JPH11184263A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11184263A
JPH11184263A JP36457497A JP36457497A JPH11184263A JP H11184263 A JPH11184263 A JP H11184263A JP 36457497 A JP36457497 A JP 36457497A JP 36457497 A JP36457497 A JP 36457497A JP H11184263 A JPH11184263 A JP H11184263A
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Takashi Tomizawa
岳志 冨沢
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被帯電体に伸びて当接する接触式帯電手段の
帯電部材を用いた帯電により、転写においては当接部の
上流側での過剰な放電による画像不良を防止し、かつ転
写効率を向上させることができ、記録材の吸着において
は吸着力を向上して、高湿環境下における吸着力の低下
を防止し、また厚紙の吸着行程を1回で済ます等を可能
とした画像形成装置を提供することである。 【解決手段】 接触式の転写帯電手段30は、電極32
に転写帯電部材として導電性の板からなるブレード34
を取り付けてなり、ブレード34は、転写ドラム8に向
けてたとえば転写ドラム8の移動方向上流側から下流側
に傾斜して伸びて、先端の上流側の角部で転写ドラム8
を介して感光ドラム1に当接する。その転写ドラム8の
当接部における接線とブレード34がなす当接角αをα
=45゜、ブレード34の当接部の角部の先端角βをβ
=130゜として、α+βを160゜から180゜の範
囲内に制御した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式ある
いは静電記録方式を採用した画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の一例として図8に
カラー複写機の構成を示す。
【0003】図示のカラー複写機においては、画像形成
部に像担持体である感光ドラム1が図の矢印方向に回転
すべく回転自在に軸支され、その周囲に画像形成手段が
配置されている。
【0004】感光ドラム1の周囲には、露光ランプ2
1、一次帯電器2、光源装置(図示せず)、この光源装
置からの光を走査するポリゴンミラー(図示せず)、お
よび感光ドラム1の表面電位を検知する電位センサー
(図示せず)が設置されている。
【0005】光源装置から各色成分の画像信号に応じた
光が発せられ、その光をポリゴンミラーを回転させるこ
とによって走査し、その走査光の光束を反射ミラーによ
って偏向し、fθレンズを介して感光ドラム1の母線上
に集光して、感光ドラム1上に画像信号に応じた各色成
分の静電潜像が順次形成される。
【0006】感光ドラム1の横方に現像装置3が設置さ
れている。現像装置3は、マゼンタ現像器3a、シアン
現像器3b、イエロー現像器3cおよびブラック現像器
3dからなっている。これらの現像器3a、3b、3c
および3dには、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン
およびブラックの色の現像剤が供給装置によって所定量
充填されている。上記現像器3a〜3dは、感光ドラム
1の外周面と対向する現像位置に移動されて、感光ドラ
ム1上に形成された静電潜像の現像を行う。
【0007】感光ドラム1の斜め下方には、記録材担持
体である転写ドラム8が設置されている。この転写ドラ
ム8には、画像形成装置本体の側部に設置された記録材
カセット60から記録材6が、レジストローラ13等を
介して搬送される。転写ドラム8は、ポリエチレンテレ
フタレートやポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネー
ト、ポリウレタンなどの樹脂フィルムを、2つのリング
を連結部材で連結した枠体にあわせて接合して、ドラム
形状にしたものである。
【0008】このカラー画像形成装置の全体の動作を4
色の画像形成の場合を例にとって簡単に説明する。感光
ドラム1が回転し、その表面を帯電器2によって一様に
帯電する。つぎに図示しない原稿の1色目のたとえばマ
ゼンタの画像信号によって変調したレーザー光を感光ド
ラム1に照射し、感光ドラム1上にマゼンタの静電潜像
を形成する。そしてその潜像を予め現像位置に定置した
マゼンタ現像器3aによって現像して、感光ドラム1上
に1色目のマゼンタトナー像を形成する。
【0009】一方、カセット60から記録材6が、レジ
ストローラ13等によって転写ドラム8に沿う方向に押
し出される。この記録材6の押し出しと同時に、吸着帯
電手段40の吸着帯電部材44に図示しない電源から吸
着電圧を印加して、吸着帯電部材44を転写ドラム8の
裏面に押しつけ、さらに、その対向電極となる接地部材
の吸着ローラ46を転写ドラム8の表面に押しつけるこ
とにより、裏面側から転写ドラム8を吸着帯電して、記
録材6を転写ドラム8上に静電的に担持する。この転写
ドラム8は感光ドラム1と同期して矢印方向に回転して
おり、記録材6は感光ドラム1と転写ドラム8とが対向
した画像転写部に搬送される。
【0010】転写ドラム8の画像転写部の内側位置に
は、接触式の転写帯電手段30が設置されている。接触
式の転写帯電手段30は、図9に示すように、電極32
に転写帯電部材として、転写ドラム8の移動方向と平行
な面内に厚み方向を有する導電性の板からなる基体(ブ
レード)34を取り付けてなっている。導電性ブレード
34は、転写ドラム8の移動方向のたとえば上流側から
下流側に傾斜して転写ドラム8に向けて伸びて、その上
流側の角度βの角部で転写ドラム8を介して感光ドラム
1に、傾斜角度α(感光ドラム1表面の当接部における
接線に対してブレード34がなす角度)で当接されてい
る。
【0011】画像転写部に搬送された記録材6は、図示
しない転写電源により電極32を介してブレード34に
転写電圧を印加することにより、そこを通過する間に感
光ドラム1上のマゼントトナー像が転写される。転写ド
ラム8はそのまま回転を続けて、つぎの2色目のシアン
トナー像の転写に備える。
【0012】マゼンタトナー像の転写が終了したら、ク
リーニング部材5によって感光ドラム1上の転写残りの
トナーをクリーニングした後、同様に、帯電器2による
帯電、レーザー光の照射以下を行って、感光ドラム1上
につぎの2色目のシアントナー像を形成し、そのシアン
トナー像を記録材6上にマゼンタトナー像の上から重ね
合わせて転写する。同様な画像形成行程を3色目のイエ
ローおよびブラックについても行って、記録材6上に4
色のトナー像を重ね合わせて転写したカラー画像を得
る。
【0013】4色のトナー像が転写された記録材6は、
分離爪の作用によって転写ドラム8から剥離して、搬送
ベルト等によって定着器7に送る。
【0014】定着器7は、定着ローラ71、加圧ローラ
72と、それらの耐熱性クリーニング部材73、74
と、定着ローラ71、加圧ローラ72内に収納された加
熱ヒータ75、76と、ジメチルシリコーンオイルなど
の離型剤オイルを定着ローラ71に塗布する塗布ローラ
77と、その離型剤オイルを供給するオイル溜め78
と、定着温度制御用のサーミスタ79とから構成されて
いる。定着器7は、搬送された記録材6を定着ローラ7
1と加圧ローラ72により加熱および加圧して、各色の
トナー像の混食および記録材6への固定を行い、フルカ
ラーのプリント画像に形成する。
【0015】転写ドラム8上に残留したトナーは、除電
器14および15によって除電して静電吸着力を取り除
いた後、回転するファーブラシ16によって掻き落と
す。残留トナーの除去手段としては、他にブレードまた
は不織布が単独または併用して用いられる。
【0016】かかる構成において、感光ドラム1上のト
ナー像を記録材6に忠実に転写させるために、画像転写
部の転写ドラム8と感光ドラム1との当接点に記録材6
が入る側を上流側とし、当接点から記録材がでてくる側
を下流側としたとき、感光ドラムと転写ドラムとの当接
点の上流側近傍において転写電界を遮蔽することを行っ
ている。これによれば、感光ドラム上のトナー像からト
ナー粒子が飛び散るのが防止され、トナー像を記録材上
に忠実に転写させることができる。
【0017】このようなことから、転写帯電手段の上流
側に電界規制部材を設けることが広く行われるようにな
った。たとえば先の図9に示すように、接触式の転写帯
電手段30の導電性ブレード34の上流側の側面に電界
規制部材36を設け、転写帯電手段が、図10に示すよ
うに、非接触式の転写帯電手段であるコロトロン帯電器
62である場合には、その帯電器62の上流側に電界規
制部材66を設ける。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すように、転写ドラム8を介して感光ドラム1に当接
する、ブレード34の上流側の角部の角度(先端角)
β、および感光ドラム1の表面の当接部における接線に
対してブレード34がなす当接角αは、従来、α=45
゜〜60°であり、β=90゜であるため、ブレード3
4の感光ドラム1との当接部の上流側と下流側に形成さ
れる放電領域201、202は、幅180〜210μm
程度でほぼ等しく形成される。
【0019】このため、転写ドラム8を構成する転写シ
ート裏面と導電性ブレード34との電位差の大きい上流
側が過剰放電となって、転写不良の原因となる。また画
像形成装置の高速化が進むと、上記の放電領域幅では充
電時間が不十分で、転写効率の低下を招く。
【0020】同様な当接部の上流側での過剰放電による
問題は、記録材を転写ドラム8に吸着させる吸着帯電部
材42においても生じ、吸着力の低下を招く。
【0021】さらに、記録材吸着の場合には、たとえば
気温30℃、湿度80%の高湿度環境下で、吸着力が低
下するという問題が元々ある。また坪量128g/m2
以上の厚紙においては、1回の吸着行程で十分な吸着力
が確保できないため、2回の吸着行程によって吸着力を
得ており、このため厚紙の画像出力は通常の場合よりも
時間がかかる問題もある。
【0022】従って、本発明の目的は、被帯電体に伸び
て当接する接触式帯電手段の帯電部材を用いた帯電によ
り、転写においては当接部の上流側での過剰な放電によ
る画像不良を防止し、かつ転写効率を向上させることが
でき、記録材の吸着においては吸着力を向上して、高湿
環境下における吸着力の低下を防止し、また厚紙の吸着
行程を1回で済ませて、画像の出力時間を短縮すること
を可能とした画像形成装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
トナー像が形成される像担持体と、記録材を担持して像
担持体に搬送する、前記像担持体と当接しながら移動す
る記録材担持体と、該記録材担持体と当接する導電性基
体を有する帯電部材とを備え、該導電性基体は記録材担
持体の移動方向と平行な面内に厚み方向を有する板状の
形状をしており、前記板状の導電性基体は、記録材担持
体方向に伸びてこれと当接した画像形成装置において、
前記記録材担持体の導電性基体との当接部における接線
と、導電性基体とがなす当接角αと、導電性基体の記録
材担持体との当接部の角部の先端角βとの和α+βが、
160゜以上、180゜以下であることを特徴とする画
像形成装置である。
【0024】本発明の一態様によれば、前記帯電部材
は、導電性基体が記録材担持体を介して像担持体と当接
して、像担持体上に形成されたトナー像を記録材担持体
上に担持された記録材上に転写する転写帯電部材であ
る。本発明の他の態様によれば、前記帯電部材は、導電
性基体が記録材担持体を介して接地部材と当接して、記
録材を記録材担持体に吸着させる吸着帯電部材である。
前記接地部材が抵抗を介して接地された。前記導電性基
体の少なくとも当接部側に潤滑層を設けた。
【0025】また、本発明は、トナー像が形成される第
1の像担持体と、第1の像担持体からトナー像が転写さ
れる、前記像担持体と当接しながら移動する第2の像担
持体と、第1の像担持体上のトナー像を第2の像担持体
に転写する、該第2の像担持体を介して第1の像担持体
と当接する導電性基体を有する帯電部材とを備え、該導
電性基体は記録材担持体の移動方向と平行な面内に厚み
方向を有する板状の形状をしており、その板状の導電性
基体は、第2の像担持体方向に伸びて第2の像担持体を
介して第1の像担持体と当接する画像形成装置におい
て、前記第1の像担持体の導電性基体との当接部におけ
る接線と、導電性基体とがなす当接角αと、導電性基体
の第1の像担持体との当接部の角部の先端角βとの和α
+βが、160゜以上、180゜以下であることを特徴
とする画像形成装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0027】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例における画像
転写部を示す断面図で、本発明における帯電部材の最も
一般的な例を示している。本実施例では、その帯電部材
を図8に示した従来のカラー電子写真記録装置の転写帯
電手段に応用した場合について述べる。
【0028】図1に示した接触式の転写帯電手段30
は、電極32に転写帯電部材として、転写ドラム8の移
動方向と平行な面内に厚み方向を有する導電性の板から
なる基体(ブレード)34を取り付けてなっており、導
電性ブレード34は、転写ドラム8の移動方向上流側か
ら下流側に傾斜して転写ドラム8に向けて伸びて、転写
ドラム8を介して感光ドラム1に当接されている。ブレ
ード34の上流側の側面には、上流側の転写電界を規制
する規制部材36が設けられている。
【0029】また、ブレード34の転写ドラム8への当
接部分の摩擦劣化を防止するため、少なくともブレード
34の転写ドラム8への当接部の上流側に潤滑層37が
設けられている。本実施例では、ポリアミド6(ナイロ
ン6)を潤滑層37に用いたが、その他の潤滑材を用い
ることもできる。
【0030】上記の導電性ブレード34は、先端の上流
側の角部、すなわち当接部の角度(先端角)が角度βを
有し、また感光ドラム1の当接部における接線に対して
なす角度(当接角)が角度αを有している。導電性ブレ
ード34の当接部の上流側での過剰な放電を防いで、上
流側過剰放電による画像不良を防止し、かつ転写効率を
向上させるためには、導電性ブレード34の当接角α
と、先端角βの和α+βが大きい方がよく、本発明で
は、α+βを160゜以上で180゜以下になるように
設定した。特に170゜以上で175゜以下にすること
が最適である。
【0031】導電性ブレード34は、SBR、BR、E
PDM、PV、Siゴム、クロロプレン、エピクロルヒ
ドリンゴム等に、導電性フィラーとしてカーボンブラッ
クや顔料等を添加してなっており、導電性フィラーの添
加により電気抵抗率を102〜1010Ωcmの範囲内の
任意の値に制御されている。ブレード34の硬度は、J
IS−Aで20゜〜80゜の範囲内が好適であり、なか
でも40゜〜65゜のものが最適である。
【0032】本実施例では、ブレード34の材質を導電
性エピクロルヒドリンゴム、電気抵抗率を106 Ωc
m、硬度62゜(JIS−A)、厚さを1.5mmと
し、当接角α=45゜、先端角β=130゜とした(α
+β=175゜)。
【0033】従来のブレード34では、図9に示すよう
に、転写ドラム8を介して感光ドラム1に当接するとき
の当接角αと先端角βの和が大きくないので、導電性ブ
レード34の感光ドラム1との当接部の上流側と下流側
に放電領域201、202が、幅200μm程度に等し
く形成され、上流側が過剰放電になって、転写画像の不
良の原因になる。また画像形成装置の高速化が進むと、
上記の放電領域幅では、充電時間が不十分で転写効率の
低下を招く。
【0034】図2に、本実施例1の導電性ブレードおよ
び従来の導電性ブレードを用いた場合の、気温23℃、
湿度5%の低湿環境下での転写電流に対する画像濃度変
化の曲線(I−D曲線)を示す。記録材は開封直後の8
0g/m2 の紙を用いた。画像濃度は、単色ベタ画像を
形成し、それを濃度測定器 X−Rite404(登録
商標)を用いて測定したものである。
【0035】図2に示されるように、本実施例の導電性
ブレードを用いた場合には、転写効率が向上し、低い転
写電流でも転写効率および画像濃度を大きくすることが
できている。
【0036】以上から、本実施例によれば、従来と同様
な濃度を得るために、必要な転写電流値を減らすことが
できる。また上記した理由から、ブレード34の当接部
の上流側、下流側の放電量を規定するために、ブレード
34の先端の角部の角度βを規定するのみでは不十分で
あり、また当接角αを規定するのみでも不十分であり、
αとβの合計量を規定することが必要であることが分か
る。
【0037】従来から、転写効率を向上するために、転
写電流値を高めていくと、局所的な異常放電を招き、画
像上にバブル状の白抜けが現れることがある。従って、
本実施例のような構成をとることにより、転写電流値を
低い値に設定することが可能となり、バブル状白抜け等
の異常画像を回避することができる効果もある。
【0038】実施例2 本実施例は、図3に示すように、転写帯電手段30の導
電性ブレード34を、転写ドラム8の移動方向に対しカ
ウンター方向から、転写ドラム8を介して感光ドラム1
に当接した。
【0039】この場合も、実施例1と同様、ブレード3
4の当接角αおよび先端角βの和α+βを160゜から
180゜の範囲にすると好適であり、より好ましくは1
70゜〜175゜とする。
【0040】具体的には、本実施例の導電性ブレード3
4は、実施例1のブレードと同様の材質とし、それぞれ
の角度をα=110゜、β=65゜とした。このように
設定することにより、ブレード34の当接部の上流側と
感光ドラム1との間の距離を順方向当接の場合よりも離
すことができ、上流側での異常放電による異常画像を防
止することにより効果がある。
【0041】実施例3 図4は、本発明の画像形成装置のさらに他の実施例にお
ける記録材吸着部を示す断面図である。記録材吸着部に
は接触式の吸着帯電手段40が設置され、この吸着帯電
手段40は、電極42に吸着帯電部材として、転写ドラ
ム8の移動方向と平行な面内に厚み方向を有する導電性
の板からなる基体(ブレード)44を取り付けてなって
おり、導電性ブレード44は、転写ドラム8の移動方向
上流側から下流側に傾斜して転写ドラム8に向けて伸び
て、転写ドラム8を介して接地部材である吸着ローラ4
6に当接されている。ブレード44の上流側の側面に
は、上流側の転写電界を規制する規制部材47が設けら
れている。吸着ローラ46は、図5に示すように、抵抗
48を介して接地することもできる。
【0042】上記の導電性ブレード44は、先端の上流
側の角部、すなわち当接部の角度(先端角)が角度αを
有し、また吸着ローラ46の当接部における接線に対し
てなす角度(当接角)が角度βを有している。導電性ブ
レード44の当接部の上流側での過剰な放電を防いで、
記録材の吸着力を向上し、高湿環境下における吸着力の
低下を防止するためには、導電性ブレード44の当接角
αと先端角βの和α+βが大きい方がよく、本発明で
は、これを160゜以上で180゜以下になるように設
定した。本実施例では、当接角α=45゜、先端角β=
130゜とした。
【0043】図6に、本実施例3の導電性ブレードおよ
び従来の導電性ブレードを用いた場合の、気温30℃、
湿度80%の高湿環境下での吸着電流に対する記録材吸
着力変化の曲線を示す。記録材は開封直後の80g/m
2 の紙を用いた。
【0044】図6に示されるように、本実施例の導電性
ブレードを用いた場合には、吸着力が向上し、同じ吸着
電流に対して大きい吸着力を得ることができている。
【0045】本発明で行った上記の記録材吸着力の測定
法について図7により説明すると、まず、コピー動作を
開始し、記録材Pが吸着部により転写ドラム8に吸着さ
れ、記録材Pの全体が転写ドラム8に吸着し終わった状
態で、コピー動作を停止する。記録材PとしてはA4サ
イズ、A3サイズの紙のどちらを用いてもかまわない
が、スラスト方向の長さは297mmとする。記録材P
の先端から70mmまでを転写ドラム8に吸着させたま
まにし、記録材Pの残余の部分を転写ドラム8から剥が
す。そしてフォースゲージ(SHIMPO製Hand-Held DIGITA
L FORCE GAUGE )112を記録材Pの剥がした部分に接
着テープで止め、先端の70mmの部分を転写ドラム8
に吸着させてある状態の記録材Pを転写ドラム8の接線
方向に引っ張って剥がし、その剥がれるときの力をフォ
ースゲージ112で測定すれば、これが吸着力である。
【0046】以上、本発明の実施例を3例説明した。い
ずれも、感光ドラム1上に形成したトナー像を記録材6
上に直接転写して、画像を得る形式の画像形成装置であ
るが、本発明はこれに限らない。
【0047】すなわち、第1の像担持体である感光ドラ
ムに対し、これと当接しながら回動するベルト等を第2
の像担持体として配置し、第1の像担持体上に形成した
トナー像を第2の像担持体上に転写し、その後、第2の
像担持体から記録材上にトナー像を転写するようにした
画像形成装置において、その第2の像担持体を介して第
1の像担持体に当接する転写部材により、第1の像担持
体上のトナー像を第2の像担持体上に転写する際にも、
本発明を同様に適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被帯電体に伸びて当接する接触式帯電手段の帯電部材の
先端の当接角α、およびその当接する角部の先端角βの
合計量α+βを、160゜以上、180゜以下に規定し
たので、転写においては当接部の上流側での過剰な放電
による画像不良を防止し、かつ転写効率を向上させるこ
とができ、記録材の吸着においては吸着力を向上して、
高湿環境下における吸着力の低下を防止し、また厚紙の
吸着行程を1回で済ませて、画像の出力時間を短縮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例における画像
転写部を示す断面図である。
【図2】図1の画像転写部に設置した接触式転写帯電手
段の導電性ブレードおよび従来の導電性ブレードを用い
たときの、転写電流に対する画像濃度変化を示すグラフ
である。
【図3】本発明の他の一実施例における画像転写部を示
す断面図である。
【図4】本発明のさらに他の一実施例における記録材吸
着部を示す断面図である。
【図5】図4の記録材吸着部に設置した接触式吸着帯電
手段の導電性ブレードに対して対向電極となる接地部材
の吸着ローラを抵抗を介して設置しところを示す断面図
である。
【図6】図3の記録材吸着部に設置した接触式吸着帯電
手段の導電性ブレードおよび従来の導電性ブレードを用
いたときの、吸着電流に対する記録材の吸着力変化を示
すグラフである。
【図7】本発明で使用した記録材の吸着力の測定方法を
示す説明図である。
【図8】従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【図9】図8の画像形成装置の画像転写部に設置した接
触式転写帯電手段の導電性ブレードを示す断面図であ
る。
【図10】図8の画像転写部に設置することがある非接
触式の転写帯電手段のコロトロン帯電器を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 感光ドラム 8 転写ドラム 30 接触式転写帯電手段 34 導電性ブレード 37 潤滑層 40 接触式吸着帯電手段 44 導電性ブレード 46 吸着ローラ 48 抵抗

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される像担持体と、記録
    材を担持して像担持体に搬送する、前記像担持体と当接
    しながら移動する記録材担持体と、該記録材担持体と当
    接する導電性基体を有する帯電部材とを備え、該導電性
    基体は記録材担持体の移動方向と平行な面内に厚み方向
    を有する板状の形状をしており、前記板状の導電性基体
    は、記録材担持体方向に伸びてこれと当接した画像形成
    装置において、前記記録材担持体の導電性基体との当接
    部における接線と、導電性基体とがなす当接角αと、導
    電性基体の記録材担持体との当接部の角部の先端角βと
    の和α+βが、160゜以上、180゜以下であること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電部材は、導電性基体が記録材担
    持体を介して像担持体と当接して、像担持体上に形成さ
    れたトナー像を記録材担持体上に担持された記録材上に
    転写する転写帯電部材である請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電部材は、導電性基体が記録材担
    持体を介して接地部材と当接して、記録材を記録材担持
    体に吸着させる吸着帯電部材である請求項1の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記接地部材が抵抗を介して接地された
    請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記導電性基体の少なくとも当接部側に
    潤滑層を設けた請求項1〜4のいずれかの項に記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 トナー像が形成される第1の像担持体
    と、第1の像担持体からトナー像が転写される、前記像
    担持体と当接しながら移動する第2の像担持体と、第1
    の像担持体上のトナー像を第2の像担持体に転写する、
    該第2の像担持体を介して第1の像担持体と当接する導
    電性基体を有する帯電部材とを備え、該導電性基体は記
    録材担持体の移動方向と平行な面内に厚み方向を有する
    板状の形状をしており、その板状の導電性基体は、第2
    の像担持体方向に伸びて第2の像担持体を介して第1の
    像担持体と当接する画像形成装置において、前記第1の
    像担持体の導電性基体との当接部における接線と、導電
    性基体とがなす当接角αと、導電性基体の第1の像担持
    体との当接部の角部の先端角βとの和α+βが、160
    ゜以上、180゜以下であることを特徴とする画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性基体の少なくとも第1の像担
    持体との当接部側に潤滑層を設けた請求項6の画像形成
    装置。
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