JPH11190042A - 自動運転ショベル - Google Patents

自動運転ショベル

Info

Publication number
JPH11190042A
JPH11190042A JP36035797A JP36035797A JPH11190042A JP H11190042 A JPH11190042 A JP H11190042A JP 36035797 A JP36035797 A JP 36035797A JP 36035797 A JP36035797 A JP 36035797A JP H11190042 A JPH11190042 A JP H11190042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
boom
sensing
teaching
shovel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36035797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Nagano
好幸 永野
Seiji Yamashita
誠二 山下
Tooru Kurenuma
榑沼  透
Kazuhiro Sugawara
一宏 菅原
Hideto Ishibashi
英人 石橋
Akira Hashimoto
昭 橋本
Hajime Yasuda
元 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP36035797A priority Critical patent/JPH11190042A/ja
Publication of JPH11190042A publication Critical patent/JPH11190042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】周辺の危険領域への侵入を防止した自動運転シ
ョベルを提供すること。 【解決手段】 自動運転ショベルにおいて、アーム13
の先端位置およびブーム12の先端位置を演算する先端
位置演算手段と、前記演算されたアームの先端位置11
4に基づいて、複数の方向に前記自動運転ショベルのバ
ケット長Lの位置に設定されるセンシング位置s1〜s
3を演算するとともに、前記演算されたブーム12の先
端位置に基づいて、複数の方向に前記自動運転ショベル
のアーム後端の回転半径の位置に設定されるセンシング
位置s4〜s6を演算するセンシング位置演算手段と、
前記自動運転ショベルの所定の位置から前記複数の方向
に設定される危険領域を区画する閾値が格納されるセン
シング閾値格納手段と、前記前記演算されたセンシング
位置が、前記閾値を越える時は、前記自動運転ショベル
の動作を停止する危険領域判定手段と、を備えることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動運転ショベル
に係わり、特に、自動運転時の他の作業機械や周辺装置
との衝突を防止するための領域制御手段を備えた自動運
転ショベルに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルを用いた自動化の一手法と
して、特公昭54−7121号公報に教示・再生による
システムが示されている。この従来技術は、教示動作に
よって得られた角度、位置等の動作状態量を記憶し、再
生時に前述した記憶値を用いて油圧ショベルを再生動作
させるものであり、これは油圧ショベルの周囲環境を考
慮していない形式の自己完結型のシステムである。
【0003】また、特公平6−81376号公報には、
領域制御を行うために、バケット、アーム、ブームの回
動支点に角度検出器を設け、それぞれの検出値から最も
低くなる部分の位置が、ブーム回動点から一定の深さの
所に設けた準危険域に到達した時は動作速度の減速処理
行い、それより深い所に設定された危険域に達した時は
停止処理を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、作業現場では、
油圧ショベル等の建設機械はトラックやクラッシャ等の
他の作業機械と共同して運転される場合が多く、これを
自動化するに当たって、他の作業機械や周辺装置との接
触や衝突を防止しなければならない。
【0005】しかし、上記の第1の従来技術は、自己完
結形のシステムであるため、他の作業機械等と相対的な
位置ずれがなければ、衝突はあり得ないため接触等を防
止するために特別な手段は取られていない。
【0006】また、第2の従来技術は、バケットの最も
低くなる部分は、取り付けられたバケットの形状や大き
さ、姿勢により、またバケット回動点からの距離によっ
て変化する。また、この制御は領域制御するための記憶
データが多く、演算にも負担がかかっていた。さらに、
バケットを変更した際には記憶データを新しいバケット
のものに取り換える必要があり、また、バケット刃先で
領域制御を行う場合には、バケットの角度によりバケッ
ト刃先よりもバケットの背面の方が低くなってしまう等
の欠点があった。
【0007】本発明は、上記の種々の問題点に鑑みて、
自動運転ショベルにおいて、比較的簡単な手段で、他の
作業機械や周辺装置との接触防止を図ることのできる領
域制御手段を備えた自動運転ショベルを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のような手段を採用した。
【0009】教示された掘削から放土までの一連の動作
を再生操作により繰り返し動作する自動運転ショベルに
おいて、前記自動運転ショベルのアームの先端位置およ
びブームの先端位置を演算するブーム・アーム先端位置
演算手段と、前記演算されたアームの先端位置に基づい
て、複数の方向に前記自動運転ショベルのバケット長の
位置に設定されるセンシング位置を演算するとともに、
前記演算されたブームの先端位置に基づいて、複数の方
向に前記自動運転ショベルのアーム後端の回転半径の位
置に設定されるセンシング位置を演算するセンシング位
置演算手段と、前記自動運転ショベルの所定の位置から
前記複数の方向に設定される危険領域を区画する閾値が
格納されるセンシング閾値格納手段と、前記演算された
センシング位置が、前記閾値を越える時は、前記自動運
転ショベルの動作を停止する危険領域判定手段と、を備
えることを特徴とする。
【0010】また、請求項1に記載の自動運転ショベル
において、前記ブーム・アーム先端位置演算手段は、前
記ブームの俯仰角および前記アームの回動角に基づい
て、演算されることを特徴とする。
【0011】また、請求項1ないしは請求項2のいずれ
か1つの請求項に記載の自動運転ショベルにおいて、前
記複数の方向は、前記ブームの俯仰によって形成される
面の上方、下方および前方の3方向であることを特徴と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図1
〜図4を用いて説明する。
【0013】図1は本実施形態に係わる自動運転される
油圧ショベル(以下自動運転ショベルという)の全体構
成図である。
【0014】図において、1は図示されていない土石貯
留所に貯留された土石を掘削して後述する砕石機2に放
出する油圧ショベル、2は油圧ショベル1から投下され
た土石を砕石する砕石機、3は油圧ショベル1の再生操
作を行うのに適した任意の場所に設置された操作ボック
スである。
【0015】油圧ショベル1は、走行体10と、走行体
10上に旋回可能に設けられた旋回体11と、旋回体1
1に俯仰動可能に設けられたブーム12と、ブーム12
の先端に回動可能に設けられたアーム13と、アーム1
3の先端に回動可能に設けられたバケット14と、ブー
ム12,アーム13,バケット14をそれぞれ俯仰動作
するためのシリンダ15,16,17と、旋回体11に
設けられた運転室18と、操作ボックス3との間で信号
の送受信を行うアンテナ19とから構成されている。
【0016】また、油圧ショベル1には、旋回体11の
旋回角を検出する角度センサ111、旋回体11とブー
ム12との俯仰角を検出する角度センサ112と、ブー
ム12とアーム13の回動角を検出する角度センサ11
3、アーム13とバケット14との回動角を検出する角
度センサ114が設けられている。
【0017】また、砕石機2は、走行体20と、ホッパ
21と、ホッパ21の下方に設けられた砕石部22と、
砕石部22の下方に設けられたコンベア23とから構成
されており、24は砕石機2によって粉砕された土石を
示す。
【0018】また、操作ボックス3は、支持台30と、
支持台30に固定された教示再生操作装置31とから構
成され、教示再生操作装置31には、再生起動釦311
と、再生停止釦312と、非常停止釦313と、教示再
生操作装置31本体と機械的かつ電気的に接続可能に設
けられ、教示時に操作される教示操作部314と、教示
結果を表示する表示部3141と、油圧ショベル1のア
ンテナ19との間で信号の送受信を行うアンテナ315
とを備えている。
【0019】Yhは角度センサ112が設けられるブー
ム俯仰軸から上方危険領域までの距離、Ylは角度セン
サ112が設けられるブーム俯仰軸から下方危険領域ま
での距離、Xfは角度センサ112が設けられるブーム
俯仰軸から前方危険領域までの距離、Lはバケット長、
s1はアーム先端位置から上方にバケット長Lの位置に
設けられた上方センシング位置、s2はアーム先端位置
から下方にバケット長Lの位置に設けられた下方センシ
ング位置、s3はアーム先端位置から前方にバケットL
の位置に設けられた前方センシング位置を表す。
【0020】また、L’はアーム後端の回転半径、s4
はアーム後端から上方にアーム後端回転半径L’の位置
に設けられた上方センシング位置、s5はアーム後端か
ら下方にアーム後端回転半径L’の位置に設けられた下
方センシング位置、s6はアーム後端から前方にアーム
後端回転半径L’の位置に設けられた前方センシング位
置を表す。
【0021】次に、本実施形態に係わる油圧ショベルの
制御機構を図2に示すブロック図を用いて説明する。
【0022】なお、図において、図1に示した油圧ショ
ベル1と操作ボックス3の構成と対応する部分について
は同一符号を付して説明を省略する。
【0023】図において、316は再生時に操作される
再生操作部、317は危険領域操作部、318は教示操
作部314、再生操作部316、および危険領域判定部
513から出力される信号を後述する自動運転コントロ
ーラ50に出力するための所定の信号を生成するため車
外信号生成部、319および54はそれぞれ教示再生操
作装置31と自動運転コントローラ50間のデータを送
受信するための車外無線装置および車内無線装置であ
る。
【0024】なお、車外信号生成部318は、マイクロ
コンピュータを使用した一般的なコントローラで構成さ
れ、入力した信号に相当する指令コードを生成する機能
を有する。
【0025】5は車内搭載装置を示し、50は自動運転
コントローラ、51は自動運転コントローラ50から出
力される駆動電流によって駆動される補助制御弁、52
は、補助制御弁51から出力される油圧信号により制御
され、アクチュエータに流入する油量または油圧を制御
する主制御弁、53は図1に示す油圧ショベル1の各部
を作動するためのシリンダ15,16,17等のアクチ
ュエータ、314’は教示操作部である。
【0026】教示時は、通常、運転室18内に装着され
る教示操作部314’からの操作によって教示が行わ
れ、自動運転コントローラ50はその操作に従って、各
角度センサ112〜115からの検出データを入力して
演算し、後に説明するように所定の記憶領域に教示位置
データおよび教示コマンドとして記憶する。なお、図に
おいて、教示操作部314は、運転室18内の教示操作
部314’から外されて教示再生操作装置31に装着さ
れている時の状態を示す。再生時は、再生操作部316
から再生起動釦311をオンすることによって、車外信
号生成部318において生成された所定の信号が無線装
置315,19を介して自動運転コントローラ50に送
信され、再生処理が開始される。自動運転コントローラ
50において再生処理が開始されると、記憶されている
教示位置データが呼び出され、角度センサ112〜11
5から得られた現在位置情報と対比しながら、この教示
位置データに合致するように、旋回体11、ブーム1
2、アーム13、バケット14をそれぞれ作動するため
の補助制御弁51に駆動電流を出力する。補助制御弁5
1からさらに主制御弁52を介して各アクチュエータ5
3の油圧を制御して油圧ショベル1の自動運転を行う。
【0027】次に、本実施形態に係わる自動運転ショベ
ルにおける機能構成、特に自動運転コントローラ50の
詳細を図3に示すブロック図を用いて説明する。
【0028】なお、図3において、図1および図2に示
した構成と対応する部分については同一符号を付して説
明を省略する。
【0029】501は角度センサ111〜114におい
て検出された角度信号を現在の位置データに演算する現
在位置演算部、502は、教示時、教示操作部314ま
たは314’からの操作により、教示コマンドと、現在
位置演算部501から得られた油圧ショベル1の現在位
置を教示位置データとして出力する教示処理部、503
は教示処理部502から出力された教示コマンドを格納
する教示コマンド格納部、504は教示処理部502か
ら出力された教示位置データを格納する教示位置格納
部、505は、再生操作部316からの起動信号により
起動された時、教示コマンド格納部503に格納されて
いる教示コマンドを逐次解釈して教示位置格納部504
から所定の教示位置データの出力を指示するコマンドイ
ンタプリタ部、506はコマンドインタプリタ部505
からの指令に応じて教示位置格納部504から教示位置
データを出力処理する教示位置出力処理部、507は、
油圧ショベル1が各教示位置間を円滑に動作するよう
に、教示位置出力処理部506から出力された教示位置
データから教示位置データ間に演算によって補間された
教示位置データを作成し出力するサーボ前処理部、50
8はサーボ前処理部507から出力された補間された教
示位置データと現在位置演算部501から出力される現
在位置データとを対比して油圧ショベル1の各部を所定
の位置に制御するための駆動電流を出力するサーボ制御
部である。
【0030】また、509は油圧ショベル1を構成する
アームの大きさに応じて、操作ボックス3の危険領域操
作部317からアーム後端回転半径L’の値が設定記憶
されるアーム後端回転半径格納部、510は使用するバ
ケットの大きさに応じて、操作ボックス3の危険領域操
作部317からバケット長Lの値が設定記憶されるバケ
ット長格納部、511は操作ボックス3の危険領域操作
部317から上部,下部,および前方の各センシング閾
値Yh,Yl,Xfが設定記憶されるセンシング閾値格
納部、512は、旋回体11とブーム12との俯仰角α
を検出する角度センサ112およびブーム12とアーム
13の回動角βを検出する角度センサ113から現在の
角度データに基づいてブーム先端位置およびアーム先端
位置を演算するブーム・アーム先端位置演算部、513
はバケット長格納部510に格納されているバケット長
Lおよびアーム後端回転半径格納部509に格納されて
いるアーム後端回転半径L’とブーム・アーム先端位置
演算手段512によって演算されたブーム・アーム先端
位置データとに基づいてセンシング位置s1,s2,s
3,s4,s5,s6を演算するセンシング位置演算
部、514は、センシング閾値Yh,Yl,Xfのそれ
ぞれとセンシング位置演算部513によって演算された
センシング位置s1,s2,s3,s4,s5,s6の
それぞれとを対比して、判定結果をコマンドインタプリ
タ部505およびサーボ前処理部507に出力する危険
領域判定部である。
【0031】なお、前記バケット長Lはバケットが変更
されたとき、その値を変更する。また、センシング閾値
Yh,Yl,Xfは危険領域の範囲をどのように設定す
るかによって変化する。
【0032】上記ブーム先端位置、上記アーム先端位置
および上記センシング位置の各位置は、ブーム・アーム
先端位置演算部512およびセンシング位置演算部51
3において、以下に示す各式を演算することによって求
められる。
【0033】図4は、ブーム、アーム、およびバケット
の位置関係を示し、Aはブーム俯仰軸位置(原点)、B
はブーム先端位置、Cはアーム先端位置、L1 はブーム
長、L2 はアーム長を表わす。
【0034】ブーム先端位置Bは、前記俯仰角α、回動
角βと前記の関係から次式で求められる。
【0035】 XB=L1 sinα (式1) YB=L1 cosα (式2) また、アーム先端位置Cも同様に、次式で求められる。
【0036】 XC =L1 sinα+L2 sin(α+β) (式3) YC =L1 cosα+L2 cos(α+β) (式4) さらに、アーム先端位置Cから、上方、下方、および前
方の各方向にバケット長Lの長さの位置に設定されるセ
ンシング位置sは次式で求められる。
【0037】 Xs1=L1 sinα+L2 sin(α+β) (式5) Ys1=L1 cosα+L2 cos(α+β)+L (式6) Xs2=L1 sinα+L2 sin(α+β) (式7) Ys2=L1 cosα+L2 cos(α+β)−L (式8) Xs3=L1 sinα+L2 sin(α+β)+L (式9) Ys3=L1 cosα+L2 cos(α+β) (式10) Xs4=L1 sinα (式11) Ys4=L1 cosα+L’ (式12) Xs5=L1 sinα (式13) Ys5=L1 cosα−L’ (式14) Xs6=L1 sinα+L’ (式15) Ys6=L1 cosα (式16) 次に本実施形態の油圧ショベル1の動作を図3に基づい
て説明する。
【0038】教示操作は、教示操作部314または31
4’から操作される。通常は、教示操作部314’が油
圧ショベル1の運転室18内に装着され、運転室から教
示操作が行われる。
【0039】教示操作部314’が運転室18内に装着
され、教示操作が行われると、その指令は教示処理部5
02に入力され、教示処理部502で現在位置演算部5
01から現在位置データを入力して、各教示点に対応す
る教示コマンドと教示位置データを生成する。生成され
た教示コマンドと教示位置データはそれぞれ、教示コマ
ンド格納部503と教示位置格納部504に格納され
る。
【0040】ここで、教示コマンドとは、例えば、v=
0.7のような速度の指令命令、move P1、mo
ve P2、・・・move Pnのような位置の動作
命令から構成される。ここでvは速度を表すコマンド、
moveは動作を表すコマンド、P1・・・Pnはラベ
ルを表す。これらの教示コマンドのパラメータは、各油
圧ショベルの各部の関節の角度情報を示すラベルに相当
し、そのラベル情報は、教示位置データとして教示位置
格納部504に格納される。
【0041】再生処理は、再生起動釦311をオンする
ことによって、コマンドインタプリタ部505は、起動
命令により教示コマンド格納部503に格納されている
教示コマンドを順次読み出し実行する。教示コマンドが
move命令の場合は、教示位置出力処理部506に、
教示位置格納部504から該当するパラメータを出力
し、サーボ前処理部507に転送する。サーボ前処理部
507は、コマンドインタプリタ部505から与えられ
た目標速度で各関節が動作するように角度の補間計算を
行い、サーボ制御部508に角度目標値を出力する。サ
ーボ制御部508は、現在位置演算部501で演算され
た現在位置をもとに、フイードバック制御を行い、補助
制御弁51を駆動するための駆動電流を出力する。これ
により、主制御弁52が制御されてアクチュエータ53
に、所定の圧油を供給し、油圧ショベル1の各関節を駆
動する。
【0042】一方、危険領域の判定は次のようにして行
われる。
【0043】はじめに、ブーム・アーム先端位置演算部
512において、角度センサ112と角度センサ113
によって検出された角度データα、βを入力し、式1お
よび式2に示す演算を行ってブーム先端位置Bと、式3
および式4に示す演算を行ってアーム先端位置Cとを求
める。さらに、センシング位置演算部513において、
バケット長格納部510から入手したバケット長Lと、
アーム後端回転半径格納部509から入手したアーム後
端回転半径L’と、既に求めたブーム先端位置Bおよび
アーム先端位置Cとに基づいて、式5から式16に示す
演算を行うことによって、センシング位置s1,s2,
s3,s4,s5,s6を算出する。次いで、危険領域
判定部513において、センシング閾値格納部511に
格納されているセンシング閾値Yh,Yl,Xfのそれ
ぞれと前記算出されたセンシング位置s1,s2,s
3,s4,s5,s6とを対比する。
【0044】即ち、上方危険領域の判定は、上方センシ
ング閾値Yhとセンシング位置s1およびs4とを対比
し、Yh<Ys1またはYh<Ys4 にある時は、上方セ
ンシング閾値Yhの許容範囲を越えるとして、停止信号
がコマンドインタプリタ部505およびサーボ前処理部
507に出力される。
【0045】同様に、下方危険領域の判定は、下方セン
シング閾値Ylとセンシング位置s2およびs5とを対
比し、Yl<Ys2またはYl<Ys5にある時は、下方セ
ンシング閾値Ylの許容範囲を越えるとして、停止信号
がコマンドインタプリタ部505およびサーボ前処理部
508に出力される。
【0046】さらに、前方危険領域の判定は、前方セン
シング閾値Yfとセンシング位置s3およびs6とを対
比し、Yf>Ys3またはYf<Xs6にある時は、前方セ
ンシング閾値Xfの許容範囲を越えるとして、停止信号
がコマンドインタプリタ部505およびサーボ前処理部
507に出力する。
【0047】上記の停止信号が出力されると、コマンド
インタプリタ部505では次処理が停止されると共に、
サーボ前処理部507は処理を停止して油圧ショベル1
の動作を停止し、油圧ショベル1の危険領域への侵入を
防止する。
【0048】なお、判定の結果、センシング位置s1,
s2,s3,s4,s5,s6がセンシングデータY
h,Yl,Xfの範囲内にある時は、コマンドインタプ
リタ部505に正常信号を送出し、コマンドインタプリ
タ部505は次のコマンドを読んで処理を継続する。ま
た、上記停止信号による自動運転ショベルの運動停止
は、図示されていない停止解除スイッチをオンすること
によって解除することができる。
【0049】上記のごとく、本実施形態によれば、領域
制御を行うために、アーム先端位置およびアーム先端位
置から3方向にセンシング位置を設定し、危険領域の判
定を行うようにしたので、角度センサ112および角度
センサ113の角度データα,βを用いて、アーム先端
位置Bおよびアーム先端位置Cさえ求めれば、バケット
の回動位置にかかわらず、迅速にセンシング位置s1,
s2,s3,s4,s5,s6を算出でき、その結果、
危険領域の判定も迅速に行うことができる。
【0050】また、従来のバケット刃先で領域制御する
場合には、バケットの回動位置によってはバケット刃先
よりもバケットの背面が低くなり、危険領域に侵入して
しまう場合もあるが、本実施形態の領域制御によればそ
のような弊害を回避することができる。
【0051】また、バケットを交換した時は、バケット
長Lのデータを設定しなすことにより、容易にセンシン
グ位置を変更することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のごとく、本発明によれば、自動運
転ショベルにおいて、比較的簡単な方法で領域制御を行
うことがで、しかも、領域制御手段に要する装備が少な
くて済み、その結果、領域制御のための演算データを少
なくすることができ、迅速に危険領域への侵入を回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる自動運転ショベル
の全体構成図である。
【図2】本実施形態に係わる、自動運転ショベルの制御
機構を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係わる、自動運転ショベルの機能
構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係わる、ブーム先端位置B、アー
ム先端位置Cおよびセンシング位置s1,s2,s3,
s4,s5,s6の各位置を求めるための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 2 砕石機 3 操作ボックス 31 教示再生操作装置 5 車内搭載装置 50 自動運転コントローラ 111〜114 角度センサ 314,314’ 教示操作部 316 再生操作部 317 危険領域操作部 501 現在位置演算部 503 教示コマンド格納部 504 教示位置格納部 505 コマンドインタプリタ部 507 サーボ前処理部 508 サーボ制御部 509 アーム後端回転半径格納部 510 バケット長格納部 511 センシング閾値格納部 512 ブーム・アーム先端位置演算部 513 センシング位置演算部 514 危険領域判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 一宏 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 石橋 英人 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 橋本 昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 安田 元 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 教示された掘削から放土までの一連の動
    作を再生操作により繰り返し動作する自動運転ショベル
    において、 前記自動運転ショベルのアームの先端位置およびブーム
    の先端位置を演算するブーム・アーム先端位置演算手段
    と、 前記演算されたアームの先端位置に基づいて、複数の方
    向に前記自動運転ショベルのバケット長の位置に設定さ
    れるセンシング位置を演算するとともに、前記演算され
    たブームの先端位置に基づいて、複数の方向に前記自動
    運転ショベルのアーム後端の回転半径の位置に設定され
    るセンシング位置を演算するセンシング位置演算手段
    と、 前記自動運転ショベルの所定の位置から前記複数の方向
    に設定される危険領域を区画する閾値が格納されるセン
    シング閾値格納手段と、 前記演算されたセンシング位置が、前記閾値を越える時
    は、前記自動運転ショベルの動作を停止する危険領域判
    定手段と、 を備えることを特徴とする自動運転ショベル。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 前記ブーム・アーム先端位置演算手段は、前記ブームの
    俯仰角および前記アームの回動角に基づいて、演算され
    ることを特徴とする自動運転ショベル。
  3. 【請求項3】 請求項1ないしは請求項2のいずれか1
    つの請求項記載において、 前記複数の方向は、前記ブームの俯仰によって形成され
    る面の上方、下方および前方の3方向であることを特徴
    とする自動運転ショベル。
JP36035797A 1997-12-26 1997-12-26 自動運転ショベル Pending JPH11190042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36035797A JPH11190042A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 自動運転ショベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36035797A JPH11190042A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 自動運転ショベル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11190042A true JPH11190042A (ja) 1999-07-13

Family

ID=18469060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36035797A Pending JPH11190042A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 自動運転ショベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11190042A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020054418A1 (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 株式会社小松製作所 積込機械の制御装置および制御方法
WO2020204240A1 (ko) * 2019-04-05 2020-10-08 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설기계
WO2020204238A1 (ko) * 2019-04-05 2020-10-08 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설기계

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020054418A1 (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 株式会社小松製作所 積込機械の制御装置および制御方法
JP2020041352A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 株式会社小松製作所 積込機械の制御装置および制御方法
US12024851B2 (en) 2018-09-12 2024-07-02 Komatsu Ltd. Loading machine control device and control method
WO2020204240A1 (ko) * 2019-04-05 2020-10-08 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설기계
WO2020204238A1 (ko) * 2019-04-05 2020-10-08 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설기계
CN113795633A (zh) * 2019-04-05 2021-12-14 沃尔沃建筑设备公司 施工设备
KR20220037404A (ko) * 2019-04-05 2022-03-24 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설기계

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101790150B1 (ko) 작업 기계의 안전 장치
US8024095B2 (en) Adaptive work cycle control system
JP4444884B2 (ja) 建設機械および建設機械に用いられる制御装置
EP4012116A1 (en) Construction machine
US6618967B2 (en) Work machine control for improving cycle time
JP2006144349A (ja) 建設機械の安全装置
JP2001090120A (ja) 自動運転ショベル
JP2003184131A (ja) 建設機械の操作装置
JPH11190042A (ja) 自動運転ショベル
WO2022209176A1 (ja) 作業機械の走行システムおよび作業機械の制御方法
JP3926464B2 (ja) 自動運転ショベル
JP3686745B2 (ja) 自動運転建設機械
JP4034898B2 (ja) 自動運転建設機械
JPH11324027A (ja) 自動運転ショベル
JPH11241363A (ja) 建設機械のフロント制御装置
JP2000291078A (ja) 自動運転ショベル
JP2001182091A (ja) 自動運転ショベルおよびショベルの自動運転方法
JP3615352B2 (ja) 自動運転建設機械
JP3765456B2 (ja) 自動運転ショベル
WO2024157918A1 (ja) 積込機械の制御装置、積込機械の制御方法および積込機械の制御システム
KR102378805B1 (ko) 건설 기계
JP3707921B2 (ja) 自動運転ショベル
JP2001123473A (ja) 建設機械の作業機制御装置
JP2002129600A (ja) 砕石処理システム
EP0955415A1 (en) Hydraulic shovel