JPH11195568A - 試料の分離装置及びその方法並びに基板の製造方法 - Google Patents

試料の分離装置及びその方法並びに基板の製造方法

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JPH11195568A
JPH11195568A JP36101297A JP36101297A JPH11195568A JP H11195568 A JPH11195568 A JP H11195568A JP 36101297 A JP36101297 A JP 36101297A JP 36101297 A JP36101297 A JP 36101297A JP H11195568 A JPH11195568 A JP H11195568A
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JP36101297A
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Kazutaka Yanagida
一隆 柳田
Kiyobumi Sakaguchi
清文 坂口
Kazuaki Omi
和明 近江
Takao Yonehara
隆夫 米原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多孔質層を有する基板を該多孔質層で分離する
装置を提供する。 【解決手段】多孔質層101bを有する貼り合わせ基板
101を基板保持部120及び150により回転させな
がら支持する。ノズル102から高速、高圧の水(ジェ
ット)を噴射し、そのジェットを貼り合わせ基板101
に挟入させる。基板保持部120,150は、貼り合わ
せ基板101が中心部付近が、内部に注入される水の圧
力により膨張し得るように該貼り合わせ基板101を保
持する。これにより、貼り合わせ基板101に対して内
側から外側に向かう力(分離力)を効率的に作用させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料の分離装置及
びその方法並びに基板の製造方法に係り、特に、内部に
脆弱な層を有する板状の試料を該脆弱な層で分離する分
離装置及びその方法、該装置において使用する試料の支
持装置、並びに、該分離装置を使用した基板の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁層上に単結晶Si層を有する基板と
して、SOI(silicon on insulator)構造を有する基
板(SOI基板)が知られている。このSOI基板を採
用したデバイスは、通常のSi基板では達成し得ない数
々の優位点を有する。この優位点としては、例えば、以
下のものが挙げられる。 (1)誘電体分離が容易で高集積化に適している。 (2)放射線耐性に優れている。 (3)浮遊容量が小さく、素子の動作速度の高速化が可
能である。 (4)ウェル工程が不要である。 (5)ラッチアップを防止できる。 (6)薄膜化による完全な空乏型電解効果トランジスタ
の形成が可能である。
【0003】SOI構造は、上記のような様々な優位点
を有するため、ここ数十年、その形成方法に関する研究
が進められてきた。
【0004】SOI技術としては、古くは、単結晶サフ
ァイア基板上にSiをCVD(化学気層成長)法でヘテ
ロエピタキシ成長させて形成するSOS(silicon on s
apphire)技術が知られている。このSOS技術は、最
も成熟したSOI技術として一応の評価を得たものの、
Si層と下地のサファイア基板との界面における格子不
整合による大量の結晶欠陥の発生、サファイア基板を構
成するアルミニウムのSi層への混入、基板の価格、大
面積化への遅れ等の理由により実用化が進んでいない。
【0005】SOS技術に次いで、SIMOX(separa
tion by ion implanted oxygen)技術が登場した。この
SIMOX技術に関して、結晶欠陥の低減や製造コスト
の低減等を目指して様々な方法が試みられてきた。この
方法としては、基板に酸素イオンを注入して埋め込み酸
化層を形成する方法、酸化膜を挟んで2枚のウェハを貼
り合わせて一方のウェハを研磨又はエッチングして、薄
い単結晶Si層を酸化膜上に残す方法、更には、酸化膜
が形成されたSi基板の表面から所定の深さに水素イオ
ンを打ち込み、他方の基板と貼り合わせた後に、加熱処
理等により該酸化膜上に薄い単結晶Si層を残して、貼
り合わせた基板(他方の基板)を剥離する方法等が挙げ
られる。
【0006】本出願人は、特開平5−21338号にお
いて、新たなSOI技術を開示した。この技術は、多孔
質層が形成された単結晶半導体基板上に非多孔質単結晶
層(SiO2)を形成した第1の基板を、絶縁層(Si
2)を介して第2の基板に貼り合わせ、その後、多孔
質層で両基板を分離し、第2の基板に非多孔質単結晶層
を移し取るものである。この技術は、SOI層の膜厚均
一性が優れていること、SOI層の結晶欠陥密度を低減
し得ること、SOI層の表面平坦性が良好であること、
高価な特殊仕様の製造装置が不要であること、数100
Å〜10μm程度の範囲のSOI膜を有するSOI基板
を同一の製造装置で製造可能なこと等の点で優れてい
る。
【0007】更に、本出願人は、特開平7−30288
9号において、上記の第1の基板と第2の基板とを貼り
合わせた後に、第1の基板を破壊することなく第2の基
板から分離し、その後、分離した第1の基板の表面を平
滑にして再度多孔質層を形成し、これを再利用する技術
を開示した。この技術は、第1の基板を無駄なく使用で
きるため、製造コストを大幅に低減することができ、製
造工程も単純であるという優れた利点を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術において
は、貼り合わせた2枚の基板を分離する際に、両基板の
破損がなく、また、パーティクルの発生による基板や製
造装置等の汚染が少ないことが要求される。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、基板等の試料の分離に好適な分離装置及びそ
の方法、該分離装置において使用する試料の支持装置、
並びに、該分離装置を使用した基板の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る試料の分離
装置は、内部に脆弱な層を有する板状の試料を該脆弱な
層で分離する分離装置であって、試料に向けて流体を噴
射する噴射部と、試料を両側から挟むようにして保持す
る対向する一対の保持部とを備え、前記一対の保持部
は、前記噴射部から噴射され試料内部に注入された流体
の圧力により該試料の中央部付近が膨張し得るように該
試料を保持することを特徴とする。
【0011】本発明に係る他の試料の分離装置は、内部
に脆弱な層を有する板状の試料を該脆弱な層で分離する
分離装置であって、試料に向けて流体を噴射する噴射部
と、試料を両側から挟むようにして保持する対向する一
対の保持部とを備え、前記一対の保持部は、前記噴射部
から噴射され試料内部に注入された流体の圧力により該
試料が波打つことが可能なように該試料を保持すること
を特徴とする。
【0012】上記の分離装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、内部を抉った形状を有
する接触部を有し、該接触部を試料に接触させて試料を
保持することが好ましい。ここで、前記接触部を多重に
設けてもよい。
【0013】上記の分離装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、環状の接触部を有し、
該接触部を試料に接触させて該試料を保持することが好
ましい。ここで、前記接触部を多重に設けてもよい。
【0014】上記の分離装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、1又は複数のストライ
プ状の接触部を有し、該接触部を試料に接触させて該試
料を保持することが好ましい。
【0015】上記の分離装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、1又は複数の円弧状の
接触部を有し、該接触部を試料に接触させて該試料を保
持することが好ましい。
【0016】上記の分離装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、本体表面に1又は複数
の突起状の接触部を有し、該接触部を試料に接触させて
該試料を保持することが好ましい。
【0017】上記の分離装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、放射状の接触部を有
し、該接触部を試料に接触させて該試料を保持すること
が好ましい。
【0018】上記の分離装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、試料の周辺部と接触す
る接触部を有し、該接触部を試料に接触させて該試料を
保持することが好ましい。ここで、前記接触部は、試料
の周辺部と全周的に接触し得る構造であることが更に好
ましい。
【0019】上記の分離装置に、試料の面と直交する方
向に設けられた軸を中心にして前記保持部を回転させる
回転機構を更に備えることが好ましい。
【0020】上記の分離装置に、前記一対の保持部の間
隔を調整する調整機構を更に備えることが好ましい。
【0021】上記の分離装置において、前記調整機構
は、流体により試料を分離する際に、例えば、試料を押
圧するように前記一対の保持部の間隔を調整することが
好ましい。
【0022】上記の分離装置において、前記調整機構
は、流体により試料を分離する際に、例えば、前記一対
の保持部の間隔を略一定に維持することが好ましい。
【0023】上記の分離装置において、前記一対の保持
部は、試料を真空吸着する吸着機構を有することが好ま
しい。
【0024】上記の分離装置は、脆弱な層として多孔質
層を有する基板を分離する処理に好適である。
【0025】本発明に係る試料の支持装置は、内部に脆
弱な層を有する板状の試料を該脆弱な層で分離する分離
装置において使用する試料の支持装置であって、試料を
両側から挟むようにして保持する対向する一対の保持部
を備え、前記一対の保持部は、前記分離装置に設けられ
た噴射部から噴射され試料内部に注入された流体の圧力
により該試料の中央部付近が膨張し得るように該試料を
保持することを特徴とする。
【0026】本発明に係る他の試料の支持装置は、内部
に脆弱な層を有する板状の試料を該脆弱な層で分離する
分離装置において使用する試料の支持装置であって、試
料を両側から挟むようにして保持する対向する一対の保
持部を備え、前記一対の保持部は、前記分離装置に設け
られた噴射部から噴射され試料内部に注入された流体の
圧力により該試料が波打つことが可能なように該試料を
保持することを特徴とする。
【0027】上記の支持装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、内部を抉った形状を有
する接触部を有し、該接触部を試料に接触させて試料を
保持することが好ましい。ここで、前記接触部を多重に
設けてもよい。
【0028】上記の支持装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、環状の接触部を有し、
該接触部を試料に接触させて該試料を保持することが好
ましい、ここで、前記接触部を多重に設けてもよい。
【0029】上記の支持装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、1又は複数のストライ
プ状の接触部を有し、該接触部を試料に接触させて該試
料を保持することが好ましい。
【0030】上記の支持装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、1又は複数の円弧状の
接触部を有し、該接触部を試料に接触させて該試料を保
持することが好ましい。
【0031】上記の支持装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、本体表面に1又は複数
の突起状の接触部を有し、該接触部を試料に接触させて
該試料を保持することが好ましい。
【0032】上記の支持装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、例えば、放射状の接触部を有
し、該接触部を試料に接触させて該試料を保持すること
が好ましい。
【0033】上記の支持装置において、前記一対の保持
部の少なくとも一方は、試料の周辺部と接触する接触部
を有し、該接触部を試料に接触させて該試料を保持する
ことが好ましい。ここで、前記接触部は、試料の周辺部
と全周的に接触し得る構造であることが更に好ましい。
【0034】上記の支持装置に、試料の面と直交する方
向に設けられた軸を中心にして前記保持部を回転させる
回転機構を更に備えることが好ましい。
【0035】上記の支持装置に、前記一対の保持部の間
隔を調整する調整機構を更に備えることが好ましい。
【0036】上記の支持装置において、前記調整機構
は、流体により試料を分離する際に、例えば、試料を押
圧するように前記一対の保持部の間隔を調整することが
好ましい。
【0037】上記の支持装置において、前記調整機構
は、流体により試料を分離する際に、例えば、前記一対
の保持部の間隔を略一定に維持することが好ましい。
【0038】上記の支持装置において、前記一対の保持
部は、試料を真空吸着する吸着機構を有することが好ま
しい。
【0039】上記の支持装置は、脆弱な層として多孔質
層を有する基板を支持して、分離処理に供する支持装置
として好適である。
【0040】本発明に係る試料の分離方法は、上記の分
離装置を使用して脆弱な層を有する試料を分離すること
を特徴とする。
【0041】上記の分離方法において、前記噴射部から
噴射させる流体として、例えば水を使用することがこと
が好ましい。
【0042】本発明に係る他の分離方法は、一方の面に
多孔質層及び非多孔質層を順に形成した第1の基板の前
記非多孔質層側を第2の基板に貼り合わせてなる基板を
前記多孔質層で分離する分離方法であって、その分離に
際して、上記の分離装置を使用することを特徴とする。
【0043】本発明に係る基板の製造方法は、一方の面
に多孔質層及び非多孔質層を順に形成した第1の基板の
前記非多孔質層側を第2の基板に貼り合せる工程と、貼
り合わせた基板を前記多孔質層で分離する分離工程とを
含む基板の製造方法であって、前記分離工程において、
上記の分離装置を使用することを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態を説明する。
【0045】図1は、本発明の好適な実施の形態に係る
SOI基板の製造を方法を工程順に説明する図である。
【0046】図1(a)に示す工程では、単結晶Si基
板11を準備して、その表面に陽極化成等により多孔質
Si層12を形成する。次いで、図1(b)に示す工程
では、多孔質Si層12上に非多孔質単結晶Si層13
をエピタキシャル成長法により形成する。これにより、
第1の基板()が形成される。
【0047】図1(c)に示す工程では、先ず、単結晶
Si基板14の表面に絶縁層(例えば、SiO2層)1
5を形成した第2の基板()を準備し、第1の基板
()と第2の基板()とを、非多孔質単結晶Si層
13と絶縁層15とが面するように室温で密着させる。
その後、陽極接合、加圧若しくは熱処理又はこれらを組
合わせた処理により第1の基板()と第2の基板
()とを貼り合わせる。この処理により、非多孔質単
結晶Si層13と絶縁層15が強固に結合される。な
お、絶縁層15は、上記のように単結晶Si基板14側
に形成しても良いし、非多孔質単結晶Si層13上に形
成しても良く、両者に形成しても良く、結果として、第
1の基板と第2の基板を密着させた際に、図1(c)に
示す状態になれば良い。
【0048】図1(d)に示す工程では、貼り合わせた
2枚の基板を、多孔質Si層12の部分で分離する。こ
れにより、第2の基板側(''+)は、多孔質Si層
12''/単結晶Si層13/絶縁層15/単結晶Si基
板14の積層構造となる。一方、第1の基板側(')
は、単結晶Si基板11上に多孔質Si層12’を有す
る構造となる。
【0049】分離後の基板(’)は、残留した多孔質
Si層12’を除去し、必要に応じて、その表面を平坦
化することにより、再び第1の基板()を形成するた
めの単結晶Si基板11として使用される。
【0050】貼り合わせた基板を分離した後、図1
(e)に示す工程では、第2の基板側(''+)の表
面の多孔質層12''を選択的に除去する。これにより、
単結晶Si層13/絶縁層15/単結晶Si基板14の
積層構造、すなわち、SOI構造を有する基板が得られ
る。
【0051】この実施の形態においては、図1(d)に
示す工程、すなわち、貼り合わせた2枚の基板(以下、
貼り合わせ基板)を分離する工程において、分離領域で
ある多孔質Si層に対して、選択的に高圧の液体又は気
体(流体)を噴射することにより該分離領域で基板を2
枚に分離する分離装置を使用する。
【0052】[分離装置の基本構成]この分離装置は、
ウォータージェット法を適用したものである。一般に、
ウォータジェット法は、水(固い材料を切断する場合に
は研磨材を加える)を高速、高圧の束状の流れにして対
象物に対して噴射して、セラミックス、金属、コンクリ
ート、樹脂、ゴム、木材等の切断、加工、表面の塗膜の
除去、表面の洗浄等を行う方法である(ウォータージェ
ット第1巻1号第4ページ参照)。従来、ウォータージ
ェット法は、主に材料の一部を除去することにより、上
記のような切断、加工、塗膜の除去、表面の洗浄を行う
ことに利用されていた。
【0053】この分離装置は、脆弱な構造部分である貼
り合わせ基板の多孔質層(分離領域)に対して、基板の
面方向に、高速、高圧の流体を束状の流れにして噴射し
て、多孔質層を選択的に崩壊させることにより、多孔質
層の部分で基板を分離するものである。以下では、この
束状の流れを「ジェット」という。また、ジェットを構
成する流体を「ジェット構成媒体」という。ジェット構
成媒体としては、水、アルコール等の有機溶媒、弗酸、
硝酸その他の酸、水酸化カリウムその他のアルカリ、空
気、窒素ガス、炭酸ガス、希ガス、エッチングガスその
他の気体、プラズマ等を使用し得る。
【0054】この分離装置を半導体装置の製造工程、例
えば貼り合わせ基板の分離工程に適用する場合、ジェッ
ト構成媒体としては、不純物金属やパーティクル等を極
力除去した純水を使用することが好ましい。ただし、こ
の分離工程は完全低温プロセスであるため、必ずしもジ
ェット構成媒体として高純度の水を使用する必要はな
く、分離工程の終了後に基板を洗浄することもできる。
【0055】この分離装置は、貼り合せ基板の側面に表
出した多孔質層(分離領域)に向けてジェットを噴射す
ることにより、多孔質層を外周部分から中心部分に向か
って除去する。これにより、貼り合わせ基板は、その本
体部分に損傷を受けることなく、機械的な強度が脆弱な
分離領域のみが除去され、2枚の基板に分離される。な
お、貼り合わせ基板の側面が何等かの薄い層で覆われ
て、多孔質層が表出していない場合においても、ジェッ
トにより当該層を除去することにより、その後は、前述
と同様にして、貼り合わせ基板を分離することができ
る。
【0056】主にジェットによる切削力のみによって貼
り合わせ基板を分離するには、例えば1平方cm当たり
数千kgf以上の高圧をジェット構成媒体に加える必要
がある。この場合、貼り合わせ基板の外周部が損傷を受
けることや、分離両域内の内圧が高くなることにより、
貼り合わせ基板が割れることが懸念される。
【0057】そこで、この懸念を避けるため、ジェット
構成媒体に加える圧力を例えば1平方cm当たり500
kgf程度の低圧にするが好ましい。このように低圧の
ジェットを採用した場合、ジェットを多孔質層に衝突さ
せて、その衝撃により当該多孔質層を切断するというよ
りも、むしろ内部に注入されたジェット構成媒体により
貼り合わせ基板を膨張させて2枚の基板に引き離すこと
により、貼り合わせ基板が分離されることになる。した
がって、切断屑が殆ど発生しない他、基板に与える損傷
も少ない。更に、ジェット構成媒体に研磨材を混ぜる必
要もない。
【0058】貼り合わせ基板の周辺部においては、上記
の如き貼り合わせ基板を2枚の基板に引き離す効果は、
貼り合わせ基板の外周部に円周方向に沿ってV(凹)型
の溝がある場合に極めて有効に作用する。図27は、V
型の溝の有無による貼り合わせ基板に作用する力を概念
的に示す図である。図27(a)は、V型の溝22を有
する貼り合わせ基板、図27(b)は、V型の溝を有し
ない貼り合わせ基板を示す。
【0059】図27(a)に示すように、V型の溝22
を有する貼り合わせ基板においては、矢印23のよう
に、貼り合わせ基板の内側から外側に向かって力(以
下、分離力)が加わる。一方、図27(b)に示すよう
に、外周部が凸形状をなす貼り合わせ基板においては、
矢印24に示すように、貼り合わせ基板の外側から内側
に向かって力が加わる。したがって、外周部が凸形状を
なす貼り合わせ基板においては、分離領域である多孔質
層12の外周部がジェット21により除去されない限
り、分離力が作用しない。
【0060】また、貼り合わせ基板の外周部の表面に薄
い層が形成されている場合であっても、図27(a)に
示すように、V型の溝22を有する場合には、貼り合わ
せ基板に分離力が作用するため、当該層を容易に破壊す
ることができる。
【0061】貼り合わせ基板に加わる軸方向への分離力
は、基板の破損等を防ぐため、例えば1平方cm当たり
数百gf程度にすることが好ましい。
【0062】ジェットを有効に利用するためには、V型
の溝22の開口部の幅W1が、ジェット21の直径dと
同程度又は同程度以上であることが好ましい。例えば、
第1の基板()及び第2の基板()が夫々1mm厚程
度で、貼り合わせ基板が2mm厚程度の場合を考える。
通常V型溝22の開口部の幅W1は1mm程度であるの
で、ジェットの直径は1mm以下であることが好まし
い。一般的なウォータージェット装置では、直径0.1
〜0.5mm程度のジェットが使用されているため、こ
のような一般的なウォータージェット装置(例えば、ウ
ォータージェットノズル)を流用することが可能であ
る。
【0063】ここで、ジェットを噴射するノズルの形状
としては、円形の他、種々の形状を採用し得る。例え
ば、スリット状のノズルを採用し、細長い矩形断面のジ
ェットを噴射することにより、ジェットを分離領域に効
率的に挟入(2枚の基板間に差し込むようにして入れ
る)することができる。
【0064】ジェットの噴射条件は、例えば、分離領域
(例えば、多孔質層)の種類、貼り合わせ基板の外周部
の形状等に応じて決定すればよい。ジェットの噴射条件
として、例えば、ジェット構成媒体に加える圧力、ジェ
ットの走査速度、ノズルの幅又は径(ジェットの径と略
同一)、ノズル形状、ノズルと分離領域との距離、ジェ
ット構成媒体の流量等は、重要なパラメータとなる。
【0065】貼り合わせ基板の分離方法には、例えば、
1)貼り合わせ面付近に対して該貼り合わせ面に平行に
ジェットを挟入すると共にノズルを該貼り合わせ面に沿
って走査する方法、2)貼り合わせ面付近に対して該貼
り合わせ面に平行にジェットを挟入すると共に貼り合わ
せ基板を走査する方法、3)貼り合わせ面付近に対して
該貼り合わせ面に平行にジェットを挟入すると共にノズ
ル付近を腰として扇状にジェットを走査する方法、4)
貼り合わせ面付近に対して該貼り合わせ面に平行にジェ
ットを挟入すると共に該貼り合わせ基板の略中心を軸と
して該貼り合わせ基板を回転させる方法(貼り合わせ基
板が円盤状の場合に特に有効)等がある。なお、ジェッ
トは、必ずしも貼り合わせ面に対して完全に平行に噴射
する必要はない。
【0066】図2は、本発明の好適な実施の形態に係る
分離装置の概略構成を示す図である。この分離装置10
0では、低圧のジェットにより貼り合わせ基板を分離す
べく貼り合わせ基板に効率的に分離力が作用するように
該貼り合わせ基板を支持する。具体的な例を挙げると、
この分離装置100は、分離処理の際に、貼り合わせ基
板が、その内部に注入されたジェット構成媒体の圧力に
より、その中央部付近が膨張し得るように、該貼り合わ
せ基板を支持する。また、他の例を挙げると、この分離
装置100は、分離処理の際に、貼り合わせ基板が、そ
の内部に注入されたジェット構成媒体の圧力により波打
つことが可能なように、該貼り合わせ基板を支持する。
【0067】この分離装置100は、真空吸着機構を備
えた基板保持部120,150を有し、この基板保持部
120,150により貼り合わせ基板101を両側から
挟むようにして保持する。貼り合わせ基板101は、内
部に脆弱な構成部である多孔質層101bを有し、この
分離装置100により、この多孔質層101bの部分で
2つの基板101a,101cに分離される。この分離
装置100においては、例えば、基板101aが図1に
おける第1の基板側(’)、基板101cが図1にお
ける第2の基板側(''+)になるようにセットす
る。
【0068】基板保持部120,150は、同一の回転
軸上に存在する。基板保持部120は、ベアリング10
8を介して支持台109に回転可能に軸支された回転軸
104の一端に連結され、この回転軸104の他端はモ
ータ110の回転軸に連結されている。したがって、モ
ータ110が発生する回転力により、基板保持部120
に真空吸着された貼り合わせ基板101が回転すること
になる。このモータ110は、貼り合わせ基板101の
分離の際に、不図示の制御器からの命令に従って、指定
された回転速度で回転軸104を回転させる。
【0069】基板保持部150は、ベアリング111を
介して支持台109に摺動可能かつ回転可能に軸支され
た回転軸103の一端に連結され、この回転軸103の
他端は、支持台109に固定されたエアシリンダ112
に連結されている。エアシリンダ112が回転軸103
を押し出すことにより、貼り合わせ基板101は、基板
保持部150によって押圧される。
【0070】基板支持部120,150は、夫々回転軸
104,103から取り外すことができる。また、基板
支持部120,150には、真空吸着機構として、夫々
1又は複数の吸引孔181,182が設けられており、
この吸引孔181,182は、夫々回転軸104,10
3中を通して回転シール部104a,103aに通じて
いる。回転シール部104a,103aには、夫々真空
ライン104b,103bが連結されている。これらの
真空ライン104b,103bには電磁弁が取り付けら
れており、この電磁弁を制御することにより貼り合わせ
基板101の着脱を制御することができる。
【0071】基板支持部120,150は、分離処理の
際に分離力が貼り合わせ基板101に効率的に作用する
ように貼り合わせ基板101を保持する。基板保持部1
20,150の具体的な構成例に関しては後述する。
【0072】以下、この分離装置100による基板分離
処理に関して説明する。
【0073】この分離装置100に貼り合わせ基板10
1をセットするには、まず、エアシリンダ112に回転
軸103を収容させることにより、基板保持部120及
び150の夫々の吸着面の間に相応の距離を設ける。次
いで、貼り合せ基板101を位置合せ軸113に貼り合
わせ基板101を載せた後、エアシリンダ112に回転
軸103を押し出させることにより、貼り合わせ基板1
01を押圧して保持する(図1に示す状態)。なお、位
置合せ軸113は、ベアリング105,107を介して
支持台109に回転可能に軸支されている。
【0074】この実施の形態では、貼り合わせ基板10
1は、真空吸着ではなく、エアシリンダ112による応
圧力により保持される。例えば、その応圧力は、例え
ば、3Kgf程度が好適である。ただし、貼り合せ基板
101を真空吸着により保持することも勿論可能であ
る。ここで、分離処理の際、基板保持部120と基板保
持部150との間隔が略一定に維持されるようにエアシ
リンダ112を制御することが好ましい。
【0075】次に、ポンプ114からノズル102にジ
ェット構成媒体(例えば、水)を送り込み、ノズル10
2から噴射されるジェットが安定するまで待つ。ジェッ
トが安定したら、シャッタ106を開いて、貼り合わせ
基板101の分離領域付近にジェットを挟入させる。こ
の時、モータ110により貼り合わせ基板101を回転
させる。この際、回転軸104、基板保持部120、貼
り合わせ基板101、基板保持部150及び回転軸10
3は一体化して回転する。
【0076】ジェットが挟入されると、貼り合わせ基板
101には、脆弱な構造部である多孔質層101bに連
続的に注入されるジェット構成媒体の圧力による分離力
が作用し、これにより基板101a及び101cを連結
している多孔質層101bが破壊される。この処理によ
り、貼り合わせ基板101は、例えば約2分程で2枚の
基板に分離される。
【0077】貼り合わせ基板101が2枚の基板に分離
されたら、シャッタ106を閉じると共にポンプ114
の動作を停止する。また、モータ110の回転を停止
し、前述の電磁弁を制御することにより、基板保持部1
20、150に夫々分離された基板を真空吸着させる。
【0078】次に、エアシリンダ112に回転軸103
を収容させると、物理的に分離されていた2枚の基板
は、ジェット構成媒体(例えば、水)の表面張力を断っ
て2体に引き離される。
【0079】貼り合わせ基板101に分離力を効率的に
作用させるためには、基板保持部120及び150の構
造を工夫する必要がある。この実施の形態では、分離処
理の際に、貼り合わせ基板が撓むための空間を確保する
ことにより分離力を効率的に利用する。以下、好適な基
板保持部の構成例を列挙する。なお、以下の構成例で
は、基板保持部120及び150を対称な構造としてい
るが、両者を別個の構造にすることも可能である。
【0080】[基板保持部の第1の構成例]図3乃至図
5は、本発明の第1の構成例に係る基板保持部の構成を
示す図である。図3は斜視図、図4は正面図、図5は断
面図である。なお、図示の基板保持部121、151
は、夫々図2に示す基板保持部120、150の一構成
例である。
【0081】この構成例に係る基板保持部121、15
1は、貼り合わせ基板101との接触部121a,15
1aが環状になっており、この接触部121a,151
aにより挟まれる部分を「節」、貼り合わせ基板101
の中心部付近及び周辺部付近を「腹」として、貼り合わ
せ基板101が撓むことができる構造を有する。このよ
うな基板保持部121,151の構造は、分離処理の際
に貼り合わせ基板101の中央部が膨張し得る構造、或
いは、分離処理の際に貼り合わせ基板101が波打つこ
とが可能な構造の一例として把握することができる。か
かる構造の基板保持部121、151を採用することに
より、貼り合わせ基板101の内部に分離力を効率的に
作用させることができる。
【0082】この基板保持部121,151を用いる
と、貼り合わせ基板101に対するジェットの挟入(分
離処理)を開始した後、約30秒で、貼り合わせ基板1
01の外周から接触部121a,151aの付近まで分
離が進行する。そして、分離処理の開始後、約2分で、
貼り合わせ基板101の中心部が、内側から外側へ反る
ようにして、すなわち、「腹」を構成するようにして、
貼り合わせ基板101が完全に分離される。
【0083】接触部121a、151aの外径は、例え
ば30〜50mmが好適である。また、接触部121
a,151aの内径は、例えば外径よりも10mm程度
小さい寸法を採用することができる。ただし、分離され
る基板が撓み易くするためには、接触部121a,15
1aの内径を外径に近い寸法にすることが好ましい。
【0084】貼り合わせ基板101が「節」及び「腹」
を構成するようにして撓むことを許容する基板保持部で
あれば、上記の構成例と同様の効果を奏することができ
る。図6乃至図9は、第1の構成例に係る基板保持部の
変形例を示す正面図である。なお、122a,152
a,123a,153a,124a,154a,125
a,155aは、基板保持部が貼り合わせ基板101と
接触する接触部である。図6乃至図8は、内部を抉った
多角形状の接触部の例、図9は、接触部の中心を貼り合
わせ基板101の中心からずらした例である。これら
は、ストライプ状の接触部の一例として把握することが
できる。
【0085】[基板保持部の第2の構成例]図10及び
図11は、本発明の第2の構成例に係る基板保持部の構
成を示す図である。図10は正面図、図11は断面図で
ある。なお、図示の基板保持部126,156は、夫々
図2に示す基板保持部120、150の一構成例であ
る。
【0086】この構成例に係る基板保持部126は、貼
り合わせ基板101との接触部として、2つの環状の接
触部126a及び126bを有し、同様に、基板保持部
156は、貼り合わせ基板101との接触部として、2
つの環状の接触部156a,156bを有する。この構
成例に係る基板保持部126,156は、特に大口径
(例えば、8インチ以上)の基板を処理するのに好適で
ある。
【0087】この基板保持部126,156によれば、
接触部126a及び156aにより挟まれる円周状の部
分と、接触部126b及び156bにより挟まれる部分
とを「節」、接触部と接触部との中間部付近及び貼り合
わせ基板101の周辺部付近を「腹」として、貼り合わ
せ基板101が撓むことができる構造を有する。
【0088】このように、分離処理の際に、貼り合わせ
基板101の中央部付近が膨張するようにして、或い
は、貼り合わせ基板101が波打つようにして撓むよう
な構造の基板保持部126,156を採用することによ
り、貼り合わせ基板101の内部に分離力を効率的に作
用させることができる。
【0089】この基板保持部126,156を用いる
と、貼り合わせ基板101に対するジェットの挟入(分
離処理)を開始した後、約30秒で、貼り合わせ基板1
01の外周から外側の接触部126a,156aの付近
まで分離が進行する。そして、その後、約30秒で、貼
り合わせ基板101は、接触部126b,156bの付
近まで分離される。そして、分離処理の開始後、約3分
で、貼り合わせ基板101は、「節」及び「腹」を構成
するようにして反った状態で完全に分離される。
【0090】接触部の幅(直径差)は、任意に決定し得
るが、分離される基板が撓み易くするためには、小さく
することが好ましい。
【0091】なお、この構成例は、2重の接触部を設け
たものであるが、3重或いはそれ以上の接触部を設ける
こともできる。
【0092】[基板保持部の第3の構成例]図12は、
本発明の第3の構成例に係る基板保持部の構成を示す斜
視図である。なお、図示の基板保持部127、157
は、図2に示す基板保持部120,150の一構成例で
ある。
【0093】この構成例に係る基板保持部127,15
7は、夫々貼り合わせ基板101との接触部として複数
の円弧状の接触部127a,157aを有する。この構
造は、第1の構成例における環状の接触部121a,1
51aを分断する溝127b,157bを有するものと
看做すこともできる。
【0094】この溝127b,157bは、貼り合わせ
基板101の中央部付近に分離力が過度に作用すること
を防止する役割を果たす。すなわち、この溝127b,
157bを設けることにより、貼り合わせ基板101の
中央部に注入されたジェット構成媒体を適度に排出し、
中央部付近におけるジェット構成媒体の圧力が過度に高
くなることを防止することができる。したがって、例え
ば、多孔質層に局部的に機械的な構造が強く分離の進行
が遅い部分があることに起因して貼り合わせ基板101
が割れることを抑制することができる。
【0095】この基板保持部121,151を用いる
と、貼り合わせ基板101に対するジェットの挟入(分
離処理)を開始した後、約30秒で貼り合わせ基板10
1の外周から接触部127a,157aの付近まで分離
が進行する。そして、分離処理の開始後、約2分で、貼
り合わせ基板101の中心部が、内側から外側に膨張す
るようにして、すなわち「腹」を構成するようにして、
貼り合わせ基板101が完全に分離される。
【0096】図13は、図12に示す基板保持部の変形
例を示す斜視図である。なお、図示の基板保持部12
8,158は、図2に示す基板保持部120,150の
一構成例である。
【0097】この変形例に係る基板保持部128は、本
体128b上に円形状に配置された複数の円柱状接触部
128aを有する。また、基板保持部158も基板保持
部128と同様の構成を有する。この基板保持部12
8,158によっても、貼り合わせ基板101の内部に
おけるジェット構成媒体の圧力が過度に高くなることを
避け、貼り合わせ基板101が割れることを抑制するこ
とができる。
【0098】[基板保持部の第4の構成例]図14は、
本発明の第4の構成例に係る基板保持部の構成を示す斜
視図である。なお、図示の基板保持部129,159
は、夫々図2に示す基板保持部120,150の一構成
例である。
【0099】この構成例に係る基板保持部129は、貼
り合わせ基板101との接触部として、2種類の円弧状
の接触部129a及び129cを有し、この構造は、第
2の構成例における環状の接触部126a,126bを
夫々分断する溝128b,1128dを有するものと看
做すことができる。また、基板保持部159も基板保持
部129と同様の構成を有する。
【0100】この基板保持部129,159を用いる
と、貼り合わせ基板101に対するジェットの挟入(分
離処理)を開始した後、約30秒で、貼り合わせ基板1
01の外周から外側の接触部129aの付近まで分離が
進行する。そして、その後、約30秒で、貼り合わせ基
板101は、内側の接触部129cの付近まで分離され
る。そして、分離処理の開始後、約3分で、貼り合わせ
基板101は、「節」及び「腹」を構成するようにして
波打った状態で完全に分離される。
【0101】このように、円弧状の接触部129a,1
29cの夫々の間に溝129b,129dを設けること
により(基板保持部159についても同様)、貼り合わ
せ基板101の内部におけるジェット構成媒体の圧力が
過度に高くなることを避けることができる。したがっ
て、例えば、多孔質層に局部的に機械的な構造が強い部
分く分離の進行が遅い部分があることに起因して貼り合
わせ基板101が割れることを抑制することができる。
【0102】図15は、図14に示す基板保持部の変形
例を示す斜視図である。なお、図示の基板保持部13
0,160は、図2に示す基板保持部120,150の
一構成例である。
【0103】この変形例に係る基板保持部130は、本
体130b上に円形状に2重に配置された複数の円柱状
接触部130aを有する。また、基板保持部160も基
板保持部130と同様の構成を有する。この基板保持部
130,160によっても、貼り合わせ基板101の内
部におけるジェット構成媒体の圧力が過度に高くなるこ
とを避け、貼り合わせ基板101が割れることを防止す
ることができる。
【0104】[基板保持部の第5の構成例]図16及び
図17は、本発明の第5の構成例に係る基板保持部の構
成を示す図である。図16は斜視図、図17は正面図で
ある。なお、図示の基板保持部131,161は、図2
に示す基板保持部120,150の一構成例である。
【0105】この変形例に係る基板保持部131,16
1は、夫々本体131b,161b上に配置された複数
の円柱状接触部131a,161aを有する。この基板
保持部131,161によれば、貼り合わせ基板101
は、接触部131a,161aにより挟まれる部分を
「節」として波打つように撓むことができるため、貼り
合わせ基板101の内部に分離力が効率的に作用する。
また、ジェット構成媒体の排出経路が確保されるため、
貼り合わせ基板101の内部におけるジェット構成媒体
の圧力が過度に高くなることを避けることができる。し
たがって、例えば、多孔質層に局部的に機械的な構造が
強く分離の進行が遅い部分があることに起因して貼り合
わせ基板101が割れることを抑制することができる。
【0106】この基板保持部131,161を用いる
と、貼り合わせ基板101に対するジェットの挟入(分
離処理)の開始後、貼り合わせ基板101は、約2分で
完全に分離される。
【0107】[基板保持部の第6の構成例]図18及び
図19は、本発明の第6の構成例に係る基板保持部の構
成を示す図である。図18は斜視図、図19は正面図で
ある。なお、図示の基板保持部132,162は、図2
に示す基板保持部120,150の一構成例である。
【0108】この構成例に係る基板保持部132,16
2は、貼り合わせ基板101との接触面として、夫々本
体132b,162b上に十字状(放射状)の接触部1
32a,162aを有する。この基板保持部132,1
62によれば、貼り合わせ基板101は、接触部132
a,162aにより挟まれる部分を「節」として波打つ
ように撓むことができるため、貼り合わせ基板101に
対して効率的に分離力が作用する。また、ジェット構成
媒体の排出経路が確保されるため、貼り合わせ基板10
1の内部におけるジェット構成媒体の圧力が過度に高く
なることを避けることができる。したがって、例えば、
多孔質層に局部的に機械的な構造が強く分離の進行が遅
い部分があることに起因して貼り合わせ基板101が割
れることを抑制することができる。
【0109】この基板保持部132,162を用いる
と、貼り合わせ基板101に対するジェットの挟入(分
離処理)の開始後、約80秒で、貼り合わせ基板101
は完全に分離される。
【0110】図20乃至図24は、図19に示す基板保
持部の変形例を示す斜視図である。なお、これらの基板
保持部は、夫々図2に示す基板保持部120,150の
一構成例である。
【0111】図20に示す基板保持部133,163
は、貼り合わせ基板101との接触部として、本体13
3b,163b上に星型の接触部133a,163aを
設けた例である。また、図21に示す基板保持部13
4,164は、同様に、貼り合わせ基板101との接触
部として、本体134b,164b上に星型の接触部1
33a,163aを設けた例である。図22に示す基板
保持部135,165は、貼り合わせ基板101との接
触部として、夫々本体135b,165b上に、中央部
で分離された4つの接触部135a,165bを十字状
に配置した例である。図23に示す基板保持部136
は、貼り合わせ基板101との接触部として、本体13
6b上に円柱状接触部136aを十字状に配置した例で
ある。なお、基板保持部166も基板保持部136と同
様である。図24に示す基板保持部137,167は、
貼り合わせ基板101との接触部として、夫々本体13
7b,167b上に、放射状の接触部137a,167
aを設けた例である。
【0112】[基板保持部の第7の構成例]図25及び
図26は、本発明の第7の構成例に係る基板保持部の構
成を示す断面図である。図25は、貼り合わせ基板10
1を分離する前の状態、図26は、貼り合わせ基板10
1を分離した後の状態を示す。なお、図示の基板保持部
138,168は、図2に示す基板保持部120,15
0の一構成例である。
【0113】この構成例に係る基板保持部138,16
8は、貼り合わせ基板101との接触部として、夫々貼
り合わせ基板101の周辺部と接触する接触部138
a,168aを有する。この基板保持部138.168
によれば、貼り合わせ基板101は、接触部138a,
168aにより挟まれる部分を「節」、貼り合わせ基板
101の中央部付近を「腹」として、中央部付近が膨張
するようにして撓むことができるため、貼り合わせ基板
101に対して効率的に分離力が作用する。
【0114】また、この基板保持部138,168は、
貼り合わせ基板101の撓み量を制限する制限部137
b,167bを中央部に有する。この制限部137b,
167bにより、分離された各基板の撓み量が制限され
るため、各基板が割れることが防止される。
【0115】なお、上記の第1乃至第6の構成例に係る
基板保持部の本体の表面も、同様に、撓み量の制限部と
して機能し得る。また、上記の各構成例において、貼り
合わせ基板との接触部が本体から突出する高さは、貼り
合わせ基板の口径、厚さ、ジェットの構成媒体の圧力等
の応じて決定すればよい。
【0116】また、上記の分離装置は、貼り合せ基板そ
の他の半導体基板のみならず、種々の試料の分離に使用
することができる。
【0117】以上、特定の実施の形態を挙げて特徴的な
技術的思想を説明したが、本発明は、これらの実施の形
態に記載された事項によって限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内におい
て様々な変形をなし得る。
【0118】
【発明の効果】本発明は、分離対象の試料の損傷を抑え
ると共に分離処理を効率化することができる。
【0119】また、本発明に拠れば、良好な基板を製造
することができる。
【0120】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係るSOI基板の
製造を方法を工程順に説明する図である。
【図2】本発明の好適な実施の形態に係る分離装置の概
略構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の構成例に係る基板保持部の斜視
図である。
【図4】本発明の第1の構成例に係る基板保持部の正面
図である。
【図5】本発明の第1の構成例に係る基板保持部の断面
図である。
【図6】本発明の第1の構成例に係る基板保持部の変形
例を示す図である。
【図7】本発明の第1の構成例に係る基板保持部の変形
例を示す図である。
【図8】本発明の第1の構成例に係る基板保持部の変形
例を示す図である。
【図9】本発明の第1の構成例に係る基板保持部の変形
例を示す図である。
【図10】本発明の第2の構成例に係る基板保持部の正
面図である。
【図11】本発明の第2の構成例に係る基板保持部の断
面図である。
【図12】本発明の第3の構成例に係る基板保持部の斜
視図である。
【図13】本発明の第3の構成例に係る基板保持部の変
形例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第4の構成例に係る基板保持部の斜
視図である。
【図15】本発明の第4の構成例に係る基板保持部の変
形例を示す斜視図である。
【図16】本発明の第5の構成例に係る基板保持部の斜
視図である。
【図17】本発明の第5の構成例に係る基板保持部の正
面図である。
【図18】本発明の第6の構成例に係る基板保持部の斜
視図である。
【図19】本発明の第6の構成例に係る基板保持部の正
面図である。
【図20】本発明の第6の構成例に係る基板保持部の変
形例を示す斜視図である。
【図21】本発明の第6の構成例に係る基板保持部の変
形例を示す斜視図である。
【図22】本発明の第6の構成例に係る基板保持部の変
形例を示す斜視図である。
【図23】本発明の第6の構成例に係る基板保持部の変
形例を示す斜視図である。
【図24】本発明の第6の構成例に係る基板保持部の変
形例を示す斜視図である。
【図25】本発明の第7の構成例に係る基板保持部の断
面図である。
【図26】本発明の第7の構成例に係る基板保持部の断
面図である。
【図27】V型の溝の有無による貼り合わせ基板に作用
する力を概念的に示す図である。
【符号の説明】
11 単結晶Si基板 12,12’,12’’ 多孔質Si層12 13 非多孔質単結晶Si層 14 単結晶Si基板 15 絶縁層 100 基板分離装置 101 貼り合わせ基板 101a 基板 101b 多孔質層 101c 基板 102 ノズル 103,104 回転軸 103a,104a 回転シール部 103b,104b 真空ライン 105,107 ベアリング 106 シャッタ 108,111 ベアリング 109 支持台 110 モータ 112 エアシリンダ 120〜138,150〜168 基板保持部 181,182 吸引孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米原 隆夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に脆弱な層を有する板状の試料を該
    脆弱な層で分離する分離装置であって、 試料に向けて流体を噴射する噴射部と、 試料を両側から挟むようにして保持する対向する一対の
    保持部と、 を備え、前記一対の保持部は、前記噴射部から噴射され
    試料内部に注入された流体の圧力により該試料の中央部
    付近が膨張し得るように該試料を保持することを特徴と
    する分離装置。
  2. 【請求項2】 内部に脆弱な層を有する板状の試料を該
    脆弱な層で分離する分離装置であって、 試料に向けて流体を噴射する噴射部と、 試料を両側から挟むようにして保持する対向する一対の
    保持部と、 を備え、前記一対の保持部は、前記噴射部から噴射され
    試料内部に注入された流体の圧力により該試料が波打つ
    ことが可能なように該試料を保持することを特徴とする
    分離装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の保持部の少なくとも一方は、
    内部を抉った形状を有する接触部を有し、該接触部を試
    料に接触させて試料を保持することを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の分離装置。
  4. 【請求項4】 前記接触部を多重に設けたことを特徴と
    する請求項3に記載の分離装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の保持部の少なくとも一方は、
    環状の接触部を有し、該接触部を試料に接触させて該試
    料を保持することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の分離装置。
  6. 【請求項6】 前記接触部を多重に設けたことを特徴と
    する請求項5に記載の分離装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の保持部の少なくとも一方は、
    1又は複数のストライプ状の接触部を有し、該接触部を
    試料に接触させて該試料を保持することを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の分離装置。
  8. 【請求項8】 前記一対の保持部の少なくとも一方は、
    1又は複数の円弧状の接触部を有し、該接触部を試料に
    接触させて該試料を保持することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の分離装置。
  9. 【請求項9】 前記一対の保持部の少なくとも一方は、
    本体表面に1又は複数の突起状の接触部を有し、該接触
    部を試料に接触させて該試料を保持することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の分離装置。
  10. 【請求項10】 前記一対の保持部の少なくとも一方
    は、放射状の接触部を有し、該接触部を試料に接触させ
    て該試料を保持することを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の分離装置。
  11. 【請求項11】 前記一対の保持部の少なくとも一方
    は、試料の周辺部と接触する接触部を有し、該接触部を
    試料に接触させて該試料を保持することを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の分離装置。
  12. 【請求項12】 前記接触部は、試料の周辺部と全周的
    に接触し得る構造であることを特徴とする請求項11に
    記載の分離装置。
  13. 【請求項13】 試料の面と直交する方向に設けられた
    軸を中心にして前記保持部を回転させる回転機構を更に
    備えることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいず
    れか1項に記載の分離装置。
  14. 【請求項14】 前記一対の保持部の間隔を調整する調
    整機構を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求
    項13のいずれか1項に記載の分離装置。
  15. 【請求項15】 前記調整機構は、流体により試料を分
    離する際に、試料を押圧するように前記一対の保持部の
    間隔を調整することを特徴とする請求項14に記載の分
    離装置。
  16. 【請求項16】 前記調整機構は、流体により試料を分
    離する際に、前記一対の保持部の間隔を略一定に維持す
    ることを特徴とする請求項14に記載の分離装置。
  17. 【請求項17】 前記一対の保持部は、試料を真空吸着
    する吸着機構を有することを特徴とする請求項1乃至請
    求項16のいずれか1項に記載の分離装置。
  18. 【請求項18】 前記試料は、脆弱な層として多孔質層
    を有する基板であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項17のいずれか1項に記載の分離装置。
  19. 【請求項19】 内部に脆弱な層を有する板状の試料を
    該脆弱な層で分離する分離装置において使用する試料の
    支持装置であって、 試料を両側から挟むようにして保持する対向する一対の
    保持部を備え、前記一対の保持部は、前記分離装置に設
    けられた噴射部から噴射され試料内部に注入された流体
    の圧力により該試料の中央部付近が膨張し得るように該
    試料を保持することを特徴とする支持装置。
  20. 【請求項20】 内部に脆弱な層を有する板状の試料を
    該脆弱な層で分離する分離装置において使用する試料の
    支持装置であって、 試料を両側から挟むようにして保持する対向する一対の
    保持部を備え、前記一対の保持部は、前記分離装置に設
    けられた噴射部から噴射され試料内部に注入された流体
    の圧力により該試料が波打つことが可能なように該試料
    を保持することを特徴とする支持装置。
  21. 【請求項21】 前記一対の保持部の少なくとも一方
    は、内部を抉った形状を有する接触部を有し、該接触部
    を試料に接触させて試料を保持することを特徴とする請
    求項19又は請求項20に記載の支持装置。
  22. 【請求項22】 前記接触部を多重に設けたことを特徴
    とする請求項21に記載の支持装置。
  23. 【請求項23】 前記一対の保持部の少なくとも一方
    は、環状の接触部を有し、該接触部を試料に接触させて
    該試料を保持することを特徴とする請求項19又は請求
    項20に記載の支持装置。
  24. 【請求項24】 前記接触部を多重に設けたことを特徴
    とする請求項23に記載の支持装置。
  25. 【請求項25】 前記一対の保持部の少なくとも一方
    は、1又は複数のストライプ状の接触部を有し、該接触
    部を試料に接触させて該試料を保持することを特徴とす
    る請求項19又は請求項20に記載の支持装置。
  26. 【請求項26】 前記一対の保持部の少なくとも一方
    は、1又は複数の円弧状の接触部を有し、該接触部を試
    料に接触させて該試料を保持することを特徴とする請求
    項19又は請求項20に記載の支持装置。
  27. 【請求項27】 前記一対の保持部の少なくとも一方
    は、本体表面に1又は複数の突起状の接触部を有し、該
    接触部を試料に接触させて該試料を保持することを特徴
    とする請求項19又は請求項20に記載の支持装置。
  28. 【請求項28】 前記一対の保持部の少なくとも一方
    は、放射状の接触部を有し、該接触部を試料に接触させ
    て該試料を保持することを特徴とする請求項19又は請
    求項20に記載の支持装置。
  29. 【請求項29】 前記一対の保持部の少なくとも一方
    は、試料の周辺部と接触する接触部を有し、該接触部を
    試料に接触させて該試料を保持することを特徴とする請
    求項19又は請求項20に記載の支持装置。
  30. 【請求項30】 前記接触部は、試料の周辺部と全周的
    に接触し得る構造であることを特徴とする請求項29に
    記載の支持装置。
  31. 【請求項31】 試料の面と直交する方向に設けられた
    軸を中心にして前記保持部を回転させる回転機構を更に
    備えることを特徴とする請求項19乃至請求項30のい
    ずれか1項に記載の支持装置。
  32. 【請求項32】 前記一対の保持部の間隔を調整する調
    整機構を更に備えることを特徴とする請求項19乃至請
    求項31のいずれか1項に記載の支持装置。
  33. 【請求項33】 前記調整機構は、流体により試料を分
    離する際に、試料を押圧するように前記一対の保持部の
    間隔を調整することを特徴とする請求項32に記載の支
    持装置。
  34. 【請求項34】 前記調整機構は、流体により試料を分
    離する際に、前記一対の保持部の間隔を略一定に維持す
    ることを特徴とする請求項32に記載の支持装置。
  35. 【請求項35】 前記一対の保持部は、試料を真空吸着
    する吸着機構を有することを特徴とする請求項19乃至
    請求項34のいずれか1項に記載の支持装置。
  36. 【請求項36】 前記試料は、脆弱な層として多孔質層
    を有する基板であることを特徴とする請求項19乃至請
    求項35のいずれか1項に記載の支持装置。
  37. 【請求項37】 請求項1乃至請求項18のいずれか1
    項に記載の分離装置を使用して脆弱な層を有する試料を
    分離することを特徴とする分離方法。
  38. 【請求項38】 前記噴射部から噴射させる流体として
    水を使用することを特徴とする請求項37に記載の分離
    方法。
  39. 【請求項39】 一方の面に多孔質層及び非多孔質層を
    順に形成した第1の基板の前記非多孔質層側を第2の基
    板に貼り合わせてなる基板を前記多孔質層で分離する分
    離方法であって、その分離に際して、請求項1乃至請求
    項18のいずれか1項に記載の分離装置を使用すること
    を特徴とする分離方法。
  40. 【請求項40】 一方の面に多孔質層及び非多孔質層を
    順に形成した第1の基板の前記非多孔質層側を第2の基
    板に貼り合せる工程と、貼り合わせた基板を前記多孔質
    層で分離する分離工程とを含む基板の製造方法であっ
    て、前記分離工程において、請求項1乃至請求項18の
    いずれか1項に記載の分離装置を使用することを特徴と
    する基板の製造方法。
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JP2001331120A (ja) * 2000-03-15 2001-11-30 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置の作製方法
JP2013235276A (ja) * 2013-06-10 2013-11-21 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
JP2020043208A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 キオクシア株式会社 半導体製造装置および半導体装置の製造方法

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