JPH11272090A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11272090A
JPH11272090A JP10079293A JP7929398A JPH11272090A JP H11272090 A JPH11272090 A JP H11272090A JP 10079293 A JP10079293 A JP 10079293A JP 7929398 A JP7929398 A JP 7929398A JP H11272090 A JPH11272090 A JP H11272090A
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JP
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fixing
guide plate
recording sheet
image
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Pending
Application number
JP10079293A
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English (en)
Inventor
Munenari Nakano
統成 中野
Hironao Shirai
宏尚 白井
Kiyoyuki Yoshikawa
清之 吉川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価、小型かつ簡単な構成で、画像ムラを軽減
し、安定した転写性を確保できる画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】転写位置Tより転写材搬送方向上流側で転
写材に接触する転写前ガイド40と、記録シートPの搬
送方向先端が定着位置Fを通過する前で、かつ搬送方向
後端が転写前ガイド40から離反する前に、転写位置T
より搬送方向下流側で記録シートPに接触する定着前ガ
イド板63,ケーシング64とは、導電性材料で形成さ
れている。ケーシング65と、転写前ガイド板40と
は、漏れ電流帰還線71,72を介して導通されてお
り、漏れ電流帰還線71,72の漏れ電流合流点73と
グランドとの間には、抵抗81Aが介在されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタや
複写機などの画像形成装置に関し、特にトナー画像を転
写材上に静電転写する技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、レーザプリンタにおいては、図
11に示すように、パーソナルコンピュータなどから受
信した画像データに基づいて、画像を電子写真方式によ
り再現するものであって、光走査部100のレーザダイ
オードから出射される光ビームを受信した画像データで
光変調し、この光ビームで回転駆動される感光体ドラム
(像担持体)210の周面が露光走査されて、静電潜像
が形成される。この静電潜像は、現像器240からトナ
ーの供給を受けて現像され、これにより感光体ドラム周
面にトナー画像が形成される。
【0003】一方、この作像動作に同期して複写紙やO
HPシートなどの所定サイズの記録シート(転写材)P
が不図示の給紙カセットからレジストローラ300、転
写前ガイド板400を介して感光体ドラム210直下の
転写位置Tに搬送される。この転写位置Tにおいて、転
写用直流定電圧電源250から転写電圧VT が印加され
るコロナ転写器25Fの静電力により、感光体ドラム2
10に形成されたトナー像が記録シートP上に引き寄せ
られて直接転写される。その後、トナー像が転写された
記録シートPは、転写・定着間ガイド板500を介して
定着器600まで搬送され、定着装置600の定着上ロ
ーラ610、定着下ローラ620間の転写位置Fにおけ
る熱および圧力により記録シート表面のトナー粒子がシ
ート表面に溶融付着して定着される。
【0004】なお、記録シートPが薄紙や、湿気を帯び
た用紙のように腰が弱い場合であってもこの記録シート
Pが転写位置Tを確実に通過できるようにするために、
転写前ガイド板400、転写・定着間ガイド板500
は、転写位置Tの上流側および下流側直近にそれぞれ配
設されている。また、装置の小型化を図るために、定着
装置600の定着下ローラ620は、転写前ガイド板4
00との転写材搬送方向に沿った距離が記録シートPの
搬送方向の長さより短くなる位置に近接配設されてい
る。
【0005】ところで、低湿、すなわち乾燥した環境の
下では、記録シートPの転写位置Tへの搬送の途中での
摩擦で、記録シートPに電荷が蓄積される。この電荷が
蓄積された状態で記録シートPを転写位置Tに搬送する
と、蓄積された電荷が感光体ドラム21にスパークして
しまい、トナー画像の転写に悪影響を及ぼすおそれがあ
る。また、トナー画像の転写の際に誘電分極された電荷
が記録シートPに蓄積されたままとなったり、記録シー
トPの定着器600への搬送の際に転写・定着間ガイド
板500との摩擦によっても記録シートPに電荷が蓄積
される。この電荷が蓄積された状態で定着を行うと、記
録シートPが定着上ローラ610や下ローラ620に巻
き付いたり、定着されるべきトナーが定着ローラに付着
する現象(この現象を以下、「定着静電オフセット」と
いう。)が発生するおそれがある。
【0006】したがって、記録シートPに蓄積された電
荷を転写前にグランドに逃がすとともに、記録シートP
が定着位置Fを通過する前にこれに蓄積された電荷をグ
ランドに逃がす必要がある。この対策として、転写前ガ
イド板400を導電性材料で形成するとともに、定着装
置600内のシート接触部材、例えば定着下ローラ62
0を導電性材料で形成し、これらをグランドに直接接続
することが考えられる。
【0007】この一方、高湿環境下での吸湿により、あ
るいは表面コート層のため、表面が低抵抗値化した記録
シート(この表面が低抵抗値化した記録シートを以下、
「低抵抗紙」という。)を通紙してプリントする場合が
ある。この場合に、転写前ガイド板400および定着下
ローラ620がグランドに直接接続される構成である
と、トナーの転写に充当すべき転写電流が、当該低抵抗
紙および両側の転写前ガイド板400や定着下ローラ6
20をそれぞれ介してグランドに大量に漏れてしまう
(このようにトナー転写に寄与せずにグランドに漏れる
電流を以下、「漏れ電流」という。)。図12に転写前
ガイド板400をグランドに直接接続した場合における
転写位置T−転写前ガイド板400間の紙の表面抵抗
と、転写前ガイド板400側への漏れ電流(系列1)と
の関係を示す。この漏れ電流は、コロナ転写器25Fの
内部抵抗や、コロナ転写器25Fから流れる転写電流な
どによっても変化するが、転写位置T−転写前ガイド板
400間の記録シートの表面抵抗が小さくなると、大き
くなる。このような事情は、定着下ローラ620をグラ
ンドに直接接続した場合における転写位置T−定着下ロ
ーラ620間の紙の表面抵抗と、定着下ローラ620側
への漏れ電流(系列2)との関係にも同様に当てはま
る。この結果、転写電圧VT が低下し、感光体ドラム2
10側に流れるべき転写電流が不足するため、転写不良
が発生する。
【0008】そこで、従来のレーザプリンタにおいて
は、転写前ガイド板400とグランドとの間に抵抗素子
100を介在させるとともに、定着器60の定着下ロー
ラ620との間に抵抗素子200を介在させ、抵抗素子
100,200により漏れ電流を小さくして、転写不足
の解消を図るようになっている。このような技術は、特
公平5−29910号公報に開示されている。
【0009】なお、本願明細書においては、抵抗のほ
か、ツェナーダイオードや、パリスタ等のように、直流
電流に対して阻止効果を呈する部材を、「抵抗素子」と
いい、この抵抗素子が接続される線材の内部抵抗や、抵
抗素子が接続される部材の内部抵抗を含む概念として使
用する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プリンタでは、画像を低抵抗紙に再現する場合、記録シ
ートの搬送方向先端が定着下ローラ620に突入する前
後や、記録シートの搬送方向後端が転写前ガイド板40
0を離反する前後で、漏れ電流の量が大幅に変化する。
このため、1枚の記録シート内でトナー画像の転写効率
に大差ができ、再現画像に顕著な濃度ムラが発生した。
【0011】この問題を解決するために、転写用直流定
電圧電源250の内部抵抗を小さくし、低抵抗紙の先端
が定着下ローラ620に突入する前後や、低抵抗紙の後
端が転写前ガイド板400を離反する前後で漏れ電流が
大幅に変化しても、感光体ドラム側への転写電流をほぼ
一定にすることも考えられるが、そうすると転写用直流
定電圧電源250が高価となる。また、たとえ転写用直
流定電圧電源250の内部抵抗を小さくしたとしても、
コロナ転写器25Fの大きな内部抵抗が加算されるた
め、感光体ドラム側への転写電流をほぼ一定にすること
ができず、漏れ電流に逆比例して感光体ドラム側への転
写電流が小さくなってしまう。
【0012】また、記録シートの搬送方向先端が定着下
ローラ620に突入する前に記録シートの搬送方向後端
が転写前ガイド板400を離反してしまっているように
定着器をさらに下流に配設することも考えられるが、そ
れだけ記録シートの搬送経路を長くしなければならず、
装置が大型化する。
【0013】このような問題は、トナー画像を中間転写
体に一旦転写した後、中間転写体から記録シートにトナ
ー画像を静電転写方式で再転写する場合にも同様に生じ
る。
【0014】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、安価、小型かつ簡単な構成で、画像ムラを
軽減し、安定した転写性を確保できる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る画像形成装置は、像担持体に形成され
たトナー画像を所定の転写位置において搬送される転写
材上に静電転写した後、これを所定の定着位置で定着し
て画像を形成する画像形成装置であって、前記転写位置
より転写材搬送方向上流側で転写材に接触する第1の導
電部材と、前記記録シートの搬送方向先端が前記定着位
置を通過する前で、かつ搬送方向後端が前記第1の導電
部材から離反する前に、前記転写位置より搬送方向下流
側で転写材に接触する第2の導電部材とを有し、前記第
1の導電部材と第2の導電部材とが、共通の第1の抵抗
素子を介してグランドと接続されていることを特徴とす
る。
【0016】また、本発明に係る画像形成装置は、前記
第1の導電部材と第1の抵抗素子との間に介在される第
2の抵抗素子と、前記第2の導電部材と第1の抵抗素子
との間に介在される第3の抵抗素子と、をさらに備える
ことを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る画像形成装置は、前記
第1ないし第3の抵抗素子の抵抗値をそれぞれR1 ,R
2 ,R3 とし、第1ないし第3の抵抗素子の合成抵抗値
をR 0 としたとき、転写中、その抵抗値が下記式
(1)、式(2)および式(3)を同時に満たすように
設定されることを特徴とする。 R2 ≧R1 …(1) R3 ≧R1 …(2) 1GΩ≧R0 ≧100MΩ …(3)
【0018】さらに、本発明に係る画像形成装置は、前
記転写材上に静電転写されたトナー像を定着する定着装
置は、前記定着位置を形成する一対の定着上ローラおよ
び定着下ローラと、転写材が定着位置を通過するように
ガイドする前ガイド板とを含み、当該定着上ローラ、定
着下ローラ、定着前ガイド板の少なくとも1つを前記第
2の導電部材として用いることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明に
係る画像形成装置の実施の形態を、レーザプリンタに適
用した例について説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
係るレーザプリンタの全体の構成を示す図である。同図
に示すように、レーザプリンタ1は、パーソナルコンピ
ュータなどから受信した画像データに基づいて、画像を
電子写真方式により再現するものであって、露光走査部
10と、画像形成部20と、定着器60と、制御部90
などからなる。
【0021】露光走査部10は、不図示のレーザダイオ
ード、ポリゴンミラー、走査レンズなどを備える。レー
ザダイオードは、上記制御部90からの駆動信号を受け
て光変調されたレーザ光を発光する。この光変調された
レーザ光は、定速で回転駆動されるポリゴンミラーのミ
ラー面で反射して偏向され、走査レンズを通過して、画
像形成部20の感光体ドラム21表面を露光走査する。
【0022】画像形成部20は、不図示の駆動装置によ
り予め定められた所定のシステムスピードで図示矢印a
方向に回転駆動される感光体ドラム21を中心に構成さ
れ、この感光体ドラム21の周囲に配設されるイレーサ
ランプ22や、感光体ドラム21の回転に同期して図示
矢印b方向に回転駆動される帯電チャージャ23、現像
器24、感光体ドラム21直下から上方に圧接し、感光
体ドラム21の回転に同期して図示矢印c方向に回転駆
動され、感光体ドラム21との間で転写位置Tを形成す
る転写チャージャ25などからなる。
【0023】帯電チャージャ23は、半導電性ブラシで
構成されており、帯電チャージャ用直流定電圧電源23
0から所定のタイミングで所定の転写電圧VG の給電を
受けて感光体ドラム21の表面を均一に帯電するとと同
時に、感光体ドラム21表面の転写残留トナーを払い落
とし、これを吸着して清掃するクリーニング機能をも兼
ね備えている。このため、いわゆるクリーナーレスシス
テムとなっている。
【0024】転写チャージャ25は、カーボンブラック
などの導電性材料が分散されたEPDM(Ethyle
ne−Propylene−Diene Methyl
ene linkage;エチレン−プロピレン−ジエ
ン三元共重合体)や、Siゴム、NBR(Nitril
e−Butadiene Rubber;ニトリル−ブ
タジエン−ゴム)等の樹脂材料を発砲させて形成された
半導電性発泡ウレタンロールで構成されており、搬送さ
れてくる記録シートPを転写位置Tにおいてニップしつ
つシステムスピードで搬送するようになっている。そし
て、転写チャージャ25には転写用直流定電圧電源25
0から所定のタイミングで所定の転写電圧VT が印加さ
れており、この転写電圧VT で、感光体ドラム21上の
トナー像を記録シートPに転写するようになっている。
なお、転写チャージャ25においては、コロナ放電式の
転写チャージャの場合に生じた転写位置T以外への転写
電流の拡散が発生せず、転写電流を転写位置Tに無駄な
く集中させることができ、しかも転写時間を稼ぐことも
できるので、コロナ放電式の転写チャージャより低い転
写電圧VT で、飛躍的に高い転写効率が得られるように
なっている。
【0025】転写位置Tの記録シート搬送方向上流側に
は、転写前ガイド板40、不図示の給紙部などが設けら
れている。給紙部は、所定サイズの記録シートPを積層
収容しておくための給紙カセットと、この記録シートP
を給紙カセットから繰り出すための給紙ローラと、記録
シートPを転写前ガイド板40上に繰り出すタイミング
をとるためのタイミングローラ30などを備える。転写
前ガイド板40は、SECC(電気メッキ鋼板)などの
良導電性材料で形成されており、タイミングローラ30
から繰り出された記録シートPと接触しながら、この記
録シートPを転写位置に案内するようになっている。
【0026】転写位置Tの記録シート搬送方向下流側に
は、転写・定着間ガイド板50、定着器60などが設け
られている。転写・定着間ガイド板50は、SECCな
どの良導電性材料で形成されるとともに、グランドから
フローティングされており、転写位置Tから搬送されて
くる記録シートPと接触しながら、この記録シートPを
定着器60に案内するようになっている。
【0027】定着器60は、記録シートの搬送速度にあ
わせて回転駆動され、定着位置Fを形成する一対の定着
上ローラ61および定着下ローラ62と、転写・定着間
ガイド板50を介して搬送されてくる記録シートPと接
触しつつこれを定着位置Fに案内する定着前ガイド板6
3と、不図示のヒータによって加熱された定着上ローラ
61の表面温度を検出するサーミスタ64と、これらを
外囲するケーシング65などからなる。
【0028】定着上ローラ61は、アルミの芯金表面に
フッ素樹脂がコーティングされ、さらに導電性処理がな
されており、軸心の位置にヒータを配置して構成されて
いる。定着下ローラ62は、シリコンゴムにフッ素樹脂
チューブが張り付けられて構成され、定着上ローラ61
直下から上方に圧接し、搬送されてくる記録シートPを
定着位置Fにおいてニップするようになっている。この
ため、このニップで定着時間を稼ぐことができ、熱伝導
率を上げ、記録シート上のトナーを確実に定着させつつ
システムスピードで搬送することができる。定着前ガイ
ド板63と、ケーシング65とは、SECCなどの良導
電性材料で形成されており、導通するように配設されて
いる。
【0029】ケーシング65と、転写前ガイド板40と
は、漏れ電流帰還線71,72を介して導通されてお
り、漏れ電流帰還線71,72の漏れ電流合流点73と
グランドとの間には、抵抗81Aが介在されている。こ
の抵抗81Aの抵抗値は、高湿環境低抵抗紙においても
トナー画像の転写性を確保するため、108 Ω以上で、
かつ低湿環境での摩擦帯電電荷の放電ノイズの発生や、
記録シートの巻き付き、定着静電オフセットの発生を防
止するため、109 Ω以下の範囲、本実施の形態1にお
いては400MΩに設定されており、しかも画像ムラが
発生しないようになっている。この詳細については、後
述する。
【0030】像担持体である感光体ドラム21は、上記
露光を受ける前にイレーサランプ22に照射されて除電
された後、帯電チャージャ23により一様に帯電される
とともに感光体表面の残留トナーを除去されており、こ
のように一様に帯電した状態で露光を受けると、感光体
ドラム21の表面の感光体に静電潜像が形成され、現像
器24により現像されてトナー像が形成される。
【0031】この一方、給紙カセットに収容された記録
シートPは、タイミングローラ64へ案内され、タイミ
ングローラ64で上述の感光体ドラム21における作像
動作と同期してガイド転写前ガイド板40上へ搬送さ
れ、ガイド転写前ガイド板40と接触しつつ転写位置T
に搬送される。
【0032】記録シートPが転写位置Tに到達すると、
制御部90からの指示に従って転写用直流定電圧電源2
50から転写チャージャ25に適正転写電圧が印加さ
れ、転写チャージャ25−感光体ドラム21間の適正転
写電圧VTにより感光体ドラム21上のトナー像が記録
シートP上に静電転写される。トナー像が転写された記
録シートPは、転写位置Tから転写・定着間ガイド板5
0上に搬送され、転写・定着間ガイド板50と接触しつ
つ定着器60に搬送され、ガイド63と接触しつつ、定
着ローラ61−定着ローラ62間の転写位置Fにおいて
トナーが熱定着された後、不図示の排紙トレイ上に排出
され、これにより受信した画像データに基づく画像形成
が終了する。
【0033】なお、制御部90は、内部にCPU、プリ
ンタ各部を制御するプログラムや制御変数の初期値など
が格納されたROM、受信した画像データや現在の制御
変数の値を一時記憶し、制御のためのワークエリアを提
供するRAMとを備えている。CPUは、ROMから必
要なプログラムを読み出して、画像形成部20、給紙部
などの各動作をタイミングを取りながら統一的に制御す
る。また、CPUは、定着器60のサーミスタ64によ
って検出された定着上ローラ61の表面温度を常時モニ
ターしており、表面温度がトナー定着に適した温度にな
るようにヒータへの給電を制御するようになっている。
【0034】本願発明者は、本実施の形態1の構成の効
果を調べるために、レーザプリンタ1と、このレーザプ
リンタ1から漏れ電流帰還線71,72および抵抗81
Aを外し、転写前ガイド板40とグランドとの間に抵抗
100(抵抗値=400MΩ)を、ケーシング65と、
グランドとの間に抵抗200(抵抗値=400MΩ)
を、それぞれ接続し、従来との比較試験を行った。
【0035】図2は、実施の形態1における転写電流に
関する等価回路を示す図であり、図3は、従来の場合の
転写電流に関する等価回路を示す図である。また、図4
は、両者の転写・定着動作を比較して示す図であり、特
に、図4(a)〜(d)は、従来の場合を、図4(e)
〜(h)は、実施の形態1の場合を、それぞれ示してい
る。
【0036】なお、図2、図3の図中、RT は転写用直
流定電圧電源250および転写器25の内部抵抗を、R
シート0は記録シートの感光体ドラム側内部抵抗を、Rシート1
は、録シートの転写前ガイド板側表面抵抗を、Rシート2
記録シートの定着前ガイド板側表面抵抗を、RP/C は感
光体ドラムおよびトナーの内部抵抗をR0 は抵抗81A
を、R100 は抵抗100を、R200 は抵抗200を、そ
れぞれ示している。また、IT は転写チャージャ25か
ら流れる転写電流を、IP/C は感光体ドラム側に流れる
転写電流を、I1 ,I100 は転写前ガイド板40側に流
れる漏れ電流を、I2 ,I200 はケーシング65側に流
れる漏れ電流を、I0 は抵抗81Aに流れる合成漏れ電
流を、それぞれ示している。
【0037】低湿環境での記録シートPへの画像形成の
場合には、記録シートの表面抵抗が高いため、本実施の
形態1と従来との両者とも、画像形成中常時Rシート1,R
シート2,Rシート0>RP/C となり、漏れ電流がなく(I1
100 ,I2 ,I200 ,I0=0)、IT =IP/C とな
り、転写電流のすべてがトナー転写に使われ、ムラのな
い再現画像を得ることができた。また、記録シートに帯
電した摩擦電荷や、誘電分極した電荷も、転写前に転写
前ガイド板40側から逃がされ、定着前に定着前ガイド
板63、ケーシング65側から逃がされるため、蓄積さ
れた電荷の感光体ドラム21へのスパークも発生せず、
記録シートの巻付や定着静電オフセットが発生すること
もなかった。
【0038】高湿環境での記録シートP、すなわち低抵
抗紙への画像形成の場合には、記録シートの表面抵抗が
低いため、本実施の形態1と従来との両者とも、画像形
成中常時Rシート1,Rシート2,Rシート0<RP/C となり、漏れ
電流が生じる(IT =IP/C+I1 +I2 ,IT =IP/C
+I100 +I200 )。
【0039】感光体ドラム表面のトナー画像形成動作に
同期して、記録シートPの搬送方向先端が定着前ガイド
板40と接触し、トナー画像の転写が開始された後、記
録シートPの搬送方向先端が定着前ガイド板63と接触
する前までは、漏れ電流は、両者とも転写前ガイド板4
0側からのみグランドに漏れる(図4(a)、図4
(e)参照)。このときの漏れ電流に関する転写位置T
−グランド間の合成抵抗値は、両者とも400MΩであ
る。なお、正確には、転写位置Tと転写前ガイド板40
との間の記録シートPの抵抗分や、転写位置と定着前ガ
イド板63との間の記録シートの抵抗分Rシート1も加わる
けれども、この抵抗値が5MΩ程度で、抵抗81Aに比
して十分小さい。このため、この抵抗値を加えても漏れ
電流の値にほとんど差がでない。従って、このRシート1
省略して説明する。
【0040】次いで、記録シートPの搬送方向先端が定
着前ガイド板63と接触した後、記録シートP搬送方向
後端が転写前ガイド板40と離反する前までにおいて
は、漏れ電流は、両者とも転写前ガイド板40側と、定
着前ガイド板63・ケーシング65側との両側からグラ
ンドに漏れる(図4(b)、図4(e)参照)。このと
きの漏れ電流に関する転写位置T−グランド間の合成抵
抗値は、従来の場合には200MΩ、実施の形態1につ
いては400MΩとなる。なお、記録シートPの搬送方
向先端が定着前ガイド板63と接触した時に、転写チャ
ージャ25がニップする記録シート上の位置を図4
(d),図4(h)中に記号αで示す。また、正確に
は、転写位置と定着前ガイド板63との間の記録シート
の抵抗分Rシート2も加わるけれども、この場合にもRシート1
と同様であるので、Rシート2を省略して説明する。
【0041】このため、従来の場合にはニップ位置αを
境にして合成抵抗値が抵抗100,200の並列値20
0MΩに半減するため(図4(d)参照)、漏れ電流が
倍加する(I100 +I200 )。この結果、トナーを転写
する転写電流がその分減少し(IP/C =IT −(I100
+I200 ))、画像濃度が低下する。これに対して、実
施の形態1の場合には、合成抵抗値が抵抗81Aだけ
で,400MΩに維持され(図4(h)参照)、漏れ電
流が一定に保たれる(I0 =I1 +I2 )。この結果、
トナーを転写する転写電流が変化せず(IP/C =IT
(I1 +I2 ))、画像濃度が一定に保たれる。
【0042】次いで、記録シートP搬送方向後端が転写
前ガイド板40から離反した後には、漏れ電流は、両者
とも定着前ガイド板63・ケーシング65側からのみグ
ランドに漏れる。このときの漏れ電流に関する転写位置
T−グランド間の合成抵抗値は、両者とも400MΩと
なる。なお、記録シートPの搬送方向後端が転写前ガイ
ド板40から離反した時に、転写チャージャ25がニッ
プする記録シート上の位置を図4(d),図4(h)中
に記号βで示す。
【0043】このため、従来の場合にはニップ位置βを
境にして合成抵抗値が抵抗200の値400MΩに倍加
するため(図4(d)参照)、漏れ電流が減少する(I
200)。この結果、トナーを転写する転写電流がその分
増加し(IP/C =IT −(I 100 +I200 ))、画像濃
度が上昇する。これに対して、実施の形態1の場合に
は、合成抵抗値が抵抗81Aだけで,400MΩに維持
され(図4(h)参照)、漏れ電流が一定に保たれる
(I0 =I2 )。この結果、トナーを転写する転写電流
が変化せず(IP/C =IT −I2 )、画像濃度が一定に
保たれる。
【0044】したがって、1枚の記録シートへのプリン
ト中に、従来の場合には2倍の抵抗値変化を生じたため
顕著な画像ムラを発生したが、実施の形態1において
は、このような抵抗値変化が全く発生せず、一定に保つ
ことができ、簡単な構成で画像ムラを完全になくすこと
ができる。
【0045】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2におけるレーザプリンタ2の構成を示す図であ
り、実施の形態1と対応する部分に同一番号を付しその
説明を省略する。
【0046】ここで、実施の形態1のレーザプリンタ1
においては、高湿環境時低抵抗紙への1枚のプリント中
に画像ムラをなくすことができたけれども、低湿環境時
の再現画像と比較すると漏れ電流の影響で画像濃度が低
下してしまう。そこで、レーザプリンタ2においては、
漏れ電流をグランドに直接逃がさずに、転写用直流定電
圧電源251にフィードバックして、転写電圧VT を制
御するようになっている。
【0047】図6は、図5に示す転写用直流定電圧電源
251の具体的構成を示す回路図である。同図に示す転
写用直流定電圧電源251は、商用交流電源252から
の交流を所望の電圧の直流に変換するAD/DCコンバ
ータ253と、直流電流制御用のトランジスタ254
と、転写電圧VT を平滑化するためのコンデンサ255
と、漏れ電流を漏れ電圧に変換して検出するための低抵
抗値を有する抵抗256と、一定の基準電圧と、抵抗2
56によって検出された検出電圧とを比較する比較器2
57と、比較器257の比較結果に基づいてトランジス
タ254の出力電流を制御する制御部258とを備えて
いる。
【0048】低湿環境のため記録シートPの表面抵抗値
が大きくなると、漏れ電流が小さくなる。この結果、検
出電圧が低下し、基準電圧より低くなり比較器257の
比較結果が低下する。このため、制御部258は、トラ
ンジスタ254の出力電流を減少させる。したがって、
転写電圧VT が低くなり、適正な画像濃度が得られる。
【0049】この一方、高湿環境のため記録シートPの
表面抵抗値が小さくなると、漏れ電流が多くなる。この
結果、検出電圧が上昇し、基準電圧より高くなり比較器
257の比較結果が上昇する。このため、制御部258
は、トランジスタ254の出力電流を増加させる。した
がって、転写電圧VT が高くなり、低湿環境時と同じ画
像濃度を得ることができる。
【0050】(実施の形態3)図7は、本発明の実施の
形態3におけるレーザプリンタ3の構成を示す図であ
り、実施の形態1,2と対応する部分に同一番号を付し
その説明を省略する。
【0051】ここで、実施の形態1,2のレーザプリン
タ1,2においては、転写前ガイド板40と、定着前ガ
イド板63・ケーシング65とが、共通の抵抗81Aを
介してグランドされている。これは、転写前ガイド板4
0と、定着前ガイド板63・ケーシング65とが抵抗8
1Aでフロートされて、それだけ、外乱ノイズを拾いや
すいことを意味している。したがって、紙詰まりが発生
して記録シートを除去するような場合に、操作者の手な
どを定着前ガイド板63やケーシング65に近づいたり
触れたりすると、この操作者に蓄積されていた帯電電荷
がサーミスタ64にリークしやすく、サーミスタ64の
温度検出結果をモニターしている制御部90のCPUが
誤動作したり、壊れてしまうおそれがある。この観点か
らすると、画像ムラが目立たない範囲で、合成抵抗をな
るべく低くした方が好ましい。
【0052】そこで、本実施の形態3においては、転写
前ガイド板40と、定着前ガイド板63・ケーシング6
5とが、共通の抵抗81Bを介してグランドされてお
り、さらに、転写前ガイド板40と、抵抗81Bとの間
に抵抗82が介在され、ケーシング65と抵抗81Bと
の間に抵抗83が介在されるようになっている。また、
上記81B,82,83の抵抗値をそれぞれR1 ,R
2 ,R3 とし、81B,82,83の合成抵抗値をR0
としたとき、転写中、その抵抗値が下記式(1)、式
(2)および式(3)を同時に満たすように設定されて
いる。
【0053】 R2 ≧R1 …(1) R3 ≧R1 …(2) 1GΩ≧R0 ≧100MΩ …(3) なお、R2≒R3 が望ましく、特に、R2 =R3 が好ま
しい。この実施の形態においては、R2 =R3 =250
MΩ、R1 =150MΩ、R 0 =400MΩ,275M
Ωであり、画像ムラが目立たない範囲で、合成抵抗をな
るべく低くするようになっている。
【0054】本願発明者は、本実施の形態3の構成の効
果を調べるために、レーザプリンタ3と、実施の形態1
の比較試験で用いた従来例との比較試験を行った。
【0055】図8は、実施の形態3における転写電流に
関する等価回路を示す図であり、図9は、両者の転写・
定着動作を比較して示す図であり、特に、図9(a)〜
(d)は、従来の場合を、図9(e)〜(h)は、実施
の形態3の場合を、それぞれ示している。なお、低湿環
境での記録シートPへの画像形成の場合には、図4と同
様のデータであったので、高湿環境での記録シートP、
すなわち低抵抗紙への画像形成の場合について詳述す
る。
【0056】感光体ドラム表面のトナー画像形成動作に
同期して、記録シートPの搬送方向先端が定着前ガイド
板40と接触し、トナー画像の転写が開始された後、記
録シートPの搬送方向先端が定着前ガイド板63と接触
する前までは、漏れ電流は、両者とも転写前ガイド板4
0側からのみグランドに漏れる(図9(a)、図9
(e)参照)。このときの漏れ電流に関する転写位置T
−グランド間の合成抵抗値は、両者とも400MΩであ
る。
【0057】次いで、記録シートPの搬送方向先端が定
着前ガイド板63と接触した後、記録シートP搬送方向
後端が転写前ガイド板40と離反する前までにおいて
は、漏れ電流は、両者とも転写前ガイド板40側と、定
着前ガイド板63・ケーシング65側との両側からグラ
ンドに漏れる(図9(b)、図9(e)参照)。このと
きの漏れ電流に関する転写位置T−グランド間の合成抵
抗値は、従来の場合には200MΩ、実施の形態3につ
いては275MΩとなる。
【0058】このため、従来の場合にはニップ位置αを
境にして合成抵抗値が抵抗100,200の並列値20
0MΩに半減するため(図9(d)参照)、漏れ電流が
倍加する。この結果、トナーを転写する転写電流がその
分減少し、画像濃度が低下する。これに対して、実施の
形態3の場合には、抵抗82,83が並列になるだけ
で、抵抗81Bが直列に加算されため、合成抵抗値が2
75MΩにししか低下せず(図9(h)参照)、漏れ電
流が1.45倍になるだけである。この結果、トナーを
転写するための転写電流の変化がわずかになり、画像ム
ラが目立ちにくい。
【0059】次いで、記録シートP搬送方向後端が転写
前ガイド板40から離反した後には、漏れ電流は、両者
とも定着前ガイド板63・ケーシング65側からのみグ
ランドに漏れる。このときの漏れ電流に関する転写位置
T−グランド間の合成抵抗値は、両者とも400MΩと
なる。
【0060】このため、従来の場合にはニップ位置βを
境にして合成抵抗値が抵抗200の値400MΩに倍加
するため(図9(d)参照)、漏れ電流が減少する。こ
の結果、トナーを転写する転写電流がその分増加し、画
像濃度が上昇する。これに対して、実施の形態3の場合
には、合成抵抗値が400MΩにわずかに上昇され(図
9(h)参照)、漏れ電流がわずかに減少するだけであ
る。この結果、トナーを転写するための転写電流の変化
がわずかになり、画像ムラが目立ちにくい。
【0061】一方、この操作者に蓄積されていた帯電電
荷のサーミスタ64へのリークを防止する観点からする
と、従来のほうがニップ位置α−β間で合成抵抗値が低
く、望ましいけれども、画像ムラの防止を両立させるこ
とができない。
【0062】したがって、1枚の記録シートへのプリン
ト中に、従来の場合には2倍の抵抗値変化を生じたため
顕著な画像ムラを発生したが、実施の形態1において
は、このような抵抗値変化が少なく、簡単な構成で画像
ムラを目立たなくすることができるとともに、サーミス
タ64へのリークを防止することも可能となる。
【0063】(変形例)以上、本発明に係る画像形成装
置を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内
容が、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であ
り、以下のような変形例が考えられる。
【0064】 上記実施の形態1ないし3において
は、トナー画像を記録シートに直接転写したが、転写ベ
ルトや、中間転写体に一旦転写した後、これから記録シ
ートにトナー画像を静電転写方式で再転写するようにし
てもよい。
【0065】 また、上記実施の形態1ないし3にお
いては抵抗素子として抵抗を用いたが、ツェナーダイオ
ードなどの他の抵抗素子を用いることができ、この転写
前ガイド板や、定着前ガイド板、ケーシングを半導電性
材料で形成し、この内部抵抗で漏れ電流を少なくするよ
うにしてもよい。
【0066】 また、上記実施の形態1ないし3にお
いては、転写・定着間ガイド板50をフローティングし
たが、これを漏れ電流帰還線72に接続してもよい。ま
た、定着上ローラ61や、定着下ローラ62の少なくと
も周面を導電性材料で形成し、この周面とケーシング6
5とを導通するようにしてもよい。
【0067】 また、上記実施の形態1ないし3にお
いては、半導電性発泡ウレタンロールで構成したが、さ
らに、その上にPFA(Poly(Fluoro−Al
koxy−ethyilen);ふっ化アルコキシエチ
レン樹脂)等のチューブ被覆や、コーティング等を施し
て、積層してもよい。
【0068】 また、また、上記実施の形態1ないし
3においては、ローラ型の転写チャージャ25を用いた
が、これに代えて、図10(a)に示す回転ブラシ25
Aや、図10(b)に示す半導電性ブレード25B、図
10(c)に示す弾性ブレード514や弾性フィルム、
図10(d)に示すコロナチャージャ25Dと押し上げ
部材25Eとの組み合わせなどの転写チャージャで実施
してもよく、接触転写に限らずコロナ放電器25Fのよ
うに非接触の転写チャージャを用いることができる。
【0069】 また、帯電チャージャ23にクリーニ
ング機能を持たせるようにしたが、固定ブラシ、ブレー
ド、フィルム、ローラ、コロナチャージャ等で帯電単機
能に絞り込んでもよく、この場合にはクリーナを別途設
ければよい。
【0070】 さらに、上記実施の形態では、レーザ
プリンタに適用したが、デジタル式やアナログ式のカラ
ー/モノクロの複写機や、タンデム型カラー複写機のほ
か、FAX、マイクロリーダプリントや、これらの複合
機などの画像形成装置にも適用できる。
【0071】
【発明の効果】上記課題を解決するために、本発明に係
る画像形成装置によれば、像担持体に形成されたトナー
画像を所定の転写位置において搬送される転写材上に静
電転写した後、これを所定の定着位置で定着して画像を
形成する画像形成装置であって、前記転写位置より転写
材搬送方向上流側で転写材に接触する第1の導電部材
と、前記記録シートの搬送方向先端が前記定着位置を通
過する前で、かつ搬送方向後端が前記第1の導電部材か
ら離反する前に、前記転写位置より搬送方向下流側で転
写材に接触する第2の導電部材とを有し、前記第1の導
電部材と第2の導電部材とが、共通の第1の抵抗素子を
介してグランドと接続されているので、安価、小型かつ
簡単な構成で、画像ムラを軽減し、安定した転写性を確
保できる画像形成装置を提供することができる。
【0072】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、前記第1の導電部材と第1の抵抗素子との間に介在
される第2の抵抗素子と、前記第2の導電部材と第1の
抵抗素子との間に介在される第3の抵抗素子と、をさら
に備えるので、画像ムラが目立たない範囲で、合成抵抗
をなるべく低くすることができ、紙詰まりが発生して記
録シートを除去するような場合に、操作者の手などを定
着前ガイド板やケーシングに近づいたり触れたりして
も、この操作者に蓄積されていた帯電電荷がサーミスタ
にリークするのが防止され、サーミスタの温度検出結果
をモニターしている制御部のCPUが誤動作したり、壊
れてしまうおそれもなくなる。
【0073】また、本発明に係る画像形成装置よれば、
前記第1ないし第3の抵抗素子の抵抗値をそれぞれR
1 ,R2 ,R3 とし、第1ないし第3の抵抗素子の合成
抵抗値をR0 としたとき、転写中、その抵抗値が下記式
(1)、式(2)および式(3)を同時に満たすように
設定されている。 R2 ≧R1 …(1) R3 ≧R1 …(2) 1GΩ≧R0 ≧100MΩ …(3) このため、画像ムラが目立たない範囲で、合成抵抗を確
実に低くすることができる。
【0074】さらに、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、前記転写材上に静電転写されたトナー像を定着する
定着装置は、前記定着位置を形成する一対の定着上ロー
ラおよび定着下ローラと、転写材が定着位置を通過する
ようにガイドする前ガイド板とを有し、当該定着上ロー
ラ、定着下ローラ、定着前ガイド板の少なくとも1つを
前記第2の導電部材として用いるので、簡単に記録シー
トに帯電した電荷をグランドに逃がすことができ、記録
シートのローラへの巻付や定着静電オフセットを確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るレーザプリンタの
全体の構成を示す図である。
【図2】実施の形態1における転写電流に関する等価回
路を示す図である。
【図3】従来の場合の転写電流に関する等価回路を示す
図である。
【図4】従来との転写・定着動作を比較して示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態2におけるレーザプリンタ
2の構成を示す図である。
【図6】図5に示す転写用直流定電圧電源251の具体
的構成を示す回路図である。
【図7】本発明の実施の形態3におけるレーザプリンタ
3の構成を示す図である。
【図8】実施の形態3における転写電流に関する等価回
路を示す図である。
【図9】従来との転写・定着動作を比較して示す図であ
る。
【図10】転写チャージャの変形例を示す図である。
【図11】従来のレーザプリンタの全体の構成を示す図
である。
【図12】記録シートの表面抵抗と漏れ電流との関係を
示す図である。
【符号の説明】
1,2,3 レーザプリンタ 10 露光走査部 20 画像形成部 21 感光体ドラム 24 現像器 25,25A〜25E 転写チャージャ 40 転写前ガイド板 50 転写・定着間ガイド板 60 定着器 61 定着上ローラ 62 定着下ローラ 63 定着前ガイド板 64 サーミスタ 65 ケーシング 71,72 漏れ電流帰還線 73 漏れ電流合流点 81A,81B,82,83 抵抗 90 制御部 230 帯電チャージャ用直流定
電圧電源 250,251 転写用直流定電圧電源 T 転写位置 F 定着位置 P 記録シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に形成されたトナー画像を所定
    の転写位置において搬送される転写材上に静電転写した
    後、これを所定の定着位置で定着して画像を形成する画
    像形成装置であって、 前記転写位置より転写材搬送方向上流側で転写材に接触
    する第1の導電部材と、 前記記録シートの搬送方向先端が前記定着位置を通過す
    る前で、かつ搬送方向後端が前記第1の導電部材から離
    反する前に、前記転写位置より搬送方向下流側で転写材
    に接触する第2の導電部材とを有し、 前記第1の導電部材と第2の導電部材とが、共通の第1
    の抵抗素子を介してグランドと接続されていることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の導電部材と第1の抵抗素子と
    の間に介在される第2の抵抗素子と、 前記第2の導電部材と第1の抵抗素子との間に介在され
    る第3の抵抗素子と、 をさらに備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ないし第3の抵抗素子の抵抗値
    をそれぞれR1 ,R 2 ,R3 とし、第1ないし第3の抵
    抗素子の合成抵抗値をR0 としたとき、 転写中、その抵抗値が下記式(1)、式(2)および式
    (3)を同時に満たすように設定されることを特徴とす
    る請求項2に記載の画像形成装置。 R2 ≧R1 …(1) R3 ≧R1 …(2) 1GΩ≧R0 ≧100MΩ …(3)
  4. 【請求項4】 前記転写材上に静電転写されたトナー像
    を定着する定着装置は、前記定着位置を形成する一対の
    定着上ローラおよび定着下ローラと、転写材が定着位置
    を通過するようにガイドする前ガイド板とを含み、当該
    定着上ローラ、定着下ローラ、定着前ガイド板の少なく
    とも1つを前記第2の導電部材として用いることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装
    置。
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