JPH11194549A - 循環式原稿送り装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

循環式原稿送り装置及びこれを備える画像形成装置

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JPH11194549A
JPH11194549A JP36149197A JP36149197A JPH11194549A JP H11194549 A JPH11194549 A JP H11194549A JP 36149197 A JP36149197 A JP 36149197A JP 36149197 A JP36149197 A JP 36149197A JP H11194549 A JPH11194549 A JP H11194549A
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JP36149197A
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Takayuki Okada
貴之 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環式原稿送り装置で給送したシートを、ト
レイ上に排出するとき、シャッタによる最適な動作でシ
ートを後端整合する。 【解決手段】 原稿トレイ2上のシート(原稿)を、吸
着ベルト7及びエア分離装置により読み取り位置105
に送り、排出ローラ16によりトレイ上に排出し、シャ
ッタ41により後端整合する。この整合時に、シャッタ
41を、シートのサイズ及び坪量に応じた、整合の開始
タイミング、移動速度で移動させることで、シャッタを
最適な状態で動作させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等における
自動原稿送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原稿自動給送装置には、原稿循環式(R
DF)と原稿非循環式(ADF)の装置が存在し、前者
RDFの場合、原稿が露光部を通過する際に、露光を完
了し、原稿載置部の上方(又は下方)に排出する装置、
さらに複数部設定の場合でも、順次原稿を再循環するこ
とで対応している装置が存在する。
【0003】このように、原稿を移動状態中に露光を終
了する流し読みモードとRDFとの組み合わせは、原稿
を一旦停止させてから露光装置を原稿領域に沿って移動
させる固定読みモードに対して、露光装置の移動時間分
のロスタイムがなくなるため、原稿の交換時間の短縮に
寄与し、複写システムの高速化技術、高生産性技術につ
ながると共に、所定の原稿交換時関で比較すると固定読
みモードに対して、原稿をより低速の移動速度で循環さ
せることを可能とし、静音化技術にもつながるという利
点を有している。
【0004】RDFとの組み合わせの例から言及する
と、フラッシュ露光技術との組み合わせによって複写シ
ステムの高速化、高生産性を可能としているシステムも
存在する。フラッシュ露光技術に関する詳細説明は省略
するが、前述の露光装置と比較すると、原稿の全ての面
を同時に露光完了する構成であり、高出力の光源と、ベ
ルト型感光体を具備する必要があり、装置大型化、高コ
スト、消費電力のアップにつながり、この技術が利用さ
れている装置は、一部の大型高速機に限られているのが
現状である。
【0005】また、後者のADF装置は、原稿をプラテ
ン上の所定位置に固定し、複写部数回の露光を露光装置
を往復移動することによって繰り返し、終了後、原稿を
所定の排紙トレイ上に排出、順次この動作が繰り返され
ることによって一連の原稿の複数部コピーを可能とする
構成であり、複写システムとしては出力側のソータとの
組み合わせにより、原稿を何度も繰り返し循環させるこ
となく済むので、原稿に対するダメージが比較的少ない
という利点を有する。
【0006】以上のような従来技術が存在する中で近
年、高速かつ静音化を達成するために、種々の提案がな
されている。
【0007】第1例として、シート材搬送装置で、シー
ト載置台上の原稿を、原稿のサイズやモードなどの条件
により、シート載置台の両端部に設けられた2つの給紙
手段のどちらかを自動的に選択して給紙を行い、複写機
本体の画像読み取り部まで搬送し、画像形成させる装置
がすでに案出されている。
【0008】例えば、原稿再循環可能な系では、図19
のように原稿固定読みモード(第1の給紙手段側から給
紙される)では、シート原稿載置台304上に積載され
ている複数枚のシート原稿Pを第1の分離手段306で
1枚ずつに分離し、給紙手段338により搬送し、プラ
テン303上の任意の位置に順次積載し、複写機本体3
01内の画像読み取り部(光学系)380をa方向に移
動して画像を読み取り排出手段311によりシート載置
台304上に再積載する。
【0009】原稿流し読みモード(第2の給紙手段側か
ら給紙される)では、原稿トレイ304上に積載されて
いる複数枚のシート原稿Pを第2の分離手段314で1
枚ずつ分離し、給紙手段315により搬送する、光学系
380のホームポジション(破線で図示)から距離Lの
位置に光学系380を固定し、プラテン303上幅広ベ
ルト307により一定速度で搬送されるシート原稿Pを
搬送中に画像を読み取り排出手段311によりシート原
稿載置台304上に積載する。
【0010】流し読みモードが選択される場合、たとえ
ば、スモールサイズの原稿(A4、B5、LTRなど)
をユーザが原稿トレイ304に載置し、複写機本体のス
タートキー(不図示)をON、第1の入ロセンサ322
がON、シート材長さ検知センサ368がOFFの条件
により、流し読みモードで進行する。まず、原稿トレイ
304が340を支点に所定位置まで下降動作をして、
ストッパ(シート束搬送手段)321によりシート原稿
Pを第2の分離手段314側に束搬送し、束搬送位置検
出センサ328の位置まで(束搬送位置検出センサ32
8がONする状態になる)移動させ、第2の給送手段3
15からの給送を行い、プラテン303に送られ、前述
した原稿流し読みモードにより複写され、シート原稿が
排紙ローラ311から原稿トレイ304上に排出され
る。又、排出される毎にシート原稿の後端をストッパ3
21が第2の分離部側へ押し込み、整合性を向上させ、
もう一巡する場合は、全シート原稿を排出した後に一括
で束搬送し、再給紙、再複写される動作を行っていた。
【0011】第2例として、非循環タイプ即ちADF装
置において流し読みを行う装置(図17、図18)が案
出されている。この構成の装置では、原稿をプラテン上
に搬送時に、プラテン下部の所定位置に、露光装置を固
定して流し読みを行い、終了後、原稿を排出トレイに排
出する構成であるが、複数枚のコピーを作成する場合
は、流し読み終了後、そのまま原稿を排出せずに、流し
読みを終了した位置において、原稿を一度停止し、その
後露光装置を、所定枚数分だけ往復移動させて、終了
後、原稿を排出トレイに排出し複数枚のコピーシート作
成を可能とする、流し読み、固定読みを合わせた系の装
置である。
【0012】しかしながら、上記案出された装置におい
ては、例えば第1例(図19)の装置の場合、原稿再循
環式処理装置であるので、流し読みモード時において高
い原稿交換スピードが得られ高生産性に適合しており、
かつ前述したように静音化にも適しているが、複数部の
コピーを得ようとすれば、原稿を設定部数回循環させな
ければならず、例えば上記装置のもつ分離手段通過時の
原稿に与えるストレス、屈曲パス通過時の原稿へのカー
ル付け等、オリジナル原稿に与えるダメージが多く、か
つ原稿ハンドリング時の搬送不良確率も高く高信頼性を
有するシステムとしては実施しにくい構成であった。
【0013】また、第2例(図17、図18)の装置の
場合、原稿は再循環しない系であるので,原稿へのダメ
ージといつた点からは問題ないが、原稿交換時間のより
高速化、及び、原稿と転写紙の位置合わせ(レジストレ
ーション)の高精度化等を考慮すると、多くの問題が残
存していた。
【0014】例えば、図17に示す、第2例の装置にお
いては、流し読みの読み取りポジションが1002また
は1003の位置に設けられているが、例えばスモール
サイズ流し読みを行う際には、1to1モードにおいて
は紙間を一定にすれば、所定プロダクティビティの確保
が可能であるとしても、1to1の場合、画先タイミン
グ取りセンサ1004から、流し読み位置までの距離l
xが長いため、原稿交換時間が長くなる。
【0015】即ち、流し読み、固定読みの併用モードを
実施時は、前の原稿が光学系移動による原稿固定読み中
ば、幅広ベルト1005が移動できない構成のため、次
原稿の先端が画先タイミング取りセンサ1004より上
流側に待機していなければならない構成となり、紙間l
xが大きくなり、原稿交換時に時間を要し、ハイプロダ
クティビティには適合不可能である。生産性を向上させ
るために、画先タイミング取りセンサから流し読み位置
までの距離lxを短縮すると、流し読み走査中に原稿の
後端側が上流側の駆動系のクラッチOFF、ON等(分
離、給紙時)のショック等を受け画像ブレが発生し画像
信頼性が低下したり又はラージサイズのスキャニングも
不可能な構成となり、複写システムとしては不十分なも
のとなってしまう。図18の装置に関しても同様の問題
がある。
【0016】以上の問題に対して、シート原稿の流し読
みと固定読みとを併用可能にして原稿ダメージの防止、
装置の静音及びハイプロダクティビティを図った画像形
成装置を提供することを目的とした以下に説明する装置
が提案されている。
【0017】この装置に関しては、その詳細な構成につ
いての記述があるため概略の構成について述べる。
【0018】即ち、本装置においては、流し読みと固定
読みを併用したスキャニングを可能とすることによっ
て、シート原稿交換動作中に流し読みスキャニングを実
施することが可能とし、シート原稿交換動作中に次原稿
の流し読みスキャニングを実施することが可能とし、通
常は線速TOPで1300mm/sec程度で交換動作
を行うが、原稿交換速度を上げなくとも、500mm/
secの程度の画像形成プロセススピードと同様のスピ
ードで、原稿交換を行うことを可能としている。
【0019】また、シート原稿読み取りにおける必要プ
ロダクティビティが得られるため、ハイプロダクティビ
ティを維持しつつ、静音化及び原稿ダメージ防止に対す
る信頼性が向上している。
【0020】さらに、流し読み画先、固定読み画先の位
置関係を決定するに際し、シート原稿の停止、及び、立
上げ制御(流し読みスピードに達するのに必要な最小距
離)を考慮して、読み取り手段及びシート原稿等を考慮
し、かつ、先行原稿と後続原稿の紙間を一定に保ちつ
つ、流し読み、固定読みが連続的に可能となることによ
って、ハイプロダクティビディ、静音化、原稿ダメージ
防止に対する信頼性が向上している。
【0021】ここにおいて、上記案出された装置におい
ては、原稿の分離給紙手段としては図19に示すように
分離手段たるベルト306と給紙手段たるローラ338
とにより構成される既知のベルトリタード方式による下
分離給紙方式が採用されている。この方式ではフェイス
アップ載置された原稿が、その最下紙から給送される際
に1枚目の原稿の印字面で2枚目原稿の裏面がこすられ
ることによる汚れの問題があったため種々の手段が講じ
られた結果、その汚れはかなりの改善を見るに到ったと
ころである。ところが、画像の定着性の悪い原稿であっ
て、かつ、多数枚の原稿においてはコピーされた多数枚
の原稿を束として見た際に上記の汚れが目立つ場合があ
り、さらなる改善が求められていた。
【0022】そこで、生産性の点から多数枚原稿の処理
等、通常最も多用される流し読み側の分離給紙手段にエ
ア給紙を採用した装置が案出されている。この装置のエ
ア給紙手段は、原稿束を浮上させるためのエアを吹き出
す分離エアノズルと浮上した原稿束から最下紙をエア吸
着搬送させるための吸着ベルトより構成されている。
【0023】エア給紙の構成においては、搬送方向に上
り角度で傾斜したトレイ上に原稿を載置することにより
原稿の自重を利用して連れ出しを防止するとともに、原
稿はその後端で整合させる必要がある。このため、サイ
ズの異なる原稿が混在する原稿束を扱うことができな
い。しかし、本装置構成においては、固定読み側は従来
のベルトリタード方式を採用しているので、このような
サイズ混在原稿をも扱えるメリットも有している。
【0024】そして、上述の装置においてはまず、上昇
位置にあるトレイに原稿束がセットされてコピーボタン
が押下されると、トレイが流し読み可能な位置まで下降
するとともに、リサイクルレバーが駆動される。ここ
で、トレイには吸着ベルトを避けるための開口が設けら
れている。サイド規制板の内部には、リサイクルレバー
の回動角から、原稿の束厚を検知するための手段(リサ
イクルレバーの回動量を増幅するためのギア列と、増幅
された回動量を発生パルス数として出力するためのスリ
ット板、及び、フォトセンサから成る構成等々、既知の
構成の応用が考えられるため、ここでは詳述しない)が
収納されており、この検知手段によりリサイクルレバー
が原稿束上に着地すると、束厚に応じたパルス信号が上
述のスリット板とフォトセンサにより発せられ、その信
号は装置本体を制御するMPUへと送られる。MPUで
は、パルス数が演算され、そのパルス数と分離エアバル
ブの回動量との関係を表すLUTに基づいて、MPUよ
り駆動信号が分離エアバルブ駆動用のステッピングモー
タに発せられることにより、分離エアバルブが所定量回
動する。同時に、MPUから分離エア用のファンモータ
に駆動信号が発せられ、以上により、原稿束には、その
束厚に応じた風量の分離エアが吹き付けられる。
【0025】その後、シャッタ(第1の後端規制部材)
により、原稿束がエア分離可能な位置まで搬送される
が、原稿束の搬送時には、吸着ベルトが原稿束の搬送ス
ピードと同じスピードで回転するように駆動される。こ
れにより、原稿束の搬送が束ズレなく確実に行われる。
【0026】前記分離エアにより原稿トレイ上で浮上し
た原稿束から、最下紙が吸引エアにより吸着ベルトに吸
着し、該吸着ベルトの回転により給紙され、幅広ベルト
によってプラテン上を一定速度で搬送され、そして、排
出手段により原稿トレイ上に排出される。シャッタは、
シートが排出される毎に、当該シート原稿の後端を分離
部側へ押し込むことで、整合性を向上させる。
【0027】このとき、シャッタによる後端整合動作
は、先行原稿が排紙ローラの上流にある排紙センサを通
過した後、所定量搬送した後に動作を開始し、所定の速
度で往復運動を行い、後続原稿が排出される以前に、該
往復運動を完了するように制御されている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の循環
式原稿送り装置においては使用される原稿の種類、即ち
サイズ、及び、坪量(重さ)が限定されている場合には
問題はないが、複写機等においては、通常、B5、A
4、B4、A3、さらにはレター、リーガル、レジャー
の各サイズの原稿、及び、52g/m2 、64g/m
2 、80g/m2 、128g/m2 、200g/m2
の坪量の原稿をハンドリングできるように設計されてい
る。
【0029】一方、原稿が排紙ローラを抜けてから原稿
トレイに落下・静定するまでに要する時間、いわゆる、
落下静定時間は原稿のサイズや坪量、また、カール等の
原稿の状態によっても変化することが知られている。す
なわち、52g/m2 の場合では200g/m2 の場合
に比べてその落下静定時間は長くなる。
【0030】このため、シャッタによる後端整合動作
は、先行原稿が原稿トレイに落下静定してから後続原稿
が排紙ローラを抜けるまでの間に完了させねばならない
ため、整合動作開始タイミング、及び、移動速度は原稿
の落下静定時間が最も長い原稿にあわせることとなる。
つまり52g/m2 の原稿にあわせて後端整合動作の制
御を行う必要がある。
【0031】このため、落下静定時間が長い52g/m
2 原稿に合わせた移動速度では200g/m2 等の原稿
のハンドリング時には、必要以上に速い速度でシャッタ
を移動させることになる。その結果、特に厚紙のような
重量のある原稿ではシャッタが動作を停止した際の慣性
力により、整合された原稿が原稿束から飛び出し易く、
最悪の場合、給紙口に飛び込み重送を引き起こすことも
ある。
【0032】そこで、本発明は、上記の点に鑑み、扱う
原稿の坪量に応じて、シャッタによる後端整合動作の開
始タイミングや移動速度を変更し、その状況に応じた最
適なシャッタによる後端整合動作の制御を行うことによ
り、確実な後端整合を行う循環式原稿送り装置、及び、
これを備えた画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
シートを載置するシート載置手段と、該シート載置手段
上のシートを1枚ずつ分離・給送する分離・給送手段
と、該分離・給送手段により給送されたシートを、所定
の読み取り位置に給紙した後、シートを前記シート載置
手段上に排出するものであって、前記分離・給送手段と
反対側に配設された排出手段と、前記シート載置手段上
に載置されたシート及び排出されるシートの後端部を整
合して、前記分離・給送手段側に移動させるように移動
可能な後端規制手段と、を備え、前記後端規制手段は、
前記シート載置手段から分離・給送されるシートのサイ
ズ及び坪量に応じて、シート載置手段上のシート束の整
合動作の開始タイミング及び移動速度を制御する制御手
段を有することを特徴とする。
【0034】請求項2に係る発明は、前記シートの搬送
パスに設けられていて前記シートの厚さを検知するシー
ト厚さ検知手段と、前記シート載置手段上のシートのサ
イズを検知するサイズ検知手段と、を有し、該シート厚
さ検知手段及びサイズ検知手段の検知に基づくシートの
厚さ及びサイズに基づいて前記シートの坪量を認識する
ことを特徴とする。
【0035】請求項3に係る発明は、前記シート厚さ検
知手段は、シートの厚さを検知する透過型フォトセンサ
であることを特徴とする。
【0036】[作用]以上構成に基づき、シート載置手
段に載置されたシート束は、後端規制手段により後端部
を押されて分離・給送手段側に移動され、この分離・給
送手段により1枚ずつ分離されて読み取り位置に給送さ
れ、画像が読取られる。画像読み取り後のシートは、排
出手段により再びシート載置手段上のシート束の上に排
出・載置される。
【0037】このシートの排出時に、滑空している排出
シートは、その後端部を前記後端規制手段により押され
て、前記分離・給送手段側に移動されることにより整合
される。この排出シートの整合時に、上記後端規制手段
は、シートのサイズや、坪量に基づいた開始タイミング
の移動、及び移動速度でもって、整合移動を行う。これ
により、排出シートに最適な状態で排出シートは後端規
制手段により整合される。
【0038】また、シートの坪量は、シート検知手段に
より検知されたシートサイズと、搬送パスの途中に設け
られたシート厚さ検知手段により検知されたシートの厚
さとに基づいて定められ、後端規制手段の整合速度は、
自動的に設定される。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明していく。図1は本発明が適用される原稿
自動給送装置(本実施の形態においては、循環可能なR
DFを実施の形態としたため以下RDFと略す)を示し
ている。
【0040】本発明が適用されるRDFの基本的な原稿
の流れに関して簡単に説明する。図1においてまず、R
DFの原稿トレイ2に載置された原稿群Pは設定モー
ド、原稿サイズによって、矢印A方向側(スイッチバッ
クパス)と矢印B方向側(閉ループパス)に切り分けら
れる。即ちラージサイズ(例えば、B4、A3サイズ
等)あるいはサイズ混在原稿の場合は矢印A方向側(ス
イッチバックパス)から給紙され、所定のパスPH1を
経て、画像形成装置100のプラテン105上の所定位
置に位置決めされ、光学系による露光動作終了後に矢印
C方向側(排紙パスPH2)から戻され、再び原稿トレ
イ2上に戻される。
【0041】原稿載置部にはリサイクルレバー3があ
り、このリサイクルレバーはコピー終了した原稿群と、
コピー前の原稿群を区分ける仕切り部材であり、本構成
ではサイズに応じて、2個設けられている。コピーボタ
ン(不図示)をONすると、リサイクルレバー3は最上
部の原稿上に置かれる。原稿は最下紙から分離・搬送さ
れるので、コピーONと同時に最上部の原稿上に載置さ
れたリサイクルレバー3は、下部の原稿が全てプラテン
上に送られたときに原稿載置面2より下に下降し、1サ
イクルの原稿の循環が終了したことが認識される。5は
原稿束搬送用のDカットローラ、5′はリタードベル
ト、5″は給紙ローラ、6′は搬送ローラで原稿をプラ
テン105へ導くものであり、6は反転ローラ、16は
排出ローラでプラテン105から排出された原稿を再び
トレイ2に導く。
【0042】次に、B5やA4サイズなどのハーフサイ
ズの片面コピーモードの時は、矢印B方向から給紙さ
れ、所定のパスPH3を経て、画像形成装置100のプ
ラテン105上の所定位置に位置決めされ、露光動作終
了後、矢印C方向側(排紙パスPH2)から戻され、再
び処理トレイ2上に戻される。7はエア吸着ベルト、4
26は分離エアノズルとダクト。10は搬送ローラであ
る。さらに11は矢印B方向側(閉ループパス)のレジ
ストローラであり、12は厚紙等をハンドリングするの
をより有利にするためにターンパス部に設けられたバッ
クアップローラである。このとき、トレイ2は右給紙可
能な位置まで降下する。さらに13は手差しパス給紙口
であり、バックアップローラ12は手差しの給送ローラ
としても兼用されている。14はターンフラッパであ
り、通常矢印B方向側からの給紙時は、プラテンエッジ
部105aより上方に位置し、原稿がプラテンエッジ1
05aより上方に位置し、原稿がプラテンエッジ105
aにひっかからないようにガイドし、手差しモードで手
差し給紙時、1枚の原稿を、手差しパス給紙口13から
給紙時にも、プラテンエッジ部105aより上方に位置
させ、給送後、コピーが終了した後、再び矢印E方向に
戻される時、プラテンエッジ部から原稿をすくいとるた
めに、プラテンエッジ部105aより下部に退避するよ
うになっている。さらに戻された原稿はフラッパ14′
により、手差し口へと導かれて排出される。
【0043】ここで、エアを用いた分離・給送部の要部
構成についての説明を図8、図9を用いて行う。
【0044】図8、図9において、真空吸着ベルトを用
いた自動原稿送り装置は、原稿Pを積載する原稿トレイ
2の前方部分の中央に切り欠き部404を設け、この切
り欠き部404に多数の孔406を穿設したゴムベルト
7を設置している。ゴムベルト7の裏面には、バキュー
ムボックス20を設けてあり、バキュームボックス20
に接続されるブロワによってベルト7の孔406から空
気を吸引する際に、堆積体の最下部の原稿を吸引し、ベ
ルト7の回動により、その搬出方向に原稿を送り出すよ
うにしている。
【0045】ベルト7の先端部の上方に設けられる分離
装置426は、空気を斜め下方に吹き付けるための吹き
出し口409を多数並設してあり、ベルトにより取り出
した最下位の原稿Pと、その上の堆積体との間に空気を
吹き込む作用を行うとともに、原稿が2枚重なったまま
取り出されたときには、これを分離して、下の1枚だけ
を送り出す作用を行う。
【0046】上記の原稿送り装置においては、2枚目以
降の原稿が重送するのを防ぐ目的で、トレイ2は搬送方
向下流側が搬送方向上流側よりも上方に位置するよう
に、所定の角度θだけ傾斜する構成が一般的である。そ
して、原稿はその後端規制板41に突き当てた状態で、
トレイ上に載置されることになる。
【0047】図6は、本発明が適用されるRDFの駆動
系の構成を示す。
【0048】まず、プラテン105上の搬送ベルト40
(原稿をプラテン上に移送する手段)の駆動手段とし
て、本実施の形態においては、ステッピングモータ51
を使用する。ステッピングモータを使用する目的として
の1つは、制御性の良さ、即ち、起動・停止のレスポン
スが良いこと、さらに、本実施の形態においては、搬送
ベルト40(及び搬送ベルトから駆動を受けるバックア
ップローラ)と、レジストローラ11間の等速性を高精
度に必要とするからである。
【0049】さらに、バックアップローラ12は、搬送
ベルト40によって従動するターンローラ8から駆動を
受け、搬送ベルト40とその周速が等速になるように駆
動伝達される。閉ループパスPH3側のレジローラ11
はステッピングモータ64にて駆動される。ステッピン
グモータ64を使用する目的としては、前述のように、
搬送ベルト40との等速性を重視するためである(高精
度レジストレーション確保のため)。このように本実施
の形態において、搬送ベルト40、レジローラ11をス
テッピングモータ64にて駆動するようにしているが、
DCモータのPLL制御によって、受け渡し部での等速
制御、あるいは1つの駆動源とクラッチ手段等によっ
て、クラッチのON・OFFにて、搬送ベルトとレジロ
ーラを同時に同一駆動源で作動させるようにしてもよ
い。さらに65は、ステッピングモータ64の駆動軸に
取り付けられたクロック円板、66はクロック検知セン
サであり、ステッピングモータ64の脱調を検出する手
段である。
【0050】また、分離モータ52は、正転でスイッチ
バックパス側の分離給紙手段5、5′、5″を駆動し、
逆転にて閉ループパスPH3側の分離給紙手段(吸着ベ
ルト)7及び開ループPH3の搬送ローラ10を駆動で
きるようになっている。分離モータ軸には、速度制御の
ためクロック円板53、クロック検知センサ54が設け
られている。さらに、逆転時、分離モータからの駆動
は、クラッチ70を介して分離給紙手段たる吸着ベルト
7へ伝達され、クラッチ70のON・OFFにて分離ベ
ルト7を選択的に作動停止させることを可能とする。
【0051】また、スイッチバックパスPH1側のレジ
スト及び反転のための駆動手段として、反転モータ55
が、反転ローラ6を駆動可能に取り付けられている。本
実施の形態において、反転モータ55はDCモータで、
PLL制御によって、搬送ベルト40と反転ローラ6間
の等速制御を可能としている。また、反転モータ軸には
PLL制御を可能とするためのクロック円板56とクロ
ック検知センサ57が取り付いている(なお、反転モー
タ55はステッピングモータで前述のベルトモータと同
期(等速制御)させてもよい)。
【0052】また、排紙ローラ16の駆動は、排紙モー
タ61によってなされる。排紙モータ61にも、反転ロ
ーラ6との受け渡し及び、原稿排出時の速度制御を可能
とするため、クロック円板62、クロック検知センサ6
3が取り付けられている。さらに、原稿トレイ2が閉ル
ープシートハンドリング時に昇降を可能とするための駆
動源として、トレイ昇降モータ59が取り付けられてい
る。
【0053】さらに、原稿セット時の、つきあてシャッ
タである第1の後端規制部材(後端規制手段)41によ
って、閉ループシートハンドリング開始時にセット原稿
の先端側を、閉ループ分離給送手段9、9′、9″とい
った入力口部に届くまで束移送するが、この時の束移送
駆動手段、及び、閉ループシートハンドリング後に戻っ
てきた原稿を再度分離給送手段側にジョギングさせるた
めの駆動手段としてシャッタモータ(駆動手段)80が
設けられ、本実施の形態においては、ステッピングモー
タを使用している。また、スィッチバックパス側で給送
時に、第1の後端規制部材41を退避させるためのソレ
ノイド81が設けられている。
【0054】さらに、前述のように、セット原稿、処理
済み排紙原稿の仕切りとしてのリサイクルレバー3を駆
動するための、駆動源として、リサイクルモータ58が
トレイサイド規制板4に取り付けられている。
【0055】また、エア給紙のために、分離エア用と吸
着ベルト部でのエア吸引用に不図示のファンモータがそ
れぞれ設けられている。分離エアダクト410内には、
後述する原稿束厚に応じて、エア風量を変化させるため
のエアバルブ408があって、ステッピングモータ9に
より原稿束厚に応じて駆動制御される。
【0056】次に、ソレノイド関係の説明をすると、上
記の吸着ベルト7で原稿をエア吸引するための吸引ダク
ト20内には、原稿の給送と同期して、エア吸引をON
・OFFするためのエアバルブ21があって、ソレノイ
ド22により開閉駆動される。
【0057】また、スイッチバック反転時、排紙及び両
面のための反転を切り替える反転フラッパ15を回動さ
せるための、反転フラッパソレノイド73が設けられて
いる。さらに、前述の手差し時のシートの搬入、排出時
のプラテン105に対する位置を切り替える閉ループパ
スフラッパ14、及び、その後の原稿を手差し口ヘガイ
ドするフラッパ14′を回動させるためのソレノイド7
6a、76bもフラッパ14が、回動可能なように設け
られている。
【0058】次に、パス内シートセンサ及び画像読み取
り位置に関しての説明をする(図1)。まず、スイッチ
バックパス側からの説明を簡単にすると、トレイ2上に
原稿をセットしたことを検出するエンプティセンサ3
0、原稿が分離されたことを検出する分離センサ31、
原稿のレジ、斜行どりのタイミングどりを行うスイッチ
バックレジセンサ32、プラテンからスイッチバックで
原稿を戻したことを検知する反転センサ33、シートの
排出を検知する排紙センサ39、シートの厚さを検知す
るシート厚さ検知センサ600を具備する。シート厚さ
検知センサ600によるシートの厚さ検知機構について
は図3において後述する。
【0059】次に、閉ループ側のパスセンサに関しての
説明をする。エンプティセンサ30とシート厚さ検知セ
ンサ600は共用する。原稿セット時、原稿の後端の有
無によってセット原稿がハーフサイズ(A4、LTR、
B5)かそれ以上の長さかの検知を行う原稿セットセン
サ34を有する。35は閉ループ分離センサ、36は閉
ループレジ、斜行どりのタイミングどりを行う閉ループ
レジセンサ、37は原稿のプラテン105上での位置決
めを決定する画先センサ、38は手差しセット及び、排
紙センサである。
【0060】ここで、図3と図4を用いて、本発明にて
実施している透過型センサによるシート厚さの検知機構
について説明をする。図3は本実施の形態で使用してい
る厚さ検知センサの機構概念図である。
【0061】図3において、601は発光部で60la
はその発光面である。602は、発光部601に対応す
る受光部であって、602aはその受光面である。発光
部601から発光された光束603は、その一部がシー
トPで遮られ、シートPを透過すると光量がシートPの
厚さ分だけ低下し、光束604となり、受光面602a
に届く。受光部602の内部に配設した不図示の制御回
路により、受光した光量に対応した電圧Vcが出力され
る。
【0062】図4は、シート原稿の坪量とセンサ出力電
圧Vcの関係を測定したものである。本機構は、この関
係を利用したものであり、あらかじめ図4に示す線図に
そって定められたLUTに従って、センサ出力電圧Vc
により該センサを通過したシート原稿の厚さ、即ち、重
さを検知するものである。
【0063】次に、原稿固定、光学系移動にて、スキャ
ニングを行う時の光学系の露光開始のホームポジション
はGであって、第1画先(固定読み画先)である。そこ
から右側に距離Lだけ移動した第2画先(流し読み画
先)Hの位置は、光学系を固定して原稿を移送させなが
ら読み取る流し読み時のスキャニングポイントを示す。
【0064】次に、RDFが取り付く画像形成装置本体
100の概略を図7に基づいて説明する。
【0065】光学系の構成は、周知のごとく、第3ミラ
ー101、第2ミラー102、第1ミラー103と原稿
照明ランプ104及びズームレンズ106及び第4ミラ
ー11にて、プラテン105上の原稿情報を感光ドラム
(画像形成手段)107上に伝達することを可能とす
る。上記光学系は、原稿を定位置に固定して、露光部1
33がプラテン上を往復移動して、画像の読み取り可能
なように構成されており、かつ、原稿が移動時に、露光
部を定位置に固定ロックして、画像を読み取る流し読み
の、双方が可能なように構成されている。
【0066】次に、108はドラムクリーナ、109は
前露光ランプ、110は一次帯電器、112はブランク
露光ランプ、113は電位センサ、114はトナーのホ
ッパ部、115は現像器、116はマルチフィーダ、1
17はサイドトレイ、118はローラ電極、122は転
写・分離帯電器、123は上段フロントトレイ、124
は下段フロントトレイ、125は搬送部、126は中間
トレイ、127は第2搬送部、128は定着器、129
は廃トナー回収容器、130は排紙部、200はコピー
シート出力側装置(ソータ)である。以上、画像形成装
置のプロセス関係の説明は、周知であるために省略す
る。
【0067】シートの後端整合に関して、本実施の形態
においては、LTRならびにA4サイズの原稿とB5サ
イズの原稿に対応するために以下の構成をとる。図1
0、図13において、原稿トレイ2が固設される回動自
在な支持板500(図13)には、第1の後端規制部材
41とは別に、流し読み給紙時にB5及びA4サイズ原
稿の後端を規制する第2の後端規制部材501,502
が、回動自在に軸支されて設けられている。そして、こ
れらの第2の後端規制部材501,502は、ばね51
1により原稿トレイ2の載置面から退避する方向に付勢
され、不図示のストッパ部材により位置決めされてい
る。
【0068】さらに、装置本体のベース部材515に
は、上記第2の後端規制部材501,502に対し、後
述するごとくにその起立位置にて係合保持するためのフ
ック部材503、504が回動自在に軸支されており、
ばね505により、後端規制部材503、504に係合
する向きに付勢され、不図示のストッパ部材により位置
決めされている。第2の後端規制部材501,502に
は、それぞれ第1の後端規制部材41に係合する腕部5
0la、502aを備えており、これにより、後述する
ごとく第1の後端規制部材41の動作に連動して、第2
の後端規制部材501,502が、起立固定されること
になる(図13)。
【0069】さらに、A4サイズ原稿用の第2の後端規
制部材501は、B5サイズ原稿の束移送時等におい
て、第1の後端規制部材41が動作する際に、起立する
ことのないように以下に説明する構成が設けられてい
る。
【0070】すなわち、図10において、原稿トレイ2
上には、原稿の幅方向位置を固定するためのサイドガイ
ド部材4があり、このガイド部材4は、原稿の幅サイズ
を検知するための、ポテンショメータ(シートサイズ検
知手段)506と一体の支軸512aに固着されたピニ
オンギア512に係合するラック部材507、508
が、トレイ2の裏面に固設されていて、原稿の幅サイズ
(すなわちシートサイズ)を検知している。一方のラッ
ク部材507の一端には、凸部507aが設けられてい
る(図13)。
【0071】これに対して、前記の支持板500には、
A4サイズ用の第2の後端規制部材501に係合するレ
バー509、510が、軸513を介して回動自在に軸
支されており、このレバー509の一端は、A4サイズ
用の第2の後端規制部材501に係合し、他の一端は、
前述のラック部材507の一端に設けられた前述の凸部
507aに係合する構成となっている。
【0072】そして、サイドガイド部材4が、A4原稿
サイズ位置にセットされた時にのみラック部材507の
凸部507aとレバー509が係合してして、レバー5
09、510を回動させ、これに伴ってA4用の第2の
後端規制部材501の腕50laは、レバー509によ
り、第1の後端規制部材41の切欠き部4laを抜け
て、図15に示す位置から図16に示す位置に押し上げ
られ、第1の後端規制部材41に係合可能な位置にな
る。この位置では、A4用の第2の後端規制部材501
は、トレイ2上にとび出してはいない。
【0073】そして、A4用の第2の後端規制部材50
1が、このように、サイドガイド4の動きに連動して2
位置をとるとともに、A4用の後端規制部材501が、
レバー509、510により上に押し上げられた位置
で、第1の後端規制部材41と係合するように、その位
置関係を設定している。このため、A4サイズ用の第2
の後端規制部材501は、A4原稿以外の時は、第1の
後端規制部材41が移動しても起立しない構成となって
いる。これに対し、B5用の第2の後端規制部材502
は、常に第1の後端規制部材41に係合して起立可能な
位置にある。
【0074】LTRサイズ原稿では、シヤッタ41は、
排出口より上流側のホームポジションに常時位置して、
排紙原稿の後端整合を行う。A4サイズ原稿では、図1
0、図11に示すように、サイドガイド4をA4サイズ
に合わせて移動すると、前述のごとくA4サイズ用の第
2の後端規制部材501は、レバー509、510に押
し上げられて、第1の後端規制部材41と係合可能な位
置をとる。この後、コピー動作を開始すると、原稿トレ
イ2が下降し、引き続いて第1の後端規制部材41が、
原稿を束移送すべく動作する。この動作の終了間際に、
第1の後端規制部材41が、A4サイズ用の後端規制部
材501に係合して、この第2の後端規制部材501が
回動起立するとともに、フック503が前記第2の後端
規制部材501に係合して、起立位置にて第2の後端規
制部材501を位置決めする。
【0075】原稿の束移送動作終了後、前述のごとく、
エア分離による流し読みモードでの給紙が開始する。そ
して、流し読みを終了した原稿が、原稿トレイ2上に排
出される以前に、第1の後端規制部材41は、排出口の
上流側にあるそのホームポジションに戻った後は、トレ
イ2上の原稿束は、起立固定された第2の位後端規制部
材501により後方へのズレが防止される。そして、原
稿が排出されると、その原稿P1は落下して、第2の後
端規制部材501上に乗り上げる形となる。この原稿落
下直後に、第1の後端規制部材41は、束移送と同様に
動作して、第2の後端規制部材501上に乗り上げた原
稿を、所定位置にまで移送し、落下原稿は第2の後端規
制部材501により後端整合されるようになる(図1
1)。
【0076】以上の動作が、排出された原稿毎に行われ
ることにより、排出ローラ16の位置が原稿サイズによ
らず固定の構成でも、排紙原稿は後端親制部材501に
より規制され、所定の位置で排出シートの後端整合され
ることになる。
【0077】次に、B5サイズ原稿では、サイドガイド
をB5サイズに合わせて移動するが、この時、前述した
構成により、A4サイズ原稿用の第2の後端規制部材5
01は、レバー509、510により押し上げられない
ため、この第2の後端規制部材501は、第1の後端規
制部材41が動作してもこれに係合する位置にないた
め、起立することがない(図12)。そして、A4原稿
と同様にコピーを開始すると、B5原稿は所定位置に束
移送されて、その動作の終了間際に、第1の後端規制部
材41がB5サイズ用の第2の後端規制部材502に係
合して、この第2の後端規制部材502が回動起立する
とともに、フック504がこの第2の後端規制部材50
2に係合して、起立位置にて第2の後端規制部材502
を位置決めする。そして、その後の給紙・排紙における
動作はA4原稿の場合と同一のためここでは説明を省略
する。
【0078】以上のように、各原稿でのコピー動作が行
われるが、ジョブ終了後に昇降トレイ2が上昇すると、
後端規制板501、502とフック503、504との
係合が解除されるため、後端規制板501,502は再
び昇降トレイ2の載置面より退避することとなる(図1
4)。
【0079】次に、本発明の主要構成であるシャッタと
しての第1の後端規制部材(シャッタ)41の制御に関
する説明を図1、図2、及び図5に基づいて説明する。
【0080】図2は、エア分離による流し読みモードに
て搬送された原稿が、排紙ローラにより原稿トレイ2上
に再収納される過程において、該原稿後端が排紙ローラ
を抜けてから原稿トレイ2上に落下・静定するまでの時
間を、原稿の坪量、及び、原稿の状態(カール性)によ
ってどのように変わるかを測定したものである。
【0081】図2のデータは、原稿トレイ(昇降トレ
イ)2上に、シートを20枚積載した時のものであっ
て、それぞれの落下静定時間をプロットしたものであ
る。
【0082】同図より、A4やレターサイズのように略
同一サイズの原稿では、原稿の坪量が大きいほど落下・
静定時間が短いことは明らかである。特に、揚力が作用
し易い上カール原稿では、52g/m2 と200g/m
2 とで、約300msec だけ短時間で厚紙は静定してい
る。つまり、原稿坪量が大きいと、先行して排出される
シート(原稿)が原稿トレイ2上に静定してから、後続
する原稿が原稿トレイ2上に静定するまでの時間が長く
なり、それだけ第1の後端規制部材41の後端整合動作
に許される時間が多く取れることになり、第1の後端規
制部材41の移動速度も遅くすることができる。
【0083】そこで、以下のように原稿の坪星を検知す
ることで、従来装置に見られた200g/m2 原稿の飛
び込みジャムを防止することが可能となる。すなわち、
図1において、プラテン105上で読み取り動作終了
後、原稿は排紙パスPH2を経て原稿トレイ2上に排出
されるが、該搬送パス中に配設したシート厚さ検知セン
サ600によって該原稿の厚さを検知し、該検知信号が
装置本体を制御するMPUへと送られる。
【0084】MPUでは、図2の原稿坪量と落下・静定
時間の関係に基づいて、原稿サイズ毎に作られたLUT
に従って第1の後端規制部材41の動作開始タイミング
と移動速度が決定される。例えば、52g/m2 ・A4
原稿の場合、図2より落下静定時間を700msec と
し、この場合に許容される時間内で、第1の後端規制部
材41の動作開始タイミングと移動速度が決定され、M
PUからシャッタモータ(第1の後端規制部材モータ)
80に駆動信号が発せられ、該信号に基づいて、第1の
後端規制部材41は後端整合動作を開始し、決められた
速度で原稿を分離部側へ押し込んで後端を整合した後、
ホームポジションに戻り、整合動作を完了する。図5は
本実施の形態に関わるブロック図である。
【0085】以上の実施の形態においては、循環給紙を
エア分離を用いた構成にて説明したが、給紙手段として
は、エア給紙に限らないことは言うまでもない。また、
原稿サイズもB5、A4、LTRといったハーフサイズ
であったが、A3、B4といったラージサイズを含む構
成にも応用可能である。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート載置手段上から読み取り位置へ給送したシート
を、再びシート載置手段上に排出する循環式原稿送り装
置において、排出されるシートの整合を行う後端規制手
段の動作の開始タイミング及び移動速度を、シートの坪
量に応じて行うようにしたので、排出シートの整合動作
を最適な状態で行わせることができ、かつ、後端規制手
段の移動速度を、不必要に大きくする必要がない。した
がって、排出シートの後端を後端規制手段により押され
て、その押された慣性力によるシートの先端飛び込みに
よって引き起こされる重送に対する余裕が大きくなり、
より確実な後端整合を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る循環式原稿送り装置の縦断正面
図。
【図2】同じく給送されるシートの坪量と、トレイへの
排出・載置時の落下静定時間の関係を表す図。
【図3】同じく、循環式原稿送り装置に用いられる透過
型フォトセンサを用いたシートの厚さ検知機構の概念
図。
【図4】同じく、循環式原稿送り装置で使用されるシー
トの坪量とシートの厚さ検知機構の出力電圧値の関係
図。
【図5】同じく、循環式原稿送り装置の第1の後端規制
部材(シャッタ)による後端整合動作のブロック図。
【図6】同じく、循環式原稿送り装置に係る駆動系の構
成図。
【図7】同じく、本発明に係る循環式原稿送り装置が適
用可能な画像形成装置の縦断正面図。
【図8】同じく、循環式原稿送り装置のエア分離・給送
機構の縦断側面図。
【図9】同じく、エア分離・給送機構の斜視図。
【図10】同じく、循環式原稿送り装置の第1の後端規
制部材の後端規制動作を位示す正面図。
【図11】同じく、循環式原稿送り装置の第1の後端規
制部材の後端規制動作を位示す正面図。
【図12】同じく、循環式原稿送り装置の第1の後端規
制部材の後端規制動作を位示す正面図。
【図13】同じく、循環式原稿送り装置の第1の後端規
制部材、第2の後端規制部材部の平面図。
【図14】同じく、循環式原稿送り装置の第1の後端規
制部材の後端規制動作を位示す正面図。
【図15】同じく、循環式原稿送り装置の第2の後端規
制部材部の斜視図。
【図16】同じく、循環式原稿送り装置の第2の後端規
制部材の動作図。
【図17】従来の原稿送り装置の縦断正面図。
【図18】従来の循環式原稿送り装置の縦断正面図。
【図19】従来の循環式原稿送り装置の縦断正面図。
【符号の説明】
P 原稿(シート) 1 循環式原稿送り装置 2 原稿トレイ(シート載置手段) 7 エア吸着ベルト 7,426 分離・給送手段 16 排出ローラ(排出手段) 41 第1の後端規制部材としてのシャッ
タ(後端規制手段) 105 プラテンガラス(読み取り位置) 300 制御装置(制御手段) 426 エア分離装置 506 ポテンショメータ(シートサイズ検
知手段) 601,602 透過型フォトセンサ(シート厚さ検
知手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを載置するシート載置手段と、 該シート載置手段上のシートを1枚ずつ分離・給送する
    分離・給送手段と、 該分離・給送手段により給送されたシートを、所定の読
    み取り位置に給紙した後、シートを前記シート載置手段
    上に排出するものであって、前記分離・給送手段と反対
    側に配設された排出手段と、 前記シート載置手段上に載置されたシート及び排出され
    るシートの後端部を整合して、前記分離・給送手段側に
    移動させるように移動可能な後端規制手段と、 を備え、 前記後端規制手段は、前記シート載置手段から分離・給
    送されるシートのサイズ及び坪量に応じて、シート載置
    手段上のシート束の整合動作の開始タイミング及び移動
    速度を制御する制御手段を有することを特徴とする循環
    式原稿送り装置。
  2. 【請求項2】 前記シートの搬送パスに設けられていて
    前記シートの厚さを検知するシート厚さ検知手段と、前
    記シート載置手段上のシートのサイズを検知するサイズ
    検知手段と、を有し、該シート厚さ検知手段及びサイズ
    検知手段の検知に基づくシートの厚さ及びサイズに基づ
    いて前記シートの坪量を認識することを特徴とする請求
    項1に記載の循環式原稿送り装置。
  3. 【請求項3】 前記シート厚さ検知手段は、シートの厚
    さを検知する透過型フォトセンサであることを特徴とす
    る請求項2に記載の循環式原稿送り装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3に何れか1項記載の循環
    式原稿送り装置と、シートに画像を形成する画像形成手
    段と、前記循環式原稿送り装置により給送されたシート
    の画像に基づいて記録シートに画像を形成する画像形成
    手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
JP36149197A 1997-12-26 1997-12-26 循環式原稿送り装置及びこれを備える画像形成装置 Pending JPH11194549A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210792A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Sharp Corp シート堆積装置およびそれを備えてなる画像形成装置
JP2008013296A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Ricoh Co Ltd シート材後処理装置
JP2013170028A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Riso Kagaku Corp 排紙装置

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