JPH1119913A - コンクリート製品製造用複合シート及びコンクリート製品製造方法 - Google Patents
コンクリート製品製造用複合シート及びコンクリート製品製造方法Info
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- JPH1119913A JPH1119913A JP9175841A JP17584197A JPH1119913A JP H1119913 A JPH1119913 A JP H1119913A JP 9175841 A JP9175841 A JP 9175841A JP 17584197 A JP17584197 A JP 17584197A JP H1119913 A JPH1119913 A JP H1119913A
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- Japan
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- concrete
- composite sheet
- concrete product
- manufacturing
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28B—SHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
- B28B7/00—Moulds; Cores; Mandrels
- B28B7/36—Linings or coatings, e.g. removable, absorbent linings, permanent anti-stick coatings; Linings becoming a non-permanent layer of the moulded article
- B28B7/366—Replaceable lining plates for press mould
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28B—SHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
- B28B7/00—Moulds; Cores; Mandrels
- B28B7/0002—Auxiliary parts or elements of the mould
- B28B7/0014—Fastening means for mould parts, e.g. for attaching mould walls on mould tables; Mould clamps
- B28B7/002—Fastening means for mould parts, e.g. for attaching mould walls on mould tables; Mould clamps using magnets
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28B—SHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
- B28B7/00—Moulds; Cores; Mandrels
- B28B7/36—Linings or coatings, e.g. removable, absorbent linings, permanent anti-stick coatings; Linings becoming a non-permanent layer of the moulded article
- B28B7/364—Linings or coatings, e.g. removable, absorbent linings, permanent anti-stick coatings; Linings becoming a non-permanent layer of the moulded article of plastic material or rubber
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、既存の型枠を使用して、外観の優
れたコンクリート製品の製造が可能であり、かつ、型枠
の付着コンクリート除去作業を必要としない、新規なコ
ンクリート製品製造用シート、およびこれを用いた優れ
た、かつ安価なコンクリート製品製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の複合シートは、表面層が柔軟な
ゴム、プラスチック、裏面層が柔軟なゴム磁石層または
プラスチック磁石層よりなる。このシートを既存のコン
クリート製品製造用型枠の内面に設置することにより、
容易、効率的、経済的に、優れた外観を持つコンクリー
ト製品を製造することが出来る。また、コンクリート製
品製造終了後の型枠開放が容易に、短時間に行なうこと
ができる。
れたコンクリート製品の製造が可能であり、かつ、型枠
の付着コンクリート除去作業を必要としない、新規なコ
ンクリート製品製造用シート、およびこれを用いた優れ
た、かつ安価なコンクリート製品製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の複合シートは、表面層が柔軟な
ゴム、プラスチック、裏面層が柔軟なゴム磁石層または
プラスチック磁石層よりなる。このシートを既存のコン
クリート製品製造用型枠の内面に設置することにより、
容易、効率的、経済的に、優れた外観を持つコンクリー
ト製品を製造することが出来る。また、コンクリート製
品製造終了後の型枠開放が容易に、短時間に行なうこと
ができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル等の建築物に
使用されるコンクリートパネル等および一般家屋の外
壁、塀等に使用される建築用コンクリート製品および公
園、道路、斜面等の保護、景観改良等に使用されるコン
クリートブロック、パネル、擁壁等および通路、流水路
等に使用されるボックスカルバート、Ｕ字溝等の土木用
プレキャストコンクリート製品の製造に広く適用される
コンクリート製品製造用複合シート及びこれを用いたコ
ンクリート製品製造方法に関する。
使用されるコンクリートパネル等および一般家屋の外
壁、塀等に使用される建築用コンクリート製品および公
園、道路、斜面等の保護、景観改良等に使用されるコン
クリートブロック、パネル、擁壁等および通路、流水路
等に使用されるボックスカルバート、Ｕ字溝等の土木用
プレキャストコンクリート製品の製造に広く適用される
コンクリート製品製造用複合シート及びこれを用いたコ
ンクリート製品製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築、土木用途に広く使用されて
いるコンクリート製品の製造は、所望する形状の外形部
分に、木材、合板またはプラスチック板等いわゆるコン
パネを使用し、生コンクリートを充填、固化させる方
法、および鉄、鋼等の型枠を使用し、生コンクリートを
充填、固化させる方法が一般的である。特に近年、製造
されるコンクリート製品の規格化、あるいは強度、品
質、寸法精度の向上および施工の簡素化、省力化、工期
短縮等の目的から、コンクリート製品の工場生産が大巾
に増大している。コンクリート製品の工場生産において
はほとんどの場合、鉄、鋼等の型枠（以下型枠と記す）
を使用することが行なわれている。
いるコンクリート製品の製造は、所望する形状の外形部
分に、木材、合板またはプラスチック板等いわゆるコン
パネを使用し、生コンクリートを充填、固化させる方
法、および鉄、鋼等の型枠を使用し、生コンクリートを
充填、固化させる方法が一般的である。特に近年、製造
されるコンクリート製品の規格化、あるいは強度、品
質、寸法精度の向上および施工の簡素化、省力化、工期
短縮等の目的から、コンクリート製品の工場生産が大巾
に増大している。コンクリート製品の工場生産において
はほとんどの場合、鉄、鋼等の型枠（以下型枠と記す）
を使用することが行なわれている。
【０００３】ところが、型枠を使用してコンクリート製
品を製造する場合、生コンクリート充填、固化の過程
で、内部に包含されている空気、微量の揮発物質が十分
除去されず、製品コンクリート内部、および型枠内面と
の境界に残存する場合が多い。特に、製造スピードアッ
プ、固化反応促進のため、外部より加熱蒸気等で加熱す
るいわゆる蒸気養生を行なう場合、これらがコンクリー
ト内部および外面、外壁に気泡、穴、欠陥として現れ強
度不足、外観不良製品となる。このため、型枠内に生コ
ンクリートを充填後、生コンクリートを棒等の治具を用
いて人力により攪拌する、または型枠を振動、回転する
等による脱気作業が必要となっている。
品を製造する場合、生コンクリート充填、固化の過程
で、内部に包含されている空気、微量の揮発物質が十分
除去されず、製品コンクリート内部、および型枠内面と
の境界に残存する場合が多い。特に、製造スピードアッ
プ、固化反応促進のため、外部より加熱蒸気等で加熱す
るいわゆる蒸気養生を行なう場合、これらがコンクリー
ト内部および外面、外壁に気泡、穴、欠陥として現れ強
度不足、外観不良製品となる。このため、型枠内に生コ
ンクリートを充填後、生コンクリートを棒等の治具を用
いて人力により攪拌する、または型枠を振動、回転する
等による脱気作業が必要となっている。
【０００４】さらに製造の繰り返しにより、固化したコ
ンクリートの一部が型枠内面に付着し、コンクリート製
品の脱型を困難にするばかりでなく、コンクリート製品
からコンクリートの一部が欠落、陥没し、欠陥のない平
滑な外観のコンクリート製品の製造が難しくなってい
る。このため、コンクリート製品を脱型、取り出し後、
型枠内面からの付着コンクリートの除去が必須となって
いるが、多大な時間、労力を要し、これの改善が強く求
められている。
ンクリートの一部が型枠内面に付着し、コンクリート製
品の脱型を困難にするばかりでなく、コンクリート製品
からコンクリートの一部が欠落、陥没し、欠陥のない平
滑な外観のコンクリート製品の製造が難しくなってい
る。このため、コンクリート製品を脱型、取り出し後、
型枠内面からの付着コンクリートの除去が必須となって
いるが、多大な時間、労力を要し、これの改善が強く求
められている。
【０００５】加えて近年、コンクリート製品の敷設場
所、環境によっては、単にコンクリート面を持ったコン
クリート製品が好まれず、天然石、木材等に近似した外
観の、いわゆる環境に優しい製品がコンクリート製品に
も求められて来ている。これらの動向に対応するために
は、多種多様の型枠を数多く保持することが必要となる
が、コンクリート製品製造のための型枠は通常極めて高
価であり、かつ近年のコンクリート製品の大型化にも対
応する型枠費用は莫大となっている。
所、環境によっては、単にコンクリート面を持ったコン
クリート製品が好まれず、天然石、木材等に近似した外
観の、いわゆる環境に優しい製品がコンクリート製品に
も求められて来ている。これらの動向に対応するために
は、多種多様の型枠を数多く保持することが必要となる
が、コンクリート製品製造のための型枠は通常極めて高
価であり、かつ近年のコンクリート製品の大型化にも対
応する型枠費用は莫大となっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、既存の型枠
を使用して、外観の優れたコンクリート製品の製造が可
能であり、かつ、型枠のコンクリート除去作業を必要と
しない、新規なコンクリート製品製造用複合シートおよ
びこれを用いた優れた、かつ安価なコンクリート製品製
造方法を提供するものである。
を使用して、外観の優れたコンクリート製品の製造が可
能であり、かつ、型枠のコンクリート除去作業を必要と
しない、新規なコンクリート製品製造用複合シートおよ
びこれを用いた優れた、かつ安価なコンクリート製品製
造方法を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、表面層が
柔軟なゴム、プラスチック、裏面が柔軟なゴム磁石層ま
たはプラスチック磁石層よりなる複合シート（以下複合
シートと記す）を使用することにより優れた外観を持っ
たコンクリート製品を容易に、効率的、経済的に製造す
ることが出来ることを見出し本発明を完成させるに到っ
た。
柔軟なゴム、プラスチック、裏面が柔軟なゴム磁石層ま
たはプラスチック磁石層よりなる複合シート（以下複合
シートと記す）を使用することにより優れた外観を持っ
たコンクリート製品を容易に、効率的、経済的に製造す
ることが出来ることを見出し本発明を完成させるに到っ
た。
【０００８】本発明の複合シートは、表面層が柔軟なゴ
ム、プラスチック、裏面層が柔軟なゴム磁石層またはプ
ラスチック磁石層よりなる複合シートよりなる。このシ
ートを既存のコンクリート製品製造用型枠の内面に設置
することにより、容易かつ経済的にコンクリート製品を
製造することが出来る。
ム、プラスチック、裏面層が柔軟なゴム磁石層またはプ
ラスチック磁石層よりなる複合シートよりなる。このシ
ートを既存のコンクリート製品製造用型枠の内面に設置
することにより、容易かつ経済的にコンクリート製品を
製造することが出来る。
【０００９】本発明の複合シートの表面層の柔軟性は、
取り扱い、使用時に巻き取り出来る程度の柔軟性を有す
れば特に規定されないが、通常ＪＩＳ（Ａ法）硬度で５
５〜８５が有用であり、好ましくは６０〜８０である。
表面硬度が５５に満たない場合は繰り返しの使用で表面
層自身に破れを生じる場合があり、硬度が８５を越えた
場合は、型枠よりの取り外し、開放時間が長くなり作業
性が著しく劣る。裏面層に柔軟なゴム磁石層、またはプ
ラスチック磁石層よりなる磁石層を設けることにより、
鉄、鋼等の既存型枠への設置が極めて容易となり、かつ
製造終了後の型枠からの取り外しも容易であるほか、コ
ンクリート製品脱型後の型枠を直ちに次の製造に使用す
ることが可能となる。
取り扱い、使用時に巻き取り出来る程度の柔軟性を有す
れば特に規定されないが、通常ＪＩＳ（Ａ法）硬度で５
５〜８５が有用であり、好ましくは６０〜８０である。
表面硬度が５５に満たない場合は繰り返しの使用で表面
層自身に破れを生じる場合があり、硬度が８５を越えた
場合は、型枠よりの取り外し、開放時間が長くなり作業
性が著しく劣る。裏面層に柔軟なゴム磁石層、またはプ
ラスチック磁石層よりなる磁石層を設けることにより、
鉄、鋼等の既存型枠への設置が極めて容易となり、かつ
製造終了後の型枠からの取り外しも容易であるほか、コ
ンクリート製品脱型後の型枠を直ちに次の製造に使用す
ることが可能となる。
【００１０】本発明に使用する複合シートの表面層の材
質は、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プ
ロピレンゴム、天然ゴム、軟質塩化ビニル樹脂、または
塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂またはオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーが好ましく、その厚さは０．１ｍｍ〜２ｍｍ
が適当であり、好ましくは０．２〜１．５ ｍｍであ
る。厚さが０．１ｍｍに満たない場合は、繰り返しの製
造使用に耐え難い場合が多くなり、２ｍｍを超えた場合
は、型枠開放に時間を要する等、複合シートの取り扱い
がやや難しくなる。
質は、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プ
ロピレンゴム、天然ゴム、軟質塩化ビニル樹脂、または
塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂またはオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーが好ましく、その厚さは０．１ｍｍ〜２ｍｍ
が適当であり、好ましくは０．２〜１．５ ｍｍであ
る。厚さが０．１ｍｍに満たない場合は、繰り返しの製
造使用に耐え難い場合が多くなり、２ｍｍを超えた場合
は、型枠開放に時間を要する等、複合シートの取り扱い
がやや難しくなる。
【００１１】複合シートの裏面の磁石層は、柔軟な天然
ゴム、軟質塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系熱可塑性エラ
ストマー（以下塩化ビニルＴＰＥと記す）または塩素化
ポリエチレン（以下ＣＰＥと記す）に鉄、コバルト、ニ
ッケル等の酸化物等の磁性粉を混合して製造されるもの
が一般的で、経済的にも有用であり、公知の方法で製造
できる。磁石層の厚さは、０．５ｍｍ〜２ｍｍが有効
で、０．５ｍｍに満たないと、型枠への付着性が不十分
な場合が生じ、２ｍｍを超えると、複合シートの重量が
大きくなりコンクリート製品製造に使用する場合の取り
扱いが難しくなる。更に、磁石層の硬度（ＪＩＳ Ａ）
は４０〜８０、好ましくは５０〜７０の範囲が有効で、
硬度が４０に満たないと繰り返しの使用で破れを生じる
場合があり、８０を越えると型枠からの開放に長時間を
要する場合が生じ、好ましくない。複合シートは、表面
層に供するシートを押出し法などの公知の方法で製造
し、これと磁石層を貼り合わせることにより積層したも
のでも、両者を共押出し等の方法で一体で製造したもの
でもよい。
ゴム、軟質塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系熱可塑性エラ
ストマー（以下塩化ビニルＴＰＥと記す）または塩素化
ポリエチレン（以下ＣＰＥと記す）に鉄、コバルト、ニ
ッケル等の酸化物等の磁性粉を混合して製造されるもの
が一般的で、経済的にも有用であり、公知の方法で製造
できる。磁石層の厚さは、０．５ｍｍ〜２ｍｍが有効
で、０．５ｍｍに満たないと、型枠への付着性が不十分
な場合が生じ、２ｍｍを超えると、複合シートの重量が
大きくなりコンクリート製品製造に使用する場合の取り
扱いが難しくなる。更に、磁石層の硬度（ＪＩＳ Ａ）
は４０〜８０、好ましくは５０〜７０の範囲が有効で、
硬度が４０に満たないと繰り返しの使用で破れを生じる
場合があり、８０を越えると型枠からの開放に長時間を
要する場合が生じ、好ましくない。複合シートは、表面
層に供するシートを押出し法などの公知の方法で製造
し、これと磁石層を貼り合わせることにより積層したも
のでも、両者を共押出し等の方法で一体で製造したもの
でもよい。
【００１２】更に磁石層の鉄板への吸着力は、２０ｇ／
ｃｍ2 〜５０ｇ／ｃｍ2 が好ましく、２０ｇ／ｃｍ2 に
満たない場合は、型枠への設置後、振動等によりズレを
生じる場合がある。５０ｇ／ｃｍ2 を超える場合は、製
造終了後の型枠からの取り外しにやや困難を生じる場合
もあるが特にこれに限定されるものではない。
ｃｍ2 〜５０ｇ／ｃｍ2 が好ましく、２０ｇ／ｃｍ2 に
満たない場合は、型枠への設置後、振動等によりズレを
生じる場合がある。５０ｇ／ｃｍ2 を超える場合は、製
造終了後の型枠からの取り外しにやや困難を生じる場合
もあるが特にこれに限定されるものではない。
【００１３】柔軟な表面層に、高さまたは深さ０．２ｍ
ｍ〜２ｍｍの規則的な、または不規則的な線、条または
模様の突起および／または窪みを有することも有効であ
る（図２）。これらの線、条等を型枠下部より上面に連
続することにより、コンクリート製品表面の気泡除去に
有効であることが確認された。更に、表面層の線、条ま
たは模様の突起がコンクリート製品表面に転写されるこ
とにより、従来のコンクリート素面にないソフト観、柔
らかさを持ったコンクリート製品とすることが可能とな
る。
ｍ〜２ｍｍの規則的な、または不規則的な線、条または
模様の突起および／または窪みを有することも有効であ
る（図２）。これらの線、条等を型枠下部より上面に連
続することにより、コンクリート製品表面の気泡除去に
有効であることが確認された。更に、表面層の線、条ま
たは模様の突起がコンクリート製品表面に転写されるこ
とにより、従来のコンクリート素面にないソフト観、柔
らかさを持ったコンクリート製品とすることが可能とな
る。
【００１４】複合シートの表面に、更にシリコーンオイ
ル、油脂、石鹸液等を塗布またはスプレー等の手段でコ
ンクリート付着防止処理を行なうこともコンクリート製
品表面、外観の向上をもたらし、コンクリート製品脱型
も容易になることから製造サイクル向上に繋がるため本
発明の効果を促進することが出来る。
ル、油脂、石鹸液等を塗布またはスプレー等の手段でコ
ンクリート付着防止処理を行なうこともコンクリート製
品表面、外観の向上をもたらし、コンクリート製品脱型
も容易になることから製造サイクル向上に繋がるため本
発明の効果を促進することが出来る。
【００１５】本発明の複合シートを既存のコンクリート
型枠に設置し、生コンクリートを充填後、振動脱気、蒸
気養生等通常の製造手段をそのまま適用して製品の製造
に供することが出来る。本複合シートの設置により製品
の脱型が極めて短時間に、容易に行なうことが可能とな
り、かつ得られたコンクリート製品は気泡、欠落等のな
い優れた外観を有するほか、型枠は直ちに次のコンクリ
ート製品製造に使用可能となる。
型枠に設置し、生コンクリートを充填後、振動脱気、蒸
気養生等通常の製造手段をそのまま適用して製品の製造
に供することが出来る。本複合シートの設置により製品
の脱型が極めて短時間に、容易に行なうことが可能とな
り、かつ得られたコンクリート製品は気泡、欠落等のな
い優れた外観を有するほか、型枠は直ちに次のコンクリ
ート製品製造に使用可能となる。
【００１６】
【実施例】以下に本発明を実施例をもって更に詳細に説
明する。 実施例１〜９ 図３に示すように、縦１ｍ、横１ｍ、巾１５ｃｍの、磁
性を有する金属性型枠の内面に、表１に示した図１の模
式図のような複合シートを設置し、生コンクリート（Ｗ
／Ｃ比５０％、スランプ８ｃｍ、粗骨材寸法２０ｍｍ、
Ｓ／ａ比４０％、混和材１％）を型枠内に注入して２４
時間室温にて固化後、型枠を取り外し、コンクリート製
品の表面状態の観察を行なった。この結果を表１に示
す。
明する。 実施例１〜９ 図３に示すように、縦１ｍ、横１ｍ、巾１５ｃｍの、磁
性を有する金属性型枠の内面に、表１に示した図１の模
式図のような複合シートを設置し、生コンクリート（Ｗ
／Ｃ比５０％、スランプ８ｃｍ、粗骨材寸法２０ｍｍ、
Ｓ／ａ比４０％、混和材１％）を型枠内に注入して２４
時間室温にて固化後、型枠を取り外し、コンクリート製
品の表面状態の観察を行なった。この結果を表１に示
す。
【００１７】比較例１〜６ 本発明の複合シートを使用しない他は実施例１〜９と同
様に試験をし、結果を表２に示した。
様に試験をし、結果を表２に示した。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【表２】
【００２０】本発明の複合シートを用いた実施例１〜９
では、型枠開放が容易に、短時間に実行出来、更に製造
された製品の表面には気泡、窪み、欠損等の欠陥が極め
て少なくなっている。これに対して本発明の範囲をはず
れた比較例１〜６では、型枠開放に時間を要し、製造さ
れたコンクリート製品も表面に気泡、欠損等の欠陥が多
く認められ、外観の劣った製品となった。
では、型枠開放が容易に、短時間に実行出来、更に製造
された製品の表面には気泡、窪み、欠損等の欠陥が極め
て少なくなっている。これに対して本発明の範囲をはず
れた比較例１〜６では、型枠開放に時間を要し、製造さ
れたコンクリート製品も表面に気泡、欠損等の欠陥が多
く認められ、外観の劣った製品となった。
【００２１】
【発明の効果】実施例から明らかなように、金属型枠を
使用するコンクリート製品製造において、本発明の複合
シートおよびこれを使用した製造方法により、コンクリ
ート固化後型枠開放が容易に、短時間に行なうことが可
能となり、かつ得られた製品も表面欠陥のない、極めて
良好な外観を有するコンクリート製品となる。
使用するコンクリート製品製造において、本発明の複合
シートおよびこれを使用した製造方法により、コンクリ
ート固化後型枠開放が容易に、短時間に行なうことが可
能となり、かつ得られた製品も表面欠陥のない、極めて
良好な外観を有するコンクリート製品となる。
【図１】 複合シートの模式図
【図２】 複合シートの模式図（線条付き）
【図３】 実施例のコンクリート製品製造の模式図
【図４】 コンクリート製品の表面欠陥の説明図（模式
図）
図）
Claims (6)
- 【請求項１】 ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチ
レン−プロピレンゴム、天然ゴム、軟質塩化ビニル樹脂
または塩化ビニル系熱可塑性エラストマーのいずれか１
種よりなる厚さ０．１ｍｍ〜２ｍｍの柔軟な表面層と、
柔軟なゴム磁石層またはプラスチック磁石層よりなる裏
面層で構成されるコンクリート製品製造用複合シート。 - 【請求項２】 磁石層が、天然ゴム、軟質塩化ビニル樹
脂、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエ
チレンのいずれか１種と磁性粉を含有する厚さ０．５ｍ
ｍ〜２ｍｍの層であることを特徴とする請求項１記載の
コンクリート製品製造用複合シート。 - 【請求項３】 磁石層の鉄板への吸着力が２０ｇ／ｃｍ
2 〜５０ｇ／ｃｍ2であることを特徴とする請求項１記
載のコンクリート製品製造用複合シート。 - 【請求項４】 表面層が、高さまたは深さ０．２ｍｍ〜
２ｍｍの規則的なまたは不規則的な線、条または模様の
突起および／または窪みを有することを特徴とする請求
項１記載のコンクリート製品製造用複合シート。 - 【請求項５】 請求項１のコンクリート製品製造用複合
シートを鉄製、または鋼製コンクリート型枠の内面の一
部または全面に設置した後、型枠に生コンクリートを充
填、固化させることよりなるコンクリート製品製造方
法。 - 【請求項６】 表面に模様を有するコンクリート製品を
得ることを特徴とする請求項５記載のコンクリート製品
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9175841A JPH1119913A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | コンクリート製品製造用複合シート及びコンクリート製品製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9175841A JPH1119913A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | コンクリート製品製造用複合シート及びコンクリート製品製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1119913A true JPH1119913A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16003162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9175841A Withdrawn JPH1119913A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | コンクリート製品製造用複合シート及びコンクリート製品製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1119913A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007168088A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Maxstone Kk | 覆工材成形用複合型枠 |
| JP2007220964A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Kakuichi Kasei Kk | シート状磁石 |
| CN104057535A (zh) * | 2014-05-16 | 2014-09-24 | 郑州东方炉衬材料有限公司 | 浇注成型轻质耐火砖的去模具方法 |
| EP3206868B1 (fr) * | 2014-10-17 | 2020-03-04 | Pro-t-co | Feuille pour la protection d'une surface de coffrage, installation de coffrage, procédé de fabrication et procédé de mise en oeuvre |
-
1997
- 1997-07-01 JP JP9175841A patent/JPH1119913A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007168088A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Maxstone Kk | 覆工材成形用複合型枠 |
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