JPH11200290A - 成紙の表面塗工剤およびその用途 - Google Patents

成紙の表面塗工剤およびその用途

Info

Publication number
JPH11200290A
JPH11200290A JP2252798A JP2252798A JPH11200290A JP H11200290 A JPH11200290 A JP H11200290A JP 2252798 A JP2252798 A JP 2252798A JP 2252798 A JP2252798 A JP 2252798A JP H11200290 A JPH11200290 A JP H11200290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating agent
surface coating
paper
water
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2252798A
Other languages
English (en)
Inventor
Reizo Fukushima
禮造 福嶋
Toshiaki Sugiyama
俊明 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hymo Corp
Original Assignee
Hymo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hymo Corp filed Critical Hymo Corp
Priority to JP2252798A priority Critical patent/JPH11200290A/ja
Publication of JPH11200290A publication Critical patent/JPH11200290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット用塗工原紙に用いるに有効な
ポリマーを提供する。 【解決手段】 N−ビニルカルボン酸アミド35〜10
0モル%およびアクリロニトリル0〜65モル%を含有
するモノマーを(共)重合し、ついで加水分解して得ら
れた水溶性高分子に、塩化ベンジルをN−ビニルカルボ
ン酸アミド仕込み量に対し10〜100モル%反応させ
て成ることを特徴とするカチオン性ポリマーを紙に塗布
することによりインクジェット用塗工原紙を得ることが
出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製紙用薬剤として有用な
新規なカチオン性高分子を提供するものであり、主鎖に
ビニルアミン構造単位あるいはビニルアミジン構造単位
を有する新規なカチオン性高分子から成る、塗工原紙に
用いる塗工剤等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリビニルアミンは従来ポリアクリルア
ミドのホフマン分解により製造する方法が知られてい
る。 またN−ビニルカルボン酸アミドを重合して得ら
れるポリN−ビニルカルボン酸アミドを加水分解して製
造する事ができる(特開昭58−23809号公報)。
またN−ビニルカルボン酸アミドと酢酸ビニルの共重
合体の加水分解によりビニルアミノ基を含有する水溶性
高分子を製造する事ができる(特開昭62−74902
号公報)。 N−ビニルカルボン酸アミドとアクリロニ
トリルを共重合し、この共重合体を加水分解したもの、
さらに高温変性してアミジン化した水溶性高分子も提案
されている(特開昭63−165412号公報、特開平
6−123096号公報)。 これら公知の薬剤は塗工
剤等に使用した場合に未だ効果が不十分であった。
【0003】
【発明の課題】本発明はこれまで知られていなかった新
規なカチオン性水溶性高分子から成る高分子凝集剤を提
供する事を発明の課題とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者はNビニルカルボ
ン酸アミドを含有する単量体の(共)重合物を加水分解
する事により得られるカチオン性水溶性高分子に、塩化
ベンジルを反応させて成る水溶性高分子が、インクジェ
ット記録用の成紙の表面塗工剤として有効であることを
発見し本発明を成すに至った。
【0005】本発明の請求項1の発明は、N−ビニルカ
ルボン酸アミド35〜100モル%およびアクリロニト
リル0〜65モル%を含有するモノマーを共重合し、つ
いで加水分解して得られた水溶性高分子に、塩化ベンジ
ルをN−ビニルカルボン酸アミド仕込み量に対し10〜
100モル%反応させて成ることを特徴とする成紙の表
面塗工剤である。
【0006】本発明の請求項2の発明は、前記成紙の表
面塗工剤を形成する水溶性高分子の、1規定食塩水中に
おける固有粘度が0.1〜10dl/gである事を特徴
とする請求項1に記載の成紙の表面塗工剤である。
【0007】本発明の請求項3の発明は、前記成紙の表
面塗工剤を形成する水溶性高分子の、PH3.0におけ
るコロイド当量値が3.0meq/g以上である事を特
徴とする請求項1ないし請求項2に記載の成紙の表面塗
工剤である。
【0008】本発明の請求項4の発明は、請求項1ない
し請求項3に記載の成紙の表面塗工剤を塗工原紙表面に
塗工する事を特徴とするインクジェット記録紙の製造方
法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第一の限定は、Nビニル
カルボン酸アミド35〜100モル% およびアクリロ
ニトリル0〜65モル%を含有するモノマーを共重合
し、ついで加水分解して得られた水溶性高分子に、塩化
ベンジルをNビニルカルボン酸アミド仕込み量に対し1
0〜100モル%反応させて成ることを特徴とする成紙
の表面塗工剤である。本発明の第二の限定は、請求項1
に記載の成紙の表面塗工剤において、前記成紙の表面塗
工剤を形成する水溶性高分子の、1規定食塩水中におけ
る固有粘度が0.1〜10dl/gである事を特徴とす
る。本発明の第三の限定は、請求項1ないし請求項2に
記載の成紙の表面塗工剤において、前記成紙の表面塗工
剤を形成する水溶性高分子の、PH3.0におけるコロ
イド当量値が3.0meq/g以上である事を特徴とす
る。本発明の第四の限定は、請求項1ないし請求項3に
記載の成紙の表面塗工剤において、請求項1ないし請求
項3に記載の成紙の表面塗工剤を塗工原紙表面に塗工す
る事を特徴とするインクジェット記録紙の製造方法であ
る。
【0010】Nビニルカルボン酸アミド(共)重合物の
加水分解物はアミノ基またはアミジン基を生じ、塩化ベ
ンジルと反応し、アミノ基またはアミジン基は活性水素
を一つ減じながらもカチオン性を有し、上記反応物末端
のベンジル基により疎水性を生じる。 この結果、吸着
性とイオン強度がもっとも適当な範囲の水溶性高分子を
与える。 アクリロニトリル共重合物の加水分解におい
てカルボキシル基を副成する場合もあるが少量であれば
効果に影響を与えることは無い。
【0011】本発明の水溶性高分子は1規定食塩水中に
おける固有粘度が0.1〜10dl/gの範囲にある事
が望ましい。 特に好ましくは0.2〜3dl/gが表
面塗工剤として特に好ましく用いられる。
【0012】本発明の水溶性高分子のコロイド当量値は
PH3.0において3.0meq/g以上であり、これ
以下では本発明の各種用途において満足な効果を発揮し
えない。
【0013】本発明の請求項3の発明は上記水溶性高分
子の具体的用途としての成紙の表面塗工剤に関するもの
であり、本発明品は他の塗工用薬剤たとえばカチオン澱
粉、酸化澱粉、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子
やラテックスあるいはコロイダルシリカ、タルク、カオ
リンクレー、炭酸カルシウム等の塗工用顔料を併用する
事ができる。 これら塗工剤としての添加量は通常0.
05〜10g/m2 好ましくは0.2〜5g/m2 であ
る。 塗工原紙は特に制限は無く、酸性抄紙・中性抄紙
のコート原紙、新聞用紙、PPC用紙等の各原紙に塗工
する事ができる。 塗工原紙に本発明の水溶性高分子を
単独または他の塗工用薬剤を混合した塗工液をサイズプ
レス、ゲートロールコーター、ブレードコーターあるい
はキャレンダー等で表面塗布し、印刷用紙、記録用紙と
することができる。
【0014】本発明の請求項4の発明は上記水溶性高分
子の具体的用途としての成紙の表面塗工剤に関するもの
であり、本発明品を塗工原紙表面に塗工する事を特徴と
するインクジェット記録紙の製造方法である。 本発明
は上述の如く塗工原紙に対して印刷適性を向上させるの
みならず、インクジェットの記録紙としてアニオン性の
水溶性インクと結合して水不溶性とし、紙への浸透を抑
制し、インクジェット印刷におけるカラーの発現に鮮や
かな色調を保持する。
【0015】
【実施例】次に実施例によって、本発明を具体的に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施
例に制約されるものではない。
【0016】(合成例ー1〜2)攪拌機、窒素導入管、
冷却器および温度計を備えた300mlの四つ口フラス
コに表1記載の組成のモノマー40.0g、脱塩水14
3.0g、ヒドロキシルアミン塩酸塩1%水溶液7.0
gを加えた。 氷冷下で窒素ガスを通じた後、50度C
に昇温し2,2’−アゾビス−2−アミジノプロパン・
2塩酸塩2%水溶液10.0gを加え300rpmの攪
拌下50度Cにて6時間保持した。 重合物の全量をア
セトン中に添加してポリマーを析出させ、これを真空乾
燥して固体粒状のポリマーを得た。 次いで上記固体粒
状重合物25g,脱塩水100gを攪拌機、冷却器およ
び温度計を備えた200mlの三つ口フラスコにとり、
ヒドロキシルアミン10%水溶液8gおよびホルミル基
に対して110モル%の苛性ソーダを添加して攪拌しな
がら60°Cで3時間反応させ、次いでホルミル基に対
して70モル%の塩化ベンジルを添加して攪拌しながら
60°Cで3時間反応させた。 得られた反応物溶液を
アセトン中に滴下して析出せしめ、これを真空乾燥して
固体粒状高分子を得た。 常法によりコロイド当量値と
固有粘度を測定した。 結果を表ー1に示す。
【0017】(比較合成例ー1〜4)合成例と同様な操
作を塩化ベンジルを使用する事無くおこなった試料を調
整した。 結果を表ー1に示す。
【0018】
【表ー1】
【0019】〔効果試験−1〕坪量70g/m2 、ステ
キヒトサイズ度25秒の上質紙を支持体とし、塗工液
(微粉末シリカ6.8g,PVA117(クラレ製)
2.7g,本実施例のポリマー0.5gおよび水40g
を混合した液)をコーティングロッドにより固形分で
5.0g/m2 を片面に塗工して塗工紙を得た。 この
塗工紙をカラー印刷後、印字の耐水性および対光性を下
記の如く測定した。 なおカラー印刷はキャノン(株)
製BJC600型カラーバブルジェットプリンターによ
って、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー
(Y),ブラック(BL)の各色についてベタ印字し
た。 結果を表ー2に示す。 (耐水性)ベタ印字した画像を3リットル/分の流水中
に10分間浸漬し、試験前後の画像濃度を5段階に評価
した。 <判定> A:変わらず B:微かに色が滲み出る。 C:色落ちを認める。 D:色落ち大。 E:ほとんど脱色。 (耐光性)ベタ印字した画像をフェードメーターで24
時間照射し、照射前後の画像濃度を4段階に評価した。 <判定> A:変わらず B:微かに褪色。 C:褪色。 D:極めて褪色。
【0020】
【表ー2】
【0021】
【発明の効果】Nビニルカルボン酸アミド(共)重合体
加水分解物の塩化ベンジル反応物は該塩化ベンジルを反
応させないNビニルカルボン酸アミド(共)重合体加水
分解物に対し、インクジェット記録用紙を製造するに供
する成紙の表面塗工剤として優れた効果を発揮し、製品
の安定性も高い従来公知の技術から類推する事は困難で
ある。
【表1】
【表2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−ビニルカルボン酸アミド35〜10
    0モル% およびアクリロニトリル0〜65モル%を含
    有するモノマーを(共)重合し、ついで加水分解して得
    られた水溶性高分子に、塩化ベンジルをN−ビニルカル
    ボン酸アミド仕込み量に対し10〜100モル%反応さ
    せて成ることを特徴とする成紙の表面塗工剤。
  2. 【請求項2】 前記成紙の表面塗工剤を形成する水溶性
    高分子の、1規定食塩水中における固有粘度が0.1〜
    10dl/gである事を特徴とする請求項1に記載の成
    紙の表面塗工剤。
  3. 【請求項3】 前記成紙の表面塗工剤を形成する水溶性
    高分子の、PH3.0におけるコロイド当量値が3.0
    meq/g以上である事を特徴とする請求項1ないし請
    求項2に記載の成紙の表面塗工剤。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3に記載の成紙の
    表面塗工剤を塗工原紙表面に塗工する事を特徴とするイ
    ンクジェット記録紙の製造方法。
JP2252798A 1998-01-21 1998-01-21 成紙の表面塗工剤およびその用途 Pending JPH11200290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2252798A JPH11200290A (ja) 1998-01-21 1998-01-21 成紙の表面塗工剤およびその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2252798A JPH11200290A (ja) 1998-01-21 1998-01-21 成紙の表面塗工剤およびその用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11200290A true JPH11200290A (ja) 1999-07-27

Family

ID=12085275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2252798A Pending JPH11200290A (ja) 1998-01-21 1998-01-21 成紙の表面塗工剤およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11200290A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4830911A (en) Recording sheet for ink jet printers
EP0076490B1 (en) Paper coating agent
KR100510334B1 (ko) 시트 표면 처리제 및 잉크 제트 방식 인쇄용지
JPH11511514A (ja) 紙の印刷性および強度を向上させる方法および作用剤
EP1365922B1 (en) Ink jet printing paper incorporating amine functional poly (vinyl alcohol)
US6348256B1 (en) Ink jet paper coatings containing amine functional monomer grafted poly(vinyl alcohol)
JPH0567432B2 (ja)
KR100631256B1 (ko) 아민 작용기로 그래프트된 폴리(비닐 알콜)을 함유하는잉크 수용성 피복 조성물
JPH11200290A (ja) 成紙の表面塗工剤およびその用途
JP3547106B2 (ja) インクジェット印刷紙用定着剤及びその使用方法
JPH10110010A (ja) 水溶性高分子およびその用途
JP2002220559A (ja) インクジェット用退色防止剤及び被記録材
JP3216064B2 (ja) インクジェット印刷用紙の表面塗布剤
JP4058126B2 (ja) インクジェット記録紙の製造方法
JPH10166718A (ja) インクジェット記録媒体
JP3511225B2 (ja) 水溶性インク用記録体
JP2000001046A (ja) インクジェット記録シート用添加剤
JP2002248853A (ja) インクジェット用退色防止剤及び被記録材
JP2003326827A (ja) インクジェット記録媒体用インク定着剤
JP2001347754A (ja) 被記録材
JPH0118196B2 (ja)
JP2004034685A (ja) 耐光性劣化の少ないインクジェット記録紙用定着剤
JP2003260864A (ja) インクジェット記録用紙
JP2002307813A (ja) 表面塗工液用添加剤とこの添加剤をインク受容層に含有するインクジェット記録用シート
JPH11124793A (ja) 紙用表面塗布剤