JPH1119566A - 建築板の塗装装置 - Google Patents

建築板の塗装装置

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JPH1119566A
JPH1119566A JP9171756A JP17175697A JPH1119566A JP H1119566 A JPH1119566 A JP H1119566A JP 9171756 A JP9171756 A JP 9171756A JP 17175697 A JP17175697 A JP 17175697A JP H1119566 A JPH1119566 A JP H1119566A
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JP
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paint
coating
head
spraying
building board
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JP9171756A
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English (en)
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Takahiro Yamaguchi
隆博 山口
Shingo Hori
慎悟 堀
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Nichiha Corp
Original Assignee
Nichiha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴射停止中に、噴射手段内や塗料供給経路内
で塗料が長時間滞留することを防止して、噴射手段の塗
料噴射口の詰まりを防止する。 【解決手段】 噴射ガン17に、塗料を噴射する塗料噴
射口30と塗料を流出させる塗料戻し口34を設け、噴
射ガン17内を弁ユニット61を上下動させることで、
これら塗料噴射口30と塗料戻し口34を選択的に開閉
する。塗料噴射停止中は、弁ユニット61を下降させて
塗料噴射口30を閉鎖し、塗料戻し口34を開放するこ
とで、塗装ヘッドから供給される塗料を、噴射ガン17
内を通して塗料戻し口34から流出させ、塗料タンク側
に戻して循環させる。これにより、噴射ガン17内や塗
料供給経路内で塗料が長時間滞留することがなくなる。
また、塗装終了後は、傾斜設置した塗装ヘッドの下端部
に設けた塗料抜き口から塗装ヘッド内の残留塗料を抜き
取ることでも、塗料の滞留を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築板の表面に塗
料を噴射して塗装を施す建築板の塗装装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、需要が急増している窯業系の建築
板は、表面に塗装を施して意匠性を高めたものが多い。
建築板の凹凸のある表面に塗装する場合、例えば、イン
クジェット式塗装装置を用いて、建築板の表面に非接触
で塗料を塗装するようにしている。この塗装装置は、多
数の噴射ノズルを建築板の搬送方向の直角方向に配列
し、建築板をコンベアにより搬送しながら、これらの噴
射ノズルから塗料を噴射して、建築板の表面に塗装を施
す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の塗装装置では、
塗料の噴射が停止されて塗料の流れが止まると、噴射ノ
ズル内や塗料供給経路内で塗料が滞留して、塗料中の顔
料等の固形成分が沈殿しやすくなる。このため、次回以
降の噴射の際に、噴射ノズルが塗料の固形成分で詰まっ
てしまうことがあり、これが塗装不良を発生させる原因
となる。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、噴射停止中でも噴射
手段内や塗料供給経路内で塗料が滞留することを防止で
き、噴射手段の塗料噴射口の詰まりを防止することがで
きる建築板の塗装装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の建築板の塗装装置は、搬送され
てくる建築板の上方に配置された複数の噴射手段に、塗
料タンクから供給される塗料を塗装ヘッドで分配し、前
記各噴射手段から塗料を噴射して、前記建築板の表面に
塗装を施すものにおいて、前記各噴射手段に、塗料を噴
射する塗料噴射口と、噴射停止中に該噴射手段内に供給
される塗料を流出させる塗料戻し口とを設けて、これら
塗料噴射口と塗料戻し口とを弁手段で選択的に開閉する
と共に、前記塗料戻し口に塗料戻し配管を接続し、該塗
料戻し口から流出する塗料を前記塗料タンク側に戻す構
成としたものである。
【0006】この構成では、塗料噴射中は、弁手段が塗
料噴射口を開放し、塗料戻し口を閉鎖することで、噴射
手段内に供給される塗料が塗料噴射口から噴射される。
一方、噴射停止中は、弁手段が塗料噴射口を閉鎖して、
塗料噴射口からの塗料噴射を停止する共に、塗料戻し口
を開放して、噴射手段内に供給される塗料を塗料戻し口
から塗料戻し配管に流出させ、塗料タンク側に戻す。こ
れにより、噴射停止中でも、噴射手段内を通って塗料が
循環して、噴射手段内や塗料供給経路内で塗料が滞留す
ることがなくなり、塗料の沈殿固形成分による塗料噴射
口の詰まりを防止できる。
【0007】一方、請求項2のように、前記塗装ヘッド
の底面に、該塗装ヘッド内の塗料を抜く塗料抜き口を形
成すると共に、該塗装ヘッドの底面が前記塗料抜き口に
向けて下り傾斜するように、該塗装ヘッドを傾斜設置し
又は該塗装ヘッドの底面を傾斜状に形成し、開閉手段に
より塗料抜き口を開閉するようにしても良い。このよう
にすれば、塗装が終了し、次回の塗装開始までに長い時
間があく場合等は、開閉手段により塗料抜き口を開放す
ることで、塗装ヘッド内の残留塗料を塗装ヘッド底面の
塗料抜き口から抜き取ることができ、塗装ヘッド内で塗
料が長時間滞留することがなくなる。しかも、塗装ヘッ
ド又は塗装ヘッドの底面は、塗料抜き口に向かって下り
傾斜しているので、塗装ヘッド内に塗料を残すことなく
迅速に塗料を抜き取ることができる。
【0008】この場合も、請求項3のように、前記各噴
射手段は、塗料噴射口と塗料戻し口とを弁手段で選択的
に開閉すると共に、塗料戻し口に塗料戻し配管を接続
し、流出する塗料を塗料タンク側に戻すようにしても良
い。このようにすれば、塗料噴射停止中に、前述した請
求項1と同じように、噴射手段内の塗料を塗料タンク側
に戻して循環させることも可能である。
【0009】また、請求項4のように、前記弁手段を、
塗料噴射口と塗料戻し口との一方のみを開放する位置と
他方のみを開放する位置との間を移動する1つの弁ユニ
ットにより構成するようにしても良い。このようにすれ
ば、塗料噴射口と塗料戻し口を別々の弁ユニットで開閉
する必要がなくなり、弁手段の構成が極めて簡単にな
る。
【0010】更に、請求項5のように、前記塗料戻し配
管を、途中から1本の集合管により構成し、該集合管
を、前記塗料タンク側に向かって下り傾斜するように配
置するようにしても良い。このように、塗料戻し配管を
途中から1本の集合管にすれば、塗料戻し配管の取り回
しが複雑にならない。また、集合管が塗料タンク側に向
かって下り傾斜しているので、集合管から塗料タンク側
ヘの塗料の流れを良くすることができる。
【0011】この場合、請求項6のように、前記塗料タ
ンク内の塗料を前記塗装ヘッドヘ圧送する塗料ポンプを
設け、前記集合管の出口部を前記塗料ポンプの吸込み管
に接続するようにしても良い。このようにすれば、塗料
ポンプの吸引力を利用して集合管内の塗料の流れを良く
することができる。
【0012】また、請求項7のように、前記塗装ヘッド
に塗料を供給する塗料供給管を、途中から分岐して該塗
装ヘッドの両端部に接続するようにしても良い。塗装ヘ
ッドの両端部から塗装ヘッド内に塗料を供給すること
で、塗装ヘッド内の圧力を均一化することができて、各
噴射手段に均一な圧力で塗料を分配することができ、各
噴射手段の噴射圧を均一化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、図2に基づいて窯業系の建
築板11の塗装に用いる塗装装置12の構成について説
明する。建築板11を搬送する搬送路13は、搬送ロー
ラ14により構成されている。この搬送路13の上方に
は、塗装ヘッド15が、その一端部に向かって水平に対
して角度θ1 下り傾斜するように設置され、この塗装ヘ
ッド15の下方側に、噴射ガンアッセンブリ16が設置
されている。噴射ガンアッセンブリ16には、噴射手段
である複数の噴射ガン17が下向きに設けられ、これら
複数の噴射ガン17は、その塗料噴射口30(図1参
照)の高さ位置が揃えられると共に、建築板11の搬送
方向と直角方向に向かって一列に配列されている。各噴
射ガン17には、塗料噴射/噴射停止制御用のエアシリ
ンダ18が連結されている。
【0014】塗料供給源である塗料タンク19には、塗
料ポンプ20が設置され、この塗料ポンプ20の吐出口
に塗料供給配管21が接続されている。この塗料供給配
管21は、上方に向かって塗装ヘッド15よりも高位置
まで延び、そこから塗装ヘッド15の上方部に向かって
水平に対して角度θ2 下り傾斜するように配管されてい
る。そして、この塗料供給配管21の途中から分岐した
2本の分岐管22が、塗装ヘッド15両端の流入口にそ
れぞれ接続されている。また、塗装ヘッド15の各塗料
分配口は配管23を介して各噴射ガン17の塗料流入口
31(図1参照)に接続されている。
【0015】塗料タンク19内の塗料は、ストレーナ2
4を介して塗料ポンプ20により吸い上げられ、塗料供
給配管21を通して塗装ヘッド15に圧送され、塗装ヘ
ッド15から各噴射ガン17に分配される。このように
塗装ヘッド15の両端部から塗装ヘッド15内に塗料を
供給することで、塗装ヘッド15内の塗料の圧力を均一
化して、各噴射ガン17に均一な圧力で塗料を分配でき
るようにしている。尚、塗料供給配管21の管内径を
a、分岐管22の管内径をa/2、塗装ヘッド15の管
内径を2aに設定している。塗料ポンプ20としては、
例えば、タービンポンプ等の渦巻きポンプやカスケード
ポンプ等の回転ポンプ等を使用すれば良く、塗料流量や
揚程を考慮し、使用条件に応じて適宜変更すれば良い。
【0016】また、塗装ヘッド15の底面最下部である
右端部には、塗装ヘッド15内の塗料を抜くための塗料
抜き口25が設けられている。この塗料抜き口25に
は、その開閉手段である開閉バルブ26が設けられてい
ると共に、塗料抜き配管27が接続されている。塗料抜
き配管27の出口部(図示せず)は、塗料タンク19又
は塗料回収トレー28に接続されている。塗料回収トレ
ー28は、塗装中、飛散する塗料を回収するために搬送
路13の下方に設置されている。
【0017】次に、図1に基づいて噴射ガン17の構成
について説明する。噴射ガン17の本体部である塗料シ
リンダ29の下端部には、建築板11の表面に塗料を噴
射するための塗料噴射口30が設けられ、塗料シリンダ
29の側面には、塗装ヘッド15から供給される塗料を
塗料シリンダ29内に流入させるための塗料流入口31
が設けられている。この塗料流入口31は、塗料シリン
ダ29の上部側で塗料シリンダ29内に連通する第1の
流入口32と、塗料シリンダ29の下部側で塗料シリン
ダ29内に連通する第2の流入口33とに分岐するよう
に形成されている。また、塗料シリンダ29の塗料流入
口31とは反対側の側壁には、塗料シリンダ29内の塗
料を流出させるための塗料戻し口34が設けられ、この
塗料戻し口34には、塗料戻し配管41が接続されてい
る。
【0018】塗料シリンダ29内には、塗料シリンダ2
9内周形状に合うように円柱状に形成された弁体35
が、塗料シリンダ29内周壁に沿って上下動可能に設け
られ、この弁体35の下端には、塗料噴射口30を開閉
するためのニードル弁36が取り付けられている。これ
ら弁体35とニードル弁36とから弁ユニット61が構
成されている。
【0019】また、弁体35の上面に取り付けられたス
ピンドル37が、エアシリンダ18のピストンロッド3
8先端に連結され、エアシリンダ18によって弁ユニッ
ト61が上下動される。弁体35の中央部外周には、弁
体35外周の隙間をシールする2本のOリング39が装
着されている。また、スピンドル37が挿通されている
挿通孔29aの上方部には、塗料シリンダ29からの塗
料漏れを防止するためのUパッキン40が嵌着されてい
る。
【0020】弁ユニット61(弁体35とニードル弁3
6)は、塗料噴射口30と塗料戻し口34とを選択的に
開閉すると同時に、第1の流入口32と第2の流入口3
3とを選択的に開閉する弁手段として機能する。具体的
には、図1(a)に示すように、弁ユニット61を上方
に移動させると、塗料噴射口30が開放されると共に、
第2の流入口33が開放される一方、弁体35の上部外
周面により第1の流入口32と塗料戻し口34とが閉鎖
される。この状態では、塗装ヘッド15から供給される
塗料は、第2の流入口33から塗料シリンダ29内に流
入し、塗料噴射口30から噴射される。
【0021】一方、図1(b)に示すように、弁ユニッ
ト61を下方に移動させると、ニードル弁36で塗料噴
射口30が閉鎖されると共に、弁体35の下部外周面に
より第2の流入口33が閉鎖される一方、第1の流入口
32と塗料戻し口34とが開放される。この状態では、
塗装ヘッド15から供給される塗料は、第1の流入口3
2から流入し、塗料シリンダ29内を通り抜けて、塗料
戻し口34から噴射ガン17の外部へ流出する。
【0022】図3に示すように、各塗料戻し配管41
は、取り回しを簡単にするために途中から1本の集合管
42により構成され、この集合管42は、塗料タンク1
9に向かって水平に対して角度θ3 下り傾斜するように
配管されている。集合管42は、塗料ポンプ20の吸込
み管43に接続され、集合管42の出口部であるノズル
44が、該吸込み管43内で上向きになるように配置さ
れていると共に、吸い込み管43の内径は、このノズル
44の配置部分が細径となるように形成されている。
【0023】各噴射ガン17の塗料戻し口34から塗料
戻し配管41を通って集合管42内に流下する塗料は、
集合管42の下り傾斜と塗料ポンプ20の吸込み力とに
より、集合管42内をスムーズに流下する。そして、塗
料ポンプ20により、再び塗装ヘッド15側に圧送され
る。尚、集合管42の出口部を塗料ポンプ20の吸込み
管43に接続せずに、集合管42の出口部を塗料タンク
19に接続するようにしても良い。集合管42には排出
バルブ62が設けられている。塗料タンク19には、塗
料タンク19内の塗料を攪拌する攪拌機46が設置され
ている。
【0024】次に、図4に基づいて、エアシリンダ18
のピストンロッド38を動作させるためのエアの供給経
路について説明する。空気源であるコンプレッサ47か
らフィルタ48を通過したエアは、レギュレータ49で
調圧され、ルブリケータ50を通った後に、噴射ガンア
ッセンブリ16内に送られる。噴射ガンアッセンブリ1
6内に送られたエアは、まず、エアシリンダ18と同じ
数に分配された後に、各エアバルブ51、各方向制御弁
52を通って、それぞれスピードコントローラ53を介
して各エアシリンダ18に供給される。また、各方向制
御弁52の動作は、塗装装置12の操作盤(図示せず)
内に設けられたコントローラ54(図2参照)により制
御される。
【0025】上記のように構成された塗装装置12で
は、例えば、建築板11を搬送ローラ13によって搬送
し、該建築板11の前端が噴射ガン17の真下に到達す
ると、それがセンサ(図示せず)で検出され、コントロ
ーラ54が、各方向制御弁52を動作させて、各エアシ
リンダ18のピストンロッド38を引上げ、各噴射ガン
17の弁ユニット61を上方に移動させる。これによ
り、塗装ヘッド15から供給される塗料を塗料噴射口3
0から噴射して建築板11の表面に塗装する。
【0026】その後、建築板11の後端が噴射ガン17
の真下を通過すると、それがセンサ(図示せず)で検出
され、コントローラ54が、各方向制御弁52を動作さ
せて、各ピストンロッド38を下方に突出させ、各弁ユ
ニット61を下方に移動させて、各塗料噴射口30から
の塗料噴射を停止する。そして、塗装ヘッド15から供
給される塗料は、噴射ガン17内を通り抜けて塗料戻し
口34から流出し、塗料戻し配管41→集合管42と流
下し、塗料タンク19側に戻されて循環する。
【0027】このように、塗料噴射停止中でも、塗料の
流れが止まらないので、塗料供給配管21→塗装ヘッド
15→配管23と続く塗料供給経路内や噴射ガン17内
で塗料が滞留することがなくなり、塗料中の固形成分が
沈殿しにくくなる。これにより、塗料噴射口30が塗料
の沈殿固形成分で詰まってしまうことを未然に防止する
ことができ、塗料噴射口30の詰まりに起因する塗装不
良を大幅に減少させることができる。
【0028】以後、後続の建築板11が噴射ガン17の
真下に到達する毎に上述した動作を繰り返して、建築板
11の表面に塗装を施していく。そして、全ての建築板
11の塗装が終了したら、塗料ポンプ20を停止して塗
料の循環を停止し、塗装ヘッド15の塗料抜き口25を
開閉バルブ26により開放する。これにより、塗料供給
配管21内と塗装ヘッド15内の残留塗料は、塗料供給
配管21及び塗装ヘッド15の下り傾斜によって流下
し、塗料抜き口25から流出し、塗料抜き配管27内を
通って塗料タンク19又は塗料回収トレー28に回収さ
れる。このため、塗装停止後、塗料供給配管21内及び
塗装ヘッド15内に塗料が長時間滞留することを防ぐこ
とができ、塗料噴射口30の詰まりを未然に防止して塗
装不良を減少させることができる。
【0029】尚、上記実施形態では、1枚の建築板11
の塗装中は、各噴射ガン17からの塗料噴射を停止しな
い塗装パターンとしたが、1枚の建築板11の塗装中
に、各噴射ガン17の塗料噴射を間欠的に停止する塗装
パターンであっても良く、この場合でも、塗料噴射停止
中に塗料供給経路内や噴射ガン17内で塗料が滞留する
ことを防止できる。
【0030】また、上記実施形態では、塗装ヘッド15
を傾斜させて、その底面下流端部に塗料抜き口25を設
けているが、塗料抜き口25の位置は、これには限定さ
れない。例えば、塗装ヘッド15の底面を、両端から中
央に向かって下り傾斜するように形成し、塗料抜き口2
5を塗装ヘッド15の底面中央部に設けるようにしても
良い。要は、塗装ヘッド15の傾斜、塗装ヘッド15の
底面の傾斜形状に応じて、最下部となる位置に塗料抜き
口25を設けるようにすれば良い。
【0031】しかしながら、本発明は、塗装ヘッド15
に塗料抜き口25を設けない構成としても良い。この場
合であっても、塗装停止後、塗料供給配管21内や塗装
ヘッド15内の残留塗料は、噴射ガン17内を通して塗
料戻し口34から塗料タンク19側へ流出させることが
でき、塗料供給配管21内及び塗装ヘッド15内に多量
の塗料が滞留することを防止できる。
【0032】一方、上記実施形態では、塗料噴射口30
と塗料戻し口34とを弁ユニット61で選択的に開閉す
る構造をもった噴射ガン17を用いて、塗料噴射停止
中、塗料を循環させて塗料供給経路内や噴射ガン17内
で塗料が滞留することを防止するようにしている。しか
しながら、建築板11の搬送間隔、搬送スピードや塗装
パターン等の塗装条件によっては、噴射停止回数が少な
く、或は、噴射停止時間が短く、塗装中は、塗料の滞留
時間が短い場合がある。このような場合には、上述のよ
うな塗料循環機能をもった噴射ガン17を用いない構成
としても良く、塗装停止後に、塗装ヘッド15の塗料抜
き口25から残留塗料を流出させることで、塗料供給配
管21内及び塗装ヘッド15内に塗料が滞留することを
防止でき、本発明の所期の目的を達成することができ
る。
【0033】また、上記実施形態では、塗料供給配管2
1の途中から分岐した分岐管22を、塗装ヘッド15両
端の流入口にそれぞれ接続して、塗装ヘッド15内の塗
料の圧力を均一化し、各噴射ガン17に均一な圧力で塗
料を分配するようにしているが、塗料供給配管21を分
岐せずに、従来のように、塗装ヘッド15の一端部に接
続するようにしても良い。
【0034】更に、各塗料戻し口34に接続された塗料
戻し配管41は、取り回しを簡単にするために途中から
1本の集合管42により構成するようにしたが、1本の
集合管42にしない構成としても良いことは言うまでも
ない。
【0035】その他、本発明は、上記実施形態に限定さ
れず、例えば噴射ガン17や弁ユニット61の構成を適
宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変
更して実施できることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の塗装装置によれば、噴射手段の弁手段が塗
料噴射口と塗料戻し口とを選択的に開閉して、塗料噴射
停止中に、噴射手段内に供給される塗料を塗料戻し口か
ら塗料タンク側に戻して循環させるようにしたので、噴
射手段内や塗料供給経路内で塗料が滞留することを防止
することができて、塗料の沈殿固形成分による噴射手段
の塗料噴射口の詰まりを未然に防止でき、塗装不良を減
少させることができて、歩留りを向上できる。
【0037】一方、請求項2では、塗装終了後に、塗装
ヘッド内の残留塗料を塗装ヘッドの底面の傾斜により流
下させて、塗料抜き口から抜き取ることができるので、
塗装ヘッド内に塗料が長時間滞留することを防止でき
て、噴射手段の塗料噴射口の詰まりを未然に防止でき、
塗装不良を減少させることができる。
【0038】更に、請求項3では、請求項1と同じよう
に、噴射手段内の塗料を塗料タンク側に戻して循環させ
て、塗料の滞留を防止するので、より効果的に塗料噴射
口の詰まりを防止することができる。
【0039】また、請求項4では、1つの弁ユニットに
よって塗料噴射口と塗料戻し口を開閉するようにしたの
で、塗料噴射口と塗料戻し口を開閉する弁体を別々に設
ける必要がなく、弁手段の構成を極めて簡単にすること
ができ、メンテナンス性に優れると共に、部品点数が少
ない分、コスト面でも有利である。
【0040】また、請求項5では、塗料戻し配管を、途
中から1本の集合管により構成するので、塗料戻し配管
の取り回しが複雑とならず、塗装装置内の配管レイアウ
トが容易になる。また、集合管を塗料タンク側に向かっ
て下り傾斜させるので、塗料をスムーズに流下させるこ
とができる。
【0041】更に、請求項6では、集合管の出口部を塗
料ポンプの吸込み管に接続するので、塗料ポンプの吸引
力を利用して、集合管内の塗料の流れを一層良くするこ
とができる。
【0042】また、請求項7では、塗料供給配管を途中
で分岐して、塗装ヘッドの両端から塗装ヘッド内に塗料
を供給するようにしたので、塗装ヘッド内の塗料の圧力
を均一化することができて、各噴射手段に均等な圧力で
塗料を分配することができ、均一な塗料噴射が可能とな
り、塗装品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の塗装装置における噴射ガ
ンを示すもので、(a)は塗料噴射中の状態を示す縦断
面図、(b)は塗料噴射停止中の状態を示す縦断面図
【図2】塗装装置の正面図
【図3】噴射ガンから塗料タンク側ヘの塗料の回収経路
を説明するための図
【図4】エアシリンダへのエア供給経路を説明するため
の図
【符号の説明】
11…建築板、12…塗装装置、15…塗装ヘッド、1
6…噴射ガンアッセンブリ、17…噴射ガン(噴射手
段)、18…エアシリンダ、19…塗料タンク、20…
塗料ポンプ、21…塗料供給配管、22…分岐管、23
…配管、25…塗料抜き口、26…開閉バルブ(開閉手
段)、27…塗料抜き配管、29…塗料シリンダ、30
…塗料噴射口、31…塗料流入口、32…第1の流入
口、33…第2の流入口、34…塗料戻し口、35…弁
体、36…ニードル弁、37…スピンドル、38…ピス
トンロッド、41…塗料戻し配管、42…集合管、43
…吸込み管、44…ノズル(出口部)、61…弁ユニッ
ト(弁手段)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されてくる建築板の上方に配置され
    た複数の噴射手段と、塗料タンクから供給される塗料を
    各噴射手段に分配する塗装ヘッドとを備え、前記各噴射
    手段から塗料を噴射して、前記建築板の表面に塗装を施
    す建築板の塗装装置において、 前記各噴射手段には、前記建築板の表面に塗料を噴射す
    る塗料噴射口と、噴射停止中に前記塗装ヘッドから該噴
    射手段内に供給される塗料を流出させる塗料戻し口と、
    前記塗料噴射口と前記塗料戻し口とを選択的に開閉する
    弁手段とが設けられ、 前記塗料戻し口には、流出する塗料を前記塗料タンク側
    に戻す塗料戻し配管が接続されていることを特徴とする
    建築板の塗装装置。
  2. 【請求項2】 搬送されてくる建築板の上方に配置され
    た複数の噴射手段と、塗料タンクから供給される塗料を
    各噴射手段に分配する塗装ヘッドとを備え、前記各噴射
    手段から塗料を噴射して、前記建築板の表面に塗装を施
    す建築板の塗装装置において、 前記塗装ヘッドの底面に、該塗装ヘッド内の塗料を抜く
    塗料抜き口が形成されていると共に、該塗装ヘッドの底
    面が前記塗料抜き口に向けて下り傾斜するように、該塗
    装ヘッドが傾斜設置され又は該塗装ヘッドの底面が傾斜
    状に形成され、 前記塗料抜き口に、これを開閉する開閉手段が設けられ
    ていることを特徴とする建築板の塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記各噴射手段には、前記建築板の表面
    に塗料を噴射する塗料噴射口と、噴射停止中に前記塗装
    ヘッドから該噴射手段内に供給される塗料を流出させる
    塗料戻し口と、前記塗料噴射口と前記塗料戻し口とを選
    択的に開閉する弁手段とが設けられ、 前記塗料戻し口には、流出する塗料を前記塗料タンク側
    に戻す塗料戻し配管が接続されていることを特徴とする
    請求項2に記載の建築板の塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記弁手段は、前記塗料噴射口と前記塗
    料戻し口との一方のみを開放する位置と他方のみを開放
    する位置との間を移動する1つの弁ユニットにより構成
    されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の建
    築板の塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記塗料戻し配管は、途中から1本の集
    合管により構成され、該集合管は、前記塗料タンク側に
    向かって下り傾斜するように配置されていることを特徴
    とする請求項1,3,4のいずれかに記載の建築板の塗
    装装置。
  6. 【請求項6】 前記塗料タンク内の塗料を前記塗装ヘッ
    ドヘ圧送する塗料ポンプが設けられ、前記集合管の出口
    部は前記塗料ポンプの吸込み管に接続されていることを
    特徴とする請求項5に記載の建築板の塗装装置。
  7. 【請求項7】 前記塗装ヘッドに塗料を供給する塗料供
    給管は、途中から分岐して該塗装ヘッドの両端部に接続
    されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載の建築板の塗装装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9546114B2 (en) 2012-12-20 2017-01-17 Xeracarb Limited SiAlON bonded silicon carbide material
CN107442313A (zh) * 2017-09-19 2017-12-08 深圳市华星光电技术有限公司 一种喷涂装置、喷涂***以及喷涂方法
CN112324104A (zh) * 2020-10-29 2021-02-05 赵磊 一种可解决涂料残留造成喷孔堵塞并便于操作的喷枪
EP4246604A4 (en) * 2021-11-09 2024-07-24 Lg Energy Solution Ltd ELECTRODE SUSPENSION SUPPLY APPARATUS, COATING APPARATUS AND DIE APPLICATOR

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