JPH11200264A - ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤInfo
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- JPH11200264A JPH11200264A JP10008456A JP845698A JPH11200264A JP H11200264 A JPH11200264 A JP H11200264A JP 10008456 A JP10008456 A JP 10008456A JP 845698 A JP845698 A JP 845698A JP H11200264 A JPH11200264 A JP H11200264A
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- JP
- Japan
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- cord
- strands
- filaments
- strand
- core
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0613—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the rope configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/10—Rope or cable structures
- D07B2201/104—Rope or cable structures twisted
- D07B2201/1064—Rope or cable structures twisted characterised by lay direction of the strand compared to the lay direction of the wires in the strand
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
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- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/10—Rope or cable structures
- D07B2201/104—Rope or cable structures twisted
- D07B2201/1064—Rope or cable structures twisted characterised by lay direction of the strand compared to the lay direction of the wires in the strand
- D07B2201/1068—Rope or cable structures twisted characterised by lay direction of the strand compared to the lay direction of the wires in the strand having the same lay direction
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複撚り構造のコードを構成する全てのストラ
ンドの隣接相互において、その最外層フィラメント同士
を線接触とすることによって、耐久性をより向上したコ
ードを提供する。 【構成】 １〜３本のスチールフィラメントによるコア
と、このコアのまわりに配列した複数本のスチールフィ
ラメントによる少なくとも１層のシースとを撚り合わせ
た、ストランドの４本を撚り合わせてなるコードであっ
て、各ストランドの最外層を形成するフィラメントの撚
り方向を隣接ストランド間で逆にする。
ンドの隣接相互において、その最外層フィラメント同士
を線接触とすることによって、耐久性をより向上したコ
ードを提供する。 【構成】 １〜３本のスチールフィラメントによるコア
と、このコアのまわりに配列した複数本のスチールフィ
ラメントによる少なくとも１層のシースとを撚り合わせ
た、ストランドの４本を撚り合わせてなるコードであっ
て、各ストランドの最外層を形成するフィラメントの撚
り方向を隣接ストランド間で逆にする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、空気入りタイヤや工
業用ベルト等のゴム物品の補強材として使用されるスチ
ールコード、中でも複数本のスチールフィラメントを撚
り合わせたストランドの複数本を撚り合わせてなる複撚
り構造のコードに関し、その耐久性を向上しようとする
ものである。
業用ベルト等のゴム物品の補強材として使用されるスチ
ールコード、中でも複数本のスチールフィラメントを撚
り合わせたストランドの複数本を撚り合わせてなる複撚
り構造のコードに関し、その耐久性を向上しようとする
ものである。
【０００２】スチールコードで補強したゴム物品として
よく知られているタイヤ、中でもトラック・バス用や建
設車両用などの重い荷重を支持する、いわゆる重荷重用
タイヤでは、不整地路および荒れ地を走行する機会が多
く、この走行中にタイヤが大きな突起や岩石等に乗り上
げた際に、突起や岩石等と当たる部分が局部的に大きく
変形するため、特にベルトのコードに、そのタイヤ径方
向外側で圧縮力および内側で引張り力がそれぞれ作用
し、特に引張り側からの亀裂によってコードが破断する
結果、ベルトの切断からタイヤの故障に至る事例が多
い。
よく知られているタイヤ、中でもトラック・バス用や建
設車両用などの重い荷重を支持する、いわゆる重荷重用
タイヤでは、不整地路および荒れ地を走行する機会が多
く、この走行中にタイヤが大きな突起や岩石等に乗り上
げた際に、突起や岩石等と当たる部分が局部的に大きく
変形するため、特にベルトのコードに、そのタイヤ径方
向外側で圧縮力および内側で引張り力がそれぞれ作用
し、特に引張り側からの亀裂によってコードが破断する
結果、ベルトの切断からタイヤの故障に至る事例が多
い。
【０００３】
【従来の技術】従って、重荷重用タイヤでは、過酷な環
境での使用に耐え得るように、ベルトの補強を司るコー
ドに高い強力および耐久性のものが使用されているの
が、通例である。この高い強力および耐久性をそなえる
コードには、複数本のスチールフィラメントを撚り合わ
せたストランドの複数本を撚り合わせてなる、複撚り構
造が採用されることが多い。
境での使用に耐え得るように、ベルトの補強を司るコー
ドに高い強力および耐久性のものが使用されているの
が、通例である。この高い強力および耐久性をそなえる
コードには、複数本のスチールフィラメントを撚り合わ
せたストランドの複数本を撚り合わせてなる、複撚り構
造が採用されることが多い。
【０００４】例えば、特開平８−109585号公報には、１
〜３本のスチールフィラメントからなるコアとこのコア
のまわりに配列した多数本のスチールフィラメントから
なる少なくとも１層のシースとを撚り合わせた、コアス
トランドのまわりに、１〜３本のスチールフィラメント
からなるコアとこのコアのまわりに配列した多数本のス
チールフィラメントからなる少なくとも１層のシースと
を撚り合わせた、シースストランドを、６本配置して撚
り合わせた複撚り構造のコードにおいて、該コアストラ
ンドおよびシースストランドの最外層を形成するシース
フィラメントの撚り方向を互いに逆にすることによっ
て、コアストランドおよびシースストランド間の最外層
のシースフィラメント同士を線接触させ、大きな荷重が
付加された際の応力集中を緩和してフィラメントの破断
を防止することが、提案されている。
〜３本のスチールフィラメントからなるコアとこのコア
のまわりに配列した多数本のスチールフィラメントから
なる少なくとも１層のシースとを撚り合わせた、コアス
トランドのまわりに、１〜３本のスチールフィラメント
からなるコアとこのコアのまわりに配列した多数本のス
チールフィラメントからなる少なくとも１層のシースと
を撚り合わせた、シースストランドを、６本配置して撚
り合わせた複撚り構造のコードにおいて、該コアストラ
ンドおよびシースストランドの最外層を形成するシース
フィラメントの撚り方向を互いに逆にすることによっ
て、コアストランドおよびシースストランド間の最外層
のシースフィラメント同士を線接触させ、大きな荷重が
付加された際の応力集中を緩和してフィラメントの破断
を防止することが、提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、隣接す
るシースストランド間におけるシースフィラメント同士
は点接触であるため、ここに応力が集中してコードの耐
久性を阻害する可能性があり、さらなる改善の余地があ
った。
るシースストランド間におけるシースフィラメント同士
は点接触であるため、ここに応力が集中してコードの耐
久性を阻害する可能性があり、さらなる改善の余地があ
った。
【０００６】そこで、この発明の目的は、複撚り構造の
コードを構成する全てのストランドの隣接相互におい
て、その最外層フィラメント同士を線接触とすることに
よって、耐久性をより向上したコードを提供することに
ある。
コードを構成する全てのストランドの隣接相互におい
て、その最外層フィラメント同士を線接触とすることに
よって、耐久性をより向上したコードを提供することに
ある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、１〜３本の
スチールフィラメントによるコアと、このコアのまわり
に配列した複数本のスチールフィラメントによる少なく
とも１層のシースとを撚り合わせた、ストランドの４本
を撚り合わせてなるコードであって、各ストランドの最
外層を形成するフィラメントの撚り方向を隣接ストラン
ド間で逆にしたことを特徴とするゴム物品補強用コード
および、複数本のスチールフィラメントを撚り合わせ
た、ストランドの４本を撚り合わせてなるコードであっ
て、各ストランドの最外層を形成するフィラメントの撚
り方向を隣接ストランド間で逆にしたことを特徴とする
ゴム物品補強用コードである。
スチールフィラメントによるコアと、このコアのまわり
に配列した複数本のスチールフィラメントによる少なく
とも１層のシースとを撚り合わせた、ストランドの４本
を撚り合わせてなるコードであって、各ストランドの最
外層を形成するフィラメントの撚り方向を隣接ストラン
ド間で逆にしたことを特徴とするゴム物品補強用コード
および、複数本のスチールフィラメントを撚り合わせ
た、ストランドの４本を撚り合わせてなるコードであっ
て、各ストランドの最外層を形成するフィラメントの撚
り方向を隣接ストランド間で逆にしたことを特徴とする
ゴム物品補強用コードである。
【０００８】また、この発明は、１対のビード部間でト
ロイド状に延びるカーカスを骨格とし、さらにカーカス
のクラウン部を少なくとも２層のベルトで補強した空気
入りタイヤであって、該カーカスおよびベルトの少なく
ともいずれか一方に、上記のいずれかのコードを適用し
てなる空気入りタイヤである。
ロイド状に延びるカーカスを骨格とし、さらにカーカス
のクラウン部を少なくとも２層のベルトで補強した空気
入りタイヤであって、該カーカスおよびベルトの少なく
ともいずれか一方に、上記のいずれかのコードを適用し
てなる空気入りタイヤである。
【０００９】
【発明の実施の形態】さて、図１に、この発明に従っ
て、タイヤのカーカスやベルトなどに適用する、スチー
ルコードの断面を、撚り構造（１＋６）×４について示
す。該コードは、１本のスチールフィラメントによるコ
ア1Aのまわりに６本のスチールフィラメントによるシー
ス2Aを撚り合わせた、ストランド3Aと、１本のスチール
フィラメントによるコア1Bのまわりに６本のスチールフ
ィラメントによるシース2B（斜線で示す）をストランド
3Aのシース2Aとは逆向きに撚り合わせた、ストランド3B
とを、各々２本づつ計４本が交互に並ぶ配置の下に、撚
り合わせてなる。
て、タイヤのカーカスやベルトなどに適用する、スチー
ルコードの断面を、撚り構造（１＋６）×４について示
す。該コードは、１本のスチールフィラメントによるコ
ア1Aのまわりに６本のスチールフィラメントによるシー
ス2Aを撚り合わせた、ストランド3Aと、１本のスチール
フィラメントによるコア1Bのまわりに６本のスチールフ
ィラメントによるシース2B（斜線で示す）をストランド
3Aのシース2Aとは逆向きに撚り合わせた、ストランド3B
とを、各々２本づつ計４本が交互に並ぶ配置の下に、撚
り合わせてなる。
【００１０】すなわち、コードを構成する４本のストラ
ンド3Aおよび3Bにおいて、その最外層を形成するフィラ
メント、図示例でシースのフィラメントの撚り方向を、
隣接するストランド3Aおよび3B間で逆にすることが、肝
要である。このコード構造によって、隣接ストランド間
のフィラメント相互が線接触となって、フィラメント相
互間で応力集中の起点となっていた点接触部分がなくな
るため、コードの耐久性を改善することができる。
ンド3Aおよび3Bにおいて、その最外層を形成するフィラ
メント、図示例でシースのフィラメントの撚り方向を、
隣接するストランド3Aおよび3B間で逆にすることが、肝
要である。このコード構造によって、隣接ストランド間
のフィラメント相互が線接触となって、フィラメント相
互間で応力集中の起点となっていた点接触部分がなくな
るため、コードの耐久性を改善することができる。
【００１１】なお、図１に示したコードは、各ストラン
ドのコアが１本のフィラメントからなる例であるが、複
数本のフィラメントを撚り合わせるか、または単に引き
揃えてなる、コアを適用してもよい。さらに、コアのフ
ィラメントに波形の癖付けを施すことも可能である。ま
た、図１において、シースは単層であるが、シースを複
層化してもよく、その場合は最外層のシースにおける撚
り方向を隣接ストランド間で逆にすればよい。そして、
ストランドを複層化した場合、ストランド最外層のシー
スの撚方向を内層と同じにすることが、ストランド内で
のフィラメント同士の接触を線接触にするために好まし
い。しかしながら、シース間の接触の安定性の観点から
は、３層よりは２層構造の方が好ましい。
ドのコアが１本のフィラメントからなる例であるが、複
数本のフィラメントを撚り合わせるか、または単に引き
揃えてなる、コアを適用してもよい。さらに、コアのフ
ィラメントに波形の癖付けを施すことも可能である。ま
た、図１において、シースは単層であるが、シースを複
層化してもよく、その場合は最外層のシースにおける撚
り方向を隣接ストランド間で逆にすればよい。そして、
ストランドを複層化した場合、ストランド最外層のシー
スの撚方向を内層と同じにすることが、ストランド内で
のフィラメント同士の接触を線接触にするために好まし
い。しかしながら、シース間の接触の安定性の観点から
は、３層よりは２層構造の方が好ましい。
【００１２】次に、図２に示すコードは、撚り構造４×
４の例であり、すなわち４本のスチールフィラメントを
撚り合わせたストランド4Aと、４本のスチールフィラメ
ントをストランド4Aとは逆向きに撚り合わせたストラン
ド4B（斜線で示す）とを、各々２本づつ計４本が交互に
並ぶ配置の下に、撚り合わせてなる。このコードについ
ても、図１に示したコードと同様、コードを構成する４
本のストランド4Aおよび4Bにおいて、そのフィラメント
の撚り方向を、隣接するストランド4Aおよび4B間で逆に
なることから、コードの耐久性は改善される。
４の例であり、すなわち４本のスチールフィラメントを
撚り合わせたストランド4Aと、４本のスチールフィラメ
ントをストランド4Aとは逆向きに撚り合わせたストラン
ド4B（斜線で示す）とを、各々２本づつ計４本が交互に
並ぶ配置の下に、撚り合わせてなる。このコードについ
ても、図１に示したコードと同様、コードを構成する４
本のストランド4Aおよび4Bにおいて、そのフィラメント
の撚り方向を、隣接するストランド4Aおよび4B間で逆に
なることから、コードの耐久性は改善される。
【００１３】なお、図２に示したコードは、各ストラン
ドを４本のフィラメントで構成する例であるが、各スト
ランドのフィラメント本数はとくに限定する必要はな
く、適宜増減することができる。ちなみに、２〜４本の
フィラメントから各ストランドを構成することが、スト
ランドの撚り形状が安定し、各フィラメントにかかる局
所的な付加を緩和してコードの耐久性を向上する点で好
ましい。
ドを４本のフィラメントで構成する例であるが、各スト
ランドのフィラメント本数はとくに限定する必要はな
く、適宜増減することができる。ちなみに、２〜４本の
フィラメントから各ストランドを構成することが、スト
ランドの撚り形状が安定し、各フィラメントにかかる局
所的な付加を緩和してコードの耐久性を向上する点で好
ましい。
【００１４】ここに、図１または２に示したコードは、
その複数本を互いに並行に揃えてゴムシートに埋設して
なるプライを、タイヤのカーカスまたは／およびベルト
に適用して、タイヤの補強に供するもので、タイヤの構
造としては、在来のトラック、バス用または建設車両用
の空気入りタイヤに則るものでよく、例えば、図３に示
す、トラック、バス用タイヤが有利に適合する。なお、
同図において、符号５がビードコア、６がこのビードコ
ア５にタイヤの内側から外側に巻き回したカーカス、７
がこのカーカス６上に配置する４層構造のベルトおよび
８はこのベルト７上に配置するトレッドである。
その複数本を互いに並行に揃えてゴムシートに埋設して
なるプライを、タイヤのカーカスまたは／およびベルト
に適用して、タイヤの補強に供するもので、タイヤの構
造としては、在来のトラック、バス用または建設車両用
の空気入りタイヤに則るものでよく、例えば、図３に示
す、トラック、バス用タイヤが有利に適合する。なお、
同図において、符号５がビードコア、６がこのビードコ
ア５にタイヤの内側から外側に巻き回したカーカス、７
がこのカーカス６上に配置する４層構造のベルトおよび
８はこのベルト７上に配置するトレッドである。
【００１５】
【実施例】炭素鋼線材に熱処理および伸線加工を施して
所定の強力および径としたフィラメントを用いて、図１
および２に示した構造のコードを、表１に示す仕様の下
に製作した。かくして得られた各コードについて、その
強力を測定するとともに、ハンター式回転曲げ疲労試験
機を用いて、曲げ応力120kgf／mm2 、回転速度3000rpm
、温度20℃および相対湿度60％の条件にて、コードに
繰り返し回転曲げを付与し、コードが破断するまでの総
回転数を計測して、比較例１の計測結果を100としたと
きの相対指数として耐疲労性を評価した。この数値が大
きいほど、耐疲労性に優れる。
所定の強力および径としたフィラメントを用いて、図１
および２に示した構造のコードを、表１に示す仕様の下
に製作した。かくして得られた各コードについて、その
強力を測定するとともに、ハンター式回転曲げ疲労試験
機を用いて、曲げ応力120kgf／mm2 、回転速度3000rpm
、温度20℃および相対湿度60％の条件にて、コードに
繰り返し回転曲げを付与し、コードが破断するまでの総
回転数を計測して、比較例１の計測結果を100としたと
きの相対指数として耐疲労性を評価した。この数値が大
きいほど、耐疲労性に優れる。
【００１６】また、各コードを、図３に示したタイヤの
ベルトに打込み数：20本/5cmで適用し、サイズ10.00 Ｒ
20のトラックおよびバス用ラジアルタイヤを試作した。
そして、かくして得られたタイヤについて、JIS Ｄ4230
の「5.1 タイヤ強度（破壊エネルギー）試験」に準じ
て、プランジャーを各タイヤに押しつけてベルトが破断
するまでの押し込み力と移動量を測定して破壊エネルギ
ーを算出し、比較例１の破壊エネルギーを100 としたと
きの相対指数としてタイヤ強度を評価した。この数値が
大きいほど、耐貫通性に優れた高い強度のタイヤであ
る。上記の各測定および評価結果を、表１に併記する。
ベルトに打込み数：20本/5cmで適用し、サイズ10.00 Ｒ
20のトラックおよびバス用ラジアルタイヤを試作した。
そして、かくして得られたタイヤについて、JIS Ｄ4230
の「5.1 タイヤ強度（破壊エネルギー）試験」に準じ
て、プランジャーを各タイヤに押しつけてベルトが破断
するまでの押し込み力と移動量を測定して破壊エネルギ
ーを算出し、比較例１の破壊エネルギーを100 としたと
きの相対指数としてタイヤ強度を評価した。この数値が
大きいほど、耐貫通性に優れた高い強度のタイヤであ
る。上記の各測定および評価結果を、表１に併記する。
【００１７】
【表１】
【００１８】
【発明の効果】この発明によれば、複撚り構造のコード
を構成する全てのストランドの隣接相互において、その
フィラメント同士を線接触とすることができるため、耐
久性に極めて優れたコードを提供し得る。そして、この
コードをタイヤのカーカスやベルトに適用することによ
って、特に荒れ地での耐久性を向上させた、重荷重用タ
イヤに好適のタイヤを提供し得る。
を構成する全てのストランドの隣接相互において、その
フィラメント同士を線接触とすることができるため、耐
久性に極めて優れたコードを提供し得る。そして、この
コードをタイヤのカーカスやベルトに適用することによ
って、特に荒れ地での耐久性を向上させた、重荷重用タ
イヤに好適のタイヤを提供し得る。
【図１】この発明のコードを示す断面図である。
【図２】この発明のコードを示す断面図である。
【図３】この発明に好適のタイヤ構造を示す断面図であ
る。
る。
1A，1B コア 2A，2B シース 3A, 3B ストランド 4A, 4B ストランド ５ ビードコア ６ カーカス ７ ベルト ８ トレッド
Claims (3)
- 【請求項１】 １〜３本のスチールフィラメントによる
コアと、このコアのまわりに配列した複数本のスチール
フィラメントによる少なくとも１層のシースとを撚り合
わせた、ストランドの４本を撚り合わせてなるコードで
あって、各ストランドの最外層を形成するフィラメント
の撚り方向を隣接ストランド間で逆にしたことを特徴と
するゴム物品補強用コード。 - 【請求項２】 複数本のスチールフィラメントを撚り合
わせた、ストランドの４本を撚り合わせてなるコードで
あって、各ストランドの最外層を形成するフィラメント
の撚り方向を隣接ストランド間で逆にしたことを特徴と
するゴム物品補強用コード。 - 【請求項３】 １対のビード部間でトロイド状に延びる
カーカスを骨格とし、さらにカーカスのクラウン部を少
なくとも２層のベルトで補強した空気入りタイヤであっ
て、該カーカスおよびベルトの少なくともいずれか一方
に、請求項１または２に記載のコードを適用してなる空
気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10008456A JPH11200264A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10008456A JPH11200264A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11200264A true JPH11200264A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11693641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10008456A Pending JPH11200264A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11200264A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20120046218A (ko) * | 2009-07-03 | 2012-05-09 | 미쉐린 러쉐르슈 에 떼크니크 에스.에이. | 기본 스트랜드가 현장에서 고무화되는 2층 코드인 다중 스트랜드 코드 |
| JP2014055369A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-03-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スチールコード及びそれを用いた建設車両用空気入りラジアルタイヤ |
| JP2014055370A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-03-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スチールコード及びそれを用いた建設車両用空気入りラジアルタイヤ |
| CN111132854A (zh) * | 2017-09-22 | 2020-05-08 | 米其林集团总公司 | 用于施工场地类型的重型车辆的轮胎的胎冠增强件 |
| CN112323526A (zh) * | 2020-10-14 | 2021-02-05 | 山东大业股份有限公司 | 一种具有高耐疲劳的钢帘线及生产方法及生产设备 |
| CN115045129A (zh) * | 2022-07-20 | 2022-09-13 | 济宁长龙钢丝绳有限公司 | 一种风机塔筒免爬器用抗扭钢丝绳及其制造方法 |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP10008456A patent/JPH11200264A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20120046218A (ko) * | 2009-07-03 | 2012-05-09 | 미쉐린 러쉐르슈 에 떼크니크 에스.에이. | 기본 스트랜드가 현장에서 고무화되는 2층 코드인 다중 스트랜드 코드 |
| JP2012531541A (ja) * | 2009-07-03 | 2012-12-10 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン | 基本ストランドが現場ゴム引き二重層コードであるマルチストランドコード |
| JP2014055369A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-03-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スチールコード及びそれを用いた建設車両用空気入りラジアルタイヤ |
| JP2014055370A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-03-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スチールコード及びそれを用いた建設車両用空気入りラジアルタイヤ |
| CN111132854A (zh) * | 2017-09-22 | 2020-05-08 | 米其林集团总公司 | 用于施工场地类型的重型车辆的轮胎的胎冠增强件 |
| CN112323526A (zh) * | 2020-10-14 | 2021-02-05 | 山东大业股份有限公司 | 一种具有高耐疲劳的钢帘线及生产方法及生产设备 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20060530 |
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