JPH11195245A - 光記録媒体及び光記録媒体の情報読取り装置 - Google Patents

光記録媒体及び光記録媒体の情報読取り装置

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JPH11195245A
JPH11195245A JP36954697A JP36954697A JPH11195245A JP H11195245 A JPH11195245 A JP H11195245A JP 36954697 A JP36954697 A JP 36954697A JP 36954697 A JP36954697 A JP 36954697A JP H11195245 A JPH11195245 A JP H11195245A
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JP
Japan
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recording medium
optical recording
light
information
diffraction grating
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JP36954697A
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Kanji Kayanuma
完治 茅沼
Kazunori Namiki
和則 並木
Kenji Narisawa
賢司 成澤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
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    • GPHYSICS
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    • G11B7/24085Pits

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  • Holo Graphy (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回折格子を用いた情報記録媒体にあって、情
報記録の最小単位部分が損傷を受けても、情報の欠陥や
ドロップアウトを生じることなく、記録密度の向上を可
能とする。 【解決手段】 情報の記録部分となる回折格子部分12
として、所定の入射光を2次元の面上の異なる位置に向
って回折するようなホログラムの干渉縞をあらかじめ記
録しておき、情報の再生にあたっては、所定の光線を記
録部分に照射することにより、2次元的に回折して2次
元面上に得られた複数の光線の位置情報により記録部分
に記録されている情報を判読する。回折格子部分、すな
わちホログラムパターンは複数個を列状に配列し、また
複数列に配列することができ、例えばカード型の媒体1
0として形成して金額情報などを記録したプリペイドカ
ードとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体及び光
記録媒体の情報読取り装置に関し、特にプリペイドカー
ドやクレジットカード、証明用カードなどに適切な光記
録媒体とそのリーダーに関する。
【0002】
【従来の技術】種々のカードが利用されているが、プリ
ペイドカードやクレジットカード、証明用カードなどと
して、従来の磁気記録媒体を用いたものが容易に偽造、
改ざんされ得ることから、これに代るものとしてカード
型の光記録媒体が注目され、その中でもホログラムを用
いたものが偽造・改ざんに有効であるとして特に重視さ
れている。特開平5−50788号公報に示されている
光学的に読み取り可能なカードは、カードの少なくとも
一部に特定の回折方向及び空間周波数を有する回折格子
を微小なエリアに形成してなる回折格子パターンを、同
一及び/又は異なる回折方向及び空間周波数の種類の複
数の組み合わせとしてコード化した回折格子パターン群
を形成したものである。
【0003】すなわち、上記従来技術では、所定光線の
照射により1平面内の複数の異なる方向に回折する回折
光を得るために、回折格子の格子の配列の方向やピッチ
の異なる複数の回折格子を配している。例えば、1つの
数字を表す部分としては、第1の方向に回折を生じる回
折格子を2つ設け、第1の方向とは異なる第2の方向に
回折を生じる回折格子を2つ設け、これらを互いに接近
させて配置し、回折光の方向を判断して1つの数字の情
報を再生することができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、所
定方向に配列された回折格子の部分、すなわち、情報記
録の最小単位部分が損傷を受けると、正規の回折が行わ
れず、よって情報の欠陥やドロップアウトを生じてしま
う。かかる情報の欠陥やドロップアウトを防止するため
には、回折格子の冗長度を高めるために、同一方向の回
折格子を複数個配列する必要があり、記録密度の向上の
妨げとなってしまうという問題がある。
【0005】したがって、本発明は損傷によって情報に
欠陥やドロップアウトを生じることが少なく、かつ記録
密度を向上させることができる光記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では情報の記録部分となる回折格子部分とし
て、所定の入射光を2次元の面上の異なる位置に向って
回折するようなホログラムの干渉縞をあらかじめ記録し
ておき、情報の再生にあたっては、所定の光線を記録部
分に照射することにより、2次元的に回折して2次元面
上に得られた複数の光線の位置情報により記録部分に記
録されている情報を判読するようにしている。
【0007】すなわち本発明によれば、回折格子が所定
エリアに形成された光記録媒体において、前記回折格子
が所定の入射光の照射を受けたとき、前記入射光を2次
元的に異なる複数の方向に回折するよう、ホログラムの
干渉縞のパターンとして前記回折格子が形成、記録さ
れ、前記回折格子が複数個、配列され、かつ、前記異な
る複数の方向があらかじめ定められた方向の中から選択
されたものである前記回折格子が1つ以上設けられてい
ることを特徴とする光記録媒体が提供される。
【0008】また本発明によれば、複数の回折格子が所
定エリアに形成された光記録媒体において、前記回折格
子の一部が所定の入射光の照射を受けたとき、前記入射
光を2次元的に異なる複数の方向に回折するよう、ホロ
グラムの干渉縞のパターンとして前記回折格子の一部が
形成、記録され、かつ、前記異なる複数の方向があらか
じめ定められた方向の中から選択されたものであり、前
記回折格子の他の一部又は残り全部が前記所定の入射光
の照射を受けたとき、前記入射光を1次元的に回折する
よう、ホログラムの干渉縞のパターンとして前記回折格
子の他の一部又は残り全部が形成、記録され、かつ、前
記1次元的に回折する方向があらかじめ定められた方向
の中から選択されたものであることを特徴とする光記録
媒体が提供される。
【0009】また本発明によれば、複数の回折格子が所
定エリアに形成された光記録媒体であって、前記回折格
子が所定の入射光の照射を受けたとき、前記入射光を2
次元的に異なる複数の方向に回折するよう、ホログラム
の干渉縞のパターンとして前記回折格子が形成、記録さ
れ、前記回折格子が複数個、配列され、かつ、前記異な
る複数の方向があらかじめ定められた方向の中から選択
されたものである前記回折格子が1つ以上設けられてい
る光記録媒体から情報を読み出す光記録媒体の情報読取
り装置であって、前記回折格子に前記所定の入射光を照
射する手段と、前記回折格子にて回折された所定方向の
回折光を受光可能なように2次元配列された複数の受光
素子を有する回折光受光手段と、前記回折光受光手段に
て検出された情報をデコードして前記回折格子の記録情
報を読み取る手段とを、有する光記録媒体の情報読取り
装置が提供される。
【0010】また本発明によれば、複数の回折格子が所
定エリアに形成された光記録媒体であって、前記回折格
子の一部が所定の入射光の照射を受けたとき、前記入射
光を2次元的に異なる複数の方向に回折するよう、ホロ
グラムの干渉縞のパターンとして前記回折格子の一部が
形成、記録され、かつ、前記異なる複数の方向があらか
じめ定められた方向の中から選択されたものであり、前
記回折格子の他の一部又は残り全部が前記所定の入射光
の照射を受けたとき、前記入射光を1次元的に回折する
よう、ホログラムの干渉縞のパターンとして前記回折格
子の他の一部又は残り全部が形成、記録され、かつ、前
記1次元的に回折する方向があらかじめ定められた方向
の中から選択されたものである光記録媒体から情報を読
み出す光記録媒体の情報読取り装置であって、前記回折
格子に前記所定の入射光を照射する手段と、前記回折格
子にて回折された所定方向の回折光を受光可能なように
2次元配列された複数の受光素子を有する回折光受光手
段と、前記回折光受光手段にて検出された情報をデコー
ドして前記回折格子の記録情報を読み取るとともに、前
記2次元的に回折する回折格子の情報か前記1次元的に
回折する回折格子の情報かを判別する手段とを、有する
光記録媒体の情報読取り装置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態について説明する。図5は本発明に係
る光記録媒体を名刺サイズのカード(プリペイドカー
ド、識別カードなど)として具現化したものの平面図で
ある。カード10はその表面に複数の光記録領域12を
有していて、各記録領域12にはホログラムの干渉縞が
記録されている。ホログラムの干渉縞は回折格子の一態
様であり、ここで回折格子について検討する。光学的な
回折格子ピッチpと回折角度θの関係は、使用波長をλ
とすると、
【0012】
【数1】 ±n sin θ = λ/p (1) nは0を含む自然数 で表される。n=0のときは0次回折光と呼ばれる、非
回折光の透過もしくは反射光である。一方、±nのとき
は通常の光学系(対称な光学系)ではその回折光量は等
しい。nの増加により高次な回折光の光量は減少する。
n=1のみを考慮すると、回折格子から3本の光速が発
生することとなる。
【0013】平行な回折格子であれば1次元的な回折光
が発生する。±の正方向のみ議論すれば、1本の回折光
のみが発生すると言える。前述の特開平5−50788
号公報の技術では、複数の回折光を得るために回折格子
の配置角度、及びピッチの異なった複数の回折格子群を
同時に照射し、回折光を用いて検出パターン認識を行っ
ている。本発明では、平行な回折格子ではなく水平、垂
直両方向に特定パターンで配列された格子を作成し、そ
の回折光が2次元的に配置されるように、コンピュータ
を用いて演算を行いCGH(コンピュータ・ジェネレイ
テッド・ホログラム)を生成している。本発明で用いる
ホログラムとしては、例えば月刊誌「OプラスE」(株
式会社新技術コミュニケーションズ発行;No.20
4;1996年11月号)を用いることができる。
【0014】図6は本発明者らが本発明に先立って開発
し、特許出願(特願平8−317053号)したCGH
を利用した光記録媒体原盤の製造方法、光記録媒体への
情報の記録方法及び光記録媒体の製造装置並びに製造方
法を模式的に示すブロック図である。この例は、カード
型の光記録媒体としてのプリペイドカード10Aを製造
するものである。このプリペイドカード10Aには複数
の記録部分12が設けられ、配列されている。いま、こ
の記録部分12の1つ1つに文字の情報を記録するもの
とすると、文字情報の信号が入力端子IN1に供給さ
れ、画像信号化回路50に入力される。画像信号化回路
50は入力されたデジタル信号のコード情報で表された
文字を2次元画像のドットパターンの画像信号(後述す
る図7の入力データ)に変換する。
【0015】この画像信号はスイッチ52又はマルチプ
レクサを介して数値演算装置54に供給される。数値演
算装置54は所定のアルゴリズムを用いて2次元画像の
ドットパターンの画像信号から干渉光を照射することな
くホログラムの干渉縞パターン(ホログラフィー干渉図
形)を得るための数値を得る。図7の(a)は2次元画
像からホログラムの干渉縞パターンを得る手順を示す図
である。数値演算装置としては好ましくは高速演算の可
能なコンピュータを用いる。図7の(b)は、本発明で
用いる水平、垂直両方向に特定パターンで配列された格
子を作成し、その回折光が2次元的に配置されるよう
に、コンピュータを用いて演算を行いCGHを生成した
ものの一例を示す写真である。
【0016】なお、数値演算装置54は後述の描画装置
である電子ビーム露光装置58の解像度に応じた座標デ
ータを出力するよう構成されている。また、描画を実際
に行う前に、数値演算で得られた座標データをフィード
バックして入力データと比較して、両者間の誤差を低減
すべく複数回の再計算を行う。
【0017】数値演算装置54の出力信号はエンコーダ
56にて所定のフォーマットの信号とされ、電子ビーム
露光装置58に入力される。電子ビーム露光装置58は
本来ICやLSIを製造するときにその回路配置パター
ンを描画するために用いられるものであり、ここでは図
7の(a)に示した干渉縞のパターン(出力データ)を
1次記録媒体60上に描画するために用いられる。な
お、この1次記録媒体60は最終製品である光記録媒体
10Aと識別するため1次記録媒体60という。1次記
録媒体60としては、ガラスなどの基板の上に被露光媒
体としての感光性樹脂であるフォトレジストを塗付した
ものを用いる。1次記録媒体60はステッパ62(ステ
ージコントローラ)に取り付けられ、ステッパ62は電
子ビーム露光装置58からの信号により電子ビーム66
に垂直な面上のX−Yの2方向に移動可能である。な
お、電子ビームによる描画では、従来の光記録媒体の製
造に用いられるレーザビームによる描画と比較すると、
極めて繊細かつ緻密なパターンを描画することが可能で
あり、ホログラムの干渉縞のパターンの描画に適してい
るといえる。
【0018】1次記録媒体60をフォトマスク原盤とし
て加工し、この1次記録媒体60をフォトマスク原盤よ
り光露光による複数の2次記録媒体を作製し、この2次
記録媒体を原盤として用いて光ディスク製造工程を経て
最終製品である光記録媒体10Aを製造することも可能
である。
【0019】いま、英文字(数字を含む)で300文字
からなるデータをプリペイドカードに記録するものとす
ると、入力端子IN1からシリアルに入力される文字列
のデータが画像信号化回路50にて順次画像信号化さ
れ、数値演算装置54にて所定のアルゴリズムにて数値
演算処理が行われ、エンコーダ56にて所定フォーマッ
トのデータとされて電子ビーム露光装置58に供給さ
れ、電子ビーム66が偏向されて、1次記録媒体60上
に描画が行われる。このとき、電子ビーム露光装置58
はステッパ62を制御して300の記録部分12が3列
で、各列に100個の記録部分が並ぶよう電子ビーム6
6と垂直な面上のX−Y方向に1次記録媒体60を移動
させる。
【0020】図1はホログラムパターン12を有する光
記録媒体10すなわち、回折格子(ホログラムパターン
12)の1つに光源16から単一な波長で平行な光束
(レーザビーム)を照射したときの透過光の回析状態を
示す模式図である。図示の例は光が光記録媒体10を透
過するものであるが、光記録媒体10のホログラムパタ
ーン12に反射膜を設け、入射光を反射するように設計
すれば、透過光でなく回析した反射光を得ることができ
る。ここで回析角度θと照射波長λの関係は、前述の式
(1)により示される。
【0021】図2は、ホログラムパターン12により回
折した光線により、2次元平面18の複数の箇所に結像
した様子を示す図である。この例では、横に5個、縦に
7個の計35個のドット(スポット)として結像してい
る。この例は回折パターンの一例であり、横と縦の数は
5×5、6×6、4×8など任意に選択することができ
る。中心のスポットSP1が0次回折光を示し、他が一
次回折光である。この一次回折光の位置と、その有無
は、ホログラムパターンの設計で自由に選択が可能であ
る。換言すれば、例えば図2のパターンで、横縦5×7
の全て、すなわち35のスポット全てに回折光が照射さ
れるのは1つの又は複数の数字なり文字に対応した状態
であり、この35の位置中、回折光が照射される位置を
オンとし、回折光が照射されない位置をオフとすると、
オン・オフの組合せで、236個の情報を表現することが
可能である。
【0022】ホログラムの特性として、照射する光の範
囲全ての積分値が回析パターンとして表現される。言い
換えれば、均一なホログラムパターンに均一な光束を照
射しているとき、何らかの影響でホログラムパターンに
損傷を受けても、回折光の結果は影響をほとんど受けな
い。照射面積と損傷面積比率で、回析パターン光量が減
少するが、0次光と一次光の比率に変動はない。0次光
光量で一次光の規格化を行い、損傷の影響は実用上無視
可能なほどである。このように、2次元的に回折するホ
ログラムは、冗長度が高い記録方式である
【0023】ホログラム面と、回折像の関係は、前述の
月刊誌OプラスEのP87に記載されているように、フ
ーリエ反復アルゴリズムによって表すことが可能であ
る。CGHを用いて回折光を得る点について図3と共に
説明する。図3は図示省略の光源からの光を集光する凸
レンズと、ホログラムの干渉縞が微細パターンとして記
録されたCGHのあるホログラムパターン12と結像面
の関係を示している。各回折パターンを分離するために
は、ホログラムパターン(CGH)12と回折パターン
結像点までの距離dと回折角度θとの積が、回折パター
ン上の光束径より大きくなければならない。このため、
回折パターン結像点で光束が最小になるように、円錐型
の光束を使用する(集光光学系)ことが望ましい。
【0024】図3に示したホログラムパターン(CG
H)12と結像面の関係は、本発明による光記録媒体と
その読取り装置(リーダ)における受光面(撮像面)と
の関係として捉えることができる。図4は本発明による
光記録媒体の情報読取り装置の1つの実施の形態の全体
構成を模式的に示す図である。図4の光記録媒体の情報
読取り装置は図5に示したカード状の光記録媒体10か
らホログラムパターン12として記録された情報を読み
取り、再生するものであるが、図5に示したようにホロ
グラムパターン12が直線状に配置されている場合は、
光記録媒体10は直線的に搬送されて、順次情報が読み
出される。一方、光記録媒体がCD、CD−ROM、D
VDなどのように円盤状のときは、ホログラムパターン
は同心円もしくは、スパイラル状に配置されているの
で、光記録媒体を回転させて順次情報を読み取るよう構
成される。以下の説明では、光記録媒体がカード型であ
り、ホログラムパターンが直線状に1列又は複数列に配
列されている場合を例にとり説明する。
【0025】図4の光記録媒体の情報読取り装置におい
て、名刺サイズのカード状の光記録媒体10は読み取り
装置22の中で一定速度で搬送され、図中矢印で示され
るように直線的に移動する。図5に示すように、個々の
ホログラムパターン12は、ブロック単位で情報が記録
されている。この情報は、ホログラムパターン12に所
定の光線が入射したとき、2次元的に回折して結像面と
しての受光素子により構成されるイメージセンサ20の
2次元平面上に投影される所定の回折光パターンを得る
よう、あらかじめCGHとして記録されていたものであ
る。なお、本明細書で2次元的に回折するとは、上述の
ように2次元平面上の上下左右に広がるよう回折するこ
とを指し、1次元的に回折するとは、直線上の所定方向
に回折することを指す。イメージセンサ20としては、
CCDカメラやCCD撮像素子を用いることができる
が、以後これらも番号20で示す。
【0026】いま、単一のホログラムパターン12が、
最大で、図2に示した5×7の光スポット(ドット)を
投影可能であるとすれば、CGHの設計段階で、この3
5個のスポット中どれをオン(投影する)か、どれをオ
フ(投影しない)するかを、あらかじめ定めることによ
り、各ホログラムパターン12には所定の内容を記録す
ることができる。この例のように35個のスポットを用
いれば、理論的には35ビットの情報を記録することが
可能である。しかし、35個のスポット中、数個しか投
影されていない状態(暗い状態)と、30個近くが投影
されている状態(明るい状態)とでは、あまりにも明暗
の差、すなわち光量の差があり過ぎ、撮像する上で必ず
しも好ましくない。そこで、約半数の18個程度が常時
オンとなるように設計することは、好ましい態様であ
る。
【0027】図において、各ホログラムパターン12
の、サイズと形状は0.25mm角で、隣どうしは0.
25mmのスペースを設けて配置される。すなわち0.
5mmピッチで複数のホログラムパターン12が配置さ
れている。図5の例は1列のみの場合であるが、後述す
るように複数列のホログラムパターン12を配列するこ
とができる。読み取り装置の読み取り光束径を0.3m
mとし、光束がホログラムパターン12の一部を照射し
たときから回折光はホログラムの持つ情報に従った回折
を行うが、ホログラムパターン12の一部分のみ照射さ
れているため、その光量は少ない。図8は、図5のホロ
グラムパターン12が直線的に移動したときの回折光量
の変化を示した波形図である。光量の変化はサインカー
ブに近い状態であり、光束の中心がホログラムパターン
12の中心と一致したとき、最大光量が得られる。光束
が通り過ぎれば同様に光量は減少する。
【0028】イメージセンサ20上に現れるパターン形
状は、ホログラムの性質上、移動しないで同位置に結像
し、光量のみが移動によって変化する。次のホログラム
パターンが現れたときは、イメージセンサ20上には次
のパターンが結像する。最大光量のときに、イメージセ
ンサ20から情報を読み取ることで安定した読み出しが
可能になる。
【0029】図9は図5に示した例と同様に複数列に構
成されたホログラムパターンを有する光記録媒体10A
を示す平面図である。このように複数列のホログラムパ
ターン12を1回の照射で、同時に読み取るための構成
を図10に示す。すなわち、図10に示す光記録媒体の
情報読取り装置は、光源16と複数列のホログラムパタ
ーン12の記録された光記録媒体10Aとの間に、回折
格子26を有していて、この回折格子26はビームスプ
リッタとして機能して、光源16からの光束を複数の光
束に分割して複数列のホログラムパターン12に同時に
照射するよう構成されている。この回折格子26は上述
のようにビームスプリッタとして機能するものであり、
光記録媒体のホログラムとしての回折格子とは機能が異
なるので両者はその意味で識別されるべきである。図
9、図10の例では、A、B、Cの3列のホログラムパ
ターン12が同時に読み取られる様子が示されている。
なお、光記録媒体10Aが図9中、矢印M1で示すよう
に移動するとき、図10中では、光記録媒体10Aは紙
面に対して垂直に移動することとなる。この移動によ
り、複数列の先頭のホログラムパターン12から順次読
み取りが行われる。
【0030】図10の光記録媒体10Aの情報読取り装
置の実施の形態は、回折格子26からの光線がホログラ
ムパターン12を透過してイメージセンサ20に結像す
る、いわゆる透過型として構成されているが、図11に
示すように、ホログラムパターン12に反射膜を設け、
ホログラムパターン12に対して斜に光を照射して、反
射光を検出する構成、すなわち、反射型として構成する
ことができる。
【0031】ここで、光記録媒体10、10Aに形成さ
れるホログラムパターン12同士の間隔と、イメージセ
ンサ20に投影、結像した部分同士の間隔の関係につい
て図12により検討する。図10に示したビームスプリ
ッタとしての回折格子26における回折格子間隔をPと
し、回折格子26とホログラムパターン12の間の距離
をd1、複数の同時に読み取るべきホログラムパターン
12をa、b、cで表し、これらの隣合うもの同士の距
離をeとする(図9参照)。回折格子26での回析角度
は、sinθ= λ / p であり、θは微少角度の
ため
【0032】
【数2】 e / d1 = λ / p となり、 e * p = λ * d1 となる Tan θ1 * d1 = e 重ならない角度に設定するにはホログラムパターンa、
b、cの各パターンの最大回析角度をθ2、θ3、θ4
とし、ホログラムパターンa、b、cとイメージセンサ
20間の距離をd2、イメージセンサ20上の各結像部
分A,B,Cの中心間隔をf、結像サイズをg2、g
3、g4とすると、
【0033】
【数3】Tan θ1 * d2 = f 2 * Tan θ2 * d2 = g2 2 * Tan θ3 * d2 = g3 2 * Tan θ4 * d2 = g4 ( g2 + g3 ) / 2 < f ( g2 + g4 ) / 2 < f
【0034】上式が成立する各値をとれば、イメージセ
ンサ20情報の結像部分A,B,C各間に隙間ができ、
重ならなく結像し、よって正確に読み取ることができ
る。すなわち、一回の走査で複数のホログラムパターン
12が読み取れるので、複数列のホログラムパターン1
2を同時に読み取り、データの高速再生が可能となる。
【0035】次に本発明の光記録媒体の情報読取り装置
における、光記録媒体10、10Aに搬送の制御と、読
み取りタイミングの制御について説明する。本発明の光
記録媒体の情報読取り装置の実施の形態について説明す
る前に、従来のイメージセンサとしてのCCD素子から
の受光信号の読み出しについて検討する。従来のCCD
素子からの信号の読み取り方法では、すべての受光素子
で同時期に全画面読み込みを行うが、転送専用素子に一
旦転送し(パラレル入力、シリアル出力のシフトレジス
ター)、次に、シリアル転送で信号が出力される。NT
SC標準テレビ信号準拠であれば、1/60秒の時間で
一画面の情報を伝送する。このため画面内の一部の情報
の優劣の判定は、毎秒60回の周期でしか判定ができな
い。本発明におけるホログラムパターン12の移動速度
を毎秒6枚に設定すると、一枚のホログラムは10回の
判定となり、最大1/10の誤差を持った読み取りとな
る。
【0036】図13は、イメージセンサ20としてのC
CD素子を従来の手法で駆動する場合の駆動信号のタイ
ミングチャートである。図13に示すように、垂直同期
信号(Vsync)によりCCD素子の各受光素子は、
必要時間露光し、その後次の垂直同期信号のタイミング
により情報信号を出力する。NTSCのTV信号であれ
ば、垂直同期信号は60Hzであり、水平同期信号(H
sync)は15.75kHzである。これらのタイミ
ング制御は、CCDの駆動回路に内蔵される一般にTC
と呼ばれるICによって制御される。また、このタイミ
ングは外部の同期信号に一致させることもでき、そのと
きは外部の垂直同期信号と水平同期信号にTC内部の各
同期信号を合わせるよう位相制御を行う。H、Vの各同
期信号の位相変化は360度追従可能であるが、周波数
は通常1%程度の変動にのみ追従可能である。
【0037】本発明では、複数のホログラムパターンを
高速に読み取るために、CCDの読み取りタイミングと
結像パターンの光量の最適値が一致するよう制御してい
る。すなわち、図8に示したように、光記録媒体10の
移動に伴い、各ホログラムパターン12から順次得られ
る回折光の光量はサインカーブ状に変化するので、その
最大光量近傍で受光することにより、正確かつ高速な読
み取りが可能となる。本発明の光記録媒体の情報読取り
装置では、ホログラムパターン12の移動、すなわち光
記録媒体10、10Aの移動は、後述の図29、図30
に示す機械的な搬送手段で行っている。また基板上に配
置したホログラムパターン12同士の間隔は、製造時の
機械的な精度で配置されるため誤差を持つ。このため各
ホログラムパターン12からの最適光量の発生タイミン
グは常に変動している。一般に、搬送の絶対速度の変動
精度を1%以内に押さえることは困難である。この変動
率で上記従来の位相制御型では正確な追随が困難とな
る。本発明では、各ホログラムパターン12における読
み取り光量が最適となったとき、読み取り信号、すなわ
ち電子シャッター制御信号を発生させている。この電子
シャッター制御信号を図13に示す垂直同期信号に置き
換えて用いている。図14は本発明におけるCCD素子
のシャッター制御信号の生成過程を示す波形図である。
図14に示されるように、CCD素子の露光時間が回折
光の光量の最大値近傍に一致するよう、光量が所定値以
上となったときに、電子シャッターを開閉する電子シャ
ッター制御信号を生成してCCD素子に送出し、この信
号を垂直同期信号の代りに用いるようにして、信号の読
み出し制御も行っている。
【0038】図15は本発明の光記録媒体の情報読取り
装置における光記録媒体10、10Aの搬送の制御と、
読み取りタイミングの制御の他の実施の形態を説明する
図であり、前述の図12同様に、光記録媒体10、10
Aに形成されるホログラムパターン12と、イメージセ
ンサ20に投影、結像した部分をそれぞれ示す2つの図
が示されている。この実施の形態では、3列に並んだ3
つのホログラムパターンa、b、cのうち、中央の列の
部分を0次回折光が得られるよう構成しておく。換言す
れば、中央の列のホログラムパターン12は実はCGH
が形成されておらず、ホログラムパターンとはいえない
が、便宜上0次回折部のホログラムパターンとして説明
する。この0次回折部は、図10に示した透過型のとき
は、透過特性の高い材料で、また、図11に示した反射
型のときは、反射率の高い材料で製作し、イメージセン
サ20上で単純輝度特性が最大時照射光束が最適になる
ように設定する。図16に示すように、ホログラムパタ
ーン12を移動させると、その反射光量は変化し、最適
値で最大光量となる。
【0039】図17に示すように、中央列のホログラム
パターン”b”からは回折は発生しないので、図15の
イメージセンサ20の結像の図に示されるように、その
結像位置では単純な明点Bになるため、最大値の検出が
容易になる。この単純な明点Bをイメージセンサ20で
検出することは可能であるが、図18に示すように、光
記録媒体10Aと、イメージセンサ20の間にハーフミ
ラー28を挿入し、0次回折光を反射させて、専用のフ
ォトディテクタ(PD)30で検出するようにしてもよ
い。図18ではフォトディテクタ30の出力信号が2値
化回路34で2値化され、CCD素子コントローラ36
に与えられ、ここで適切な電子シャッター制御信号を含
むCCD駆動信号が生成され、イメージセンサ20に送
られる。なお、図18において、光源16からの光線は
ビームスプリッタとして動作する回折格子26により複
数の光線に分割されて記録媒体10Aの各ホログラムパ
ターン12に照射される。ここで、光源16と回折格子
26は光源部基台23に一体的に載置され、光源部基台
23は光源部基台駆動モータ(M)24により矢印D方
向に移動可能である。この調整により、回折格子26と
光記録媒体10Aの間の距離を調整して、分割された光
線が各ホログラムパターン12を正確に照射するよう構
成することができる。
【0040】図14で説明した実施の形態、及び図15
〜18で説明した実施の形態では、光記録媒体10、1
0Aの搬送速度、すなわちホログラムパターンの発生周
期と、イメージセンサ20における露光時間、すなわち
読み取りタイミングが同期して制御されるので、回折光
の光量が最大のときに電子シャッターを同期して開き、
よって高速かつ正確に最大値の条件で次々に読み込みが
可能となる。
【0041】次に光量の検出に基づいて、光源16の光
量(パワー)をフィードバック制御する方法について、
図18の実施の形態により説明する。図18の実施の形
態において、フォトディテクタ(PD)30の出力信号
は、光源16の発光量(パワー)に比例するので、この
出力信号をアナログ制御回路として機能するオペアンプ
32、ピーク値検出回路40、制御信号生成回路42を
介して光源のパワー制御回路44にフィードバックし、
光源16の出力パワーを制御している。
【0042】ピーク値検出回路40は、ピークホールド
回路であり、光量の最大値を検出し、制御信号生成回路
42に送出する。制御信号生成回路42は、図19に示
すように光量の最大値が、あらかじめ定めた所定値より
大きいときは、光源16のパワーを低下させ、逆に光量
の最大値が、あらかじめ定めた所定値より小さいとき
は、光源16のパワーを増強させ、その結果、光量の最
大値が上記所定値に一致するよう制御するための制御信
号を生成して、パワー制御回路44に送る。すなわち、
反射率の高いホログラムパターン12のときは光源16
の光量を低下させ、反射率が低いとき、特にゴミ、キズ
などで読みにくいときは光量を増加させることができ
る。ホログラムパターン12の書き込みを、熱などで実
施したときは反射率の低下は少ない。よって、光源の光
量増加は少ないため正確に書き込み情報が読みとれる。
ゴミ・キズが存在するときは反射率が減少するが、その
減少量を補うため光量増加を行い、その結果、正確にホ
ログラムパターンの読み出しが可能となる。
【0043】なお、上記光源16の光量制御は、前述の
図14、図15で説明した電子シャッター制御信号によ
る露光時間の制御と組み合わせることができ、この組み
合わせにより、反射(透過)光量が所定値以上のとき、
電子シャッター制御信号を発生させ、光量の安定した状
態で短時間に読み込みを行うことができる。なお、ホロ
グラムパターン12が一定速度で移動しても、CCD面
の結像場所は原理的には移動しないが、ホログラムパタ
ーン12の機械的なバラツキ、すなわち傾き、上下への
ずれなどで結像点がホログラムパターン12毎に移動す
ることがあるため、短期間で読み込む必要がある。な
お、後述の図29、図30に示すY軸方向の駆動装置を
用いることにより、ホログラムパターン12の機械的な
バラツキや上下へのずれなどに対処可能に構成すること
ができる。
【0044】図18の実施の形態ではさらに、2値化回
路34の出力信号は搬送速度制御回路46に与えられて
いる。搬送速度制御回路46は2値化回路からの出力信
号に応じて光記録媒体10、10Aを搬送する搬送装置
48の速度を制御して、あらかじめ定めた速度に近くな
るよう速度を増減する。この手法の1つとして、検出さ
れた光量変化の周期を所定の同期信号の周期と比較し、
変化の周期と同期信号の周期との位相差が0に近づくよ
う搬送する手段の搬送速度の制御を行うことができる。
なお、フォトディテクタ30の出力信号の代りにイメー
ジセンサ20の0次回折光に相当する出力信号を用いて
も上記、電子シャッターの制御、光源16のパワーの制
御、搬送装置48の制御を行うことができる。
【0045】本発明の光記録媒体の上記説明では、図5
で説明したように複数のホログラムパターン12が設け
られ、各ホログラムパターン12は所定波長の入射光を
2次元的に回折するものとしてきた。しかし、すべての
ホログラムパターン12を2次元的に回折するものとせ
ず、一部のホログラムパターン12を1次元的に回折す
るものとし、これらを組み合わせることができる。2次
元的に回折するホログラムパターン12を2次元回折ホ
ログラムパターン12Sとし、1次元的に回折するホロ
グラムパターン12を1次元回折ホログラムパターン1
2Fと呼ぶことにする。本発明によれば、ホログラムパ
ターン12の配列は、1列あるいは複数列とすることが
できることは前述のとおりであり、その場合、隣り合う
ホログラムパターン12同士の間隔あるいはピッチは一
定の基準に従ったものとすることができる。
【0046】図20はホログラムパターン12が所定の
ピッチで等間隔で一列に配列された実施の形態を示して
いる。各ホログラムパターン12のサイズ同一であれ
ば、隣り合うホログラムパターン12同士の間隔は一定
である。図21及び図22は、同一サイズのホログラム
パターン12が複数列、すなわち2次元的に配列されて
いる実施の形態を示している。図21、図22で、同一
列内の隣り合うホログラムパターン12のピッチをs、
各ホログラムパターン12の列方向(図中左右方向:以
下X方向あるいは長手方向ともいう)のサイズをu、列
同士のピッチをtとするとき、s=uとすることがで
き、またさらにs=t=uと設定することができる。な
お、同一列内のホログラムパターン12同士のピッチあ
るいは間隔は、常に一定にせず、場所により、あるいは
記録データの種類により、適宜変更することもできる。
図21はすべてのホログラムパターン12が2次元ホロ
グラムパターン12Sである場合を示し、図22は2次
元ホログラムパターン12Sと1次元ホログラムパター
ン12Fが混在している場合を示している。
【0047】図23は複数列の2次元ホログラムパター
ン12Sと1列の1次元ホログラムパターン12Fが設
けられている実施の形態を示している。2次元ホログラ
ムパターン12Sは6列設けられ、1次元ホログラムパ
ターン12Fの列は2次元ホログラムパターン12Sの
6列中の中央に配されている。なお、1次元ホログラム
パターン12Fは、隣り合う1次元ホログラムパターン
12Fとの間に間隔がなく、連続的に列を構成している
(拡大図参照)。図24は図23の変形例であり、2次
元ホログラムパターン12Sの列の中央ではない部分に
1次元ホログラムパターン12Fの列が設けられてい
る。なお、図23、図24の例では、2次元ホログラム
パターン12Sの列と1次元ホログラムパターン12F
の列の合計の列数は7列であり、奇数となっている。
【0048】次に図4、図10、図11などで説明した
本発明の読み取り装置におけるいくつかの変形例につい
て説明する。図25は光源16からの光束が円錐形であ
り、ホログラムパターン12の全体を照射するよう入射
し、その反射回折光はイメージセンサ20の受光面の複
数の箇所に焦点が位置する様子を示している。この光束
による光スポットは目的とする単一のホログラムパター
ン12のみを照射し、隣接する他のホログラムパターン
12を照射しないサイズと形状を有していることが望ま
しい。しかし、目的とするホログラムパターン12の一
部を照射できないことがあると、イメージセンサ20の
受光面での光量が不足するので、ホログラムパターン1
2全体を確実にカバーできるよう、そのサイズの1.5
〜2倍程度の大きさの光スポットを与えることが好まし
い。図26はかかる光スポット50を示している。な
お、図26における光スポット50は、楕円形あるいは
長円形であり、その結果、回折光はイメージセンサ20
の受光面にて真円となる。
【0049】図27は、本発明の光記録媒体の情報読取
り装置の好ましい実施の形態を光記録媒体10Aの下方
から覗くように見た斜視図である。光源16から出た光
束はビームスプリッタとしての回折格子26にて複数の
光束に分割された後、ピンホールを有する光束成形板7
0Aにピンホールを通過して光記録媒体10A上に設け
られたホログラムパターン12に入射する。光記録媒体
10Aには複数列のホログラムパターン12が設けら
れ、このうち1列は1次元ホログラムパターン12Fで
構成され、他の列は2次元ホログラムパターン12Sで
構成されているものとする。1次元ホログラムパターン
12Fで回折された光は、フォトディテクタ30にて検
出され、2次元ホログラムパターン12Sで回折された
光は、複数の2次元的広がりを持つ光線としてイメージ
センサ20の受光面に投影され、受光される。なお、1
次元ホログラムパターン12Fを設ける代りに、0次回
折(非回折)部分を設けることができる。1次元ホログ
ラムパターン12Fからの光あるいは0次回折部分から
の光は、前述のようにイメージセンサ20の電子シャッ
ター制御信号の生成や光源16の光量制御に用いること
ができる。なお、イメージセンサ(CCD)20の出力
信号は、図18の映像情報処理回路38に与えられ、
各、受光部分における情報をデコードして記録情報を読
み取るとともに、各情報が1次元ホログラムパターン1
2Fで回折された光によるものか、2次元ホログラムパ
ターン12Sで回折された光によるものかを判別する。
【0050】図28の(a)は光束成形板70Aの構造
を示す平面図であり、光束成形板70Aには円形の貫通
孔としてのピンホール72が設けられている。図28の
(b)は他の光束成形板70Bの構造を示す平面図であ
り、光束成形板70Bには楕円形の貫通孔としてのピン
ホール74が設けられている。このピンホール72、7
4の形状により光束を円錐形状としたり、長円錐形状と
したり、任意に設定することが可能である。
【0051】図29及び図30は図18中の搬送装置4
8の具体的構成を示す斜視図である。搬送装置48は光
記録媒体10を載置する基板部80を有し、基板部80
は2本のシャフト82、84により図示省略の静止部に
図中Y軸方向(光記録媒体10の短手方向)に移動可能
に取り付けられている。シャフト86は図18の搬送速
度制御回路46の出力信号を受けて駆動される図示省略
のモータにより回転駆動され、同軸のローラ88が光記
録媒体10の表面に対して摩擦して回転することによ
り、光記録媒体10はX軸方向(長手方向)に駆動され
る。図29は光記録媒体10のX方向の駆動の様子を示
している。基板部80の端部には歯車の歯と噛み合う歯
94が設けられ、モータ90の回転力が歯車アセンブリ
92を介して歯94に伝達され、よって、基板部80は
Y軸方向に駆動される。図30は光記録媒体10のX方
向の駆動の様子を示している。ホログラムパターン12
の機械的なバラツキや上下へのずれなどを図18のフォ
トディテクタ30で検出してモータ90をフィードバッ
ク制御する構成とすれば、これらのバラツキや上下のず
れを補正することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、情
報の記録部分となる回折格子部分として、所定の入射光
を2次元の面上の異なる位置に向って回折するようなホ
ログラムの干渉縞をあらかじめ記録しておき、情報の再
生にあたっては、所定の光線を記録部分に照射すること
により、2次元的に回折して2次元面上に得られた複数
の光線の位置情報により記録部分に記録されている情報
を判読するようにしているので、情報記録の最小単位部
分が損傷を受けても、情報の欠陥やドロップアウトを生
じることなく、記録密度の向上が可能である。回折格子
(ホログラムパターン)は単一又は複数の列に配列可能
で、複数列の場合、一部の列を0次回折(非回折)とし
て、光量の大きい状態で信号読み出しをすることができ
る。また、2次元回折格子(ホログラムパターン)と1
次元回折格子(ホログラムパターン)を組み合わせるこ
とにより、光記録媒体から情報を読み出す際の読み出し
の同期制御、照射する光線のパワー制御などが可能とな
る。回折格子(ホログラムパターン)が複数列設けられ
ている場合、複数列から同時に信号を読み出す為に、光
源からの光束を分割して複数列を同時に照射することに
より、高速な読み出しが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光記録媒体の1つのホログラムパ
ターン12に光源16から単一な波長で平行な光束を照
射したときの透過光の回析状態を示す模式図である。で
ある。
【図2】ホログラムパターンにより回折した光線によ
り、2次元平面の複数の箇所に結像した様子を示す図で
ある。
【図3】本発明の光記録媒体の動作を説明するため、光
源からの光を集光する凸レンズと、ホログラムの干渉縞
が微細パターンとして記録されたホログラムパターン
(CGH)と結像面の関係を示す模式図である。
【図4】本発明による光記録媒体の情報読取り装置の1
つの実施の形態の全体構成を模式的に示す図である。
【図5】本発明に係る光記録媒体を名刺サイズのカード
として具現化したものの平面図である。
【図6】光記録媒体原盤の製造方法、光記録媒体への情
報の記録方法及び光記録媒体の製造装置並びに製造方法
を模式的に示すブロック図である。
【図7】(a)は2次元画像からホログラムの干渉縞パ
ターンを得る手順を示す図であるり、(b)は本発明で
用いるホログラムの干渉縞の一例を示す写真である。
【図8】図5のホログラムパターンが直線的に移動した
ときの回折光量の変化を示した波形図である。
【図9】複数列に構成されたホログラムパターンを有す
る光記録媒体を示す平面図である。
【図10】複数列のホログラムパターンを1回の照射
で、同時に読み取ることが可能な本発明の光記録媒体の
情報読取り装置の1つの実施の形態の構成を模式的に示
す図である。
【図11】本発明の光記録媒体がホログラムパターンに
反射膜を設けたものである場合、ホログラムパターンに
対して斜に光を照射して、反射光を検出する反射型の光
記録媒体の情報読取り装置の構成を示す模式図である。
【図12】複数の同時に読み取るべきホログラムパター
ンと、それらが受光面に結像した状態を示す図である。
【図13】イメージセンサとしてのCCD素子を従来の
手法で駆動する場合の駆動信号のタイミングチャートで
ある。
【図14】本発明におけるCCD素子のシャッター制御
信号の生成過程を示す波形図である。
【図15】本発明の光記録媒体の情報読取り装置におけ
る光記録媒体の搬送の制御と、読み取りタイミングの制
御の他の実施の形態を説明する図である。
【図16】図5のホログラムパターンが直線的に移動し
たとき、回折光量の変化を示した波形図と検出のタイミ
ングの関係を示すである。
【図17】図15の実施の形態の動作を説明する模式図
である。
【図18】図14の実施の形態に対応する本発明の光記
録媒体の情報読取り装置の1実施の形態を模式的に示す
ブロック図であり、専用のフォトディテクタ(PD)で
0次回折光を検出し、読み取りのタイミングと光源の光
度をフィードバック制御する構成を示している。
【図19】図18の構成で光源の光度をフィードバック
制御する手法を示す波形図である。
【図20】ホログラムパターンが所定のピッチで等間隔
で一列に配列された本発明の光記録媒体の実施の形態を
示す図である。
【図21】同一サイズのホログラムパターンが複数列、
すなわち2次元的に配列されている本発明の光記録媒体
の実施の形態を示す図である。
【図22】同一サイズのホログラムパターンが複数列、
すなわち2次元的に配列され、かつ2次元ホログラムパ
ターンと1次元ホログラムパターンが混在している本発
明の光記録媒体の実施の形態を示す図である。
【図23】複数列の2次元ホログラムパターンと1列の
1次元ホログラムパターンが設けられている本発明の光
記録媒体の実施の形態を示す図である。
【図24】複数列の2次元ホログラムパターンと1列の
1次元ホログラムパターンが設けられ、かつ、22次元
ホログラムパターンの列の中央ではない部分に1次元ホ
ログラムパターンの列が設けられている次元ホログラム
パターンの列の中央ではない部分に1次元ホログラムパ
ターンの列が設けられているている本発明の光記録媒体
の実施の形態を示す図である。
【図25】本発明の光記録媒体の情報読取り装置の実施
の形態において、光源からの光束が円錐形であり、ホロ
グラムパターンの全体を照射するよう入射し、その反射
回折光はイメージセンサ20の受光面の複数の箇所に焦
点が位置する様子を示す模式図である。
【図26】本発明の光記録媒体の情報読取り装置の実施
の形態において、ホログラムパターンに、そのサイズの
1.5〜2倍程度の大きさの光スポットを与えている様
子を示す模式図である。
【図27】本発明の光記録媒体の情報読取り装置の好ま
しい実施の形態を光記録媒体の下方から覗くように見た
斜視図である。
【図28】所望の形状の光ビームを得るために用いられ
るピンホールの設けられた光束形成板の2つの例を示す
それぞれの平面図である。
【図29】光カードを、その長手方向(X方向)と短手
方向(Y方向)にそれぞれ駆動するための装置にて光カ
ードを長手方向に駆動している様子を示すす斜視図であ
る。
【図30】光カードを、その長手方向(X方向)と短手
方向(Y方向)にそれぞれ駆動するための装置にて光カ
ードを短手方向に駆動している様子を示すす斜視図であ
る。
【符号の説明】
10、10A 光記録媒体(カード) 12 記録部分(回折格子・ホログラムパターン) 16 光源 18 2次元平面(イメージセンサの受光面に対応す
る) 20 イメージセンサ(CCD素子) 22 光記録媒体の情報読取り装置 23 光源部基台 24 光源部基台駆動モータ(距離調整手段) 26 ビームスプリッタとしての回折格子 28 ハーフミラー 30 フォトディテクタ(PD) 32 オペアンプ(アナログ制御回路:フォトディテク
タと共に光量変化検出手段を構成する) 34 2値化回路(フォトディテクタと共に光量変化検
出手段を構成する) 36 CCD素子コントローラ(制御手段) 38 映像情報処理回路(判別する手段) 40 ピーク値検出回路 42 制御信号生成回路 44 パワー制御回路 46 搬送速度制御回路(制御手段) 48 搬送装置 50 光スポット 80 基板部 82、84、86 シャフト 88 ローラ 90 モータ 92 歯車アセンブリ 94 歯

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回折格子が所定エリアに形成された光記
    録媒体において、 前記回折格子が所定の入射光の照射を受けたとき、前記
    入射光を2次元的に異なる複数の方向に回折するよう、
    ホログラムの干渉縞のパターンとして前記回折格子が形
    成、記録され、前記回折格子が複数個、配列され、か
    つ、前記異なる複数の方向があらかじめ定められた方向
    の中から選択されたものである前記回折格子が1つ以上
    設けられていることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 複数の回折格子が所定エリアに形成され
    た光記録媒体において、 前記回折格子の一部が所定の入射光の照射を受けたと
    き、前記入射光を2次元的に異なる複数の方向に回折す
    るよう、ホログラムの干渉縞のパターンとして前記回折
    格子の一部が形成、記録され、かつ、前記異なる複数の
    方向があらかじめ定められた方向の中から選択されたも
    のであり、前記回折格子の他の一部又は残り全部が前記
    所定の入射光の照射を受けたとき、前記入射光を1次元
    的に回折するよう、ホログラムの干渉縞のパターンとし
    て前記回折格子の他の一部又は残り全部が形成、記録さ
    れ、かつ、前記1次元的に回折する方向があらかじめ定
    められた方向の中から選択されたものであることを特徴
    とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記回折格子が複数の列に配列され、前
    記複数の列の一部の列では、隣り合う前記回折格子が間
    隔を持って配置され、前記複数の列の残りの列では、隣
    り合う前記回折格子が間隔を持たず、連続的に配置され
    ていることを特徴とする請求項2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記回折格子が複数の列に配列され、前
    記複数の列の一部の列では、隣り合う前記回折格子が間
    隔を持って配置され、前記複数の列の残りの列では、隣
    り合う前記回折格子が間隔を持たず、連続的に配置さ
    れ、かつ前記隣り合う前記回折格子が間隔を持たず、連
    続的に配置されている列の少なくとも一部は前記1次元
    的に回折する部分であることを特徴とする請求項2記載
    の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 記録される情報として金額情報を含み、
    プリペイドカードであることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれか1つに記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 使用金額に応じて前記回折格子の一部が
    消去された場合に、前記情報の一部として、消去された
    位置が正規の位置であるか否かを判断するための情報が
    更に含まれていることを特徴とする請求項5記載の光記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 記録される情報として発行者及び/又は
    使用者を特定する情報を含み、識別カードである請求項
    1ないし4のいずれか1つに記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 複数の回折格子が所定エリアに形成され
    た光記録媒体であって、前記回折格子が所定の入射光の
    照射を受けたとき、前記入射光を2次元的に異なる複数
    の方向に回折するよう、ホログラムの干渉縞のパターン
    として前記回折格子が形成、記録され、前記回折格子が
    複数個、配列され、かつ、前記異なる複数の方向があら
    かじめ定められた方向の中から選択されたものである前
    記回折格子が1つ以上設けられている光記録媒体から情
    報を読み出す光記録媒体の情報読取り装置であって、 前記回折格子に前記所定の入射光を照射する手段と、 前記回折格子にて回折された所定方向の回折光を受光可
    能なように2次元配列された複数の受光素子を有する回
    折光受光手段と、 前記回折光受光手段にて検出された情報をデコードして
    前記回折格子の記録情報を読み取る手段とを、 有する光記録媒体の情報読取り装置。
  9. 【請求項9】 複数の回折格子が所定エリアに形成され
    た光記録媒体であって、前記回折格子の一部が所定の入
    射光の照射を受けたとき、前記入射光を2次元的に異な
    る複数の方向に回折するよう、ホログラムの干渉縞のパ
    ターンとして前記回折格子の一部が形成、記録され、か
    つ、前記異なる複数の方向があらかじめ定められた方向
    の中から選択されたものであり、前記回折格子の他の一
    部又は残り全部が前記所定の入射光の照射を受けたと
    き、前記入射光を1次元的に回折するよう、ホログラム
    の干渉縞のパターンとして前記回折格子の他の一部又は
    残り全部が形成、記録され、かつ、前記1次元的に回折
    する方向があらかじめ定められた方向の中から選択され
    たものである光記録媒体から情報を読み出す光記録媒体
    の情報読取り装置であって、 前記回折格子に前記所定の入射光を照射する手段と、 前記回折格子にて回折された所定方向の回折光を受光可
    能なように2次元配列された複数の受光素子を有する回
    折光受光手段と、 前記回折光受光手段にて検出された情報をデコードして
    前記回折格子の記録情報を読み取るとともに、前記2次
    元的に回折する回折格子の情報か前記1次元的に回折す
    る回折格子の情報かを判別する手段とを、 有する光記録媒体の情報読取り装置。
  10. 【請求項10】 前記照射する手段が、単一の前記回折
    格子を照射するとき、隣接する他の回折格子を照射しな
    いような大きさの光スポットを与え、かつ、前記回折光
    受光手段の受光面に焦点が位置するような円錐形の光束
    を生成する手段を有することを特徴とする請求項8又は
    9記載の光記録媒体の情報読取り装置。
  11. 【請求項11】 前記照射する手段が、単一の前記回折
    格子を照射するとき、入射角が90度より少ない斜照射
    であり、照射すべき部分の1.5〜2倍程度の大きさ
    で、長円形状の光スポットを与え、かつ、前記回折光受
    光手段の受光面に焦点が位置して、真円となるような長
    円錐形の光束を生成する手段を有することを特徴とする
    請求項8又は9記載の光記録媒体の情報読取り装置。
  12. 【請求項12】 前記光源からの光束を複数に分割する
    手段と、前記分割する手段にて分割された複数の光線が
    前記複数の回折格子の位置に一致するよう前記光記録媒
    体と前記光源からの光束を複数に分割する前記手段との
    間の距離を調整する手段とを更に有する請求項8ないし
    11のいずれか1つに記載の光記録媒体の情報読取り装
    置。
  13. 【請求項13】 前記光記録媒体を搬送する手段と、前
    記搬送手段による前記光記録媒体の移動に伴い、前記光
    記録媒体にて反射した光線又は前記光記録媒体を透過し
    た光線の光量の変化を検出する光量変化検出手段と、前
    記光量変化検出手段の出力信号に応じて前記回折光受光
    手段における読取りのタイミング制御を行う制御手段と
    を更に有する請求項8ないし12のいずれか1つに記載
    の光記録媒体の情報読取り装置。
  14. 【請求項14】 前記光記録媒体を搬送する手段と、前
    記搬送手段による前記光記録媒体の移動に伴い、前記回
    折光受光手段における受光光量の変化を検出する受光光
    量変化検出手段と、前記受光光量変化検出手段の出力信
    号に応じて前記回折光受光手段における読取りのタイミ
    ング制御を行う制御手段とを更に有する請求項8ないし
    12のいずれか1つに記載の光記録媒体の情報読取り装
    置。
  15. 【請求項15】 前記光記録媒体を搬送する手段と、前
    記搬送手段による前記光記録媒体の移動に伴い、前記光
    記録媒体にて反射した光線又は前記光記録媒体を透過し
    た光線の光量の変化を検出する光量変化検出手段と、前
    記光量変化検出手段の出力信号に応じて前記搬送する手
    段の搬送速度の制御を行う制御手段とを更に有する請求
    項8ないし12のいずれか1つに記載の光記録媒体の情
    報読取り装置。
  16. 【請求項16】 前記光記録媒体を搬送する手段と、前
    記搬送手段による前記光記録媒体の移動に伴い、前記回
    折光受光手段における受光光量の変化を検出する受光光
    量変化検出手段と、前記受光光量変化検出手段の出力信
    号に応じて前記搬送する手段の搬送速度の制御を行う制
    御手段とを更に有する請求項8ないし12のいずれか1
    つに記載の光記録媒体の情報読取り装置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段が前記受光光量変化検出
    手段の出力信号の変化の周期を検出する手段と、検出さ
    れた前記変化の周期を所定の同期信号の周期と比較する
    手段と、前記比較により、前記変化の周期と前記同期信
    号の周期との位相差が0に近づくよう前記搬送する手段
    の搬送速度の制御を行う手段とを有する請求項15又は
    16記載の光記録媒体の情報読取り装置。
  18. 【請求項18】 前記光量検出手段が、前記光記録媒体
    と前記回折光受光手段の間に設けられた、ハーフミラー
    と、前記ハーフミラーにて反射された光線を受光する受
    光手段を有する請求項15又は16記載の光記録媒体の
    情報読取り装置。
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