JPH11203063A - ページプリントシステム、ページプリント方法及びページプリンタ - Google Patents

ページプリントシステム、ページプリント方法及びページプリンタ

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JPH11203063A
JPH11203063A JP10006685A JP668598A JPH11203063A JP H11203063 A JPH11203063 A JP H11203063A JP 10006685 A JP10006685 A JP 10006685A JP 668598 A JP668598 A JP 668598A JP H11203063 A JPH11203063 A JP H11203063A
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JP
Japan
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page
image data
data
print engine
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Withdrawn
Application number
JP10006685A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Chiba
徳良 千葉
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの受信とプリントエンジンへのデータ
転送とを並行処理することにより印刷速度を向上させる
こと。 【解決手段】 ホストコンピュータは、1ページ分のイ
メージデータをパケットデータに分けて、転送速度VH
でページプリンタに送信する。ページプリンタは、受信
したパケットデータを転送速度VPをもってプリントエ
ンジンに向けて転送する。プリンタ側では、受信バッフ
ァに所定量Qのデータが蓄積されるのを待って、プリン
トエンジンへのデータ転送を開始する。これにより、デ
ータの受信とプリントエンジンへのデータ転送とを並行
処理でき、印刷速度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1ページ単位で印
刷を行うページプリントシステム、ページプリント方法
及びページプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のページプリントシステムでは、例
えば、パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ
上で作成した印刷データを、ページ単位でページプリン
タに送信する。例えば、レーザプリンタ等のページプリ
ンタは、1ページ分の印刷データを受信してからプリン
トエンジンにデータを転送し、1ページ分のデータを一
気に感光体に書き込んで印刷するようになっている。
【0003】一方、ホストコンピュータからページプリ
ンタに印刷データを送信する方法としては、プリンタコ
マンドを送信する方法と、イメージデータを送信する方
法とに大別される。前者のプリンタコマンドを送信する
場合には、文書作成用ソフトウエア等のアプリケーショ
ンプログラムで生成されたデータを、所定のプリンタコ
マンド(ページ記述言語)に変換してページプリンタに
送信する。ページプリンタ側では、受信バッファに蓄積
されたページ記述言語を解釈してビットイメージデータ
に展開し、プリントエンジンを駆動する。なお、ビット
イメージデータは、レーザ光線の強度を規定するための
パルス幅データに変換されて、プリントエンジンに転送
される。後者のイメージデータを送信する場合には、ア
プリケーションプログラムで生成されたデータを、ホス
トコンピュータ側でビットイメージデータに展開してか
らページプリンタに送信する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷品質を
保持するためには感光体を一定速度で回転させる必要が
あるため、感光体を回転させた後にプリントエンジンへ
のデータ転送が途切れることは印刷品質上許されない。
【0005】従って、従来技術によるページプリントシ
ステムでは、ページプリンタは、ホストコンピュータか
ら印刷データ(プリンタコマンドまたはイメージデー
タ)を1ページずつ受け取り、その後、印刷データを解
釈等してプリントエンジンに1ページ分のデータを転送
するようになっている。このため、1ページ分の印刷デ
ータを全て受信するのに必要な時間と、該印刷データを
解釈してプリントエンジンに転送するのに必要な時間と
が発生する。従って、さらなる印刷速度の向上という市
場要求に応えることが難しいという問題がある。
【0006】また、近年では、データ処理時間等を短縮
するために、例えば、IEEE1394等の高速なインターフェ
ースが種々開発されているが、1ページずつデータを受
信してプリントエンジンに供給する従来技術では、高速
インターフェースを有効に利用することができない。
【0007】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、印刷速度を向上でき
るようにしたページプリントシステム、ページプリント
方法及びページプリンタを提供することにある。本発明
のより具体的な目的は、アンダーランエラーを生じない
ように転送速度等のパラメータを予め設定し、データの
受信とプリントエンジンへのデータ転送とを並行処理す
ることにより、印刷速度を向上できるようにしたページ
プリントシステム、ページプリント方法及びページプリ
ンタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るページプリントシステムでは、イメー
ジデータの受信とプリントエンジンへのデータ転送とを
並行して行うことにより、1ページ分のデータを全て受
信するのを待たずに、印刷を開始できるようにしてい
る。
【0009】即ち、請求項1に係る発明では、イメージ
データを生成するデータ生成装置と、該データ生成装置
からのイメージデータに基づいてプリントエンジンを駆
動することにより印刷記録媒体を1ページ単位で印刷す
るページプリンタとを備えたページプリントシステムに
おいて、前記イメージデータは、前記データ生成装置か
ら前記ページプリンタに向けてパケット単位で送信され
るものであり、前記データ生成装置から前記ページプリ
ンタへ入力される前記イメージデータの転送速度VH
は、該イメージデータに基づいて前記プリントエンジン
へ入力されるデータの転送速度VP以下に設定されてお
り、前記データ生成装置から前記イメージデータを所定
量Qだけ受信してから前記プリントエンジンへのデータ
転送を開始する転送制御手段を備えたことを特徴として
いる。
【0010】ここで、「データ生成装置」とは、ページ
プリンタに送信するためのイメージデータを生成するた
めの装置を意味し、具体的には、例えば、パーソナルコ
ンピュータやディジタルカメラ等が該当する。「イメー
ジデータに基づいてプリントエンジンへ入力されるデー
タ」とは、プリントエンジンで用いられる最終的なデー
タを意味し、具体的には、例えば、レーザ書き込みユニ
ットに供給するパルス幅データ等が該当する。
【0011】データ生成装置は、例えば、アプリケーシ
ョンプログラムによって作成されたアプリケーションデ
ータをイメージデータに変換し、このイメージデータを
パケット単位でページプリンタに送信する。ページプリ
ンタは、イメージデータに基づいてプリントエンジンに
データを転送する。この転送されたデータによりプリン
トエンジンは、所定の印刷を実行する。
【0012】イメージデータの転送速度VHは、プリン
トエンジンへのデータ転送速度VP以下に設定されてい
るため(VH≦VP)、受信バッファにイメージデータ
が蓄積されるよりも、受信バッファからイメージデータ
を取り出す方が速い。従って、転送制御手段は、イメー
ジデータを所定量Qだけ受信してからプリントエンジン
へのデータ転送を開始する。これにより、データ生成装
置からイメージデータを受信しつつ印刷を開始すること
ができ、印刷速度が向上する。
【0013】請求項2に係る発明のように、1ページ分
のイメージデータ量をTバイト、前記ページプリンタの
受信バッファの大きさをMバイトとしたときに、前記転
送制御手段は、M≧Q≧(1−(VH/VP))*Tを
満足するように前記所定量Qまたは前記転送速度VPの
少なくともいずれか一方を設定してから、前記イメージ
データの送信を許可することができる。
【0014】これにより、空の受信バッファからデータ
を読み出してしまうアンダーランエラーの発生を防止す
るための条件を設定してから、イメージデータの送信を
許可することができ、イメージデータの受信と印刷とを
安定して並行に行うことができる。
【0015】請求項3に係る発明のように、アンダーラ
ンエラーを生じたか否かを監視し、アンダーランエラー
を生じた場合には、該アンダーランエラーを解消するよ
うに前記転送速度VPまたは前記所定量Qの少なくとも
いずれか一方を再設定するエラー処理手段を設けること
もできる。
【0016】アンダーランエラーを生じないように予め
転送速度等を設定してからイメージデータの送信を許可
する場合でも、例えば、通信回線の混雑度等によって、
転送エラーを生じる可能性がある。そこで、エラー処理
手段は、アンダーランエラーの発生を監視し、エラーが
発生した場合には、転送速度VPまたは所定量Qの少な
くともいずれか一方を変更してアンダーランエラーを解
消する。
【0017】請求項4に係る発明のように、前記プリン
トエンジンはカラープリントエンジンとして構成されて
おり、前記イメージデータは、各色のページ毎に送信す
ることができる。
【0018】例えば、シアン(C)のページ→マゼンタ
(M)のページ→イエロー(Y)のページ→ブラック
(K)のページのように、各色のページ毎に、イメージ
データをページプリンタに送信する。例えば、中間転写
体を用いてなるマルチパス型のプリントエンジンは、各
色のページを重ねて印刷することにより、所定のカラー
印刷を行うことができる。
【0019】請求項5に係る発明のように、前記プリン
トエンジンはカラープリントエンジンとして構成されて
おり、印刷順序に応じて各色のイメージデータを所定量
ずつ送信することもできる。
【0020】ここで、「所定量」とは、各色の印刷画像
を生成するタイミングに基づいたデータ量であることを
意味する。即ち、例えば、各色の印刷部を直列配置して
なるタンデム式プリントエンジンでは、各色での印刷を
同時進行させることにより、1回の用紙搬送でカラー印
刷を行うことができる。
【0021】請求項6に係る発明では、受信したイメー
ジデータに基づいてプリントエンジンを駆動することに
より印刷記録媒体を1ページ単位で印刷するページプリ
ント方法において、前記イメージデータは、パケット単
位で送信し、前記イメージデータの転送速度VHは、該
イメージデータに基づいて前記プリントエンジンへ入力
されるデータの転送速度VP以下に設定し、前記イメー
ジデータを所定量Qだけ受信してから前記プリントエン
ジンへのデータ転送を開始することを特徴としている。
【0022】これにより、請求項1に係る発明と同様の
作用を得ることができる。
【0023】請求項7に係る発明のように、1ページ分
のイメージデータ量をTバイト、受信バッファの大きさ
をMバイトとしたときに、M≧Q≧(1−(VH/V
P))*Tを満足するように前記所定量Qまたは前記転
送速度VPの少なくともいずれか一方を設定してから、
前記イメージデータの送信を許可することができる。
【0024】これにより、請求項2に係る発明と同様の
作用を得ることができる。
【0025】請求項8に係る発明では、受信したイメー
ジデータに基づいてプリントエンジンを駆動することに
より、印刷記録媒体を1ページ単位で印刷するページプ
リンタにおいて、前記イメージデータは、パケット単位
で送信されるものであり、前記イメージデータの転送速
度VHは、該イメージデータに基づいて前記プリントエ
ンジンへ入力されるデータの転送速度VP以下に設定さ
れており、前記イメージデータを所定量Qだけ受信して
から前記プリントエンジンへのデータ転送を開始する転
送制御手段を備えたことを特徴としている。
【0026】転送制御手段は、イメージデータを所定量
Qだけ受信するのを待ってからプリントエンジンへのデ
ータ転送を開始する。これにより、請求項1に係る発明
と同様に、1ページ分のイメージデータ受信を待たず
に、印刷を開始することができる。
【0027】請求項9に係る発明のように、1ページ分
のイメージデータ量をTバイト、受信バッファの大きさ
をMバイトとしたときに、前記転送制御手段は、M≧Q
≧(1−(VH/VP))*Tを満足するように前記所
定量Qまたは前記転送速度VPの少なくともいずれか一
方を設定してから、前記イメージデータの送信を許可す
ることもできる。
【0028】これにより、請求項2に係る発明と同様の
作用を得ることができる。
【0029】請求項10に係る発明のように、アンダー
ランエラーを生じたか否かを監視し、アンダーランエラ
ーを生じた場合には、該アンダーランエラーを解消する
ように前記転送速度VPまたは前記所定量Qの少なくと
もいずれか一方を再設定するエラー処理手段を設けるこ
ともできる。
【0030】これにより、請求項3に係る発明と同様の
作用を得ることができる。
【0031】請求項11に係る発明のように、前記プリ
ントエンジンはカラープリントエンジンとして構成され
ており、前記イメージデータは、各色のページ毎に送信
することができる。
【0032】これにより、請求項4に係る発明と同様の
作用を得ることができる。
【0033】請求項12に係る発明のように、前記プリ
ントエンジンはカラープリントエンジンとして構成され
ており、印刷順序に応じて各色のイメージデータを所定
量ずつ送信することもできる。
【0034】これにより、請求項5に係る発明と同様の
作用を得ることができる。
【0035】請求項13に係る発明では、転送速度VH
をもって入力されたイメージデータを転送速度VP(V
H≦VP)をもってプリントエンジンに転送することに
より印刷を行う制御プログラムを記録したプログラム記
録媒体において、前記イメージデータを所定量Qだけ受
信してから前記プリントエンジンへのデータ転送を開始
する転送制御手段を、コンピュータに実現させるための
プログラムを前記コンピュータが読取り及び理解可能な
形態で記録したことを特徴としている。
【0036】ここで、プログラム記録媒体としては、例
えば、フロッピーディスク(FD)、コンパクトディスク
(CD)やディジタルビデオディスク(DVD)、ハードデ
ィスク(HD)、フラッシュメモリ等の各種記録媒体を用
いることができるほか、例えば、通信回線を介してプロ
グラムをダウンロードする等のように、通信媒体を用い
ることもできる。
【0037】例えば、プログラム記録媒体に記録された
プログラムを、ページプリンタを制御するコンピュータ
に読み取らせることにより、イメージデータを受信しな
がら印刷を行うことができる。従って、請求項1に係る
発明と同様に、1ページ分のイメージデータを全て受信
する前に印刷を開始することができる。
【0038】請求項14に係る発明のように、1ページ
分のイメージデータ量をTバイト、前記ページプリンタ
の受信バッファの大きさをMバイトとしたときに、前記
転送制御手段は、M≧Q≧(1−(VH/VP))*T
を満足するように前記所定量Qまたは前記転送速度VP
の少なくともいずれか一方を設定してから、前記イメー
ジデータの送信を許可することができる。
【0039】これにより、請求項2に係る発明と同様の
作用を得ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0041】1.第1の実施の形態 まず、図1〜図6に基づいて、本発明の第1の実施の形
態を説明する。
【0042】1−1 構成 「データ生成装置」としてのホストコンピュータ1は、
例えば、パーソナルコンピュータやワークステーショ
ン、携帯情報端末等として実現されるもので、演算処理
ユニット(CPU)や各種メモリ(ROM,RAM)等
を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成され
ている。ホストコンピュータ1には、アプリケーション
プログラム2と、プリンタドライバ3と、イメージメモ
リ4と、インターフェース(以下、「I/F」と略記)
5とが設けられている。
【0043】例えば、文書作成用ソフトウエアや作図用
ソフトウエア等のアプリケーションプログラム2は、プ
リンタドライバ3が備えた各種関数・手続きを呼び出し
てソースコードを生成する。
【0044】プリンタドライバ3には、例えば、印刷デ
ータ生成手段として表現可能な印刷データ生成部6と、
イメージデータ転送制御手段として表現可能な転送制御
部7とが設けられている。印刷データ生成部6は、フォ
ントデータやグラフィック関数データ等を参照すること
により、アプリケーションプログラム2から入力された
ソースコードを1ページ単位のビットイメージデータ
(以下、イメージデータという)に展開する。展開され
たイメージデータは、イメージメモリ4に記憶される。
転送制御手段7は、イメージメモリ4から読み出したイ
メージデータを、I/F5を介してパケット単位で送出
する。I/F5は、通信回線100を介してページプリ
ンタ11側のI/F13に接続されている。
【0045】ページプリンタ11は、受信制御部12
と、I/F13と、受信バッファ14と、画像処理部1
5と、ビデオI/F16と、プリントエンジン17とを
備えて構成されている。
【0046】ホストコンピュータ1からパケット単位で
入力されたイメージデータは、I/F13を介して受信
バッファ14に記憶される。受信バッファ14に記憶さ
れたイメージデータは、画像処理部15に入力されてパ
ルスデータに変換される。即ち、イメージデータの階調
値に応じたパルス幅を有するデータに変換される。この
パルス幅によってレーザ光線の強度が定まり、階調印刷
が実現される。そして、このパルスデータは、ビデオI
/F16を介してプリントエンジン17に入力される。
プリントエンジン17は、図2と共に後述するように、
画像印刷を実行する。なお、受信バッファ14から画像
処理部15等へのデータ転送は、ページプリンタ11の
CPUを経由しないDMA(Direct Memory Access)転
送によって行われる。
【0047】例えば、受信制御手段として表現可能な受
信制御部12は、ホストコンピュータ1からのイメージ
データの受信と、プリントエンジン17へのデータ転送
の双方を制御するものである。受信制御部12は、設定
部18を備えている。設定部18は、受信バッファ14
に予め蓄積しておくべきデータ量や転送速度等の初期設
定値を設定するものである。
【0048】次に、図2に基づいて、プリントエンジン
17の一例を説明する。プリントエンジン17は、図2
に示すように、中間転写体方式のエンジンとして構成す
ることができる。
【0049】レーザ書き込みユニット21に画像処理部
15からパルス化されたイメージデータが入力される
と、レーザ書き込みユニット21は、ビットイメージの
有無に応じてレーザ光線の照射をオン、オフさせる。レ
ーザ書き込みユニット21からのレーザ光線は、ポリゴ
ンミラー等の光学系22を介して、感光ドラム23の表
面をラスタスキャンする。感光ドラム23は、帯電機2
5によって予め帯電されている。感光ドラム23の表面
をレーザ光線がスキャンすることにより、感光ドラム2
3には、イメージデータに応じた静電潜像が形成され
る。
【0050】次に、現像機24から感光ドラム23の表
面にトナーを与えることにより、潜像を可視化する。顕
像化されたトナー画像は、一次転写機27によって、ベ
ルト等からなる中間転写体26に転写される。中間転写
体26には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
各色のページ毎にトナー画像が順次転写される。即ち、
各色毎にそれぞれ帯電、露光、現像、一次転写の工程が
行われる。
【0051】そして、中間転写体26に転写された画像
を、二次転写機29によって印刷記録媒体28に一括転
写する。印刷記録媒体28に転写されたトナー画像を、
定着機30によって印刷記録媒体28に定着させること
により、1ページ分のカラー印刷が完了する。
【0052】1−2 作用 次に、図3〜図6に基づいて本実施の形態の作用を説明
する。まず、図3は、ホストコンピュータ1側で実行さ
れる処理を示すフローチャートである。ホストコンピュ
ータ1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各
色のページを構成するイメージデータを、パケットデー
タとして順次ページプリンタ11に送信する。
【0053】ステップ(以下、「S」と略記)1では、
ページプリンタ11からのレディ信号を監視することに
より、ページプリンタ11が立ち上がっているか否かを
判定している。ページプリンタ11の準備が完了した場
合には、1ページ分のイメージデータの量T(バイト)
と、パケットデータの転送速度VH(バイト/秒)とを
ページプリンタ11に通知する(S2)。
【0054】次に、ページプリンタ11からのデータ受
信許可通知を監視することにより、ページプリンタ11
がデータ受信可能か否かを判定する(S3)。ページプ
リンタ11がデータ送信を許可した場合は、パケットデ
ータの送信が開始される(S4)。1色目の1ページ分
のイメージデータが全て送信されたと判定されるまで
(S5)、前記S3〜S5の処理が繰り返される。
【0055】1色目のイメージデータの送信が完了した
場合には、全色についての1ページ分のイメージデータ
送信が完了したか否かが判定される(S6)。まだ送信
されていない色ページがある場合は、次の色を設定し
(S7)、前記S2〜S6の処理を繰り返す。これによ
り、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のイ
メージデータが1ページずつページプリンタ11にパケ
ット送信される。
【0056】次に、図4及び図5に基づいてページプリ
ンタ11側の処理を説明する。まず、図4は、ページプ
リンタ11側の全体処理を示すフローチャートである。
【0057】ページプリンタ11は、最初に受信バッフ
ァ14のメモリサイズMをチェックする(S11)。次
に、ホストコンピュータ1にプリンタレディを通知し
(S12)、送信が予定されている1ページ分のイメー
ジデータの量Tと、イメージデータの転送速度、即ち、
パケットデータの転送速度VHとがホストコンピュータ
1から通知されるまで待機する(S13)。
【0058】イメージデータ量Tと転送速度VHとがホ
ストコンピュータ1から通知されると、ホストコンピュ
ータ側のパラメータであるイメージデータ量T及び転送
速度VHと、プリンタ側のパラメータである受信バッフ
ァ14のサイズM及びプリントエンジン17へのデータ
転送速度VPとがセットされる(S14)。ここで、イ
メージデータの転送速度VH、プリントエンジン17へ
の転送速度VPは、いずれも最大値がセットされる。
【0059】ここで、受信バッファ14に到着するパケ
ットデータの速度(VH)は、受信バッファ14に記憶
されたパケットデータを取り出す速度(VP)以下に設
定されているため(VH≦VP)、時間の経過に伴っ
て、受信バッファ14に蓄積されたデータ量が減少して
いくことを意味する。そこで、図5と共に後述するデー
タ転送処理を行う(S15)。
【0060】S15のデータ転送処理によって1ページ
分のイメージデータを受信すると、4色全てのイメージ
データを受信したか否かを確認する(S16)。全ての
色についてイメージデータを受信していない場合は、次
色にシフトし(S17)、前記S13〜S16の処理を
繰り返す。これにより、シアン、マゼンタ、イエロー及
びブラックの4色全てについて、1ページ分のイメージ
データが受信され、各色のトナー画像がそれぞれ形成さ
れてカラー印刷が行われる。
【0061】次に、図5のフローチャートには、「転送
制御手段」としてのデータ転送処理が示されている。
【0062】まず、下記の式1を演算する(S21)。
【0063】 M≧Q≧(1−(VH/VP))*T・・・(式1) ここで、Qとは、データ転送を開始する前に受信バッフ
ァ14に蓄積されているべき所定のデータ量であり、単
位はバイトである。所定量Qの最大値は、受信バッファ
14のメモリサイズMであり、QがMを越えることはな
い。式1が成立する限り、受信バッファ14から空のデ
ータが読み出されるというアンダーランエラーが生じる
ことはない。
【0064】次に、前記式1を満たすように、所定量Q
を設定し(S22)、プリンタ内部の転送速度VPを設
定する(S23)。例えば、内部の転送速度VPがイメ
ージデータの転送速度VHの2倍である場合は、VH/
VP=0.5となり、前記式1から、所定量Q=0.5
Tとなる。従って、この場合は、転送速度VPを最大値
に設定したままで、所定量Qを1ページ分のイメージデ
ータのデータ量Tの半分に設定すればよい。また、VP
がVHよりも十分大きい場合は、所定量Qは1ページ分
のデータ量Tに近付いていくが、所定量Qは受信バッフ
ァ14のメモリサイズMを越えて設定できないため、プ
リンタ内部の転送速度VPの方を最大値から下げて設定
すればよい。
【0065】このようにして、式1を満たすようにV
P,Qの設定を終了した後に、ホストコンピュータ1に
対してデータ受信許可を通知する(S24)。データ受
信許可通知に応じてホストコンピュータ1からパケット
データが送出されると、該パケットデータは受信バッフ
ァ14に蓄積される(S25)。そして、受信バッファ
14に所定量Qだけのデータが蓄積されるまで、パケッ
トデータを受信する(S26)。
【0066】所定量Qのパケットデータが受信バッファ
14に蓄積された場合は、プリントエンジン17へのデ
ータ転送を開始する(S27)。即ち、受信バッファ1
4からパケットデータを取り出して画像処理部15に入
力し、画像処理部15でパルスデータに変換した後、ビ
デオI/F16を介してプリントエンジン17に転送す
る。なお、プリントエンジン17へのデータ転送は、D
MA転送によって行われる。プリントエンジン17は、
受け取ったデータに基づいて、該当する印刷色の印刷を
開始する。
【0067】これにより、プリントエンジン17へのデ
ータ転送とパケットデータの受信とが並行的に処理され
ることになる。ある印刷色について1ページ分のデータ
を全て受信するまで、パケットデータは受信される(S
28)。
【0068】図6は、ページプリンタ11内のパイプラ
イン動作を示す説明図であり、VH=VP/2とした場
合が例示されている。受信バッファ14には、前記式1
を満たすように、所定量Qが設定されている。
【0069】時刻t1において、受信バッファ14に対
してパケットデータの入力が開始される。時刻t6で
は、受信バッファ14にパケットデータD1〜D5の5
個のデータが蓄積されている。時刻t10に達すると、
受信バッファ14には9個のパケットデータD1〜D9
が蓄積され、所定量Qに到達する。
【0070】受信バッファ14が所定量Qだけデータを
記憶すると、プリントエンジン17に向けてデータ転送
が開始される。即ち、先に記憶された2個のパケットデ
ータD1,D2は、受信バッファ14から読み出されて
画像処理部15に転送される(時刻t11)。これらパ
ケットデータD1,D2は、次の時刻t12で、ビデオ
I/F16に転送され、図示せぬ時刻t13でプリント
エンジン17に入力される。プリントエンジン17は、
入力されたデータに応じて印刷を行う。
【0071】このように、VH=VP/2の場合は、受
信バッファ14に1個のパケットデータが入力されると
同時に2個のパケットデータが受信バッファ14から読
み出され、プリントエンジン17に向けて転送されてい
く。イメージデータの最後のパケットデータをD16と
すると、最終パケットデータD16は、時刻t18で受
信バッファ14から画像処理部15に転送され、これに
より、受信バッファ14は空となる。
【0072】このように構成される本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0073】第1に、1ページ分のイメージデータの受
信が完了する前に、プリントエンジン17へのデータ転
送を開始できるため、イメージデータの受信と印刷とを
並行に処理することができ、印刷速度を向上することが
できる。
【0074】第2に、イメージデータの受信とプリント
エンジン17へのデータ転送とを並行処理できるため、
受信バッファ14のメモリサイズMを1ページ分のイメ
ージデータのデータ量Tよりも小さく設定することがで
きる。換言すれば、1ページ分よりも少ないメモリサイ
ズでページ単位の印刷を行うことができる。
【0075】第3に、M≧Q≧(1−(VH/VP))
*Tを満足するように、所定量Qまたは転送速度VPの
少なくともいずれか一方を設定してからイメージデータ
の送信を許可するため、アンダーランエラーを生じるこ
となく、データ転送を行うことができる。
【0076】2.第2の実施の形態 次に、図7〜図10に基づいて本発明の第2の実施の形
態を説明する。なお、以下に述べる各実施の形態では、
上述した第1の実施の形態の構成要素と同一の構成要素
には同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。本実施の形態の特徴は、第1の実施の形態の構成に
加えて、パケットデータの転送中に生じた転送エラーを
解消するための手段を設けた点にある。
【0077】2−1 構成 本実施の形態によるページプリンタ41は、第1の実施
の形態によるページプリンタ11と同様に、受信制御部
42、画像処理部15及びプリントエンジン17等を備
えている。これに加えて、受信制御部42には、パケッ
トデータ転送時のエラーを検出するためのエラー検出部
43と、転送エラーを修正するためのエラー修正部44
とが設けられている。さらに、受信制御部42には、ユ
ーザーに対してメモリ増設指示等を行うための表示器4
5が接続されている。
【0078】2−2 作用 次に、図8〜図10に基づいて本実施の形態の作用を説
明する。
【0079】図8は、ページプリンタ41側で実行され
るプリンタ側処理を示すフローチャートである。本実施
の形態によるプリンタ側処理は、図4と共に上述した第
1の実施の形態のプリンタ側処理と同様に、S11〜S
17の各ステップを備えている。これに加えて、本実施
の形態では、後述するエラー処理後の戻り先がS12と
S13との間に設定されている。
【0080】図11は、データ転送処理を示すフローチ
ャートであり、図5と共に上述した第1の実施の形態に
おけるS21〜S29の各ステップを備えている。これ
に加えて、本実施の形態では、S25とS26との間及
びS28とS29との間に、それぞれ転送エラーを検出
するステップS31,S32が設けられ、転送エラーが
検出された場合は、エラー処理を行う用になっている
(S33)。
【0081】即ち、式1を満たすように、予め所定量
Q、転送速度VPを設定してから、パケットデータの受
信を開始するようにしているが、通信回線100の混雑
度等によっては、式1が満たされなくなり、転送エラー
(アンダーランエラー)を生じる可能性がある。そこ
で、S25,S28でパケットデータを受信した後に、
それぞれ転送エラーが生じたか否かを監視し(S31,
S32)、転送エラーが発生した場合には、エラー処理
を行う(S33)。エラー処理を行った後は、結合子を
介して図8中のS13に戻る。
【0082】次に、図10には、図9中のS33に示す
エラー処理のフローチャートが示されている。
【0083】検出された転送エラーが、空の受信バッフ
ァ14からデータを読み出すというアンダーランエラー
であるか否かを判別する(S41)。アンダーランエラ
ーであると判定された場合は、ページプリンタ41内の
データ転送速度VPを初期設定値よりも遅くし(S4
2)、または所定量Qを増大させる(S43)。さら
に、表示器45にメッセージを表示してユーザーにメモ
リ増設を要求する(S44)。ここで、VPとQの双方
を常に修正する必要はない。いずれか一方の修正のみで
転送エラーを解消できる場合も多いからである。図10
中では、VP修正後にQを修正するかのように図示して
いるが、本発明はこれに限定されない。
【0084】一方、S41でアンダーランエラーではな
いと判定された場合は、その他のエラー処理を行う(S
45)。例えば、プリントエンジン17側でエラーが生
じた場合等には、予め設定された処理が行われる。S4
5の処理は、本発明の要旨ではないため、詳細を割愛す
る。
【0085】ここで、転送速度VPの変更に際しては、
幾つかの方法を採用することができる。一つは、最新の
状況に合わせて式1を演算し、式1を満たすようにVP
を変更する方法である。他の一つは、予め安全率を設定
しておき、転送エラーを生じた場合には、安全率を乗じ
てVPを遅くする方法である。
【0086】このように構成される本実施の形態でも、
上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。これに加えて、本実施の形態では、データ転送中
にアンダーランエラーが生じたか否かを監視し、転送エ
ラーを生じた場合には、各種パラメータを修正するた
め、通信回線100の品質が低下した場合等でも、転送
エラーを速やかに解消することができ、データ受信と画
像印刷との並列処理を安定に行うことができる。
【0087】3.第3の実施の形態 次に、図11〜図17に基づいて、本発明の第3の実施
の形態を説明する。本実施の形態の特徴は、シングルパ
ス式のプリントエンジンを採用し、印刷順序に応じて各
色のイメージデータを所定量ずつ転送する点にある。
【0088】3−1 構成 本実施の形態によるホストコンピュータ51も、前記各
実施の形態と同様に、アプリケーションプログラム2
と、プリンタドライバ52と、イメージメモリ53と、
I/F5とを備えている。ここで、イメージメモリ53
には、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色
毎にイメージデータがそれぞれ記憶されるようになって
いる。また、プリンタドライバ52の転送制御部54
は、イメージメモリ53に記憶された各色のイメージデ
ータを印刷順序に従って読み出し、順次ページプリンタ
61に転送するようになっている。
【0089】ページプリンタ61も、前記各実施の形態
と同様に、I/F13と、受信制御部62と、受信バッ
ファ63と、画像処理部15と、ビデオI/F16と、
プリントエンジン64とを備えて構成されている。ここ
で、受信制御部62は、ホストコンピュータ51から受
信したパケットデータの印刷色を判別し、各色毎に受信
バッファ63に記憶させるようになっている。
【0090】次に、図12を参照しつつプリントエンジ
ン64の一例を説明する。本実施の形態によるプリント
エンジン64は、各色のエンジンを直列に配置したタン
デム型のプリントエンジンとして構成されている。即
ち、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色毎
に、感光ドラム23と現像機24と転写機29等を備え
てなる印刷ステージが設けられている。このプリントエ
ンジン64では、印刷記録媒体28を搬送する間に、各
色のトナー画像が順次転写され、1回のパスでカラー印
刷を行うことができる。
【0091】3−2 作用 次に、図13〜図17に基づいて本実施の形態の作用を
説明する。まず、図13のフローチャートは、ホストコ
ンピュータ51側で実行されるホスト側処理を示してい
る。
【0092】図12に示すように、各色の画像形成部は
所定距離だけ離間しているため、この離間距離に応じて
各色での印刷タイミングは異なる。そこで、S51で
は、各色での画像形成における印刷タイミングに同期し
て各色のパケットデータをそれぞれ送信すべく、ディレ
イタイマをセットする。このディレイタイマは、図15
中に示すように、所定の遅延時間Δt(図15中では、
3パケットデータ分)が経過すると、タイムアップする
ようにセットされる。
【0093】次に、ページプリンタ61からのレディ信
号を監視して、ページプリンタ61が立ち上がっている
か否かを判定し(S52)、ページプリンタ61がレデ
ィ状態になった場合には、1ページ分のイメージデータ
の量Tとパケットデータの転送速度VHとをページプリ
ンタ61に通知する(S53)。
【0094】そして、ページプリンタ61からのデータ
受信許可通知を監視し(S54)、ページプリンタ61
がデータ送信を許可した場合は、各色のパケットデータ
を印刷タイミングに同期させて送出し(S55)、全色
の全データの送信が完了するまで(S56)、前記S5
4〜S55の処理を繰り返す。
【0095】次に、図14は、図13中のS55で示さ
れる各色データ送信処理を示すフローチャートである。
各色のパケットデータは、それぞれの印刷タイミングに
同期した時間差をもってページプリンタ61に送信され
る。
【0096】まず、送信されるべき印刷領域内にシアン
データがあるか否かを判定し(S61)、送信すべきシ
アンデータが存在する場合は、このシアンのパケットデ
ータをページプリンタ61に送信する(S62)。次
に、送信すべきマゼンタデータがあるか否かを判定し
(S63)、送信すべき印刷領域内にマゼンタのデータ
が存在する場合には、マゼンタのパケットデータを送信
する(S64)。
【0097】以下同様に、送信すべきイエローデータが
あるか否かを判定し(S65)、送信すべきイエローデ
ータが存在する場合には、イエローのパケットデータを
送信する(S66)。次に、送信すべきブラックデータ
があるか否かを判定し(S67)、送信すべきブラック
のデータが存在する場合は、ブラックのパケットデータ
を送信する(S68)。最後に、所定の遅延時間Δtが
経過してディレイタイマがカウントアップするまで待機
し(S69)、処理を終了する。
【0098】このように、所定の印刷領域毎に各色のパ
ケットデータをそれぞれタイミングを合わせて送信する
ことにより、1ページ分のカラー画像データをページプ
リンタ61に転送することができる。
【0099】図15のタイムチャートには、各色のパケ
ットデータを送信する様子が示されている。図15の例
では、1ページのイメージデータは、12個のパケット
データに分割されて送信される。印刷タイミングに基づ
く遅延時間Δtは、パケットデータ3個分の時間として
設定されている。図12に示すように、印刷記録媒体2
8は、最初にシアンの印刷ステージを通過する。従っ
て、最初は、印刷領域の先頭に対応する3個のシアンパ
ケットデータC1〜C3が送信される。やがて、印刷記
録媒体は、さらに搬送されるため、印刷記録媒体の先頭
がマゼンタ印刷ステージに到達する。このとき、シアン
印刷ステージでは、C3の次の領域を印刷しようとして
いる。従って、シアンパケットデータC4とマゼンタパ
ケットデータM1とが送信される。このようにして、各
色のパケットデータは、印刷タイミングに同期して送信
される。なお、便宜上、ブラックパケットデータの最終
パケットK12は、図15から省略されている。
【0100】次に、図16は、ページプリンタ61側で
実行されるプリンタ側処理を示すフローチャートであ
る。
【0101】本実施の形態によるプリンタ側処理は、第
1の実施の形態によるプリンタ側処理と同様に、受信バ
ッファ63のメモリサイズMをチェックし(S11)、
ホストコンピュータ51にプリンタレディを通知する
(S12)。ここで、本実施の形態におけるメモリサイ
ズMとは、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの
各色のメモリサイズを示すものである。従って、バッフ
ァ63のトータルメモリサイズは、1色分のメモリサイ
ズMの4倍、即ち、4Mとなる。
【0102】次に、ホストコンピュータ51から1ペー
ジ分のイメージデータ量T及びパケットデータの転送速
度VHが通知されるまで待機し(S13)、通知された
場合には、これらパラメータT,VH,M,VPをセッ
トする(S14)。そして、図17と共に後述する転送
処理を行う(S71)。なお、前記各パラメータT,V
H,M,VPは、各色毎に存在する値であるが、同一の
値であるため、設定は1回でよい。
【0103】次に、図17のフローチャートは、図16
中にS71で示される転送処理を示している。本処理
は、図5と共に上述した前記実施の形態と同様に、S2
1〜S29の各ステップを備えている。これに加えて、
本実施の形態では、S25及びS28でパケットデータ
を受信した後に、受信したパケットデータの色判定を行
い、所定のメモリ領域に記憶させている(S81,S8
2)。
【0104】即ち、S81,S82では、受信したパケ
ットデータのヘッダ部を検査することにより、いずれの
印刷色に該当するデータであるかを検査し、この検査さ
れたパケットデータを受信バッファ63の所定領域に格
納させる。格納されたパケットデータは、対応する色の
印刷ステージに転送される。
【0105】このように構成される本実施の形態でも、
ホストコンピュータ51からページプリンタ61のデー
タ受信とプリントエンジン64へのデータ転送とを並行
して行うことができるため、上述した第1の実施の形態
と同様の効果を奏する。これに加えて、本実施の形態で
は、印刷記録媒体を1回通過させるだけカラー印刷可能
なシングルパス型のプリントエンジン64を用いるた
め、印刷速度を向上することができる。
【0106】4.第4の実施の形態 次に、図18〜図20に基づいて、本発明の第4の実施
の形態を説明する。本実施の形態では、前記各実施の形
態で述べた構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。本実施の形態の特
徴は、前記第3の実施の形態に転送エラーを解消する手
段を設けた点にある。
【0107】4−1 構成 本実施の形態によるページプリンタ71は、受信制御部
72と、受信バッファ63と、画像処理部15と、プリ
ントエンジン64等を備えている。これに加えて、本実
施の形態によるページプリンタ71は、前記第2の実施
の形態によるページプリンタ41と同様に、エラー検出
部43及びエラー修正部44が受信制御部72に追加さ
れている。そして、受信制御部72には、液晶ディスプ
レイ等の表示器45が接続されている。
【0108】4−2 作用 次に、図19及び図20に基づいて本実施の形態の作用
を説明する。まず、図19は、ページプリンタ71側で
実行されるプリンタ側処理を示すフローチャートであ
る。本処理は、図16と共に上述した第3の実施の形態
と同様に、S11〜S14までの各ステップとS71の
ステップとを備えている。これに加えて、本処理は、前
記第2の実施の形態と同様に、転送エラーを解消した後
に、S12とS13との間に処理を戻すようになってい
る。
【0109】図20は、用転送処理を示すフローチャー
トである。本処理は、図17と共に上述した前記第3の
実施の形態と同様に、S21〜S29までの各ステップ
とS81及びS82の両ステップとを備えている。これ
に加えて、本実施の形態では、S25及びS28でパケ
ットデータを受信した後に、転送エラーが発生したか否
かを監視し(S91,S92)、転送エラーを検出した
場合には、エラー処理を行うようになっている(S9
3)。S93では、図10に示すエラー処理が実行され
る。なお、図20中では、パケットデータの色判定及び
格納処理(S81,S82)の後に、転送エラーを検出
しているが、これに限らず、色判定及び格納処理の前に
転送エラーを検出してもよい。
【0110】このように構成される本実施の形態でも、
ホストコンピュータ51からのデータ受信とプリントエ
ンジン64へのデータ転送とを並行処理できる上に、デ
ータ転送エラーを検出した場合には、各種パラメータを
調整等するエラー処理を行うことができるため、第2の
実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0111】なお、当業者であれば、前記各実施の形態
に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更
等が可能である。例えば、図1中に示すように、記録媒
体MMに所定のプログラムを記憶させておき、該プログ
ラムをプリンタにロードすることにより、本発明を実現
することもできる。記録媒体としては、例えば、RO
M,FD,CD−ROM,メモリカード等の種々の有形
的記憶媒体のほか、通信ネットワークを介してプログラ
ムをダウンロードさせる等のように通信媒体をも含む。
【0112】また、前記各実施の形態では、シアン、マ
ゼンタ、イエロー及びブラックの4色でカラー印刷が可
能な印刷システムを例示したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、シアン、マゼンタ、イエローの3色でカラ
ー印刷する場合にも適用でき、モノクロ印刷の場合にも
適用することができる。
【0113】さらに、前記各実施の形態では、マルチパ
ス型のプリントエンジン17として中間転写体式のもの
を挙げ、シングルパス型のプリントエンジン64として
タンデム型のものを例示したが、これに限らず、種々の
形式のエンジンを採用することができる。
【0114】さらに、前記各実施の形態では、シリアル
伝送の場合を例に挙げて説明したが、パラレル伝送に適
用してもよい。
【0115】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るページ
プリントシステム、ページプリント方法及びページプリ
ンタによれば、イメージデータの受信とプリントエンジ
ンへのデータ転送とを並行して処理することができるた
め、印刷速度を向上することができる。
【0116】また、所定の演算式を満足させるようにパ
ラメータを設定してからイメージデータの送信を許可す
るため、転送エラーの発生を防止することができる。
【0117】さらに、ネットワークの混雑具合等によっ
てデータ転送にエラーが生じた場合でも、エラー処理手
段によって転送エラーを解消でき、データ転送の信頼性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるページプリン
トシステムの構成を示す説明図である。
【図2】プリントエンジンの一例を示す説明図である。
【図3】ホスト側処理を示すフローチャートである。
【図4】プリンタ側処理を示すフローチャートである。
【図5】転送処理を示すフローチャートである。
【図6】プリンタ内におけるデータ転送の様子を示す説
明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるページプリン
トシステムの構成を示す説明図である。
【図8】プリンタ側処理を示すフローチャートである。
【図9】転送処理を示すフローチャートである。
【図10】エラー処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施の形態によるページプリ
ントシステムの構成を示す説明図である。
【図12】プリントエンジンの一例を示す説明図であ
る。
【図13】ホスト側処理を示すフローチャートである。
【図14】各色のパケットデータを送信する処理を示す
フローチャートである。
【図15】パケットデータの送信状況を示す説明図であ
る。
【図16】プリンタ側処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】転送処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第4の実施の形態によるページプリ
ントシステムの構成を示す説明図である。
【図19】プリンタ側処理を示すフローチャートであ
る。
【図20】転送処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 3 プリンタドライバ 11 ページプリンタ 12 受信制御部 14 受信バッファ 17 プリントエンジン 41 ページプリンタ 42 受信制御部 45 表示器 51 ホストコンピュータ 52 プリンタドライバ 61 ページプリンタ 62 受信制御部 63 受信バッファ 64 プリントエンジン 71 ページプリンタ 72 受信制御部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージデータを生成するデータ生成装
    置と、該データ生成装置からのイメージデータに基づい
    てプリントエンジンを駆動することにより印刷記録媒体
    を1ページ単位で印刷するページプリンタとを備えたペ
    ージプリントシステムにおいて、 前記イメージデータは、前記データ生成装置から前記ペ
    ージプリンタに向けてパケット単位で送信されるもので
    あり、 前記データ生成装置から前記ページプリンタへ入力され
    る前記イメージデータの転送速度VHは、該イメージデ
    ータに基づいて前記プリントエンジンへ入力されるデー
    タの転送速度VP以下に設定されており、 前記データ生成装置から前記イメージデータを所定量Q
    だけ受信してから前記プリントエンジンへのデータ転送
    を開始する転送制御手段を備えたことを特徴とするペー
    ジプリントシステム。
  2. 【請求項2】 1ページ分のイメージデータ量をTバイ
    ト、前記ページプリンタの受信バッファの大きさをMバ
    イトとしたときに、 前記転送制御手段は、M≧Q≧(1−(VH/VP))
    *Tを満足するように前記所定量Qまたは前記転送速度
    VPの少なくともいずれか一方を設定してから、前記イ
    メージデータの送信を許可する請求項1に記載のページ
    プリントシステム。
  3. 【請求項3】 アンダーランエラーを生じたか否かを監
    視し、アンダーランエラーを生じた場合には、該アンダ
    ーランエラーを解消するように前記転送速度VPまたは
    前記所定量Qの少なくともいずれか一方を再設定するエ
    ラー処理手段を設けた請求項2に記載のページプリント
    システム。
  4. 【請求項4】 前記プリントエンジンはカラープリント
    エンジンとして構成されており、前記イメージデータ
    は、各色のページ毎に送信される請求項1〜請求項3の
    いずれかに記載のページプリントシステム。
  5. 【請求項5】 前記プリントエンジンはカラープリント
    エンジンとして構成されており、印刷順序に応じて各色
    のイメージデータを所定量ずつ送信する請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載のページプリントシステム。
  6. 【請求項6】 受信したイメージデータに基づいてプリ
    ントエンジンを駆動することにより印刷記録媒体を1ペ
    ージ単位で印刷するページプリント方法において、 前記イメージデータは、パケット単位で送信し、 前記イメージデータの転送速度VHは、該イメージデー
    タに基づいて前記プリントエンジンへ入力されるデータ
    の転送速度VP以下に設定し、 前記イメージデータを所定量Qだけ受信してから前記プ
    リントエンジンへのデータ転送を開始することを特徴と
    するページプリント方法。
  7. 【請求項7】 1ページ分のイメージデータ量をTバイ
    ト、受信バッファの大きさをMバイトとしたときに、 M≧Q≧(1−(VH/VP))*Tを満足するように
    前記所定量Qまたは前記転送速度VPの少なくともいず
    れか一方を設定してから、前記イメージデータの送信を
    許可する請求項6に記載のページプリント方法。
  8. 【請求項8】 受信したイメージデータに基づいてプリ
    ントエンジンを駆動することにより、印刷記録媒体を1
    ページ単位で印刷するページプリンタにおいて、 前記イメージデータは、パケット単位で送信されるもの
    であり、 前記イメージデータの転送速度VHは、該イメージデー
    タに基づいて前記プリントエンジンへ入力されるデータ
    の転送速度VP以下に設定されており、 前記イメージデータを所定量Qだけ受信してから前記プ
    リントエンジンへのデータ転送を開始する転送制御手段
    を備えたことを特徴とするページプリンタ。
  9. 【請求項9】 1ページ分のイメージデータ量をTバイ
    ト、受信バッファの大きさをMバイトとしたときに、 前記転送制御手段は、M≧Q≧(1−(VH/VP))
    *Tを満足するように前記所定量Qまたは前記転送速度
    VPの少なくともいずれか一方を設定してから、前記イ
    メージデータの送信を許可する請求項8に記載のページ
    プリンタ。
  10. 【請求項10】 アンダーランエラーを生じたか否かを
    監視し、アンダーランエラーを生じた場合には、該アン
    ダーランエラーを解消するように前記転送速度VPまた
    は前記所定量Qの少なくともいずれか一方を再設定する
    エラー処理手段を設けた請求項9に記載のページプリン
    タ。
  11. 【請求項11】 前記プリントエンジンはカラープリン
    トエンジンとして構成されており、前記イメージデータ
    は、各色のページ毎に送信される請求項8〜請求項10
    のいずれかに記載のページプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記プリントエンジンはカラープリン
    トエンジンとして構成されており、印刷順序に応じて各
    色のイメージデータを所定量ずつ送信する請求項8〜請
    求項10のいずれかに記載のページプリンタ。
  13. 【請求項13】 転送速度VHをもって入力されたイメ
    ージデータを転送速度VP(VH≦VP)をもってプリ
    ントエンジンに転送することにより印刷を行う制御プロ
    グラムを記録したプログラム記録媒体において、 前記イメージデータを所定量Qだけ受信してから前記プ
    リントエンジンへのデータ転送を開始する転送制御手段
    を、コンピュータに実現させるためのプログラムを前記
    コンピュータが読取り及び理解可能な形態で記録したこ
    とを特徴とするプログラム記録媒体。
  14. 【請求項14】 1ページ分のイメージデータ量をTバ
    イト、前記ページプリンタの受信バッファの大きさをM
    バイトとしたときに、 前記転送制御手段は、M≧Q≧(1−(VH/VP))
    *Tを満足するように前記所定量Qまたは前記転送速度
    VPの少なくともいずれか一方を設定してから、前記イ
    メージデータの送信を許可するものである請求項13に
    記載のプログラム記録媒体。
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JP2006227967A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Ricoh Co Ltd プログラム、情報処理装置、印刷システム及び印刷データの出力方法
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