JPH09315602A - 原稿自動搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

原稿自動搬送装置及び画像形成装置

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JPH09315602A
JPH09315602A JP12745296A JP12745296A JPH09315602A JP H09315602 A JPH09315602 A JP H09315602A JP 12745296 A JP12745296 A JP 12745296A JP 12745296 A JP12745296 A JP 12745296A JP H09315602 A JPH09315602 A JP H09315602A
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JP12745296A
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Michiro Koike
道郎 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着ベルトと分離ノズルから噴出する分離エ
アを用いた分離給送手段を採用し、シート原稿の流し読
みと固定読みとを併用可能とすることにより、ハイプロ
ダクティビティを維持しつつ、原稿ダメージ、汚染の一
層の防止を図ることができる原稿自動搬送装置及び画像
形成装置を提供すること。 【解決手段】 後端規制手段415により搬送方向の一
端を規制されてシート積載台2に積載した複数のシート
原稿Pに、他端におけるエアナイフ手段428が該シー
ト原稿Pの他端に分離エアを噴出する。前記複数のシー
ト原稿Pの最下部のシート原稿Pを他の複数のシート原
稿から分離して、正転・逆転可能な真空給送手段5が正
転して該シート原稿Pを流し読み搬送パスに搬送して流
し読みにより読み取る位置に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取部等の所
定位置にシート原稿を搬送、載置する原稿自動搬送装置
及び該原稿自動搬送装置の構成を備えた複写機、レーザ
ービームプリンタ等の画像形成装置に係り、詳細には、
積載した複数のシート原稿を最下部から1枚づつ分離給
送する原稿自動搬送装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿自動給送装置には、原稿循環式(R
DF)と非循環式(ADF)の装置が存在し、前者RD
Fの場合、原稿が露光部を通過する際に、露光を完了
し、原稿載置部の上方(又は下方)に排出する装置、さ
らに複数部設定の場合でも、順次原稿を再循環すること
で対応している装置が存在する。
【0003】このように、原稿を移動状態中に露光を終
了する流し読みモードとRDFとの組み合わせは、原稿
を一旦停止させてから露光装置を原稿領域に沿って移動
させる固定読みモードに対して、露光装置の移動時間分
のロスタイムがなくなるため、原稿の交換時間の短縮に
寄与し、複写システムの高速化技術、高生産性技術に繋
ると共に、所定の原稿交換時間で比較すると、固定読み
モードに対して、原稿をより低速の移動速度で循環させ
ることを可能とし、静音化技術にもつながるという利点
を有している。
【0004】RDFとの組合わせの例から言及すると、
フラッシュ露光技術との組合わせによって複写システム
の高速化、高生産性を可能としているシステムも存在す
る。フラッシュ露光技術に関する詳細説明は省略する
が、前述の露光装置と比較すると、原稿の全ての面を同
時に露光完了する構成であり、高出力の光源と、ベルト
型感光を具備する必要があり、装置大型化、高コスト、
消費電力のアップに繋り、この技術が利用されている装
置は、一部の大型高速機に限られているのが現状であ
る。
【0005】また後者ADF装置は、原稿をプラテン上
の所定位置に固定し、複写部数回の露光を露光装置を往
復移動することによって繰り返し、終了後、原稿を所定
の排紙トレイ上に排出、順次この動作が繰り返されるこ
とによって一連の原稿の複数部コピーを可能とする構成
であり、複写システムとしては出力側のソータとの組合
せにより、原稿を何度も繰り返し循環させることなく済
むので、原稿に対するダメージが比較的少ないという利
点を有する。
【0006】以上のような従来技術が存在する中で近
年、高速かつ静音化を達成するために、種々の提案(例
えば、公開特許公報 特開平7−114231号)がな
されている。
【0007】第1例として、シート材搬送装置で、シー
ト原稿載置台上の原稿を、原稿のサイズやモードなどの
条件により、シート載置台の両端部に設けられた2つの
給紙手段のどちらかを自動的に選択して給紙を行い、複
写機本体の画像読み取り部まで搬送し、画像形成させる
装置がすでに案出されている。
【0008】例えば、原稿再循環可能な系では、図11
のように原稿固定読みモード(第1の給紙手段側から給
紙される)では、シート原稿載置台304上に積載され
ている複数枚のシート原稿Pを第1の分離手段306で
1枚ずつに分離し、給紙手段338により搬送し、プラ
テン303上の任意の位置に順次積載し、複写機本体3
01内の画像読み取り部(光学系)380をa方向に移
動して画像を読み取り排出手段311によりシート原稿
載置台304上に再積載する。原稿流し読みモード(第
2の給紙手段側から給紙される)では、シート原稿載置
台304上に積層されている複数枚のシート原稿Pを第
2の分離手段314で1枚ずつ分離し、給紙手段315
により搬送する、光学系380のホームポジション(破
線で図示)から距離Lの位置に光学系380を固定し、
プラテン303の上幅広ベルト307により一定速度で
搬送されるシート原稿Pを搬送中に画像を読み取り排出
手段311によりシート原稿載置台304上に積載す
る。
【0009】流し読みモードが選択される場合、例え
ば、スモールサイズの原稿(A4、B5、レターサイズ
(LTR)など)をユーザがシート原稿載置台304に
載置し、複写機本体のスタートキー(図示していない)
をオン、第1の入口センサ322がON、シート材長さ
検知センサ368がオフの条件により、流し読みモード
で進行する。まず、シート原稿載置台304が340を
支点に所定位置まで降動作をして、ストッパ(シート束
搬送手段)321によりシート原稿Pを第2の分離手段
314側に束搬送し、束搬送位置検出センサ328の位
置まで(束搬送位置検出センサ328がオンする状態に
なる)移動させ、第2の給送手段315からの給送を行
い、プラテン303に送られ、前述した原稿流し読みモ
ードにより複写され、シート原稿Pが読み取り排出手段
311からシート原稿載置台304上に排出される。
又、排出される毎にシート原稿の後端をストッパ321
が第2の分離部側へ押し込み、整合性を向上させ、もう
一巡する場合は、全シート原稿を排出した後に一括で束
搬送し再給紙、再複写される動作を行っていた。
【0010】第2例として、非循環タイプ即ちADF装
置において流し読みを行なう装置(図9、図10)が案
出されている。
【0011】この構成の装置では、原稿をプラテン上に
搬送時に、プラテン下部の所定位置に、露光装置を固定
して流し読みを行ない、終了後、原稿を排出トレイに排
紙する構成であるが、複数枚のコピーを作成する場合
は、流し読み終了後、そのまま原稿を排出せずに、流し
読みを終了した位置において、原稿を一度停止し、その
後露光装置を、所定枚数分だけ往復移動させて、終了
後、原稿を排出トレイに排紙し複数枚のコピーシート作
成を可能とする、流し読み、固定読みを合わせた系の装
置である。
【0012】しかしながら、上記案出された装置におい
ては、例えば第1例の装置の場合、原稿再循環式処理装
置であるので、流し読みモード時において高い原稿交換
スピードが得られ高生産性に適合しており、かつ前述し
たように静音化にも適しているが、複数部のコピーを得
ようとすれば、原稿を設定部数回循環させなければなら
ず、例えば上記装置のもつ分離手段通過時の原稿に与え
るストレス、屈曲パス通過時の原稿へのカール付け等、
オリジナル原稿に与えるダメージが多く、かつ原稿ハン
ドリング時の搬送不良確率も高く高信頼性を有するシス
テムとしては実施しにくい構成であった。
【0013】また上述の第2例(図9、図10)の装置
の場合、原稿は再循環しない系であるので、原稿へのダ
メージといった点からは問題ないが、原稿交換時間のよ
り高速化、及び、原稿と転写紙の位置合わせ(レジスト
レーション)の高精度化等を考慮すると、多くの問題が
残存していた。
【0014】例えば図9に示す、第2例の装置において
は、流し読みの読み取りポジションが1002又は10
03の位置に設けられているが、例えばスモールサイズ
流し読みを行なう際には、1 to 1モードにおいては紙
間を一定にすれば、所定プロダクティビティの確保が可
能であるとしても,1 to nの場合、画先タイミングと
りセンサ1004から、流し読み位置までの距離 lxが
長いため、原稿交換時間が長くなる。
【0015】即ち、流し読み、固定読みの併用モードを
実施時は、前の原稿が光学系移動による原稿固定読み中
は、幅広ベルト1005が移動できない構成のため、次
原稿の先端が画先タイミング取りセンサ1004より上
流側に待機していなければならない構成となり、紙間 l
xが大きくなり、原稿交換時に時間を要し、ハイプロダ
クティビティには適合不可能である。生産性を向上させ
るために画先タイミングとりセンサから流し読み位置ま
での距離 lxを短縮すると、流し読み走査中に原稿の後
端側が上流側の駆動系のクラッチOFF、ON等(分
離、給紙時)のショック等を受け画像ブレが発生し画像
信頼性が低下したり又はラージサイズのスキャニングも
不可能な構成となり、複写システムとしては不十分なも
のとなってしまう。図10の装置に関しても同様の問題
がある。
【0016】以上の問題に対して、シート原稿の流し読
みと固定読みとを併用可能にして原稿ダメージの防止、
装置の静音及びハイプロダクティビティを図った画像形
成装置を提供することを目的とした以下に説明する装置
が提案されている。
【0017】即ち、当該装置においては、流し読みと固
定読みを併用したスキャニングを可能とすることによっ
て、シート原稿交換動作中に流し読みスキャニングを実
施することを可能とし、シート原稿交換動作中に次原稿
の流し読みスキャンニングを実施することを可能とし、
通常は線速TOP1300mm/sec 程度で交換動作を行
なうが、原稿交換速度を上げなくとも、500mm/sec
の程度の画像形成プロセススピードと同様のスピード
で、原稿交換を行うことを可能としている。
【0018】また、シート原稿読み取りにおける必要プ
ロダクティビティが得られるため、ハイプロダクティビ
ティを維持しつつ、静音化及び原稿ダメージ防止に対す
る信頼性が向上している。
【0019】さらに、流し読み画先、固定読み画先の位
置関係を決定するに際し、シート原稿の停止、及び立上
げ制御(流し読みスピードに達するのに必要な最小距
離)を考慮して、読み取り手段及びシート原稿等を配置
し、かつ、先行原稿と後続原稿の紙間隔を、一定に保ち
つつ、流し読み、固定読みが連続的に可能となることに
よって、ハイプロダクティビティ、静音化、原稿ダメー
ジ防止に対する信頼性が向上している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
装置においては、原稿の分離給送手段としては、図11
に示すように、分離手段たるベルト306と給紙手段た
るローラ338とにより構成される既知のベルトリター
ド方式による下分離給紙方式がいずれも採用されてい
る。
【0021】この方式では、フェイスアップ載置された
原稿がその最下紙から給送される際に、1枚目の原稿の
印字面で2枚目原稿の裏面がこすられることによる原稿
先端コバ汚れの問題があり、種々の手段が講じられてい
るものの完全に解決されるに至っていない現状にある。
また、原稿循環時やジャム時の原稿へのダメージの点か
らは、完全に満足できる給紙方式とは言えない。
【0022】これに対して原稿ダメージ、コバ汚れの問
題を回避し得る給紙方法として後述する、エアを用いた
給紙手段が考案されているが、このような方法を用い
て、なおかつ、原稿の流し読みと固定読みを併用させ
て、ハイプロダクティビティと原稿ダメージ、汚染の防
止の両者を満足し得る装置はこれまで提供されてこなか
った。
【0023】そこで、本発明の目的は、吸着ベルトと分
離ノズルから噴出する分離エアを用いた分離給送手段を
採用し、シート原稿の流し読みと固定読みとを併用可能
とすることにより、ハイプロダクティビティを維持しつ
つ、原稿ダメージ、汚染の一層の防止を図ることができ
る原稿自動搬送装置及び画像形成装置を提供することに
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上述事情に鑑み
てなされたものであって、シート原稿を載置するシート
積載台と、前記シート積載台に積載した複数のシート原
稿を吸着して一枚づつ分離し、正転・逆転することによ
り、該シート原稿の画像を流し読みにより読み取る位置
に導く流し読み搬送パスと固定読みにより読み取る位置
に導く固定読み搬送パスとに給送する真空給送手段と、
前記シート積載台のシート原稿の搬送方向の一端及び他
端を規制する、一方が待避可能な一対の後端規制手段
と、前記シート積載台に積載した複数のシート原稿の搬
送方向の一端及び他端に分離エアを噴出して該複数のシ
ート原稿の最下部から該シート原稿を一枚づつ分離する
一対のエアナイフ手段と、を備え、前記シート積載台の
シート原稿を流し読みにより読み取る位置に導くとき
に、該シート原稿の後端を前記一対の後端規制手段の一
方により規制し、該シート原稿の前進端に前記一対のエ
アナイフ手段の一方により分離エアを噴出し、前記シー
ト積載台のシート原稿を固定読みにより読み取る位置に
導くときに、該シート原稿の後端を前記一対の後端規制
手段のもう一方により規制し、該シート原稿の前進端に
前記一対のエアナイフ手段のもう一方により分離エアを
噴出すること、を特徴とする原稿自動搬送装置にある。
【0025】また、前記真空給送手段は、前記流し読み
搬送パスと前記固定読み搬送パスへシート原稿を給送す
る際、該シート原稿の前進端側を支持すると共に、該シ
ート原稿の前進端側が後端側よりも重力方向において上
方となるように回動自在に駆動制御されることを特徴と
する。
【0026】さらに、前記一対の後端規制手段の待避可
能な一方が、前記固定読み搬送パスに給送するシート原
稿の後端を規制する後端規制手段であって、該後端規制
手段が待避するときに、前記流し読み搬送パスへ給送す
るシート原稿の前進端に分離エアを噴出する前記エアナ
イフ手段が共に待避すると良い。
【0027】そして、画像形成装置のプラテンガラス上
のシート原稿を読み取る画像読み取り手段と、該プラテ
ンガラス上にシート原稿を給送する原稿自動搬送装置
と、該シート原稿の画像に基づき画像形成する画像形成
部と、を備え、前記画像読み取り手段を任意の位置に固
定し、前記原稿自動搬送装置により給送されるシート原
稿の搬送中に画像を読み取る画像流し読み走査を可能な
画像形成装置において、前記原稿自動搬送装置は、前記
プラテンガラスにシート原稿を導く流し読み可能な流し
読み搬送パスと、固定読みに対応した固定読み搬送パス
と、これらの搬送パスへのシート原稿の分離給送するた
めにシート原稿の給送側先端部に空気を吹き上げる一対
のエアナイフ手段及び該シート原稿の最下部のシート原
稿の給送を行なうための共通の負圧吸引部で吸引する正
転・逆転可能な真空給送手段と、前記シート原稿の後端
を規制する、一方が待避可能な一対の後端規制手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置にある。
【0028】また、前記真空給送手段は、前記流し読み
搬送パスと前記固定読み搬送パスへシート原稿を給送す
る際、該シート原稿の前進端側を支持すると共に、該シ
ート原稿の前進端側が後端側よりも重力方向において上
方となるように回動自在に駆動制御されること、を特徴
とする。
【0029】さらに、前記一対の後端規制手段の待避可
能な一方が、前記固定読み搬送パスに給送するシート原
稿の後端を規制する後端規制手段であって、該後端規制
手段が待避するときに、前記流し読み搬送パスへ給送す
るシート原稿の前進端に分離エアを噴出する前記エアナ
イフ手段が共に待避すると良い。
【0030】[作用]上述構成において、後端規制手段
により搬送方向の一端を規制されてシート積載台に積載
した複数のシート原稿に、他端におけるエアナイフ手段
が該シート原稿の他端に分離エアを噴出する。前記複数
のシート原稿の最下部のシート原稿を他の複数のシート
原稿から分離して、正転・逆転可能な真空給送手段が正
転して該シート原稿を流し読み搬送パスに搬送して流し
読みにより読み取る位置に導く。そして、一対の後端規
制手段の内のもう一方の後端規制手段により搬送方向の
他端を規制されてシート積載台に積載した複数のシート
原稿に、一対のエアナイフ手段の内のもう一方のエアナ
イフ手段が該シート原稿の一端に分離エアを噴出する。
前記複数のシート原稿の最下部のシート原稿を他の複数
のシート原稿から分離して、正転・逆転可能な真空給送
手段が逆転して該シート原稿を固定読み搬送パスに搬送
して固定読みにより読み取る位置に導く。
【0031】また、前記真空給送手段は、前記流し読み
搬送パスと前記固定読み搬送パスへシート原稿を給送す
る際、該シート原稿の前進端側を支持すると共に、該シ
ート原稿の前進端側が後端側よりも重力方向において上
方となるように回動自在に駆動制御される。
【0032】さらに、前記固定読み搬送パスへシート原
稿を給送する時は、前記一対のエアナイフ手段の内の流
し読み搬送パスへのシート原稿分離を行なうためのエア
ナイフ手段が、該後端規制手段と共に待避する。
【0033】そして、画像形成装置のプラテンガラス上
のシート原稿を読み取る画像読み取り手段と、該プラテ
ンガラス上にシート原稿を給送する原稿自動搬送装置を
備え、前記画像読み取り手段を任意の位置に固定し、前
記原稿自動搬送装置により給送されるシート原稿の搬送
中に画像を読み取る画像流し読み走査を可能な画像形成
装置において、エアナイフ手段がシート原稿の分離給送
するために可動の後端規制手段により規制されたシート
原稿の給送側先端部に空気を吹き上げて最下部のシート
原稿を分離する。分離したシート原稿を負圧吸引部で吸
引する真空給送手段により、流し読み可能な流し読み搬
送パスに給送して前記プラテンガラスにシート原稿を導
くと、前記画像形成装置の画像形成部が画像流し読み走
査により画像形成する。さらに、分離したシート原稿を
負圧吸引部で吸引する真空給送手段により、固定読み可
能な固定読み搬送パスに給送して前記プラテンガラスに
シート原稿を導くと、前記画像形成装置の画像形成部が
固定読み走査により画像形成する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。図1は本実施の形態である原稿自動
給送装置(本実施の形態においては、循環可能なRDF
を実施の形態としたため以下「RDF」と略す)1を示
している。
【0035】本実施の形態のRDF1の基本的な原稿の
流れに関しては簡単に説明する。まず、RDF1の後述
の吸着ベルトユニットを有するシート載置台(以下「処
理トレイ」という)2に載置された原稿群Pは設定モー
ド、原稿サイズによって、A方向側(スイッチバックパ
ス)とB方向側(閉ループパス)に切り分けられる。即
ち、ラージサイズ(例えば、B4、A3サイズ等)の場
合は、A方向側(スイッチバックパス)から給紙され、
所定のパスPH1を経て、画像形成装置100のプラテ
ンガラス(以下「プラテン」という)105上の所定位
置に位置決めされ、光学系による露光動作終了後にC方
向側(排紙パスPH2)から戻され、再び処理トレイ2
上に戻される。
【0036】原稿載置部には不図示のリサイクルレバー
があり、コピーを終了した原稿群と、コピー前の原稿群
を区分ける仕切り部材であり、コピーボタン(不図示)
をONすると、リサイクルレバーは最上部の原稿上に置
かれる。原稿は最下紙から、後述の如くエアにより分離
・搬送されるので、コピーONと同時に最上部の原稿上
に載置されたリサイクルレバーは、下部の原稿が全てプ
ラテン105上に送られた時に原稿載置面より下に下降
し、1サイクルの原稿の循環が終了したことが認識され
る。図中、5は真空給送手段(以下「吸着ベルト」とい
う)、428はエアナイフ手段(以下「分離ノズル」と
いう)であり、6′は搬送ローラで原稿をプラテン10
5へ導くものであり、6は反転ローラ、16は排出ロー
ラでプラテン105から排出された原稿を再びプラテン
105又は処理トレイ2に導く。
【0037】次に、スモールサイズの片面コピーモード
の時は、B方向から給紙され、所定のパスPH3を経
て、画像形成装置100のプラテン105上の所定位置
に位置決めされ、露光動作終了後D方向側(排紙パスP
H4)から戻され、再び処理トレイ2上に戻される。4
26は同じくエアナイフ手段(以下「分離ノズル」とい
う)、10は搬送ローラである。さらに11はB方向側
(閉ループパス)のレジストローラであり、12は厚紙
等をハンドリングするのをより有利にするためにターン
パス部に設けられたバックアップローラである。このと
き、処理トレイ2は給紙方向の上流側が下方となるよう
に駆動ローラ5aの軸中心に傾斜降下する。さらに13
は手差しパス給紙口であり、バックアップローラ12は
手差しの給送ローラとしても兼用されている。14はタ
ーンフラッパであり、通常B方向側からの給紙時は、プ
ラテンエッジ部105aより上方に位置し、原稿がプラ
テンエッジ105aにひっかからないようにガイドし、
手差しモードで手差し給紙時、1枚の原稿を手差しパス
給紙口13から給紙時にもプラテンエッジ部105aよ
り上方に位置させ、給送後コピーが終了した後、再びE
方向に戻される時、プラテンエッジ部から原稿をすくい
とるために、プラテンエッジ部105aより下部に退避
するようになっている。さらに戻されたシート原稿Pは
フラッパ14により、手差しパス給紙口13へと導かれ
て排出される。
【0038】ここで、エアを用いた分離・給送部の要部
構成についての説明を図7及び図8を用いて行なう。
【0039】図において、真空吸着ベルトを用いた原稿
自動搬送装置1は、シート原稿Pを積載する原稿トレイ
402の前方部分の中央に切欠部404を設け、この切
欠部404に多数の孔406を穿設したゴム製の吸着ベ
ルト405を設置している。吸着ベルト405の裏面に
はバキュームボックス407を設けてあり、バキューム
ボックス407に接続されるブロワによって吸着ベルト
405の孔406から空気を吸引する際に、堆積体の最
下部の原稿を吸引し、吸着ベルト405の回動により、
その搬出方向に原稿を送り出すようにしている。
【0040】吸着ベルト405の先端部の上方に設けら
れる分離装置408は、空気を斜め下方に吹きつけるた
めの吹出口409を多数並設してあり、ベルトにより取
り出した最下位のシート原稿Pとその上の堆積体との間
に空気を吹き込む作用を行うとともに、原稿が2枚重な
ったまま取り出されたときには、これを分離して、下の
1枚だけを送り出す作用を行う。
【0041】上記の原稿自動搬送装置1においては、2
枚目以降の原稿が重送するのを防ぐ目的で、原稿トレイ
402は搬送方向下流側が搬送方向上流側よりも上方に
位置するように所定に角度θだけ傾斜する構成が一般的
である。そして、原稿はその後端規制手段(以下「後端
規制板」という)410に突き当てた状態で原稿トレイ
402上に載置されることになる。
【0042】図2は、本実施の形態における駆動系の構
成を示す。
【0043】まず、プラテン105上の搬送ベルト40
(原稿をプラテン上に移送する手段)の駆動手段とし
て、本実施の形態においては、ステッピングモータ51
を使用する。ステッピングモータを使用する目的として
1つは、制御性の良さ、即ち、起動・停止の制御レスポ
ンスが良いこと、さらに本実施の形態においては、搬送
ベルト40と、レジストローラ11間の等速性を高精度
に必要とするからである。
【0044】さらにバックアップローラ12は、搬送ベ
ルト40によって従動するターンローラ8から駆動を受
け、搬送ベルト40とその周速が等速になるように駆動
伝達される。閉ループパス(PH3)側のレジローラ1
1はステッピングモータ64にて駆動される。ステッピ
ングモータを使用する目的としては、前述のように、搬
送ベルトとの等速性を重視するためである(高精度レジ
レーション確保のため)。このように本実施の形態にお
いて、搬送ベルト40、レジローラ11をステッピング
モータにて駆動するようにしているが、DCモータのP
LL制御によって、受け渡し部での等速制御、あるいは
1つの駆動源とクラッチ手段等によって、クラッチのオ
フ・オンにて、搬送ベルトとレジローラを同時に同一駆
動源で作動させるようにしても良い。さらに65はステ
ッピングモータ64の駆動軸に取付けられたクロック円
板、66はクロック検知センサであるステッピングモー
タ64の脱調を検出する手段である。
【0045】また吸着ベルト駆動モータ52は、吸着ベ
ルト5を正逆駆動する。吸着ベルト駆動モータ軸には、
速度制御のためクロック円板53、クロックセンサ54
が設けられている。さらに搬送ローラ10の駆動は、モ
ータ70によってなされ、このモータ軸にはクロック円
板67、クロックセンサ68が設けられている。
【0046】またスイッチバック側のレジスト及び反転
のための駆動手段として、反転モータ55が、反転ロー
ラを駆動可能に取付けられている。本実施の形態におい
て、反転モータ55はDCモータで、PLL制御によっ
て、搬送ベルト40と反転ローラ6間の等速制御を可能
としている。また、反転モータ軸にはPLL制御を可能
とするためのクロック円板56とクロック検知センサ5
7が取付いている(なお、反転モータはステッピングモ
ータで前述のベルトモータとの同期(等速制御)させて
も良い。) また搬送/排紙ローラ16a,16b,16cの駆動
は、排紙モータ61a,61bによってなされる。排紙
モータにも、反転ローラ6との受け渡し及び、原稿排出
時の速度制御を可能とするため、クロック円板62a,
62b、クロックセンサ63a,63bが夫々取付けら
れている。さらに、処理トレイ2及び吸着ベルト5が閉
ループシートハンドリング時に下降を可能とするための
駆動源として、トレイ下降モータ59が取付けられてい
る。
【0047】さらに、前述のように、セット原稿、処理
済み排紙原稿の仕切りとしての不図示のリサイクルレバ
ーを駆動するための、駆動源として、リサイクルモータ
(不図示)がトレイサイド規制板(不図示)内に取付け
られている。
【0048】また、スモールサイズ用の後端規制手段
(以下「後端規制板」という)415をサイズに応じて
駆動するためのステッピングモータ416が取付けられ
ていて、不図示のホームポジション検知センサの信号を
もとに後端規制板415を駆動する。
【0049】次に、図2及び図6に沿ってソレノイド関
係の説明をすると、スイッチバック反転時、排紙及び両
面のための反転を切り換える反転フラッパ15a,15
bを回動させるための、反転フラッパソレノイド73
a,73bが取付けられている。また閉ループ側には、
排紙パスPH3へ原稿を導くためのガイドフラッパ41
9を回動させるためのガイドフラッパソレノイド418
が取付けられている。さらに前述の手差し時のシートの
搬入、排出時のプラテン105に対する位置を切換える
閉ループパスフラッパ14及びその後の原稿を手差し口
えガイドするフラッパ14′を回動させるためのソレノ
イド76a,76bもフラッパ14が回動可能なように
取付けられている。さらに後述する後端規制板424を
スモールサイズ搬送時に上方向に移動させるソレノイド
425が取付けられている。
【0050】次にパス内シートセンサ及び画像読み取り
位置に関して図1及び図6に沿って説明をする。
【0051】まず、スイッチバック側からの説明を簡単
にすると、トレイ2上に原稿をセットしたことを検出す
るエンプティセンサ30、原稿が分離されたことを検出
する分離センサ31、原稿のレジ、斜行ビリのタイミン
グどりを行なうスイッチバックレジセンサ32、プラテ
ンからスイッチバックで原稿を戻したことを検知する反
転センサ33、シートの排出を検知する排紙センサ39
を具備する。
【0052】次に閉ループ側のパスセンサに関しての説
明をすると、まずエンプティセンサ30は共用する。原
稿セット時、原稿の後端規制ユニット417の位置によ
ってセット原稿がハーフサイズ(A4、LTR、B5)
かそれ以上の長さかの検知を行なう原稿セットセンサ3
4を後端規制ユニット417に有する。35は閉ループ
分離センサ、36は斜行どりのタイミングどりを行なう
閉ループレジセンサ、37は原稿のプラテン上での位置
決めを決定する画先センサであり、38は手差しセット
及び排紙センサである。
【0053】次に原稿固定、光学系移動にて、スキャニ
ングを行なう時の光学系の露光開始のホームポジション
は第1画先(固定読み画先)Gである、そこから右側に
距離Lだけ移動した第2画先(流し読み画先)Hの位置
は光学系を固定して原稿を移送させながら読みとる流し
読み時のスキャニングポイントを示す。
【0054】次に、RDFが取付く画像形成装置本体1
00の概略を図3に基づいて説明する。
【0055】光学系の構成は周知のごとく、第3ミラー
101、第2ミラー102、第1ミラー103と、原稿
照明ランプ104及びズームレンズ106及び第4ミラ
ー111にて、プラテン105上の原稿情報を感光ドラ
ム107上に伝達することを可能とする。上記光学系
は、原稿を定位置に固定して露光部133がプラテン上
を往復移動して画像の読み取り可能なように構成されて
おり、かつ、原稿が移動時に露光部を定位置に固定ロッ
クして、画像を読み取り流し読みの双方が可能なように
構成されている。
【0056】次に108はドラムクリーナ、109は前
露光ランプ、110は1次帯電器、112はブランク露
光ランプ、113は電位センサ、114はトナーのホッ
パ部、115は現像器であり、以上において画像形成部
140が構成される。さらに、図3において、116は
マルチフィーダ、117はサイドトレイ、118はロー
ラ電極、119は転写前帯電器、120はレジストロー
ラ、121は再給紙部(両面)、122は転写・分離帯
電器、123は上段フロントトレイ、124は下段フロ
ントトレイ、125は搬送部、126は中間トレイ、1
27は第2搬送部、128は定着器、129は廃トナー
回収容器、130は排紙部、200はコピーシート出力
側装置(ソータ)である。以上が画像形成装置100の
構成であるが、該画像形成装置100のプロセス関係の
説明は、周知であるために省略する。
【0057】本実施の形態においては、シートの流れに
関して説明するために、画像形成装置100の給紙の構
成を1例として給紙ローラ132、レジセンサ131、
レジローラ120を今後の説明に用いていく。また、本
実施の形態では、流し読みを実施している構成であるた
め、複写機本体の給紙、レジ、転写、分離のタイミング
と原稿処理装置の原稿の流れ特に画像読取位置までの原
稿ハンドリングにおいて、上記複写機本体各プロセスと
の同期性が重要である。本実施の形態における複写機本
体との同期の説明については、前述の公開特許公報に開
示されているためここでは原稿処理装置固有のシート原
稿Pの流れについてのみ説明する。
【0058】始めに、図4においてA方向側に給紙する
スイッチバックパスでの各部の作用とシート原稿Pの流
れについて説明する。
【0059】スイッチバックパスでは前述の通りラージ
サイズ原稿の搬送が行なわれるので、ユーザは後端規制
ユニット417を例えば装置の外装部に指示された各種
のラージサイズ原稿の所定の後端位置にセットし、その
後、シート原稿Pを吸着ベルト5を有する、前出の処理
トレイ2と、原稿の後端部を支持するトレイ420上に
載置する。この際、後述の閉ループパスへ原稿をガイド
するガイドフラッパ419は図示の位置にあって、トレ
イ420の表面とほぼ同一か少し下方にあってトレイ4
20上の原稿の一部を支持する形となっている。その
後、不図示の操作部より指示されるコピーモードに従っ
てラージサイズのシート原稿Pは、分離ノズル428か
らの分離エアと、吸着ベルト5とにより最下紙のシート
原稿Pから順に、下分離給送されて搬送パスPH5を経
由して搬送ローラ16bにより搬送ローラ6′へと送ら
れて斜行補正ののちパスPH1を経て、プラテン105
上へと搬送される。ここで、搬送ローラ16bの下流に
は引抜きローラから給送されたシート原稿Pが後述の排
紙パスPH4へと侵入するのを防止するためのマイラー
ガイド421が設けられており、このガイドによりシー
ト原稿PはパスPH1の方向へと付勢される。またこの
マイラーガイド421は後述するように、排出パスPH
4から搬送ローラ16bへと搬送される原稿の排出を許
可する如くに設けられている。
【0060】次に、プラテン105上で所定の画像露光
を経たシート原稿Pは、ソレノイドで制御されるフラッ
パ15aと15bが図示の実線位置に移動することで排
出パスPH2へと導かれ、搬送ローラ対422と排紙ロ
ーラ16とによりトレイ420及び吸着ベルト5上の原
稿束上に戻されることとなる。両面モードでの反転ロー
ラ部でのシート流れ等については、他の明細書(例えば
特願平5−22158)において詳しく述べられている
ので省略する。
【0061】次に、図5及び図6に沿って、B方向側に
給紙する閉ループパスでの各部の動作とシート原稿Pの
流れについて説明する。
【0062】閉ループパスでは、前述の通りスモールサ
イズ原稿の搬送が行なわれるので、ユーザは後端規制ユ
ニット417を装置外装部に指示されたスモールサイズ
原稿の給送に対応する位置にセットする。ここで、後端
規制ユニット417が上記の位置にセットされると、後
端規制ユニット417の位置を検出するセンサ34から
の信号が装置本体を制御するMPUに送られと、装置の
不図示の操作部上ではスモールサイズがA4かLTRか
B5かをユーザに問うメッセージを表示する。ここでユ
ーザがスモールサイズのうちの特定のサイズを指定する
と、MPUはその信号を受けてスモールサイズ原稿用の
後端規制板415を制動するモータ416に制動信号を
発し、これによって後端規制板415は、スモールサイ
ズのうちのサイズのいかんによらず原稿の先端が一致し
て吸着ベルト5上に載置されるように位置決めされる。
ここで、原稿のサイド規制板(不図示)のセット位置か
ら、サイズ検知して後端規制板415を駆動するように
しても良い。さらに後端規制ユニット417が上記の位
置にセットされて、センサ34からの信号がMPUに送
られた際、MPUは吸着ベルトを有する処理トレイ2の
昇降モータ59に制御信号を発し、これによって吸着ベ
ルト5は、図5に示す位置に駆動ローラ5aの軸を中心
に回動下降して位置決めされる。
【0063】ここで、吸着ベルト5を回動し下降させる
メカ構成としては、カム等の種々の周知の手段がとり得
て、図11の従来例の原稿トレイ304と同様であるた
め、ここでは詳述しない。この際、搬送パスPH5の処
理トレイ2の一部をなす下ガイド板423が吸着ベルト
5と一体となって下降する構成とすることで、この下ガ
イド板423は原稿トレイの作用を成す。さらに、下ガ
イド板423が下降することで、後述の如く搬送ローラ
16bにより画像露光を終了して吸着ベルト上の原稿束
の上に排紙された原稿のトレイ上への下降を妨げないよ
うにすることができる。
【0064】以上の動作に加えて、スモールサイズ原稿
の閉ループパスでの分離給送に先立って、次の動作が行
なわれる。即ち、後端規制ユニット417の後端規制板
424は前述のラージサイズ原稿のスイッチバックパス
での分離給送ではトレイ420との間に隙間がないよう
に一部オーバラップした形で原稿の後端を規制している
が、スモールサイズ原稿の閉ループパスでの分離給送で
は、原稿の通過を可能とするためトレイ420上より上
方に移動する必要がある。このため前述の後端規制ユニ
ット417の位置を検出するセンサ34からの信号を受
けて、MPUからはこの後端規制板424を上下に駆動
制御するソレノイド425に駆動信号が発せられて、後
端規制板424は図5に示す上方位置に移動する。
【0065】以上の動作の後に、不図示の操作部より指
示されたコピーモードに従って、スモールサイズ原稿は
後端規制ユニット417に一体の分離ノズル426から
の分離エアとラージサイズ時とは逆方向に回転する吸着
ベルト5により分離給送を開始する。そして原稿が分離
給送される際に、フラッパ419を駆動するソレノイド
418へMPUより制動信号が発せられて、図5に示す
位置にフラッパ419が突出してスモールサイズ原稿を
パスPH3へと導く。ここで、後端規制ユニット417
に一体の分離ノズル426には、破線指示のファン42
7が連結しているが、このファン427を分離ノズル4
26とともに移動させることは、装置本体後部での駆動
系の配置等に障害となることが懸念されるため、スモー
ルサイズの閉ループパスでの分離給送に対応した図示の
位置に後端規制ユニット417がセットされた際に、装
置本体に固定配置されたファン427と分離ノズル42
6のダクトがエアもれなくジョイントする如く構成する
ことで、上記の問題は回避される。また吸着ベルト5内
の吸引ダクト5′にも不図示のファンが連結している
が、ここにおいてもファンは固定して、上下動する吸着
ベルトユニット5の吸引ダクト5′とはフレキシブルな
チューブ等で連結する構成とするのが望ましい。あるい
は、また、分離ノズル426と428用のファン42
7,429のどちらか一方のエア吸引口を吸着ベルト5
の吸引ダクト5′にフレキシブルチューブ等で連結する
構成として、ファンの数を減らす構成としても良い。
【0066】さらには、分離ノズル426と428用の
ファンを1ケで兼用し、ダクト内に設けたシャッタで切
換える構成としても良く、この場合には、1個のファン
で全ての分離ノズル、吸引ベルトのエア供給が可能とな
るためコスト及び信頼性の点でのメリットを期待でき
る。
【0067】尚、パスPH3へ導かれた後のシート原稿
Pの流れ、特に流し読みと固定読みとを併用して、生産
性を向上させるミックスモードでのシート流れ及び流し
読み画先Hでの光学系の固定手段については、前述の公
開特許公報に開示されているため、ここでは説明を省略
する。
【0068】以上により閉ループパスにおいて所定の画
像露光を受けたスモールサイズ原稿は、図5に示すよう
に、フラッパ15a,15bの作用によりパスPH4へ
と導かれて、前述のマイラーガイド421にガイドさ
れ、その後ラージサイズ原稿のスイッチバックパスでの
搬送方向とは逆方向に回転する搬送ローラ16bによ
り、処理トレイ2上へと排出される。図6は、本実施の
形態のRDFの制御装置の回路構成を示すブロック図で
あり、制御回路はROM、RAMを内蔵した前述のマイ
クロプロセッサユニット(MPU)を中心に構成されて
おりり、該MPUの入力ポートには前述した各種のセン
サの信号が入力される。さらに該MPUの出力ポートに
は、ドライバを介して前述した各負荷が接続されてい
る。また、上記スイッチバックパスでの原稿の分離給送
時に吸着ベルト5をその駆動ローラ5aで反時計方向に
回転させた場合、原稿吸着部側がたるみ側となるのを避
けるために、クラッチ手段を用いてローラ5bを駆動ロ
ーラとして切換える手段を備えても良い。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって
は、シート原稿を流し読み位置と固定読み位置との両方
に給送可能な原稿自動搬送装置において、シート原稿の
前進端に分離エアを噴出するエアナイフ手段と該シート
原稿を吸着して給送する正転・逆転可能な真空給送手段
を備えたことにより、シート原稿に与えるダメージ及び
汚染を低下させることができる原稿自動搬送装置の提供
が可能となった。
【0070】また、シート原稿の流し読みと固定読みと
を併用可能な画像形成装置において、シート原稿の前進
端に分離エアを噴出するエアナイフ手段と該シート原稿
を吸着して給送する正転・逆転可能な真空給送手段を備
えたことにより、画像形成のハイプロダクティビティを
維持しつつ、シート原稿に与えるダメージ及び汚染を低
下させることができる画像形成装置の提供が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置に適用されたRDF
の縦断側面図。
【図2】同じくRDFの駆動系の構成を示す縦断側面
図。
【図3】同じくRDFが装着される画像形成装置の縦断
側面図。
【図4】同じくRDFのスイッチバックパスでのシート
流れを説明する図。
【図5】同じくRDFの閉ループパスでのシート流れを
説明する図。
【図6】同じくRDFの制御装置のブロック図。
【図7】エア給紙の構成を説明する断面図。
【図8】同斜視図。
【図9】従来のADFの概略を説明する縦断側面図。
【図10】従来の給紙部の縦断側面図。
【図11】従来のRDFの縦断側面図。
【符号の説明】
P シート原稿 PH1 固定読み搬送パス(搬送パス) PH2 排紙パス(搬送パス) PH3 流し読み搬送パス(搬送パス) PH4 排紙パス(搬送パス) PH5 搬送パス 1 原稿自動搬送装置(RDF) 2 シート積載台(処理トレイ) 5 真空給送手段(吸着ベルト) 100 画像形成装置 105 プラテンガラス(プラテン) 140 画像形成部 415 後端規制手段(後端規制板) 417 後端規制ユニット 419 フラッパ 424 後端規制手段(後端規制板) 426 エアナイフ手段(分離ノズル) 428 エアナイフ手段(分離ノズル)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート原稿を載置するシート積載台と、 前記シート積載台に積載した複数のシート原稿を吸着し
    て一枚づつ分離し、正転・逆転することにより、該シー
    ト原稿の画像を流し読みにより読み取る位置に導く流し
    読み搬送パスと固定読みにより読み取る位置に導く固定
    読み搬送パスとに給送する真空給送手段と、 前記シート積載台のシート原稿の搬送方向の一端及び他
    端を規制する、一方が待避可能な一対の後端規制手段
    と、 前記シート積載台に積載した複数のシート原稿の搬送方
    向の一端及び他端に分離エアを噴出して該複数のシート
    原稿の最下部から該シート原稿を一枚づつ分離する一対
    のエアナイフ手段と、を備え、 前記シート積載台のシート原稿を流し読みにより読み取
    る位置に導くときに、該シート原稿の後端を前記一対の
    後端規制手段の一方により規制し、該シート原稿の前進
    端に前記一対のエアナイフ手段の一方により分離エアを
    噴出し、前記シート積載台のシート原稿を固定読みによ
    り読み取る位置に導くときに、該シート原稿の後端を前
    記一対の後端規制手段のもう一方により規制し、該シー
    ト原稿の前進端に前記一対のエアナイフ手段のもう一方
    により分離エアを噴出すること、 を特徴とする原稿自動搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記真空給送手段は、前記流し読み搬送
    パスと前記固定読み搬送パスへシート原稿を給送する
    際、該シート原稿の前進端側を支持すると共に、該シー
    ト原稿の前進端側が後端側よりも重力方向において上方
    となるように回動自在に駆動制御されることを特徴とす
    る、 請求項1記載の原稿自動搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の後端規制手段の待避可能な一
    方が、前記固定読み搬送パスに給送するシート原稿の後
    端を規制する後端規制手段であって、該後端規制手段が
    待避するときに、前記流し読み搬送パスへ給送するシー
    ト原稿の前進端に分離エアを噴出する前記エアナイフ手
    段が共に待避すること、を特徴とする、 請求項1記載の原稿自動搬送装置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置のプラテンガラス上のシー
    ト原稿を読み取る画像読み取り手段と、該プラテンガラ
    ス上にシート原稿を給送する原稿自動搬送装置と、該シ
    ート原稿の画像に基づき画像形成する画像形成部と、を
    備え、前記画像読み取り手段を任意の位置に固定し、前
    記原稿自動搬送装置により給送されるシート原稿の搬送
    中に画像を読み取る画像流し読み走査を可能な画像形成
    装置において、 前記原稿自動搬送装置は、前記プラテンガラスにシート
    原稿を導く流し読み可能な流し読み搬送パスと、固定読
    みに対応した固定読み搬送パスと、これらの搬送パスへ
    のシート原稿の分離給送するためにシート原稿の給送側
    先端部に空気を吹き上げる一対のエアナイフ手段及び該
    シート原稿の最下部のシート原稿の給送を行なうための
    共通の負圧吸引部で吸引する正転・逆転可能な真空給送
    手段と、前記シート原稿の後端を規制する、一方が待避
    可能な一対の後端規制手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記真空給送手段は、前記流し読み搬送
    パスと前記固定読み搬送パスへシート原稿を給送する
    際、該シート原稿の前進端側を支持すると共に、該シー
    ト原稿の前進端側が後端側よりも重力方向において上方
    となるように回動自在に駆動制御されること、を特徴と
    する、 請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の後端規制手段の待避可能な一
    方が、前記固定読み搬送パスに給送するシート原稿の後
    端を規制する後端規制手段であって、該後端規制手段が
    待避するときに、前記流し読み搬送パスへ給送するシー
    ト原稿の前進端に分離エアを噴出する前記エアナイフ手
    段が共に待避すること、を特徴とする、 請求項4記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160074596A (ko) * 2013-12-20 2016-06-28 가부시키가이샤 니폰 콘락스 지폐 처리 장치

Cited By (2)

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