JPH11197812A - ダイカスト鋳造における射出方法 - Google Patents
ダイカスト鋳造における射出方法Info
- Publication number
- JPH11197812A JPH11197812A JP482098A JP482098A JPH11197812A JP H11197812 A JPH11197812 A JP H11197812A JP 482098 A JP482098 A JP 482098A JP 482098 A JP482098 A JP 482098A JP H11197812 A JPH11197812 A JP H11197812A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger tip
- biscuit
- plunger
- injection
- die casting
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビスケット取られを発生しないダイカスト
鋳造における射出方法を提供すること。 【解決手段】 プランジャチップの射出動作完了後に、
プランジャチップをビスケットから引き離すか又はビス
ケットに接触させたままの状態で射出圧力をゼロないし
ほぼゼロにし、金型の型開きに追随させてプランジャチ
ップを前進動作させるようにした。
鋳造における射出方法を提供すること。 【解決手段】 プランジャチップの射出動作完了後に、
プランジャチップをビスケットから引き離すか又はビス
ケットに接触させたままの状態で射出圧力をゼロないし
ほぼゼロにし、金型の型開きに追随させてプランジャチ
ップを前進動作させるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカスト鋳造工
程において、射出スリーブ内に注入された金属溶湯を、
プランジャチップで射出し金型のキャビティ内に加圧充
填する射出方法に関するものである。
程において、射出スリーブ内に注入された金属溶湯を、
プランジャチップで射出し金型のキャビティ内に加圧充
填する射出方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】通常、射出スリーブ内の金属溶湯をプラ
ンジャチップで射出し金型のキャビティに加圧充填した
後も、そのままプランジャチップに圧力を加えてキュア
リング（溶湯凝固待ち）している。それは、金型の分流
子とプランジャチップの間に形成されるビスケット部分
をプランジャチップで押圧することにより、鋳巣のない
いわゆる押し湯効果を期待している為であるが、実際に
はビスケットが凝固する前にランナー部分が凝固してし
まうので、プランジャチップによる押し湯効果はほとん
ど期待できないのが現実である。
ンジャチップで射出し金型のキャビティに加圧充填した
後も、そのままプランジャチップに圧力を加えてキュア
リング（溶湯凝固待ち）している。それは、金型の分流
子とプランジャチップの間に形成されるビスケット部分
をプランジャチップで押圧することにより、鋳巣のない
いわゆる押し湯効果を期待している為であるが、実際に
はビスケットが凝固する前にランナー部分が凝固してし
まうので、プランジャチップによる押し湯効果はほとん
ど期待できないのが現実である。
【０００３】一方、溶湯を金型キャビティに加圧充填し
た後もそのままプランジャチップに圧力を加えている
と、ビスケットが凝固して収縮する際に径方向の収縮が
妨げられ、その結果、ビスケットの外周面が射出スリー
ブ内周面に強固に密着して、金型の型開き時にビスケッ
トが固定型側に残ってしまういわゆるビスケット取られ
が発生しやすく、しかもプランジャチップと射出スリー
ブ内周面との間にバリが差し込みやすい等の不具合があ
った。
た後もそのままプランジャチップに圧力を加えている
と、ビスケットが凝固して収縮する際に径方向の収縮が
妨げられ、その結果、ビスケットの外周面が射出スリー
ブ内周面に強固に密着して、金型の型開き時にビスケッ
トが固定型側に残ってしまういわゆるビスケット取られ
が発生しやすく、しかもプランジャチップと射出スリー
ブ内周面との間にバリが差し込みやすい等の不具合があ
った。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の不具合に鑑みてなされたものであり、いわゆるビス
ケット取られを起こす恐れがないダイカスト鋳造におけ
る射出方法を提供せんとするものである。
来の不具合に鑑みてなされたものであり、いわゆるビス
ケット取られを起こす恐れがないダイカスト鋳造におけ
る射出方法を提供せんとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の請求項１記載のダイカスト鋳造における射出方法
は、プランジャチップの射出動作完了後に該プランジャ
チップを後退させてビスケットから引き離し、金型の型
開きに追随させてプランジャチップを前進動作させるよ
うにした事を特徴としたものである。また、本発明の請
求項２に記載のダイカスト鋳造における射出方法は、プ
ランジャチップの射出動作完了後に該プランジャチップ
をビスケットに接触させたままの状態で射出圧力をゼロ
ないしほぼゼロにし、金型の型開きに追随させてプラン
ジャチップを前進動作させるようにした事を特徴とした
ものである。
発明の請求項１記載のダイカスト鋳造における射出方法
は、プランジャチップの射出動作完了後に該プランジャ
チップを後退させてビスケットから引き離し、金型の型
開きに追随させてプランジャチップを前進動作させるよ
うにした事を特徴としたものである。また、本発明の請
求項２に記載のダイカスト鋳造における射出方法は、プ
ランジャチップの射出動作完了後に該プランジャチップ
をビスケットに接触させたままの状態で射出圧力をゼロ
ないしほぼゼロにし、金型の型開きに追随させてプラン
ジャチップを前進動作させるようにした事を特徴とした
ものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。図１は、ダイカストマ
シンの一部を断面してあらわし、一連のダイカスト鋳造
工程において、射出スリーブ１内に注入された金属溶湯
をプランジャチップ２でもって射出し、金型３ａ，３ｂ
のキャビティ４内に加圧充填した状態を示している。図
中、ａは鋳造製品部であり、ｂはビスケットである。
図面に基づいて詳細に説明する。図１は、ダイカストマ
シンの一部を断面してあらわし、一連のダイカスト鋳造
工程において、射出スリーブ１内に注入された金属溶湯
をプランジャチップ２でもって射出し、金型３ａ，３ｂ
のキャビティ４内に加圧充填した状態を示している。図
中、ａは鋳造製品部であり、ｂはビスケットである。
【０００７】本発明に係る射出方法は、射出スリーブ１
内に注入された金属溶湯を、プランジャチップ２で射出
して金型３ａ，３ｂのキャビティ４内に加圧充填すると
ころまでは従来と同じであるが、それ以降のプランジャ
チップ２の挙動が従来とまったく異なる。
内に注入された金属溶湯を、プランジャチップ２で射出
して金型３ａ，３ｂのキャビティ４内に加圧充填すると
ころまでは従来と同じであるが、それ以降のプランジャ
チップ２の挙動が従来とまったく異なる。
【０００８】即ち、プランジャチップ２の射出動作完了
後（プランジャチップ２が前進限に到達した後）に、そ
のプランジャチップ２を少し後退させてビスケットａか
ら引き離し、キュアリング（溶湯凝固待ち）経過後に金
型３ａ，３ｂの型開きに追随させてプランジャチップ２
を再び前進動作させて、ビスケットａを固定型３ａ側か
ら可動型３ｂ側方へ押し出すようにするものである。こ
の際、プランジャチップ２をビスケットａから引き離す
タイミングとしては、ビスケットａがほぼ凝固したこ
ろ、具体的には、プランジャチップ２が射出動作を完了
してから数秒後が好ましい。
後（プランジャチップ２が前進限に到達した後）に、そ
のプランジャチップ２を少し後退させてビスケットａか
ら引き離し、キュアリング（溶湯凝固待ち）経過後に金
型３ａ，３ｂの型開きに追随させてプランジャチップ２
を再び前進動作させて、ビスケットａを固定型３ａ側か
ら可動型３ｂ側方へ押し出すようにするものである。こ
の際、プランジャチップ２をビスケットａから引き離す
タイミングとしては、ビスケットａがほぼ凝固したこ
ろ、具体的には、プランジャチップ２が射出動作を完了
してから数秒後が好ましい。
【０００９】また、上述した射出方法とは別の方法とし
て、プランジャチップ２の射出動作が完了した後、すな
わちプランジャチップ２が前進限に到達した後、そのプ
ランジャチップ２の前面をビスケットに接触させたまま
の状態でもってプランジャチップ２の射出圧力をゼロな
いしほぼゼロにし、キュアリング（溶湯凝固待ち）の経
過後に金型３ａ，３ｂの型開きに追随させてプランジャ
チップ２を再び前進動作させて、ビスケットａを固定型
３ａ側から可動型３ｂ側方へ押し出すようにしても良
い。
て、プランジャチップ２の射出動作が完了した後、すな
わちプランジャチップ２が前進限に到達した後、そのプ
ランジャチップ２の前面をビスケットに接触させたまま
の状態でもってプランジャチップ２の射出圧力をゼロな
いしほぼゼロにし、キュアリング（溶湯凝固待ち）の経
過後に金型３ａ，３ｂの型開きに追随させてプランジャ
チップ２を再び前進動作させて、ビスケットａを固定型
３ａ側から可動型３ｂ側方へ押し出すようにしても良
い。
【００１０】
【発明の効果】本発明に係るダイカスト鋳造における射
出方法によれば、プランジャチップの射出動作完了後に
該プランジャチップを後退させてビスケットから引き離
すか又はプランジャチップをビスケットに接触させたま
まの状態で射出圧力をゼロないしほぼゼロにしたので、
ビスケットが凝固する際に自由に収縮することが可能と
なる。従って、ビスケットが径方向にも収縮して射出ス
リーブ内周面との間に余裕が生じ、その結果、プランジ
ャチップを金型の型開きに追随させて前進動作させるこ
とと相俟って、ビスケットが固定型側から可動型側方へ
スムーズに押し出され、よって金型の型開き時にビスケ
ットが固定型側に残るいわゆるビスケット取られを起こ
す恐れがなくなる。加えて、プランジャチップと射出ス
リーブ内周面との間にバリが差し込むようなことが少な
くなる。
出方法によれば、プランジャチップの射出動作完了後に
該プランジャチップを後退させてビスケットから引き離
すか又はプランジャチップをビスケットに接触させたま
まの状態で射出圧力をゼロないしほぼゼロにしたので、
ビスケットが凝固する際に自由に収縮することが可能と
なる。従って、ビスケットが径方向にも収縮して射出ス
リーブ内周面との間に余裕が生じ、その結果、プランジ
ャチップを金型の型開きに追随させて前進動作させるこ
とと相俟って、ビスケットが固定型側から可動型側方へ
スムーズに押し出され、よって金型の型開き時にビスケ
ットが固定型側に残るいわゆるビスケット取られを起こ
す恐れがなくなる。加えて、プランジャチップと射出ス
リーブ内周面との間にバリが差し込むようなことが少な
くなる。
【００１１】しかも、特に本発明の請求項１記載のダイ
カスト鋳造における射出方法によれば、プランジャチッ
プの射出動作完了後に該プランジャチップを後退させて
ビスケットから引き離すようにしたので、プランジャチ
ップの前方に発生したバリをプランジャチップを再び金
型の型開きに追随させて前進動作させる際に、自動的に
排出させることが出来る。
カスト鋳造における射出方法によれば、プランジャチッ
プの射出動作完了後に該プランジャチップを後退させて
ビスケットから引き離すようにしたので、プランジャチ
ップの前方に発生したバリをプランジャチップを再び金
型の型開きに追随させて前進動作させる際に、自動的に
排出させることが出来る。
【００１２】又、特に本発明の請求項２記載のダイカス
ト鋳造における射出方法によれば、プランジャチップの
射出動作完了後に該プランジャチップをビスケットに接
触させたままの状態で射出圧力をゼロないしほぼゼロに
したので、プランジャチップに接触している部分を介し
てビスケットを迅速に凝固させることが出来る。
ト鋳造における射出方法によれば、プランジャチップの
射出動作完了後に該プランジャチップをビスケットに接
触させたままの状態で射出圧力をゼロないしほぼゼロに
したので、プランジャチップに接触している部分を介し
てビスケットを迅速に凝固させることが出来る。
【図１】 本発明の射出方法を説明するための実施の一
例を示す断面図。
例を示す断面図。
１：射出スリーブ ２：プランジャチッ
プ ３ａ：可動型 ３ｂ：固定型 ４：キャビティ ａ：鋳造製品部 ｂ：ビスケット
プ ３ａ：可動型 ３ｂ：固定型 ４：キャビティ ａ：鋳造製品部 ｂ：ビスケット
Claims (2)
- 【請求項１】 プランジャチップの射出動作完了後に
該プランジャチップを後退させてビスケットから引き離
し、金型の型開きに追随させてプランジャチップを前進
動作させるようにした事を特徴とするダイカスト鋳造に
おける射出方法。 - 【請求項２】 プランジャチップの射出動作完了後に
該プランジャチップをビスケットに接触させたままの状
態で射出圧力をゼロないしほぼゼロにし、金型の型開き
に追随させてプランジャチップを前進動作させるように
した事を特徴とするダイカスト鋳造における射出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP482098A JPH11197812A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | ダイカスト鋳造における射出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP482098A JPH11197812A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | ダイカスト鋳造における射出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11197812A true JPH11197812A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11594364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP482098A Pending JPH11197812A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | ダイカスト鋳造における射出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11197812A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006315051A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | ダイカストマシン |
| JP2008296247A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Toyota Motor Corp | ダイカストマシンの制御方法 |
| JP2011167721A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Nissan Motor Co Ltd | ダイカスト鋳造方法およびダイカスト鋳造装置 |
| CN105750523A (zh) * | 2016-04-19 | 2016-07-13 | 中信戴卡股份有限公司 | 一种铝合金高压铸造模具 |
| JP2020146744A (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-17 | 芝浦機械株式会社 | ダイカストマシンおよび成形品生産方法 |
-
1998
- 1998-01-13 JP JP482098A patent/JPH11197812A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006315051A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | ダイカストマシン |
| JP4614819B2 (ja) * | 2005-05-13 | 2011-01-19 | 東洋機械金属株式会社 | ダイカストマシン |
| JP2008296247A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Toyota Motor Corp | ダイカストマシンの制御方法 |
| JP4657251B2 (ja) * | 2007-05-31 | 2011-03-23 | トヨタ自動車株式会社 | ダイカストマシンの制御方法 |
| JP2011167721A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Nissan Motor Co Ltd | ダイカスト鋳造方法およびダイカスト鋳造装置 |
| CN105750523A (zh) * | 2016-04-19 | 2016-07-13 | 中信戴卡股份有限公司 | 一种铝合金高压铸造模具 |
| JP2020146744A (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-17 | 芝浦機械株式会社 | ダイカストマシンおよび成形品生産方法 |
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Legal Events
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| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050111 |
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| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060110 |
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| A521 | Written amendment |
Effective date: 20060221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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| A521 | Written amendment |
Effective date: 20060301 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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| A072 | Dismissal of procedure |
Effective date: 20060919 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061031 |