JPH11187878A - Nicotiana属植物由来の新規カリウムチャンネル遺伝子 - Google Patents

Nicotiana属植物由来の新規カリウムチャンネル遺伝子

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JPH11187878A
JPH11187878A JP9358910A JP35891097A JPH11187878A JP H11187878 A JPH11187878 A JP H11187878A JP 9358910 A JP9358910 A JP 9358910A JP 35891097 A JP35891097 A JP 35891097A JP H11187878 A JPH11187878 A JP H11187878A
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JP9358910A
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Shigehiro Yamada
茂裕 山田
Toshiyuki Komori
俊之 小森
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Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、塩ストレスに対して耐性を有する
新規カリウム遺伝子を見い出すこを課題とする。さらに
詳しくは、遺伝子操作によ利、塩ストレスに対して耐性
を有する新規カリウム遺伝子を見い出し、それを用いて
植物の塩分ストレス耐性を改良することを課題とする。 【効果】 本発明で得られた遺伝子は植物に塩分ストレ
ス耐性を付与する機能があると考えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩ストレスに耐性
活性を有するDNAに関する。さらに詳しくは、遺伝子工
学技術を用いた塩ストレスに耐性活性を有するNicotian
a属由来のDNAに関する。
【0002】
【従来の技術】植物は通常の育成環境下においても、常
にストレスを受けている。このようなストレスには、
塩、乾燥、高温、低温、強光、空気汚染等のさまざまな
ものが含まれるが、農業生産の観点から最も問題となっ
ているのは、塩害や乾燥による塩ストレスである。塩害
は元々塩分の高い地域のみならず、潅漑を行なうことに
よりそれまで問題の無かった農地においても発生し問題
になっている。現在、全耕地の10%以上が何らかの塩
害を受けていると言われている。また、人口増加に追い
つくための食料生産増加を行うには、現在では塩害など
による耕作不適当土壌とされている土地での農業生産が
必要になるとの見方もある。
【0003】したがって、このような塩ストレスに耐性
を有する植物を見い出すことは、将来起こりうると考え
られる食料危機等を考慮すると非常に重要なことであ
る。
【0004】我々は、Nicotiana属の植物について、塩
および乾燥ストレス耐性のスクリーニングを行い (Plan
t Physiology (1995), 108, 106)、 Nicotiana excelsi
orおよびNicotiana paniculataを塩ストレス耐性種とし
て選抜した(育種学雑誌、第46巻、別冊2号、188
ページ)。その耐性程度は、海水の約半分の塩濃度(25
0mM NaCl)溶液を灌水しても生育が可能な程である。こ
れまでに国内外で行われてきた、いわゆる耐塩性植物に
ついての研究から、耐塩性植物を、非ストレス条件から
塩ストレス条件に移すと新たな遺伝子の発現が誘発さ
れ、これらの遺伝子の産物が塩ストレス耐性に役立って
いることが知られている。
【0005】Nicotiana属植物から塩ストレス耐性遺伝
子を単離したという報告も存在する(Nelson et al. (1
992) Plant Molecular Biology, vol. 19, 577-588, Yu
n etal. (1996) Plant Physiology, vol. 111, 1219-12
25)が、これらの報告はNicotiana属植物におけるカリ
ウムチャンネル遺伝子の存在に関するものではなく、カ
リウムチャンネル遺伝子を単離したという報告はなかっ
た。
【0006】従来から、植物にはカリウムチャンネル遺
伝子が存在することが知られている。カリウムチャンネ
ルは、カリウムイオンチャンネルともいい、生体膜中に
存在し、生体膜をカリウムイオンが通過するチャンネル
をいう。上記カリウムチャンネル遺伝子は、シロイヌナ
ズナ(Arabidopsis thaliana)、バレイショ(Solanum
tuberosum)、トウモロコシ(Zea maize)、ソラマメ
(Vicia fava)、ライムギ(Secale cereale)、オオム
ギ(Hordeum vulgare)、オオバコ(Plantago major)、
マツバギク(Mesembryanthemum crystallinum)等が知
られているが、Nicotiana属植物に関してはカリウムチ
ャンネル遺伝子は、知られておらず単離されていない。
一方、カリウムチャンネルが塩ストレスによって、誘導
されるチャンネルであることは知られておらず、上記の
各種植物由来のカリウムチャンネルが塩ストレスに関係
するとの報告もない。また、WO93/22422号公報
には、シロイヌナズナ由来のカリウムチャンネル遺伝子
(KAT1)、カリウムトランスポーター遺伝子(TRK1、TR
K2)が欠損した酵母、それらを用いたカリウムチャンネ
ル遺伝子及びそれに対する特異的阻害剤のスクリーニン
グ法に関する記載がある。しかし、上記公報には塩スト
レス耐性に関する記載は無く、形質転換植物に関する記
載も無い。しかも後述の本願発明の遺伝子とKAT1とはDN
Aレベルで約56%、アミノ酸レベルで約50%の相同
性しかない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、塩ス
トレスに対して耐性を有する植物を見い出すことは緊急
の課題であるが、このような塩ストレス耐性を有する植
物を得る方法として、遺伝子操作等により植物の塩分含
量をコントロールすることによる方法がある。一般的に
は、植物体の塩分含量を低下させる、すなわち、塩分排
除能力を強化させることにより塩分ストレス耐性を有す
る植物を得ることができると考えられている。従って、
本発明は塩ストレスに対して耐性を有する遺伝子を見い
出すことを課題とする。更に詳しくは、遺伝子操作等に
より本発明は塩ストレスに対して耐性を有する遺伝子を
見い出し、それを用いて植物の塩分ストレス耐性を改良
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、Nicoti
ana属植物のうち、塩ストレス耐性種であるNicotianaPa
niculataから、塩ストレスにより誘導される新規なカリ
ウムチャンネル遺伝子を見い出し、その遺伝子を単離し
た。上記の事実から、今回得られた遺伝子がコードする
カリウムチャンネル遺伝子は、植物に水分ストレス耐性
を付与する機能があると考えられる。そこで、この遺伝
子の発現を制御することにより、植物の塩ストレス耐性
を改良する事ができる。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、植物由来の塩ストレス耐性の遺伝子を植物に導入し
て、当該植物の塩分含量を調節する方法を提案し、これ
により塩ストレス耐性植物を得ることを目的としてなさ
れたものである。
【0010】より具体的には、本発明は、 (1) Nicotiana属植物由来であるカリウムチャンネ
ル遺伝子。 (2) 配列番号:1記載のDNA配列又は該配列におい
て1又は数個のDNAが置換、欠失、挿入又は付加され、
かつ実質的にカリウムチャンネル活性を有するタンパク
をコードするDNA。 (3) 配列番号:1記載のDNA配列。
【0011】ここで、「塩ストレス」とは、土壌中の塩
化ナトリム濃度が上昇し、植物の生育にとって不利とな
ることを意味する。「塩ストレス耐性」とは、上記塩ス
トレスに対する抵抗性を意味する。「実質的にカリウム
チャンネル活性を有する」とは、塩ストレスに対し実質
的にカリウムチャンネル活性を有する意味である。
【0012】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明は、植物の水分含量をコントロールするため
に植物にNicotiana属由来のカリウムチャンネル遺伝子
を導入することを特徴とするものである。まず、植物を
塩ストレス環境下にさらし、その環境下において新たに
産生した遺伝子(mRNA)を取り出し、配列を解析するこ
とにより本発明遺伝子を導き出した。本発明に用いられ
るNicotiana属由来のカリウムチャンネル遺伝子は、植
物体にセンス方向に導入されてもよく、またアンチセン
ス方向に導入されてもよい。本発明においては、塩分ス
トレス条件下において植物の塩分排除能力を強化させる
目的の場合は、アンチセンス方向に導入することが好ま
しいが、チャンネルの性質によってはカリウムに対する
特異性が高いものもあり、このような場合は、アンチセ
ンス方向に導入することが好ましい。
【0013】一方、アンチセンス方向に導入する場合
は、形質転換植物を作出しようとする種と導入する遺伝
子の由来の種とが近縁であるほど好ましく、特に好まし
くは同種のものである。なお、アンチセンス方向に導入
する場合は必ずしも全体を導入する必要はなく、一部を
用いた場合でも十分な効果が示される場合もある。した
がって、本発明において遺伝子をアンチセンス方向に導
入する場合は、少なくともその一部が導入することを必
要とするものである。本発明に用いられる発現プロモー
ターとしては、転写力が強く全細胞で発現されるもの
(35S、19S、nosなど)、光に反応するもの(rbcな
ど)、温度に反応するもの(hspなど)、ホルモンに反
応するもの、そして組織特異的に反応するもの等、従来
より知られているものであれば特に限定されないが、特
に好ましくは35Sプロモーターなどの強力なものが挙
げられる。
【0014】本発明において、センス方向もしくはアン
チセンス方向のカリウムチャンネル遺伝子を形質転換す
る植物に導入する方法としては、特別な方法を用いる必
要はなく、通常植物を形質転換する際に用いられる方法
であれば如何なる方法も用いることができる。例えば、
遺伝子銃を用いた形質転換方法、エレクトロポレーショ
ン法、アグロバクテリウム属菌を用いたリーフディスク
法等が挙げられるが、好ましくはアグロバクテリウム属
菌を用いたリーフディスク法を用いる場合であり、以下
これについて説明する。
【0015】センス方向もしくはアンチセンス方向のカ
リウムチャンネル遺伝子を適当な植物発現ベクターに挿
入し、このベクターをアグロバクテリウム属菌に導入す
る。次に、形質転換しようとする植物の無菌葉から採取
したリーフディスクを、前記のアグロバクテリウム菌の
培養液に浸漬した後、カルスを形成させ、形質転換が生
じたもののみを選抜することにより形質転換植物を得る
ことができる。
【0016】アグロバクテリウム菌への形質転換を行う
に際して、必要に応じて別の宿主を形質転換させ、後に
アグロバクテリウム菌に所望のベクターを導入させるこ
ともできる。前記の別の宿主として例えば、細菌(エシ
ェリキア属菌、バチルス属菌)、酵母(サッカロマイセ
ス属、ピキア属など)、動物細胞、昆虫細胞など、好ま
しくは大腸菌(DH5,HB101等)が例示されるが、これら
に限定されるものではない。
【0017】カリウムチャンネル遺伝子を導入した宿主
を検出するには、レポーター遺伝子を導入したベクター
を宿主細胞(アグロバクテリウム菌)に導入することに
より達成される。レポーター遺伝子をプラスミドベクタ
ー、ファージベクター、レトロウイルスベクター等のベ
クターに導入し、細胞を形質転換して、あるいはインビ
トロパッケージング後、宿主細胞に形質移入(トランス
フェクト)することによりレポーター遺伝子を安定に保
持した形質転換細胞を作製する。
【0018】ここで用いられるプラスミドベクターとし
ては、宿主細胞内で複製保持されるものであれば特に制
限されず、また用いられるファージベクターとしても宿
主細胞内で増殖できるものであればよい。常法的に用い
られるベクターとしてpUC119、λgt10、λgt11、pBlues
cript、λZAP II、λZAP XR等が例示される。
【0019】プラスミドにcDNAを組み込む方法として
は、例えば、「Maniatis,T.ら,モレキュラークローニン
グ,ア・ラボラトリー・マニュアル(Molecular Clonin
g,A Laboratory Manual, second edition)、Cold Spri
ng Harbor Laboratory, 1.53(1989)」に記載の方法など
が挙げられる。また、ファージベクターにcDNAを組み込
む方法としては、Hyunh,T.V.らの方法(Hyunh,T.V.,DNA
Cloning,a practical approach,1,49(1985))などが挙
げられる。簡便には、市販のライゲーションキット(例
えば、宝酒造製等)を用いることもできる。このように
して得られる組換えプラスミドやファージベクターは、
原核細胞(例えば、E.coli HB101,DH5またはMC1061/P3
等)及び/または真核細胞(J774.1、PU5-1.8、RAW264.
7、ST2)の各種の適当な宿主細胞に導入する。
【0020】プラスミドを宿主細胞に導入する方法とし
ては、「Maniatis,T.ら,モレキュラークローニング,ア
・ラボラトリー・マニュアル(Molecular Cloning,A La
boratory Manual, second edition),Cold Spring Harb
or Laboratory, 1.74(1989)」に記載の塩化カルシウム
法または塩化カルシウム/塩化ルビジウム法、エレクト
ロポレーション法、エレクトロインジェクション法、PE
Gなどの化学的な処理による方法、遺伝子銃などを用い
る方法などが挙げられる。また、ファージベクターを宿
主細胞に導入する方法としてはファージDNAをインビト
ロパッケージングした後、増殖させた宿主細胞に導入す
る方法等が例示される。インビトロパッケージングは、
市販のインビトロパッケージングキット(例えば、スト
ラタジーン社製、アマシャム社製等)を用いることによ
って簡便に行うことができる。
【0021】ベクターは、簡便には当業界において入手
可能な組換え用ベクター(プラスミドDNAおよびバクテ
リアファージDNA)に所望の遺伝子を常法により連結す
ることによって調製することができる。用いられるベク
ターとしては、具体的には、大腸菌由来のプラスミドと
して、例えば、pBR322、pBR325、pUC12、pUC13などが、
酵母由来プラスミドとして、例えば、pSH19、pSH15など
が、枯草菌由来プラスミドとして、例えば、pUB110、pT
P5、pC194などが例示されるがこれらに制限されない。
また、ファージとしてはλファージなどのバクテリオフ
ァージが、さらにレトロウイルス、ワクシニヤウイル
ス、核多角体ウイルスなどの動物や昆虫のウイルス[pVL
1393(インビトロゲン社製)]などが例示されるがこれ
らに制限されない。
【0022】所望のタンパク質を生産する目的において
は、特に、発現ベクターが有用である。発現ベクターと
しては、原核細胞および/または真核細胞の各種の宿主
細胞中で所望の遺伝子を発現し、所望のタンパク質を生
産する機能を有するものであれば特に制限はないが、例
えば、大腸菌(pQEベクター、pGEX-5X-1)、またはSV-4
0由来の発現ベクターなどが好ましい。
【0023】アグロバクテリウム菌へ形質転換する前の
宿主細胞として細菌、特に大腸菌を用いる場合、一般に
発現ベクターは少なくとも、プロモーター−オペレータ
ー領域、開始コドン、所望の遺伝子、終止コドンおよび
複製可能単位から構成される。宿主細胞としてアグロバ
クテリウム菌を用いる場合には、一般に発現ベクターは
少なくとも、プロモーター、開始コドン、所望の遺伝
子、終止コドンを含んでいることが好ましい。またシグ
ナルペプチドをコードするDNA、エンハンサー配列、所
望遺伝子の5’側および3’側の非翻訳領域、スプライシ
ング接合部、ポリアデニレーション部位、選択マーカー
領域または複製可能単位などを適宜含んでいてもよい。
また、目的に応じて通常用いられる遺伝子増幅遺伝子
(マーカー)を含んでいてもよい。
【0024】本発明の遺伝子に使用するベクターにおい
て、好適な開始コドンとしては、メチオニンコドン(AT
G)が例示される。また、終止コドンとしては、常用の
終止コドン(例えば、TAG,TGAなど)が例示される。
【0025】複製可能単位とは、宿主細胞中でその全DN
A配列を複製することができる能力をもつDNAをいい、天
然のプラスミド、人工的に修飾されたプラスミド(天然
のプラスミドから調製されたDNAフラグメント)および
合成プラスミド等が含まれる。好適なプラスミドとして
は、E.coliではプラスミドpBR322、もしくはその人工
的修飾物(pBR322を適当な制限酵素で処理して得られる
DNAフラグメント)が、酵母では酵母2μプラスミド、も
しくは酵母染色体DNAが、また哺乳動物細胞ではプラス
ミドpRSVneo ATCC 37198、プラスミドpSV2dhfr ATCC 37
145、プラスミドpdBPV-MMTneo ATCC 37224、プラスミド
pSV2neo ATCC 37149、プラスミドpME18S等があげられ
る。
【0026】エンハンサー配列、ポリアデニレーション
部位およびスプライシング接合部位については、例え
ば、それぞれSV40に由来するもの等、当業者において通
常使用されるものを用いることができる。遺伝子増幅遺
伝子としては、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)遺伝
子、チミジンキナーゼ遺伝子、ネオマイシン耐性遺伝
子、グルタミン酸合成酵素遺伝子、アデノシンデアミナ
ーゼ遺伝子、オルニチンデカルボキシラーゼ遺伝子、ヒ
グロマイシン−B−ホスホトランスフェラーゼ遺伝子、
アスパルラートトランスカルバミラーゼ遺伝子等を例示
することができる。
【0027】発現ベクターは、少なくとも、上述のプロ
モーター、開始コドン、所望の遺伝子、終止コドン、お
よびターミネーター領域を連続的かつ環状に適当な複製
可能単位に連結することによって調製することができ
る。またこの際、所望により制限酵素での消化やT4DNA
リガーゼを用いるライゲーション等の常法により適当な
DNAフラグメント(例えば、リンカー、他のレストリク
ションサイトなど)を用いることができる。
【0028】また、形質転換植物の選抜は、カルス形成
させる培地に適当な抗生物質を添加し、その耐性の有無
により行うことができる。この場合、選択マーカーとし
ては、通常使用されるものを常法により用いることがで
きる。例えばテトラサイクリン、アンピシリン、または
カナマイシンもしくはネオマイシン等の抗生物質耐性遺
伝子などが例示される。このとき、ベクターにはカリウ
ムチャンネル遺伝子の他、培地に添加された抗生物質耐
性の遺伝子を導入することが好ましい。
【0029】上記のごとく調整した宿主細胞からの所望
タンパクの産生確認試験は、以下のように行えばよい。
つまり、上記のごとく調整した宿主細胞には、上記ベク
ターの所望遺伝子部位にレポーター遺伝子を導入し、宿
主細胞からレポーターとなるタンパクを産生させ、その
タンパクを検出すればよい。
【0030】ここで、所望遺伝子部位に用いるレポータ
ー遺伝子としては、クロラムフェニコールアセチルトラ
ンスフェラーゼ(CAT)、β-グルクロニダーゼ(GU
S)、ルシフェラーゼ遺伝子、β-ガラクトシダーゼ、グ
リーンフルオレッセンスプロテイン(GFP)、エクオリ
ン、β-ラクタマーゼなどが挙げられる。
【0031】なお、アグロバクテリウム菌による形質転
換方法は双子葉植物のみならず、単子葉植物にも適用す
ることができる(WO94/00977号公報)。
【0032】本発明により形質転換される植物、すなわ
ち本発明により植物体の塩分含量をコントロールされる
植物としては、特に限定されるものではないが、ダイ
ズ、トウモロコシ、ジャガイモ、トマト、イネ及びタバ
コ等が挙げられる。本発明において形質転換された植物
の塩分含量を測定する方法としては、種々の方法が考え
られる。その一方法としては、例えば、所定の大きさま
で育成した植物を人工気象機等によりストレス環境下で
一定期間育成する。そして、植物体地上部を収穫し生体
中に含まれる塩分をHPLCで測定する方法などが挙げられ
る。
【0033】
【実施例】[実施例1] <植物材料の生育> Nicotiana paniculataは、温室内で培養土に播種し発芽
させた。本葉4枚程度まで生育した時点で、バーミキュ
ライトとハイドロボールの混合物(体積比1:1)を詰
めた、直径約10cmの黒色ビニールポットに移植し
た。その後は、人工気象機内に移し(12時間日長、摂
氏23℃、相対湿度70%)、1日あたり100mLの
1/4希釈ホーグランド溶液を灌水した。塩ストレス処
理区植物には、250mM塩化ナトリウムを含む1/4
希釈ホーグランド溶液を1日100mL灌水した。
【0034】[実施例2] <mRNA の抽出> Nicotiana paniculata緑葉組織からの全RNA抽出はOstre
mらの方法(Ostrem etal., Plant Physiology 84,1270-
1275(1987))に従って行ったが、実施にあたり以下の点
を改良した。 1)磨砕した植物体を抽出用緩衝液とフェノールと共に
行なう振盪を氷上で1時間行った。 2)遠心後の上清をクロロホルムと共に行う振盪を氷上
で行った。poly(A)+-RNAの精製はQuickPrep mRNA puri
fication Kit(Pharmacia社製)を使用し、製造者の手
引き書に従って行った。
【0035】[実施例3] < Nicotiana paniculata カ
リウムチャンネルcDNAの単離> ストレスをかけたNicotiana paniculata緑葉cDNAライブ
ラリーの作製は、実施例2でストレス処理をした植物か
ら抽出、精製したpoly(A)+RNAを鋳型として、ZAP-cDNA
Synthesis Kit(Stratagene社製)、クローニングベク
ターにはUni-ZAP XR(Stratagene社製)を使用して行っ
た。 宿主細胞として XLI-Blueを使用した。 cDNAライ
ブラリーのスクリーニングは、ディファレンシャルスク
リーニング法により行った。以下にその詳細な手順を述
べる。
【0036】スクリーニングを行うための溶菌プラーク
は、Stratagene社の手引き書に従って行った。プラーク
が出現した寒天培地からのプラークリフトはナイロン膜
のHybond N+(Amersham 社製)を用いた。一枚の寒天培
地から2回ずつプラークリフトを行った。こうして作製
したスクリーニング用ナイロン膜の変性は、 Amersham
社の手引き書に従って行った。スクリーニングに用いた
32P標識プローブは以下のようにして作製した。実施例
2で得たpoly(A)+RNA 50-100ngを30μlの滅菌水に溶解
して、プライマー(宝酒造)1μlを加え、65℃で10分
間置いた。その後室温まで冷却し、そこにRNase阻害剤
を1μl、MMLV逆転写酵素添付の5X緩衝液(宝酒造)を
5μl、dATP・dGTP・dTTP溶液(各10mM)を5μl 、32P-d
CTP(Amersham 社)を1μl(10μCi)、蒸留水を6μl
加え、よく混合した後に、 MMLV逆転写酵素(宝酒造)
を1μl加えた。この反応液を37℃で1時間反応させた
後にスピンカラムを用いて、遊離の32P-dCTPを除いた。
プローブは、ストレス処理した植物と、ストレス処理し
ていないコントロール植物から調製したpoly(A)+RNAに
ついて、それぞれ作製した。2組作製したナイロン膜の
うち1組をコントロールプローブで、もう1組をストレ
スプローブを用いてハイブリダイゼーションを行った。
ハイブリダイゼーションは製造者の手引き書に記載され
ている標準的な条件で16時間行なった。洗浄は、300 mM
NaCl、30 mM trisodium citrate、0.1%SDSを用いて65
℃で20分間2回行い、続いて75 mM NaCl、7.5 mM trisod
ium citrate、0.1% SDSを用いて65 ℃で20分間 2回行っ
た。コントロール区とストレス処理区の結果を比較し、
ストレス処理区で強いシグナルを示す陽性クローンを得
た。得られたクローンに含まれる挿入cDNA断片は、Stra
tagene社の手引き書に従って行って、pBluescriptプラ
スミドにサブクローニングした。
【0037】得られた陽性クローンの塩基配列決定は、
DNAシーケンサーModel 373A(アプライドバイオシステ
ムズ社製)を用いて、反応にはTaq Dye Terminator Cyc
le Sequencing Kit(アプライドバイオシステムズ社
製)を使い、製造者の手引き書に従って行った。得られ
た塩基配列の解析は、GENETYX-MAC ver.8(ソフトウェ
ア開発)により行った。その結果、配列表1cDNA、NPKT
1を得た。
【0038】
【発明の効果】上記の事実から、今回得られた遺伝子が
コードするカリウムチャンネルは、植物に水分ストレス
耐性を付与する機能があると考えられる。そこで、この
遺伝子の発現を制御することにより、植物の塩ストレス
耐性を改良する事ができる。
【0039】
【配列表】
【0040】配列番号:1 配列の長さ:2700 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(5’及び3’領域を含むDN
A) 起源 生物名:Nicotiana paniculata 性質:カリウムチャンネルのcDNA(NPKT1) 配列の特徴 3-1703 CDS AAC ATG ATA ATT GAA GAT AGC CAA ATT AAA GAC CAA CAT GTG CAA GAT 4 8 Met Ile Ile Glu Asp Ser Gln Ile Lys Asp Gln His Val Gln Asp 1 5 10 15 AAT AGC CAT GGG AGT AGC AAT AAT TCG GGT ACT AAT TCA GAA GAA CTC 9 6 Asn Ser His Gly Ser Ser Asn Asn Ser Gly Thr Asn Ser Glu Glu Leu 20 25 30 AGT TTT CGT AAC CTG TCA AAG CTC ATT CTA CCT CCT CTT GGT TCC AAT 14 4 Ser Phe Arg Asn Leu Ser Lys Leu Ile Leu Pro Pro Leu Gly Ser Asn 35 40 45 GGT TAC AAC CAG AAT CAA ACT CAG CAG AAA GGC AAG ATC ATC ACC CCT 19 2 Gly Tyr Asn Gln Asn Gln Thr Gln Gln Lys Gly Lys Ile Ile Thr Pro 50 55 60 ATG GAT TCA AGA TAC AGG TGT TGG GAG ACG CTA ATG GTA GTA ATG GTG 24 0 Met Asp Ser Arg Tyr Arg Cys Trp Glu Thr Leu Met Val Val Met Val 65 70 75 GCG TAT TCT GTA TGG GTA TGT CCA TTT GAG ATA GCA TTC ATG CAC TCT 28 8 Ala Tyr Ser Val Trp Val Cys Pro Phe Glu Ile Ala Phe Met His Ser 80 85 90 95 AAC CCA AAC AGA GCG CTC TAC TTG GCA GAC AAC GTT GTT GAT CTC TTC 33 6 Asn Pro Asn Arg Ala Leu Tyr Leu Ala Asp Asn Val Val Asp Leu Phe 100 105 110 TTT GCT GTT GAT ATC ATC TTG ACA TTC TTT GTT GCC TAT ATT GAT ACC 38 4 Phe Ala Val Asp Ile Ile Leu Thr Phe Phe Val Ala Tyr Ile Asp Thr 115 120 125 ACG ACT CAG CTT CTC GTA CGT GAC AGG AGA AGA ATT GCC ACA AGA TAT 43 2 Thr Thr Gln Leu Leu Val Arg Asp Arg Arg Arg Ile Ala Thr Arg Tyr 130 135 140 ATA TCT ACA TGG TTT ATG ATG GAT GTT GCC TCA ACC ATA CCA TTC GAC 48 0 Ile Ser Thr Trp Phe Met Met Asp Val Ala Ser Thr Ile Pro Phe Asp 145 150 155 CTT CTT GCC TTG ATT TTC ACT GGT AAA CAC CAA ATT GGT GTT TCT TAC 52 8 Leu Leu Ala Leu Ile Phe Thr Gly Lys His Gln Ile Gly Val Ser Tyr 160 165 170 175 TCA GTT CTA GGA ATG CTC AGA TTT TGG CGT CTT CGC AGG GTT AAA CAG 57 6 Ser Val Leu Gly Met Leu Arg Phe Trp Arg Leu Arg Arg Val Lys Gln 180 185 190 TTT TTT ACC AGA CTT GAA AAG GAC ATG AGA TTC AGC TAT TTT TGG GTC 62 4 Phe Phe Thr Arg Leu Glu Lys Asp Met Arg Phe Ser Tyr Phe Trp Val 195 200 205 AGA TGT GCC AGG CTT CTA TTT GTA ACA CTA TTG ACA GTG CAC TGT GCT 67 2 Arg Cys Ala Arg Leu Leu Phe Val Thr Leu Leu Thr Val His Cys Ala 210 215 220 GGA TGC CTC TAC TAT TTG CTA GCT GAT AGA TAT CCA CAC CAA GGA GAT 72 0 Gly Cys Leu Tyr Tyr Leu Leu Ala Asp Arg Tyr Pro His Gln Gly Asp 225 230 235 ACT TGG TTA GGA GCT ATG AAT CCA AAT TAC AAG GAG ACA AGT CTT CTT 76 8 Thr Trp Leu Gly Ala Met Asn Pro Asn Tyr Lys Glu Thr Ser Leu Leu 240 245 250 255 ATT AGG TAC ATT GCA GCT TTG TAT TGG TCC ATT ACT ACC ATG ACA ACA 81 6 Ile Arg Tyr Ile Ala Ala Leu Tyr Trp Ser Ile Thr Thr Met Thr Thr 260 265 270 GTT GGC TAT GGT GAT CTC CAT GCT GTC AAC ACT TTG GAA ATG GTC TTC 86 4 Val Gly Tyr Gly Asp Leu His Ala Val Asn Thr Leu Glu Met Val Phe 275 280 285 ATC ATT TTC TAC ATG CTC TTT AAT CTT GGC CTC ACT GCT TAT ATT ATT 91 2 Ile Ile Phe Tyr Met Leu Phe Asn Leu Gly Leu Thr Ala Tyr Ile Ile 290 295 300 GGT AAT ATG ACC AAT TTA GTC GTT GAA GGA ACT CGT CGT ACC ATG GAA 96 0 Gly Asn Met Thr Asn Leu Val Val Glu Gly Thr Arg Arg Thr Met Glu 305 310 315 TTC AGA AAT AGC ATC GAA GCA GCA TCA AAT TTC GTG TGC CGA AAT AGG 100 8 Phe Arg Asn Ser Ile Glu Ala Ala Ser Asn Phe Val Cys Arg Asn Arg 320 325 330 335 TTG CCT CCA AGA TTG AAA GAG CAA ATA TTG GCC TAT ATG TGT TTA AGA 105 6 Leu Pro Pro Arg Leu Lys Glu Gln Ile Leu Ala Tyr Met Cys Leu Arg 340 345 350 TTC AGG GCA GAG AGC CTA AAC CAG CAG CAA TTG ATT GAA CAA CTT CCC 110 4 Phe Arg Ala Glu Ser Leu Asn Gln Gln Gln Leu Ile Glu Gln Leu Pro 355 360 365 AAG ACA ATC TGC AAA AGC ATT AGG CAC CAT TTG TTT TTA CCA ACA GTG 115 2 Lys Thr Ile Cys Lys Ser Ile Arg His His Leu Phe Leu Pro Thr Val 370 375 380 GAG AAG GTT TAT CTT TTC AAG GGT GTC TCA AGG GAA ATT CTG TTA CTT 120 0 Glu Lys Val Tyr Leu Phe Lys Gly Val Ser Arg Glu Ile Leu Leu Leu 385 390 395 TTA GTT GCA GAT ATG AAG GCT GAG TAC ATA CCC CCA AGA GAG GAT GTA 124 8 Leu Val Ala Asp Met Lys Ala Glu Tyr Ile Pro Pro Arg Glu Asp Val 400 405 410 415 ATA ATG CAG AAC GAA TCG CCA GAT GAG GTA TAC ATC ATA GTG TCA GGG 129 6 Ile Met Gln Asn Glu Ser Pro Asp Glu Val Tyr Ile Ile Val Ser Gly 420 425 430 GAG GTG GAA ATG ATT GAG TGT GAG ATG GAA AAT GAG CAG GTT TGT TGG 134 4 Glu Val Glu Met Ile Glu Cys Glu Met Glu Asn Glu Gln Val Cys Trp 435 440 445 ACA TTC AAA TCT GGA GAT ATG TTA GGA GAA GTT GGG GCA TTT TGT TGT 139 2 Thr Phe Lys Ser Gly Asp Met Leu Gly Glu Val Gly Ala Phe Cys Cys 450 455 460 AGG CCT CAG AGC TAC ACG TAT CGA ACC AAG ACA CTT TCA CAA CTC TTG 144 0 Arg Pro Gln Ser Tyr Thr Tyr Arg Thr Lys Thr Leu Ser Gln Leu Leu 465 470 475 AAG ATA AGA ACA ACC TCT TTG ATT GAA GCA ATG AAA ACT AGA CAA GAA 148 8 Lys Ile Arg Thr Thr Ser Leu Ile Glu Ala Met Lys Thr Arg Gln Glu 480 485 490 495 GAT AAT CTC ATA ATG ATC AAG AAC TTC CTT CAG CAT CAC AAG AAG CTC 153 6 Asp Asn Leu Ile Met Ile Lys Asn Phe Leu Gln His His Lys Lys Leu 500 505 510 AGG GAT TTA AAG CTT GGA GAT TTA TTT CAT GAA GTT CGG GCA GAA AAT 158 4 Arg Asp Leu Lys Leu Gly Asp Leu Phe His Glu Val Arg Ala Glu Asn 515 520 525 GGT GAT CCA AAC ATG TCT GTT AAT TTG CTA ACT GTT GCT AGT ACA GGT 163 2 Gly Asp Pro Asn Met Ser Val Asn Leu Leu Thr Val Ala Ser Thr Gly 530 535 540 AAT GCT GCT TTT CTT GAG GAA CTT CTC AAG GCA AGA TTA GAT CCT GAT 168 0 Asn Ala Ala Phe Leu Glu Glu Leu Leu Lys Ala Arg Leu Asp Pro Asp 545 550 555 ATT GGA GAT GCC CAA GGA AGA ACT CCA CTG CAC ATA GCA GCA TCG AAA 172 8 Ile Gly Asp Ala Gln Gly Arg Thr Pro Leu His Ile Ala Ala Ser Lys 560 565 570 575 GGG CAC GAA GAG TGT GTA ATG GTT CTA CTT AGA CAT GGA TGT AAC ATA 177 6 Gly His Glu Glu Cys Val Met Val Leu Leu Arg His Gly Cys Asn Ile 580 585 590 CAC CTC CGA GAT GTA AAT GGT AAC ACC GCG TTG TGG GAA GCT ATA GCA 182 4 His Leu Arg Asp Val Asn Gly Asn Thr Ala Leu Trp Glu Ala Ile Ala 595 600 605 GCA AAA CAG CAT CCA ACA TTT CAG ATA TTA TAC CAT TGG GCT TCT GTC 187 2 Ala Lys Gln His Pro Thr Phe Gln Ile Leu Tyr His Trp Ala Ser Val 610 615 620 TCC GAT CCC TAT GTT GCT GGT GAA CTC TTA TGC ACA GCA GCT AAG AGA 192 0 Ser Asp Pro Tyr Val Ala Gly Glu Leu Leu Cys Thr Ala Ala Lys Arg 625 630 635 AAT GAA TTA ACA GTG ATG AAA GAA CTC CTA AAA CAT GGA TTA ATA GTT 196 8 Asn Glu Leu Thr Val Met Lys Glu Leu Leu Lys His Gly Leu Ile Val 640 645 650 655 GAC TCA ATA GAT CGC CAC GGA TCA ACT GCT ATC CAT GTT GCA TTG GAA 201 6 Asp Ser Ile Asp Arg His Gly Ser Thr Ala Ile His Val Ala Leu Glu 660 665 670 GAA AAT CAT GAA GAC ATG GTA AAG CTA CTT CTA ATG AAT GGA GCC GAG 206 4 Glu Asn His Glu Asp Met Val Lys Leu Leu Leu Met Asn Gly Ala Glu 675 680 685 ATT AAT GAT AAA TTT AAG CAC AAG CTT TCT TCG ATG AAC CTA AGC GAG 211 2 Ile Asn Asp Lys Phe Lys His Lys Leu Ser Ser Met Asn Leu Ser Glu 690 695 700 ATG CTG CAA AAA CGA GAA GTA GGG CAC AGG GTT ATA GTC CCC GAC ACA 216 0 Met Leu Gln Lys Arg Glu Val Gly His Arg Val Ile Val Pro Asp Thr 705 710 715 ATG GAT GAA GTT GCT CAA AAG TGG CGC GAA CAA GAG CAG AAG TAC AAC 220 8 Met Asp Glu Val Ala Gln Lys Trp Arg Glu Gln Glu Gln Lys Tyr Asn 720 725 730 735 TCG GGA AGT ACT AGG GAT CAA TCG TCT TTT AGA GTT AGC ATA TAC AAA 225 6 Ser Gly Ser Thr Arg Asp Gln Ser Ser Phe Arg Val Ser Ile Tyr Lys 740 745 750 GGC CAT CCT GTG ATC AGA AAA AGA ACT CAT TGC AGT GAA CCT GGG AAA 230 4 Gly His Pro Val Ile Arg Lys Arg Thr His Cys Ser Glu Pro Gly Lys 755 760 765 TTA ATT ATT CTT CCA AAT TCA CTT GCA GAG CTC AAG ATC ATT GCA GGT 235 2 Leu Ile Ile Leu Pro Asn Ser Leu Ala Glu Leu Lys Ile Ile Ala Gly 770 775 780 CAG AAA TTT GGA TTT GAT GCA ACA AAT GCA TTG GTG ACA GAT CAA GAA 240 0 Gln Lys Phe Gly Phe Asp Ala Thr Asn Ala Leu Val Thr Asp Gln Glu 785 790 795 GGA TCA GAA ATT GAC TCT ATT GAA GTG ATA AGA GAT AAT GAT AAG CTA 244 8 Gly Ser Glu Ile Asp Ser Ile Glu Val Ile Arg Asp Asn Asp Lys Leu 800 805 810 815 TTT ATA GTT GAA GAT CCA AAA TGC TTG TAG CAATACCTAT TGTGACACTT 249 8 Phe Ile Val Glu Asp Pro Lys Cys Leu * 820 825 AAAAGTGTCT TGTTCACATG CAAAACTTGG ATCTCAGTGA TAATCAACTC CTTCCCCATT 255 8 TGTGTGGCAT GTTGAGCCAC TAAGTTATTA CAGTGGACAA TCTACTGATG GGATCAAAAA 261 8 GTTGATATTA TGTGTGTTGG CCATGAAATG ATATACTTTG GTTGGTGACA ATCTGAAAAA 267 8 AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAA 270 1
【0041】配列番号:2 配列の長さ:825 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:Nicotiana paniculata 性質:カリウムチャンネルのアミノ酸 Met Ile Ile Glu Asp Ser Gln Ile Lys
Asp Gln His Val Gln Asp Asn 1 5
10 15 Ser His Gly Ser Ser Asn Asn Ser Gly
Thr Asn Ser Glu Glu Leu Ser 20 25
30 Phe Arg Asn Leu Ser Lys Leu Ile Leu
Pro Pro Leu Gly Ser Asn Gly 35 40
45 Tyr Asn Gln Asn Gln Thr Gln Gln Lys
Gly Lys Ile Ile Thr Pro Met 50 55
60 Asp Ser Arg Tyr Arg Cys Trp Glu Thr
Leu Met Val Val Met Val Ala 65 70
75 80 Tyr Ser Val Trp Val Cys Pro Phe Glu
Ile Ala Phe Met His Ser Asn 85
90 95 Pro Asn Arg Ala Leu Tyr Leu Ala Asp
Asn Val Val Asp Leu Phe Phe 100 105
110 Ala Val Asp Ile Ile Leu Thr Phe Phe
Val Ala Tyr Ile Asp Thr Thr 115 120
125 Thr Gln Leu Leu Val Arg Asp Arg Arg
Arg Ile Ala Thr Arg Tyr Ile 130 135
140 Ser Thr Trp Phe Met Met Asp Val Ala
Ser Thr Ile Pro Phe Asp Leu 145 150
155 160 Leu Ala Leu Ile Phe Thr Gly Lys His
Gln Ile Gly Val Ser Tyr Ser 165
170 175 Val Leu Gly Met Leu Arg Phe Trp Arg
Leu Arg Arg Val Lys Gln Phe 180 185
190 Phe Thr Arg Leu Glu Lys Asp Met Arg
Phe Ser Tyr Phe Trp Val Arg 195 200
205 Cys Ala Arg Leu Leu Phe Val Thr Leu
Leu Thr Val His Cys Ala Gly 210 215
220 Cys Leu Tyr Tyr Leu Leu Ala Asp Arg
Tyr Pro His Gln Gly Asp Thr 225 230
235 240 Trp Leu Gly Ala Met Asn Pro Asn Tyr
Lys Glu Thr Ser Leu Leu Ile 245
250 255 Arg Tyr Ile Ala Ala Leu Tyr Trp Ser
Ile Thr Thr Met Thr Thr Val 260 265
270 Gly Tyr Gly Asp Leu His Ala Val Asn
Thr Leu Glu Met Val Phe Ile 275 280
285 Ile Phe Tyr Met Leu Phe Asn Leu Gly
Leu Thr Ala Tyr Ile Ile Gly 290 295
300 Asn Met Thr Asn Leu Val Val Glu Gly
Thr Arg Arg Thr Met Glu Phe 305 310
315 320 Arg Asn Ser Ile Glu Ala Ala Ser Asn
Phe Val Cys Arg Asn Arg Leu 325
330 335 Pro Pro Arg Leu Lys Glu Gln Ile Leu
Ala Tyr Met Cys Leu Arg Phe 340 345
350 Arg Ala Glu Ser Leu Asn Gln Gln Gln
Leu Ile Glu Gln Leu Pro Lys 355 360
365 Thr Ile Cys Lys Ser Ile Arg His His
Leu Phe Leu Pro Thr Val Glu 370 375
380 Lys Val Tyr Leu Phe Lys Gly Val Ser
Arg Glu Ile Leu Leu Leu Leu 385 390
395 400 Val Ala Asp Met Lys Ala Glu Tyr Ile
Pro Pro Arg Glu Asp Val Ile 405
410 415 Met Gln Asn Glu Ser Pro Asp Glu Val
Tyr Ile Ile Val Ser Gly Glu 420 425
430 Val Glu Met Ile Glu Cys Glu Met Glu
Asn Glu Gln Val Cys Trp Thr 435 440
445 Phe Lys Ser Gly Asp Met Leu Gly Glu
Val Gly Ala Phe Cys Cys Arg 450 455
460 Pro Gln Ser Tyr Thr Tyr Arg Thr Lys
Thr Leu Ser Gln Leu Leu Lys 465 470
475 480 Ile Arg Thr Thr Ser Leu Ile Glu Ala
Met Lys Thr Arg Gln Glu Asp 485
490 495 Asn Leu Ile Met Ile Lys Asn Phe Leu
Gln His His Lys Lys Leu Arg 500 505
510 Asp Leu Lys Leu Gly Asp Leu Phe His
Glu Val Arg Ala Glu Asn Gly 515 520
525 Asp Pro Asn Met Ser Val Asn Leu Leu
Thr Val Ala Ser Thr Gly Asn 530 535
540 Ala Ala Phe Leu Glu Glu Leu Leu Lys
Ala Arg Leu Asp Pro Asp Ile 545 550
555 560 Gly Asp Ala Gln Gly Arg Thr Pro Leu
His Ile Ala Ala Ser Lys Gly 565
570 575 His Glu Glu Cys Val Met Val Leu Leu
Arg His Gly Cys Asn Ile His 580 585
590 Leu Arg Asp Val Asn Gly Asn Thr Ala
Leu Trp Glu Ala Ile Ala Ala 595 600
605 Lys Gln His Pro Thr Phe Gln Ile Leu
Tyr His Trp Ala Ser Val Ser 610 615
620 Asp Pro Tyr Val Ala Gly Glu Leu Leu
Cys Thr Ala Ala Lys Arg Asn 625 630
635 640 Glu Leu Thr Val Met Lys Glu Leu Leu
Lys His Gly Leu Ile Val Asp 645
650 655 Ser Ile Asp Arg His Gly Ser Thr Ala
Ile His Val Ala Leu Glu Glu 660 665
670 Asn His Glu Asp Met Val Lys Leu Leu
Leu Met Asn Gly Ala Glu Ile 675 680
685 Asn Asp Lys Phe Lys His Lys Leu Ser
Ser Met Asn Leu Ser Glu Met 690 695
700 Leu Gln Lys Arg Glu Val Gly His Arg
Val Ile Val Pro Asp Thr Met 705 710
715 720 Asp Glu Val Ala Gln Lys Trp Arg Glu
Gln Glu Gln Lys Tyr Asn Ser 725
730 735 Gly Ser Thr Arg Asp Gln Ser Ser Phe
Arg Val Ser Ile Tyr Lys Gly 740 745
750 His Pro Val Ile Arg Lys Arg Thr His
Cys Ser Glu Pro Gly Lys Leu 755 760
765 Ile Ile Leu Pro Asn Ser Leu Ala Glu
Leu Lys Ile Ile Ala Gly Gln 770 775
780 Lys Phe Gly Phe Asp Ala Thr Asn Ala
Leu Val Thr Asp Gln Glu Gly 785 790
795 800 Ser Glu Ile Asp Ser Ile Glu Val Ile
Arg Asp Asn Asp Lys Leu Phe 805
810 815 Ile Val Glu Asp Pro Lys Cys Leu * 820 825

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Nicotiana属植物由来であるカリウムチ
    ャンネル遺伝子。
  2. 【請求項2】 配列番号:1記載のDNA配列又は該配列
    において1又は数個のDNAが置換、欠失、挿入又は付加
    され、かつ実質的にカリウムチャンネル活性を有するタ
    ンパクをコードするDNA。
  3. 【請求項3】 配列番号:1記載のDNA配列。
JP9358910A 1997-12-26 1997-12-26 Nicotiana属植物由来の新規カリウムチャンネル遺伝子 Pending JPH11187878A (ja)

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WO2001045495A3 (en) * 1999-12-22 2002-01-10 Basf Plant Science Gmbh Potassium channel stress-related proteins and methods of use in plants
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