内で使用される
電極支持体のもう一つの態様を示す平面図である。
【0038】図4に示す水処理槽1は、円筒形の容器1
0とその蓋11より成り、竪型配置で、容器10の底部
中央に被処理水の流入口12が設けてあり、上蓋11の
中央に流出口13が設けてある。
【0039】水処理槽1の内部には、水処理のエレメン
トとして用いる電極板21,22,31,32が設けら
れ、電極板21と22が対をなし、電極板31と32が
対をなす。本例におけるこれら電極板は円盤形を呈する
ため、以下、円盤電極と称する。
【0040】対の円盤電極のうち、一方の円盤電極2
2,32は、電極板中央に被処理水を流通させるための
中央流通孔20を有し電極板外周には被処理水の流通路
を確保していない。他方の電極21,31は、前記中央
流通孔20を有さず電極板外周に被処理水を通す環状の
流通路R1,R2を確保し、中央流通孔20を有する円
盤電極と中央流通孔を有さない円盤電極(外周流通路R
1或いはR2を有する円盤電極であって、以下、単に中
央流通孔を有さない円盤電極と称することもある)とが
水処理槽1内で対向配置される。本例では、上記の円盤
電極対向配置を、次のようにして得ている。流入口12
(上流側から)からみて、中央流通孔を有さず外周流通
路R1を確保した円盤電極21、中央流通孔20を有す
る円盤電極22、中央流通孔を有さず外周流通路R2を
確保した円盤電極31、中央流通孔20を有する円盤電
極32の順に電極間に平行な隙間を確保して4段重ねの
電極配置構造としている。
【0041】本例では、各円盤電極の直径を同じにして
ある。前記の段重ねの電極配置構造は、円盤電極を支持
する環状の電極支持体4及び5により実現される。中央
流通孔20を有さない円盤電極21と円盤電極31とを
支持する各支持体4は、図5に示すように円盤電極外径
よりも例えば数mm(4〜10mm程度)大きくした内
径を有し、この内径に周方向に適宜間隔で段付き電極支
持具4´が配設してある。円盤電極21や円盤電極31
の各外径と支持体4の内径との間に確保される環状の隙
間R1,R2(電極支持具4´間の隙間)が円盤電極2
1,31の外周流通路となる。R1,R2のそれぞれの
隙間の幅は、例えば2〜5mm程度である。
【0042】また、環状支持体4の高さは円盤電極の高
さよりも数mm(例えば4〜10mm)大きくしてあ
り、円盤電極21や31の上面と下面は上記支持体4の
上面,下面レベルとの間でそれぞれ2〜5mmの寸法差
が生じて水路確保が可能なようにしてある。これらの寸
法はあくまでも一例をあげたもので、その数値に限定さ
れるものではなく、それ以外であってもよい。
【0043】一方、中央流通孔20を有さない円盤電極
22と円盤電極32を支持する各支持体5は、図6に示
すように円盤電極外径とほゞ同径の内径を有し、この内
径に内側にせりだす段部5′が形成してあり、円盤電極
22,32のそれぞれは支持体5の内周に密着して水封
された状態で段部5′に搭載されている。支持体5の高
さも円盤電極22,32の高さよりも数mm(例えば4
〜10mm)大きくしてあり、円盤電極22や32の上
面と下面は上記支持体5の上面,下面レベルとの間でそ
れぞれ2〜5mmの寸法差が生じて水路確保が可能なよ
うにしてある。
【0044】水路部G1は円盤電極21下面と水処理槽
1(容器10)の底部との間に確保され、水路部G2は
円盤電極21と22の間に確保され、水路部G3は円盤
電極22と31との間に確保され、水路部G4は円盤電
極31と32の間に確保され、水路部G5は円盤電極3
2と上蓋11との間に確保される。
【0045】容器10は上部周縁にフランジ10aが形
成され、この位置で上蓋11がねじ6の締め付けで容器
10に取り付けられ、フランジ10aと上蓋11との間
にパッキン7が介在している。
【0046】流入口12及び流出口13の内径dは、各
円盤電極21,22,31,32の外径Dより充分に小
さくしてあり、好ましくは、
【0047】
【数1】
【0048】の関係にあればよく、例えばd=10〜2
0mm、D=60〜150mm程度に設定してある。円
盤電極22,32に設けた中央流通孔20の直径d´
は、上記のdに対して、d´≦dであり、また、水路G
1,G5の隙間幅hは、h≦d/4の関係にあると、全
体的にバランスのとれた円滑な流れの水路構造を確保す
ることができる。この流入口12,流出口13は、上記
した各円盤電極の中央を通る軸線上に配置されている。
【0049】上記構成において、本例では対の円盤電極
の極性が定期的に切り替わる方式を採用し、例えば、現
時点において、円盤電極21,31が正の電圧印加によ
り陽極(+極)、円盤電極22,32が負の電圧印加に
より陰極(−極)になっている場合について説明する。
【0050】被処理水は、流入口12を通して水処理槽
1内に供給され、最初の円盤電極(陽極)21では円盤
電極の中央に向い、その後、円盤電極21と水処理槽一
端(底部)内壁との間(水路部G1)を円盤電極中央か
ら全方位の半径方向に散るように流れ、円盤電極21の
外周に確保された流通路R1を通って、今度は円盤電極
21と第2番目の円盤電極22(陰極)との間の水路部
G2を円盤電極の外周全方位から中央に向かって流れ、
円盤電極22に設けた中央流通孔20を通って円盤電極
(陽極)31に向い、その後、円盤電極22と円盤電極
31との間(水路部G3)を円盤電極中央から全方位の
半径方向に散るように流れ、円盤電極31の外周に確保
された流通路R2を通って、今度は円盤電極31と円盤
電極32(陰極)との間の水路部G4を円盤電極の外周
全方位から中央に向かって流れ、円盤電極32に設けた
中央流通孔20を通って流出口13に至る。各電極2
1,22及び31,32は円盤形としたので、中央流通
孔20から外周流通路R1やR2までの距離は全方位で
等長となり、したがって、水路部G1〜G5の水路抵抗
を円盤電極面で均一にすることができる。
【0051】上記の水路部G1〜G5及び水流通孔2
0,外周流通路R1,R2によって、水処理槽1の内部
には、電極板表面に沿って被処理水を流す水路が確保さ
れ、この水路は、電極板の一面では電極板中央から電極
板外周に向かって被処理水を流す水路部と、電極板の他
面では電極板外周から電極板中央に向かって被処理水を
流す水路部とを備えて、これらの水路部が通じる反転形
の水路構造を成している。
【0052】上記のような被処理水の流れ過程におい
て、陽極状態にある円盤電極21,31に被処理水が接
触し、被処理水中に含まれた微生物が円盤電極21,3
1に接触すると、陽極酸化により微生物の賦活化あるい
は死滅が起こる。本例では、被処理水が陽極電極21,
31の複数段にわたって且つ各電極板の両面に反転しな
がら順番に接触するので、水処理槽全体を被処理水がワ
ンパスで通過させた場合の被処理水の電極接触面積を増
大させ、その結果、陽極酸化により被処理水中の微生物
の賦活化あるいは死滅を従来のワンパス方式に比べて著
しく進行させることができ、処理能力が向上する。な
お、水処理槽1を竪型配置とし、水処理槽1内の被処理
水の注入を下方に位置する流入口12から行い、被処理
水の取り出しを上方に位置する流出口13から行うこと
により、水処理槽1内のエア溜りを防止することができ
る。
【0053】被処理水は循環させて繰り返し水処理槽1
に導くことが好ましい使用態様であり、その全体の水処
理システムを図7に示す。
【0054】図7において、被処理水は弁71を介して
給水管72を通り、タンク73に貯えられる。タンク7
3に貯えられた被処理水は、ポンプ75の駆動により給
水管74を通り、流入口12を介して前記した水処理槽
1に供給される。供給された被処理水は、既述したよう
に水処理槽1を通る過程で電極21,22及び31,3
2の電気化学的作用により殺菌作用(微生物の死滅作
用)がなされる。この被処理水は、管路13を通り、3
方切り替え弁76を介して循環水路77を通してタンク
73に戻され貯えられる。
【0055】このように被処理水はポンプ75によりタ
ンク73・水処理槽1間の循環を繰り返し行うことで、
所望の水質の用水(例えば飲料水)を得ることができ
る。処理後の衛生的な水は、必要に応じて3方切り替え
弁76の切り替えにより水路78を開いて外部に提供さ
れる。
【0056】なお、79は、水処理槽1内の円盤電極2
1,22及び31,32に電源を供給するための外部電
源装置であり、定期的に極性切替がなされるように設定
してある。
【0057】本実施例によれば、次のような効果を奏す
る。
【0058】被処理水が円盤電極21,22及び3
1,32に沿って満遍なく流れ、しかもコンパクトな電
極積み重ね構造にもかかわらず、電極間や、電極と水処
理槽の端部内壁との間に形成される狭い隙間G1〜G4
を反転形の水路に利用することで、被処理水が円盤電極
表面に沿って流れる過程で円盤電極と接触している時間
を充分に確保することができ、被処理水の電極接触頻度
を増大させて、被処理水の電気化学的な殺菌効率を向上
させることができる。
【0059】なお、本例では、円盤電極32と上蓋(水
処理槽端部内壁)11との間G5には被処理水が滞留す
る可能性があるが、既述したように、この点について
は、滞留水は流速と反比例することから被処理水の流速
を適宜設定することや、電極切替頻度を増大させたりし
て対処可能であり、また、G5に到達するまでの菌体の
激減等の理由があげられる。
【0060】水処理能力は、電極と微生物の接触頻度に
よるために、電極表面積に正比例していることから、所
望の水質の処理水は、電極の枚数による制御でも可能で
ある。例えば、高純度の被処理水を得るならば電極枚数
を増やせば良い。また、電極間の距離も狭い方が、処理
効率が向上する。
【0061】微細な多孔質の電極を使用せず、水を電
極の中を通す従来のものに較べて水路の幅を広くするこ
とできるので、電極の目づまりを防止する。
【0062】円盤電極の極性を定期的に切り替えるこ
とで、被処理水中の不純物に起因する電極表面上のスケ
ール等の付着を防止できる。
【0063】次に図8を用いて本発明に係る第2の実施
例を説明する。
【0064】図8は、第2実施例に係る水処理槽1の縦
断面図を示す。
【0065】本例は、第1実施例と基本的な構成は同一
であり、ここでは、第1実施例との異なる点だけを説明
する。
【0066】本例の各対の円盤電極は、中央流通孔20
有する円盤電極22,32の方が中央流通孔を有さない
円盤電極21,31よりも外径寸法が大きくなるように
設定してあり、そのため電極支持体5の内径も図4の例
よりも大きくしている。
【0067】このように円盤電極21,31と22,3
2との外径を異ならせたのは、円盤電極22,32には
中央流通孔20が存在するためである。
【0068】すなわち、本例では、円盤電極22,32
に設けた中央流通孔20の開口面積20aが周面積20
bより大きいため、円盤電極22,32の全体表面積が
減少している。そのため、円盤電極22,32と円盤電
極21,31との外径が同一であるならば、円盤電極2
2,32は、円盤電極21,31と比べて、中央流通孔
20の分だけ電極自身の表面積が小さくなってしまうの
で、電極表面積の減少を補うために、中央流通孔20有
する円盤電極22,32の方を、中央流通孔を有さない
円盤電極21,31よりも外径寸法を大きくした。この
ように円盤電極22,32の外径を円盤電極21,31
に比べて若干大きくすることで、中央流通孔20の分の
面積減少を補い、円盤電極21,32と円盤電極22,
32との電極表面積がほぼ等しくなる。陽極と陰極の電
極面積が異なり同材質の電極だと、電極の印加電圧に依
存した電荷の供給効率が低下するが、本例では、この問
題を解消する。
【0069】また、中央流通孔20を有する円盤電極2
2,32の外径は、場合によっては、円盤電極21,3
1の外径よりも小さくする必要があることも考えられ
る。例えば、中央流通孔20の外径が非常に小さい場合
は、中央流通孔20の開口面積20aより周面積20b
の方が大きくなり、結果的に、円盤電極同士の外径寸法
を同一にした場合には、中央流通孔20を有する円盤電
極の方が中央流通孔を有さない円盤電極よりも大きくな
ってしまうことも考えられ、この場合には、中央流通孔
を有する円盤電極の方の外径を中央流通孔を有さない外
径よりも若干小さくして電極面積同士の面積を実質同一
にする。
【0070】本実施例によれば、中央流通孔20を有す
る円盤電極22,32の外径を中央流通孔20の存在を
考慮して決定することで、電極同士の表面積をほぼ等し
くなるようにしているので、対の電極に印加電圧に依存
した電荷を効率良く供給して、安定した水処理を行なう
ことができ、処理能力の向上にも結びつく。
【0071】なお、中央流通孔20に起因する対の円盤
電極表面積の違いを補償する手段としては、上記のよう
に電極同士の外径を変えるほかに、電極の材質として電
気抵抗の異なる材質を用いることで補うことも可能であ
る。例えば、中央流通孔20の存在で円盤電極22,3
2の表面積が、円盤電極21,31よりもわずかに小さ
くなっている場合には、円盤電極22,32の材質を円
盤電極21,31の材質よりも電気抵抗がわずかに低い
ものを採用する。これにより中央流通孔20に起因する
対の円盤電極同士の表面積の差を補える。
【0072】なお、既述したように、中央流通孔20の
外径が非常に小さい場合には、中央流通孔20の開口面
積20aよりも周面積20bの方が大きくなる場合もあ
り、この場合に、円盤電極同士の外径が同一寸法であれ
ば、中央流通孔を有する円盤電極の表面積が中央流通孔
を有さない円盤電極の表面積よりも大きくなることもあ
り得るが、このような場合には、中央流通孔を有さない
方の円盤電極の材質として、中央流通孔を有する円盤電
極の材質よりも電気抵抗の小さなものを用いる。このよ
うに円盤電極同士の材質を変えることによっても、対の
電極に印加電圧に依存した電荷を効率良く供給して、水
処理能力の改善を図ることができる。
【0073】図9〜図12に、上記実施例で述べた水処
理装置に使用する円盤電極の他の態様を示す。
【0074】図9〜図12に示す円盤電極には、電極板
の表面に表面積を増大させるための表面形状加工が施さ
れている。
【0075】例えば、図9の例では、対の円盤電極4
1,42の表面(上面および下面)を波打ち状に加工す
ることで、円盤電極の表面積を平板な円盤電極に比べて
増大させている。
【0076】図10の例では、対の円盤電極51,52
の表面(上面および下面)をぎざぎざ面に加工すること
で、円盤電極の表面積を平板な円盤電極に比べて増大さ
せている。
【0077】図11の例では、対の円盤電極61,62
の表面(上面および下面)を凹凸加工することで、円盤
電極の表面積を平板な円盤電極に比べて増大させてい
る。
【0078】図12の例では、円盤電極81,82を円
錐形でしかも表面を階段形状に加工することで、円盤電
極の表面積を平板な円盤電極に比べて増大させている。
【0079】このような表面加工を円盤電極に施すこと
で、被処理水中の微生物と円盤電極との接触頻度をより
一層向上させることができる。
【0080】上記の円盤電極41,42、51,52、
61,62、81,82の波打ち、ぎざぎざ、凹凸、階
段形状はその突起部や谷部や段差のサイズを細かくした
形状に形成することにより、さらに円盤電極表面積が飛
躍的に増大する。さらに、上記の円盤電極41,42や
51,52や61,62や81,82を使用することで
(組み合わせての使用することも含む)、円盤電極の表
面積の増大に加えて電極表面上において水流が乱流を発
生させるといった効果も加味されてくる。上記のように
複雑な電極形状により、電極自身の表面積増大や電極表
面上における水の流れが乱流になり、被処理水中の微生
物と電極との接触頻度向上となる。これにより処理能力
の向上となる。
【0081】また、乱流を起こさせることで電極表面に
水の薄い膜が発生することを抑え、電極表面上の水が常
に新しいものになり効率的な処理が可能となる。上記の
ことから、微生物と電極との接触頻度が向上し、そのた
めに殺菌効率と共に殺菌効果の向上が可能となる。
【0082】本発明は、水を処理することを対象として
いるが、水に限らず空気などの流体にも適用することが
可能であり、この場合には、図4、図8の装置に空気を
流すことが考えられる。
【0083】また、図4や図8に示すような水処理槽1
に、対の電極板だけに代えて、図2に示すような対の電
極板と誘電板を内装したり、図3に示すような対の電極
板と仕切り板を内装することも可能である。
【0084】さらに、図13,図14に示すように、水
処理槽の内部に、電極板の一面では被処理水を電極板表
面に沿って一方向に流し、続いて電極板の他面では前記
一方向とは反対方向に被処理水を流す流路反転形の水路
を形成したり、さらには、誘電板にも、誘電板の一面で
は被処理水を一方向に流し、続いて誘電板の他面では前
記一方向とは反対方向に被処理水を流す流路反転形の水
路を形成することも可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、水処理装置のコンパク
ト化を図りながらも、被処理水ひいては被処理水中の微
生物との電極接触頻度(微生物に死滅効果)を向上させ
ることができ、衛生的な水質およびその流量を効率良く
確保し、また、電極の目詰まりを防止することのでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の原理説明図。
【図2】本発明の第2の発明の原理説明図。
【図3】本発明の第3の発明の原理説明図。
【図4】本発明の第1実施例に係る水処理装置の縦断面
図。
【図5】上記第1実施例に用いる電極支持板の平面図。
【図6】上記第1実施例に用いるもう一つの電極支持板
の平面図。
【図7】本発明の第1の実施例に係る水処理装置のシス
テム系統図。
【図8】本発明の第2の実施例に係る水処理装置の縦断
面図。
【図9】本発明の水処理装置に用いる円盤電極の別の使
用態様を示す縦断面図。
【図10】本発明の水処理装置に用いる円盤電極の別の
使用態様を示す縦断面図。
【図11】本発明の水処理装置に用いる円盤電極の別の
使用態様を示す縦断面図。
【図12】本発明の水処理装置に用いる円盤電極の別の
使用態様を示す縦断面図。
【図13】本発明の他の態様を示す原理説明図。
【図14】本発明の他の態様を示す原理説明図。
【符号の説明】
1…水処理槽、4,5…電極支持板、12…流入口、1
3…流出口、20…中央流通孔、21,22,31,3
2…円盤電極、G1〜G5…水路部、R1,R2…外周
流通路。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水の流入口,流出口を有する水処
    理槽の内部に、水処理のエレメントとして用いる一対又
    は複数対の電極板が対向配置され、且つ、この水処理槽
    の内部には、電極板表面に沿って被処理水を流す水路が
    設けてあり、この水路は、電極板の一面では電極板中央
    から電極板外周に向かって被処理水を流す水路部と、電
    極板の他面では電極板外周から電極板中央に向かって被
    処理水を流す水路部とを備えて、これらの水路部が通じ
    る反転形の水路構造を成していることを特徴とする水処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記対の電極板の間に少なくとも一以上
    の誘電板が介在し、前記水処理槽の内部には、前記電極
    板表面と合わせて前記誘電板の表面に沿って一連に被処
    理水を流す水路が確保され、この水路は、誘電板の一面
    では誘電板中央から誘電板外周に向かって被処理水を流
    す水路部と、誘電板の他面では誘電板外周から誘電板中
    央に向かって被処理水を流す水路部とを備えて、これら
    の水路部が通じる反転形の水路構造を成している請求項
    1記載の水処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理水の流入口,流出口を有する水処
    理槽の内部に、水処理のエレメントとして用いる電極板
    が一対又は複数対,設けられ、 前記対の電極板の一方は、電極板中央に被処理水を流通
    させるための中央流通孔を有し電極板外周には被処理水
    の流通路を確保しておらず、他方は、前記中央流通孔を
    有さず電極板外周に被処理水を通す流通路を確保して、
    これらの電極板同士が前記水処理槽内で対向配置され、
    前記流入口,流出口が前記電極板の中央を通る軸線上に
    配置されていることを特徴とする水処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理水の流入口,流出口を有する水処
    理槽の内部に、水処理のエレメントとして用いる電極板
    が一対又は複数対,設けられ、前記対の電極板間には前
    記電極板同様に水処理のエレメントとして用いる誘電板
    が前記電極板に対して間をおいて介在して、前記水処理
    槽内の前記電極板と前記誘電板とが対向配置され、或い
    はこの電極板・誘電板の対向配置に加えて前記誘電板が
    複数の場合には誘電板同士が対向配置され、 対向する前記電極板,誘電板或いは誘電板同士の一方
    は、その一方の中央に被処理水を流通させるための中央
    流通孔を有し外周には被処理水の流通路を確保しておら
    ず、他方は前記中央流通孔を有さず外周に流通路を確保
    しており、 前記流入口,流出口が前記電極板,誘電板の中央を通る
    軸線上に配置されていることを特徴とする水処理装置。
  5. 【請求項5】 被処理水の流入口,流出口を有する水処
    理槽の内部に、水処理のエレメントとして用いる電極板
    が一対又は複数対,設けられ、前記電極板間にはこの電
    極板間を仕切る仕切り板が介在し、 前記水処理槽内の前記仕切り板は、仕切り板中央に被処
    理水を流通させるための中央流通孔を有し仕切り板外周
    には被処理水の流通路を確保しておらず、前記電極板は
    前記中央流通孔を有さず電極板外周に被処理水を通す流
    通路を確保しており、前記流入口,流出口が前記電極板
    の中央を通る軸線上に配置されていることを特徴とする
    水処理装置。
  6. 【請求項6】 前記電極板、誘電板、仕切り板は円盤形
    である請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の水
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記水処理槽は、前記流入口が下、前記
    流出口が上になるように竪型に設置される請求項1ない
    し請求項6のいずれか1項記載の水処理装置。
  8. 【請求項8】 被処理水の流入口,流出口を有する水処
    理槽の内部に、水処理のエレメントとして用いる一対又
    は複数対の電極板が対向配置され、且つ、この水処理槽
    の内部には、電極板の一面では被処理水を電極板表面に
    沿って一方向に流し、続いて電極板の他面では前記一方
    向とは反対方向に被処理水を電極板表面に沿って流す流
    路反転形の水路が形成されていることを特徴とする水処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記電極板間に少なくとも一以上の誘電
    板が介在し、この誘電板にも、誘電板の一面では被処理
    水を誘電板表面に沿って一方向に流し、続いて誘電板の
    他面では前記一方向とは反対方向に被処理水を誘電板表
    面に沿って流す流路反転形の水路が確保されている請求
    項8記載の水処理装置。
  10. 【請求項10】 水処理槽の内部に表面積の異なる少な
    くとも一対の電極板を有する水処理装置において、この
    対の電極板の表面積の違いを電極板の材質として電気抵
    抗の異なる材質を用いることで補う構成としたことを特
    徴とする水処理装置。
  11. 【請求項11】 水処理槽の内部に少なくとも一対の電
    極板を有する水処理装置において、前記電極板の表面に
    表面積を増大させるための表面形状加工が施されている
    ことを特徴とする水処理装置。
  12. 【請求項12】 前記一対或いは複数対の電極板は、定
    期的に極性切替がなされるよう設定されている請求項1
    ないし請求項11のいずれか1項記載の水処理装置。
JP10012405A 1998-01-26 1998-01-26 水処理装置 Pending JPH11207346A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10012405A JPH11207346A (ja) 1998-01-26 1998-01-26 水処理装置
TW087121911A TW466214B (en) 1998-01-26 1998-12-30 Water treatment device
KR1019990002316A KR19990068113A (ko) 1998-01-26 1999-01-25 수처리 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10012405A JPH11207346A (ja) 1998-01-26 1998-01-26 水処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11207346A true JPH11207346A (ja) 1999-08-03

Family

ID=11804361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10012405A Pending JPH11207346A (ja) 1998-01-26 1998-01-26 水処理装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPH11207346A (ja)
KR (1) KR19990068113A (ja)
TW (1) TW466214B (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100465766B1 (ko) * 2002-05-20 2005-01-13 병 조 최 오,폐수처리장치의 유로구조
JP2005279537A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Hiroyuki Yoshida 電解水生成方法及び電解水生成装置
JP2008235129A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Orc Mfg Co Ltd 階段状溝の放熱構造を有する電極を用いた放電ランプ
WO2012042867A1 (ja) * 2010-09-30 2012-04-05 ダイキン工業株式会社 電気分解装置及びこれを備えたヒートポンプ式給湯機
JP2012161794A (ja) * 2012-04-04 2012-08-30 Daikin Industries Ltd 電気分解装置及びこれを備えたヒートポンプ式給湯機
JP2013119054A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Daikin Industries Ltd 電気分解装置及びこれを備えたヒートポンプ給湯機
JP2013119993A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Daikin Industries Ltd ヒートポンプ給湯機
WO2013145743A1 (ja) * 2012-03-28 2013-10-03 ダイキン工業株式会社 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機
JP2013202487A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Daikin Industries Ltd 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機
JP2013208529A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Daikin Industries Ltd 電気分解装置及び温度調節水供給機
JP5365737B1 (ja) * 2012-12-03 2013-12-11 ダイキン工業株式会社 温度調節水供給機
US11384441B2 (en) * 2015-02-17 2022-07-12 Evoqua Water Technologies Llc Reduced volume electrochlorination cells and methods of manufacturing same

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425773B1 (ko) * 2002-06-26 2004-04-01 (주) 테크로스 하수처리장의 방류수 전해소독설비
WO2010137852A2 (ko) * 2009-05-27 2010-12-02 한국돌기 주식회사 실시간 살균 소독 장치 및 이를 이용한 실시간 살균 소독 방법
CN107973377B (zh) * 2018-01-02 2023-05-12 浙江海印数码科技有限公司 高效阳极板

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100465766B1 (ko) * 2002-05-20 2005-01-13 병 조 최 오,폐수처리장치의 유로구조
JP2005279537A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Hiroyuki Yoshida 電解水生成方法及び電解水生成装置
JP4605693B2 (ja) * 2004-03-30 2011-01-05 株式会社テックコーポレーション 電解水生成方法及び電解水生成装置
JP2008235129A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Orc Mfg Co Ltd 階段状溝の放熱構造を有する電極を用いた放電ランプ
WO2012042867A1 (ja) * 2010-09-30 2012-04-05 ダイキン工業株式会社 電気分解装置及びこれを備えたヒートポンプ式給湯機
JP2012075982A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Daikin Industries Ltd ヒートポンプ式給湯機
AU2011310302B2 (en) * 2010-09-30 2014-08-21 Daikin Industries, Ltd. Electrolysis device and heat-pump-type water heater provided with same
CN103118990A (zh) * 2010-09-30 2013-05-22 大金工业株式会社 电解装置及具备该电解装置的热泵式供热水器
JP2013119054A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Daikin Industries Ltd 電気分解装置及びこれを備えたヒートポンプ給湯機
JP2013119993A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Daikin Industries Ltd ヒートポンプ給湯機
CN103974908A (zh) * 2011-12-07 2014-08-06 大金工业株式会社 电解装置以及具备该电解装置的热泵热水器
WO2013145743A1 (ja) * 2012-03-28 2013-10-03 ダイキン工業株式会社 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機
JP2013202487A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Daikin Industries Ltd 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機
JP2013208529A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Daikin Industries Ltd 電気分解装置及び温度調節水供給機
JP2012161794A (ja) * 2012-04-04 2012-08-30 Daikin Industries Ltd 電気分解装置及びこれを備えたヒートポンプ式給湯機
JP5365737B1 (ja) * 2012-12-03 2013-12-11 ダイキン工業株式会社 温度調節水供給機
US11384441B2 (en) * 2015-02-17 2022-07-12 Evoqua Water Technologies Llc Reduced volume electrochlorination cells and methods of manufacturing same

Also Published As

Publication number Publication date
KR19990068113A (ko) 1999-08-25
TW466214B (en) 2001-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11207346A (ja) 水処理装置
US5770037A (en) Water processing method
MXPA06005386A (es) Sistema y metodo para tratamiento de a
US9656886B2 (en) Electrical purification apparatus and methods of manufacturing same
CA2166856C (en) Water purification process and its apparatus
US20020029976A1 (en) Reactor for treating liquids
JP2000140849A (ja) 電気化学的水処理装置及び方法
JP4605694B2 (ja) 電解水生成における水質改善方法及び電解水生成装置
JP4120098B2 (ja) 液中微生物の殺菌方法および装置
JP2001259376A (ja) 脱イオン水製造装置
JP2009142724A (ja) 電気式脱イオン水製造装置および脱イオン水製造方法
JPH081165A (ja) 電解槽
CN110217866B (zh) 一种电渗析装置及其用于处理不锈钢酸洗废水的方法
JP2004243194A (ja) 水処理用膜処理装置
JP3214724B2 (ja) 固定床型三次元電極式電解槽
JPH1087381A (ja) 多孔性炭素質電極の処理方法、炭素質固定床型三次元電極電解槽及び水処理方法
JPH09314149A (ja) 固定床型三次元電極電解槽用ガスケット、固定床型三次元電極電解槽および水処理方法
JP3573385B2 (ja) 被処理水の電解処理用電解槽
JPH10128334A (ja) 水処理装置及び方法とそれに用いる複極式固定床型電極電解槽とアース電極の設置方法
KR20090096267A (ko) 전기분해 샤워장치
JP2000005755A (ja) 水処理方法及び水処理装置
JP3180318B2 (ja) 微生物を含む被処理水の電気化学的処理方法
JP3409447B2 (ja) イオンリッチ水生成用無隔膜型電解槽
JP3896684B2 (ja) 殺菌装置
JPH11179368A (ja) 汚水処理装置