JPH11199190A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH11199190A
JPH11199190A JP10004012A JP401298A JPH11199190A JP H11199190 A JPH11199190 A JP H11199190A JP 10004012 A JP10004012 A JP 10004012A JP 401298 A JP401298 A JP 401298A JP H11199190 A JPH11199190 A JP H11199190A
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belt
tongue
buckle
vehicle
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Atsushi Inagaki
厚志 稲垣
Hiroyuki Tateyama
浩幸 立山
Eiji Mizutani
英治 水谷
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Toyota Industries Corp
Araco Co Ltd
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Araco Co Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納タイプのシートベルトの支持ポイントを
座部に座った人の身体に従来装置より近付け、着座者に
対する拘束力を強くする。 【解決手段】 シート本体4は座部6と背もたれ部8と
を備えている。座部6には2点式のシートベルト12が装
備されている。シートベルト12はタング13が端部に固定
されたベルト14と、ベルト14を巻き取る巻取装置と、タ
ング13をロックするバックル16とを備えている。バック
ル16はタング13が差し込まれると、タング13に形成され
た孔と係合してタング13をロックする構成となってい
る。巻取装置は座部6の右側後部寄り、バックル16は座
部6の左側後部寄りにおいてクッションパッドに内蔵さ
れている。座部6の右側後部寄りには、ベルト14を所定
角度で引き出すガイド機能を有するガイド部材18が設け
られている。開口部18aはベルト14との間に大きな隙間
がないように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シートに係
り、詳しくはシートベルトを備えた車両用シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車のシートには衝突時におけ
る搭乗者の安全性を確保するため、シートベルトが装備
されている。一方、フォークリフトやショベルローダな
どの産業車両においては、走行速度が乗用車などに比較
して遅く、仮に障害物に衝突しても障害物側が破壊され
て運転者に大きなショックが加わることが少ない。従っ
て、乗用車と異なり産業車両にはシートベルトの装備が
義務付けられていない。
【0003】しかし、産業車両の場合は乗用車に比較し
て後輪操舵特有の急旋回や不整地走行の機会が多く、そ
のような走行時にオペレータを運転席に適切に拘束する
シートベルトがあればオペレータに安心感を与える。そ
のため、近年一部の産業車両においては運転席にシート
ベルトを装備したものがある。
【0004】従来、この種のシートベルトとしては、ラ
ップベルトといわれる2点式のものがある。例えば、図
5に示すように、被ロック部としてのタング(図示せ
ず)が固定されたベルト51aと、ロック部としてのバ
ックル52が固定されたベルト51bとが、非使用時に
格納されないタイプのシートベルトがある。また、図6
に示すように、巻取装置53で巻き取られるベルト54
を備えた収納タイプのシートベルトがある。収納タイプ
のシートベルトは巻取装置53が設けられた側と反対側
にベルト54の先端に固定されたタング55をロックす
るバックル52が設けられている。巻取装置53及びバ
ックル52はいずれもブラケット(図示せず)を介し
て、シート本体56を車両に対して固定する支持レール
57に固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】非収納タイプのシート
ベルトでは、オペレータがシートベルトを着用する場
合、両手でベルト51a,51bを持って操作する必要
があり、かつオペレータが変わる毎に面倒なベルトの長
さ調整を行う必要がある。そのためオペレータが着用せ
ずに車両の走行を行うことが多い。そして、シートベル
トを着用しないで走行すると、タングがフード等の車体
に当たり、塗装を傷つける原因になる。
【0006】一方、収納タイプのシートベルトは引き出
し量を変えるだけでオペレータに対応した長さ調整がで
きるため、着用時の面倒なベルトの長さ調整は不要とな
る。しかし、従来の収納タイプのシートベルトは、シー
トベルトの支持部を構成する巻取装置53及びバックル
52の取付側が座部56aの外側に位置するため、座部
56aに座ったオペレータに対して左右二箇所の支持ポ
イントが離れた位置にある。そのため、オペレータに対
する締付力を強くすることが難しい。また、巻取装置5
3を覆う樹脂カバーのベルト引き出し口53aが上向き
でしかもベルト54との隙間が大きいため、雨水だけで
なく小石や泥等の異物が入り易く、入った異物が出難
い。その結果、巻取装置53の、ひいてはシートベルト
の耐久性が悪くなるという問題がある。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は収納タイプのシートベル
トの支持ポイントを座部に座った人の身体に従来装置よ
り近付けることができ、着座者に対する拘束力を強くす
ることができる車両用シートを提供することにある。ま
た、第2の目的は第1の目的に加えて巻取装置内に小石
や泥等の異物が入り難い車両用シートを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、ロック部及び被ロ
ック部を備えたシートベルトのベルトを巻き取る巻取装
置を座席に内蔵した。
【0009】請求項2に記載の発明では、前記シートベ
ルトは2点式で、タングが端部に固定されたベルトを巻
き取る巻取装置と、前記タングをロックするバックルと
が座部のクッションパッドの所定位置に内蔵されてい
る。
【0010】また、第2の目的を達成するため、請求項
3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、
前記座部の前記シートベルトの巻取装置取付側に前記ベ
ルトを所定角度で引き出すガイド機能を有するガイド部
材が設けられ、かつ該ガイド部材は前記クッションパッ
ド内に設けられた支持部材に嵌合された状態で支持され
ている。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の発明において、前記巻取装置を内蔵す
るために座部に設けられた収容部はベルトを引き出す側
と下方とが開放されている。
【0012】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記座席
は支持台に対してサスペンションを介して支持されたシ
ート本体を備え、前記シートベルトは該シート本体側に
取り付けられている。
【0013】従って、請求項1に記載の発明では、シー
トベルトの着用時には、座席に内蔵された巻取装置に巻
き取られていたベルトが引き出され、その先端に設けら
れている被ロック部が対応するロック部に連結される。
シートベルトの支持ポイントがシートに座った人の身体
の近くに位置するため、シートベルトによる拘束力を従
来装置より強めることが容易となる。
【0014】請求項2に記載の発明では、シートベルト
は2点式で、装着時にはシートに座った人の腰部が拘束
される。装着時にはタングが固定されたベルトが座部の
一方の側から引き出され、他方の側に配置されているバ
ックルにロックされた状態になる。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記ベルトは巻取装置側の座部に設
けられたガイド部材のガイド機能により、所定角度で引
き出され、シートに座った人の身体をより拘束し易くな
る。また、ベルトの出入りを許容する開口部が小さくな
り、小石や泥等の異物が入り難くなる。ガイド部材はク
ッションパッド内に設けられた支持部材に嵌合されてい
るため、シートベルトに拘束された着座者の姿勢によっ
てベルトとガイド部材とのなす角度が変化しようとする
と、ガイド部材の姿勢もそれに対応して変化し、ベルト
及びガイド部材に無理な力が加わらない。
【0016】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の発明において、巻取装置を内蔵する収
容部にベルトの引き出し側から小石や泥等の異物が入っ
た場合、異物は下方の開放部から落下して収容部外に排
出される。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、座席のシ
ート本体が支持台にサスペンションを介して支持されて
いるため、車両が凹凸地を走行する際にその衝撃がシー
ト本体に伝達されるのが抑制される。また、サスペンシ
ョンが振動する場合、座部とシートベルトとが一体的に
振動する。従って、シートベルトの支持ポイントが支持
台側(車体側)に設けられた構成と異なり、サスペンシ
ョンの振動時にベルトが着座者の腹部を締め付けるよう
に作用することが回避される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をフォークリフトの
シートに具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って
説明する。
【0019】図1に示すように、車両用シート1はフォ
ークリフトのエンジンフードあるいはバッテリフード等
のフード2(一部のみ図示)上に固定される支持台とし
ての支持レール3を備えている。支持レール3には座席
を構成するシート本体4がスライド可能に支持されてい
る。シート本体4は支持レール3に対してその長手方向
(前後方向)にスライド可能、かつ所定ピッチ毎に固定
可能に支持されたスライド部5を備え、スライド部5に
図示しないサスペンション(ばね)を介して座部6が支
持されている。スライド部5にはシート本体4の前側に
突出するようにループ型のレバー7が一体に固定され、
レバー7の操作によりシート本体4が支持レール3に沿
ってスライド可能となっている。
【0020】シート本体4は座部6と背もたれ部8とを
備えている。背もたれ部8は座部6に対して傾動可能に
連結されるとともに、公知のリクライニング機構(図示
せず)により座部6に対する角度が複数段階で調整可能
となっている。背もたれ部8の左下側にはリクライニン
グ機構を作動させる際に使用するレバー9が設けられて
いる。
【0021】背もたれ部8にはその左右両側に、座部6
に着座した者の上半身の左右両側を支承するサイドウイ
ング10L,10Rが前側に突出するように設けられて
いる。サイドウイング10L,10Rには孔11がそれ
ぞれ形成されている。
【0022】座部6には2点式のシートベルト12が装
備されている。シートベルト12は被ロック部としての
タング13が端部に固定されたベルト(ウェビング)1
4と、ベルト14を巻き取る巻取装置15(図3に図
示)と、タング13をロックするロック部としてのバッ
クル16とを備えている。バックル16はタング13が
差し込まれると、タング13に形成された孔13aと係
合してタング13をロックする構成となっている。
【0023】巻取装置15及びバックル16は座部6の
クッションパッド17の所定位置に内蔵されている。こ
の実施の形態では巻取装置15が座部6の右側後部寄
り、バックル16が座部6の左側後部寄りに配設されて
いる。巻取装置15には、通常はベルト14を自由に引
き出すことができ、衝突時や急制動時に巻取機構を自動
的にロックさせる衝撃感知装置(図示せず)を備えたE
LR(Emergency Locking Retractor)が使用されてい
る。
【0024】座部6の右側後部寄りには、ベルト14を
所定角度(例えば、ほぼ20°)で引き出すガイド機能
を有するガイド部材18が設けられている。図3に示す
ように、ガイド部材18は一対の支持片19を備え、一
方の支持片19の上端側に開口部18aが形成されてい
る。図2及び図3に示すように、開口部18aはベルト
14を斜め上方に向かって円滑に引き出し可能に、斜め
上方に向かって延びるように形成されている。また、開
口部18aはベルト14との間に大きな隙間がないよう
に形成されている。
【0025】クッションパッド17にはウレタンフォー
ムが使用されている。クッションパッド17は表皮一体
発泡成形法にて形成され、ウレタンフォームの成形時に
所定位置に形成された収容部20(巻取装置15側のみ
図示)に巻取装置15及びバックル16がそれぞれ収容
されている。また、クッションパッド17の下部にはロ
アシールド21が一体に設けられている。
【0026】図3及び図4に示すように、巻取装置15
用の収容部20の上側寄りには、ガイド部材18を支持
する支持部材22がインサート成形によりクッションパ
ッド17と一体的に設けられている。支持部材22は鉄
板で形成され、その中央に形成された孔22aに支持片
19が嵌着された状態でガイド部材18が固定されてい
る。ガイド部材18は両支持片19を撓ませた状態で収
容部20の上側から孔22aに挿入することにより取り
付けられる。
【0027】収容部20はベルト14を引き出す側と、
下方とが開放されている。クッションパッド17は支持
板23に支持されている。支持板23は鉄板で形成さ
れ、スライド部5にサスペンションを介して支持されて
いる。そして、巻取装置15は支持板23に突設された
雄ネジ部にナット24を介して固定されている。
【0028】次に前記のように構成された車両用シート
1の作用を説明する。背中が背もたれ部8に当接するよ
うにオペレータが座部6に着座すると、身体の両側がサ
イドウイング10L,10Rに保持された状態となる。
シートベルト12を装着するときは、着座した状態でベ
ルト14を座部6の右側から引き出し、タング13を座
部6の左側にあるバックル16に差し込む。タング13
がバックル16に差し込まれると身体に適切に装着でき
る。シートベルト12の装着及び取り外しは片手で行わ
れる。
【0029】シートベルト12の支持ポイントが座部6
に座った人の身体の近くに位置するため、シートベルト
12による拘束力を従来装置より強めることが容易とな
る。ベルト14はガイド部材18のガイド機能により、
所定角度で引き出され、座部6に座った人の身体をより
拘束し易くなる。また、ベルト14の出入りを許容する
開口部18aとベルト14との隙間が従来装置に比較し
て小さくなり、小石や泥等の異物が開口部18aから入
り難くなる。仮に、開口部18aから異物が入った場
合、異物は収容部20の下方の開放部から落下して簡単
に外に排出される。
【0030】ガイド部材18はクッションパッド17内
に設けられた支持部材22に嵌合されているため、クッ
ションパッド17の伸縮によって支持部材22の姿勢が
変更できる。従って、シートベルト12に拘束された着
座者の姿勢によってベルト14とガイド部材18とのな
す角度が変化しようとすると、ガイド部材18の姿勢も
それに対応して変化し、ベルト14及びガイド部材18
に無理な力が加わるのが抑制される。
【0031】シート本体4が支持レール3にサスペンシ
ョンを介して支持されているため、車両が凹凸地を走行
する際にその衝撃がシート本体4に伝達されるのが抑制
される。サスペンションが振動する場合、座部6とシー
トベルト12とが一体的に振動する。従って、シートベ
ルト12の支持ポイントが支持レール3側(車体側)に
設けられた構成と異なり、サスペンションの振動時にベ
ルト14が着座者の腹部を締め付けるように作用するこ
とが回避される。
【0032】フォークリフトのオペレータはシート本体
4の一部を掴んで乗降する場合があるが、そのときサイ
ドウイング10L,10Rに孔11が形成されているた
め、掴むのが容易となる。即ち、サイドウイング10
L,10Rの一部がアシストグリップとしての役割を果
たす。
【0033】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) シートベルト12はベルト14を巻き取る巻取
装置15が座席に内蔵されているため、シートベルト1
2の支持ポイントが車両用シート1に座った人の身体の
近くに位置する。従って、シートベルト12による拘束
力を従来装置より強めることが容易となる。
【0034】(ロ) 巻取装置15及びバックル16が
クッションパッド17に内蔵されているため、座部6と
の一体感が出てシートベルト12の後付け感が無くな
り、見栄えが良くなる。
【0035】(ハ) シートベルト12は2点式で、タ
ング13が端部に固定されたベルト14を巻き取る巻取
装置15と、タング13をロックするバックル16とが
座部6のクッションパッド17の所定位置に内蔵されて
いる。従って、装着時に着座者の腰部をしっかりと拘束
することができる。
【0036】(ニ) シートベルト12は2点式で、バ
ックル16が座部6のクッションパッド17の所定位置
に内蔵されているため、シートベルト12の装着及び取
り外し操作を片手でできる。
【0037】(ホ) 座部6の巻取装置15側に、ベル
ト14を所定角度で引き出すガイド機能を有するガイド
部材18が設けられているため、着座者の身体をより拘
束し易くなる。また、ベルト14の出入りを許容する開
口部18aが小さくなり、小石や泥等の異物が入り難く
なる。
【0038】(ヘ) ガイド部材18はクッションパッ
ド17内に設けられた支持部材22に嵌合された状態で
支持されているため、ベルト14及びガイド部材18に
無理な力が加わらずに、シートベルト12に拘束された
着座者は姿勢を多少変更できる。
【0039】(ト) 巻取装置15を内蔵する収容部2
0の下方が開放されているため、ベルト14の引き出し
側から小石や泥等の異物が入っても、異物は下方の開放
部から落下して収容部外に排出される。従って、巻取装
置15が故障し難くなり、信頼性及び耐久性が向上す
る。
【0040】(チ) シート本体4が支持レール3にサ
スペンションを介して支持され、シートベルト12はシ
ート本体4側に取り付けられている。従って、車両(フ
ォークリフト)が凹凸地を走行する際に車体側の衝撃が
シート本体4に伝達されるのが抑制されるとともに、ベ
ルト14が着座者の腹部を締め付けるように作用するこ
とが回避される。その結果、長時間の作業も快適にでき
る。
【0041】(リ) 巻取装置15としてELRを試用
しているため、作業時の締め付け感を低減しつつ、急な
衝撃時には着座者を座部6に確実に拘束するとともに着
座者の緩やかな姿勢の変更は許容される。
【0042】(ヌ) 背もたれ部8の両側にサイドウイ
ング10L,10Rが装備されているため、フォークリ
フトの急旋回時や不整地(凹凸地)を走行する際の左右
揺動時に着座者の上半身の両側がサイドウイング10
L,10Rに支承されるとともにシートベルト12の拘
束力と相乗して着座者の姿勢をより安定させる。
【0043】(ル) サイドウイング10L,10Rに
孔11が形成されているため、サイドウイング10L,
10Rの一部が手で握り易い形状となっている。従っ
て、当該部分がオペレータの乗降の際のアシストグリッ
プとして機能し、乗降が楽になる。また、孔11を形成
することにより材料使用量を減らすことができ、その分
製造コストを低減できる。また、サイドウイング10
L,10Rがオペレータの身体の両側を保持する状態に
おいて、孔11が蒸れ防止機能を発揮する。
【0044】なお、実施の形態は前記に限らず、例えば
以下のように具体化してもよい。 ○ 2点式のシートベルトとして、バックル16もクッ
ションパッド17に内蔵した巻取装置15で巻取り可能
なベルトに固定し、タング13及びバックル16のベル
トの両方を引き出して両者を身体の中央部でロックする
構成としてもよい。
【0045】○ 2点式のシートベルトとして腰部を拘
束する構成に代えて、巻取装置を背もたれ部8に内蔵す
るとともにベルトが斜めに延びて上胴部を拘束する構成
としてもよい。
【0046】○ ベルト14のガイド機能を有する開口
部18aをガイド部材18の上壁に設けてもよい。ま
た、ベルト14のガイド機能を有する開口部18aを備
えたガイド部材18を設ける代わりに、巻取装置15を
収容する収容部20の上側開放部を覆うとともにベルト
14の引き出し方向を規制しない開口部を備えたカバー
を設けてもよい。
【0047】○ 巻取装置15を収容する収容部20と
して下側が閉塞された構成の収容部を設けてもよい。 ○ サスペンションを装備せずにシート本体4を支持レ
ール3に対してスライド可能なスライド部5に直接固定
した構成としたり、シート本体4を支持レール3に直接
固定した構成やシート本体4をフード2に直接固定する
構成としてもよい。
【0048】○ サイドウイング10L,10Rの孔1
1を設けずに、例えば窪みを設ける等でその上部を手で
握り易い(掴み易い)形状に形成してもよい。この場合
もサイドウイング10L,10Rにアシストグリップと
しての機能をもたせることができる。
【0049】○ 背もたれ部8のサイドウイング10
L,10Rを省略してもよい。 ○ フォークリフトに限らずショベルローダ、バックホ
ー等の他の産業車両あるいは産業車両に限らずトラック
やバスの等の車両の運転席に適用してもよい。また、ジ
ェットコースター等の遊戯装置の座席に使用してもよ
い。
【0050】前記各実施の形態から把握できる請求項記
載以外の技術思想(発明)について、以下にその効果と
ともに記載する。 (1) 背もたれ部の左右両側に、座部に着座した者の
上半身の左右両側を支承するサイドウイングを前側に突
出するように設け、前記サイドウイングの形状を手で掴
み易い形状に形成した産業車両用シート。この場合、オ
ペレータが乗降時にサイドウイングの一部を掴むことに
より乗降動作が楽になり、サイドウイングにアシストグ
リップの機能をもたせることができる。
【0051】(2) (1)の発明において、前記サイ
ドウイングは孔が形成されることによりその一部が掴み
易い形状に形成されている。この場合、孔の分は材料の
使用量を少なくでき、製造コストの低減に寄与する。
【0052】(3) 請求項1〜請求項5のいずれか一
項に記載の車両用シートの背もたれ部に前記(1)又は
(2)に記載のサイドウイングを設けた産業車両用シー
ト。この場合、オペレータの乗降が楽になるとともに、
サイドウイングの上半身支承作用と、シートベルトの拘
束作用とにより、急旋回時あるいは凹凸地の走行時にオ
ペレータを座席に拘束してオペレータの安定姿勢を確保
できる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、収納タイプのシートベルトの支
持ポイントを座部に座った人の身体に従来装置より近付
けることができ、着座者に対する拘束力を強くすること
ができる。
【0054】請求項2に記載の発明によれば、装着時に
着座者の腰部をしっかりと拘束することができ、しか
も、シートベルトの装着及び取り外し操作を片手ででき
る。請求項3〜請求項5に記載の発明によれば、着座者
の身体をより拘束し易くなるとともに、ベルトの出入り
を許容する開口部から小石や泥等の異物が入り難くな
る。
【0055】請求項4に記載の発明によれば、前記開口
部から小石や泥等の異物が仮に入っても出やすい。請求
項5に記載の発明によれば、車体側の衝撃がシート本体
に伝達されるのが抑制されるとともに、ベルトが着座者
の腹部を締め付けるように作用することが回避され、長
時間作業も快適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の車両用シートの概略斜視図。
【図2】 巻取装置側の座部の部分斜視図。
【図3】 巻取装置側の座部の概略断面図。
【図4】 作用を説明する概略断面図。
【図5】 従来装置の概略斜視図。
【図6】 別の従来装置の概略斜視図。
【符号の説明】
1…車両用シート、3…支持台としての支持レール、4
…座席を構成するシート本体、6…座部、8…背もたれ
部、10L,10R…サイドウイング、12…シートベ
ルト、13…被ロック部としてのタング、14…ベル
ト、15…巻取装置、16…ロック部としてのバック
ル、17…クッションパッド、18…ガイド部材、20
…収容部、22…支持部材。
フロントページの続き (72)発明者 水谷 英治 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロック部及び被ロック部を備えたシート
    ベルトのベルトを巻き取る巻取装置を座席に内蔵した車
    両用シート。
  2. 【請求項2】 前記シートベルトは2点式で、タングが
    端部に固定されたベルトを巻き取る巻取装置と、前記タ
    ングをロックするバックルとが座部のクッションパッド
    の所定位置に内蔵されている請求項1に記載の車両用シ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記座部の前記シートベルトの巻取装置
    取付側に前記ベルトを所定角度で引き出すガイド機能を
    有するガイド部材が設けられ、かつ該ガイド部材は前記
    クッションパッド内に設けられた支持部材に嵌合された
    状態で支持されている請求項2に記載の車両用シート。
  4. 【請求項4】 前記巻取装置を内蔵するために座部に設
    けられた収容部はベルトを引き出す側と下方とが開放さ
    れている請求項2又は請求項3に記載の車両用シート。
  5. 【請求項5】 前記座席は支持台にサスペンションを介
    して支持されたシート本体を備え、前記シートベルトは
    該シート本体側に取り付けられている請求項1〜請求項
    4のいずれか一項に記載の車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2425514A (en) * 2005-04-26 2006-11-01 Securon Retractable safety-belt apparatus with means for preventing the ingress of solids and liquids
JP2009214661A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Hosei Brake Ind Ltd フォークリフトのシートベルト未装着防止装置
JP2016078627A (ja) * 2014-10-16 2016-05-16 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

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