JPH11207110A - スクリュープレス型濾過装置 - Google Patents
スクリュープレス型濾過装置Info
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- JPH11207110A JPH11207110A JP10023791A JP2379198A JPH11207110A JP H11207110 A JPH11207110 A JP H11207110A JP 10023791 A JP10023791 A JP 10023791A JP 2379198 A JP2379198 A JP 2379198A JP H11207110 A JPH11207110 A JP H11207110A
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- filter tube
- plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スクリュープレス型濾過装置の排水効率を高
め、保守の容易化及び長寿命化を図ろうとする。 【解決手段】 環状固定プレート１０と、環状可動プレ
ート１１との交互重畳配列からなり、固定プレートの開
口列によって固定的な筒状空間１２を画成した濾過筒２
を設置し、この筒状空間を貫通したスクリュー５の両端
を入口室１及び出口室３まで延長し、このスクリューの
回転により可動プレートを揺動させる機構１５、１６を
設け、濾過筒の外周面に作用するバイブレータ７又は濾
過筒の外周面に散水するシャワー装備を設けたものであ
る。
め、保守の容易化及び長寿命化を図ろうとする。 【解決手段】 環状固定プレート１０と、環状可動プレ
ート１１との交互重畳配列からなり、固定プレートの開
口列によって固定的な筒状空間１２を画成した濾過筒２
を設置し、この筒状空間を貫通したスクリュー５の両端
を入口室１及び出口室３まで延長し、このスクリューの
回転により可動プレートを揺動させる機構１５、１６を
設け、濾過筒の外周面に作用するバイブレータ７又は濾
過筒の外周面に散水するシャワー装備を設けたものであ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は汚泥その他の懸濁物
を含む処理原水を濾過して濾液と脱水ケーキとに分離す
るスクリュープレス型濾過装置に関するものである。
を含む処理原水を濾過して濾液と脱水ケーキとに分離す
るスクリュープレス型濾過装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のスクリュープレス型濾過装置とし
ては、例えば特公昭６３─６５３６４号（特許第１５２
０１０６号）公報に記載されたような、スクリュー貫通
型濾過筒設置方式が存在する。この方式の濾過装置は、
ドラム内の両端部を除く実質的範囲において、筒内から
筒外へ半径方向に処理原水を濾過するための濾過筒を設
置するとともに、前記実質的範囲におけるドラム周面に
多数の透孔を配設し、さらに前記濾過筒を貫通するスク
リューをドラム全長に渡り配置して、前記ドラム内の両
端部を処理原水の入口室、及び脱水ケーキの出口室とし
て用いるようにしたものである。濾過筒における濾過通
路は、この筒を構成する環状固定プレートと環状可動プ
レートとの交互配列におけるプレート間の微小間隙によ
って形成される。
ては、例えば特公昭６３─６５３６４号（特許第１５２
０１０６号）公報に記載されたような、スクリュー貫通
型濾過筒設置方式が存在する。この方式の濾過装置は、
ドラム内の両端部を除く実質的範囲において、筒内から
筒外へ半径方向に処理原水を濾過するための濾過筒を設
置するとともに、前記実質的範囲におけるドラム周面に
多数の透孔を配設し、さらに前記濾過筒を貫通するスク
リューをドラム全長に渡り配置して、前記ドラム内の両
端部を処理原水の入口室、及び脱水ケーキの出口室とし
て用いるようにしたものである。濾過筒における濾過通
路は、この筒を構成する環状固定プレートと環状可動プ
レートとの交互配列におけるプレート間の微小間隙によ
って形成される。
【０００３】上記の構成において、プレート間からは濾
過筒外周に向かって濾過水が搾出されるが、プレート間
が微小間隙であることと、懸濁微粒子が付着して詰まり
を生ずることにより水の通りが余りよくない。また濾過
筒から搾出された濾過水中になお含まれる懸濁微粒子が
空気に触れて固化し、堆積していくことにより可動プレ
ートの動きを阻害するようになる。
過筒外周に向かって濾過水が搾出されるが、プレート間
が微小間隙であることと、懸濁微粒子が付着して詰まり
を生ずることにより水の通りが余りよくない。また濾過
筒から搾出された濾過水中になお含まれる懸濁微粒子が
空気に触れて固化し、堆積していくことにより可動プレ
ートの動きを阻害するようになる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、プレート間の排水効率を改善したスクリュープレス
型濾過装置を提供することである。
は、プレート間の排水効率を改善したスクリュープレス
型濾過装置を提供することである。
【０００５】本発明の第２の目的は、可動プレート及び
固定プレート外周への懸濁微粒子の固化・堆積を阻止す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置を提供するこ
とである。
固定プレート外周への懸濁微粒子の固化・堆積を阻止す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置を提供するこ
とである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達する
ため本発明は、ａ）多数の環状固定プレートと、前記固
定プレートの開口径より僅かに大きい開口径を有しその
口径差に応じた振幅において同一面内で揺動することが
できる多数の環状可動プレートとの、各微小の濾過用間
隙を置いた交互重畳配列からなり、前記固定プレートの
開口列によって固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設
置し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の中間部外周にバイブレータの振動出力
端を連結したことを特徴とするものである。
ため本発明は、ａ）多数の環状固定プレートと、前記固
定プレートの開口径より僅かに大きい開口径を有しその
口径差に応じた振幅において同一面内で揺動することが
できる多数の環状可動プレートとの、各微小の濾過用間
隙を置いた交互重畳配列からなり、前記固定プレートの
開口列によって固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設
置し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の中間部外周にバイブレータの振動出力
端を連結したことを特徴とするものである。
【０００７】上記第２の目的を達するため本発明は、
ａ）多数の環状固定プレートと、前記固定プレートの開
口径より僅かに大きい開口径を有しその口径差に応じた
振幅において同一面内で揺動することができる多数の環
状可動プレートとの、各微小の濾過用間隙を置いた交互
重畳配列からなり、前記固定プレートの開口列によって
固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設置し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の外周面に散水するシャワーを設けたこ
とを特徴とするものである。
ａ）多数の環状固定プレートと、前記固定プレートの開
口径より僅かに大きい開口径を有しその口径差に応じた
振幅において同一面内で揺動することができる多数の環
状可動プレートとの、各微小の濾過用間隙を置いた交互
重畳配列からなり、前記固定プレートの開口列によって
固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設置し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の外周面に散水するシャワーを設けたこ
とを特徴とするものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施例におけるスクリュープレス型濾過装置につ
き説明する。
ましい実施例におけるスクリュープレス型濾過装置につ
き説明する。
【０００９】本発明のバイブレータ付きスクリュープレ
ス型濾過装置の実施例は、図１に示すとおり、右より入
口室１、濾過筒２及び出口室３が連設され、濾過筒２の
内周面４に囲まれた筒状空間には、入口室１から出口室
３まで本濾過装置の全長に渡って延びるスクリュー５が
貫通している。入口室１の上部には処理原水を受け入れ
るための入口孔１ａが配置され、出口室３の下部には出
口孔３ａがそれぞれ形成されている。濾過筒２の下部に
は排水桝６が設置され、上部中間位置にはバイブレータ
７の振動出力端が接触している。
ス型濾過装置の実施例は、図１に示すとおり、右より入
口室１、濾過筒２及び出口室３が連設され、濾過筒２の
内周面４に囲まれた筒状空間には、入口室１から出口室
３まで本濾過装置の全長に渡って延びるスクリュー５が
貫通している。入口室１の上部には処理原水を受け入れ
るための入口孔１ａが配置され、出口室３の下部には出
口孔３ａがそれぞれ形成されている。濾過筒２の下部に
は排水桝６が設置され、上部中間位置にはバイブレータ
７の振動出力端が接触している。
【００１０】濾過筒２は入口室内端板８ａ、及び出口室
内端板８ｂ間に架設された、例えば４本の支持棒９によ
り固定された多数の環状固定プレート１０と、それらの
固定プレートの開口径より僅かに大きい開口径を有する
多数の環状可動プレート１１との、各濾過用微小間隙を
置いた交互重畳配列からなり、可動プレート１１は後述
のカム機構により固定プレート１０との口径差に応じた
振幅において同一面内で揺動することができる。この場
合、全固定プレート１０の開口列によって前述した内周
面４を有する筒状空間を画成し、可動プレート１１はそ
の揺動によって内周面４を狭めることはない。従ってス
クリュー５の羽根５ａの外縁はこの内周面４に嵌合し、
連続回転することができる。
内端板８ｂ間に架設された、例えば４本の支持棒９によ
り固定された多数の環状固定プレート１０と、それらの
固定プレートの開口径より僅かに大きい開口径を有する
多数の環状可動プレート１１との、各濾過用微小間隙を
置いた交互重畳配列からなり、可動プレート１１は後述
のカム機構により固定プレート１０との口径差に応じた
振幅において同一面内で揺動することができる。この場
合、全固定プレート１０の開口列によって前述した内周
面４を有する筒状空間を画成し、可動プレート１１はそ
の揺動によって内周面４を狭めることはない。従ってス
クリュー５の羽根５ａの外縁はこの内周面４に嵌合し、
連続回転することができる。
【００１１】スクリュー５のシャフト両端は入口室１及
び出口室３の各外端板１２及び１３に設置された軸受に
支持され、出口室外端板１３の軸受から突出したシャフ
ト端は歯車等を介して回転駆動されるとともに、歯車列
１４により別の回転軸１５と連動するようになってい
る。回転軸１５は、水平配置した濾過装置の下部におい
て図１の装置左端から濾過筒２の右端に位置する入口室
内端板８ａまで伸び、濾過筒２の範囲内において軸方向
に延びるカムキー１６を有することにより可動プレート
１１を揺動させることができる。この可動プレート１１
の揺動機構は、図１のＡ−Ａ矢視線に従って描かれた図
２を参照してよく理解することができる。
び出口室３の各外端板１２及び１３に設置された軸受に
支持され、出口室外端板１３の軸受から突出したシャフ
ト端は歯車等を介して回転駆動されるとともに、歯車列
１４により別の回転軸１５と連動するようになってい
る。回転軸１５は、水平配置した濾過装置の下部におい
て図１の装置左端から濾過筒２の右端に位置する入口室
内端板８ａまで伸び、濾過筒２の範囲内において軸方向
に延びるカムキー１６を有することにより可動プレート
１１を揺動させることができる。この可動プレート１１
の揺動機構は、図１のＡ−Ａ矢視線に従って描かれた図
２を参照してよく理解することができる。
【００１２】図２において明らかな通り、固定プレート
１０は濾過筒２の外周面を形成する外周と、前述した円
筒内周面４と同一面を成す開口とを有する完全円環状で
あって４本の支持棒９に貫通・支持され、各プレート１
０は同じく支持棒９に貫通・支持された小円板からなる
スペーサ１７により相互間隔を維持される。一方、可動
プレート１１は、スペーサ１７を余裕をもって囲む凹部
１８を形成した、固定プレート１０よりやや小さい外周
と、固定プレート１０の開口（円筒内周面４）よりやや
大きい直径の開口１９を有する円環状であり、その上下
部分に余裕孔２０ａ及び係合孔２０ｂを形成し、上部余
裕孔２０ａには支点棒２１を遊嵌させ、下部係合孔２０
ｂには前述した回転軸１５を嵌合させることにより支持
及び駆動されるようになっている。なお、支点棒２１は
濾過筒２において回転軸１５とは軸対称の位置を占める
ように内端板８ａ、８ｂ間に架設されている。
１０は濾過筒２の外周面を形成する外周と、前述した円
筒内周面４と同一面を成す開口とを有する完全円環状で
あって４本の支持棒９に貫通・支持され、各プレート１
０は同じく支持棒９に貫通・支持された小円板からなる
スペーサ１７により相互間隔を維持される。一方、可動
プレート１１は、スペーサ１７を余裕をもって囲む凹部
１８を形成した、固定プレート１０よりやや小さい外周
と、固定プレート１０の開口（円筒内周面４）よりやや
大きい直径の開口１９を有する円環状であり、その上下
部分に余裕孔２０ａ及び係合孔２０ｂを形成し、上部余
裕孔２０ａには支点棒２１を遊嵌させ、下部係合孔２０
ｂには前述した回転軸１５を嵌合させることにより支持
及び駆動されるようになっている。なお、支点棒２１は
濾過筒２において回転軸１５とは軸対称の位置を占める
ように内端板８ａ、８ｂ間に架設されている。
【００１３】図２のＢ−Ｂ矢視線に従い且つ拡大して描
かれた図３を参照して明らかな通り、凹部１８内のスペ
ーサ１７は固定プレート１０、１０間の間隔を設定する
厚さ、この場合可動プレート１１の厚さより僅かに大き
い厚さを有することにより、プレート１０、１１間に微
小の濾過間隙を形成し、かくして多数枚のプレート１
０、１１の配列からなる濾過筒２（図１）が完成する。
かれた図３を参照して明らかな通り、凹部１８内のスペ
ーサ１７は固定プレート１０、１０間の間隔を設定する
厚さ、この場合可動プレート１１の厚さより僅かに大き
い厚さを有することにより、プレート１０、１１間に微
小の濾過間隙を形成し、かくして多数枚のプレート１
０、１１の配列からなる濾過筒２（図１）が完成する。
【００１４】以上述べた基本的実施例の構造において、
スクリュー５が駆動されると、歯車列１４により回転軸
１５も同時に回転し、カムキー１６が回動することによ
り、そのカムキー１６と回転軸１５の反対周面に直接嵌
合する可動プレート１１の小孔２０ｂ（図２参照）は偏
心回動し、これに伴って可動プレート１１の全体は上部
小孔２０ａが支点棒２１の周りに遊動できる範囲におい
て揺動する。この場合、カムキー１６の高さは固定プレ
ート１０と可動プレート１１との内径差に等しく設定さ
れ、小孔２０ａの内径と支点棒２１の直径との差もほぼ
これと等しく設定されるため、可動プレート１１の開口
１９は図２に示す最下位状態においては上縁が固定プレ
ート１０の開口、即ち濾過筒内周面４の上端と一致し、
回転軸１５が半回転した最上位状態においては下縁が固
定プレート１０の開口、即ち濾過筒内周面４の下端と一
致し、回転軸１５の１回転中において濾過筒内周面４の
内側に侵入することはない。
スクリュー５が駆動されると、歯車列１４により回転軸
１５も同時に回転し、カムキー１６が回動することによ
り、そのカムキー１６と回転軸１５の反対周面に直接嵌
合する可動プレート１１の小孔２０ｂ（図２参照）は偏
心回動し、これに伴って可動プレート１１の全体は上部
小孔２０ａが支点棒２１の周りに遊動できる範囲におい
て揺動する。この場合、カムキー１６の高さは固定プレ
ート１０と可動プレート１１との内径差に等しく設定さ
れ、小孔２０ａの内径と支点棒２１の直径との差もほぼ
これと等しく設定されるため、可動プレート１１の開口
１９は図２に示す最下位状態においては上縁が固定プレ
ート１０の開口、即ち濾過筒内周面４の上端と一致し、
回転軸１５が半回転した最上位状態においては下縁が固
定プレート１０の開口、即ち濾過筒内周面４の下端と一
致し、回転軸１５の１回転中において濾過筒内周面４の
内側に侵入することはない。
【００１５】入口孔１ａから導入された処理原水は、入
口室１内においてスクリュー５に推進され、濾過筒２内
に供給される。濾過筒２内においてスクリュー５により
徐々に圧搾される処理原水は、前述した可動プレート１
１の揺動によりそれと固定プレート１０との間において
常時（摺動的に）再生される濾過間隙を通じて放射状に
濾過され外周より排出されて流れ落ち、排水桝６に流入
する。かくして処理原水からの圧搾・脱水が進められた
ことにより、出口室３に達したケーキは出口孔３ａから
排出される。
口室１内においてスクリュー５に推進され、濾過筒２内
に供給される。濾過筒２内においてスクリュー５により
徐々に圧搾される処理原水は、前述した可動プレート１
１の揺動によりそれと固定プレート１０との間において
常時（摺動的に）再生される濾過間隙を通じて放射状に
濾過され外周より排出されて流れ落ち、排水桝６に流入
する。かくして処理原水からの圧搾・脱水が進められた
ことにより、出口室３に達したケーキは出口孔３ａから
排出される。
【００１６】上記のようにプレート１０、１１間からは
濾過筒２外周に向かって濾過水が搾出されるが、従来の
ような静的な装置駆動ではプレート間が微小間隙である
ことと、懸濁微粒子が付着して詰まりを生ずることによ
り水の通りが余りよくない。しかしながら、この実施例
では濾過筒２の上部中央の外周面、即ち固定プレート１
０の外周縁にはバイブレータ７の振動出力が伝達される
ため、水の通りが促進されるとともにプレートに付着し
た懸濁微粒子が振り払われて水と一緒に排出され、濾過
装置として好ましい排水効率を達成することができる。
濾過筒２外周に向かって濾過水が搾出されるが、従来の
ような静的な装置駆動ではプレート間が微小間隙である
ことと、懸濁微粒子が付着して詰まりを生ずることによ
り水の通りが余りよくない。しかしながら、この実施例
では濾過筒２の上部中央の外周面、即ち固定プレート１
０の外周縁にはバイブレータ７の振動出力が伝達される
ため、水の通りが促進されるとともにプレートに付着し
た懸濁微粒子が振り払われて水と一緒に排出され、濾過
装置として好ましい排水効率を達成することができる。
【００１７】図４は散水シャワー付きスクリュープレス
濾過装置の第１の実施例を示すもので、先の図１及び図
２に示した濾過装置におけるバイブレータ７に代えて、
濾過筒２の外周面の全長に対抗して分配されたシャワー
装備２２を設けたものであり、これ以外の基本的構成は
先の実施例と同様である。図４のＡ−Ａ矢視側断面を描
いた図５から明らかな通り、シャワー装備（総括して２
２）は上部シャワー管２２ａ、左右下側部のシャワー管
２２ｂ、２２ｃから構成することにより、濾過筒外周面
のほぼ全周に散水できるようになっている。散水は一定
時間ごと又は所定量の処理原水の脱水（一脱水工程）終
了時において所定時間だけ行うことができる。
濾過装置の第１の実施例を示すもので、先の図１及び図
２に示した濾過装置におけるバイブレータ７に代えて、
濾過筒２の外周面の全長に対抗して分配されたシャワー
装備２２を設けたものであり、これ以外の基本的構成は
先の実施例と同様である。図４のＡ−Ａ矢視側断面を描
いた図５から明らかな通り、シャワー装備（総括して２
２）は上部シャワー管２２ａ、左右下側部のシャワー管
２２ｂ、２２ｃから構成することにより、濾過筒外周面
のほぼ全周に散水できるようになっている。散水は一定
時間ごと又は所定量の処理原水の脱水（一脱水工程）終
了時において所定時間だけ行うことができる。
【００１８】かくして、この実施例においては、濾過筒
２から搾出され、固定プレート１０及び可動プレート１
１の外周付近に付着しようとする濾過水中の懸濁微粒子
をシャワー装備２２により洗い流し、それらが空気に触
れて固化・堆積して可動プレートの動きを阻害するとい
う従来型装置の欠点を解消するものである。
２から搾出され、固定プレート１０及び可動プレート１
１の外周付近に付着しようとする濾過水中の懸濁微粒子
をシャワー装備２２により洗い流し、それらが空気に触
れて固化・堆積して可動プレートの動きを阻害するとい
う従来型装置の欠点を解消するものである。
【００１９】図６は散水シャワー付きスクリュープレス
濾過装置の第２の実施例を示すもので、図４及び図５に
示した濾過装置における固定式のシャワー装備に代え
て、可動式のシャワー装備２３を設けたものであり、こ
れ以外の基本的構成は先の実施例と同様である。シャワ
ー装備２３は濾過筒２の外周面の全長に対応するネジ棒
２４にシャワー本体２５を係合・支持し、ネジ棒２４の
回転により非回転のシャワー本体２５を濾過筒２の長さ
方向に駆動するようにしたものである。このためネジ棒
２４の直下には、シャワー本体２５を貫通したガイド棒
２６が配置されている。
濾過装置の第２の実施例を示すもので、図４及び図５に
示した濾過装置における固定式のシャワー装備に代え
て、可動式のシャワー装備２３を設けたものであり、こ
れ以外の基本的構成は先の実施例と同様である。シャワ
ー装備２３は濾過筒２の外周面の全長に対応するネジ棒
２４にシャワー本体２５を係合・支持し、ネジ棒２４の
回転により非回転のシャワー本体２５を濾過筒２の長さ
方向に駆動するようにしたものである。このためネジ棒
２４の直下には、シャワー本体２５を貫通したガイド棒
２６が配置されている。
【００２０】このような駆動及び散水の時間帯は前述し
た固定式シャワー装備の実施例と同様に設定することが
できる。また、この可動型の実施例においてもシャワー
装備２３は、図示の上部配置のものだけでなく、濾過筒
２の左右下側部に対応するものも設けることが望まし
く、これによって図４及び図５に示した濾過装置と同等
の懸濁微粒子洗い流し効果を発揮するものである。
た固定式シャワー装備の実施例と同様に設定することが
できる。また、この可動型の実施例においてもシャワー
装備２３は、図示の上部配置のものだけでなく、濾過筒
２の左右下側部に対応するものも設けることが望まし
く、これによって図４及び図５に示した濾過装置と同等
の懸濁微粒子洗い流し効果を発揮するものである。
【００２１】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明は濾過筒に対応
してバイブレータを設けることにより、プレート間の排
水効率を改善し、またシャワー装備を設けることによ
り、可動プレート及び固定プレート外周付近への懸濁微
粒子を洗い流し、それらの固化・堆積が生じないように
し、総じて装置の排水効率を高め、保守を容易にし且つ
長寿命化を図ることができる。
してバイブレータを設けることにより、プレート間の排
水効率を改善し、またシャワー装備を設けることによ
り、可動プレート及び固定プレート外周付近への懸濁微
粒子を洗い流し、それらの固化・堆積が生じないように
し、総じて装置の排水効率を高め、保守を容易にし且つ
長寿命化を図ることができる。
【図１】バイブレータ付きスクリュープレス型濾過装置
の実施例を示す縦断面図である。
の実施例を示す縦断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ矢視断面図である。
【図３】図２のＢ−Ｂ矢視部分断面図である。
【図４】シャワー付きスクリュープレス型濾過装置の第
１の実施例を示す縦断面図である。
１の実施例を示す縦断面図である。
【図５】図４のＡ−Ａ矢視断面図である。
【図６】シャワー付きスクリュープレス型濾過装置の第
２の実施例を示す縦断面図である。
２の実施例を示す縦断面図である。
１ 入口室 ２ 濾過筒 ３ 出口室 ４ 円筒状内周面 ５ スクリュー ６ 排水桝 ７ バイブレータ ８ａ 入口室内端板 ８ｂ 出口室内端板 ９ 支持棒 １０ 固定プレート １１ 可動プレート １２ 入口室外端板 １３ 出口室外端板 １４ 歯車列 １５ 回転軸 １６ カムキー １７ スペーサ １８ 凹部 １９ 可動プレートの開口 ２０ａ 余裕孔 ２０ｂ 係合孔 ２１ 支点棒 ２２ シャワー装備 ２３ 可動シャワー装備
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１０年１２月２５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達する
ため本発明は、ａ）多数の環状固定プレートと、前記固
定プレートの開口径より僅かに大きい開口径を有しその
口径差に応じた振幅において同一面内で揺動することが
できる多数の環状可動プレートとの、各微小の濾過用間
隙を置いた交互重畳配列からなり、前記固定プレートの
開口列によって固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設
置し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の中間部外周にバイブレータの振動出力
端を接触・連結せしめたことを特徴とするものである。
ため本発明は、ａ）多数の環状固定プレートと、前記固
定プレートの開口径より僅かに大きい開口径を有しその
口径差に応じた振幅において同一面内で揺動することが
できる多数の環状可動プレートとの、各微小の濾過用間
隙を置いた交互重畳配列からなり、前記固定プレートの
開口列によって固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設
置し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の中間部外周にバイブレータの振動出力
端を接触・連結せしめたことを特徴とするものである。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００７】上記第２の目的を達するため本発明は、
ａ）多数の環状固定プレートと、前記固定プレートの開
口径より僅かに大きい開口径を有しその口径差に応じた
振幅において同一面内で揺動することができる多数の環
状可動プレートとの、各微小の濾過用間隙を置いた交互
重畳配列からなり、前記固定プレートの開口列によって
固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設置し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の外周面のほぼ全周に散水するシャワー
を設けたことを特徴とするものである。
ａ）多数の環状固定プレートと、前記固定プレートの開
口径より僅かに大きい開口径を有しその口径差に応じた
振幅において同一面内で揺動することができる多数の環
状可動プレートとの、各微小の濾過用間隙を置いた交互
重畳配列からなり、前記固定プレートの開口列によって
固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設置し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の外周面のほぼ全周に散水するシャワー
を設けたことを特徴とするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ０１Ｄ 33/44 33/58
Claims (2)
- 【請求項１】 ａ）多数の環状固定プレートと、前記固
定プレートの開口径より僅かに大きい開口径を有しその
口径差に応じた振幅において同一面内で揺動することが
できる多数の環状可動プレートとの、各微小の濾過用間
隙を置いた交互重畳配列からなり、前記固定プレートの
開口列によって固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設
置し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の中間部外周にバイブレータの振動出力
端を連結したことを特徴とするスクリュープレス型濾過
装置。 - 【請求項２】 ａ）多数の環状固定プレートと、前記固
定プレートの開口径より僅かに大きい開口径を有しその
口径差に応じた振幅において同一面内で揺動することが
できる多数の環状可動プレートとの、各濾過用微小間隙
を置いた交互重畳配列からなり、前記固定プレートの開
口列によって固定的な筒状空間を画成した濾過筒を設置
し、 ｂ）前記濾過筒の筒状空間を貫通したスクリューを配置
するとともに、このスクリューの回転により前記可動プ
レートを揺動させる機構を設けたことにより、前記濾過
筒の一端から受け入れた処理原水を他端に向けて押圧・
推進し、前記可動プレートの揺動により各可動プレート
と各固定プレートとの間の前記濾過用間隙を常時再生す
るようにしたスクリュープレス型濾過装置において、 ｃ）前記濾過筒の外周面に散水するシャワーを設けたこ
とを特徴とするスクリュープレス型濾過装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10023791A JPH11207110A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | スクリュープレス型濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10023791A JPH11207110A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | スクリュープレス型濾過装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11207110A true JPH11207110A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=12120160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10023791A Pending JPH11207110A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | スクリュープレス型濾過装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11207110A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100372502B1 (ko) * | 2000-11-17 | 2003-02-15 | (주)오에치케이 | 스크류식 탈수장치 |
| KR100372501B1 (ko) * | 2000-11-17 | 2003-02-26 | (주)오에치케이 | 스크류식 탈수장치 |
| KR100413165B1 (ko) * | 2001-06-27 | 2003-12-31 | (주)오에치케이 | 스크류식 고체·액체분리장치 |
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| CN100399887C (zh) * | 2002-04-04 | 2008-07-09 | 盈翠珠宝金行有限公司 | 可自动清洁过滤棉的滤水器 |
| CN108328689A (zh) * | 2018-02-11 | 2018-07-27 | 毛林杰 | 一种水处理材料设备 |
| US10343847B1 (en) | 2018-12-18 | 2019-07-09 | V.Y.F. Express Inc. | Manure screw press having screen vibration |
| EP3763519A1 (en) * | 2018-07-20 | 2021-01-13 | US Farm Systems, Inc. | Screw press for separation of liquids from bulk materials |
| CN113203248A (zh) * | 2021-05-28 | 2021-08-03 | 成渝钒钛科技有限公司 | 铁路用铁标钢生产用冷却装置及其使用方法 |
| CN115177999A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-10-14 | 安尼康（福建）环保设备有限公司 | 一种带有振动环的叠片螺旋式固液分离机 |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP10023791A patent/JPH11207110A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100372502B1 (ko) * | 2000-11-17 | 2003-02-15 | (주)오에치케이 | 스크류식 탈수장치 |
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| CN115177999B (zh) * | 2022-07-06 | 2023-10-13 | 安尼康（福建）环保设备有限公司 | 一种带有振动环的叠片螺旋式固液分离机 |
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