JPH1119833A - 部品締付装置 - Google Patents

部品締付装置

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Publication number
JPH1119833A
JPH1119833A JP19046397A JP19046397A JPH1119833A JP H1119833 A JPH1119833 A JP H1119833A JP 19046397 A JP19046397 A JP 19046397A JP 19046397 A JP19046397 A JP 19046397A JP H1119833 A JPH1119833 A JP H1119833A
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JP
Japan
Prior art keywords
socket
nut runner
tightening
intermediate shaft
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP19046397A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kanamaru
武 金丸
Hideharu Sakimori
秀春 先森
Katsunori Takahashi
克典 高橋
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH1119833A publication Critical patent/JPH1119833A/ja
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】必要とするソケットを締付方向と直角方向に移
動させて選択する選択手段と、ナットランナを進出した
時に必要なソケットを締付方向に通過させると共に、不
要なソケットの移動を阻止する阻止手段と、阻止された
ソケットの停止位置を保持する保持手段とを備えること
で、ソケット交換を瞬時に行なうことができるのは勿
論、コンパクトな構成にて締付部品の切換えができ、特
に多軸締付に適する部品締付装置の提供を目的とする。 【解決手段】複数種の部品49を締付ける部品締付装置
であって、必要とするソケット35Aを締付方向と直角
方向に移動させて選択する選択手段と、ナットランナ1
8を進出した時に必要なソケット35Aを締付方向に通
過させると共に、不要なソケット35Bの移動を阻止す
る阻止手段45と、阻止されたソケット35Bの停止位
置を保持する保持手段31とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばソケット
を選択することにより六角ボルトや六角穴付ボルトのよ
うな複数種の部品を締付ける部品締付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ソケット自動交換装置として例え
ば特開平9−29558号公報に記載の装置がある。す
なわち、各種サイズのソケットをソケット整列棚の複数
の収納部に予め配設し、ハンドリング装置により締付け
に適した任意のソケットをソケット整列棚から取出し
て、取出されたソケットをソケット保持部に保持させる
ように構成したソケット自動交換装置である。この従来
装置によれば多種類サイズのソケットを1台の交換装置
にて自動交換することができる利点がある反面、ソケッ
トを交換毎にソケット整列棚から取出す必要があるので
ソケット交換に時間がかかる問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、必要とするソケットを締付方向と直角方向
に移動させて選択する選択手段と、ナットランナを進出
した時に必要なソケットを締付方向に通過させると共
に、不要なソケットの移動を阻止する阻止手段と、阻止
されたソケットの停止位置を保持する保持手段とを備え
ることで、ソケット交換を瞬時に行なうことができるの
は勿論、コンパクトな構成にて締付部品の切換えがで
き、特に多軸締付に適する部品締付装置の提供を目的と
する。
【0004】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述のソケットを締
付長さに対応して弾性支持することで、六角ボルトや六
角穴付ボルトなどの部品が締付けられる時、弾性支持さ
れたソケットを締付方向に付勢して、確実な締付が得ら
れる部品締付装置の提供を目的とする。
【0005】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、上述のナットランナ
を支持するナットランナ移動台と、先端にソケットを有
する中間シャフトが支持されるソケット支持部材とを設
け、ナットランナ移動台に対してソケット支持部材を接
離可能に支持させることで、ソケット支持部材の近接移
動時にナットランナ先端に対して中間シャフトを一度に
嵌合させることができる部品締付装置の提供を目的とす
る。
【0006】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項3記載の発明の目的と併せて、上述のナットランナ
の先端部に設けられた中間ソケットを該ナットランナに
対して軸動可能(軸方向へ移動可能)に支持すること
で、中間シャフトが中間ソケットに対して嵌合しなかっ
た場合に、中間ソケットを軸方向に回避させ、嵌合する
まで待機させることができる部品締付装置の提供を目的
とする。
【0007】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項4記載の発明の目的と併せて、上述の中間ソケット
に対して中間シャフト頭部が嵌合したことを検知する検
知手段を設けることで、両者の嵌合を検出、確認するこ
とができる部品締付装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項3記載の発明の目的と併せて、上述の中間シャフト
をソケット支持部材に対して軸動機能(軸方向に移動可
能)に構成することで、不要なソケットが阻止手段に当
接した後における必要なソケット、中間シャフト、ソケ
ット支持部材等の締付方向へ移動を可能とすることがで
きる部品締付装置の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項3記載の発明の目的と併せて、上述のソケット支持
部材に中間シャフトの連れ回りを阻止する固定手段を設
けることで、ナットランナの先端に対して中間シャフト
を嵌合させる時、固定手段にて中間シャフトの連れ回り
を阻止することで、円滑な嵌合作用を確保することがで
きる部品締付装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、複数種の部品を締付ける部品締付装置であっ
て、必要とするソケットを締付方向と直角方向に移動さ
せて選択する選択手段と、ナットランナを進出した時に
必要なソケットを締付方向に通過させると共に、不要な
ソケットの移動を阻止する阻止手段と、阻止されたソケ
ットの停止位置を保持する保持手段とを備えた部品締付
装置であることを特徴とする。
【0011】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記ソケットは締付
長さに応じて弾性支持された部品締付装置であることを
特徴とする。
【0012】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記ナットランナを
支持するナットランナ移動台と、先端にソケットを有す
る中間シャフトが支持されるソケット支持部材とを設
け、上記ナットランナ移動台に対してソケット支持部材
を接離可能に支持させた部品締付装置であることを特徴
とする。
【0013】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項3記載の発明の構成と併せて、上記ナットランナの
先端部に設けられた中間ソケットをナットランナに対し
て軸動可能に支持した部品締付装置であることを特徴と
する。
【0014】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項4記載の発明の構成と併せて、上記中間ソケットに
対して中間シャフト頭部が嵌合したことを検知する検知
手段を設けた部品締付装置であることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項3記載の発明の構成と併せて、上記中間シャフトは
ソケット支持部材に対して軸動可能に構成された部品締
付装置であることを特徴とする。
【0016】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項3記載の発明の構成と併せて、上記ソケット支持部
材には中核シャフトの連れ回りを阻止する固定手段が設
けられた部品締付装置であることを特徴とする。
【0017】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、上述の選択手段は必要とするソケットを締付
方向と直角方向に移動させて選択し、上述の阻止手段は
ナットランナを進出した時に必要なソケットを締付方向
に通過させると共に、不要なソケットの移動を阻止し、
また保持手段は移動が阻止されたソケットの停止位置を
保持する。このように上述の選択手段により必要とする
ソケットを締付方向と直角の方向に移動させて選択する
ので、ソケット交換を瞬時に行なうことができるのは勿
論、コンパクトな構成にて締付部品の切換えができ、特
に多軸締付に適する効果がある。しかも阻止手段を通過
した必要なソケットにて部品(六角ボルトや六角穴付ボ
ルト等)を確実に締付けることができる効果がある。
【0018】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のソケッ
トは締付長さに応じて弾性支持されているので、部品が
締付けられる時、弾性支持されたソケットを締付方向に
押圧付勢して、部品の確実な締付けが得られる効果があ
る。
【0019】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上述のナット
ランナ移動台に対してソケット支持部材を接離可能に支
持させたので、ソケット支持部材をナットランナ移動台
に近接移動させた時、ナットランナ先端に対して中間シ
ャフトを一度に嵌合させることができる効果がある。
【0020】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項3記載の発明の効果と併せて、上述のナット
ランナの先端部に設けられた中間ソケットを該ナットラ
ンナに対して軸動可能に支持したので、中間シャフトが
中間ソケットに対して嵌合しなかった場合に、中間ソケ
ットを軸方向に回避させ、嵌合が得られるまで待機させ
ることができる効果がある。
【0021】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項4記載の発明の効果と併せて、上述の検知手
段は中間ソケットに対して中間シャフト頭部が嵌合した
ことを検知するので、これら両者の嵌合の有無を検出、
確認することができる効果がある。
【0022】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項3記載の発明の効果と併せて、上述の中間シ
ャフトはソケット支持部材に対して軸動可能に構成され
ているので、不要なソケットが阻止手段に当接した後
に、このソケットを先端側に備えた中間シャフトはソケ
ット支軸部材に対して軸動可能であるため、上記当接後
において必要なソケット、この必要なソケットを先端側
に備えた中間シャフト、ソケット支持部材等の締付方向
への移動が可能となり、円滑な部品締付けを行なうこと
ができる効果がある。
【0023】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項3記載の発明の効果と併せて、上述の固定手
段は中間シャフトの連れ回りを阻止するので、ナットラ
ンナの先端に対して中間シャフトを嵌合させる時、中間
シャフトの連れ回りがなくなり、このため円滑な嵌合作
用を確保することができる効果がある。
【0024】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は部品締付装置を示し、図1において架構
1の前面(図1の右面)と上面とに平板2,3を固定
し、前面側の平板2には上下方向に延びる2本のレール
(図面では1本のみを示す)4,4を固定し、上面側の
平板3にはシリンダベース5を取付けている。
【0025】上述のシリンダベース5の上面には昇降ユ
ニット6の全体を昇降操作するシリンダ7を立設固定し
ている。一方、上述のレール4に摺動自在に配設したス
ライダ8をその背面に備えてなる板状の昇降台9を設
け、この昇降台9の前面(図1の右面)には2つの逆L
字状のブラケット(図面では1つのみを示す)10,1
0を介してナットランナ移動台11を水平に取付けてい
る。
【0026】ここで、上述の昇降台9の上部にはアタッ
チメント12,13を介して上述のシリンダ7のピスト
ンロッド先端を連結すると共に、スプロケット14,1
5で案内されたチェーン16の一端を連結し、このチェ
ーン16の他端にはシリンダ7の負荷軽減用のバランス
ウエイト17を取付けている。上述のナットランナ移動
台11には図1、図2、図3に示す如く合計10個(1
列5個の組を2列)の電動タイプのナットランナ18を
立設固定している。
【0027】また上述のナットランナ移動台11の長手
方向両サイドにおける上面には図2、図3、図4に示す
如くシリンダ19,19を取付け、このシリンダ19に
よりブラケット20、ロッド21を介して枠部材22を
上昇、下降操作すべく構成している。すなわち上述のナ
ットランナ移動台11の長手方向両サイドにおける下面
に2つの筒軸23,23を固定し、これら各筒軸23,
23にはメタル24を介して上述のロッド21を昇降可
能に配設して、筒軸23から上下方向へ突出させたロッ
ド21の上部とシリンダ19のピストンロッドとをブラ
ケット20にて連結すると共に、ロッド21の下部相互
間に上述の枠部材22を水平に張架することで、シリン
ダ19の操作により枠部材22を昇降すべく構成したも
のである。換言すればナットランナ移動台11に対して
次に述べるソケット支持部材25を接離可能に支持させ
たものである。
【0028】この枠部材22は図5に示す如く方形枠状
に形成され、この枠部材22の長手方向における対向面
に形成された凹溝22a(ガイド部)に沿って水平横方
向に移動し得るようにソケット支持部材25を枠内に取
付けている。上述の枠部材22の一方(図5の右方)の
外面にはシリンダ26を取付け、このシリンダ26のピ
ストンロッド27を枠内へ臨設し、このピストンロッド
27先端とソケット支持部材25とを連結して、シリン
ダ26の操作によりソケット支持部材25をソケット締
付方向と直交する方向へ移動すべく構成している。つま
り、このシリンダ26により後述するソケット35A,
35Bを締付方向と直角方向に移動させるように構成し
ている。
【0029】また上述のソケット支持部材25における
長手方向両端にボルト28を埋設すると共に、これらボ
ルト28と対向するように枠部材22の幅方向の対向面
にはボルト、ナット構成のアジャスト・ストッパ29を
取付けて、シリンダ26によるソケット支持部材25の
往動位置、復動位置を規制すべく構成している。
【0030】上述のソケット支持部材25には図1、図
2、図5、図6に示すように合計20個(1列10個の
組を2列)の中間シャフト30を設けている。これらの
各中間シャフト30はソケット支持部材25にそれぞれ
ベアリング31(図6参照)を介して上下動可能(軸動
可能)に配設されている。
【0031】図6に示すように上述の中間シャフト30
の頭部30aはプラグ32で閉止されると共に、この頭
部30aの外面形状は六角形に形成されている。また中
間シャフト30の内部にはコイルスプリング33を介し
てソケット軸34を上下動可能に配設し、このソケット
軸34の下部にはソケット35A,35Bを一体的に取
付けるが、図1、図2に示す如く合計20個の中間シャ
フト30およびソケット軸34のうち10個のソケット
軸34の下部には図7に示すように、その先端の断面形
状が六角形のソケット35A(いわゆる外六角のソケッ
ト)を取付け、残りの10個のソケット34の下部には
図8に示すようにその先端の断面形状が六角穴形状のソ
ケット35B(いわゆる内六角のソケット)を取付けて
いる。
【0032】而して図2に示すようにシリンダ26のピ
ストンロッド27を突出動させない選択条件下にあって
は同図に示す如く外六角のソケット35Aに対応した合
計10個の中間シャフト30がナットランナ18と対向
し、図9に示すようにシリンダ26のピストンロッド2
7を突出させた選択条件下にあっては同図に示す如く内
六角のソケット35Bに対応した合計10個の中間シャ
フト30がナットランナ18と対向するように構成して
いる。
【0033】また上述のコイルスプリング33により各
ソケット35A,35Bを締付長さに対応して弾性支持
している。ところで、図6に示すように上述のナットラ
ンナ18の下端(先端)には中間ソケット36を上下動
可能(軸動可能)に取付けている。
【0034】すなわちナットランナ駆動軸18aを六角
柱状またはスプライン状に形成し、このナットランナ駆
動軸18aと一体回転すると共に、上下動が許容される
ように六角孔またはスプライン孔の孔部36aを有する
中間ソケット36を平ワッシャ37およびナット38を
用いてナットランナ駆動軸18aに配設し、ナットラン
ナ18側の座面18bと中間ソケット36の頂面との間
には圧縮バネ39を介設している。
【0035】また上述の中間ソケット36は12角穴4
0を有し、中間シャフト30の頭部30a(六角)をこ
の中間ソケット36に嵌合する時、最大30度の回転に
て両者の嵌合が得られるように構成すると共に、中間シ
ャフト30が中間ソケット36に嵌合しなかった時、図
6に仮想線αで示す如く中間ソケット36が圧縮バネ3
9に抗して上動回避し、両者の嵌合が得られるまで待機
するように構成している。
【0036】さらに図1に示す如く枠部材22には、中
間シャフト30の頭部30aを中間ソケット36に嵌合
させる時に中間シャフト30の連れ回りを防止する固定
手段としてのブレーキ用のシリンダ41を取付けてい
る。このシリンダ41はナットランナ18に対応して合
計10個設けられている。
【0037】加えて、図2、図4に示す如く上述の筒軸
23の外面にはブラケット42を介して各列の中間ソケ
ット36直上部と対応するように光電センサ43,43
を対向配置して、これら光電センサ43により中間ソケ
ット36に対して中間シャフト30の頭部30aが嵌合
したか否かを検知する検知手段を構成している。
【0038】すなわち、中間ソケット36に対して中間
シャフト30の頭部30aが嵌合しなかった場合には、
中間ソケット36が図6に仮想線αで示す如く上動回避
して、光電センサ43,43間の投受光ラインL(図2
参照)を遮光するので、これにより非嵌合であることを
検出する。
【0039】しかも、図1、図2に示すように前述の架
構1における前面側の平板2の下部にはブラケット44
を介して阻止手段としての規制板45(所謂じゃま板)
を水平状に取付けている。この規制板45はナットラン
ナ18と上下方向に対向する位置にのみ選択された何れ
かのソケット35A,35Bの通過を許容する合計10
個の開口46を有し、ナットランナ18を進出(下動)
した時に必要なソケット35Aもしくは35Bを締付方
向に追加させると共に、不要なソケット35Bもしくは
35Aの移動(下動)を阻止するように構成している。
【0040】なお、前述の昇降ユニット6は各要素8〜
43から成る一方、この実施例では図1に示すようにシ
リンダブロック47に対してシリンダヘッド48を取付
けるためのネジ部品としての六角穴付ボルト49または
六角ボルト(図示せず)を1度に10本締付ける多軸締
付タイプのヘッドボルト締付装置を構成している。
【0041】このように構成した部品締付装置の作用を
図10乃至図14を参照して以下に詳述する。なお図1
0乃至図14は図3のD−D線に沿う矢視断面図であ
る。まずシリンダヘッド48をシリンダブロック47に
ボルトアップするボルト49(六角穴付ボルト)の種類
に対応して、ソケット先端が図7に示す如き六角柱状の
ソケット35Aを選択すべく選択手段としてのシリンダ
26を図2に示すように操作して、そのピストンロッド
27を非突出状態に保持する。
【0042】この時、下端に必要とするソケット35A
を備えた合計10個の中間シャフト30がナットランナ
18と上下方向に対向すると共に、同数のソケット35
Aは規制板45の開口46と対向する。なお不要なソケ
ット35Bは規制板45の開口46,46相互間の阻止
面と対向し、このソケット35Bをその下端に備えた合
計10個の他の中間シャフト30はナットランナ18と
非対向になる(図10参照)。
【0043】次に図4に示すシリンダ19のピストンロ
ッドを突出させて、ブラケット20、ロッド21、枠部
材22、ソケット支持部材25を介して、中間シャフト
30、ソケット軸34、ソケット35A,35Bを一体
的に上動させると、図11に示すように必要とするソケ
ット35Aに対応する中間シャフト30の頭部30aが
中間ソケット36の12角穴40に嵌合する。
【0044】この場合、中間シャフト30の連れ回りを
阻止する目的でブレーキ用のシリンダ41のピストンロ
ッドを突出させ、このピストンロッドで中間シャフト3
0の回転を規制した状態下において、ナットランナ18
側の中間ソケット36を低速回転させて、両者30a,
40を嵌合する。
【0045】なお、中間シャフト30の頭部30aが中
間ソケット36の12角穴40に嵌合しなかった場合に
は、中間ソケット36が図6に仮想線αで示すように圧
縮バネ39に抗して上動回避し、両者30a,40の嵌
合が得られるまで待機する。また斯る嵌合の可否は光電
センサ43により検出される。
【0046】次に図12に示すようにシリンダ7のピス
トンロッドを突出させ、昇降ユニット6の全体を下動さ
せると、まず不要なソケット35Bの下端が同図に示す
ように規制板45に当接して、このソケット35Bはそ
れ以上の下動が規制板45により阻止される一方、必要
なソケット35Aは規制板45の開口46と対向してい
るので、その通過が許容される状態下にある。
【0047】図12に示す状態からシリンダ7のピスト
ンロッドをさらに突出させて、昇降ユニット6の全体を
さらに下動させると、図13に示すように規制板45の
開口46を通過した必要なソケット35Aの先端六角部
がボルト49の六角穴に嵌合する一方、不要なソケット
35B側にあってはソケット軸34がコイルスプリング
33を圧縮すると共に、中間シャフト30がベアリング
31に沿って上動する。
【0048】図13に示す状態からシリンダ7のピスト
ンロッドをさらに突出させて、昇降ユニット6の全体を
さらに下動させると、図14に示すように必要なソケッ
ト35A側のソケット軸34がコイルスプリング33を
圧縮しながら、順次ボルト49を締付け、圧縮されたコ
イルスプリング33により締付方向へ押圧付勢されたソ
ケット35Aによるボルト49の締付トルクが所定値に
達した時、同図に示す如くボルト49の締付けが完了す
る。
【0049】図14に示すボルト49の締付け完了後に
おいて、シリンダ7のピストンロッドを収縮させて、昇
降ユニット6の全体を上動させると、図10に示すノー
マル状態に復帰する。ところで、シリンダヘッド48を
シリンダブロック47にボルトアップするボルトの種類
が図10〜図14に示す六角穴付ボルト49と異なり六
角ボルト(図示せず)である場合には、この六角ボルト
に対応してソケット先端が図8に示す如き六角穴形状の
ソケット35Bを選択すべく選択手段としてのシリンダ
26を図9に示すように操作して、そのピストンロッド
27を突出状態に保持する。
【0050】つまり、必要とするソケット35Bを締付
方向(この実施例では上下方向)と直角方向に移動させ
る。この後、上述と同様の操作を行なうことにより、各
ソケット35Bにて合計10本の六角ボルトを一度に締
付けることができる。
【0051】以上要するに、上記実施例の部品締付装置
によれば、選択手段(シリンダ26参照)は必要とする
ソケット35Aもしくは35Bを締付方向と直角方向に
移動させて選択し、上述の阻止手段(規制板45参照)
はナットランナ18を進出した時に必要なソケット35
Aもしくは35Bを締付方向に通過させると共に、不要
なソケット35Bもしくは35Aの移動を阻止し、また
保持手段(ベアリング31参照)は移動が阻止されたソ
ケット35Bもしくは35Aの停止位置を保持する。こ
のように上述の選択手段(シリンダ26参照)により必
要とするソケット35Aもしくは35Bを締付方向と直
角の方向に移動させて選択するので、ソケット交換を瞬
時に行なうことができるのは勿論、コンパクトな構成に
て締付部品の切換えができ、特に多軸締付に適する効果
がある。しかも阻止手段(規制板45参照)を通過した
必要なソケット35Aもしくは35Bにて部品(六角ボ
ルトや六角穴付ボルト49等)を確実に締付けることが
できる効果がある。
【0052】また、上述のソケット35A,35Bは締
付長さに応じて上述のコイルスプリング33により弾性
支持されているので、部品(ボルト49参照)が締付け
られる時、弾性支持されたソケット35Aもしくは35
Bを締付方向に押圧付勢して、部品(ボルト49参照)
の確実な締付けが得られる効果がある。
【0053】さらに、上述のナットランナ移動台11に
対してソケット支持部材25を接離可能に支持させたの
で、ソケット支持部材25をナットランナ移動台11に
近接移動(この実施例では上動)させた時、ナットラン
ナ18先端の中間ソケット36に対して中間シャフト3
0を一度に嵌合させることができる効果がある。
【0054】加えて、上述のナットランナ18の先端部
に設けられた中間ソケット36を該ナットランナ18に
対して軸動可能に支持したので、中間シャフト30が中
間ソケット36に対して嵌合しなかった場合に、中間ソ
ケット36を軸方向に回避させ、嵌合が得られるまで待
機させることができる効果がある。また、上述の検知手
段(光電センサ43参照)は中間ソケット36に対して
中間シャフト30の頭部30aが嵌合したことを検知す
るので、これら両者36,30aの嵌合の有無を検出、
確認することができる効果がある。
【0055】さらに、上述の中間シャフト30はソケッ
ト支持部材25に対して軸動可能に構成されているの
で、不要なソケット35Bもしくは35Aが阻止手段
(規制板45参照)に当接した後に、このソケット35
Bもしくは35Aを先端側に備えた中間シャフト30は
ソケット支軸部材25に対して軸動可能であるため、上
記当接後において必要なソケット35Aもしくは35B
と、この必要なソケットを先端側に備えた中間シャフト
30と、ソケット支持部材25等の締付方向への移動が
可能となり、円滑な部品(ボルト49参照)の締付けを
行なうことができる効果がある。
【0056】加えて、上述の固定手段(ブレーキ用のシ
リンダ41参照)は中間シャフト30の連れ回りを阻止
するので、ナットランナ18の先端(中間ソケット36
参照)に対して中間シャフト30を嵌合させる時、中間
シャフト30の連れ回りがなくなり、このため円滑な嵌
合作用を確保することができる効果がある。
【0057】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の締付対象としての部品は、実施例
のボルト49等のネジ部品に対応し、以下同様に、選択
手段は、シリンダ26に対応し、阻止手段は、規制板4
5に対応し、保持手段は、ベアリング31に対応し、検
知手段は、光電センサ43に対応し、固定手段は、ブレ
ーキ用のシリンダ41に対応するも、この発明は、上述
の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0058】例えば本発明の部品締付装置により六角穴
付ボルト49や六角ボルト等のネジ部品の他にナット等
の他の部品を締付けることもできる。また上述の各シリ
ンダ7,19,26,41としてはエアシリンダや油圧
シリンダを用いることができる他、ピストンロッドのス
トロークが小さい部分については流体シリンダに代えて
電磁ソレノイド等の他のアクチュエータを用いてもよ
い。さらに、ワークとしてはシリンダブロック47とシ
リンダヘッド48とを例示したが本発明は他のワークに
対する部品締付けに適用することも可能なことは云うま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の部品締付装置を示す側面図。
【図2】 図1の右側面図。
【図3】 図2のA−A線矢視断面図。
【図4】 図2のB−B線矢視断面図。
【図5】 図2のC−C線矢視断面図。
【図6】 図2の要部拡大断面図。
【図7】 一方のソケット先端の断面形状を示す説明
図。
【図8】 他方のソケット先端の断面形状を示す説明
図。
【図9】 ソケット支持部材の水平横移動による選択態
様を示す断面図。
【図10】 図3のD−D線に沿う矢視断面図。
【図11】 中間ソケットに対する中間シャフト嵌合時
の説明図。
【図12】 阻止手段によるソケット阻止動作を示す説
明図。
【図13】 阻止手段の開口によるソケット通過許容を
示す説明図。
【図14】 締付け完了時の説明図。
【符号の説明】
11…ナットランナ移動台 18…ナットランナ 25…ソケット支持部材 26…シリンダ(選択手段) 30…中間シャフト 30a…頭部 31…ベアリング(保持手段) 35A,35B…ソケット 36…中間ソケット 41…シリンダ(固定手段) 43…光電センサ(検知手段) 45…規制板(阻止手段) 49…ボルト(部品)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種の部品を締付ける部品締付装置であ
    って、必要とするソケットを締付方向と直角方向に移動
    させて選択する選択手段と、ナットランナを進出した時
    に必要なソケットを締付方向に通過させると共に、不要
    なソケットの移動を阻止する阻止手段と、阻止されたソ
    ケットの停止位置を保持する保持手段とを備えた部品締
    付装置。
  2. 【請求項2】上記ソケットは締付長さに応じて弾性支持
    された請求項1記載の部品締付装置。
  3. 【請求項3】上記ナットランナを支持するナットランナ
    移動台と、先端にソケットを有する中間シャフトが支持
    されるソケット支持部材とを設け、上記ナットランナ移
    動台に対してソケット支持部材を接離可能に支持させた
    請求項2記載の部品締付装置。
  4. 【請求項4】上記ナットランナの先端部に設けられた中
    間ソケットをナットランナに対して軸動可能に支持した
    請求項3記載の部品締付装置。
  5. 【請求項5】上記中間ソケットに対して中間シャフト頭
    部が嵌合したことを検知する検知手段を設けた請求項4
    記載の部品締付装置。
  6. 【請求項6】上記中間シャフトはソケット支持部材に対
    して軸動可能に構成された請求項3記載の部品締付装
    置。
  7. 【請求項7】上記ソケット支持部材には中間シャフトの
    連れ回りを阻止する固定手段が設けられた請求項3記載
    の部品締付装置。
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