JPH11205332A - データ転送装置および方法 - Google Patents

データ転送装置および方法

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JPH11205332A
JPH11205332A JP10006287A JP628798A JPH11205332A JP H11205332 A JPH11205332 A JP H11205332A JP 10006287 A JP10006287 A JP 10006287A JP 628798 A JP628798 A JP 628798A JP H11205332 A JPH11205332 A JP H11205332A
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congestion
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Application number
JP10006287A
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English (en)
Inventor
Yuji Ozawa
祐治 小沢
Takanori Hisanaga
隆則 久永
Koichi Yoshimura
浩一 吉村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアントの処理を変更することなく、輻
輳回復型データ転送の帯域使用量を一定範囲内に押さえ
込み、回復型輻輳制御と回避型輻輳制御とをコンピュー
ティングネットワーク上で共存させる。 【解決手段】 読み込み制御手段21は、読み込み周期
決定手段22で決定された周期でデータバッファ手段2
3からデータを読み込みアプリケーション24に転送す
る。ネットワークへの帯域の要求に適応して、アプリケ
ーションのデータ読み出しレートを制御することでネッ
トワークの輻輳を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のコンピュ
ータがネットワークを共有してデータ転送を行うネット
ワーク環境におけるデータ転送技術に関する。
【0002】
【従来の技術】(コンピュータネットワークの定義)先
ず、説明のために、本発明の対象とするコンピュータネ
ットワークについて述べる。
【0003】第1図にコンピュータネットワークの概略
構成を示す。図1において、複数のコンピュータ1が物
理的に分散された場所に配置される。このコンピュータ
1は、お互いにネットワーク2を介して接続される。各
々のコンピュータ1には、アプリケーション(複数の適
応業務対応のプログラム)3が存在する。データ通信制
御ソフトウェア4は、アプリケーション3の要求するデ
ータ通信を所定の手順に従って実行する。ネットワーク
2はこのデータ通信を実現する伝送媒体である。これに
よって、複数のコンピュータ1間で、アプリケーション
3の要求するデータ転送を実現している。この構成は、
一般にLAN(Local AreaNetwork)
として知られている。
【0004】(輻輳発生のメカニズムと従来の輻輳制御
の説明)前記コンピュータネットワーク上で、各コンピ
ュータ間のデータ転送は、任意の構成のネットワーク、
即ち伝送媒体を一定時間占有する。この占有の程度を、
ネットワーク資源の使用量と呼ぶ。具体的には、送信側
および受信側間を結ぶ伝送媒体の伝送路帯域と継続時間
とで定義される。
【0005】LANではこの一定の伝送媒体(伝送パ
ス)上に複数のコンピュータ、又は、複数のアプリケー
ションを同時に接続するため、複数の伝送要求が競合す
る事を前提とする制御が必要となる。
【0006】伝送媒体が提供しうるネットワーク資源は
一定である。競合の結果、必要となる占有量が資源の量
を超過した場合、ネットワーク内で、いずれかのパケッ
トデータが消失することは明らかである。これを輻輳状
態と呼ぶ。送信側では、パケット送出を規制する。この
ことを輻輳制御と呼ぶ。輻輳制御には次のふたつの方法
がある。
【0007】回復型輻輳制御(第2図) (1)前提:ネットワークの資源量と、他のデータ転送
の資源使用状況とを知ることができない。 (2)原理:アプリケーションの要求通りにネットワー
ク資源の使用を開始する。輻輳発生のフィードバックに
よって使用量を低減する。輻輳発生後、輻輳状態から回
復する。 (3)特徴:各送信局は、任意のタイミングで遅滞なく
データ転送を開始できる。 (4)特性:伝送効率は、ネットワークが低負荷の場合
にはよいが、高負荷では低下する。
【0008】伝送効率は、1回の転送データ量には依存
しない。 (5)従来例:ATM(Asynchronous T
ransfer Mode)のABR(Availab
le Bit Rate)、TCP(Transmis
sion Control Protocol)
【0009】図2は回復型輻輳制御のデータ転送装置の
概略を示しており、図2において、一方のコンピュータ
1aのアプリケーション(適用業務対応のプログラム)
3aがデータ転送を要求すると、データ通信制御ソフト
ウェア(輻輳回復型送信帯域記載手段)4aがネットワ
ーク2を介して宛先のコンピュータ1bのアプリケーシ
ョン3bにデータを転送する。この際、バッファ5が一
杯になり輻輳状態になると、輻輳検知手段6が輻輳状態
を検出して輻輳通知を転送元コンピュータ1aのデータ
通信制御ソフトウェア4aにフィードバックする。フィ
ードバックを受けたデータ通信制御ソフトウェア4aは
データ転送の帯域を小さくして輻輳を回避するようにす
る。帯域を下げてもまた輻輳が発生したときには、さら
に帯域を下げ、最終的に輻輳が生じない帯域でデータ転
送が実行されるようにする。
【0010】次に、回復型輻輳制御の従来技術例とし
て、クレジットベースのフロー制御を説明する。
【0011】輻輳制御型データ転送装置は複数のクライ
アントとサーバの間でデータ転送をネットワークを介し
て行う。以下、回復型輻輳制御の手法に関して説明す
る。
【0012】回復型輻輳制御のクライアントとサーバ
は、以下の4つの手段から構成される。第3図は手段構
成を示したものである。なお、図3においては、サーバ
(データ受信側コンピュータ)の構成を示しているが、
クライアント側も同様に構成される。
【0013】(1)データ転送手段7 データ転送手段7は、データバッファ手段8からアプリ
ケーション3のデータを読み出し、そのデータをコンピ
ュータネットワークに対応したデータ形式(パケット)
に変換、宛先を確定させるための識別子(宛先アドレ
ス)を記載し、コンピュータネットワーク上にデータを
送出する。この時、受信側から通知されるクレジットに
応じたデータ量以上は送出しない。
【0014】また、コンピュータネットワークからパケ
ットを受信すると、アプリケーションのデータ形式に変
換しデータバッファ手段8に転送する機能を持つ。
【0015】(2)データバッファ手段8 データバッファ手段8は、データ転送手段7から書き込
まれるデータ、および、アプリケーションから書き込ま
れるデータを蓄積する機能を持つ。
【0016】(3)バッファ監視手段9 バッファ監視手段9は、データバッファ手段8に蓄積さ
れるデータ量から、空きバッファ量を算出し、その空き
バッファ量(以下、クレジット)をクライアントにAC
Kパケットとして通知する機能を持つ。
【0017】(4)アプリケーション(アプリケーショ
ン手段)3 サーバのアプリケーション3は、データバッファ手段8
に蓄積されているデータを取り出し、処理を実行する。
また、クライアントのアプリケーション3は、サーバに
処理を依頼する時のデータをデータバッファ手段8に書
き込む。
【0018】以上の手段構成から、回復型輻輳制御で
は、クライアントとサーバとの間でフロー制御を実行す
ることにより、輻輳を回避している。
【0019】第4図はTCPを例に従来のクレジットベ
ースのフロー制御の流れを示したものである。 (1)クライアント1cはデータ転送要求の事象が発生
すると、サーバ1sのデータ転送手段7との間で、コネ
クションを確立する。この時サーバ1sは、クライアン
ト1cからのコネクション要求を受信すると、データ転
送に必要な受信バッファを確保する。確保できた受信バ
ッファをクレジットとしてクライアントに通知する。
【0020】(2)クライアント1cは、サーバ1sか
らのコネクション応答を受信することで、サーバの受信
準備が整ったことを知り、データの送信を開始する。こ
の時、コネクション応答で通知されたクレジット分以上
のデータを連続して送信しない。
【0021】(3)サーバ1sは、クライアント1cか
らのデータを受信すると、確認応答パケットのACKN
OWKEDGEMENT NUMBERフィールドと、
WINDOWフィールドとを使用して、どこまで受信し
たかを示す表示(シーケンス番号)と、クレジット量と
をクライアント1cに通知する。第5図に従来技術のT
CP/IPのパケットフォーマットを示す。図5のフォ
ーマットではボールドで示したTCP層のACKNOW
KEDGEMENT NUMBERフィールドと、WI
NDOWフィールドを用いる。
【0022】(4)クライアント1cは、確認応答パケ
ットのTCPヘッダ部のACKNOWKEDGEMEN
T NUMBERフィールドによって、サーバがどこま
で受信したかを知り、WINDOWフィールドによっ
て、サーバクレジット量を知る。クライアント1cは、
WINDOWフィールドで通知されたサイズ分よりも少
ないデータを送信する。
【0023】(5)以上のステップ(3)および(4)
を繰り返すことによって、クライアント1cからサーバ
1sへのデータ転送が、受信側のデータバッファ手段8
が溢れることなく実施される。言いかえると、受信側の
クレジット量に、送信側のデータ転送量は追随すること
により、受信側のバッファ溢れを防いでいる。
【0024】以上の様に、フロー制御ではクライアント
1cとサーバ1sとが協調することにより、帯域の制御
が実施可能となっている。言いかえると、新たな仕組み
を取り入れようとすると、クライアント1cとサーバ1
s双方のプログラムを変更する必要がある。
【0025】回避型輻輳制御(第6図) (1)前提:ネットワークの資源量と、他のデータ転送
の資源使用状況とを知ることができる。 (2)原理:アプリケーションの要求使用量の申告とネ
ットワーク資源の未使用量から、各データ転送の資源使
用量を配分する。輻輳状態を未然に回避する。 (3)特徴:各送信局は、データ転送の要求発生からそ
の開始までに遅延が生じる。 (4)特性:伝送効率は、1回の転送データ量が大きい
とよいが、小さいと低下する。また伝送効率は、負荷に
依存しない。 (5)従来例:特願平8−17949号「データ転送装
置および方法」、RSVP(A New Resour
ce Reservation Protocol)
【0026】図6は従来の輻輳回避型のデータ転送装置
の概略を示す。図6において、一方のコンピュータ1a
のアプリケーション(適用業務対応のプログラム)3a
がデータ転送を要求すると、データ通信制御ソフトウェ
ア(輻輳回復型送信帯域記載手段)4aが送信要求を資
源配分手段10に送信する。この送信要求には要求使用
帯域の申告が含まれている。資源配分手段10は、ネッ
トワーク資源の未使用帯域から割り当て帯域(送信開始
時期、帯域等)を決定し、データ通信制御ソフトウェア
4aに通知する。データ通信制御ソフトウェア4aは、
通知された送信開始時期から、通知された帯域で送信を
開始する。他のコンピュータからのデータ送信も同様に
輻輳を回避するように予め定められた時間に予め定めら
れた帯域で実行される。したがって、受信側のコンピュ
ータ1bへデータが送信される際にバッファ5で輻輳が
起こることがない。 (2つの輻輳制御が1つのネットワークに共存させる理
由)近年、アプリケーションの要求するデータ量が大幅
に増大している。しかし、LANという前提から、従来
どおりのデータ量まで同時にカバーする必要がある。そ
こで、前記2種類の輻輳制御方式の利点を同一のネット
ワークで享受したいという要求がある。
【0027】例えば、従来のアプリケーションは、デ
ータ転送を回復型輻輳制御によって実行し、大容量の
処理結果データを広帯域で転送するアプリケーション
は、データ転送を回避型輻輳制御によって実行するとい
うように、ひとつのネットワーク上で、アプリケーショ
ン、もしくは、要求転送データ量に応じて2種類の輻輳
制御方式を使い分けることで、高い伝送効率を得ること
ができる。 (共存時のデフェクト)このような状況においては、回
復型輻輳制御に従うデータ転送(以下、輻輳回避型デー
タ転送)と回避型輻輳制御に従うデータ転送(以下、輻
輳回復型データ転送)とが、同一の伝送パスを流れる場
合がある。その場合、両者は伝送パス上の同一のネット
ワーク資源を使用する。使用されるネットワーク資源
は、いずれか一方の輻輳制御方式によって単独で制御さ
れるときと同様に、2種類の輻輳制御方式によって同時
に制御されるときも、輻輳状態が制御される必要があ
る。
【0028】ところが、実際には、同一のネットワーク
資源の輻輳を前記2種類の輻輳制御方式によって同時に
制御する場合には、輻輳制御に破たんをきたし、著しく
データを損失するという問題がある。
【0029】まず、クライアント−サーバ型データ転送
装置に関して説明する。クライアント−サーバ型とは、
サービスの受益者(クライアント)とサービスの提供者
(サーバ)の通信を表すモデルである。第7図は、クラ
イアント−サーバモデルの概念を示したものである。図
7に示すように、クライアント1cはネットワーク2を
介してサーバ1sに要求を送信し、サーバ1sからの結
果の送信を待機する。サーバ1sは、クライアント1c
からの要求を受信して要求されたジョブを実行し、実行
結果をクライアント1cに返す。
【0030】ところで、このようなクライアント−サー
バ型データ転送装置では、複数のクライアントからのデ
ータ転送が、ひとつのサーバに同時に集中することがあ
る。このとき、サーバへの入口である伝送路において、
輻輳回避型データ転送の送出帯域と輻輳回復型データ転
送の送出帯域の総和が伝送路帯域を上回る過負荷状態が
発生することがある。これは、輻輳が発生すると、輻輳
回復型データ転送では、データ転送の送出帯域を低減す
る。しかし、輻輳回避型データ転送は輻輳状態にかかわ
りなく、データ転送開始時の送出帯域のままデータ転送
を継続して送信しつづけるためである。
【0031】輻輳回避型データ転送の使用帯域ra、こ
のとき、輻輳回復型データ転送の使用帯域rbでデータ
転送した場合、
【0032】
【数1】Rmax<ra+rb (Rmax:伝送媒体の最大帯域)となると輻輳とな
る。
【0033】この時のデータ損失量rlを以下の式から
求めることができる。
【0034】
【数2】rl=((ra+rb)−Rmax)×S−C
buf (S:輻輳していた時間,Cbuf:データ転送の経路
上にあるバッファ量) 例えば、A4サイズのフルカラー静止画像データは、4
00dpi(dot per inch)、32bit
/pixelの場合64MByteとなり、ATMの伝
送媒体(622Mbps)の最大帯域で送信しても、約
1秒かかる。
【0035】輻輳回復型データ転送の平均使用帯域16
0Mbpsで、転送されるデータ量を2MByteとし
たときに、バッファ量(Cbuf)が1Mバイトのネッ
トワークを介してとして送信する。この時、前述のフル
カラー静止画像データの転送と100msのあいだ輻輳
することとなり、データ損失量(rl)は、
【0036】
【数3】 rl=160Mbps×100ms−1MBytes =1MBytes となり、輻輳によるデータ損失率は10−4となる。
【0037】また、最近のネットワークで転送されるデ
ータサイズは増加の傾向にあるため、データ転送時間が
増加し、輻輳発生期間も増加することとなる。よって、
求めたデータ損失率も悪化する傾向にある。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
を考慮してなされたものであり、ネットワークへの帯域
の要求に適応して、アプリケーションのデータ読み出し
レートを制御することでネットワークの輻輳を回避でき
るようにすることを目的としている。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
目的を達成するために、データ転送装置に、データを送
信する送信手段と、データを受信する受信手段と、上記
送信手段から上記受信手段に転送されるデータをバッフ
ァリングするバッファ手段と、上記バッファ手段の状態
に基づいて、上記送信手段から受信手段へのデータ転送
を制御するデータ転送制御手段と、上記バッファ手段か
ら上記受信手段へデータを読み込む周期を決定する読み
込み周期決定手段と、上記決定された周期に基づいて上
記バッファ手段から上記受信手段へデータを読み込むデ
ータ読み込み制御手段とを設けるようにしている。
【0040】この構成においては、バッファから受信手
段(たとえばアプリケーション)への読み込み周期を制
御して送信手段から受信手段へのデータ転送に用いる使
用帯域を加減することができ、輻輳回避型のデータ転送
が混在する場合にも対処することができる。
【0041】本発明をより具体的に説明する。従来の輻
輳回復型のフロー制御では、受信バッファへの入力量、
即ちネットワークからの受信レートと、受信バッファか
らの出力量、即ちアプリケーションがバッファから読み
出すレートとの差分が、受信バッファにデータが滞留す
る。このフロー制御の特徴を利用し、輻輳回復型データ
転送の帯域使用量を制御することで、回復型輻輳制御と
回避型輻輳制御との共存を可能とする。
【0042】具体的には、パケットバッファ手段から読
み出されるデータ量を制御する。すると、パケットバッ
ファ手段に受信したデータが滞る。このとき、パケット
バッファ手段の空きバッファ量を監視しているバッファ
監視手段がクレジットを減少させ送信側に通知する。パ
ケット転送手段は、通知されたクレジット分だけデータ
を送信する。以上から、一度に送信できるデータ量を減
らすことが可能となり、輻輳回復型データ転送の帯域使
用量を制御することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0044】図8は本発明のデータ転送装置の概略を示
しており、この図において、データ転送装置は読み込み
制御手段21および読み込み周期決定手段22を含んで
構成されている。読み込み制御手段21は、読み込み周
期決定手段22で決定された周期でデータバッファ手段
23からデータを読み込みアプリケーション24に転送
する。
【0045】読み込み制御手段21 読み込み制御手段21は、たとえば、タイマ手段とデー
タ読み込み手段とを含み(図9)、タイマ手段からの契
機で受信データをデータバッファ手段23から読み出
し、アプリケーション24に転送する。タイマ手段は読
み込み周期決定手段22から通知された周期毎に、デー
タ読み込み手段を起動する。
【0046】読み込み周期決定手段22 読み込み周期決定手段22は、回避型輻輳制御の使用帯
域と、1回のデータ読み出し量から、データバッファ手
段23からのデータ読み出し周期を計算し、その周期を
読み込み制御手段21(タイマ手段)に通知する。
【0047】読み出し周期の値を[sec]単位で表し
た場合の導出例を以下に示す。
【0048】
【数4】T[sec]=L[bits]/R[bps] ここで、 T:読み出し周期 L:データ読み込み手段が1回に読み込むデータ量 R:要求転送帯域(伝送媒体帯域−回避型輻輳制御の使
用帯域)である。
【0049】つぎに、本発明の構成をより詳細に説明す
る。
【0050】第9図は、データ転送装置受信局側の全体
構成を詳細に示すものであり、この図において、データ
転送装置はデータ読み込み手段25、タイマ手段26お
よび読み込み周期決定手段22を含んで構成されてい
る。
【0051】データ読み込み手段25は、タイマ手段2
6から与えられるタイミングで、データバッファ手段2
3(図8)からデータを読み込み、アプリケーション2
4(図8)に転送する。タイマ手段26は、読み込み周
期決定手段22から与えられた読み込み周期情報に基づ
いてタイミング信号を発生し、データ読み込み手段25
を起動する。このタイマ手段26は、例えば、一定時間
で起動されるカウンタを持ち、カウンタ値が読み込み周
期情報として与えられた値と一致したら、データ読み込
み手段に対し割り込み信号を上げ、それと同時にカウン
タを”0”リセットする。これを繰り返すことによっ
て、与えられた周期でデータ読み込み手段25を起動す
ることができる。
【0052】読み込み周期決定手段22は、タイマ手段
26が発生する読み込みタイミング信号の間隔を決定
し、決定した値を読み込み周期情報として、タイマ手段
26に通知する。
【0053】ここで、読み込み周期決定手段による読み
込み周期決定方法の例を以下に示す。
【0054】(1)第1の方法を第10図に示す。この
手法においては、輻輳回避制御データ転送で使用されて
いる帯域と、伝送媒体帯域との差を輻輳回復型データ転
送で使用することが可能な帯域(以下、使用可能帯域)
とし、その使用可能帯域とデータ読み込み手段が1回に
読み込むデータ量から読み込み周期を算出する。読み込
み周期の値を[sec]単位で表した場合の導出例を以
下に示す。
【0055】
【数5】T[sec]=L[bits]/R[bps] ここで、 T:読み込み周期 L:データ読み込み手段が1回に読み込むデータ量 R:使用可能帯域 なお、データ読み込み手段25が1回に読み込むデータ
量は、読み込み周期決定手段22がシステム立ち上げ時
から静的に記憶していても良く、ユーザ・インターフェ
ースを介して動的に入手してもよい。
【0056】(2)第2の方法を第11図に示す。この
手法においては、読み込み周期を、ユーザインタフェー
スから通知される要求転送帯域から決定する。この方法
は、輻輳回避型のデータ転送の有無にかかわらず、輻輳
回復型のデータ転送で使用可能な帯域が事前に分かって
いる場合などに適用できる。読み込み周期の値を[se
c]単位で表した場合の導出例を以下に示す。
【0057】
【数6】T[sec]=L[bits]/R[bps] ここで、 T:読み込み周期 L:データ読み込み手段が1回に読み込むデータ量 R:要求転送帯域
【0058】(3)第3の方法を第12図に示す。この
手法においては、読み込み周期を、アプリケーションか
ら通知される要求転送帯域から決定する。この方法は、
アプリケーションが、輻輳回復型のデータ転送の使用帯
域、あるいは、アプリケーションの一定時間内の処理デ
ータ量が事前に分かっている場合に適用できる。
【0059】(4)第4の方法は、読み込み周期を、読
み込み周期制御手段が静的に記憶している値から決定す
る。これは、システム立上げ時に、事前に決められた記
憶領域から読み出すことにより入手してもよい。事前
に、回復型の輻輳制御が、使用するアプリケーションの
帯域を分かっている場合に適用できる。
【0060】第13図に本発明の動作フローを示す。図
13においては、一方のコンピュータ(クライアント、
送信局)1aから他方のコンピュータ(サーバ、受信
局)1bへデータを転送するようになっている。この
時、データバッファ手段23には、クレジット1分の空
きバッファしかないようになっている。
【0061】データ転送動作は以下のようにして行われ
る。 (1)送信局1aからデータiを送信する。 (2)データiを受信した受信局1bは、データバッフ
ァ手段23の空きバッファ量を検査し、無いことを知
る。 (3)受信局1bは、空きバッファ量が無いことからク
レジット=0のACKパケットを送信する。 (4)送信局1aは、クレジット=0のACKパケット
を受信すると、受信局1bがこれ以上のデータは受信で
きないと判断し、データの送信を見合わせる。 (5)受信局1bは、データ処理手段(アプリケーショ
ン)27がデータバッファ手段23から受信データを読
み出すと、クレジット=1のACKパケットを送信す
る。 (6)送信局1aは、クレジット=1のACKパケット
を受信すると、受信局1bが1パケットのデータを受信
できる状態になったと判断し、データi+1を1パケッ
ト送信する。 (7)上記ステップ(5)においてデータ処理手段27
がデータバッファ手段23から読み出す周期を制御する
ことによって、受信局へのACKパケットのクレジット
の値を変化させる。 (8)上記ステップ(1)〜(6)の動作を繰り返すこ
とによって、送信局1aは処理に必要なデータを全て受
信局1bに転送することができ、受信局1bは処理を実
施することが可能となる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、クライアントの処理を
変更することなく、輻輳回復型データ転送の帯域使用量
を一定範囲内に押さえ込むことができ、回復型輻輳制御
と回避型輻輳制御とをコンピューティングネットワーク
上で共存させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンピュータネットワークの概略構成図であ
る。
【図2】 従来の輻輳回復型のデータ転送装置の概略構
成図である。
【図3】 従来のフロー制御を行うデータ転送装置の受
信側構成図である。
【図4】 従来のクレジットベースのフロー制御の動作
シーケンス図である。
【図5】 従来技術のTCP/IPのパケットフォーマ
ットの説明図である。
【図6】 従来の輻輳回避型のデータ転送装置概略構成
図である。
【図7】 クライアント−サーバモデルの概念図であ
る。
【図8】 本発明のフロー制御を行うデータ転送装置の
概略構成図である。
【図9】 本発明のデータ転送装置の要部構成図であ
る。
【図10】 輻輳回避型の使用帯域から読み込み周期を
決定する例を説明する図である。
【図11】 ユーザ・インタフェースから入力された指
示に基づいて読み込み周期を決定する例を説明する図で
ある。
【図12】 アプリケーションから通知される使用帯域
に基づいて読み込み周期を決定する例を説明する図であ
る。
【図13】 本発明の動作シーケンス図である。
【符号の説明】
21 読み込み制御手段 22 読み込み周期決定手段 23 データバッファ手段 24 アプリケーション 25 データ読み込み手段 26 タイマ手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを送信する送信手段と、 データを受信する受信手段と、 上記送信手段から上記受信手段に転送されるデータをバ
    ッファリングするバッファ手段と、 上記バッファ手段の状態に基づいて、上記送信手段から
    受信手段へのデータ転送を制御するデータ転送制御手段
    と、 上記バッファ手段から上記受信手段へデータを読み込む
    周期を決定する読み込み周期決定手段と、 上記決定された周期に基づいて上記バッファ手段から上
    記受信手段へデータを読み込むデータ読み込み制御手段
    とを有することを特徴とするデータ転送装置。
  2. 【請求項2】 上記データ転送制御手段は、上記バッフ
    ァのクレジットを上記送信手段に送信し、上記送信手段
    からクレジットに応じた量のデータの転送を行なわせる
    請求項1記載のデータ転送装置。
  3. 【請求項3】 上記データ読み込み制御手段は、上記読
    み込み周期決定手段で決定した周期でタイマ動作を実行
    するタイマ手段と、上記タイマ手段のタイムアップごと
    に上記バッファ手段から上記受信手段にデータを読み込
    むデータ読み込み手段とを有する請求項1または2記載
    のデータ転送装置。
  4. 【請求項4】 前記読み込み周期決定手段は、読み込み
    周期を、未使用帯域から求める請求項1、2または3記
    載のデータ転送装置。
  5. 【請求項5】 前記読み込み周期決定手段は、読み込み
    周期を、ユーザインタフェースから通知される要求転送
    帯域から求める請求項1、2または3記載のデータ転送
    装置。
  6. 【請求項6】 前記読み込み周期決定手段は、読み込み
    周期を、アプリケーションから通知される要求転送帯域
    から求める請求項1、2または3記載のデータ転送装
    置。
  7. 【請求項7】 前記読み込み周期決定手段は、読み込み
    周期を、読み込み周期決定手段が静的に記憶している要
    求転送帯域から求める請求項1、2または3記載のデー
    タ転送装置。
  8. 【請求項8】 アプリケーションの要求に応じてデータ
    転送を開始し、受信側からのフィードバック制御によっ
    て、前記ネットワークの資源使用量を制御する輻輳回復
    型のデータ転送装置と、 アプリケーションの要求転送帯域の要求から前記ネット
    ワーク資源使用量を配分する回避型輻輳制御を行う輻輳
    回避型のデータ転送装置と、 データが転送されるネットワークとを有し、 上記輻輳回復型のデータ転送装置が、 データを送信する送信手段と、 データを受信する受信手段と、 上記送信手段から上記受信手段に転送されるデータをバ
    ッファリングするバッファ手段と、 上記バッファ手段の状態に基づいて、上記送信手段から
    受信手段へのデータ転送を制御するデータ転送制御手段
    と、 上記バッファ手段から上記受信手段へデータを読み込む
    周期を決定する読み込み周期決定手段と、 上記決定された周期に基づいて上記バッファ手段から上
    記受信手段へデータを読み込むデータ読み込み制御手段
    とを有することを特徴とするデータ転送システム。
  9. 【請求項9】 送信側から送られてきたデータをバッフ
    ァに一時記憶し、バッファに一時記憶されているデータ
    を受信側のアプリケーションが読み込んで処理するデー
    タ転送方法において、 上記アプリケーションんが上記バッファからデータを読
    み込む周期を決定するステップと、 上記決定された周期でアプリケーションに上記バッファ
    からのデータの読み込みを実行させるステップと、 上記バッファの状態に応じて上記送信側からのデータ転
    送を制御するステップとを有することを特徴とするデー
    タ転送方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002091838A (ja) * 2000-09-18 2002-03-29 Toshiba Corp データ処理システム及び記憶媒体
JP2014531090A (ja) * 2011-10-21 2014-11-20 フィッシャーコントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー プロセス制御システムにおける遅延公開

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