JPH11186861A - 可変利得アンプ - Google Patents

可変利得アンプ

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JPH11186861A
JPH11186861A JP36440397A JP36440397A JPH11186861A JP H11186861 A JPH11186861 A JP H11186861A JP 36440397 A JP36440397 A JP 36440397A JP 36440397 A JP36440397 A JP 36440397A JP H11186861 A JPH11186861 A JP H11186861A
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JP
Japan
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differential
current
voltage
variable gain
gain amplifier
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Application number
JP36440397A
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English (en)
Inventor
Moriyoshi Oota
守由 太田
Nobuyuki Fujii
宣亨 藤井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路の簡素化と低消費電力及び低雑音化を実
現した可変利得アンプを提供する。 【解決手段】 正相の入力信号を受ける第1の差動増幅
素子の出力ノードに、基準電圧を受ける第3と第4の差
動素子と、利得制御電圧を受ける第5の差動素子を設
け、逆相の入力信号を受ける第2の差動増幅素子の出力
ノードに、基準電圧を受ける第7と第8の差動素子と、
利得制御電圧を受ける第6の差動素子を設け、上記第
3、第6及び第7の差動素子の出力ノードに共通に第1
の負荷抵抗を設け、上記第4、第5及び第8の差動素子
の出力ノードに共通に第2の負荷抵抗を設け、上記第3
と第4及び第7と第8の差動素子のサイズを同一に形成
し、上記第5と第6の差動素子を上記第3、第4、第7
及び第8の差動素子に対して2倍のサイズに形成して上
記第1と第2の負荷抵抗で発生した電圧差を出力電圧と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変利得アンプ
に関し、主として磁気ディスク装置用信号処理回路に含
まれる読み出し信号を一定の信号振幅に増幅する可変利
得アンプ(VGA)に利用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】利得制御電圧の変化による出力バイアス
電圧変動を防止した可変利得アンプとして、アイ・イー
・イー・イー ジャーナル オブ ソリット−ステート
サーキッツ(IEEE Jounal of Solid-State Circuit
s)、Vol.SC-8,pp.275-282 、Aug.1993年の第4図に示さ
れたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記可変利得アンプ
は、平衡差動回路からなる掛け算回路を用いて可変利得
動作を行うものである。したがって、差動増幅トランジ
スタのコレクタに設けられ、利得調整用の差動トランジ
スタのベースに供給される制御電圧VBが0Vのときに
は互いに逆相の信号が合成されて出力電圧が0になり、
上記電圧VBを大きくすると、それに対応して出力電圧
が大きくなる。可変利得アンプは、正の電圧Vccと負電
圧−VEEの2電源で動作させられ、差動トランジスタに
は基準電圧として回路の接地電位が与えられる。これに
より、上記制御電圧VBが負電圧にならないようにされ
ている。したがって、正の電源電圧Vccと回路の接地電
位とで動作させられる1電源回路においては、上記制御
電圧VBが基準電圧に対して負電圧になると、位相が逆
転して負電圧の増加に対して出力信号が再び増加してし
まう。このように上記可変利得アンプでは、AGC電圧
の制御範囲が狭く、制御電圧VBの小さな変化により出
力電圧が大きく変化してしまうとともに、上記1電源で
動作させる場合には、上記制御電圧VBが上記基準電圧
に対して負電圧にならないような制御回路を用いるか、
上記文献のように正負の2電源で動作させるような特別
な配慮を必要とするものである。
【0004】本願発明者等は、この発明に先立って図5
に示したような可変利得アンプを検討した。この可変利
得アンプでは、差動増幅トランジスタQ1とQ2で形成
された互いに逆位相の出力信号I+ΔiとI−Δiを利
得制御電圧VAGCでそれぞれ電流分配し、その電流分
配により生じた負荷抵抗で発生する直流電圧の変動分を
ダミー回路で形成された直流電流で補うようにして出力
信号の直流電圧を一定にするものである。この構成で
は、基準電圧VREFに対して利得制御電圧VAGCを
正負に変化させ、互いに逆位相の出力信号I+ΔiとI
−Δiが合成されることなく、差動トランジスタの基準
電圧VREFと利得制御電圧VAGCとの差電圧に対応
した広い制御電圧範囲での電流分配比により利得制御を
行うようにすることができる。
【0005】しかしながら、図5の回路では、素子数が
増加してしまうことの他、素子数の増加に伴って消費電
力が増加することとともに、各素子において熱雑音を発
生するものであるために信号対雑音比が悪くなる。特
に、記録密度を高くした磁気ディスクメモリ装置では、
読み出し信号レベルが小さくなり、上記雑音との相対的
なレベル差が小さくなるので、磁気ディスクメモリから
の読み出し信号を増幅する可変利得アンプでは低雑音化
が必須となるものである。
【0006】この発明の目的は、回路の簡素化と低消費
電力及び低雑音化を実現した可変利得アンプを提供する
ことにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明ら
かになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、正相の入力信号を受ける第
1の差動増幅素子の出力ノードに、基準電圧を受ける第
3と第4の差動素子と、利得制御電圧を受ける第5の差
動素子を設け、逆相の入力信号を受ける第2の差動増幅
素子の出力ノードに、基準電圧を受ける第7と第8の差
動素子と、利得制御電圧を受ける第6の差動素子を設
け、上記第3、第6及び第7の差動素子の出力ノードに
共通に第1の負荷抵抗を設け、上記第4、第5及び第8
の差動素子の出力ノードに共通に第2の負荷抵抗を設
け、上記第3と第4及び第7と第8の差動素子のサイズ
を同一に形成し、上記第5と第6の差動素子を上記第
3、第4、第7及び第8の差動素子に対して2倍のサイ
ズに形成して上記第1と第2の負荷抵抗で発生した電圧
差を出力電圧とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係る可変利
得アンプの一実施例の回路図が示されている。同図の各
素子は、公知の半導体集積回路の製造技術により、図示
しないバイアス回路、制御電圧回路及び他の回路ブロッ
クとともに1つの半導体基板上に形成される。
【0009】端子INXとINYから供給される入力信
号ΔVは、差動増幅トランジスタQ1とQ2のベースに
供給される。これらの差動増幅トランジスタQ1とQ2
のエミッタには、それぞれエミッタ抵抗R3とR4が設
けられる。これらのエミッタ抵抗R3とR4の共通接続
された他端と回路の接地電位GNDとの間には、動作電
流を流す定電流源I1が設けられる。
【0010】一方の差動増幅トランジスタQ1の出力ノ
ードであるコレクタには、利得制御動作を行う差動トラ
ンジスタQ3、Q4及びQ5の共通接続されたエミッタ
が接続される。他方の差動増幅トランジスタQ2の出力
ノードであるコレクタには、利得制御動作を行う差動ト
ランジスタQ6、Q7及びQ8の共通接続されたエミッ
タが接続される。
【0011】上記差動トランジスタQ3〜Q8のうち、
差動トランジスタQ3とQ4、Q7とQ8のベースに
は、基準電圧VREFが供給される。残りの差動トラン
ジスタQ5とQ6のベースには、利得制御電圧VAGC
が供給される。そして、上記差動トランジスタQ3とQ
6及びQ7の共通接続されたコレクタと電源電圧VCC
との間に負荷抵抗R1が設けられる。残りの差動トラン
ジスタQ4とQ5及びQ8の共通接続されたコレクタと
電源電圧VCCとの間に負荷抵抗R2が設けられる。
【0012】この実施例では、上記トランジスタQ3と
Q4及びQ7とQ8は、少なくとも実質的なエミッタサ
イズが等しく形成されることにより、同じ入力条件では
同じ電流が流れるようにされる。これに対して、上記ト
ランジスタQ5とQ6は、その少なくとも実質的なエミ
ッタサイズが上記トランジスタQ3とQ4及びQ7とQ
8に対して2倍に形成されることにより、上記と同じ入
力条件のときには2倍の電流が流れるようにされる。つ
まり、基準電圧VREFと利得制御電圧VAGCとが等
しいとき、トランジスタQ6に流れる電流i2とトラン
ジスタQ7に流れる電流i3との電流比は、2:1のよ
うになる。
【0013】上記負荷抵抗R1とR2の出力ノード、つ
まり負荷抵抗R1と差動トランジスタQ3、Q6、Q7
のコレクタとの接続点、及び負荷抵抗R2と差動トラン
ジスタQ4、Q5、Q8のコレクタとの接続点はそれぞ
れ出力端子OXとOYに接続され、これらの出力端子O
XとOYにおける電圧差である上記負荷抵抗R1とR2
とで発生した電圧の差分が出力信号として取り出され
る。
【0014】この実施例の大まかな利得制御動作は次の
通りである。一方の差動増幅トランジスタQ1の出力ノ
ードであるコレクタに流れる電流がI+Δiで、他方の
差動トランジスタQ2の出力ノードであるコレクタに流
れる電流がI−Δiであるとする。上記電流Iは直流成
分であり、+Δiと−Δiは信号成分である。
【0015】利得制御回路において、基準電圧VREF
に対して利得制御電圧VAGCが低い電圧とされ、約−
0.2V以下のときには上記基準電圧VREFがベース
に供給された差動トランジスタQ3、Q4、Q7、Q8
がオン状態にされ、上記利得制御電圧VAGCがベース
に供給された差動トランジスタQ5とQ6はオフ状態に
される。
【0016】上記差動増幅トランジスタQ1のコレクタ
直流電流Iは、オン状態の差動トランジスタQ3とQ4
により1/2ずつに分配されて負荷抵抗R1とR2に流
れるようにされる。差動増幅トランジスタQ2のコレク
タ直流電流Iは、オン状態の差動トランジスタQ7とQ
8により1/2ずつに分配されて負荷抵抗R1とR2に
流れるようにされる。したがって、負荷抵抗R1とR2
には、それぞれI/2+I/2=Iの等しい電流が流れ
て直流バイアス電圧の変化は生じない。
【0017】上記差動増幅トランジスタQ1のコレクタ
信号電流+Δiは、オン状態の差動トランジスタQ3と
Q4により1/2ずつに分配されて負荷抵抗R1とR2
に流れるようにされる。差動増幅トランジスタQ2のコ
レクタ信号電流−Δiは、オン状態の差動トランジスタ
Q7とQ8により1/2ずつに分配されて負荷抵抗R1
とR2に流れるようにされる。したがって、負荷抵抗R
1とR2には、それぞれ+Δi/2−Δi/2=0とな
り信号成分の利得が零にされる。
【0018】利得制御回路において、基準電圧VREF
に対して利得制御電圧VAGCを等しく設定して0Vに
したときには上記基準電圧VREFがベースに供給され
た差動トランジスタQ3〜Q8のベース電位の全て等し
くされて、上記各トランジスタのエミッタサイズ比例し
て電流の分配が行われる。
【0019】上記差動増幅トランジスタQ1のコレクタ
直流電流Iは、上記差動トランジスタQ3、Q4、Q5
により1:1:2の比率で分配される。同様に差動増幅
トランジスタQ2のコレクタ直流電流Iも、上記差動ト
ランジスタQ6、Q7、Q8により2:1:1の比率で
分配される。したがって、負荷抵抗R1に流れる電流i
Aの直流電流について説明すると、トランジスタQ3を
通して流れる電流i1と、トランジスタQ6を通して流
れる電流i2と、トランジスタQ7を通して流れる電流
i3の和(i1+i2+i3)となる。上記電流i1と
i3は、上記分配比によりI/4であり、上記電流i2
は、上記分配比によりI/2である。したがって、抵抗
R1に流れる電流iAの直流成分は、I/4+I/4+
I/2=Iとなり、前記の場合と同様であり直流電圧の
変化はない。他方の負荷抵抗R2にも上記抵抗R1と同
様の電流Iが流れるるため、直流バイアス電圧の変化は
生じない。
【0020】上記差動増幅トランジスタQ1のコレクタ
信号電流+Δiも、上記同様に差動トランジスタQ3、
Q4、Q5により1:1:2の比率で分配される。同様
に差動増幅トランジスタQ2のコレクタ信号電流−Δi
も、上記差動トランジスタQ6、Q7、Q8により2:
1:1の比率で分配される。ここで注目すべきは、直流
電流と異なり上記差動増幅トランジスタQ1とQ2のコ
レクタ信号電流が互いに逆位相の電流+Δiと−Δiで
ある。したがって、上記負荷抵抗R1に流れる電流iA
の交流電流についてみると、(i1+i2+i3)は、
+Δi/4−Δi/2−Δi/4=−Δi/2となる。
また、上記負荷抵抗R2に流れる交流電流は、+Δi/
4+Δi/2−Δi/4=+Δi/2となる。つまり、
上記差動増幅トランジスタQ1とQ2で形成された信号
電流が半分ずつ出力され、利得制御範囲の1/2に設定
される。
【0021】利得制御回路において、基準電圧VREF
に対して利得制御電圧VAGCを高く電圧とし、約+
0.2V以上のときには上記基準電圧VREFがベース
に供給された差動トランジスタQ3、Q4、Q7、Q8
がオフ状態にされ、上記利得制御電圧VAGCがベース
に供給された差動トランジスタQ5とQ6はオン状態に
される。
【0022】上記差動増幅トランジスタQ1のコレクタ
直流電流Iは、オン状態の差動トランジスタQ5負荷抵
抗R2に流れるようにされる。差動増幅トランジスタQ
2のコレクタ直流電流Iは、オン状態の差動トランジス
タQ6負荷抵抗R1に流れるようにされる。したがっ
て、負荷抵抗R1とR2には、それぞれ上記直流電流I
の等しい電流が流れるようにされて、直流バイアス電圧
の変化は生じない。
【0023】上記差動増幅トランジスタQ1のコレクタ
信号電流+Δiは、オン状態の差動トランジスタQ5に
より負荷抵抗R1流れるようにされる。差動増幅トラン
ジスタQ2のコレクタ信号電流−Δiは、オン状態の差
動トランジスタQ6により負荷抵抗R2に流れるように
される。したがって、負荷抵抗R1とR2には、それぞ
れ−Δiと+Δiの信号電流が流れて最大利得の出力電
圧を得ることができる。
【0024】以上は、最も回路動作が理解しやてい利得
制御電圧VAGCについて定性的説明したが、これを定
量的に説明するなら次のようになる。
【0025】前記入力端子INXとINYとの間にΔV
の入力信号が印加されたときの差動増幅トランジスタの
コレクタ電流をI+Δiとする。ここで、Δi=ΔV/
R3で求められる。同様に、差動増幅トランジスタのコ
レクタ電流をI−Δiとする。ここで、Δi=ΔV/R
4で求められる。つまり、上記差動増幅トランジスタQ
1とQ2のエミッタ抵抗R3とR4の抵抗値は等しく設
定される。
【0026】上記基準電圧VREFと利得制御電圧VA
GCとの差電圧による電流分配比をk:(1−k)とす
る。ただし、k≦1である。このとき、一方の負荷抵抗
R1に流れる電流iAを決定する差動トランジスタQ
3、Q6、Q7の各電流i1、i2、i3を求めると次
式(1)〜(3)のようになる。 i1=k/2×(I+Δi) ・・・・・・・・(1) i2=(1−k)×(I−Δi) ・・・・・・・・(2) i3=k/2×(I−Δi) ・・・・・・・・(1)
【0027】したがって、上記負荷抵抗R1に流れる電
流iAは、次式(4)のように表すことができる。 iA=(k/2×I+k/2+Δi) +(I−Δi−k×I+k×Δi) +(k/2×I−k/2+Δi) ・・・・・(4) つまり、右辺第2項と第3項でアンダーラインで示した
−k×Iとk/2×Iが電流分配比(ゲイン)kによる
出力バイアスレベルを変動させる成分であるが、それを
右辺第1項のアンダーラインで示したk/2×Iを加え
ることによりキャンセルさせるように作用することがが
判る。信号成分Δiは、上記第1項と第3項がキャンセ
ルされて第2項が出力される。
【0028】他方の負荷抵抗R2については、説明を省
略するが、直流電流Iに関しては上記抵抗R1と同様で
あり、交流成分に関しては上記信号成分Δiの符号が+
と−が逆になるだけで同様であるので説明を省略する。
上記のようにして、負荷抵抗R1には、I−(1−k)
×Δiの電流iAが流れ、負荷抵抗R2には、I+(1
−k)×Δiの電流が流れて利得制御動作が行われる。
【0029】図2には、この発明に係る可変利得アンプ
の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例で
は、利得制御を行うトランジスタQ5とQ6とがそれぞ
れ並列接続された2つのトランジスタQ5とQ5’及び
Q6とQ6’により構成される。つまり、トランジスタ
Q3〜Q8、Q5’とQ6’とは全てが同一のサイズに
形成される。上記同一のサイズのトランジスタを用い、
それを並列接続させることで、上記のような同一の入力
条件のときに2倍の電流i2を流すような回路構成にす
るものである。
【0030】この発明に係る可変利得アンプにおいて
は、利得制御電圧VAGCを基準電圧VREFに対して
正負の電圧範囲で変化させ、電流分配制御を行う差動ト
ランジスタQ3〜Q8をオン状態からオフ状態まで、あ
るいは逆にオフ状態からオン状態まで切り換えるように
して利得制御動作を行うようにするものであり、利得制
御電圧範囲を広くすることができる。そして、前記のよ
うに1電源電圧で動作させるようにし、基準電圧VRE
Fを中間電圧とした場合でも、上記利得制御電圧VAG
Cが上記基準電圧VREFに対して負電圧にならないよ
うな特別な回路が不要にできるので使い勝手を良くする
ことができる。
【0031】この実施例では、図5に示した可変利得ア
ンプに比べて、その素子数及び動作電流源を大幅に低減
させている。この結果、消費電力を低減できることの
他、熱雑音の発生源であるトランジスタや抵抗の数を少
なくできるため、回路全体で発生する雑音を低減でき
る。したがって、入力端子INXとINYに供給される
入力信号ΔVに対する上記総合の熱雑音を相対的に小さ
くできる。言い換えるならぱ、微小な入力信号ΔVまで
せ増幅することができる高感度化を実現することができ
るものとなる。ちなみに、図5の可変利得アンプとの入
力換算雑音を比較すると、上記図5の回路を1とする
と、本願発明では0.77のように大幅に低減できる。
【0032】図3には、この発明に係る可変利得アンプ
を用いた自動利得制御回路の一実施例のブロック図が示
されている。上記のような可変利得アンプVAGの一対
の入力端子INXとINYに入力信号が供給される。上
記可変利得アンプVAGの出力端子OXとOYの出力信
号は振幅検出回路に入力される。振幅検出回路は、上記
出力端子OXとOYから得られる信号振幅が所望の電圧
となるように上記基準電圧VREFに対する利得制御電
圧VAGCを発生させる。このような負帰還径路を挿入
することにより、入力信号の変化に対しも一定の出力信
号を得ることができる自動利得制御回路を得ることがで
きる。
【0033】図4には、この発明に係る可変利得アンプ
VAGを用いた磁気ディスク装置の一実施例の概略ブロ
ック図が示されている。磁気ディスクからリード/ライ
ト回路(R/W LSI)を介して読み出された信号
は、信号処理回路(PRML)に搭載された上記可変利
得アンプVAGにより一定の信号振幅に増幅される。上
記可変利得アンプVAGの出力信号は、ロウパスフィル
タLPFを通してアナログ/ディジタル変換回路ADC
に供給され、ディジタル信号に変換されてコントローラ
等に出力される。
【0034】サーボ回路は、上記ディスクの回転制御を
行うものであり、上記読み出し信号に含まれるクロック
信号に検知し、上記ディスクを回転させるモータの回転
制御を行う。VCOは、電圧制御発信回路であり、ディ
スクに書き込まれたクロックに同期したクロック信号を
発生させ、上記ADCやディジタル回路部に供給する。
書き込みディジタル信号は、書き込みパルス発生回路W
PCによりNRZ等の符号変換が行われて上記リード/
ライト回路(R/W LSI)を介してディスクに書き
込まれる。
【0035】上記のような磁気ディクス信号処理回路に
おいては、高記録密度化のために読み出し信号振幅は小
さくなり、上記可変利得アンプVAGの低雑音化が要求
される傾向にある。したがって、本願発明に係る低雑音
化の可変利得アンプVAGを搭載することで、高記録密
度化したディスク装置においても安定した読み出し動作
を行うにすることができる。
【0036】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。 (1) 正相の入力信号を受ける第1の差動増幅素子の
出力ノードに、基準電圧を受ける第3と第4の差動素子
と、利得制御電圧を受ける第5の差動素子を設け、逆相
の入力信号を受ける第2の差動増幅素子の出力ノード
に、基準電圧を受ける第7と第8の差動素子と、利得制
御電圧を受ける第6の差動素子を設け、上記第3、第6
及び第7の差動素子の出力ノードに共通に第1の負荷抵
抗を設け、上記第4、第5及び第8の差動素子の出力ノ
ードに共通に第2の負荷抵抗を設け、上記第3と第4及
び第7と第8の差動素子のサイズを同一に形成し、上記
第5と第6の差動素子を上記第3、第4、第7及び第8
の差動素子に対して2倍のサイズに形成して上記第1と
第2の負荷抵抗で発生した電圧差を出力電圧とすること
により、素子数及び消費電流を低減しつつ出力直流電圧
を一定にすることができるという効果が得られる。
【0037】(2) 上記素子数の低減により低雑音化
が可能となり、高感度の可変利得アンプを得ることがで
きるという効果が得られる。
【0038】(3) 上記第5と第6の差動素子は、上
記第上記第3、第4、第7及び第8の差動素子と同じサ
イズに形成された差動素子を2個並列接続することによ
り、トランジスタの整合性をより高くすることができる
という効果が得られる。
【0039】(4) 上記可変利得アンプは、磁気ディ
スク装置用の信号処理回路に設けられ、磁気ディスクか
らの読み出し信号を一定の信号振幅に増幅するものに用
いることより、より高記録密度のものまで適用範囲を拡
大することができるという効果が得られる。
【0040】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、増幅
素子はバイポーラ型トランジスタの他MOSFET(絶
縁ゲート型電界効果トランジスタ)を用いるものであっ
てもよい。電流分配比を決めるサイズは、バイポーラ型
トランジスタの場合には実質的なエミッタ面積であり、
上記MOSFETの場合には等しいチャンネル長のとで
のチャンネル幅となるものである。出力信号は、利得が
半分になってしまうが、上記負荷抵抗R1又はR2をダ
ミーとし或いは省略して一方の抵抗R2又はR1で形成
された電圧としてもよい。この発明は、可変利得アンプ
として広く利用できる。
【0041】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、正相の入力信号を受ける第
1の差動増幅素子の出力ノードに、基準電圧を受ける第
3と第4の差動素子と、利得制御電圧を受ける第5の差
動素子を設け、逆相の入力信号を受ける第2の差動増幅
素子の出力ノードに、基準電圧を受ける第7と第8の差
動素子と、利得制御電圧を受ける第6の差動素子を設
け、上記第3、第6及び第7の差動素子の出力ノードに
共通に第1の負荷抵抗を設け、上記第4、第5及び第8
の差動素子の出力ノードに共通に第2の負荷抵抗を設
け、上記第3と第4及び第7と第8の差動素子のサイズ
を同一に形成し、上記第5と第6の差動素子を上記第
3、第4、第7及び第8の差動素子に対して2倍のサイ
ズに形成して上記第1と第2の負荷抵抗で発生した電圧
差を出力電圧とすることにより、素子数及び消費電流を
低減しつつ出力直流電圧を一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る可変利得アンプの一実施例を示
す回路図である。
【図2】この発明に係る可変利得アンプの他の一実施例
を示す回路図である。
【図3】この発明に係る可変利得アンプを用いた自動利
得制御回路の一実施例を示すブロック図である。
【図4】この発明に係る可変利得アンプが用いられる磁
気ディスク装置の一実施例の概略ブロック図である。
【図5】この発明に先立って検討された可変利得アンプ
の回路図である。
【符号の説明】
Q1〜Q8…トランジスタ、R1〜R4…抵抗、VGA
…可変利得アンプ、LPF…ロウパフィルタ、ADC…
アナログ/ディジタル変換回路、VCO…電圧制御型発
振回路、WPC…書き込みパルス発生回路、R/W L
SI…リード/ライト集積回路、I1〜14…電流源。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号が入力ノードに供給された一対
    からなる第1と第2の差動増幅素子と、 上記第1の差動増幅素子の出力ノードに設けられ、基準
    電圧を受ける第3と第4の差動素子と、利得制御電圧を
    受ける第5の差動素子と、 上記第2の差動増幅素子の出力ノードに設けられ、基準
    電圧を受ける第7と第8の差動素子と、利得制御電圧を
    受ける第6の差動素子と、 上記第3、第6及び第7の差動素子の出力ノードに共通
    に設けられた第1の負荷抵抗と、 上記第4、第5及び第8の差動素子の出力ノードに共通
    に設けられた第2の負荷抵抗と備え、 上記第3と第4及び第7と第8の差動素子のサイズを同
    一に形成し、上記第5と第6の差動素子を上記第3、第
    4、第7及び第8の差動素子に対して2倍のサイズに形
    成し、 上記第1と第2の負荷抵抗で発生した電圧差を出力電圧
    とすることを特徴とする可変利得アンプ。
  2. 【請求項2】 上記第5と第6の差動素子は、上記第上
    記第3、第4、第7及び第8の差動素子と同じサイズに
    形成された差動素子を2個並列接続して用いるものであ
    ることを特徴とする請求項1の可変利得アンプ。
  3. 【請求項3】 上記差動増幅素子及び差動素子は、バイ
    ポーラ型トランジスタにより構成されるものであること
    を特徴とする請求項1又は請求項2の可変利得アンプ。
  4. 【請求項4】 上記可変利得アンプは、磁気ディスク装
    置用の信号処理回路に設けられ、磁気ディスクからの読
    み出し信号を一定の信号振幅に増幅するものであること
    を特徴とする請求項1の可変利得アンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003060456A (ja) * 2001-08-16 2003-02-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 利得可変増幅回路
JP2007189569A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Ricoh Co Ltd 増幅器およびこれを用いた無線通信機器

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