JPH11180259A - 連結軸部のグリス溜まり構造 - Google Patents
連結軸部のグリス溜まり構造Info
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- JPH11180259A JPH11180259A JP9349706A JP34970697A JPH11180259A JP H11180259 A JPH11180259 A JP H11180259A JP 9349706 A JP9349706 A JP 9349706A JP 34970697 A JP34970697 A JP 34970697A JP H11180259 A JPH11180259 A JP H11180259A
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Abstract
結する連結軸部の潤滑用グリスが流れ出し難く、当該部
分の円滑な作動を維持でき、かつこれを簡単な構造で低
コストにより実現できる連結軸部のグリス溜まり構造を
得る。 【解決手段】 アームヘッド24とメインレバー14と
は連結軸22によって連結されている。メインレバー1
4とアームヘッド24との間には、カップワッシャ78
が配置されている。カップワッシャ78は、メインレバ
ー14及び連結軸22と一体に組み付けられており、周
縁が上方へ屈曲されてグリス溜まり79を構成してい
る。これにより、アームヘッド24とメインレバー14
の連結軸部分のグリスが流れ出し難く、さらに当該部分
が被水することを防止でき、各レバーの円滑な作動を維
持できる。
Description
結軸を介して回転可能に連結する連結軸部に潤滑用グリ
スを溜めるための連結軸部のグリス溜まり構造に関す
る。
に連結する連結構造は、一般的に種々の分野で適用され
ているが、例えば、自動車のウインドシールドガラス等
を払拭する車両用ワイパ装置においても、このようなレ
バーの連結構造が適用されて構成されている。
ウインドシールドガラス面の全域において出来るだけ拭
き残しの領域が生じないように(払拭範囲が拡大するよ
うに)、伸縮式ワイパアームを備えた広範囲払拭型のも
のが提案されており、さらに、この広範囲払拭型のワイ
パ装置のうち、特に4節リンク式ワイパアームと称され
るワイパアームを備えたワイパ装置が知られている(一
例として、特開昭61−181745号公報)。
ムを備えた車両用ワイパ装置では、一対のメインレバー
及びサブレバーを備えている。メインレバーはピボット
軸に連結固定されており、また、サブレバーは、ピボッ
ト軸から所定距離離間した位置に設けられた支軸に回動
可能に支持されている。さらに、これらのメインレバー
及びサブレバーは、互いに並列状態で配置されると共
に、それぞれの先端部にアームヘッドが回転可能に連結
されてリンク機構が構成されている。これらのメインレ
バー及びサブレバーをアームヘッドに回転可能に連結す
る構造として、前記連結軸を用いた連結構造が適用され
ている。
軸と共にメインレバーが回動すると、メインレバーの回
動動作に従動してアームヘッドの動作を規制するサブレ
バーによって、アームヘッドがピボット軸から相対的に
接離しながら回動し、結果的にワイパアームの全長が伸
縮する。これにより、所定の払拭位置ではワイパアーム
の全長が見掛け上伸長して、その払拭範囲が拡大する。
したがって、例えば、縦寸法が比較的長く設定されたウ
インドシールドガラス面を払拭する場合に、一般的なワ
イパアームを備えたワイパ装置(ピボット軸に直接アー
ムヘッドが固定され、ワイパアーム及びワイパブレード
が単にこのピボット軸を中心に往復円弧回転するもの)
に比べると、ウインドシールドガラス面の全域において
拭き残しの領域が生じ難くなる。
構造が適用されて構成される車両用ワイパ装置のリンク
機構では、ワイパ装置の円滑な作動を長期に渡って維持
するために、このリンク機構を構成する各レバーの連結
軸による連結軸部には潤滑や防錆腐食のためのグリスが
塗布されている。
や雪に晒されながら作動するため、各レバーの連結軸に
よる連結軸部に水や泥水が飛水すると、連結軸部に塗布
された潤滑や防錆のためのグリスが流出したり泥水の浸
入によって、連結軸部の寿命を縮め、リンク機構の円滑
な作動の維持を妨げていた。
結軸部を全て他の部品(例えば、車両のエンジンフー
ド)によって被覆し、連結軸部が外部に露出せず被水し
ないように構成することが考えられるが、メインレバー
及びサブレバーやこれらが連結されたアームヘッドは広
い範囲で相対移動するため、エンジンフード内にその移
動スペースを確保したりこれを全て覆い尽くすことは困
難である。
慮し、一組のレバーを連結軸を介して回転可能に連結す
る連結軸部の潤滑用グリスが流れ出し難く、当該部分の
円滑な作動を長期に渡り維持することができ、かつこれ
を簡単な構造で低コストにより実現できる連結軸部のグ
リス溜まり構造を得ることが目的である。
結軸部のグリス溜まり構造は、連結軸が固定された第1
のレバーを前記連結軸を介して第2のレバーに回転可能
に連結する連結軸部に潤滑用グリスを溜めるための連結
軸部のグリス溜まり構造であって、前記第1のレバーと
第2のレバーの回転摺動部に開口するグリス溜まりを、
前記第1のレバーまたは第2のレバーの何れか一方に設
けた、ことを特徴としている。
造では、第1のレバーと第2のレバーの回転摺動部(す
なわち、第2のレバーと連結軸との摺動部分と、その摺
動部分と連続した第1のレバーと第2のレバーとの摺動
部分とを含む)に開口するグリス溜まりが設けられてい
る。
開口しているので外部には露出しておらず、直接グリス
溜まりのグリスには被水しないので流出し難い。しか
も、回転摺動部のグリスが減少するとこのグリス溜まり
からグリスが供給される。これにより、第1のレバー及
び第2のレバーの円滑な作動を長期に渡り維持すること
ができる。
まり構造は、請求項1記載の連結軸部のグリス溜まり構
造において、前記第1のレバーの上方に前記第2のレバ
ーを配置し、リング状に形成され周縁部が上方へ向けて
略直角に屈曲するカップワッシャを、前記第1のレバー
と第2のレバーの回転摺動部の間において前記第1のレ
バーと一体的に固定状態で設けて、前記グリス溜まりを
構成した、ことを特徴としている。
造では、カップワッシャが第1のレバーと第2のレバー
の回転摺動部の間において第1のレバーと一体的に固定
状態で設けられて、グリス溜まりが構成されている。
スが流れ出し難く、さらに、グリス溜まりのグリスのみ
ならずカップワッシャ自体(上方へ向けて屈曲された周
縁部)によって、回転摺動部が被水することも防止でき
る。これにより、第1のレバー及び第2のレバーの円滑
な作動を一層確実に長期に渡り維持することができる。
装着するだけの構成であるため、構造が簡単で低コスト
により実現できる。
まり構造は、請求項1記載の連結軸部のグリス溜まり構
造において、前記第1のレバーの上方に前記第2のレバ
ーを配置し、前記回転摺動部近傍の前記第2のレバーの
端面に、前記回転摺動部に開口する凹溝を形成して、前
記グリス溜まりを構成した、ことを特徴としている。
造では、第1のレバーの上方(天方向)に第2のレバー
が配置され、その第2のレバーの回転摺動部近傍の端面
には、回転摺動部に開口する凹溝が形成されて、グリス
溜まりが構成されている。
開口しているので外部には露出しておらず、直接グリス
溜まりのグリスには被水しないので流出し難い。しか
も、回転摺動部のグリスが減少するとこのグリス溜まり
からグリスが供給される。特に、第1のレバーの上方
(天方向)に第2のレバーが配置されているので、第2
のレバーに設けられたグリス溜まりから第1のレバー
(地方向)に向けてグリスが流動し供給される。これに
より、第1のレバー及び第2のレバーの円滑な作動を長
期に渡り維持することができる。
形成するだけの構成であるため、構造が簡単で低コスト
により実現できる。
まり構造は、請求項3記載の連結軸部のグリス溜まり構
造において、請求項2記載のカップワッシャを有し、前
記カップワッシャの上方へ向けて屈曲する周縁部を前記
凹溝内に位置させた、ことを特徴としている。
造では、第2のレバーの端面に形成された凹溝内に、第
1のレバーと一体的に固定状態で設けられたカップワッ
シャの周縁部が入り込んでおり、所謂迷路構造とされた
グリス溜まりが構成されている。すなわち、回転摺動部
は、迷路構造とされたグリス溜まりによって実質的に被
覆されている。
スは、凹溝及びカップワッシャ(上方へ向けて屈曲され
た周縁部)から成る前記グリス溜まりによって、一層流
れ出し難くなる。さらに、この迷路構造とされたグリス
溜まりによって、回転摺動部が不要に被水することがな
く、この回転摺動部が防水されることで第1のレバー及
び第2のレバーの円滑な作動を一層確実に長期に渡り維
持することができる。
態に係る連結軸部のグリス溜まり構造が適用された車両
用ワイパ装置10の全体構成が平面図にて示されてお
り、図5にはこのワイパ装置10が車両に適用された状
態が車両正面図にて示されている。
とこのワイパアーム12に保持されたワイパブレード3
6とによって構成されている。
のメインレバー14及びサブレバー16を備えている。
メインレバー14は、その一端部が、車両に設けられた
回動軸としてのピボット軸18に固定されており、常に
ピボット軸18と共に回動する。また、サブレバー16
は、ピボット軸18から所定距離離間した位置に設けら
れた支軸20に回動可能に支持され、このピボット軸1
8と支軸20との間の車体またはフレームが不動リンク
を形成している。さらに、これらのメインレバー14及
びサブレバー16は、互いに並列状態で配置されると共
に、メインレバー14の先端部には、後に詳述する連結
軸22によって第2のレバーとしてのアームヘッド24
が回転可能に連結されており、また、サブレバー16の
先端部には、同様に後に詳述する連結軸26によってア
ームヘッド24が回転可能に連結された構成となってい
る。
ーム12を構成するリテーナ28がウインドシールドガ
ラスGに接近及び離間する方向に所定角度回動可能に支
軸30を介して連結されている。さらに、リテーナ28
とアームヘッド24との間には、スプリング(図示省
略)が掛け渡されており、常にリテーナ28をウインド
シールドガラスGの払拭面の方向へ付勢している。ま
た、リテーナ28の先端部には、リテーナ28と共にワ
イパアーム12を構成するアームピース32が固着され
ている。アームピース32の先端部は略U字状に屈曲さ
れて保持部34となっており、ワイパブレード36を図
示しないクリップ部材を介して連結保持している。
ク式とされたワイパアーム12を備えており、ピボット
軸18と共にメインレバー14が回動すると、メインレ
バー14の回動動作に従動してアームヘッド24の動作
を規制するサブレバー16によって、アームヘッド24
がピボット軸18から相対的に接離しながら回動し、結
果的にワイパアーム12の全長が伸縮する(アームヘッ
ド24の支持位置が変位してその全長が見掛け上伸縮す
る)構成である。
詳述するリンクカバー40が取り付けられている。
ト軸18の車両幅方向側方には、第2ピボット軸100
が設けられている。この第2ピボット軸100は、ピボ
ット軸18と同期して回動する。さらに、第2ピボット
軸100には第2アームヘッド102が固定されてお
り、第2アームヘッド102には第2ワイパアーム10
4が連結され、さらに、第2ワイパアーム104の先端
には第2ワイパブレード106が連結されている。
に配置された2本のワイパアーム12及び第2ワイパア
ーム104(ワイパブレード36及び第2ワイパブレー
ド106)によって払拭する所謂タンデム式とされてい
る。
6の下反転位置Xにおいて、第2ワイパブレード106
のクローズ方向側(図5矢印A方向側)に、前述した4
節リンクのリンク機構(特に、連結軸22、26による
メインレバー14及びサブレバー16の連結部)が位置
した構成である。
ームヘッド24に取り付けられたリンクカバー40の構
成が斜視図にて示されており、図3にはアームヘッド2
4及びリンクカバー40の構成が断面図にて示されてい
る。なお、前記各図においては、上下(天地)を逆にし
て示してある。
略扇形に形成されており、装着部42と被覆部44とに
よって構成されている。装着部42は、アームヘッド2
4に対応して、互いに対向し合う一対の周囲壁46及び
周囲壁48と、これらの周囲壁46と周囲壁48の上端
部間に連続する上壁50とによって、一側が開口する断
面コ字状に形成されている。また、装着部42には、複
数の係止片52が形成されている。これらの係止片52
は、周囲壁46及び周囲壁48から所定距離内側へ離間
した位置に周囲壁46、48とは別個に独立して立設さ
れており、アームヘッド24に形成された係止凹部54
に係合する構成である。またここで、アームヘッド24
の係止凹部54がアームヘッド24の幅方向に互いに対
向せず千鳥状に複数設けられ、それに対応してリンクカ
バー40の係止片52も千鳥状に装着部42に設けられ
ている。
することにより、リンクカバー40(装着部42)がア
ームヘッド24の長手方向及び幅方向の移動を阻止され
た状態でアームヘッド24に固定される構成である。
48)から連続して扇状に延出されており、周囲壁48
に連続する周囲壁56と、上壁50に連続する上壁58
とによって構成されている。
42がアームヘッド24に対し上方から被せられて取り
付けられ、被覆部44が前述したメインレバー14及び
サブレバー16の直上へ向けて延出された配置状態(メ
インレバー14及びサブレバー16に対し車両外側(図
4の紙面手前側)に位置した状態)となっており、メイ
ンレバー14及びサブレバー16等から成るリンク機構
部分を被覆している。
覆部44)は、メインレバー14及びサブレバー16の
移動範囲のうち車両のエンジンフードF(図5参照)に
よって被覆されない非被覆範囲を少なくとも被覆するよ
うに、その寸法や形状が設定されている。したがって、
アームヘッド24にリンクカバー40が取り付けられた
状態では、メインレバー14及びサブレバー16等から
成るリンク機構部分は外部には露出しないように構成さ
れている。
4)には、スペーサストッパ60が装着されている。ス
ペーサストッパ60は全体として薄肉板状に形成されて
おり、前述した複数の係止片52のうち周囲壁48(被
覆部44)の側に位置する係止片52と周囲壁48との
間に密着状態で装着されている。
囲壁48の側))の側面には、爪部62が突出形成され
ており、周囲壁48に形成された係止孔64に嵌入可能
である。すなわち、爪部62が係止孔64に嵌入するこ
とで、スペーサストッパ60がリンクカバー40の装着
部42に一体的に固定される構成である。
られたアームヘッド24と、前記メインレバー14及び
サブレバー16との連結回動部分(すなわち、連結軸2
2または連結軸26による連結軸部)について説明す
る。
24とメインレバー14との連結回動部分の詳細が断面
図にて示されている。
おり、先端がメインレバー14にカシメ固定されてい
る。一方、アームヘッド24の連結孔68には軸受70
が設けられており、この軸受70を介して連結軸22が
支持された構成である。また、連結軸22の頭部22A
とアームヘッド24との間にはワッシャ72及びワッシ
ャ73が配置されている。ワッシャ73は、その周縁の
一部に凸片73Aが設けられており、この凸片73Aが
アームヘッド24の凹部24Aに入り込んで一体的に回
り止めされている。
4の間にはワッシャ74が配置されている。さらに、ワ
ッシャ74近傍の連結軸22とアームヘッド24の間に
は、シールリング76が設けられている。
ャ74との間には、カップワッシャ78が配置されてい
る。カップワッシャ78は、リング状に形成されてお
り、その周縁部は上方へ向けて略直角に屈曲されてい
る。このカップワッシャ78は、その中央部分が、メイ
ンレバー14にカシメ固定された連結軸22の先端とメ
インレバー14との間に挟持されて、連結軸22及びメ
インレバー14と一体的に固定されている。このカップ
ワッシャ78によって、グリス溜まり79が設けられた
構成となっている。
た前述のリンクカバー40の周囲壁46(第2ワイパア
ーム104側の周囲壁)には、連結軸22によるメイン
レバー14とアームヘッド24との連結軸部を覆うよう
に下方へ延長した延出部46Aが形成されており、その
先端はメインレバー14のアームヘッド24側の面に極
めて近接した部位に達している。これにより、前記延長
された周囲壁46(延出部46A)は、連結軸22によ
るメインレバー14とアームヘッド24との連結軸部
(回転摺動部)を被覆している。
16とアームヘッド24との連結軸部については、前述
と同様の構成であるため、説明を省略する。
る。上記構成の連結軸部のグリス溜まり構造が適用され
た車両用ワイパ装置10車両用ワイパ装置10では、ピ
ボット軸18の回動に伴ってワイパアーム12及びワイ
パブレード36が往復回動することにより、ウインドシ
ールドガラス面の雨滴等を払拭する。
バー14が回動すると、メインレバー14の回動動作に
従動してアームヘッド24の動作を規制するサブレバー
16によって、アームヘッド24がピボット軸18から
相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアーム1
2の全長が伸縮する(アームヘッド24の支持位置が変
位してその全長が見掛け上伸縮する)。これにより、所
定の払拭位置ではワイパアーム12の全長が見掛け上伸
長して、その払拭範囲が拡大する。したがって、一般的
なワイパアームを備えたワイパ装置に比べると、ウイン
ドシールドガラス面の全域において拭き残しの領域が生
じ難くなる。
ームヘッド24にリンクカバー40が一体的に設けられ
ている。このリンクカバー40の被覆部44は、メイン
レバー14及びサブレバー16に対し車両外側に位置し
ており、メインレバー14及びサブレバー16等から成
るリンク機構部分の移動範囲のうち、車両のエンジンフ
ードFによって被覆されない非被覆範囲を少なくとも被
覆している。
16及びアームヘッド24によって構成されるリンク機
構部分の移動範囲に雪等が付着したり滞留しようとして
も、これがリンクカバー40によって防止される。した
がって、リンク機構すなわちワイパ装置10の円滑な作
動が阻害されることを防止できる。また特に、前記リン
ク機構の移動範囲に小枝などの異物が不用意に入り込む
ことも防止できる。
形成された係止片52が、アームヘッド24に形成され
た係止凹部54に係合することにより、アームヘッド2
4の長手方向及び幅方向の移動を阻止された状態でアー
ムヘッド24に固定された構成であるため、簡単な操作
でリンクカバー40を取り付けることができ、組付け作
業性が向上する。さらにこの場合、係止片52は、装着
部42の周囲壁46及び周囲壁48から所定距離内側へ
離間した位置にこれらの周囲壁46、20とは別個に独
立して立設されているため、リンクカバー40(装着部
42)を取り付ける際には、係止片52が容易に撓んで
アームヘッド24の係止凹部54に係合する。したがっ
て、これによってもリンクカバー40(装着部42)の
組付け性が一層向上する。
形成された係止片52、及びアームヘッド24に形成さ
れた係止凹部54は、アームヘッド24及び装着部42
の幅方向には対向せず、長手方向に沿って千鳥状に設け
られているため、これらの係止凹部54及び係止片52
の必要肉厚寸法を確保し易くなり、設計の自由度が向上
する。
リンクカバー40には、装着部42にスペーサストッパ
60が装着されており、係止片52がアームヘッド24
の係止凹部54から離脱する方向へ向けて撓むことが阻
止されている。
においては、周囲壁48(被覆部44)の側に位置する
係止片52と周囲壁48との間にスペーサストッパ60
が密着状態で装着されている。したがって、周囲壁48
とこの周囲壁48から離間した位置に独立して立設され
た係止片52との間のスペースが除去されている(周囲
壁48と係止片52とがスペーサストッパ60を介して
一体化されている)。これにより、係止片52がアーム
ヘッド24の係止凹部54から離脱する方向へ向けて撓
むことが阻止され、係止片52と係止凹部54との係合
が解除されることがなく、装着部42すなわちリンクカ
バー40がアームヘッド24から不要に外れることがな
い。
面に形成された爪部62が周囲壁48に形成された係止
孔64に嵌入することで、リンクカバー40の装着部4
2に一体的に固定(抜け止め)されているため、このス
ペーサストッパ60自体が不要に外れることがない。こ
のため、リンクカバー40の取付け固定状態を確実に維
持できる。
結軸22によるメインレバー14とアームヘッド24と
の連結軸部、及び連結軸26によるサブレバー16とア
ームヘッド24との連結軸部には、カップワッシャ78
が装着されてグリス溜まり79が設けられているため、
この連結軸部(回転摺動部)を潤滑するためのグリスが
流れ出し難くい。さらに、グリス溜まり79のグリスの
みならずカップワッシャ78自体(上方へ向けて屈曲さ
れた周縁部)によって、これらの連結軸部が被水するこ
とも防止できる。したがって、リンク機構の円滑な作動
を確実に長期に渡り維持することができる。
シャ78の周縁屈曲部分に対向するように、リンクカバ
ー40の当該周囲壁46が下方へ向けて延長して設けら
れて、連結軸22及び連結軸26による連結軸部(回転
摺動部)が被覆されている。このため、これらの連結軸
部が不要に被水することがなく、これらの連結軸部が防
水される。したがって、前述の如く連結軸部(回転摺動
部)のグリスが流れ出ることがないことと相まって、一
層確実にリンク機構の円滑な作動を長期に渡り維持する
ことができる。
8を装着するだけの構成であるため、構造が簡単で低コ
ストにより実現できる。
軸部のグリス溜まり構造が適用された車両用ワイパ装置
10では、メインレバー14やサブレバー16を連結軸
22や連結軸26を介してアームヘッド24に連結する
連結軸部の潤滑用グリスが流れ出し難く、当該部分の円
滑な作動を長期に渡り維持することができ、かつこれを
簡単な構造で低コストにより実現できる。
る。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品
には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与してその
説明を省略する。
る連結軸部のグリス溜まり構造が適用されたワイパ装置
80の連結軸22によるアームヘッド24とメインレバ
ー14との連結回動部分の詳細が断面図にて示されてい
る。
ヘッド24及びメインレバー14等の基本的な構成は前
記第1の実施の形態と同じであるが、メインレバー14
に設けられたカップワッシャ78に代えて、平ワッシャ
82が配置されている。またさらに、平ワッシャ82の
先端部分に対向するアームヘッド24の端面には、凹溝
84が形成されている。この凹溝84は、アームヘッド
24(ワッシャ74)とメインレバー14(平ワッシャ
82)との回転摺動部に開口しており、グリス溜まり7
9を構成している。
16とアームヘッド24との連結軸部については、前述
と同様の構成であるため、説明を省略する。
インレバー14とサブレバー16及びアームヘッド24
によって構成されるリンク機構部分の移動範囲に雪等が
付着したり滞留しようとしても、これがリンクカバー4
0によって防止される。したがって、リンク機構すなわ
ちワイパ装置10の円滑な作動が阻害されることを防止
できる。また特に、前記リンク機構の移動範囲に小枝な
どの異物が不用意に入り込むことも防止できる。
2によるメインレバー14とアームヘッド24との連結
軸部、及び連結軸26によるサブレバー16とアームヘ
ッド24との連結軸部に対応して、アームヘッド24の
端面に凹溝84が形成されて、グリス溜まり79が構成
されている。したがって、グリス溜まり79は回転摺動
部に開口しているので外部には露出しておらず、直接グ
リス溜まり79のグリスには被水しないので流出し難
い。しかも、回転摺動部のグリスが減少するとこのグリ
ス溜まり79からグリスが供給される。このため、リン
ク機構の円滑な作動を確実に長期に渡り維持することが
できる。
溝84を形成するだけの構成であるため、構造が簡単で
低コストにより実現できる。
軸部のグリス溜まり構造が適用された車両用ワイパ装置
80では、メインレバー14やサブレバー16を連結軸
22や連結軸26を介してアームヘッド24に連結する
連結軸部の潤滑用グリスが流れ出し難く、当該部分の円
滑な作動を長期に渡り維持することができ、かつこれを
簡単な構造で低コストにより実現できる。
る連結軸部のグリス溜まり構造が適用されたワイパ装置
90の連結軸22によるアームヘッド24とメインレバ
ー14との連結回動部分の詳細が断面図にて示されてい
る。
ヘッド24及びメインレバー14等の基本的な構成は前
記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同じである
が、メインレバー14には、カップワッシャ78や平ワ
ッシャ82に代えて、カップワッシャ92が配置されて
いる。またさらに、カップワッシャ92の周縁部分に対
向するアームヘッド24の端面には凹溝94が形成され
ており、この凹溝94内にカップワッシャ92の周縁屈
曲部分が入り込んでいる。
16とアームヘッド24との連結軸部については、前述
と同様の構成であるため、説明を省略する。
結軸22によるメインレバー14とアームヘッド24と
の連結軸部、及び連結軸26によるサブレバー16とア
ームヘッド24との連結軸部に対応して、アームヘッド
24の端面に凹溝94が形成されると共に、凹溝94内
にはカップワッシャ92の周縁屈曲部分が入り込んでお
り、所謂迷路構造とされたグリス溜まり79が構成され
ている。すなわち、前記連結軸部は、迷路構造とされた
グリス溜まり79によってグリスが流出し難く、かつ雨
水や泥水が回転摺動部へ浸入し難くしている。
は、凹溝94及びカップワッシャ92(上方へ向けて屈
曲された周縁部)から成る前記グリス溜まり79によっ
て、一層流れ出し難くなる。さらに、この迷路構造とさ
れたグリス溜まり79によって、仮に飛水したときの雨
水や泥水が回転摺動部へ浸入することも防止できる。こ
のため、リンク機構の円滑な作動を一層確実に長期に渡
り維持することができる。
溝94を形成すると共にカップワッシャ92を装着する
だけの構成であるため、構造が簡単で低コストにより実
現できる。
軸部のグリス溜まり構造が適用された車両用ワイパ装置
90では、メインレバー14やサブレバー16を連結軸
22や連結軸26を介してアームヘッド24に連結する
連結軸部の潤滑用グリスが流れ出し難く、当該部分の円
滑な作動を長期に渡り維持することができ、かつこれを
簡単な構造で低コストにより実現できる。
リス溜まり構造が適用された車両用ワイパ装置のアーム
ヘッドとメインレバーとの連結回動部分の構成を示す断
面図である。
リス溜まり構造が適用されたワイパ装置のアームヘッド
とリンクカバー及び周辺部品の構成を示す斜視図であ
る。
リス溜まり構造が適用されたワイパ装置のアームヘッド
とリンクカバー及び周辺部品の構成を示す断面図であ
る。
リス溜まり構造が適用されたワイパ装置の全体構成を示
す平面図である。
リス溜まり構造が適用されたワイパ装置が車両に適用さ
れた状態を示す正面図である。
リス溜まり構造が適用された車両用ワイパ装置のアーム
ヘッドとメインレバーとの連結回動部分の構成を示す断
面図である。
リス溜まり構造が適用された車両用ワイパ装置のアーム
ヘッドとメインレバーとの連結回動部分の構成を示す断
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 連結軸が固定された第1のレバーを前記
連結軸を介して第2のレバーに回転可能に連結する連結
軸部に潤滑用グリスを溜めるための連結軸部のグリス溜
まり構造であって、 前記第1のレバーと第2のレバーの回転摺動部に開口す
るグリス溜まりを、前記第1のレバーまたは第2のレバ
ーの何れか一方に設けた、 ことを特徴とする連結軸部のグリス溜まり構造 - 【請求項2】 前記第1のレバーの上方に前記第2のレ
バーを配置し、 リング状に形成され周縁部が上方へ向けて略直角に屈曲
するカップワッシャを、前記第1のレバーと第2のレバ
ーの回転摺動部の間において前記第1のレバーと一体的
に固定状態で設けて、前記グリス溜まりを構成した、 ことを特徴とする請求項1記載の連結軸部のグリス溜ま
り構造。 - 【請求項3】 前記第1のレバーの上方に前記第2のレ
バーを配置し、 前記回転摺動部近傍の前記第2のレバーの端面に、前記
回転摺動部に開口する凹溝を形成して、前記グリス溜ま
りを構成した、 ことを特徴とする請求項1記載の連結軸部のグリス溜ま
り構造。 - 【請求項4】 請求項2記載のカップワッシャを有し、
前記カップワッシャの上方へ向けて屈曲する周縁部を前
記凹溝内に位置させた、 ことを特徴とする請求項3記載の連結軸部のグリス溜ま
り構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34970697A JP3249772B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | ワイパアーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34970697A JP3249772B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | ワイパアーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11180259A true JPH11180259A (ja) | 1999-07-06 |
JP3249772B2 JP3249772B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=18405560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34970697A Expired - Fee Related JP3249772B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | ワイパアーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3249772B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7354216B2 (en) | 2005-04-12 | 2008-04-08 | Honeywell International, Inc. | Grease seal cup to retain lubrication for life extension in existing splined joint |
JP2017007545A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | アスモ株式会社 | 車両ワイパ装置 |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP34970697A patent/JP3249772B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7354216B2 (en) | 2005-04-12 | 2008-04-08 | Honeywell International, Inc. | Grease seal cup to retain lubrication for life extension in existing splined joint |
US8584342B2 (en) | 2005-04-12 | 2013-11-19 | Honeywell International, Inc. | Method for retaining lubrication for life extension in existing splined joint |
JP2017007545A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | アスモ株式会社 | 車両ワイパ装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3249772B2 (ja) | 2002-01-21 |
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