JPH11206A - バックル装置 - Google Patents

バックル装置

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Publication number
JPH11206A
JPH11206A JP9156823A JP15682397A JPH11206A JP H11206 A JPH11206 A JP H11206A JP 9156823 A JP9156823 A JP 9156823A JP 15682397 A JP15682397 A JP 15682397A JP H11206 A JPH11206 A JP H11206A
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JP
Japan
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tongue
latch plate
buckle
spring
locking
Prior art date
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Application number
JP9156823A
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English (en)
Inventor
Masaru Morinaga
勝 森永
Noritoshi Imaide
典敏 今出
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication of JPH11206A publication Critical patent/JPH11206A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付勢部材によって、タングをバックル本体に
ロックする際にかかる抵抗を減少すると共に、タングを
バックル本体から外す際の解離力を小さくすることがで
きるバックル装置を提供する。 【解決手段】 タング5と、タング5を係脱するバック
ル本体10を備え、バックル本体10は、ベース11
と、ベース11に支持され、タング5をロック可能なラ
ッチ板14と、ラッチ板14の動きを制御する案内ピン
17と、ラッチ板14がタング5をロックする際に、案
内ピン17を係止位置付勢することにより、ラッチ板1
4をタングロック方向に付勢するとともに、ラッチ板1
4がタング5のロックを解除してタング非ロック位置に
戻る時、案内ピン17非係止位置に付勢することによ
り、ラッチ板14をタング非ロック方向に付勢するコイ
ルスプリング15を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、バックル装置に係
り、特に、自動車等の乗り物の座席に装備されるシート
ベルト用のバックル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の乗り物の座席に
は、乗員の安全を図るために、シートベルトが取り付け
られている。このシートベルト用のバックル装置は、通
常、ベルト端に設けられたタング(舌片)と、タングを
係脱するバックル本体と、を備えて構成されている。バ
ックル本体は、タングをロックするラッチ部を備えたラ
ッチ板と、このラッチ板が移動自在に支持されるバック
ルベースと、ラッチ板を前記係止方向に付勢するスプリ
ングと、を備えている。このバックル装置では、タング
をバックル本体に挿入すると、前記スプリングの付勢に
より、ラッチ板の一端がラッチ板にロックされる。
【0003】このバックル装置は、スプリングの付勢力
が弱いと、バックル装置のリリースボタンを操作してい
なくても、タングがバックル本体から外れる虞れがあっ
た。このため、例えば、車両衝突等の異常衝撃を受けた
場合、ラッチ板が慣性により変位し、タングがバックル
本体から抜脱する現象、すなわち、慣性抜けが起こる虞
れがあった。
【0004】そこで、この現象が起こることを防止した
バックル装置が、実公昭63−43933号公報に開示
されている。このバックル装置は、タング(舌片)がバ
ックル本体にロックされた際に、ラッチ板とバックルベ
ース(フレーム)との間に、タングの抜脱を阻止する制
御部材が入り込むことで、ラッチ板とバックルベースと
の予期せぬロック解除を防止する、いわゆる二段ロック
方式を採用したものである。
【0005】また、タングをバックル本体から抜脱する
際には、リリースボタン(プッシュ部材)をタング挿入
方向に押すことにより、制御部材がバックルベースのロ
ック位置から解除位置まで動き、ラッチ板とバックルベ
ースとの係合が解除され、これによってタングがバック
ル本体から外される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載のバックル装置では、ラッチ板をタングロック
方向に付勢する第1のスプリングと、制御部材をタング
挿入方向に付勢する第2のスプリングと、が必要であ
り、さらに、第1のスプリングは、ラッチ板をタング非
ロック方向に付勢することがないため、タングをバック
ル本体から外す際の解離力を小さくする効果は有してい
ない。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、構造が簡単で、タン
グをバックル本体にロックする際にかかる抵抗を減少す
ると共に、タングをバックル本体から外す際の解離力を
小さくすることができることができるバックル装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、タングと、当該タングが係脱されるバッ
クル本体とを備えたバックル装置であって、前記バック
ル本体は、ベースと、当該ベースに、タングロック位置
とタング非ロック位置との間で移動可能に支持されたラ
ッチ板と、当該ラッチ板をタングロック位置に保持する
係止位置と、該ラッチ板がタング非ロック位置をとるこ
とを許容する非係止位置との間で移動可能に設けられた
案内部材と、前記ラッチ板がタングをロックする際に、
前記案内部材を前記係止位置方向に付勢することによ
り、当該ラッチ板をタングロック方向に付勢するととも
に、当該ラッチ板がタングのロックを解除してタング非
ロック位置に戻る時、前記案内部材を前記非係止位置に
付勢することにより、当該ラッチ板をタング非ロック方
向に付勢する付勢部材と、を備えたバックル装置を提供
するものである。
【0009】この構造により、付勢部材により、前記案
内部材の前記係止位置方向への付勢及び前記ラッチ板の
タングロック方向への付勢と、前記案内部材の前記非係
止位置方向への付勢及び前記ラッチ板のタング非ロック
方向への付勢とが行われる。このため、部品数を減少さ
せることができ、組み立て作業を複雑にすることなく、
タングをバックル本体にロックする際にかかる抵抗を減
少すると共に、タングのロックが解除される際の解離力
を小さくすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施の形態に
ついて、図面を参照して説明する。
【0011】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るバックル装置を構成するバックル本体の分
解斜視図、図2は、図1に示すバックル本体の側断面
図、図3は、図2に示すバックル本体にタングをロック
させた状態を示す図、図4は、図3に示すバックル装置
の平面図である。なお、図4は、説明を判りやすくする
ため、リリースボタンの一部を破断して記載した。
【0012】図1〜図4に示すように、実施の形態1に
係るバックル装置1は、ベルト端に設けられたタング5
と、タング5を係脱するバックル本体10と、を備えて
構成されている。
【0013】タング5は、通常のシートベルト用タング
が使用でき、一方の先端に係止孔6を、他方の先端に、
特に図示しないが、ベルトを連結するためのベルト連結
孔が形成されている。
【0014】バックル本体10は、フレームとして機能
するバックルベース11と、タングの挿脱に応じて移動
するスライダ12と、スライダ12の移動を行うコイル
スプリング13と、タング5をロックするラッチ板14
と、ラッチ板14を揺動させるコイルスプリング15
と、コイルスプリング15を支持するスプリングシャフ
ト16と、スプリングシャフト16の先端に支持されて
ラッチ板14の移動を制御する案内ピン17と、タング
5のロックを解除するリリースボタン18と、リリース
ボタン18をタングの抜脱方向に付勢するコイルスプリ
ング19と、このコイルスプリング19が当接するスプ
リングホルダー20と、リリースボタン18の動きに応
じてラッチ板14をロック方向に押さえ込む回転自在な
ウエイト21と、ウエイト21を前記回転方向に付勢す
るスプリング22と、を備えて構成されている。なお、
バックル本体10には、タング5と同様に、図示しない
ベルトが連結される。
【0015】バックルベース11は、底板11Aと、こ
れの両側に立設された一対の対向した側壁11B及び1
1Cとを備えた略コ字状を有している。底板11Aのタ
ング抜脱方向(図2〜図4に矢印Xで示す方向;以下、
この方向を「矢印X方向」という)端部には、タング5
を挿脱する際に、タング5を案内するガイド片26が形
成されている。また、底板11Aには、スライダ12を
タング5の挿脱方向にスライド可能にするための開口部
25が設けられている。この開口部25の矢印Y方向端
部の略中央部には、コイルスプリング13の矢印Y方向
(図2〜図4に矢印Yで示す方向;以下、この方向を
「矢印Y方向」という)端部を係止する係止凸部45が
形成されている。
【0016】側壁11B及び11Cの矢印X方向端部に
は、スプリングホルダー20が固定されるためのL字状
切り欠き29B及び29Cと、その下方に形成された略
コ字状の切り欠き30B及び30C、及び底板11Aに
近接され、内側に延出された環状突起32B及び32C
が形成されている。この環状突起32B及び32Cは、
タング5を挿入するためのタング出入口53の一部を構
成する。
【0017】側壁11B及び11Cの略中央部には、案
内ピン17の両端が移動可能に支持される略L字状の窓
33B及び33Cが開口されている。この窓33B及び
33Cのタング挿入方向側には、矢印X方向に開口され
た水平孔34B及び34Cと、水平孔34B及び34C
の入口に連設して下方に設けられた支持孔35B及び3
5Cが形成されている。なお、この水平孔34B及び3
4Cは、後に詳述するが、リリースボタン18が移動す
る際に、これをガイドするためのものである。また、支
持孔35B及び35Cには、後に詳述するが、ラッチ板
14の揺動(回転)の支点である支持部46B及び46
Cが、回転自在に支持される。
【0018】側壁11B及び11Cの上部であって、切
り欠き29B及び29Cの近傍には、ウエイト21の回
転支点である回転軸60が回転自在に支持されるU字状
溝36B及び36Cが上下方向に開口されている。ま
た、U字状溝36B及び36Cの下方であって、側壁1
1B及び11Cの内側には、タング5が挿入された際
に、タング5が上方に動くことを抑制する凸部23が形
成されている。
【0019】スライダ12は、特に図2及び図3に示す
ように、断面略コ字状を備えており、略平板状の上板3
7と、上板37の下面に設けられた断面L字状の下部3
8との間に形成された凹部39に、コイルスプリング1
3の一端側を保持する構成となっている。なお、コイル
スプリング13の他端は、底面11Aの係止部45に固
定される。 このスライダ12は、下部38がバックル
ベース11の開口部25にはめられてスライド自在に支
持される。そして、タング5をバックル本体10に挿入
した際に、タング5の先端に押され、コイルスプリング
13の付勢力に逆らって、矢印Y方向にスライドされ、
ラッチ板14の脚部62を押圧してラッチ板14を反時
計回りに回転させる。一方、タング5が抜脱された際に
は、コイルスプリング13の付勢力によって、スライダ
12は矢印X方向に戻される。
【0020】ラッチ板14は、その略中央部に、スプリ
ングシャフト16の一部が挿入される略T字形状の開口
部40が設けられており、その矢印X方向端部の略中央
部には、タング5がバックル本体10に挿入された際
に、タング5の係止孔6に挿入されてタング5をロック
するラッチ部41が下方に向けて延出形成されている。
ラッチ板14の矢印Y方向側端部の両側には、側壁11
B及び11Cの支持孔35B及び35Cに回転自在に支
持される支持部46B及び46Cが突設されている。す
なわち、ラッチ板14は、支持部46B及び46Cを支
点として回転し、タング5のロック位置、非ロック位置
への移動を行う。また、ラッチ板14の矢印Y方向側端
部の両側には、下方に向けて延出された脚部62が設け
られており、この脚部62には、前述したように、スラ
イダ12が押圧可能である。
【0021】さらに、ラッチ板14の矢印XY方向中央
部には、矢印X方向に向けて下がる傾斜部42が形成さ
れている。また、ラッチ板14の矢印Y方向側端部の略
中央部には、ラッチ板14の回転方向に対し略垂直に突
出され、コイルスプリング15が当接される当接部43
が設けられている。このように、この当接部43は、ラ
ッチ板14の回転の支点(回転中心)より上部に設ける
ことが好適である。この当接部43の略中央部には、ス
プリングシャフト16のシャフト先端が進退自在に挿入
される開口部44が形成されている。
【0022】スプリングシャフト16は、略L字状本体
50を挟んで矢印Y方向側にシャフト47が、矢印X方
向側に案内ピン17を支持する鉤状の支持部48が形成
されている。このスプリングシャフト16は、本体50
の下部がラッチ板14の開口部40を介してラッチ板1
4の下側に置かれ、支持部48に保持された案内ピン1
7は、ラッチ板14の上面であって、ラッチ部41のほ
ぼ上部から傾斜部42近傍までの所定位置を移動する。
シャフト47には、コイルスプリング15が遊嵌され、
このシャフト47の存在によって、コイルスプリング1
5は、伸縮する際に、曲がったり、折れたりすることが
防止される。
【0023】また、シャフト47の長手方向略中央部か
ら矢印Y方向側は、矢印X方向側より径が小さく構成さ
れており、この径が小さい部分は、ラッチ板14に形成
された開口部44を進退自在に貫通することができるよ
うになっている。また、径の大きい部分は、開口部44
を貫通せずに、コイルスプリング15と共に、当接部4
3に当接可能となっている。本体50の両側には、ラッ
チ板14の下面に当接可能な凸部51が形成されてい
る。この凸部51によって、スプリングシャフト16が
ラッチ板14から上方に抜け出すことを防止している。
【0024】スプリングホルダー20は、その両側の上
部に凸部27B及び27Cが、下部に凸部28B及び2
8Cが形成されている。また、スプリングホルダー20
の両側端より若干内側であって、矢印Y方向側上部に
は、凸部52B52Cが形成されている。そしてまた、
スプリングホルダー20の下部には、タング出入口53
の上壁となり、タング5の挿脱時にタング5を案内する
タングガイド部31が、矢印X方向側に突出形成されて
いる。さらに、スプリングホルダー20の略中央部に
は、コイルスプリング19の矢印Y方向端部を係止する
ための凹部61が形成されている。
【0025】このスプリングホルダー20は、バックル
ベース11の矢印X方向側に固定される。両者の固定
は、凸部27B及び27Cが切り欠き29B及び29C
に、凸部28B及び28Cが切り欠き30B及び30C
に、各々係合することにより行われる。また、タングガ
イド部31と、環状突起32B及び32C及びガイド片
26によって、タング出入口53が構成される。また、
凸部52B及び52Cは、U字状溝36B及び36Cの
上部をバックルベース11の内側から閉鎖するように構
成されている。
【0026】リリースボタン18は、断面略コ字状の操
作部54と、操作部54の両側に、矢印Y方向に向けて
水平に延出されたアーム55B及び55Cとを備えてい
る。アーム55B及び55Cの矢印Y方向先端には、内
側に突出された突起56B及び56Cが設けられてい
る。この突起56B及び56Cは、側壁11B及び11
Cの水平孔34B及び34Cにスライド自在に支持され
て、リリースボタン18の矢印XY方向の移動をガイド
する。さらに、リリースボタン18は、リリースボタン
18を矢印Y方向に移動させた際に、案内ピン17の両
端を矢印Y方向に押しもどす押し戻し部66B及び66
Cが設けられている。
【0027】操作部54の内側面であって、その略中央
部には、コイルスプリング19を保持する保持部57が
形成されている。この保持部57の上部両側には、ウエ
イト21を押圧可能な押圧部25が設けられている。保
持部57に保持されたコイルスプリング19の他端は、
スプリングホルダー20の凹部61に係止される。この
リリースボタン18は、コイルスプリング19によっ
て、常に矢印X方向に付勢されている。
【0028】ウエイト21は、断面カム形状を備えた本
体58の両端面に、この両端面から外側にフランジ状に
形成されたカム状片59B及び59Cが設けられた構造
を有している。本体58及びカム状片59B及び59C
の上部偏心位置には、これらの回転軸60が、カム状片
59B及び59Cの外側に延出して設けられている。
【0029】カム状片59B及び59Cの上部には、リ
リースボタン18の押圧部25が当接される当接部65
B及び65Cが形成されている。このウエイト21に
は、回転軸60を支点としてウエイト21をその反時計
回り方向に付勢するスプリング22が設けられる。
【0030】また、このウエイト21は、リリースボタ
ン18を押さない時には、リリースボタン18の押圧部
25と、当接部65B及び65Cとの間に所定の隙間、
すなわち遊びが形成されるようになっている。
【0031】このウエイト21は、回転軸60の両端が
側壁11B及び11CのU字状溝36B及び36Cに回
転自在に支持される。この時、前述したが、スプリング
ホルダー20の凸部52B及び52Cが、U字状溝36
B及び36Cの上部をバックルベース11の内側から閉
鎖するため、回転軸60は、U字状溝36B及び36C
から外れることがない。
【0032】このように配置されたウエイト21は、タ
ング5挿入時(図3参照)には、ラッチ板14の上部に
位置し、スプリング22の付勢力によってラッチ板14
をロック方向に押さえつける。一方、タング5が抜脱さ
れた際には、ラッチ板14のラッチ部41によって時計
回りに回転され(図2参照)、ラッチ板14をロック方
向に押さえ込まなくなる。
【0033】次に、このバックル装置1の具体的動作に
ついて説明する。
【0034】タング5をバックル本体10にロックする
には、先ず、タング5をタング出入口53からバックル
本体10内に挿入させる。この時、タング5の先端がス
ライダ12を矢印Y方向に移動させ、両脚部62を押圧
して支持部46B及び46Cを支点としてラッチ板14
を反時計方向に回転させる。このスライダ12の移動に
よって、コイルスプリング13が押し縮められる。
【0035】この動作と同時に、スプリングシャフト1
6が反時計回りに回転すると共に、案内ピン17をラッ
チ板14をタングロック位置に保持する係止位置方向に
付勢し、ラッチ板14をタングロック方向に付勢する。
この時、スプリングシャフト16は当接部43に対し、
ラッチ板14のロック方向に前進し、案内ピン17をタ
ングロック方向に移動させる。この案内ピン17の移動
は、案内ピン17の両端が略L字状の窓33B及び33
C内を移動することによって行われる。具体的には、案
内ピン17の両端は、先ず、窓33B及び33CのL字
に沿って垂直に移動する。次に、案内ピン17の両端が
窓33B及び33Cのコーナー部を通過して、水平に移
動して前記係止位置で停止し、ラッチ板14のラッチ部
41近傍の上面を押さえることになる。この時、案内ピ
ン17は、窓33B及び33Cの水平な上縁によって、
上方に動かないようにロックされるため、ラッチ板14
を確実に係止することができる。
【0036】なお、案内ピン17が移動する際には、窓
33B及び33Cの縁に対し、線接触することになるた
め、移動の際に生じる摩擦力を少なくすることができ
る。
【0037】また、案内ピン17を移動させるコイルス
プリング15は、スプリングシャフト16に支持されて
いるため、案内ピン17を移動させる際に、コイルスプ
リング15が曲がったり、折れたりすることがないた
め、案内ピン17はコイルスプリング15に対し常に垂
直に位置される。さらにまた、案内ピン17は、その略
中央部が支持部48によって支持されている。このた
め、案内ピン17の両側は、常に同様に作動され、例え
ば、案内ピン17の片側のみが進退する等、擬似ラッチ
現象を発生させる不適切な動作が起こることを防止する
ことができる。
【0038】そしてまた、案内ピン17は、仮に擬似ラ
ッチが起ころうとしても、傾斜部42の存在により、所
定のラッチ板係止位置に戻されるため、擬似ラッチの発
生を防止することができる。
【0039】さらに前記動作と同時に、ウエイト21
が、スプリング22の付勢力によって反時計回りに回転
し、ラッチ板14をロック方向に押さえ込む。
【0040】この動作によって、バックル本体10は、
図2に示す状態から、図3に示す状態になり、タング5
の係止孔6に、ラッチ板14のラッチ部41が挿入され
て両者がロック状態となる。このようにして、図3及び
図4に示すように、バックル本体10にタング5をロッ
クする。
【0041】このタング5をバックル本体10にロック
した際には、特に、図3に示すように、ラッチ板14
は、案内ピン17と、ウエイト21とによって、確実に
ロック位置に保持されることになる。また、ウエイト2
1の当接部65B及び65Cと、リリースボタン18の
押圧部25との間に遊びがあるため、例えば、車両衝突
等の衝撃等により、いわゆるプリテンショナーにシート
ベルトが引き込まれた際に、リリースボタン18に矢印
Y方向のGがかかり、リリースボタン18が慣性により
矢印Y方向に多少移動しても、このGが設定値以下であ
れば、ウエイト21がリリースボタン18に押されるこ
とを防止できる。したがって、タング5がバックル本体
10から外れることを防止することができる。
【0042】次に、バックル本体10からタング5を抜
き取る際には、リリースボタン18を矢印Y方向に押し
込み、リリースボタン18の押圧部25をウエイト21
の当接部65B及び65Cに当接させて、ウエイト21
を時計回りに回転させ、ラッチ板14の押さえ込みを解
除する。
【0043】これと同時にリリースボタン18の押し戻
し部66B及び66Cが、案内ピン17の両端を押し
て、案内ピン17を、ラッチ板14がタング非ロック位
置を取ることを許容する非係止位置(図2に示す位置)
に戻す。この時、コイルスプリング15は押し縮めら
れ、案内ピン17を前記非係止位置に付勢する(引き寄
せる)ことにより、シャフト47の先端が開口部44か
ら徐々に延出され、コイルスプリング15が当接部43
を時計回り、すなわちタング非ロック方向に付勢する。
このコイルスプリング15の動作により、さらに小さな
解離力によって、タング5をバックル本体10から抜き
取ることができる。また、この時も、前記と同じよう
に、案内ピン17の両側は常に同様に作動される。
【0044】タング5がバックル本体10から抜脱され
ると、スプリング13の付勢力により、スライド12が
矢印X方向に戻され、バックル本体10は、再び図2に
示す状態となる。
【0045】この構造を備えたバックル本体10は、付
勢部材であるコイルスプリング15により、案内ピン1
7の前記係止位置方向への付勢及びラッチ板14のタン
グロック方向への付勢と、案内ピン17の前記非係止位
置方向への付勢及びラッチ板14のタング非ロック方向
への付勢とを行うことができる。
【0046】(実施の形態2)次に、本発明に係る実施
の形態2について図面を参照して説明する。なお、実施
の形態2では、実施の形態1で説明した部材と同一の部
材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0047】実施の形態2に係るバックル装置と、実施
の形態1に係るバックル装置との異なる点は、スプリン
グシャフトに設けられるコイルスプリングの形状であ
る。図5は、実施の形態2に係るバックル装置2のバッ
クル本体10のスプリングシャフト付近を示す側面図で
あって、側壁11Bを省略した図、図6は、コイルスプ
リングの斜視図、図7は、図5の平面図である。なお、
図7は、コイルスプリングの構造及び作用がわかり易い
ように、ラッチ板、スプリングシャフト及びウエイトの
一部以外は記載していない。
【0048】図5ないし図7に示すように、実施の形態
2に係るコイルスプリング115は、図5及び図7に示
す矢印X方向側端部の環115Aの先端が延長され、こ
の環115Aに隣接した次の環115Bの先端が延長さ
れ、この両延長部が矢印Y方向に延びて繋がり、ループ
状の延出部116を構成した構造を備えている。
【0049】このスプリング115は、その内側にスプ
リングシャフト16が挿入されて、延出部116の矢印
Y方向端部115Cが、当接部43の根元に固定され
る。この延出部116により、コイルスプリング115
が伸縮する際のバランスを向上することができるため、
コイルスプリング115が曲がったり、折れたり、片寄
ったりすることを一層防止することができる。したがっ
て、前述した擬似ラッチの発生をさらに防止することが
できる。なお、実施の形態1及び2では、付勢部材とし
て、コイル状のスプリングを使用した場合について説明
したが、これに限らず、クリップ状、板状、ヘアピン状
等、種々の形状を備えたものが使用できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るバック
ル装置は、付勢部材により、前記案内部材の前記係止位
置方向への付勢及び前記ラッチ板のタングロック方向へ
の付勢と、前記案内部材の前記非係止位置方向への付勢
及び前記ラッチ板のタング非ロック方向への付勢とを行
うことができる。このため、部品数を減少させることが
でき、組み立て作業を複雑にすることなく、タングをバ
ックル本体にロックする際にかかる抵抗を減少すると共
に、タングのロックが解除される際の解離力を小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るバックル装置を構
成するバックル本体の分解斜視図である。
【図2】図1に示すバックル本体の側断面図である。
【図3】タングを図2に示すバックル本体にロックした
状態を示す図である。
【図4】図3に示すバックル装置の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るバックル装置のス
プリングシャフト付近を示す側面図である。
【図6】図5に示すコイルスプリングの斜視図である。
【図7】図5の平面図である。
【符号の説明】
1、2 バックル装置 5 タング 10 バックル本体 11 バックルベース 12 スライダ 13、15、19 コイルスプリング 14 ラッチ板 16 スプリングシャフト 17 案内ピン 18 リリースボタン 20 スプリングホルダー 21 ウエイト 22 スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングと、当該タングが係脱されるバッ
    クル本体とを備えたバックル装置であって、 前記バックル本体は、ベースと、 当該ベースに、タングロック位置とタング非ロック位置
    との間で移動可能に支持されたラッチ板と、 当該ラッチ板をタングロック位置に保持する係止位置
    と、該ラッチ板がタング非ロック位置をとることを許容
    する非係止位置との間で、移動可能に設けられた案内部
    材と、 前記ラッチ板がタングをロックする際に、前記案内部材
    を前記係止位置方向に付勢することにより、当該ラッチ
    板をタングロック方向に付勢するとともに、当該ラッチ
    板がタングのロックを解除してタング非ロック位置に戻
    る時、前記案内部材を前記非係止位置に付勢することに
    より、当該ラッチ板をタング非ロック方向に付勢する付
    勢部材と、 を備えたバックル装置。
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