JPH1120463A - 車両用デュアルエアコン - Google Patents

車両用デュアルエアコン

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Publication number
JPH1120463A
JPH1120463A JP18918897A JP18918897A JPH1120463A JP H1120463 A JPH1120463 A JP H1120463A JP 18918897 A JP18918897 A JP 18918897A JP 18918897 A JP18918897 A JP 18918897A JP H1120463 A JPH1120463 A JP H1120463A
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JP
Japan
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low
pressure pipe
evaporator
pipe extending
air conditioner
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Pending
Application number
JP18918897A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Fujimoto
正幸 藤本
Noriaki Nemoto
記明 根本
Seiji Ichida
誠治 市田
Mitsuyoshi Baba
光義 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロント側のエバポレータから延びる低圧配
管からリア側のエバポレータから延びる低圧配管にオイ
ルが流入するのを防止することにより、オイルのコンプ
レッサへの循環率を高め、コンプレッサの焼き付きを防
止する。 【解決手段】 フロント側エバポレータ9から延びる低
圧配管34を下方向に降ろし、リア側エバポレータ19
から延びる低圧配管36を上方向に上げて、両低圧配管
34、36をフロント側エバポレータよりも低位で冷媒
が流れるように合流させ、かかる合流部37からコンプ
レッサ側に延びる低圧配管38を上方向に上げると共
に、リア側エアコンの高圧配管の途中に配置された電磁
弁をフロント側エアコンのみを稼働させる場合でも開放
したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、運転席及び助手
席(前席側)を空調するフロント側エアコンと後部座席
(後席側)を空調するリア側エアコンとによって構成さ
れる車両用デュアルエアコンに関する。
【0002】
【従来の技術】ワンボックスカー等の車両においては、
前席側と後席側とを適宜空調するために、デュアルエア
コンが用いられるのが一般的である。このデュアルエア
コンは、例えば、前席側を空調するためのフロント側エ
アコンと後席側を空調するためのリア側エアコンとを備
えたもので、この両エアコンの冷房サイクルは、コンプ
レッサ、コンデンサ、リキッドタンクを共通とし、フロ
ント側エアコン用の膨張弁及びエバポレータとリア側エ
アコン用の膨張弁及びエバポレータとを並列に配管接続
した構成となっている。
【0003】そして、リア側のエアコンを車両の床下に
配置した場合には、リア側のエバポレータとかかるエバ
ポレータから延びる低圧配管は、フロント側エバポレー
タ及びコンプレッサよりも低位になるため、図5に示さ
れる様に、リア側エバポレータ100から延びる低圧配
管101をフロント側のエバポレータ102からの延び
る低圧配管103と合流させるためには、前記リア側の
エバポレータ100から延びる低圧配管101を高い位
置まで上げる必要がある。
【0004】一方で、コンプレッサを焼き付きから保護
するためにコンプレッサの内部に潤滑用のオイルを配し
ているが、このオイルは、コンプレッサから流出して冷
媒とともに冷房サイクル内を流れることは避けられない
ものである。
【0005】この場合、コンプレッサから流出したオイ
ルが適度にコンプレッサに還流すれば問題ないが、デュ
アルエアコンがフロント側エアンコンのみを稼働させる
シングル運転時においては、オイルは、比重が大きいの
で、図5に示される様に、例えばフロント側エバポレー
タ102から延びる低圧配管103とリア側エバポレー
タ100から延びる低圧配管101との合流部104か
ら低位側の低圧配管101にその一部が流れて、当該低
圧配管101のうち上方に曲折する手前側からエバポレ
ータまでの部位で溜まり易い(実験により、全体量の約
53パーセントのオイル寝込みが確認されている。)。
従って、オイルの循環率が低いため、時間の経過にとも
ないコンプレッサに還流されるオイルの量が少なくなる
ので、コンプレッサの焼き付き防止を十分に図ることが
困難であるという不具合があった。
【0006】これに対し、実公平6−45810号に示
される冷凍装置の様に、フロント側のエバポレータから
延びる低圧配管とリア側のエバポレータから延びる低圧
配管とを高い位置において急な角度で合流させ、更にそ
の下方にコンプレッサへ延びる低圧配管を接合すること
で略Y字状の配管ユニットを構成することも考えられ
る。この配管ユニットの構成によれば、フロント側のエ
バポレータから延びる低圧配管からリア側のエバポレー
タから延びる低圧配管にオイルが流入し難く、仮にオイ
ルが流入しても重力により合流部側に戻るため、コンプ
レッサへ延びる低圧配管に流れ易くるので、オイルの循
環率を高めることが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に示される冷凍装置の構成では、かかる配管ユニット
の設置に際して、コンプレッサへ延びる低圧配管がリア
側のエバポレータ側に傾いた状態となる場合には、リア
側のエバポレータから延びる低圧配管は、空調装置の設
置面に対する傾斜角度は小さくなるので、フロント側の
エバポレータから延びる低圧配管よりオイルがリア側の
エバポレータから延びる低圧配管に流入し、そのまま停
滞してしまう虞れがある。
【0008】このため、フロント側のエバポレータから
延びる低圧配管とリア側のエバポレータから延びる低圧
配管とコンプレッサへ延びる低圧配管との合流部の設置
には、常に上下方向の位置決めを高い精度で行うことが
必要となり、配管作業が煩雑化する。また、車両の振動
等により当該配管ユニットが傾斜しないよう固定するた
めにブラケットが必要となるので、部品点数が確実に増
加する。
【0009】そこで、この発明は、フロント側のエアコ
ンのシングル運転時に、フロント側のエバポレータから
延びる低圧配管からリア側のエバポレータから延びる低
圧配管にオイルが流入するのを防止するという所期の目
的を達成することができ、しかもその配管作業を簡易に
行えると共に、部品点数の増加を抑制することができる
車両用デュアルエアコンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明に係
る車両用デュアルエアコンは、フロント側の空調ダクト
内に、冷却手段としてのフロント側エバポレータを有す
るフロント側エアコンと、リア側の空調ダクト内に、冷
却手段としてのリア側エバポレータを有するリア側エア
コンとを備えると共に、コンプレッサ、コンデンサを共
用し、前記フロント側エバポレータ及びこれに連接する
フロント側膨張弁に対し前記リア側エバポレータ及びこ
れに連接するリア側膨張弁を並列に配管接続した構成の
冷房サイクルを有するものであって、前記フロント側エ
バポレータから延びる低圧配管を高位から下方向に降ろ
し、このフロント側エバポレータから延びる低圧配管と
リア側エバポレータから延びる低圧配管とを前記フロン
ト側エバポレータよりも低位で冷媒が流れるように合流
させ、かかる合流部からコンプレッサ側に延びる低圧配
管を上方向に上げると共に、前記リア側エアコンに延び
る高圧配管の途中に冷媒の通量を制御する開閉手段を配
置し、前記フロント側エアコンのみを稼働させる場合で
もかかる開閉手段を常時開放したものとしている(請求
項1)。
【0011】これにより、フロント側エアコンのみが稼
働するいわゆるシングル運転時において、フロント側エ
バポレータから流出した冷媒及びこれに含まれるオイル
が低圧配管を通りコンプレッサよりも低位であってリア
側エバポレータから延びる低圧配管と同じ位置となる合
流部まで流れるので、リア側エバポレータから延びる低
圧配管にオイルが落下する虞れがなくなると共に、リア
側エバポレータから延びる低圧配管からも同じ高さで合
流部に冷媒が流れるようにすれば、オイルが当該合流部
よりリア側エバポレータから延びる低圧配管側に流れる
ことを妨げられる。
【0012】そして、前記リア側エバポレータから延び
る低圧配管を略水平にすると共に、前記フロント側エバ
ポレータから延びる低圧配管の最下部を略水平にするこ
とにより、このリア側エバポレータから延びる低圧配管
の水平部分とフロント側エバポレータから延びる低圧配
管の水平部分とを流動する冷媒が衝突する方向で合流さ
せ、この合流部から直接にコンプレッサ側に延びる低圧
配管を上方向に上げるようにしても良い(請求項2)。
これにより、フロント側エバポレータから延びる低圧配
管から流れてきたオイルは、フロント側エバポレータか
ら延びる低圧配管の水平部分において流動速度が低減さ
れ、しかもリア側エバポレータから延びる低圧配管から
流れてきた冷媒と合流部で衝突するので、より一層リア
側エバポレータから延びる低圧配管側に流れ難くなる。
【0013】また、前記リア側エバポレータから延びる
低圧配管を略水平にし、この水平部分に前記フロント側
エバポレータから延びる低圧配管の最下部を同一方向の
冷媒の流動を得られるように合流させ、この合流部から
下流側においてコンプレッサ側に延びる低圧配管を上方
向に上げるようにしても良い(請求項3)。これによ
り、フロント側エバポレータから延びる低圧配管から流
れてきたオイルは、リア側エバポレータから延びる低圧
配管側に合流部を越えて流れるにあたって、リア側エバ
ポレータから延びる低圧配管側の水平部分のためその流
動速度が低減され、しかもリア側エバポレータから延び
る低圧配管からの冷媒の流れに逆行することとなるの
で、より一層リア側エバポレータから延びる低圧配管側
に流れ難くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
【0015】図1において示される車両用デュアルエア
コン1は、この実施形態では、少なくとも、運転席及び
助手席側(前席側)の空調を行うフロント側エアコン
2、後部座席側(後席側)の空調を行うリア側エアコン
3にて構成されている。
【0016】フロント側エアコン2は、例えばファイア
ーボードの車室内側に配置されるもので、フロント側空
調ダクト4の最上流側に開口した外気導入口5及び内気
導入口6と、これら外気導入口5と内気導入口6とを適
宜選択的に開口して、外気モード、内気循環モード、混
合モードを設定するインテークドア7とを有する。この
下流側には送風機8が設けられている。尚、この送風機
8は、通常ブラシレスータ等によって駆動されるシロッ
コファンであるが、前記外気導入口5及び内気導入口6
から空気を吸入して下流側に送風するものであれば特に
限定しない。
【0017】この送風機8の下流側には、冷房サイクル
の一部を構成するエバポレータ(フロント側エバポレー
タ)9が配され、このエバポレータ9の下流には、走行
用エンジンの冷却水を熱源とするヒータコア10が配さ
れている。また、ヒータコア10の上流側には、エバポ
レータ9を通過した空気をヒータコア10を通過する空
気とバイパスする空気とに分流するミックスドア11が
設けられている。
【0018】そして、前記空調ダクト4の最下流側に
は、デフ吹出口12、ベント吹出口13、フット吹出口
14が開口し、吹出モードドア15によって手動モード
又は自動モードにおいて適宜選択的に開口されるもので
ある。
【0019】以上の構成のフロント側エアコン2におい
て、インテークドア7によって選択された空気が送風機
8の駆動によって吸入されて空調ダクト4の下流側に送
風される。この空気は、まずエバポレータ9を通過する
ことで冷却され、ミックスドア11の開度によってヒー
タコア10を通過する空気とヒータコア10をバイパス
する空気とに分流される。このヒータコア10を通過し
て加熱された空気とヒータコア10をバイパスする冷却
されたままの空気は、ヒータコア10の下流側空間で混
合されて、所望の温度に温調された空気となり、吹出モ
ードドア15によって選択された吹出口12、13、1
4から車室内に吹き出して、車室内の特に前席側の空間
を温調するものである。
【0020】リア側エアコン3は、例えば車両の床下等
に配置されるもので、リア側空調ダクト16の最上流側
に内気導入口17のみが開口し、この内気導入口17の
下流側に送風機18を有している。この送風機18の下
流側には、冷房サイクルの一部を構成するエバポレータ
(リア側エバポレータ)19が配され、更にその下流に
は走行用エンジンの冷却水を熱源とするヒータコア20
が配されている。また、このヒータコア20の上流側に
は、エバポレータ19を通過した空気を、ヒータコア2
0を通過する空気とバイパスする空気とに分流するミッ
クスドア21が設けられている。
【0021】そして、前記空調ダクト16の最下流側に
は、図示しないダクトと連接された上吹出口22、下吹
出口23が開口し、上吹出口22と下吹出口23との選
択は、手動モード若しくは自動モードにおいて吹出モー
ドドア24を動かして行われるものである。以上の構成
のリア側エアコン3においても、フロント側エアコン2
と同様の動作によって車室内の特に後席側の空間を温調
するものである。
【0022】以上の構成の車両用デュアルエアコン1の
冷房サイクルは、走行エンジンにて回転するコンプレッ
サ25と、コンデンサ26と、レシーバタンク27とを
直列に配管接合して形成された共通経路28と、フロン
ト側膨張弁29及びフロント側エバポレータ9とを直列
に配管結合して形成されたフロント側経路30と、リア
側膨張弁31及びリア側エバポレータ19を直列に配管
結合して形成されるリア側経路32とを備えたもので、
前記フロント側経路30を構成するフロント側膨張弁2
9及びフロント側エバポレータ9と前記リア側経路32
を構成するリア側膨張弁31及びリア側エバポレータ1
9とは並列となるように共通経路28に結合されてい
る。尚、リア側経路32は、リア側膨張弁31の上流側
に、リア側膨張弁31及びリア側エバポレータ19に送
られる冷媒の通量を制御できる電磁弁33が配置されて
いる。
【0023】この冷房サイクルにおいては、フロント側
エアコン2とリア側エアコン3の双方が稼働するデュア
ル運転時においては、電磁弁33は当然ながら開の常態
にあるので、コンプレッサ25で圧縮した気体冷媒をコ
ンデンサ26で放熱して凝縮し、リキッドタンク27で
気液分離して高圧の液状冷媒として、フロント側経路3
0とリア側経路32とに供給する。高圧の液状冷媒は、
膨張弁29、31を通過することにより断熱膨張して低
圧の液状冷媒となり、更にエバポレータ9、19におい
て吸熱して蒸発することで気体冷媒となって、コンプレ
ッサ25に回帰する。
【0024】一方、フロント側エアコン2のみが稼働す
るシングル運転時では、リア側経路32の低圧側にフロ
ント側経路30の低圧側からコンプレッサ25を潤滑す
るためのオイルが逆流し、リア側経路32の低圧側でオ
イル寝込みが生ずるおそれがあるが、この不具合を解消
するために、本願では、以下の様な工夫がなされてい
る。
【0025】まず、電磁弁33は、このシングル運転時
でもリア側のエバポレータ19のサーモが効いている場
合を除き開の状態になっている。このため、少量ながら
も、冷媒がリア側経路32をも循環するので、図2の矢
印に示されるような流れを常に確保することができ
る。
【0026】また、図2に示される様に、フロント側経
路29のうち低圧側を構成する低圧配管34は、フロン
ト側エバポレータ9からファイアーボード35の通孔を
通った後下方向に降り、エバポレータ9よりも低位とな
ったところで水平方向に延びた水平部34aを有する構
成となっている。リア側経路32のうち低圧側を構成す
る低圧配管36は、この実施形態では例えばリア側エア
コン3が車両の床下に配置されているので、リア側エバ
ポレータ19との接合部位が最も低位となっており、そ
の途中からコンプレッサ25側に進むにつれて上方向に
上がると共に、低圧配管の水平部34aと同じ高さまで
上がった位置から水平方向に延びた水平部36aを有し
ている。従って、低圧配管の水平部36aもフロント側
エバポレータ9よりも低位である。
【0027】そして、低圧配管の水平部34aと低圧配
管の水平部36aとは対向方向に延びており、このため
所定の位置で低圧配管の水平部34aの先端部と低圧配
管の水平部36aの先端部とが合流して合流部37を形
成している。この合流部37も当然ながら水平部36a
もフロント側エバポレータ9よりも低位である。この合
流部37から直上方向に共通経路28を構成する低圧配
管38が延びており、低圧配管38の先端部は、コンプ
レッサ25に接続されている。
【0028】以上の構成によれば、フロント側エバポレ
ータ9から流出した冷媒及びこれに含まれるオイルは、
低圧配管34を通ってその水平部34aまで下りる。こ
の場合に、オイルは、合流部37を越えて低圧配管36
に流入しようとするが、低圧配管36の水平部36aか
ら合流部37側に流れる冷媒と衝突すると共に水平部3
4a及び水平部36aを流れることで冷媒の流速も低減
されるので、その流れは妨げられることとなる。これに
より、オイルは、低圧配管34の最も低位である水平部
34aの合流部37近傍に溜まり、コンプレッサ25の
吸引力により低圧配管38を通ってコンプレッサ25に
還流され、オイルのコンプレッサ25への循環率は向上
する。
【0029】尚、低圧配管34、36及び38の構成
は、図2に示されるものに限定されるものではなく、低
圧配管34からその最も低位に位置する水平部34aま
で下りてきたオイルが低圧配管36に流れるのを低圧配
管36側から合流部37側に流れる冷媒を利用して抑制
することができれば良いものであり、かかる作用効果を
得られる他の構成例を図3により示す。
【0030】フロント側経路29のうち低圧側を構成す
る低圧配管34は、フロント側エバポレータ9からファ
イアーボード35の通孔を通った後、エバポレータ9よ
りも低位となるまで降りた構成となっている。また、リ
ア側経路32のうち低圧側を構成する低圧配管36は、
この形態でもリア側エアコン3が車両の床下に配置され
ているので、最も低位となっており、その途中からコン
プレッサ25側に進むにつれて上方向に上がると共に、
低圧配管34の先端部と同じ高さまで上がった位置から
水平方向に延びた水平部36aを有している。よって、
この水平部36aも、エバポレータ9よりも低位となっ
ている。
【0031】そして、低圧配管の水平部36aは、低圧
配管34の先端部側に延びることにより、低圧配管34
と略直交方向に合流して合流部37を形成している。ま
た、共通経路28を構成する低圧配管38は、この合流
部37から水平方向に延びる水平部38aを有すると共
に、その水平部38aの下流側端から上方向に延びて高
位に位置するコンプレッサ25にその先端を接続させて
いる。
【0032】以上の構成によれば、フロント側エバポレ
ータ9から流出した冷媒及びこれに含まれるオイルは、
低圧配管34を通って低圧配管の水平部36aとの合流
部37まで下り、この場合に、低圧配管の水平部36a
方向に流入しようとするが、低圧配管の水平部36a方
向からの冷媒の流れに逆行することとなると共に水平部
36aを流れることで冷媒の流速が低減されるので、そ
の流れは妨げられる。これにより、オイルは、合流部3
7の近傍の低圧配管の水平部36a又は低圧配管の水平
部38aに溜まり、コンプレッサ25の吸引力により低
圧配管38を通ってコンプレッサ25に還流され、オイ
ルのコンプレッサ25への循環率は向上する。
【0033】更に、図4に示される様に、図3に示され
る構成にあって、低圧配管の水平部36a,38aは、
合流部37から水平の延びた後に上方向に上がり更に水
平方向に延びることで、段差を形成するようにしても良
い。この構成によれば、水平部36aの段差部位にて低
圧配管の水平部36a側に低圧配管34から送られてき
たオイルが流入することを関止めることができるので、
より良好にコンプレッサ25にオイルが還流される。
【0034】
【発明の効果】以上により、請求項1に記載の車両用デ
ュアルエアコンによれば、フロント側エバポレータから
流出した冷媒及びこれに含まれるオイルがリア側エバポ
レータから延びる低圧配管に流入することが防がれ、冷
房サイクルを流れるオイルの循環率が高くなり、コンプ
レッサの焼き付きを良好に防止することができると共
に、フロント側エバポレータから延びる低圧配管及びリ
ア側エバポレータから延びる低圧配管の上下方向を左程
考慮しなくて良いので、合流部分における配管作業が簡
易であると共に、合流部分の配管の傾き防止のための固
定具を不要とすることができるため部品点数の増加を抑
制できる。
【0035】また、請求項2に記載の車両用デュアルエ
アコンによれば、フロント側エバポレータから延びる低
圧配管の水平部分において流動速度が低減され、しかも
リア側エバポレータから延びる低圧配管から流れてきた
冷媒と合流部で衝突するため、更にリア側エバポレータ
から延びる低圧配管側に流れ難くなるので、冷房サイク
ルを流れるオイルの循環率をより一層高めることができ
る。
【0036】更に、請求項3に記載の車両用デュアルエ
アコンによれば、フロント側エバポレータから延びる低
圧配管から流れてきたオイルは、リア側エバポレータか
ら延びる低圧配管側に合流部を越えて流れるには、リア
側エバポレータから延びる低圧配管側の水平部分のため
その流動速度が低減され、しかもリア側エバポレータか
ら延びる低圧配管からの冷媒の流れに逆行するため、更
にリア側エバポレータから延びる低圧配管側に流れ難く
なるので、冷房サイクルを流れるオイルの循環率をより
一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る車両用デュアルエアコ
ンの全体構成を示す概略図である。
【図2】図2は、同上の車両用デュアルエアコンの共通
経路、フロント側経路及びリア側経路を構成する低圧側
配管の構成を示す部分説明図である。
【図3】図3は、図2に示される共通経路、フロント側
経路及びリア側経路を構成する低圧側配管とは異なる実
施形態の配管構成を示す部分説明図である。
【図4】図4は、合流部近傍において水平部に段差を形
成することとした他の実施形態を示す部分説明図であ
る。
【図5】図5は、従来の同上の車両用デュアルエアコン
の共通経路、フロント側経路及びリア側経路を構成する
低圧側配管の構成を示す部分説明図である。
【符号の説明】
1 車両用デュアルエアコン 2 フロント側エアコン 3 リア側エアコン 4 空調ダクト(フロント側空調ダクト) 5 外気導入口 6 内気導入口 7 インテークドア 9 エバポレータ(フロント側エバポレータ) 16 空調ダクト(リア側空調ダクト) 17 内気導入口 18 送風機 19 エバポレータ(リア側エバポレータ) 25 コンプレッサ 28 共通経路 29 膨張弁(フロント側膨張弁) 30 フロント側経路 31 膨張弁(リア側膨張弁) 32 リア側経路 33 電磁弁 34 低圧配管 34a 水平部 36 低圧配管 36a 水平部 37 合流部 38 低圧配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 光義 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロント側の空調ダクト内に、冷却手段
    としてのフロント側エバポレータを有するフロント側エ
    アコンと、リア側の空調ダクト内に、冷却手段としての
    リア側エバポレータを有するリア側エアコンとを備える
    と共に、コンプレッサ、コンデンサを共用し、前記フロ
    ント側エバポレータ及びこれに連接するフロント側膨張
    弁に対し前記リア側エバポレータ及びこれに連接するリ
    ア側膨張弁を並列に配管接続した構成の冷房サイクルを
    有する車両用デュアルエアコンにおいて、 前記フロント側エバポレータから延びる低圧配管を高位
    から下方向に降ろし、このフロント側エバポレータから
    延びる低圧配管とリア側エバポレータから延びる低圧配
    管とを前記フロント側エバポレータよりも低位で冷媒が
    流れるように合流させ、かかる合流部からコンプレッサ
    側に延びる低圧配管を上方向に上げると共に、前記リア
    側エアコンに延びる高圧配管の途中に冷媒の通量を制御
    する開閉手段を配置し、前記フロント側エアコンのみを
    稼働させる場合でもかかる開閉手段を開放したものとし
    たことを特徴とする車両用デュアルエアコン。
  2. 【請求項2】 前記リア側エバポレータから延びる低圧
    配管を略水平にすると共に、前記フロント側エバポレー
    タから延びる低圧配管の最下部を略水平にすることによ
    り、このリア側エバポレータから延びる低圧配管の水平
    部分とフロント側エバポレータから延びる低圧配管の水
    平部分とを流動する冷媒が衝突する方向で合流させ、こ
    の合流部から直接にコンプレッサ側に延びる低圧配管を
    上方向に上げることを特徴とした請求項1に記載の車両
    用デュアルエアコン。
  3. 【請求項3】 前記リア側エバポレータから延びる低圧
    配管を略水平にし、この水平部分に前記フロント側エバ
    ポレータから延びる低圧配管の最下部を同一方向の冷媒
    の流動を得られるように合流させ、この合流部から下流
    側においてコンプレッサ側に延びる低圧配管を上方向に
    上げることを特徴とした請求項1に記載の車両用デュア
    ルエアコン。
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