JPH11204491A - ドライエッチング残留物除去方法 - Google Patents

ドライエッチング残留物除去方法

Info

Publication number
JPH11204491A
JPH11204491A JP41198A JP41198A JPH11204491A JP H11204491 A JPH11204491 A JP H11204491A JP 41198 A JP41198 A JP 41198A JP 41198 A JP41198 A JP 41198A JP H11204491 A JPH11204491 A JP H11204491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dry etching
film
photoresist
etching
isopropyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP41198A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Seto
秀晶 瀬戸
Haruhiko Yamamoto
治彦 山本
Nobuyoshi Sato
伸良 佐藤
Kyoko Saito
恭子 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LSI Corp
Original Assignee
LSI Logic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LSI Logic Corp filed Critical LSI Logic Corp
Priority to JP41198A priority Critical patent/JPH11204491A/ja
Publication of JPH11204491A publication Critical patent/JPH11204491A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Weting (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンウェハーをドライエッチング処理す
ることにより生成されるフォトレジスト、エッチングガ
ス等を主成分とするエッチングポリマーを除去し、かつ
シリコンウェハー上に形成された酸化膜、ポリシリコ
ン、シリコンナイトライド、シリサイド、金属膜を腐食
又はエッチングすることなく、これらのポリマーのみを
きれいに、かつ効果的に除去することが可能な方法を提
供する。 【解決手段】 イソプロピルアルコール又はこれに界面
活性剤、アミン系有機溶剤、キレート剤等を添加したも
のの蒸気に一定時間さらすことでポリマー除去を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造過程に
おいて、シリコンウェハー上に設けられた酸化膜等の皮
膜をドライエッチングする際に生成される残留物の除去
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体製造工程を図1乃至図4に
示す。
【0003】図1(a)〜(d)は、シリコン基板上に
所定形状のプラズマ酸化膜を形成する工程を示すもので
あり、まず、(a)で示したように、シリコンウェハー
2上にTEOS,SiH4等を用いてプラズマ酸化膜4
を全面に被覆した後、フォトレジスト6を塗布し、さら
にフォトマスク、露光装置等を用いてフォトレジストを
所定の形状にパターン化する。
【0004】次いで、(b)に示すように、この状態で
ドライエッチング装置により異方性エッチング処理を行
い、プラズマ酸化膜4をフォトレジスト6のパターンに
合わせてエッチングする。この際、プラズマ酸化膜4と
フォトレジスト6のパターン側壁には、フォトレジスト
及びエッチングガス等を主成分とする、即ち、主として
ポリマー系有機物質及び無機物質からなる、エッチング
ポリマー8が形成されるが、このエッチングポリマー8
を積極的に生成することによって、プラズマ酸化膜4の
側壁のエッチング進行を保護できる。
【0005】エッチング処理終了後に不要となったレジ
ストをO2,O3,H2Oガスを使ったドライアッシング
処理又は硫酸過水(H2SO4:H22=10:1(12
0℃))洗浄処理によって剥離する。しかし、この処理
だけではフォトレジスト6のみが除去され、エッチング
ポリマ8ーはプラズマ酸化膜4の側壁及び上面に残存す
る((c)参照)。
【0006】ここで、従来の技術では、以下の2種類の
ウェット洗浄処理方法により(d)で示すようにプラズ
マ酸化膜4に付着したエッチングポリマー8を除去して
いた。
【0007】フッ酸又はAPM(NH4OH:H
22:H2O=1:1:6の混合液(50〜80℃))
処理によりエッチングポリマーを除去して超純水による
リンス後、スピンドライ又はイソプロピルアルコール
(IPA)による蒸気乾燥を行う方法。
【0008】有機系の剥離剤処理によりエッチングポ
リマーを除去して、N−メチル−2−ピロリドン(NM
P)又はIPAによるリンス後、超純水によるリンスを
行い、スピンドライヤー又はIPAによる蒸気乾燥を行
う方法。
【0009】また、図1には示されていないが、シリコ
ンウェハー上に窒化チタン(TiN)膜、Al−Cuの
電極膜、窒化チタン膜の順で膜が形成された配線形成ウ
ェハー、又はこの構造でシリコンウェハー直上にチタン
(Ti)膜を有する配線形成ウェハー上に、プラズマ酸
化膜を形成する場合もある。この場合は、前記のレジス
ト除去は電極溶解防止のため硫酸過水は使用せず、アッ
シングのみで行われる。
【0010】図2、図3は、図1と同様の工程で、シリ
コンウェハー2上に形成された熱酸化膜3上に、それぞ
れ、所定パターンのポリシリコン膜10、シリコンナイ
トライド(Si34)膜12を形成したものである。
【0011】図4(a)〜(d)は、シリコンウェハー
上に電極膜を形成する工程を示すものである。まず、
(a)に示すように、シリコンウェハー2上に形成され
たプラズマ酸化膜4上の全面に、窒化チタン(TiN)
膜14、Al−Cuの電極膜16、窒化チタン膜14の
順でそれぞれ膜を形成した後、所定の位置にフォトレジ
スト6を形成する。また、図4(a)には示されていな
いが、プラズマ酸化膜4と窒化チタン膜14との間にチ
タン膜を形成する場合もある。
【0012】次いで、(b)に示すように、この状態で
ドライエッチング装置により異方性エッチング処理を行
い、窒化チタン膜14で挟まれた電極膜16をエッチン
グする。この際、電極膜16、窒化チタン膜14及びフ
ォトレジスト6のパターン側壁には、図1と同様にエッ
チングポリマー8が形成される。
【0013】さらに、エッチング処理終了後に不要とな
ったレジストを前述したアッシングで剥離するが、フォ
トレジスト6のみが除去され、エッチングポリマ8ー
が、窒化チタン14で挟まれた電極膜16を覆うように
残存する((c)参照)。この場合も、前記のウェット
洗浄処理により、エッチングポリマー8を除去してい
た((d)参照)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エッチ
ングポリマーの除去を上述のフッ酸、APM、剥離剤を
用いて処理した場合には、シリコンウェハーに作成され
ている酸化膜、ポリシリコン、シリコンナイトライド、
シリサイド及び電極膜まで腐食又はエッチングしてしま
い、時にこのことが半導体素子に悪影響を及ぼすことが
あった。
【0015】また、図4の電極膜の形成において、プラ
ズマ酸化膜4と窒化チタン膜14との間にチタン膜を有
する構造では、エッチングポリマーの除去に有機剥離剤
を用いた場合、チタン膜が有機剥離剤に溶解してしまう
ことがあった。このため、ウェット洗浄処理ではこれら
の膜厚に応じて腐食又はエッチングされても問題ない程
度の短い処理時間で洗浄するか、または悪影響を及ぼさ
ない時間で除去可能な強固でないポリマーになるように
フォトレジスト及びエッチング条件を選択する必要があ
った。
【0016】即ち、シリコンウェハー上に形成される皮
膜の種類及び厚さによって、ウェット洗浄条件やフォト
レジスト及びエッチング条件を適宜選択しなければなら
ない不都合が有った。
【0017】また、ウェット洗浄処理において、装置の
トラブル等で長時間薬液処理された場合には、前記膜の
過度の腐食又はエッチングにより、得られる半導体素子
は不良品の確率が高くなるという問題点が有った。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、従来超純水の乾
燥用として、又部品に付着した油脂又は半田のフラック
ス除去用として使われてきたイソプロピルアルコールが
エッチングポリマー除去に効果的に使用できることを見
出し、本発明に想到したものである。
【0019】すなわち、本発明のドライエッチング残留
物除去方法は、シリコンウェハー上に形成された皮膜を
所定形状にパターン化されたフォトレジストを用いてド
ライエッチングした後、イソプロピルアルコールを含有
する蒸気を用いてドライエッチング残留物を除去するこ
とを特徴とする。
【0020】また、本発明では、シリコンウェハー上に
形成された皮膜を所定形状にパターン化されたフォトレ
ジストを用いてドライエッチングし、不要になったフォ
トレジストを剥離した後、イソプロピルアルコールを含
有する蒸気を用いてドライエッチング残留物を除去する
ことを特徴とする。
【0021】前記のイソプロピルアルコールを含有する
蒸気は、重量比で100ppm以上、5%以下の界面活
性剤成分を含むことができる。
【0022】また、前記のイソプロピルアルコールを含
有する蒸気は、重量比で1%以上、30%以下のアミン
系有機溶剤成分を含むこともできる。
【0023】また、前記のイソプロピルアルコールを含
有する蒸気は、重量比で100ppm以上、5%以下の
キレート剤成分を含むこともできる。
【0024】さらに、前記皮膜は、酸化物、窒化物、ポ
リシリコン、シリサイド、金属膜及び合金膜からなる群
から選ぶことができる。
【0025】また、前記フォトレジストは、環化ポリイ
ソプレン、ノボラック樹脂及びスチレンからなる群から
選ぶことができる。
【0026】また、前記ドライエッチングは、HBr,
26,Cl2,SF6,CF4及びCHF3からなる群か
ら選ばれるドライエッチングガスによって行うことがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明のドライエッチング残留物
除去方法に使用するシリコンウェハーとしては、一般的
には、(1,0,0)又は(1,1,1)の結晶面方位
を有する3〜12インチのP又はN基板で250〜80
0μmの厚さのものを用いることができる。
【0028】このシリコンウェハー上には、熱酸化、C
VD法、蒸着法、スパッタリング、スピンコート、電解
メッキ等の通常使用される方法で、二酸化ケイ素等の酸
化物膜、シリコンナイトライド(Si34)等の窒化物
膜、ポリシリコン膜、シリサイド膜、Ag,Pd,C
u,Al等の金属膜、及びその合金膜等が形成される
が、これらの皮膜の膜厚は本発明では特に問わないが、
使用目的に応じて所定の膜厚とすることができる。
【0029】この皮膜上にはフォトレジストが形成され
るが、本発明で使用するフォトレジストとしては、通常
使用されているネガ型フォトレジスト、ポジ型フォトレ
ジストを使用することができるが、ネガ型としては環化
ポリイソプレン、スチレン等が、ポジ型としてはノボラ
ック樹脂、スチレン等が好ましい。
【0030】フォトレジストをフォトマスク、露光装置
等を用いて所定パターンに形成後、このパターンに合わ
せて皮膜がドライエッチングされるが、このドライエッ
チングは、ドライエッチングガスとして通常使用されて
いるHBr,C26,Cl2,SF6,CF4又はCHF3
等を用いて異方性エッチングすることにより行うことが
できる。
【0031】本発明において、当該ドライエッチングに
より形成されるドライエッチング残留物としてのエッチ
ングポリマーはイソプロピルアルコールを含有する蒸気
を用いて除去されるが、除去する時点は、ドライエッチ
ング直後であっても、又ドライエッチング後、硫酸過水
処理、硫酸硝酸処理(H2SO4:HNO3=10:1
(120℃))、硫酸オゾン(O3)バブリングを代表
とするウェットレジスト剥離処理、又はO3,O2,H2
Oガスを使ったドライアッシング処理により不要となっ
たフォトレジストを剥離した後であっても、どちらでも
良い。
【0032】前記イソプロピルアルコールを含有する蒸
気において、イソプロピルアルコールの含有量は重量比
で60〜100%が好ましく、80〜95%がより好ま
しく、89〜92が最も好ましい。イソプロピルアルコ
ールの含有量が重量比で60%以上としたのは、これ未
満では、エッチングポリマーの除去効果が乏しくなるた
めである。
【0033】このイソプロピルアルコールを含有する蒸
気は、濡れ性向上のため、界面活性剤成分を含むことが
できる。界面活性剤としては、陰イオン活性剤として、
高級脂肪酸アルカリ塩、アルキル硫酸塩、アルキルスル
ホンサン塩、アルキルアリールスルホン酸塩、スルホコ
ハク酸エステル塩等を、陽イオン活性剤として、高級ア
ミンハロゲン酸塩、ハロゲン化アルキルピリジニウム、
第四アンモニウム塩等を、非イオン活性剤として、ポリ
エチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド等を、
両性表面活性剤として、アミノ酸等を用いることができ
る。
【0034】界面活性剤成分の含有量は、重量比で10
0ppm以上、5%以下が好ましく、150ppm以
上、0.1%以下がより好ましく、200ppm以上、
500ppm%以下が最も好ましい。重量比で100p
pm以上としたのは、それ未満では、表面活性剤の添加
効果がほとんど認められないためであり、5%以下とし
たのは、それを超えても添加効果がほとんど向上しない
ためである。
【0035】また、このイソプロピルアルコールを含有
する蒸気は、剥離性向上のため、アミン系有機溶剤成分
を含むことができる。アミン系有機溶剤としては、ピリ
ジン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、エチル
アミン、メチルアミン、ヒドロキシアミン、モノエタノ
ールアミン、イソプロパノールアミン等を用いることが
できる。
【0036】アミン系有機溶剤成分の含有量は、重量比
で1%以上、30%以下が好ましく、5%以上、15%
以下がより好ましく、7%以上、10%以下が最も好ま
しい。重量比で1%以上としたのは、それ未満では、剥
離性向上効果がほとんど認められないためであり、30
%以下としたのは、それを超えても添加効果がほとんど
向上しないためである。
【0037】また、このイソプロピルアルコールを含有
する蒸気は、金属物の再付着防止のため、キレート剤成
分を含むことができる。キレート剤としては、ジメチル
グリオキシム、ジチゾン、オキシン、アセチルアセト
ン、グリシン、エチレンジアミン、カテコール等を用い
ることができる。
【0038】キレート剤成分の含有量は、重量比で10
0ppm以上、5%以下が好ましく、150ppm以
上、0.1%以下がより好ましく、200ppm以上、
500ppm%以下が最も好ましい。重量比で100p
pm以上としたのは、それ未満では、金属物の再付着効
果がほとんど認められないためであり、5%以下とした
のは、それを超えても添加効果がほとんど向上しないた
めである。
【0039】イソプロピルアルコールを含有する蒸気の
温度は、イソプロピルアルコールの含有量に依存する
が、約80〜83℃に維持されることが好ましい。
【0040】シリコンウェハー上に形成された皮膜を、
約10分以上前述したイソプロピルアルコールを含有す
る蒸気中で処理することによって、好適にエッチングポ
リマーを除去することができる。
【0041】処理時間が特に長くても皮膜を腐食又はエ
ッチングすることは無いため、装置のトラブルで長時間
蒸気処理されても半導体素子に悪影響を及ぼす事はない
が、処理時間は、通常、10〜30分程度とすることが
できる。
【0042】
【実施例】図5に、本発明のドライエッチング残留物除
去方法で、エッチングポリマーの除去に使用される蒸気
処理装置の概略図を示す。
【0043】この装置では、石英製の処理槽22中で、
シリコンウェハー30…が載置されたカセット32がエ
レベータ34により上下に移動できるように設けられて
いる。
【0044】イソプロピルアルコール(IPA)の溶液
24を入れる処理槽22の底部には溶液24を加熱する
ためのヒーター26が設けられている。ヒーター26の
温度は100℃〜300℃に設定され、これにより熱せ
られるIPA蒸気の温度はおよそその沸点である83℃
に保持されるようになっている。
【0045】また、処理槽22の側面には、IPA蒸気
を本処理槽22中に留める目的で冷却管28が設けられ
ている。この冷却管28に流される冷却水の温度は好ま
しくは10℃〜20℃に維持され、これによりこの冷却
管28付近の中間待機位置の雰囲気温度は20〜50℃
程度に保持されるようになっている。従ってIPA蒸気
は抑えられ、この位置で待機したシリコンウェハー30
…にはIPA蒸気は触れないようになっている。
【0046】この装置を用いてIPA蒸気処理を行う場
合には、まず、上待機位置で、上下エレベータ34にシ
リコンウェハー30…の入ったカセット32がローディ
ングされる。次に下待機位置までエレベータ34が下降
し、この位置で10分間待機する。このステップで加熱
されたIPA蒸気はカセット32を包み込み、シリコン
ウェハー30をIPAで十分濡らし、ウェハー30中の
ポリマーをIPAで溶解する。その後エレベータ34は
中間待機位置まで上昇し、この位置で10分間待機す
る。このステップでシリコンウェハー30上のポリマー
を溶存したIPAが蒸発しポリマーを除去すると同時に
シリコンウェハー30上からIPA自身も除去される。
最後に上待機位置に戻り、カセット32からウェハー3
0がアンローディングされる。
【0047】ここではIPAのみの蒸気を用いて蒸気処
理を行う例を示したが、IPAの他に、所定量の界面活
性剤、アミン系有機溶剤及びキレート剤を含む蒸気を用
いてもこの装置で同様に処理することができる。
【0048】次に、本発明のドライエッチング残留物除
去方法の一実施例による工程を図6(a)〜(e)に示
す。
【0049】まず、(a)に示すように、熱酸化膜3が
形成されたシリコンウェハー2にポリシリコン10を形
成し、さらにウェハー2にフォトレジスト6を塗布し
た。次いで、フォトレジスト6をパターンした後
((b)参照)、ICP型のドライエッチング装置を用
いてポリシリコン10のドライエッチング処理を行った
((c)参照)。使用したエッチングガスはHBrであ
る。その後に硫酸過水洗浄を行い((d)参照)、不要
になったフォトレジスト6を除去したシリコンウェハー
2をサンプルとして、図5に示す蒸気処理装置によるI
PA蒸気処理を10分行ってエッチングポリマー8を除
去した((e)参照)。その後、電子顕微鏡(SEM)
を用いてエッチングポリマー8の除去状態を観察した。
【0050】また、比較例として、エッチングポリマー
8の除去を以下の条件で行った以外は、実施例と同様に
して、実験を行った。
【0051】比較例1 フッ酸処理(15秒処理)
後、超純水でリンスしてスピンドライヤーで乾燥 比較例2 APM処理(1分処理)後、超純水リン
スしてスピンドライヤーで乾燥
【0052】なお、上記フッ酸は、HF:H2O=1:
100(24℃)とし、APM処理に用いた溶液はNH
4OH:H22:H22=1:1:6(65℃)であ
る。
【0053】結果を図7に示す。(a)は、エッチング
ポリマーを除去処理する前の状態を示すSEM写真であ
り、(b)は比較例1の条件でポリマー除去処理を行っ
た後の状態を示すSEM写真、(c)は、実施例の条件
でポリマー除去処理を行った後の状態を示すSEM写真
である。
【0054】これより、(a)においてポリシリコン1
0の側面に形成されているエッチングポリマー8が、実
施例のものでは完全に除去されていることが分かった。
【0055】一方、比較例1のものでは、エッチングポ
リマー8が多少残存しているのが観察された。又、図7
には示していないが、比較例2のものも比較例1と同様
に、エッチングポリマーの残存が確認された。
【0056】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ドライエッチン
グ残留物(エッチングポリマー)の除去をIPAを含有
する蒸気処理により行ったので、酸化膜、ポリシリコ
ン、シリコンナイトライド、シリサイド及び電極膜等を
腐食、エッチングすることなく、ドライエッチング残留
物のみを好適に除去することができる。この結果、ドラ
イエッチング残留物の除去に際し、フォトレジストの選
択及びエッチング条件の選択を考慮する必要がなくな
り、酸化膜、ポリシリコン等の多様な皮膜について同一
条件で処理が可能となる。
【0057】また、装置のトラブル等により、長時間蒸
気処理されても、皮膜を腐食又はエッチングすることは
ないため、半導体素子に悪影響を及ぼすことなく、不良
品の発生を防ぐことができる。
【0058】さらに、従来のウェット洗浄処理工程に必
須だった、超純水によるリンス工程や乾燥工程が不要と
なり、工程の簡略化を図ることができる。
【0059】また、蒸気成分にIPAの他に、界面活性
剤、アミン系有機溶剤、キレート剤成分を含めることに
より、蒸気処理特性を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリコン基板上にプラズマ酸化膜を形成する工
程を示す断面図である。
【図2】シリコン基板上に形成された熱酸化膜上に、ポ
リシリコン膜を形成する工程を示す断面図である。
【図3】シリコン基板上に形成された熱酸化膜上に、シ
リコンナイトライド膜を形成する工程を示す断面図であ
る。
【図4】シリコン基板上に形成されたプラズマ酸化膜上
に、電極膜を形成する工程を示す断面図である。
【図5】本発明のドライエッチング残留物除去方法で使
用する蒸気処理装置の概略図である。
【図6】本発明のドライエッチング残留物除去方法の一
実施例の工程を示す断面図である
【図7】ポリマー処理前、及び実施例、比較例によるポ
リマー除去処理後の状態を示すSEM写真である。
【符号の説明】
2 シリコンウェハー 3 熱酸化膜 4 プラズマ酸化膜 6 フォトレジスト 8 エッチングポリマー(ドライエッチング残留物) 10 ポリシリコン 12 シリコンナイトライド 16 電極膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 伸良 茨城県つくば市天久保2−24−2 (72)発明者 斎藤 恭子 茨城県つくば市松代2−23−4−207

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンウェハー上に形成された皮膜を
    所定形状にパターン化されたフォトレジストを用いてド
    ライエッチングした後、イソプロピルアルコールを含有
    する蒸気を用いてドライエッチング残留物を除去するこ
    とを特徴とするドライエッチング残留物除去方法。
  2. 【請求項2】 シリコンウェハー上に形成された皮膜を
    所定形状にパターン化されたフォトレジストを用いてド
    ライエッチングし、不要になったフォトレジストを剥離
    した後、イソプロピルアルコールを含有する蒸気を用い
    てドライエッチング残留物を除去することを特徴とする
    ドライエッチング残留物除去方法。
  3. 【請求項3】 前記のイソプロピルアルコールを含有す
    る蒸気が、重量比で100ppm以上、5%以下の界面
    活性剤成分を含むことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のドライエッチング残留物除去方法。
  4. 【請求項4】 前記のイソプロピルアルコールを含有す
    る蒸気が、重量比で1%以上、30%以下のアミン系有
    機溶剤成分を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載のドライエッチング残留物除去
    方法。
  5. 【請求項5】 前記のイソプロピルアルコールを含有す
    る蒸気が、重量比で100ppm以上、5%以下のキレ
    ート剤成分を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれか1項に記載のドライエッチング残留物除去
    方法。
  6. 【請求項6】 前記皮膜が、酸化物、窒化物、ポリシリ
    コン、シリサイド、金属膜及び合金膜からなる群から選
    ばれることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    か1項に記載のドライエッチング残留物除去方法。
  7. 【請求項7】 前記フォトレジストが、環化ポリイソプ
    レン、ノボラック樹脂及びスチレンからなる群から選ば
    れることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか
    1項に記載のドライエッチング残留物除去方法。
  8. 【請求項8】 前記ドライエッチングが、HBr,C2
    6,Cl2,SF6,CF4及びCHF3からなる群から
    選ばれるドライエッチングガスによって行われることを
    特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載
    のドライエッチング残留物除去方法。
JP41198A 1998-01-05 1998-01-05 ドライエッチング残留物除去方法 Pending JPH11204491A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41198A JPH11204491A (ja) 1998-01-05 1998-01-05 ドライエッチング残留物除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41198A JPH11204491A (ja) 1998-01-05 1998-01-05 ドライエッチング残留物除去方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11204491A true JPH11204491A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11473067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP41198A Pending JPH11204491A (ja) 1998-01-05 1998-01-05 ドライエッチング残留物除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11204491A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6890391B2 (en) 2002-10-17 2005-05-10 Nec Electronics Corporation Method of manufacturing semiconductor device and apparatus for cleaning substrate
KR100664403B1 (ko) 2005-01-31 2007-01-03 테크노세미켐 주식회사 에칭 잔류물 세정용 조성물 및 이를 이용한 세정방법
US7220714B2 (en) 2002-05-23 2007-05-22 Air Products And Chemicals, Inc. Process and composition for removing residues from the microstructure of an object
JP2009111409A (ja) * 2008-12-25 2009-05-21 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 洗浄液およびそれを用いた洗浄法
JP2012129496A (ja) * 2010-11-22 2012-07-05 Tokyo Electron Ltd 液処理方法、その液処理方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体及び液処理装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7220714B2 (en) 2002-05-23 2007-05-22 Air Products And Chemicals, Inc. Process and composition for removing residues from the microstructure of an object
US6890391B2 (en) 2002-10-17 2005-05-10 Nec Electronics Corporation Method of manufacturing semiconductor device and apparatus for cleaning substrate
KR100664403B1 (ko) 2005-01-31 2007-01-03 테크노세미켐 주식회사 에칭 잔류물 세정용 조성물 및 이를 이용한 세정방법
JP2009111409A (ja) * 2008-12-25 2009-05-21 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 洗浄液およびそれを用いた洗浄法
JP2012129496A (ja) * 2010-11-22 2012-07-05 Tokyo Electron Ltd 液処理方法、その液処理方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体及び液処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3074634B2 (ja) フォトレジスト用剥離液及び配線パターンの形成方法
KR100399160B1 (ko) 반도체 기판으로부터 잔사를 제거하는 방법
KR100368193B1 (ko) 수성 세정 조성물
KR100561178B1 (ko) 반도체 장치용의 유기 및 플라즈마 에칭된 잔사의 세척조성물
KR100732256B1 (ko) 반도체 기판 처리방법 및 이에 이용되는 컨디셔닝 용액
JP4224652B2 (ja) レジスト剥離液およびそれを用いたレジストの剥離方法
WO2000030162A1 (fr) Detergent et procede de nettoyage au moyen de ce detergent
JPH06295898A (ja) 有機金属化合物および有機ケイ素化合物の残留物と損傷酸化物を選択的に除去するための方法
JP2002113431A (ja) 洗浄方法
US20070269990A1 (en) Method of removing ion implanted photoresist
JPH09319098A (ja) レジスト膜用剥離液
WO2019019533A1 (zh) 清洗剂及其制备方法和应用
US20110306210A1 (en) Method for cleaning substrates utilizing surface passivation and/or oxide layer growth to protect from pitting
KR20000070378A (ko) 금속층의 패시베이션 방법
JPH1116882A (ja) フォトレジスト剥離用組成物
JP3968535B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JPH11204491A (ja) ドライエッチング残留物除去方法
WO1997002958A1 (en) Organic amine/hydrogen fluoride etchant composition and method
US20090250431A1 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
JP3757045B2 (ja) サイドウォール除去液
JP4120714B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP2001520267A (ja) 半導体基板からの残留物をストリッピングするためのホウ酸アンモニウム含有組成物
US6423646B1 (en) Method for removing etch-induced polymer film and damaged silicon layer from a silicon surface
TWI304439B (en) Solution for removal residue of post dry etch
JPH10199847A (ja) ウエハの洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070820

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080131

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02