JPH1120317A - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体Info
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- JPH1120317A JPH1120317A JP9193189A JP19318997A JPH1120317A JP H1120317 A JPH1120317 A JP H1120317A JP 9193189 A JP9193189 A JP 9193189A JP 19318997 A JP19318997 A JP 19318997A JP H1120317 A JPH1120317 A JP H1120317A
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Abstract
半導体レーザを用いる高密度光ディスクシステムに適用
可能な耐光性、保存安定性に優れた光情報記録媒体、並
びに現状システムで記録、再生が可能で且つ次世代の高
密度光ディスクシステムにおいても再生のみは可能な光
情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で示される化合物の少
なくとも1種を含有してなる記録層又は該化合物と68
0〜750nmに最大波長を有する有機色素との混合物
からなる記録層を設ける。 【化1】
Description
るものであって、特に光ビームを照射することにより、
記録材料に透過率、反射率等の光学的な変化を生じさ
せ、情報の記録、再生を行ない、且つ追記が可能な光情
報記録媒体に関するものである。
RM、CD−R)では、使用レーザの発振波長が770
nm〜790nmにあり、記録媒体は上記波長で記録、
再生が可能なように構成されている。今後、情報量の増
大に伴い記録媒体の大容量化への流れは必然であり、そ
れに伴って、記録、再生に用いるレーザ波長が短波長化
することも必須である。たゞ、データ用追記光型ディス
クとして、シアニン色素やフタロシアニン色素を記録材
として用いた数多くの提案がなされているが、耐光性、
保存安定性に優れ、且つ700nm以下のレーザを用い
た光ピックアップで記録、再生が可能な記録材料は、未
だ開発されていないのが現状である。
レーザの発振波長である770nm〜790nmで、記
録、再生が可能なように構成されている。このシステム
も上記同様に、大容量化、レーザ波長が短波長化は必須
である。この点、現在のCD及びCD−ROMは、基板
自体の凹凸上にAlがコーティングしてあり、Alの反
射率の波長依存性が小さいため、将来、レーザ波長が短
波長化されても再生は可能である。しかしながら、CD
−Rは記録層に690nm〜730nmに最大吸収波長
を有する色素を用い、その光学定数及び膜厚構成から7
70nm〜790nmに高い反射率が得られる様設定し
てあるため、700nm以下の波長域では反射率は極め
て低く、レーザ波長の短波長化に対応できず、現在のC
D−Rシステムで記録、再生している情報が、将来のシ
ステムでは再生出来ない事態となる。これまでCD−R
として、シアニン色素/金属反射層、フタロシアニン色
素又はアゾ金属キレート色素などを記録材として用いた
数多くの提案がなされているが、このような点に解決を
与えるものは未だ見出されていない。
のような状況に鑑みてなされたものであって、上記従来
システムに比べて、短波長に発振波長を有する半導体レ
ーザを用いる高密度光ディスクシステムに適用可能な、
有機溶剤に対する溶解性が高く、耐光性、保存安定性に
優れた光情報記録媒体用の記録材料を提供するととも
に、現状システムで記録、再生が可能で且つ次世代の高
密度光ディスクシステムにおいても再生可能なCD−R
媒体用の記録材料を提供すること目的とする。
重ねた結果、特定な色素を主成分とする記録層とするこ
とにより、発振波長700nm以下の半導体レーザを用
いる高密度光ディスクシステムに適用可能なことを見出
し、更には本化合物を現在CD−R用記録材料として用
いられている有機色素と混合して用いることにより、7
00nm以下の波長域にも高い反射率を得ることが可能
であることを見出し、本発明を完成するに至った。
直接又は下引き層を介して記録層を設け、更に必要に応
じて、その上に金属反射層及び保護層を設けてなる光情
報記録媒体において、前記記録層中に下記一般式(I)
で示される化合物の少なくとも1種を含有してなること
を特徴とする光情報記録媒体が提供される。 一般式(I)
合物の少なくとも1種と、680nm〜750nmに最
大吸収波長を有する有機色素との混合層からなることを
特徴とする上記第一に記載した光情報記録媒体が提供さ
れる。第三に、前記一般式(I)で示される化合物が、
式中R9、R10がハロゲン原子、NO2基、SO2NH
2基、又は炭素数1〜5のアルキル基で置換若しくは未
置換のアリール基であり、且つMが3価のCr,Co又
はFeで示されるものである上記第一又は第二に記載し
た光情報記録媒体が提供される。第四に、前記680n
m〜750nmに最大吸収波長を有する有機色素がペン
タメチンのシアニン色素、フタロシアニン色素及びアゾ
金属キレート色素の少なくとも1種である上記第二に記
載した光情報記録媒体が提供される。第五に、前記記録
層が波長630〜720nmのレーザ光によって記録さ
れるものである上記第一〜第四のいずれかに記載した光
情報記録媒体が提供される。第六に、前記金属反射層の
金属が金、銀及びアルミニウムの少なくとも1種を主成
分とするものである上記第一〜第五のいずれかに記載し
た光情報記録媒体が提供される。第七に、前記保護層が
紫外線硬化型樹脂からなる上記第一〜第六のいずれかに
記載した光情報記録媒体が提供される。
(I)で示される化合物の少なくとも1種を含有してな
る記録層を設けたことから、700nm以下の波長域の
レーザ光で記録、再生が可能で、しかも耐光性且つ保存
安定性に優れたものとなり、更に前記一般式(I)で示
される化合物の少なくとも1種と、680〜750nm
に最大吸収波長を有する有機色素との混合物からなる記
録層を設けたことから、現状システムでのCD−Rとし
て使用でき、しかも次世代の高密度光ディスクシステム
となっても、記載された情報を再生することが可能なも
のとなる。
前述したように、基板上に反射層を有する光情報記録媒
体として、コンパクトディスク(CD)規格に対応した
記録可能なCD(CD−R)が商品化されている。この
CD−Rは記録層に波長770〜830nmのレーザ光
を照射して、記録層に物理あるいは化学的な変化を起こ
させ、その場合の反射光を検出することにより、情報を
記録再生するものである。最近、より短波長の半導体レ
ーザの開発が進み、波長630〜680nmの赤色半導
体レーザが実用化されている。記録再生用レーザの短波
長化によりビーム径をより小さくすることが可能で、高
密度の光情報記録媒体が可能となる。本発明は、波長6
30〜680nmで記録再生可能な記録材料を用いた高
密度光情報記録媒体に関するものである。
前記一般式(I)で示される化合物の少なくとも1種を
含有することを特徴とする。前記一般式(I)おいて、
R1〜R6は、それぞれ独立に水素原子;フッ素、塩素、
臭素、沃素等のハロゲン原子;NO2基;SO2NH
2基;及びメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチ
ル基、イソアミル基、2−メチルブチル基、等の1級ア
ルキル基、イソプロピル基、sec−ブチル基、1−エ
チルプロピル基、1−メチルブチル基、1,2−ジメチ
ルプロピル基等の2級アルキル基、tert−ブチル基
等の3級アルキル基等の炭素数1〜5のアルキル基若し
くはアルコキシ基を表す。R7、R8はそれぞれ独立に水
素原子、メチル基又はエチル基を表し、またR9、R10
はそれぞれ独立に上記例で示した炭素数1〜5のアルキ
ル基、ハロゲン原子、NO2基、SO2NH2基、又は炭
素数1〜5のアルキル基若しくはアルコキシ基で置換若
しくは未置換のフェニル基、ナフチル基等のアリール基
を表し、溶解性、光学特性上はハロゲン原子、NO
2基、SO2NH2基、炭素数1〜5のアルキル基で置換
又は未置換のフェニル基が好ましい。Mは、クロム、モ
リブデン、タングステン、マンガン、レニウム、鉄、ル
テニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウ
ム等の3価の遷移金属を表し、光学特性上はクロム、
鉄、コバルトが好ましい。nは1,2又は3の整数を表
す。また、Yn+は、水素イオン、ナトリウム、カリウム
等のアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、置換又
は未置換の脂肪族アンモニウムイオン、脂環族アンモニ
ウムイオンを表す。
例を表1に示す。
的な合成法としては、アニリン誘導体を酸の存在下、亜
硝酸ナトリウムを加えジアゾ化し、これにピラゾン誘導
体を加えカップリングすることによりモノアゾ染料を得
る。得られたモノアゾ染料を、水あるいはエチレングリ
コール等の溶媒中、金属塩を加え、加熱撹拌することに
より錯塩化合物を得ることが出来る。
に、前記一般式(I)で示される少なくとも1種の化合
物と、680〜750nmに最大吸収波長を有する有機
色素との混合物を主成分とすることにより、現状システ
ムで記録再生が可能であるとともに、次世代システムに
おいても再生のみは可能なCD−R記録媒体となる。こ
の場合の680〜750nmに最大吸収波長を有する色
素としては、シアニン色素(特にペンタメチンのシアニ
ン色素)、フタロシアニン色素及びアゾ金属キレート色
素が好ましい。
一般式(II)で示されるものが挙げられる。
R24は炭素数1〜6の置換又は未置換のアルキル基、Z
は酸アニオンを表わす。なお、芳香族環は他の芳香族環
と縮合されていてもよく、また、アルキル基、ハロゲン
原子、アルコキシ基又はアシル基で置換されていてもよ
い。
は、下記一般式(III−1)若しくは(III−2)で示さ
れるものが挙げられる。
e、TiO又はVOを、X5〜X8はそれぞれ独立に置換
位置α位の−OR又は−SRを、Rは置換されていても
よい炭素数3〜12の直鎖、分岐若しくは脂環式アルキ
ル基又は同じく置換されていてもよいアリール基を表わ
す。X5〜X8以外のベンゼン環の置換基は水素原子又は
ハロゲン原子である。
12はそれぞれ独立に置換位置α位の−OR又は−SR
を、Rは置換されていてもよい炭素数3〜12の直鎖、
分岐若しくは脂環式アルキル基又は同じく置換されてい
てもよいアリール基を、Y5、Y6は−OSiR25R26R
27、−OCOR25R26R27、又は−OPOR25R26R27
を表わし、R25〜R27はそれぞれ独立に炭素数1〜10
のアルキル基又はアリール基を表わす。X9〜X12以外
のベンゼン環の置換基は、水素原子又はハロゲン原子で
ある。
としては、下記一般式(IV)で示されるアゾ系化合物と
金属とのアゾ金属キレート化合物の1種又は2種以上が
挙げられ、、金属の好ましい例としては、Ni、Pt、
Pd、Co、Cu、Znなどが挙げられる。
一緒になって複素環を形成する残基を表わし、Bはそれ
が結合している二つの炭素原子と一緒になって芳香環又
は複素環を形成する残基を表わし、またXは活性水素を
有する基を表わす。
くとも1種の色素と前記一般式(III)〜(IV)で示さ
れる少なくとも1種の色素とを併用する場合の重量組成
比は、本発明色素/〔(II)〜(IV)の色素〕=10/
100〜90/100、好ましくは40/100〜20
/100である。また、両色素を併用した場合の記録層
の膜厚は500Å〜5μm、好ましくは1000Å〜5
000Åである。
べる。図1は、本発明の記録媒体に適用し得る層構成例
を示す図で、これは追記型光ディスクの例である。基板
1の上に、必要に応じて下引き層3を介して、記録層2
を設け、更に必要に応じ保護層4が設けられている。ま
た、必要に応じて基板1の下にハードコート層5を設け
ることができる。図2は、本発明の記録媒体に適用し得
る別のタイプの層構成例を示す図で、これはCD−Rメ
ディアの例である。図1の構成の記録層2の上に反射層
6が設けられている。なお、本発明の記録媒体は、図1
及び図2に示した構成の記録層(有機薄膜層)を内側に
して、他の基板と空間を介して密封したエアーサンドイ
ッチ構造にしてもよく、また保護層を介して接着した貼
合せ構造にしてもよい。
料について述べる。 1)基板 基板の必要特性としては、基板側より記録再生を行なう
場合には使用レーザ光に対して透明でなければならない
が、記録層側から記録再生を行なう場合は透明である必
要はない。基板材料としては、例えばポリエステル、ア
クリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート樹脂、ポリ
オレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
イミドなどのプラスチック、ガラス、セラミックあるい
は金属などを用いることができる。なお、基板の表面に
トラッキング用の案内溝や案内ピット、更にアドレス信
号などのプレフォーマットが形成されていてもよい。
じさせその変化により情報を記録できるものであって、
この記録層中には前記一般式(I)で示される化合物の
少なくとも1種が含有されていることが必要で、記録層
の形成に当たって前記一般式(I)で示される化合物を
1種又は2種以上の組合せで用いてもよい。更に、これ
らの色素は光学特性、記録感度、信号特性の向上のた
め、他の有機色素及び金属、金属化合物と混合又は積層
化して用いることも、もちろん可能である。この場合の
他の有機色素としては、ポリメチン色素、ナフタロシア
ニン系、フタロシアニン系、スクアリリウム系、クロコ
ニウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキ
ノン(インダンスレン)系、キサンテン系、トリフェニ
ルメタン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェ
ナンスレン系、トリフェノチアジン系染料、及び金属錯
体化合物などが挙げられる。また、金属、金属化合物例
としては、In、Te、Bi、Se、Sb、Ge、S
n、Al、Be、TeO2、SnO、As、Cdなどが
挙げられ、それぞれを分散混合あるいは積層の形態で用
いることができる。更に、上記染料中に高分子材料、例
えばアイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹
脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の材
料若しくはシランカップリング剤などを分散混合しても
良いし、特性改良の目的で、安定剤(例えば遷移金属錯
体)、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性
剤、可塑剤などと一緒に用いることができる。
VD又は溶剤塗布などの通常の手段によって行なうこと
ができる。塗布法を用いる場合には、上記染料などを有
機溶剤に溶解して、スプレー、ローラーコーティング、
ディッピング又はスピンコーティングなどの慣用のコー
ティング法で行なうことができる。用いられる有機溶剤
としては、一般にメタノール、エタノール、イソプロパ
ノールなどアルコール類、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノンなどのケトン類、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどの
アミド類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエー
テル類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、ク
ロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、四塩化炭
素、トリクロロエタンなどの脂肪族ハロゲン化炭素類、
ベンゼン、キシレン、モノクロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼンなどの芳香族類、あるいはメトキシエタノール、
エトキシエタノールなどのセルソルブ類、ヘキサン、ペ
ンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの
炭化水素類などが挙げられる。記録層の膜厚は、100
Å〜10μm、好ましくは200Å〜2000Åが適当
である。
るバリヤー、記録層の保存安定性の向上、反射率の
向上、溶剤からの基板の保護、案内溝、案内ピッ
ト、プレフォーマットの形成などを目的として使用され
る。の目的に対しては高分子材料、例えばアイオノマ
ー樹脂、ポリアミド、ビニル系樹脂、天然樹脂、天然高
分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の高分子化合物
及びシランカップリング剤などを用いることができ、
及びの目的に対しては、上記高分子材料以外に無機化
合物、例えばSiO2、MgF2、SiO、TiO2、Z
nO、TiN、SiNなどがあり、更に金属又は半金
属、例えばZn、Cu、Ni、Cr、Ge、Se、A
u、Ag、Alなどを用いることができる。また、の
目的に対しては、金属、例えばAl、Au、Agなど
や、金属光沢を有する有機薄膜、例えばメチン染料、キ
サンテン系染料などを用いることができ、及びの目
的に対しては、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性
樹脂などを用いることができる。下引き層の膜厚は0.
01〜30μm、好ましくは0.05〜10μmが適当
である。
金属、半金属などが使用できる。材料例としては、A
u、Ag、Al、Cr、Ni、Fe、Snなどが挙げら
れ、反射率、生産性の点からAu、Ag、Alが最も好
ましい。これらの金属、半金属は単独で使用してもよ
く、2種以上の合金としてもよい。膜形成法としては蒸
着、スパッタリングなどが挙げられ、膜厚としては50
〜5000Å、好ましくは100〜3000Åである。
収層)を傷、埃、汚れなどから保護する、記録層(反
射吸収層)の保存安定性の向上、反射率の向上などを
目的として使用される。これらの目的に対しては、前記
の下引き層に示した材料を用いることができる。また、
無機材料としてSiO、SiO2なども用いることもで
き、有機材料としてポリメチルアクリレート、ポリカー
ボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエステル
樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪族炭化水素樹脂、
天然ゴム、スチレン−ブタジエン樹脂、クロロプレンゴ
ム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジンなどの
熱軟化性、熱溶融性樹脂も用いることができる。上記材
料のうち最も好ましいものは、生産性に優れた紫外線硬
化樹脂である。保護層又は基板面ハードコート層の膜厚
は0.01〜30μm、好ましくは0.05〜10μm
が適当である。
及び基板表面ハードコート層には記録層の場合と同様
に、安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面
活性剤、可塑剤などを含有させることができる。
発明これらに限定されるものではない。
の例) 水150mlに、15.4gの5−ニトロ−2−アミノ
フェノールを仕込み、撹拌しながら35%塩酸23.6
gを注加する。10℃以下に冷却しながら、水20m
l,亜硝酸ナトリウム7.2gの水溶液を加える。同温
度で更に2時間撹拌した後、過剰の亜硝酸をスルファミ
ン酸により分解させ、ジアゾニウム液を調製する。次
に、水150mlに、1−フェニル−3メチルピラゾロ
ン18.1gを仕込み、撹拌しながら24%苛性ソーダ
20g、酢酸ソーダ13.6gを加えて溶解する。この
中に砕氷を加え、10℃以下に保ちながらジアゾニウム
液を注加し、カップリング反応を行う。反応終了後、瀘
別しウェットモノアゾ染料を得た。
ル150mlに分散させ、これに硫酸クロム12gを水
50mlに溶解した溶液を加える。苛性ソーダでPHを
10〜11に調整し、90〜100℃で約10時間反応
させ、クロム錯塩染料を得る。得られたクロム錯塩染料
を、水200ml,エチレングリコール100mlの混
合溶媒中に分散し、ドデシルジエタノールアミン15g
を加え、PHを6〜7に調整し、60〜70℃で約4時
間反応させた。冷却後、更に水を加え希釈し、瀘別し
た。得られた染料は、過剰の無機塩や、アミン等の不純
物が含まれるので、各種溶媒による洗浄、再結晶、ある
いはカラムクロマトグラム等により精製して、使用する
ことが好ましい。
1.0μmの案内溝を有する厚さ0.6mmの射出成形
ポリカーボネート基板上に、化合物具体例No.8のメ
チルセルソルブ溶液をスピンナー塗布し、厚さ700Å
の記録層を形成し、記録媒体とした。
化合物具体例No.10、No.11、No.15、N
o.18を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実
施例2〜5の記録媒体を得た。
下に示す化合物(式V)を用いたこと以外は、実施例1
と同様にして比較用の記録媒体を得た。式(V)で示さ
れる化合物は、CD−Rに使用されている色素である。
1〜5及び比較例1の記録媒体について、反射率並びに
記録及び再生特性について、耐光テスト及び保存テスト
を含めて評価した。結果を表2に示す。 〈測定方法〉 記録条件 レーザー発振波長:635nm 記録周波数 :3.75MHz 記録線速 :3.0m/sec 再生条件 レーザー発振波長:635nm 再生パワー :0.5〜0.7mWの連続光 スキャニングバンド巾:30KHz 耐光テスト条件 耐光テスト :4万Lux、Xe光、20時間連続
照射 保存テスト :85℃、85%RH、720時間放
置
1.0μmの案内溝を有する厚さ0.6mmの射出成形
ポリカーボネート基板上に、化合物具体例No.1をメ
チルシクロヘキサン、2−メトキシエタノール、メチル
エチルケトン、テトラヒドロフランの混合溶液に溶解し
た液をスピンナー塗布し、厚さ800Åの記録層を形成
し、次いでその上にスパッタ法により金2000Åの反
射層を設け、更にその上にアクリル系フォトポリマーに
て5μmの保護層を設け、記録媒体とした。
れぞれ化合物具体例No.7、No.9、No.12、
No.13、No.17、No.19を用いたこと以外
は、実施例6と同様にして実施例7〜12の記録媒体を
得た。
1の代わりに比較例1で用いた前記式(V)で示される
化合物を用いたこと以外は、実施例6と同様にして比較
例2の記録媒体を得た。
1のかわりに、下記式(VI)で示される化合物を用いた
こと以外は、実施例6と同様にして比較用の記録媒体を
得た。式(VI)で示される化合物は、CD−Rに使用さ
れている色素である。
体に発振波長635nm、ビーム径1.0μmの半導体
レーザ光を用い、トラッキングしながらEFM信号を記
録し(線速3.0m/sec、最短マーク長0.4μ
m)、同じレーザの連続光で再生し(再生パワー0.7
mW、再生波形を観察した。その結果を表3に示す。
1.1μmの案内溝を有する厚さ1.2mmの射出成形
ポリカーボネート基板上に、前記式(V)で示される化
合物と化合物具体例No.8とを、重量比(1/1)の
メチルシクロヘキサン、2−メトキシエタノール、メチ
ルエチルケトン、テトラヒドロフラン混合溶媒に溶解
し、スピンナー塗布して、厚さ1700Åの記録層を形
成し、次いで、スパッタ法により金2000Åの反射層
を形成して、更にその上にアクリル系フォトポリマーに
て5μmの保護層を設け、記録媒体を得た。
それぞれ化合物具体例No.10、No.15を用いた
こと以外は、実施例13と同様にして実施例14及び1
5の記録媒体を得た。
それぞれ化合物具体例No.11、No.18を用い、
且つ前記式(V)で示される化合物の代わりに前記式
(VI)で示される化合物を用いたこと以外は、実施例1
3と同様にして実施例16及び17の記録媒体を得た。
示される化合物のみ、前記式(VI)で示される化合物の
みとしたこと以外は、実施例13と同様にして比較例
3、4の記録媒体を得た。
媒体に発振波長780nm、ビーム径1.6μmの半導
体レーザ光を用い、トラッキングしながらEFM信号を
記録し(線速1.4m/sec)、前記レーザ及び発振
波長635nm、ビーム径1.0μmの半導体レーザの
連続光で再生し、再生波形を観察した。その結果を表4
に示す。
式(I)で示される化合物の少なくとも1種を記録層中
に含有してなるものとしたことから、波長700nm以
下に高い光吸収能と光反射性を有しているため、高密度
記録が可能な700nm以下の波長域のレーザ光で記
録、再生が可能であり、しかも耐光性、保存安定性に優
れている。
が前記一般式(I)で示される化合物の少なくとも1種
と、680nm〜750nmに最大吸収波長を有する有
機色素との混合層からなるものとしたことから、現状シ
ステムでのCD−Rとして使用でき、且つ次世代の高密
度光ディスクシステムとなっても、記録された情報を再
生することが可能になる。
(I)で示される化合物が、式中R9、R10がハロゲン
原子、NO2基、SO2HN2基、又は炭素数1〜5のア
ルキル基で置換若しくは未置換のアリール基であり、且
つMが3価のCr,Co又はFeで示されるものとした
ことから、溶解性が高く、更に光学特性の優れたものと
なるという効果が加わる。
nm〜750nmに最大吸収波長を有する有機色素がペ
ンタメチンのシアニン色素、フタロシアニン色素及びア
ゾ金属キレート色素の少なくとも1種であるものとした
ことから、高品位の信号特性が記録可能となる。
30〜720nmのレーザ光によって記録されるもので
あるため、770〜830nm対応の光記録媒体に比べ
1.6〜1.8倍の高密度化追記型光記録媒体が得られ
る。
射層の金属が金、銀及びアルミニウムの少なくとも1種
を主成分とするものとしたことから、生産性の良い高反
射率化、CD−Rメディア化が可能となる。
が紫外線硬化型樹脂からなるものとしたことから、生産
性の良い保護層化したメディア化が可能となる。
記録媒体としての層構成例を示す図である。
ての層構成例を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 基板上に直接又は下引き層を介して記録
層を設け、更に必要に応じて、その上に金属反射層及び
保護層を設けてなる光情報記録媒体において、前記記録
層中に下記一般式(I)で示される化合物の少なくとも
1種を含有してなることを特徴とする光情報記録媒体。 一般式(I) 【化1】 - 【請求項2】 前記記録層が、前記一般式(I)で示さ
れる化合物の少なくとも1種と、680nm〜750n
mに最大吸収波長を有する有機色素との混合層からなる
ことを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。 - 【請求項3】 前記一般式(I)で示される化合物が、
式中R9、R10がハロゲン原子、NO2基、SO2NH
2基、又は炭素数1〜5のアルキル基で置換若しくは未
置換のアリール基であり、且つMが3価のCr,Co又
はFeで示されるものである請求項1又は2に記載の光
情報記録媒体。 - 【請求項4】 前記680nm〜750nmに最大吸収
波長を有する有機色素が、ペンタメチンのシアニン色
素、フタロシアニン色素及びアゾ金属キレート色素の少
なくとも1種である請求項2に記載の光情報記録媒体。 - 【請求項5】 前記記録層が波長630〜720nmの
レーザ光によって記録されるものである請求項1〜4の
いずれかに記載の光情報記録媒体。 - 【請求項6】 前記金属反射層の金属が、金、銀及びア
ルミニウムの少なくとも1種を主成分とするものである
請求項1〜5のいずれかに記載の光情報記録媒体。 - 【請求項7】 前記保護層が、紫外線硬化型樹脂からな
る請求項1〜6のいずれかに記載の光情報記録媒体。
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