JPH11191740A - 信号調整器 - Google Patents

信号調整器

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JPH11191740A
JPH11191740A JP35678897A JP35678897A JPH11191740A JP H11191740 A JPH11191740 A JP H11191740A JP 35678897 A JP35678897 A JP 35678897A JP 35678897 A JP35678897 A JP 35678897A JP H11191740 A JPH11191740 A JP H11191740A
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JP
Japan
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signal
output terminal
phase
reactance
amplitude
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Pending
Application number
JP35678897A
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English (en)
Inventor
Yasunori Nakada
康則 中田
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波信号を、個別の増幅器で並列に増幅す
る場合に用いられる位相調整器と振幅調整器を一体化し
て構成し、各調整器の挿入損失と、リターンロスを低減
させる。 【解決手段】 3dBカプラー1の主出力端子102を、
可変リアクタンス素子112及び可変インピーダンス素
子122の並列回路を介して接地し、また結合出力端子
103を、可変リアクタンス素子111及び可変インピ
ーダンス素子121の並列回路を介して接地する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送線路を伝わる
信号、特に高周波信号の振幅と位相を変化させる高周波
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有線・無線通信などの電子機器において
は、受信増幅器が、微弱信号を高いS/N比で増幅するこ
とが求められるのに対し、送信増幅部は大きな送信電力
を少ない歪で増幅することが求められる。このため、送
信増幅部においては、許容電流値の大きなデバイス(回
路ブロック)を用いたり、複数のデバイスを並列に接続
したりしてこの目的を達成する。後者の場合、一つの信
号を複数の線路に分割して各デバイス(回路ブロック)
で個別に増幅し、最終的に複数のデバイスから伝達され
る複数の信号成分を一つに合成する必要がある。この
時、分割した複数の信号成分がすべて同等なものとみな
せないと、合成するときに、各信号間に不必要な干渉が
生じ、伝達特性が劣化する。そのため各信号成分の振幅
と位相を制御することができる信号調整機構が必要とな
る。
【0003】図2は、従来の信号調整機構の機能ブロッ
クを表わした図で、信号入力端子211から入力された
高周波信号は、位相調整器251で所望の位相変化分が
与えられ、振幅調整器252によって所望の減衰を受
け、信号出力端子212から出力される。上記の位相調
整器251としては、従来から図3に示すものが知られ
ている。図3の位相調整器は、3dBカプラ1の主出力端
子102と結合出力端子103に同容量のリアクタンス
素子112と111を接続して構成されている。信号入
力端子11に入った高周波信号は、3dBカプラ1の入力
端子101から主出力端子102と結合出力端子103
に到達する。この高周波信号は、主出力端子102と結
合出力端子103に接続されているリアクタンス素子1
11と112により、ある値の位相変化分が加えられて
反射される。この時、リアクタンス素子111と112
が純虚数のインピーダンス値を持つ場合、反射は振幅的
には全反射となり、位相だけが変化する。位相のみが変
化した高周波信号は、3dBカプラ1のアイソレーション
端子104を経由して信号出力端子12から出力され
る。位相の変化分はリアクタンス素子111と112の
素子値に依存するので、このリアクタンス素子111と
112の素子値を外部から機械的、もしくは電気的に制
御することにより、位相変化分を制御することができ
る。
【0004】振幅調整器252としては、従来から図4
に示す固定的なものが知られている。図4(a)は、抵
抗310、321、322でπ型の減衰器を構成し、図
4(b)は、抵抗360、371、372でT型の減衰
器を構成している。π型、T型とも、それぞれの抵抗の
値を変えることにより、所望の振幅の減衰量を得ること
ができる。さらに、抵抗310、321、322、36
0、371、372をPINダイオードのような非線形
素子に置き換えた場合、各素子の微分抵抗の値により高
周波に対する減衰量が定まる。従って、PINダイオー
ドの動作バイアスを外部から機械的、もしくは電気的に
制御することにより、微分抵抗が変化し、振幅の減衰量
を制御することができる。このように、図2に示した従
来の信号調整器は、図3の位相調整器と図4の振幅調整
器を直列に接続することで構成し、これを複数の個別の
増幅部に挿入することにより、個別の増幅部の出力レベ
ルの位相、振幅を調整していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の信号調整器は、位相調整器251と振幅調整器2
52を個別に組み、図2のように直列に接続することを
前提としていた。しかしながら、位相調整器251にお
いては、位相調整器251を構成する3dBカプラが内部
損失を持ち、さらには主出力端子102や結合出力端子
103に接続するリアクタンス素子112、111が実
際には純虚数の素子値を持っておらず、実部、すなわち
抵抗分を含んでいるため、位相変化だけでなく、振幅の
減衰も受け、これが挿入損失の要因の一つとなってい
た。一方、振幅調整器252も、図4(a)、(b)に示
す各3組の抵抗素子を高周波的な微分抵抗として実現し
ているが、微分抵抗として実現可能な抵抗値の範囲は限
られており、従ってその微分抵抗値のとりうる範囲に対
応して最小限の減衰量、即ち挿入損失が避けられない。
また、上記の微分抵抗は、外部からのバイアス条件によ
ってその値を可変させるが、バイアス条件によって3個
組の微分抵抗からなるπ型・T型回路の入出力インピー
ダンス値が変動すると、線路インピーダンスとの不整合
によってリターンロスが生じることもある。これらの損
失は微分抵抗の抵抗値を制御するバイアス条件により大
きく変わるので、振幅減衰器として、所定の性能を満た
しながら機能するバイアスの範囲、もしくはそれに対応
する減衰量の範囲に制限を受けるという欠点があった。
【0006】また、位相調整器と振幅調整器の双方にお
ける挿入損失が大きくなると、これらの回路を個別の増
幅部に挿入して動作させるときに、挿入損失分だけ余計
に増幅率を上げる必要が生じる。これはデバイス(回路
ブロック)の動作点をより大電力側に移動することを意
味し、消費電力の増大や歪の増加に通じることになる。
また、リターンロスの増大は、信号伝達の一方向性を保
証するためにアイソレータなどの高価・大型な素子の追
加が必要になるなどの欠点があった。
【0007】本発明の目的は、以上の欠点をなくすため
に、位相調整器と振幅調整器を一体化して構成し、挿入
損失と、リターンロスを低減させた信号調整器を提供す
るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、入力信号の位相および振幅を制御する
ための信号調整器であって、入力端子と主出力端子と結
合出力端子とアイソレーション端子とを備えた3dBカプ
ラと、前記主出力端子と接地との間に挿入されたところ
の、第一のリアクタンス素子と非零の実部を有する第一
のインピーダンス素子との直列または並列回路と、前記
結合出力端子と接地との間に挿入されたところの、第二
のリアクタンス素子と非零の実部を有する第二のインピ
ーダンス素子との直列または並列回路と、を備えたこと
を特徴とする信号調整器を提供する。
【0009】また、本発明は、前記第一及び第二のリア
クタンス素子が、そのリアクタンス値が可変制御可能な
リアクタンス素子であり、前記第一及び第二のインピー
ダンス素子が、その高周波抵抗値が可変制御可能なイン
ピーダンス素子であることを特徴とする信号調整器を提
供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は本発明になる信号調整器の構成例を
示す図である。同図において、3dBカプラ1の主出力端
子102と接地の間には、非零の実部を有するインピー
ダンス素子122とリアクタンス素子112が並列に接
続され、結合出力端子103と接地の間には、非零の実
部を有するインピーダンス素子121とリアクタンス素
子111が並列に接続されている。信号入力端子11に
入った高周波信号は、3dBカプラ1の入力端子101か
ら主出力端子102と結合出力端子103に到達する
が、インピーダンス素子122と121には実部がある
ため、主出力端子102と結合出力端子103から見た
信号反射係数の絶対値は1より小さくなり、反射される
高周波信号に減衰を生じる。またリアクタンス素子11
1や112は信号反射係数に虚部を形成し、反射される
高周波信号に位相変化を生じさせる。このため、振幅と
位相が変化した高周波信号が、3dBカプラ1のアイソレ
ーション端子104を経由して信号出力端子12から出
力される。これらのインピーダンス素子122、121
とリアクタンス素子111、112の素子値を外部から
機械的、もしくは電気的に制御することにより、上記の
反射係数の実部と虚部をともに制御することができ、信
号の振幅と位相の双方に変化を与えることができる。な
お、図1の構成は、インピーダンス素子122とリアク
タンス素子112が並列に接続され、インピーダンス素
子121とリアクタンス素子111も並列に接続されて
いるが、インピーダンス素子122とリアクタンス素子
112、インピーダンス素子121とリアクタンス素子
111を各直列に接続することも可能である。
【0011】図5は、外部からインピーダンス素子12
2、121とリアクタンス素子111、112の素子値
を制御するためのバイアス方法の一例を示した図であ
る。簡単のために、図1の入力端子11と結合出力端子
103付近についてのみ記載する。本発明に関する電子
回路は対称構造をとるため、残りの部分も同一の構造と
なる。図5で結合出力端子103と接地の間には可変容
量ダイオード511が接続されている。また可変容量ダ
イオード511と並列に、直流阻止用キャパシタ520
とPINダイオード521の直列回路が接続されてい
る。可変容量ダイオード511には、第一の外部制御電
圧601が加えられ、PINダイオード521には、第
二の外部制御電圧602がバイアス調整用抵抗522を
通して加えられている。第一の外部制御電圧601によ
り、可変容量ダイオード511の動作点を決定し、高周
波においては、その動作点におけるキャパシタンスとし
て機能する。第二の外部制御電圧602は、PINダイ
オード521の動作点を決定し、高周波においては、そ
の動作点の微分抵抗として作用する。直流阻止用キャパ
シタ520は、第一、第二の外部制御電圧601、60
2を独立に印加するために挿入されたものであり、高周
波においては短絡状態とみなすことができる。このよう
にして、直流状態において動作バイアスを決定し、高周
波的には、可変容量ダイオード511がリアクタンス素
子111に対応し、PINダイオード521がインピー
ダンス素子121に対応し、図1の回路形式を実現す
る。
【0012】図5では電気的に動作バイアス条件を決定
し、可変容量ダイオード511で構成したリアクタンス
素子111と、PINダイオード521で構成したイン
ピーダンス素子121を変化させているが、リアクタン
ス素子111をトリマコンデンサで構成し、インピーダ
ンス素子121を可変抵抗器で構成するなど、工具を使
用し機械的にその値を調整する素子で、一部または全部
を構成してもよい。
【0013】以上説明したように、本発明は、従来、独
立に構成していた位相調整器と振幅調整器を一体化して
構成することにより、挿入損失が低減できる。また、振
幅の減衰を3dBカプラを介して機能させるので、インピ
ーダンス不整合によるリターンロスを低減させることも
可能となる。
【0014】
【発明の効果】本発明により、高周波などの信号の位相
および振幅を調整する場合に、以下の効果がある。 (1)挿入損失が少なくできるので、増幅器の余分な増
幅率に対応した大電力動作が必要なくなり、消費電力の
増大や歪の増加を回避できる。 (2)リターンロスが少なくなるので、信号伝達の一方
向性を保証するためのアイソレータなど高価・大型の素
子の追加を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】従来の信号調整器の機能ブロック図である。
【図3】従来の位相調整器の概要を表わす図である。
【図4】従来の振幅調整器の概要を表わす図である。
【図5】外部バイアス方法の一例を示す図である。
【符号の説明】 1 3dBカプラ 11 信号入力端子 12 信号出力端子 101 3dBカプラの入力端子 102 3dBカプラの主出力端子 103 3dBカプラの結合出力端子 104 3dBカプラのアイソレーション端子 111 第一のリアクタンス素子 112 第二のリアクタンス素子 121 第一のインピーダンス素子 122 第二のインピーダンス素子 211 信号入力端子 212 信号出力端子 251 位相調整器 252 振幅調整器 310、321、322、360、371、372 固
定、もしくは可変の抵抗 511 可変容量ダイオード 520 直流阻止用キャパシタ 521 PINダイオード 522 バイアス調整用抵抗 601 第一の外部制御電圧 602 第二の外部制御電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の位相および振幅を制御するた
    めの信号調整器であって、 入力端子と主出力端子と結合出力端子とアイソレーショ
    ン端子とを備えた3dBカプラと、 前記主出力端子と接地との間に挿入されたところの、第
    一のリアクタンス素子と非零の実部を有する第一のイン
    ピーダンス素子との直列または並列回路と、 前記結合出力端子と接地との間に挿入されたところの、
    第二のリアクタンス素子と非零の実部を有する第二のイ
    ンピーダンス素子との直列または並列回路と、 を備えたことを特徴とする信号調整器。
  2. 【請求項2】 前記第一及び第二のリアクタンス素子
    が、そのリアクタンス値が可変制御可能なリアクタンス
    素子であり、前記第一及び第二のインピーダンス素子
    が、その高周波抵抗値が可変制御可能なインピーダンス
    素子であることを特徴とする請求項1に記載の信号調整
    器。
JP35678897A 1997-12-25 1997-12-25 信号調整器 Pending JPH11191740A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2544369A1 (en) * 2011-07-04 2013-01-09 Alcatel Lucent Attenuator

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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