JPH11189402A - 次亜塩素酸生成装置 - Google Patents

次亜塩素酸生成装置

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JPH11189402A
JPH11189402A JP36107597A JP36107597A JPH11189402A JP H11189402 A JPH11189402 A JP H11189402A JP 36107597 A JP36107597 A JP 36107597A JP 36107597 A JP36107597 A JP 36107597A JP H11189402 A JPH11189402 A JP H11189402A
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JP
Japan
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salt
voltage
hypochlorous acid
water
path
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Application number
JP36107597A
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English (en)
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Kimiya Furuta
仁也 古田
Kyoichi Ishida
恭一 石田
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Showa Corp
Original Assignee
Showa Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電極寿命が長く、塩分濃度が低下すると自動的
に補給可能な次亜塩素酸生成装置を提供すること。 【解決手段】コレクタTC 側とエミッタTE 側を接続し
た二個のトランジスタTを直列に接続した第1の経路a1
と第2の経路a2とを、電源76とアースGとの間に並列に
接続し、各経路a1,a2 の二個のトランジスタT,T の間
に、それぞれ電解槽7内に配設した電極70,71 を接続
し、各トランジスタTのベースTB と制御部Fの出力側
F1とを接続した電解回路aにおいて、前記第1、第2の
経路a1,a2の接合点bとアースGとの間に電流検出用の
抵抗Rを設け、前記接合点bと前記制御部Fの入力側F2
とを電圧検出用経路a3で接続し、検出電圧に基づいて前
記電極70,71 に発生する突入電流の抑制するとともに、
前記電解槽7内の塩分濃度を検知して塩分補給を行うよ
うに制御した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は次亜塩素酸生成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より殺菌・消毒に次亜塩素酸が用い
られることがよく知られており、一般に、かかる次亜塩
素酸を生成する装置としては電解槽が用いられている。
【0003】電解槽内に配設された電極は電解回路に設
けられており、同電解回路は、電源とアースとの間に第
1の経路と第2の経路とを並列に接続するとともに、各
経路にそれぞれコレクタ側とエミッタ側を接続した二個
のトランジスタを直列に接続して構成し、各トランジス
タのベースと、電解槽の制御部の出力側とを接続して構
成している。そして、前記電極を各経路の二個のトラン
ジスタの間にそれぞれ接続している。
【0004】上記電解槽内に塩分を含む水溶液を収容
し、電極に直流電流を流すと、前記塩分をNaCl(食
塩)とした場合、 陽極において 2Cl- →Cl2 +2e- 2H2 O+4H+ +O2 +4e- 陰極においては、 2H2 O+2e- →H2 +2OH- という反応が生じ、前記4e- とOH- との中和におけ
る過剰のOH- がNa+と反応してNaOHが生成さ
れ、かかるNaOHとCl2 とが下記のように反応す
る。
【0005】Cl2 +2NaOH→NaClO+NaC
l+H2 O そして、得られたNaClOのpHの平衡によりHCl
O、すなわち、次亜塩素酸が生成されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の電解槽では、次亜塩素酸を生成する際に電極間に電
圧を加えると、図9に示すように、突入電流が大きくな
りすぎて電極に不純物が付着しやすくなり、その量が多
くなることで電極の寿命を短くしていた。
【0007】また、水溶液中の塩分が減少していくと、
次亜塩素酸の生成ができなくなるので塩分の補給が必要
となるが、従来では、時間が経過すれば人手により食塩
などを適宜補給していた。
【0008】これでは、安定した塩分濃度を保つことが
できず、次亜塩素酸の生成効率も不安定なものとなって
いた。
【0009】本発明は、上記課題を解決することのでき
る次亜塩素酸生成装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
本発明では、コレクタ側とエミッタ側を接続した二個の
トランジスタを直列に接続した第1の経路と第2の経路
とを、電源とアースとの間に並列に接続するとともに、
各経路の二個のトランジスタの間に、それぞれ電解槽内
に配設した電極を接続し、各トランジスタのベースと制
御部の出力側とを接続した電解回路を具備する次亜塩素
酸生成装置において、前記第1、第2の経路の接合点と
アースとの間に電流検出用の抵抗を設け、前記接合点と
前記制御部の入力側とを電圧検出用経路で接続し、検出
電圧に基づいて前記電極に発生する突入電流の抑制する
とともに、前記電解槽内の塩分濃度を検知して塩分補給
を行うように制御した。したがって、電圧検出用経路の
電圧は電極を流れる電流に比例することになり、検出電
圧によって電極の電流の大きさを検知することができ
る。また、電圧が低ければ 水溶液中の塩分濃度が減少
したことが判るので、塩分補給を最適なタイミングで行
える。
【0011】請求項2記載の本発明では、前記制御部に
入力された電圧検出用経路の電圧が予め設定した値より
も大きい場合、前記トランジスタのベース・エミッタ間
電圧を低下させて突入電流を抑制することとした。した
がって、電極に付着する不純物の量が減り、電極寿命を
長くすることができる。
【0012】請求項3記載の本発明では、前記制御部に
入力された電圧検出用経路の電圧が予め設定した値より
も小さくなると、塩分を自動補給することとした。した
がって、常時安定して次亜塩素酸の生成が行える。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、コレクタ側とエミッタ
側を接続した二個のトランジスタを直列に接続した第1
の経路と第2の経路とを、電源とアースとの間に並列に
接続するとともに、各経路の二個のトランジスタの間
に、それぞれ電解槽内に配設した電極を接続し、各トラ
ンジスタのベースと制御部の出力側とを接続した電解回
路を具備する次亜塩素酸生成装置において、前記第1、
第2の経路の接合点とアースとの間に電流検出用の抵抗
を設け、前記接合点と前記制御部の入力側とを電圧検出
用経路で接続し、検出電圧に基づいて前記電極に発生す
る突入電流の抑制するとともに、前記電解槽内の塩分濃
度を検知して塩分補給を行うように制御したものであ
る。
【0014】すなわち、次亜塩素酸を生成する際に電極
間に電圧を加えると、突入電流が大きくなりすぎて電極
に付着する不純物の量が多くなり、電極寿命を短くして
しまうことがあるが、上記構成により、電極を流れる電
流と電圧検出用経路の電圧とが比例することになる。
【0015】したがって、電圧検出用経路の電圧を制御
部に入力して検出することにより、電極を流れる電流の
大きさを検知し、予め設定した値と比較して検出値が大
きい場合、前記トランジスタのベース・エミッタ間電圧
を低下させて突入電流を抑制するようにしている。この
ときに、検出電圧をA/D変換器でコード化し、その入
力コードに見合った出力コードを出力して、これをD/
A変換器で出力電圧に戻すとよい。
【0016】また、電解槽の水溶液内に含まれる塩分
は、通常は取り扱いやすい食塩を溶解させたものであ
り、次亜塩素酸の生成が進み、電解質である食塩が減少
していくと電極間を流れる電流値も減少していく。した
がって、前記した電流に比例する電圧検出用経路で検出
した電圧を制御部に予め設定された設定値と比較したと
きに、検出電圧が設定値よりも小さければ塩分濃度が減
少したことが判るので、塩分補給を最適なタイミングで
行える。
【0017】このように、本発明では電解槽の電極寿命
を長くすることができるとともに、塩分補給を自動的に
行うことができ、長期にわたって安定した次亜塩素酸の
生成を行える。
【0018】ところで、かかる次亜塩素酸生成装置は、
浄化タンク等の殺菌・消毒用に好適に用いることができ
る。
【0019】例えば、近年推進されている節水運動の一
環として、下水道に流すだけであった生活排水を浄化タ
ンク内に貯留し、これをリサイクルして水洗トイレの洗
浄水に使用するシステムがあるが、浄化タンクに本発明
に係る次亜塩素酸生成装置を付設することにより、貯留
された排水の殺菌・消毒が行え、異臭の発生などを防止
して、安心して二次用水として用いることができる。
【0020】
【実施例】以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発
明を具体的に説明する。なお、ここでは、本発明に係る
次亜塩素酸生成装置を生活排水リサイクルシステムに適
用している。
【0021】図1は本発明に係る次亜塩素酸生成装置A
を設けた生活排水リサイクルシステムBを具備する一般
の家屋Hを示している。H1は浴室、H2は洗面所、H3はト
イレ室、H4は台所である。
【0022】浴室H1内には浴槽1と洗い場10が設けられ
ており、同洗い場10にはシャワー装置2が取付けられ、
洗い湯やかけ湯などの洗い場10での使用水は浴室用排水
口30から排出される。同浴室用排水口30には、図示しな
いが毛髪等を除去するフィルターが取付けられている。
【0023】洗面所H2には洗濯機4と洗面器3とが設置
されており、それぞれの使用水は、洗濯機用排水口31、
洗面器用排水口32とからそれぞれ排出される。
【0024】トイレ室H3には洗浄水タンク50を取付けた
水洗便器5が設置されている。33は汚水排出口である。
【0025】台所H4には流し台6が設置されており、同
流し台6の使用水は台所用排水口34から排出される。
【0026】(生活排水リサイクルシステムBの全体構
成)先ず、生活排水リサイクルシステムBの全体構成
を、図1〜図3を参照しながら説明する。
【0027】上記家屋Hに設備した生活排水リサイクル
システムBは、図1〜図3に示すように、浴槽水を循環
させて浄化・保温可能とした浴槽水循環温浴器8と、生
活排水を取水して浄化し、便器洗浄水として送水する生
活排水浄化装置9とを備えた構成としており、入浴のた
めの浴槽水としては少量の足し水をするだけで長期にわ
たって使用できるとともに、毎日のように排出される生
活排水を取水し、これを浄化して水洗便器5の洗浄水タ
ンク50に送給して便器洗浄水として利用することで、ト
ータル的に大幅な節水を図ることができるようにしてい
る。
【0028】また、上記浴槽水循環温浴器8と生活排水
浄化装置9とは屋外に設置されている。
【0029】すなわち、生活排水浄化装置9の浄化タン
ク90を地中に埋設するとともに、同浄化タンク90の上面
に次亜塩素酸生成装置A、及びエアポンプ92、ストレー
ナ96等を具備する機能部Jを設け、さらにその上方に前
記浴槽水循環温浴器8を配設してコンパクトな一体型ユ
ニットUを構成している。このように、一体型ユニット
Uをコンパクトな構造としているので施工性も良好とな
っている。
【0030】図1〜図3において、11は浴槽1と浴槽水
循環温浴器8とを連通連結した浴槽水循環流路であり、
浴槽水吸込流路11a と浴槽水吐出流路11b とから構成さ
れている。
【0031】また、12は生活排水を生活排水浄化装置9
に取り込むための取水流路であり、浴室H1の浴室用排水
口30に連通するとともに、流路切換弁Vを介して洗面所
H2の洗濯機用排水口31と連通している。
【0032】また、13は洗浄水送給流路であり、生活排
水浄化装置9と水洗便器5の洗浄水タンク50とを連通連
結している。
【0033】また、Qは下水道であり、同下水道Qは、
洗面器用排水口32、トイレ室H3の汚水排出口33、台所用
排水口34にそれぞれ連通するとともに、流路切換弁Vを
介して洗濯機用排水口31に連通している。
【0034】上記の流路の連通状態から分かるように、
水洗便器5の洗浄水タンク50に便器洗浄水として送給す
るための生活排水は、本実施例では、浴室H1の洗い場10
からの排水と洗濯機4からの排水を利用するものとして
いる。
【0035】しかも、洗濯機4からの排水は、流路切換
弁Vの切換えによって、洗濯機4からのすすぎ水だけを
取水するようにしている。
【0036】これらの排水は、他の生活排水に比べて汚
れ度合いが小さく、また、油類が少ないので浄化効率が
よい。
【0037】(一体型ユニットU)ここで、図3を参照
しながら一体型ユニットUについて説明する。
【0038】一体型ユニットUは、浴槽水循環温浴器8
と生活排水浄化装置9とを具備したものである。
【0039】生活排水浄化装置9は、土中に埋設した浄
化タンク90と、同浄化タンク90の上部に配置した機能部
Jとから構成され、同機能部Jにより浄化タンク90内の
三次槽となる後述する第3槽90c 内に貯留する生活排水
を殺菌・消毒するようにしている。
【0040】上記浴槽水循環温浴器8は、装置本体内に
循環ポンプ、流路切換弁、ヒータ、殺菌・浄化部、濾過
タンク等(図示せず)を収納しており、浴槽水を、浴槽
1→浴槽水吸込流路11a →循環ポンプ→流路切換弁→ヒ
ータ→殺菌・浄化部→濾過タンク→流路切換弁→浴槽水
吐出流路11b →浴槽1と循環させて浄化するとともに適
温に保温可能に構成している。例えば、特開平8−24
529号に示された構成のものを好適に用いることがで
きる。
【0041】機能部Jは、生活排水を殺菌・消毒する次
亜塩素酸生成装置Aと、生物曝気処理を行うための空気
源としてのエアポンプ92と、浄化した生活排水を便器洗
浄水として水洗便器5の洗浄水タンク50へ送給するポン
プPとを備えている。
【0042】浄化タンク90は、仕切壁W1,W2 により第一
槽90a と第二槽90b と第三槽90c とに区画されており、
第一槽90a に取水流路12の終端を開口し、先ず、生活排
水をここに貯溜し、第1段階の生物曝気処理を行って有
機物や界面活性剤を分解し、第2槽90b に中間水として
オーバーフローさせて送るようにしている。
【0043】第二槽90b では、さらに第2段階の生物曝
気処理を行うようにして、浄化力をより高め、第3槽90
c へオーバーフローさせ、第3槽90c で貯留される。
【0044】上記構成によって浄化された排水は、第三
槽90c からポンプPにより送給管95からストレーナー
96を通って洗浄水送給流路13より水洗便器5の洗浄水
タンク50へ送られることになる。
【0045】ところで、本実施例では、生活排水が不足
した場合に備えて、上水を供給する補給水タンクSと、
第三槽90c の水位を検出するためのフロースイッチ97b
とを配設し、同フロースイッチ97b により水位が所定量
よりも下がったことを検出すると、補給水タンクSから
水道水を第三槽90c に供給可能としている。S1は上水供
給路である。
【0046】以上説明したように、本実施例では、比較
的に汚れの少ない浴室H1からの排水、及び、洗濯機4か
らのすすぎ水を取水して水洗便器5の洗浄水として使用
するようにしているので、機能部Jに対する負荷が小さ
く、同機能部Jをコンパクト化することができ、メンテ
ナンス性も向上する。
【0047】(次亜塩素酸生成装置A)上記した一体型
ユニットUの浄化タンク90に、本発明に係る次亜塩素酸
生成装置Aが設けられている。
【0048】すなわち、便器洗浄水として送水する前記
送給管95や水洗便器5に汚れが付着し、異臭を発生する
ことを防止するために、本実施例では、図3に示すよう
に、次亜塩素酸生成装置Aを前記補給水タンクSに接続
し、次亜塩素酸を含む水溶液を浄化タンク90の第3槽90
c 内に自動的に供給可能としている。
【0049】図4に次亜塩素酸生成装置Aの模式的説明
図を、図5に同次亜塩素酸生成装置Aの回路図を示して
いる。図4に示すように、次亜塩素酸生成装置Aは、一
対の電極70,71 を内部に配設した電解槽7と、メッシュ
状の塩袋72を収容した塩タンク73とを具備しており、本
実施例では、同塩タンク73内に約35%濃度で塩水を貯留
可能としている。なお、塩袋72の交換等を簡単に行える
ように、塩タンク73には開閉蓋などを設けるとともに、
同塩タンク73を前記一体型ユニットU内の外部から容易
に取り扱える位置に配設している。
【0050】電解槽7には、補給水タンクSから電磁開
閉弁V1を介して給水路74を連通連結させるとともに、同
電解槽7からは浄化タンク90の第2槽90b へ次亜塩素酸
供給路75を伸延させている。また、7aは電解槽7に連通
連結したガス抜き通路、V2は次亜塩素酸供給用電磁開閉
弁である。
【0051】さらに、前記給水路74の中途から塩タンク
給水路74a を分岐させ、塩タンク用電磁開閉弁V3を介し
て塩タンク73に連通連結するとともに、同塩タンク73か
ら前記給水路74へ合流させている。
【0052】電解槽7の電極70,71 は、制御部Fを備え
た電解回路aに接続されており、電解回路aは、図5に
示すように、コレクタTC 側とエミッタTE 側を接続し
た二個のトランジスタT,T を直列に接続した第1の経路
a1と第2の経路a2とを、電源76とアースGとの間に並列
に接続するとともに、各経路a1,a2 の二個のトランジス
タT,T の間に電極70,71 を接続し、また、各トランジス
タT,T のベースTB と制御部Fの出力側F1とを接続して
いる。
【0053】かかる構成により、電極70,71 間に印加す
ると、電解槽7内には従来技術で説明した反応が進んで
次亜塩素酸が生成されることになり、この次亜塩素酸を
含む水溶液を次亜塩素酸供給路75より浄化タンク90内に
供給して殺菌・消毒を行うことが可能となる。
【0054】かかる次亜塩素酸生成装置Aにおいて、本
発明の特徴となるのは、上記電解回路aの第1、第2の
経路a1,a2 の接合点bとアースGとの間に電流検出用の
抵抗Rを設け、前記接合点bと前記制御部Fの入力側F2
とを電圧検出用経路a3で接続し、検出電圧に基づいて前
記電極70,71 に発生する突入電流の抑制するとともに、
前記電解槽7内の塩分濃度を検知して塩分補給を行うよ
うに制御したことにある。
【0055】かかる構成とすることで、電極70,71 に流
れる電流と、前記電圧検出用経路a3にかかる電圧とが比
例することになり、これを利用して、電圧検出用経路a3
の電圧を検出することにより、制御部Fによって突入電
流(図9参照)を制御するとともに、塩分濃度の減少に
伴う電流値の低下を検知して塩分の補給を自動的に行う
ようにしている。
【0056】そのために、制御部Fは、図5に示すよう
に、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)77
を具備し、入力側F2にA/D変換器78を設けるととも
に、出力側F1にはD/A変換器79を設け、さらに、出力
側F1と前記した各電磁開閉弁V1,V2,V3,V4 とを駆動信号
出力線80で連絡している。
【0057】そして、マイコン77に予め基準となる電圧
をメモリして、電圧検出用経路a3の検出電圧と比較し、
検出値が大きい場合、前記トランジスタTのベースTB
・エミッタTE 間電圧を低下させ、図6に示すように電
流の波形をクッションスタートさせてなだらかにし、突
入電流を抑制している。
【0058】このときに、本実施例では、検出電圧をA
/D変換器78でコード化し、その入力コードに見合った
出力コードを出力させ、これをD/A変換器79で出力電
圧に戻すようにしている。
【0059】また、電解槽7の水溶液自体が減少して電
極70,71 が水面上に露出してきた場合や、水溶液内に含
まれる電解質である食塩が次亜塩素酸の生成が進むにつ
れて減少した場合には電極70,71 間を流れる電流値も減
少していくので、電流値に比例する前記検出電圧と制御
部Fに予め設定した設定値と比較して、検出電圧が設定
値よりも小さければ、制御部Fは電磁開閉弁V1を開いて
補給水タンクSから電解槽7内に水を補給したり、ま
た、塩タンク用電磁開閉弁V3を開いて塩タンク73内に水
を補給するとともに、電解槽7内に塩分を補給するよう
にして、例えば、2,000ppmの一定濃度の次亜塩素酸を安
定して生成可能としている。
【0060】そして、設定されたインターバルで次亜塩
素酸供給用電磁開閉弁V2を開き、浄化タンク90に、次亜
塩素酸を供給して殺菌・消毒し、前記送給管95や水洗便
器5に汚れが付着し異臭が発生することを防止するもの
である。
【0061】このように、本発明では電極70,71 に発生
する突入電流を抑制するようにしているので、電極70,7
1 に不純物の付着が少なくなって寿命を長くすることが
できるとともに、塩分補給を自動的に行うことができ、
長期にわたって安定した次亜塩素酸の生成を行うことが
できる。
【0062】(洗濯機4からのすすぎ水の取水方法)次
いで、洗濯機4からすすぎ水だけを取水する方法につい
て説明する。
【0063】一般の家庭用全自動洗濯機は、図7に示す
ように、先ず、給水(100) するとともに洗剤を投入し、
次いでモータに連動連結した回転翼体(パルセータ)が
回転して洗濯(200) を開始し、その後、排水(300) して
所定時間脱水(400) することにより衣類等の大半の洗剤
分を取り除き、再度給水(500) してすすぎ動作(600)を
行った後にすすぎ水を排水(700) する。このときのすす
ぎ動作(600) の回数は洗濯機4の機種によって適宜定め
られている。そして、最後に脱水(800) を行って一連の
洗濯動作を終了する。
【0064】このときの洗濯機4のモータに流れる電流
の変化を見ると、脱水(400),(800)開始時にピーク値を
示し、衣類の水分が取り除かれるに従いモータへの負荷
が減少して漸次電流値が下がり、十分脱水されると一定
の電流値が所定時間連続するという変化(900),(900a)を
示すことが分かる。
【0065】かかる動作の特徴に着眼し、本実施例で
は、図3に示すように、洗濯機4へ通電する電源接続部
43に電流検出器44を取付けるとともに、洗濯機4から下
水道Qへ連通する排水流路に、流路を下水道Q側と取水
流路12側とに切換える流路切換弁Vを設け、同流路切換
弁Vと前記電流検出器44とを制御手段Dに連絡して作動
制御装置を構成している。
【0066】制御手段Dは、図8に示すように、直流変
換器D1、信号増幅器D2、AD変換器D3、CPUD4及びメモ
リD5を具備している。そして、電流検出器44からの交流
電流を直流電圧に変換し、これを増幅するとともにデジ
タル信号に変換して、予め設定した電流の高側基準値を
越える値が所定時間連続すると、かかる電流値の最大値
と最小値とを記憶するとともに、平均値を演算し、その
平均値が一定時間以上減少し、その後、一定値を維持し
た後に予め定めた低側の一定基準値以下の値となった場
合に、洗濯機4がすすぎ動作に移行したと判断して、流
路切換弁Vを切換えてすすぎ水が取水流路12側へ流れる
ようにしている。なお、通常は、予め定めた低側の一定
基準値以下の値としては略ゼロの値となり、本実施例で
はこのタイミングで流路切換弁Vを切換えるようにして
いる。
【0067】また、最終の脱水(800) が行われるときに
も上記した変化(900) と同様な電流値の変化(900a)が発
生するが、この場合は、先の変化(900) に比べて時間t
が長くなっているので、この時間tを計時することです
すぎ動作が終了したことを識別し、流路切換弁Vを切換
えて流路を下水道Q側へ復帰させる。なお、このときの
流路切換弁Vの切換えタイミングも、予め定めた低側の
一定基準値以下の電流値が検出されたときとする。
【0068】したがって、すすぎ動作が何回繰り返され
ようとも、最終の脱水(800) が行われるまでは洗濯機4
からの排水は取水流路12を経て浄化タンク90に自動的に
取り込むことが可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明は上記
した形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0070】コレクタ側とエミッタ側を接続した二個
のトランジスタを直列に接続した第1の経路と第2の経
路とを、電源とアースとの間に並列に接続するととも
に、各経路の二個のトランジスタの間に、それぞれ電解
槽内に配設した電極を接続し、各トランジスタのベース
と制御部の出力側とを接続した電解回路を具備する次亜
塩素酸生成装置において、前記第1、第2の経路の接合
点とアースとの間に電流検出用の抵抗を設け、前記接合
点と前記制御部の入力側とを電圧検出用経路で接続し、
検出電圧に基づいて前記電極に発生する突入電流の抑制
するとともに、前記電解槽内の塩分濃度を検知して塩分
補給を行うように制御したことにより、電極への不純物
の付着を減少させて電極寿命を長くすることができると
ともに、塩分補給を最適なタイミングで行い、安定した
次亜塩素酸の生成が可能となる。
【0071】請求項2記載の本発明では、前記制御部
に入力された電圧検出用経路の電圧が予め設定した値よ
りも大きい場合、前記トランジスタのベース・エミッタ
間電圧を低下させて突入電流を抑制することとしたこと
により、電極に付着する不純物の量を減じ、電極寿命を
長くすることができる。
【0072】請求項3記載の本発明では、前記制御部
に入力された電圧検出用経路の電圧が予め設定した値よ
りも小さくなると、塩分を自動補給することとしたこと
により、人の手をわずらわせることなく常時安定して次
亜塩素酸の生成が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る次亜塩素酸生成装置を具備する生
活排水リサイクルシステムを設けた家屋の説明図であ
る。
【図2】生活排水リサイクルシステムの概念的説明図で
ある。
【図3】同生活排水リサイクルシステムの模式的な説明
図である。
【図4】本実施例に係る次亜塩素酸生成装置の説明図で
ある。
【図5】同次亜塩素酸生成装置の回路図である。
【図6】同次亜塩素酸生成装置の電極に流れる電流の波
形を示す説明図である。
【図7】流路切換弁の作動タイミングを示す説明図であ
る。
【図8】作動判別装置の制御手段を示すブロック図であ
る。
【図9】従来の次亜塩素酸生成装置の電極に発生する突
入電流を示す説明図である。
【符号の説明】
A 次亜塩素酸生成装置 a 電解回路 a1 第1の経路 a2 第2の経路 a3 電圧検出用経路 b 接合点 F 制御部 F1 出力側 F2 入力側 G アース T トランジスタ TC コレクタ TB ベース TE エミッタ 7 電解槽 70 電極 71 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 550 C02F 1/50 550L 560 560H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コレクタ(TC ) 側とエミッタ(TE ) 側
    を接続した二個のトランジスタ(T) を直列に接続した第
    1の経路(a1)と第2の経路(a2)とを、電源(76)とアース
    (G) との間に並列に接続するとともに、各経路(a1)(a2)
    の二個のトランジスタ(T)(T)の間に、それぞれ電解槽
    (7) 内に配設した電極(70)(71)を接続し、各トランジス
    タ(T) のベース(TB ) と制御部(F) の出力側(F1)とを
    接続した電解回路(a) を具備する次亜塩素酸生成装置に
    おいて、 前記第1、第2の経路(a1)(a2)の接合点(b) とアース
    (G) との間に電流検出用の抵抗(R) を設け、前記接合点
    (b) と前記制御部(F) の入力側(F2)とを電圧検出用経路
    (a3)で接続し、検出電圧に基づいて前記電極(70)(71)に
    発生する突入電流の抑制するとともに、前記電解槽(7)
    内の塩分濃度を検知して塩分補給を行うように制御した
    ことを特徴とする次亜塩素酸生成装置。
  2. 【請求項2】前記制御部(F) に入力された電圧検出用経
    路(a3)の電圧が予め設定した値よりも大きい場合、前記
    トランジスタ(T) のベース(TB ) ・エミッタ(TE )
    間電圧を低下させて突入電流を抑制することを特徴とす
    る請求項1記載の次亜塩素酸生成装置。
  3. 【請求項3】前記制御部(F) に入力された電圧検出用経
    路(a3)の電圧が予め設定した値よりも小さくなると、塩
    分を自動補給することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の次亜塩素酸生成装置。
JP36107597A 1997-12-26 1997-12-26 次亜塩素酸生成装置 Withdrawn JPH11189402A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001115427A (ja) * 1999-10-19 2001-04-24 Toshiba Corp 海水接触構造物の防汚装置およびその性能劣化監視方法
JP2002192154A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 J Morita Tokyo Mfg Corp 歯科用チェアユニットの排水処理装置
JP2002192155A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 J Morita Tokyo Mfg Corp 歯科用チェアユニットの排水処理装置

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JP4711031B2 (ja) * 2000-12-22 2011-06-29 株式会社モリタ東京製作所 歯科用チェアユニットの排水処理装置
JP4711030B2 (ja) * 2000-12-22 2011-06-29 株式会社モリタ東京製作所 歯科用チェアユニットの排水処理装置

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